レポートの概要：
混沌の時代の中、2023年にビジネスに影響のあるトレンドとは何か、また将来に向けてどのような準備が必要かが問われています。
IBV (IBM Institute for Business Value)では2023年のビジネス環境に影響をもたらすであろう5つの主要なトレンドを特定しました。
- トレンド 1: 人財・スキルの不足、および賃上げ圧力が成長を妨げる
- トレンド 2: プライバシーとパーソナライゼーションが顧客とのリレーションを複雑化させる
- トレンド 3: サプライチェーンの脅威が多層化し、継続的なレジリエンスの必要性が高まる
- トレンド 4: 大きな影響力と高い実現性を備えたサステナビリティー戦略が必要になる
- トレンド 5: サイバー攻撃の対象となる領域が指数関数的に拡大していく
成功のためには、洞察を成果に、信念を能力に、そして混沌を制御可能な成功要因に変えることが必要です。詳細は本レポートをご覧ください。
要約：
2020年代、世界を覆う混沌はリーダーに迅速かつ果敢な行動を迫っています。またそれに伴うイノベーションの加速によって、企業はこれまで不可能とされてきた変革を求められています。そして今、こうした事態に適応できる企業とできない企業との差が、開き始めているのです。
そこで「迅速な対処」が2023年の鍵となります。継続する不確実性、増大する複雑性、また多層的な脅威の発生に対し、企業は洞察を得てから行動を起こすまでの時間を短縮する必要があります。今後、さまざまな障壁が生じる中で、ビジネスリーダーはその都度、対応のための正確なインテリジェンスを必要としています。
実際、あらゆる面で混沌による破壊的変化が起こり続ける限り、リーダーは粘り強く前向きに取り組む必要があります。
今、経営者は未来に備え、予測することが求められています。世界的な不況が間近に迫っているのでしょうか？パンデミック規制の緩和はハイブリッドな働き方に影響を与えるのでしょうか？今後も異常気象による大惨事が世界各地で起こるのでしょうか？地政学的な対立は鎮静化するのでしょうか、それとも全く新たな次元に移行するのでしょうか？脅威がどこでどのように発生し、どこで重なり合うのか、それはグローバル・ビジネスに大きな影響を与えるでしょう。
例えば、ウクライナ戦争によるサプライチェーンや人材プール、ビジネスの運営の混乱がいつまで続くかは不透明です。しかし、組織はその影響に対処しながら、同時にインフレによるコスト上昇圧力にも対処しなければなりません。2022 年 10 月の国際通貨基金 (IMF) の予測によれば、 2022 年第 3 四半期の世界のインフレ率は 9.5% に達する見込みです。
一方で、企業は大胆なサステナビリティー目標の達成に向けて取り組みを進めており、そのためには部門間やエコシステムの枠を超えるコラボレーションが必要です。2022年、グローバルのCEOは、今後2～3年間に自社が直面するであろう課題のトップにサステナビリティーを挙げ、2021年の6位から大幅に上昇しました。また、自分の価値観に合った製品やブランドを優先する、いわゆる目的（パーパス）を意識している消費者は、現在、消費者全体の中で最大の割合（44%）を占めています。
目的（パーパス）を意識している消費者 は、消費者全体の中で最大の割合を占めています。
実際、あらゆる面で混沌による破壊的変化が起こり続ける限り、リーダーは粘り強く前向きに取り組む必要があります。さまざまな脅威を前に、戦略的で知恵に満ちたフォーカスと対策が重要です。IBV (IBM Institute for Business Value)は、経営者が最適な優先順位付けができるよう、2023年のビジネス環境に影響があると考える5つの主要なトレンドと、不安定な世界にあって組織の力強い成長に役立つ最適な機会を特定しました。
詳細について、ぜひ本レポートをご覧ください。
発行日 2022年12月13日
