ナレッジモール研究とは、企業、業界、世代の枠を超えたワーキンググループ (WG) の仲間と、自主的に、研究活動をするプログラムです。
目的
特徴
過去の研究成果
過去(2021~2025年)のナレッジモール研究の成果物は、以下をIBM Community Japan Webサイトで公開中です。
2026年の予定
※2次募集は1次募集で応募人数が一定以上あったテーマに絞り募集します。
※予定は予告なく変更になる可能性があります。
IBM Community Japanメンバーの方
参加ガイドをご確認の上、以下のボタンからお申し込みください。
IBM OB/OGの方のみでのワーキンググループを編成いたします。参加ガイドをご確認の上、お申し込みください。
*お申し込み後の流れはこちらをご覧ください。
まだIBM Community Japanメンバーでない方
以下の手順でお申し込みください。
※確認等で正式登録完了まで1営業日ほどかかります。
お申し込み後の流れ
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2026年2月4日(水)
※参加できない方は、後日配信予定のアーカイブをキックオフまでに必ずご視聴ください
- 2026年2月上旬
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2026年2月13日(金)
※ワーキンググループメンバーとの初顔合わせとなりますので、必ずライブでご参加いただけますよう、お願いします。 やむを得ず欠席される場合は、必ず、事前に事務局 (icjofc@jp.ibm.com) までご連絡ください。
社会課題・技術探求・情報システム・ビジネス変革の4つのカテゴリー32のテーマについてメンバーを募集します。
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Webページで見る
医療・健康
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
医療費は、年々増加し今後も拡大が予想されることから、将来の社会保障にとって深刻な問題です。現在の医療の社会課題としては、少子高齢化の進行や医療ニーズの複雑化を背景に、医療従事者の不足、医療費の高騰、医療体制の地域格差、リハビリテーションの需要増大、医療現場でのDXの遅れなどがあります。また、在宅療養においては、遠隔にいる看護者や家族と連携、患者の状態把握の精度向上が求められます。この研究会では、IT、サービス、ロボティクス、AIなどのテクノロジーを活用し、これらの課題にどう対応していくか、これからの時代の最適なヘルスケアとは何かを多角的に議論し、提言を行います。
[期待される成果]
テクノロジーを活用した新しいヘルスケアサービスのアイデア
少子・高齢化社会
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
少子高齢化が進む日本社会では、高齢者が心身ともに充実して暮らせる環境づくりが重要な課題となっています。本研究会では、「ITで支えるシニアライフ」をテーマに、最新の情報技術やデジタルサービスがどのように高齢者の生活の質向上に貢献できるかを探ります。年齢の枠を超えて活躍できる「エイジレス」な暮らしを視野に入れ、健康管理や介護支援、コミュニケーション促進、孤立防止、趣味・学びの機会拡大など、多様な視点から事例や研究成果を共有し、参加者同士で意見交換を行います。医療・福祉分野の専門家、IT技術者、自治体関係者などのみなさまの参加も歓迎します。高齢化社会の課題解決と新たな価値創造に向けて、共に未来を描く場を目指します。
[期待される成果]
ITを利用した、高齢者のIT活用推進策・エイジレス社会を支援する仕組みの提言
保育・育児
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
近年、乳幼児の育児や保育分野では「ベビーテック」と呼ばれるIT活用サービスが注目を集めています。しかし、保育や子育てへの導入はまだ限定的であり、特に乳幼児向けの安全で安心な支援は十分に普及しているとは言えません。意思を明確に伝えにくい乳幼児に対しては、保護者や保育士の負担を軽減するだけでなく、子どものストレスや負担にも配慮したバランスの取れたソリューションが求められます。また、スマホ育児が親子関係や発達に及ぼす影響についても検討する必要があります。本研究では、安心・安全を確保しつつ負担を軽減するITの活用方法を整理し、保育・育児現場に適した解決策を考察します。
[期待される成果]
ITを活用した、保育・育児ソリューション・サービスの考察・提言
PwDA
