UNIX, Linux, and Windows でのプライマリー・インストール

IBM® MQ ( UNIX, Linux®, and Windows ) の複数インストールをサポートするシステムでは、プライマリー・インストールは、 IBM MQ システム全体のロケーションが参照するインストールです。 プライマリー・インストールはオプションですが、便利です。

IBM WebSphere® MQ 7.1以降、 IBM MQ の複数のバージョンを UNIX, Linux, and Windowsにインストールできます。 これらのシステムのいずれかに、いつでも複数の IBM MQ インストール済み環境を持つことができます。また、オプションで、これらのインストール済み環境の 1 つをプライマリー・インストールとして構成することもできます。 単一のインストールを指す環境変数とシンボリック・リンクは、複数のバージョンが存在している場合にはあまり意味がありません。 ただし、関数によっては、それが機能するために、これらのシステム全体が関係する場所を必要とするものもあります。 例えば、 IBM MQおよびサード・パーティー製品を管理するためのカスタム・ユーザー・スクリプトです。 これらの機能はプライマリー・インストールでしか動作しません。

UNIX and Linux システムでは、インストール済み環境をプライマリー・インストールとして設定すると、そのインストール済み環境の外部ライブラリーと制御コマンドへのシンボリック・リンクが /usr/lib、および /usr/binに追加されます。 プライマリー・インストールがない場合、シンボリック・リンクは作成されません。 プライマリー・インストールに対して作成されるシンボリック・リンクのリストについては、 UNIX および Linuxを参照してください。

Windows システムの場合、グローバル環境変数は、プライマリー・インストールがインストールされているディレクトリーを指します。 これらの環境変数は、 IBM MQ ライブラリー、制御コマンド、およびヘッダー・ファイルを見つけるために使用されます。 さらに、 Windows システムでは、オペレーティング・システムの一部の機能には、単一プロセスにロードされるインターフェース・ライブラリーの中央登録が必要です。 IBM MQの複数のバージョンがあると、 IBM MQ ライブラリーのセットが競合することになります。 これらの機能は、これら競合するライブラリー・セットを単一のプロセスにロードしようとします。 したがって、そのような機能を使用できるのはプライマリー・インストールの場合だけです。 プライマリー・インストールで使用することが制限されているいくつかの機能について詳しくは、 Windows 上のプライマリー・インストールでのみ使用できる機能を参照してください。