[UNIX、Linux、Windows]

crtmqenv ( IBM MQ 環境の作成)

UNIX, Linux®, and WindowsIBM® MQをインストールするための環境変数のリストを作成します。

目的

crtmqenv コマンドを使用して、 IBM MQのインストールに適した値を持つ環境変数のリストを作成できます。 環境変数のリストがコマンド行に表示され、システム上に存在するすべての変数に IBM MQ 値が追加されます。 このコマンドは、自動的に環境変数を設定しませんが、ユーザー自身が (例えば、独自のスクリプト内で) 変数を設定するための適切なストリングを提供します。

シェル環境で環境変数を設定したい場合は、 crtmqenv コマンドを使用する代わりに setmqenv コマンドを使用することができます。

環境を作成する対象となるインストールを指定するには、キュー・マネージャー名、インストール名、またはインストール・パスを指定します。 crtmqenv コマンドにパラメーター -s を指定して発行することで、このコマンドが発行されたインストール用の環境を作成することもできます。

このコマンドは、以下の環境変数と、ご使用のシステムに適した変数の値をリストします。
  • CLASSPATH
  • INCLUDE
  • LIB
  • MANPATH
  • MQ_DATA_PATH
  • MQ_ENV_MODE
  • MQ_FILE_PATH
  • MQ_JAVA_INSTALL_PATH
  • MQ_JAVA_DATA_PATH
  • MQ_JAVA_LIB_PATH
  • MQ_JAVA_JVM_FLAG
  • MQ_JRE_PATH
  • PATH
[UNIX][Linux] UNIX and Linux システムでは、 -l フラグまたは -k フラグが指定されている場合、環境変数は以下のように設定されます。
  • LIBPATH 環境変数は、 AIX®で設定されます。
  • 以下のプラットフォームでは LD_LIBRARY_PATH 環境変数が設定されます。
    • HP-UX
    • Linux
    • Solaris

使用上の注意

crtmqenv コマンドは、環境をセットアップする対象のインストールに新しい参照を追加する前に、すべての IBM MQ インストール済み環境のすべてのディレクトリーを環境変数から削除します。 したがって、 IBM MQを参照する追加の環境変数を設定する場合は、 crtmqenv コマンドを発行した後でそれらの変数を設定します。 例えば、 MQ_INSTALLATION_PATH/java/libLD_LIBRARY_PATHに追加する場合は、 crtmqenvの実行後に追加する必要があります。

Syntax

Read syntax diagramSkip visual syntax diagram crtmqenv -mQMgrName-nInstallationName-pInstallationPath-r-s -k-l -xMode -i

必須パラメーター

-m QMgrName
キュー・マネージャー QMgrName に関連付けられているインストール用に環境を作成します。
-n InstallationName
InstallationName という名前のインストールの環境を作成します。
-p InstallationPath
パス InstallationPath にあるインストールの環境を作成します。
-r
すべてのインストールを環境から削除します。
-s
コマンドを発行したインストールの環境を作成します。

オプション・パラメーター

-k
UNIX and Linuxのみ。
LD_LIBRARY_PATHまたは LIBPATH環境変数に環境変数を組み込み、現行の LD_LIBRARY_PATH変数または LIBPATH変数の先頭に IBM MQ ライブラリーへのパスを追加します。
-l
UNIX and Linuxのみ。
環境内に LD_LIBRARY_PATHまたは LIBPATH環境変数を組み込み、現行の LD_LIBRARY_PATH変数または LIBPATH変数の末尾に IBM MQ ライブラリーへのパスを追加します。
-x モード
Mode の値は、32 または 64 になります。
32 ビットまたは 64 ビットの環境を作成します。
  • -x 32 を指定すると PATH 環境変数が変更され、32 ビット実行可能ファイルのバイナリー・パスへの接頭部が追加されます。
  • -x 64 を指定すると PATH 環境変数が変更され、64 ビット実行可能ファイルのバイナリー・パスへの接頭部が追加されます。
このパラメーターを指定しない場合、環境は、キュー・マネージャーの環境、またはコマンドで指定したインストールの環境と一致します。
32 ビットのインストールで 64 ビット環境を表示しようとすると、失敗します。
-i
環境に追加されたものだけをリストします。
このパラメーターを指定した場合、以前のインストール用に設定されている環境変数は環境変数パス内に残るため、手動で削除する必要があります。

戻りコード

戻りコード 説明
0 コマンドは正常に終了しました。
10 コマンドは終了しましたが、予期しない結果が出ました。
20 処理中にエラーが発生しました。

以下の例では、 IBM MQ のコピーが UNIX または Linux システム上の /opt/mqm にインストールされていることを前提としています。
  1. 次のコマンドは、/opt/mqm にインストールされているインストールの環境変数のリストを作成します。
    
    /opt/mqm/bin/crtmqenv -s
    
  2. 次のコマンドは、/opt/mqm2 にインストールされているインストールの環境変数のリストを作成し、LD_LIBRARY_PATH 変数の現在の値の最後に、このインストールへのパスを含めます。
    
    /opt/mqm/bin/crtmqenv -p /opt/mqm2 -l
    
  3. 次のコマンドは、キュー・マネージャー QM1 の環境変数のリストを 32 ビット環境で作成します。
    
    /opt/mqm/bin/crtmqenv -m QM1 -x 32
    
次の例では、IBM MQ のコピー が Windows システム の C:\Program Files\IBM\MQ にインストールされていることを前提としています。
  1. 次のコマンドは、installation1 という名前のインストールの環境変数のリストを作成します。
    
    "C:\Program Files\IBM\MQ\crtmqenv" -n installation1