[参加対象]
テーマに興味のある方(障がいの有無は問いません)
[概要]
この研究では「デジタル・インクルージョン」をテーマに、ITを活用して、障がい者が社会に積極的に参画できるようにするための方法を探求します。近年、AIによる支援ツール、音声認識や文字起こしなど、多様な技術が発展していますが、障がい者にとってのアクセスや利用のしやすさは依然として課題があります。本研究では、身体・精神・発達・知的といった、あらゆる障がいをスコープとして、職場や学習環境において障がい者が直面する課題やニーズを明らかにし、解決するための実践的なアプローチを提案します。
[期待される成果]
新たなサービスやソリューション、ユースケースの提案
[参加対象]
テーマに興味のある方(障がいの有無は問いません)
[概要]
日本では脱施設化・地域移行(*)の取り組みが進展している一方で、障がい者が安心して地域で暮らし、社会参加を実現するためには、移動支援、見守り、災害対応、意思決定支援などの側面で、依然として多くの課題が残されています。本研究では、IoT、AI、デジタルツインなどのスマート・インフラ技術を活用し、障がい者が地域社会で安心して暮らし、積極的に参加できる環境の構築方法の探究、地域共生の具体的な実現方策を検討します。
(*) 脱施設化とは、障がい者が長期的に生活する「施設」から離れ、地域社会の中で自立した生活を送れるようにする取り組みです。地域移行はその具体的なプロセスであり、障がい者が「どこで・誰と・どのように暮らすか」を自ら選び、地域での生活を実現することを指します。
[期待される成果]
ITを活用した、誰もが安心して暮らせる未来の地域社会への提言
人材育成
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
生成AIやAIエージェントの急速な普及は、社会人の働き方や学び方を根本から変えています。AIが答えを出す時代だからこそ、その真意を読み取り、価値を導く高度な判断力・創造力が人材に求められます。本研究会では、AIと人間が強みを掛け合わせ、さらに質の高い成果を出すための、ITを活用した人材育成のあり方を探究します。個別最適化学習、リスキリング支援、生成AI教育など、実践的なアプローチも議論します。社会人の学びを進化させる新しいモデルを共に描きませんか。AI時代に輝く人材像を共に創造する仲間を募集します。
[期待される成果]
・ITを活用した、AI時代に対応する人材育成モデルの構築
・社会人の学びを進化させる具体的施策の提案
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
急速な技術革新や労働市場の変化、また平均寿命の延びや働き方の多様化に伴い、社会人になっても、新たな知識やスキルを習得するリカレント教育の重要性が増しています。しかし、忙しい日常やコストの問題など、リカレント教育を実現するには多くの課題があります。本研究会では、テクノロジーを活用した効率的なリカレント教育を実現する方法に焦点を当て、学び続ける社会を支えるための手法を探求します。
[期待される成果]
テクノロジーを活用したリカレント教育提供の方策
[参加対象]
・テーマに興味のある方
・人材育成に関心のある方
[概要]
急速に進むデジタル化の中で、ITに直接関わらない業種・職種においてもITスキルの重要性が高まっています。業務の効率化や情報共有のスピード向上が求められる一方で、日常業務でITに触れる機会が少ない方や、新しいデジタルツールの活用に不安を感じる方も少なくありません。本研究では、ITを活用し、こうした「デジタル初心者」の方々を対象にITスキルを育成するための効果的な方法や研修プログラムのモデルについて議論します。生成AIやクラウドサービス、データ活用などの基本的な知識を身につけることで、誰もが自信を持ってデジタルツールを活用できるようになる仕組みづくりを目指します。
[期待される成果]
ITを活用した「デジタル初心者」向けのITスキル育成方法、研修プログラムなどの提言
環境
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
「2030年までに、小売・消費者レベルにおける世界全体の一人あたり食品廃棄を半分にし、収穫後の損失を含めて生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減らす。」はSDGsの目標の一つです。途上国では、飢えに苦しむ人が多い一方で、日本では年間約470トンもの食品ロスが発生し、環境負荷や資源浪費の面でも大きな問題となっています。当研究会では、局地的な最適化だけではなく、世界的な資源計画の観点も踏まえ、ITを活用して食品ロスをいかに削減できるかを検討します。
