アプリケーション、アーキテクチャー、ビジネス・プロセスが複雑になるにつれて、これらすべての可動部分がどのように実行されているかを理解することが非常に重要になります。このブログ記事シリーズは、アプリケーションのモダナイゼーションやクラウド移行をテーマとしており、組織が顧客のために製品を最適に稼働させるのにオブザーバビリティーがいかに役立つのかを説明しています。パート1では、アプリケーションのモダナイゼーションを定義し、それがいかにユーザー・エクスペリエンスの鍵となるかについて説明しました。パート2では、アプリケーションのモダナイゼーションのオプションとCI/CDパイプラインについて説明しました。パート3では、アプリケーションをクラウドに移行するプロセスの主要なステップを特定します。
パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドなど、いずれを使用する場合においても、アプリケーションのクラウドへの移行には多くの課題があります。それにもかかわらず、運命は決まっています。Synergy Research Groupの研究によると、クラウド・インフラストラクチャーへの支出が2020年に初めてオンプレミスへの支出を上回ったことが分かっています。またそれも大幅な差でした。
調査では、クラウド・インフラストラクチャー・サービスに対する企業の支出が2020年に積極的に増加し続け、35%増で約13兆円に達したことも示されています。一方、データセンターのハードウェアとソフトウェアに対する企業の支出は6%減少し、900億米ドルを下回りました。
つまり、アプリケーションの移行作業は現在も多く進行中です。その多くは新しいアプリケーションですが、他にもリファクタリングやリホストが進行中の既存アプリケーションも多くあります。これらすべてに課題がありますが、従来のテクノロジーとより深く絡み合ったアプリケーションが最大の課題となります。
以下に定義された5つの移行ステップは、クラウド移行を成功へ導くためのベスト・プラクティスのリストです。計画策定はクラウド移行を成功させるうえで重要な側面であり、計画策定に失敗すると予期しない障害につながる可能性があります。
移行ステップのリストは、さまざまな環境の特定の問題に言及することなく、可能な限り厳格なものになっています。移行を成功させるには、追加の手順が必要になる場合があります。まず、このリストは、移行を構築するための移行フレームワークとして機能します。つまり、ステップを増やすことはできるものの、減らすことはできません。
アプリケーションの移行は、慎重な計画と実行を必要とする複雑なプロセスです。これには、既存のインフラストラクチャーの評価、適切な移行ストラテジーの選択、移行されたアプリケーションのテストと検証、移行後のアプリケーションの性能の監視など、さまざまな活動が含まれます。適切なアプローチによって、組織はアプリケーションを最新のプラットフォームに適切に移行し、最新のテクノロジーを活用してビジネスの俊敏性を向上させることができます。
アプリケーションの移行プロセスを支援できるツールの1つが、IBM Instana®です。Instanaは、組織がアプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで監視することを可能にするアプリケーション・パフォーマンス管理(APM)ソリューションを提供します。Instanaを使用することで、企業はアプリケーションのヘルスとパフォーマンスを可視化し、移行中に発生する可能性のある問題を特定し、移行が完了した後もアプリケーションが最適なパフォーマンスを維持できるようにすることができます。アプリケーション移行ストラテジーの一環としてInstanaを使用することで、組織はリスクを最小限に抑え、ダウンタイムを短縮し、最新のプラットフォームへのシームレスな移行を確実に行うことができます。
Instanaは、包括的なモニタリングと実行可能な洞察を提供することで、クラウド移行作業を簡素化します。
カスタマイズ可能なソリューションとツールを使用してIBM Cloudに移行し、その過程を加速させます。
IBM Cloud Migration Servicesは、ビジネスのクラウド移行の管理を支援し、デジタル・トランスフォーメーションを実現します。