コスト、技術力、プロバイダー
私はこれまで、初めてWebサイトを開設した中小企業の経営者様から、毎日何千万もの訪問者があるすでに実績のあるプラットフォームまで、数千人に及ぶサーバー購入者の購入までの過程を観察したり、その決定に関与したりしてきました。それぞれの購入者にはクラウド・サーバーに対して異なる要件や優先順位がありますが、購入の決め手となる共通かつ重要な決定要因がいくつかあります。
どれくらいの費用がかかるか。どのような構成やテクノロジーが最適か。最も信頼できるプロバイダーはどこか。
すべてのWebサイト管理者は、これらの3つの質問に答える必要があります。これらは単純そうに見えますが、最終的には重複するため、購入決定は少し複雑になり始めます。
3つの円が重なる「スイート・スポット」に該当するクラウド・サーバーを選択すべきと考えるのが自然かもしれませんが、サーバーの決定は机上の理論で行われるわけではありません。極めて妥当なホスティングの決定では、グラフ上のすべての重要ポイントに的を絞ることができます。
グラフをいくつかの異なるゾーンに分割して、ユーザーが各領域でサーバーを選択する理由を見てみましょう。
- ゾーン 1:予算が他のすべてに優先する。
- ゾーン 2:オンプレミス・サーバーを所有する大企業のIT管理者、またはプロバイダーを変更したくない忠実な顧客。
- ゾーン3:市場で最も速く、最も強力で、最もスケーラブルなインフラストラクチャーを必要とするバイヤー。
- ゾーン 4:予算を超過しない限り、プロバイダーに忠実な顧客。
- ゾーン5:最新テクノロジーを愛し、1つのプロバイダーを通じてそれを管理できることを高く評価するユーザー。
- ゾーン6:プロバイダーに関係なく、予算に対して最高のパフォーマンスを提供するクラウド環境を選択する。
- ゾーン7:3つの優先順位を同等に重視し、かつすべてのニーズを満たす環境を選択できるバイヤー。
最初の購入決定からその後の決定に至るまでには、数多くの移行があります。
最初の購入決定をどのように行ったかに関係なく、次のクラウド・サーバーを購入するときには、考慮すべき新しい要素があります。それは、おそらく既に投資したものを利用しながら成長したいということでしょう。
プロバイダー間の移動は面倒となる場合があり、複数のプロバイダー間で環境を管理するのはより困難です。また、サーバーを連携する必要がある場合、通常はパブリック・インターネット経由で動作するため、最高のパフォーマンスが得られません。
貴社の購入決定に最もよく適したゾーンを選択しなければならないとしたら、どのゾーンになりますか。
Kevin Hazard
IBM Cloud Platform—インフラストラクチャー・マーケティング・リーダー
Twitter: @khazard(ibm.com外部へのリンク)