[期待される成果]
ITを活用した食品ロス削減方法の提言
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
「GX2040ビジョン」が2025年2月に閣議決定され、企業や自治体において、カーボンニュートラルの実現や再生可能資源の有効利用への取り組みが、これまで以上に重要性を増しています。本研究会では、これらの課題への対応策として、ブロックチェーンによる資源トレーサビリティー、メタバースを活用した環境教育や啓発、AIによる効率的な資源管理など、最新のITを活用した事例や施策について議論します。さらに、環境への取り組みを企業価値の向上につなげる方法、社会全体に定着させるための仕組み、人材育成の戦略などについても、多角的な視点から検討を行います。
[期待される成果]
ITを活用した、環境問題を解決する資源の有効利用の施策提言
農業
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
日本の農業は、高齢化による担い手不足、働き手の減少、耕作放棄地の拡大、そして気候変動による不安定な天候など、深刻な課題を抱えています。こうした問題に立ち向かうため、AIやIoT、ロボット、ドローンなどの技術を活用した「スマート農業」が注目を集めています。一方、産業界と比較して必ずしも進んでいない適用分野も多く、さらなるITの利活用で農業のイノベーションにつながることが期待されます。この研究では、農業分野での最新の技術動向を把握し、農業や家庭菜園に興味を持つ人が増えるような、魅力ある農業の形を考察します。
[期待される成果]
農業に興味を持つ人を増やし、日本の農業を活性化させるためのIT活用の提言
公共インフラ
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
政府は、「2025年までに日本のキャッシュレス決済比率を4割程度にする」という目標を掲げていましたが、この目標は前倒しで2024年に達成しました。しかし、この数字では依然として日本はキャッシュレス後進国といえます。将来的には80%まで上昇させることを目指し、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます。日本では現金社会を維持しながら、多様なキャッシュレスサービスが存在しています。キャッシュレス先進国になるためには利用者の利便性や価値の訴求などの課題が残されています。本研究ではキャッシュレス決済を取り巻く現状や課題、技術動向を調査するとともに、今後の普及拡大に向けた展望や提言について検討します。
[期待される成果]
キャッシュレス社会の未来を見据えた社会や企業に対する提言
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
日本の年平均気温は、100年あたり約1.4℃の割合で上昇しています。また、1時間降水量80mm以上の猛烈な雨の年間発生回数は、1980年ごろと比べて概ね2倍に増加しています。今後も、地球温暖化の進行に伴い、大雨や短時間に降る強い雨の頻度はさらに増加すると予測され、台風や豪雨による風水害・土砂災害の発生リスクが高まっています。本研究会では、こうした自然災害が今後も発生することを前提に、災害をいかに防ぐか、発生時の対応をいかに効率良く行うか、そして被害者数や経済損失を軽減するためにITをどのように活用できるかについて、議論・考察します。
[期待される成果]
ITを活用した自然災害(台風や豪雨)対策の提言
[参加対象]
・テーマに興味のある方
・実空間やサイバー空間における防犯・セキュリティー対策などの経験がある方
[概要]
いわゆる「闇バイト」による強盗事件に見られるように、犯罪者グループがITを駆使して活動を活発化させている一方、独居高齢者の増加や地域コミュニティの希薄化により社会全体の防犯力は低下し、日本は新しい社会環境に直面しています。本研究会では、従来の発想にとらわれず「ITを活用した実空間とサイバー空間双方の防犯力強化」、「ITを活用した犯罪の起こりにくい社会の仕組み」、「安心して暮らせる公共空間としてのデジタル社会実現」を目指します。自治体職員、防犯活動団体、研究者、技術者などの皆様のご参加もお待ちしています。
[期待される成果]
犯罪の起こりにくいデジタル社会を構築するためのテクノロジーの活用方策を提言
・New : 2026年新設のテーマです。
・IBM OB/OGの皆様は、*マークのある3テーマにお申し込みいただけます。(TA-02・TB-03・TD-02)
AI
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
近年、空間コンピューティング技術の進化により立体的なUI(UserInterface)が実現され、空間上で直感的に情報を操作できる環境の幅広い分野での応用が期待されています。一方、生成AIはテキストや画像、3Dモデルなどを自動生成する能力を急速に高めており、XR空間内でのコンテンツ制作などに革新をもたらします。例えば、AIチャットを3Dのアバターで表現する、3Dオブジェクトデータを生成AIで作成する、3D空間やアニメーションをMCP(ModelContextProtocol)で連携したAIと相談しながら開発する、などが可能になってきます。本研究会では、空間コンピューティングと生成AIの融合による新技術の適用可能性を探ります。
[期待される成果]
空間コンピューティングと生成AIによる新技術の適用を提言
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
AIが人間のように「こころ」を持つことは可能でしょうか。この問いは、急速に進化するAI技術とともに大きな関心を集めています。近年、大規模言語モデルなどのAIは、人間らしい知的な応答や表現を見せるようになり、その知性が「意識」や「理性」へと発展する可能性が注目されています。そもそも「こころ」とは何なのか。感情や意識、思いやりはどのように生まれるのか。本研究会では、まず「こころ」の意味や定義を探り、そのうえでAIがそれを備える可能性について議論します。さらに、AIによる共感技術にも焦点を当て、膨大なデータと機械学習によって表情や音声、言葉のニュアンスを理解し、他者に共感する能力の将来性を考えます。こうした共感が本質的な「こころ」につながるのか、倫理や哲学の観点からも掘り下げます。
[期待される成果]
AIはこころを持てるか、に対する技術的アプローチによる考察
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
AI技術の中でも、現在もっとも注目を集める生成AIは、人間が作成するような文書生成やチャット、検索、要約などを可能にしました。さらに近年では、自律的に処理を行うAIエージェントが実用段階に入り、複雑な業務プロセスの自動化や、業務効率化、新たな価値創出の可能性が急速に広がっています。一方で、生成物の信頼性、倫理的課題、セキュリティー、運用上のリスクなど技術的な課題は多く、企業での導入には慎重な検討が必要です。本研究会では、生成AI/AIエージェントを活用したアプリケーションの最新動向や有用性、課題を多角的に分析し、企業や社会における活用の方向性、技術者が直面する課題解決の糸口を探ります。
[期待される成果]
生成AI/AIエージェントを活用したアプリケーションの可能性・課題及び対策に関する考察
データ
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
DXが加速する社会では、多様で大量の業務データを正確に分析し、機械学習の特性を理解したうえで、適切な手法を選び運用する技術力が不可欠です。AIを活用できる今こそ、業務データに関するデータサイエンスの知識とスキルを磨くことが、組織の競争力強化や業務革新の鍵となります。しかし、データ品質や量の不足、異種データの統合、運用時の課題など、現場では多くの障害が存在します。本研究会では、データ活用の成功を妨げる要因を整理・分析し、現実的な解決策を探りながら、効果的な業務データ活用の方法について議論します。
[期待される成果]
DX社会における新たなデータ活用について提言
量子コンピューター
[参加対象]
量子コンピューターに関心のある方
[概要]
2025年、スパコン「富岳」とIBMの量子コンピューター「IBMQuantumSystemTwo」が統合され、「量子を中心としたスーパーコンピューティング」の実現に向けた実証研究が進行中です。また、東京大学の「IBMQuantumSystemOne」も2度目のUpgradeにより最新世代の高性能なIBMQuantumHelonプロセッサーを導入し、今後東京大学のスパコンMiyabiとの接続を予定しています。量子コンピューターは、多分野での活用が期待され、ユーティリティー(有用性)の実証段階に入りました。応用分野として期待されるのは機械学習・量子化学計算・組合せ最適化などです。本研究では、これらの分野においてユーティリティースケールの量子コンピューターによるアルゴリズムの調査、プログラミング、実機での実行を行い、社会問題への適用を研究します。エラー抑制・緩和、エラー訂正についての研究も歓迎します。
[期待される成果]
・量子コンピューターの機械学習・量子化学計算・組合せ最適化への適用について、理論、実装、実機での実行についての研究、提言、普及活動
・量子コンピューターの専門技術分野についての知識・スキルを習得
・New : 2026年新設のテーマです。
・IBM OB/OGの皆様は、*マークのある3テーマにお申し込みいただけます。(TA-02・TB-03・TD-02)
人材育成
[参加対象]
・テーマに興味のある方
・企業の人材育成に関わられている方
[概要]
IT業界では、生成AIの進化により、従来スキルが必要だった作業が自動化され実践の場が減少しています。例えば、コード作成が生成AIで可能になりつつありますが、生成コードの品質確認や問題解決には高度なスキルが不可欠です。しかし、その高度なスキルは実践経験でしか身につかず、生成AIによる自動化で育成機会が失われつつあるのが実態です。本研究会では、この様な状況下で、高度なスキルをいかに確保・育成するかについて議論し、生成AI時代におけるITエンジニアの人材育成について、共に考えます。
[期待される成果]
IT業界における新しいスキル育成戦略の提案
システム開発
[参加対象]
・生成AI/AIエージェントでのアプリケーション開発を検討されている方
・テーマに興味のある方
・生成AIサービスを利用できる環境のある方
[概要]
近年、生成AI/AIエージェントの可能性への期待はあらゆる業界・業務分野で高まっています。アプリケーション開発においても、要件定義から設計、コーディング、テストまで幅広い工程で革新的な変化をもたらす可能性があります。その一方で、様々な課題も存在し、従来の開発プロセスや役割分担の見直しが求められる場面も増えています。
本研究会では「アプリケーション開発における生成AIの有用性と課題」に焦点を当て、開発者やエンジニアが共に学び合い、実践的な知見を得る場を提供します。研究活動で利用する生成AIやサービスは、ワーキンググループ内で相談のうえ決めていただくことを想定しています。
[期待される成果]
アプリケーション開発における
・生成AI/AIエージェントの利活用案
・生成AI/AIエージェントを活用したアプリケーションの開発方法
・生成AI/AIエージェントの課題および対策案
システム管理
[参加対象]
クラウドサービス基盤運用の経験者、クラウドへの移行を検討しているIT部門の方(自動化スキルの有無は問いません)
[概要]
クラウドサービスの実装プロジェクトにおいて、基盤運用の効率化は、サービス品質向上やコスト最適化に直結する重要な課題であり、その中でも自動化は不可欠な要素です。しかし現状では、多くのプロジェクトにおいて、設計作業、要件変更対応、トラブルシューティングなどに工数が割かれ、運用自動化を計画的かつ十分に推進できていないのが実情です。本研究会では、クラウドサービスの基盤運用自動化を短期間かつ効率的に実現するために必要な標準化の枠組み、プロセスの最適化、再利用可能なアセットの整備方法を体系的に検討します。さらにAI技術の活用可能性を探り、人的負荷を軽減しつつ、運用の信頼性・安定性を向上させる方策について議論します。
[期待される成果]
クラウドサービスの運用自動化を短期に実現するための実現アプローチを作成
メインフレーム
[参加対象]
システム企画部門、および、メインフレームシステムの担当者
[概要]
多くの企業では、メインフレームのレガシーシステムが、依然として重要な役割を担っています。また、メインフレームは新しい技術を取り入れ最適化を繰り返してきています。しかしながら、そのモダナイゼーションの施策に課題を持っている方も多いのではないでしょうか。本研究では、メインフレームのモダナイゼーションに取り組むにあたって、何を変えず、何を変えるべきなのかなど、多角的な側面から現状の課題を明らかにし、そのアプローチ・手法について議論し考察します。
[期待される成果]
メインフレームのレガシーシステムのモダナイゼーションに取り組むにあたっての課題を明らかにするとともに、モダナイゼーションへのアプローチ、手法について研究、提言
[参加対象]
メインフレーム関連の業務に携わっている若手技術者の方
[概要]
比較的シニアな技術者が多いメインフレームの現場で頑張っている、フレッシュな若手技術者が集まるワーキンググループです。「キャリア相談」や「こんな時、みんなはどうしてる?」など本音トークを交えた「なんでも相談会」、z/OSやミドルウェア勉強会、メインフレームx最新オープン技術、メインフレーム研修資料づくりなどなど・・・。研究テーマのサブテーマは皆様にご決定いただきます。"ジェネレーションZ(Z世代)"とも呼ばれる皆様こそが、将来のメインフレームを背負っていく技術者です。積極的な参加をお待ちしています!
[期待される成果]
・メインフレーム若手技術者同士の繋がり形成、技術者不足の解消、メインフレームの特⻑や違いの理解を促進
・SNSなど使って情報発信していけるような機会提供、チーム作業による成果物作成など、ミニプロジェクトの体験
[参加対象]
メインフレーム・システムのインフラストラクチャー技術者、セキュリティー担当者
[概要]
近年、ランサムウェアなどに代表されるサイバー犯罪が急増し、企業の基幹システムでもその対策が不可欠となっています。メインフレームユーザーは、メインフレームの高い堅牢性が故にサイバー・セキュリティーを含む対策が後回しになりがちです。本研究会では、メインフレーム・システムに必要なサイバー・セキュリティーやサイバー・レジリエンシーに焦点を当て、サイバーに対する防御策や復旧方法について学び、議論を深めます。
[期待される成果]
メインフレームのサイバーセキュリティー対策のベスト・プラクティスの習得
[参加対象]
メインフレームとAIエージェントの可能性に興味のある方
[概要]
AIエージェントの進化により、システム運用や業務支援の在り方が大きく変化しつつあります。社会の基幹を支えるメインフレーム・システムにおいても、AI技術を活用した運用効率化やナレッジ継承、障害予兆検知、自動化のニーズが高まっています。本研究会では、メインフレーム・システムにおけるAIエージェントの多角的な活用可能性を探り、コード解析や運用支援、ログ分析、ドキュメント生成などの具体的な応用を検討します。さらに、生成AIやクラウドとの連携も視野に入れ、メインフレームの持続的価値と新たな技術融合による価値創造を目指します。
[期待される成果]
・メインフレームにおける運用自動化・効率化、障害予兆検知、セキュリティー強化などの実装モデルと統合手法の提言
・運用コスト削減、サービス品質向上、新規付加価値創出に直結する知見
IBM i
[参加対象]
・IBM i の経験が10年以内の技術者
・新テクノロジーにチャレンジしてみたい技術者
・2025年同活動参加メンバー
[概要]
IBM i 次世代エンジニアのための情報交換および技術力向上を目的とした、若手エンジニアによる研究会です。最新テクノロジーの習得とネットワーキングの構築を目指し、分科会チームごとに研究テーマを決定し活動しています。これまでのテーマ例としては、生成AI、RPGⅢとILERPG、Free-FormRPG、RPGSQL、Node-js、VSCode、Git、IBM i パフォーマンス、人材育成、PowerVSなどがあります。
[期待される成果]
・若手エンジニアが業界最先端スキルを習得し自身のキャリアパスの拡大
・互いの成長を支援するメンバー同士のネットワークの構築
・New : 2026年新設のテーマです。
・IBM OB/OGの皆様は、*マークのある3テーマにお申し込みいただけます。(TA-02・TB-03・TD-02)
AI
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
生成AIやAIエージェントに代表される自律型AIの導入が進む中で、企業は技術の利便性だけでなく、その透明性・説明責任・倫理的信頼性を確保することが求められています。本研究会では、AIを社会実装する際に生じるリスクや倫理的課題を把握し、それに対してどのような仕組み、技術、組織文化などで対応できるかを探究します。AIの透明性を高める技術的アプローチ(例えば、モデルの説明可能性、データガバナンス、バイアス検証など)や、倫理的意思決定を支える企業実践のあり方、責任あるAIの活用方法などを研究し、議論します。
[期待される成果]
AIリスクや倫理的課題に対する方策、責任あるAI活用方法の提言
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
昨今、デジタル技術の急速な進化を背景に、業態を大きく変革し急成長を遂げる企業や組織が増えています。本研究会では、生成AIや、AIエージェントを活用し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進する革新的なビジネスモデルの創出を目指します。具体的には、新規ビジネスモデルを実現するためのプロトタイプ開発やユースケースの作成を行い、ビジネスモデル変革や業務プロセス改善につながる新たなコンセプトを共同で検討します。そして、それらを具体的なデモやアプリケーションの形で実現します。本研究会を通じて、生成AIやAIエージェントがビジネスや社会にどのような進化をもたらすのかを探究します。
[期待される成果]
・生成AI、AIエージェントを活用した革新的な事業モデルのアイデア創出
・生成AI、AIエージェントを使った、新しいビジネスモデルやプロセス改善のデモやアプリケーションを開発
・技術だけでなく、ビジネスや社会的視点からDXの可能性を探求
ビジネス戦略全般
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
デジタル技術は、アート(芸術)にどのような変革をもたらし、私たちの生活をどのように豊かにするのでしょうか?デジタル技術は、アートに新たな進化を加え、また、新しいビジネス領域を生み出しています。例えば没入型アートは、芸術鑑賞を身近なものにし、芸術愛好家を増加させています。この研究会では、技術と芸術の融合による創造性の拡張や、新たな表現手法について議論し、最先端デジタル技術が、未来のアート制作、展示、鑑賞にどのような変革をもたらすかを探求します。
[期待される成果]
デジタル技術とアートの融合による未来のアートの形、新たな市場と文化への考察
[参加対象]
テーマに興味のある方
[概要]
デジタル技術は、スポーツに新たなビジネス領域を生み出しつつあります。VR/ARやAIなどの先端技術は、スポーツのあり方や参加・観戦の方法を根本から変える可能性を秘めています。スポーツ庁の第3期スポーツ基本計画でも「スポーツ界におけるDXの推進」が掲げられています。今後、デジタル技術の進展はスポーツ分野にどのような新しい視点をもたらすのでしょうか。そして、それは私たちの文化的生活をどのように豊かにするのでしょうか。本研究会では、デジタル技術とスポーツの融合がもたらす新たな市場や文化的価値について、多角的に考察します。
[期待される成果]
デジタル技術とスポーツの融合による新たな市場と文化への考察
組織・人材
[参加対象]
働き方改革に興味がある方
[概要]
リモートワークの浸透や働き方の多様が進みつつありますが、依然として、日本人の残業時間は長く、労働生産性は先進国と比べて低いと言われています。このような中、各企業においては、社員一人一人のワークライフ・バランスを考慮しながら、組織全体の業務効率向上を目指しています。また、ワークとライフは相反するものではなく、うまく統合していこうということで、ワークライフ・インテグレーションを目指そうと言う動きも加速しています。本研究では、ワークとライフの目指すべき姿の設定と現状の課題、解決のための具体的施策を研究します。
[期待される成果]
時代に即した新しい働き方のあるべき姿と改革への具体的施策
・New : 2026年新設のテーマです。
・IBM OB/OGの皆様は、*マークのある3テーマにお申し込みいただけます。(TA-02・TB-03・TD-02)
2025年ナレッジモール研究:成果発表中
2021~2024年ナレッジモール研究:アーカイブ公開中
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どんな活動ですか。
企業、業界、世代の枠を超えたワーキンググループの仲間と、 自主的に、研究活動をするプログラムです。
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ワーキンググループとは何ですか。
同じテーマで研究活動をする単位を「ワーキンググループ (WG) 」と呼びます。 ナレッジモール研究にお申し込みいただいた際のご希望テーマを元に編成されます。
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申し込み後のテーマ変更はどうすればよいですか。
締切日まででしたら、申し込みページより変更いただけます。締切後の変更については速やかにIBM Community Japan事務局 (ICJOFC@jp.ibm.com) にご連絡ください。
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申し込みの際に、所属長または責任者の了承を得る必要がある理由はなんですか。
参加メンバーご自身が研究活動に参加がしやすくなるように、事前にご了承を得ていただけますようお願いします。 もし、了承が不要な場合は、その理由について、お申し込みのコメント欄に記載をお願いします。
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1つのテーマに同じ会社から複数名申し込むことはできますか。
はい。お申し込みいただけます。
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1社あたりの申し込み人数に制限はありますか。
ありません。同じ企業様から、何名でもお申し込みいただけます。
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研究活動にあたり参加費用は必要ですか。
参加費用は無料です。ただし、以下については各メンバー各社または個人の負担となります。
研究活動上、ワーキンググループ内で必要となる物品やサービスの購入 研究活動に伴う移動交通費 他、懇親会など、ワーキンググループごとの個別事情に伴う費用 など -
各ワーキンググループの研究活動への参加方法は、集合形式、オンライン形式、混在形式のどんな形式になりますか。
様々な地区からのご参加者がいらっしゃいますので、オンライン形式での研究活動を想定していますが、状況に応じて、ワーキンググループでご判断をお願いします。
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活動にかかる時間的な負荷はどの程度ですか。
各ワーキンググループごとに活動頻度を決めていただきますが、2〜4回/月 (それぞれ1~2時間程度) の研究活動をされているワーキンググループが多いようです。
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ワーキンググループの研究の成果物はどのようなものになりますか。
研究の成果物には、例えば、研究内容をまとめた資料、アプリケーションやツール、論文などがありますが、何を成果物にするかは、各ワーキンググループ内で決めていただきます。
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研究活動の成果物の著作権は、どこに帰属しますか。
ナレッジモール研究の成果物の著作権は日本IBMに帰属します。 ただし、メンバーが従来から保有する著作権は、当該メンバーに留保されるものとします。
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研究活動の成果物をワーキンググループメンバーが二次利用することは可能でしょうか。
IBM Community Japan事務局 (ICJOFC@jp.ibm.com) にお問い合わせいただき、承認を得た上でご利用いただけます。
ナレッジモール研究に関するご質問は、IBM Community Japan事務局 (ICJOFC@jp.ibm.com) までお問い合わせください。