マイクロサービスにより、企業は従来のモノリシックなアプリケーション監視から脱却し、ソフトウェア配信やアプリケーション・パフォーマンス管理(APM)に関連する多くの問題を解決できます。Kubernetesなどのオープンソース・ツールや、Dockerなどのコンテナに基づくクラウドネイティブ・アーキテクチャーでマイクロサービスを実行すると、アプリケーション・エコシステム環境は一段と複雑になります。複数のプログラミング言語にわたって機能を効果的に監視し、サービス品質を管理するという点で、従来の監視システム戦略ではマイクロサービスの世界に対応しきれません。
IBM Instana は、マイクロサービス環境全体に対する完全なオブザーバビリティーを備えた監視ソリューションを提供します。アプリケーションの検出、エージェントのデプロイメント、マイクロサービスのテクノロジー・スタック全体にわたる構成の監視など、すべてを自動化します。また、ノイズを排除し、各インシデントのトリガー・イベントと想定原因を特定して、トラブルシューティングの手間を軽減します。
マイクロサービス・スタック全体をリアルタイムで正確に監視するため、マイクロサービスの重要なメトリックやトレースを見逃すことはありません。常に正確な管理情報がDevOpsチームに伝えられ、インシデントの予防やトリアージのための応答時間が改善します。
Instanaの動的グラフは、マイクロサービスを含むすべてのエンティティー間の関係をリアルタイムで記録、モデル化することで、ユーザーがあらゆる相互依存関係を把握し、任意の時点で何が実行されているか、実行されていないかを分類できるようにします。
Instanaは、システム・パフォーマンスに関する貴重な洞察を含む監視フレームワークを提供します。これにより、開発チームはランタイムでの障害や改善すべきエリアを特定し、マイクロサービスのシステム・パフォーマンスを最適化できます。
マイクロサービス監視ツールでは、依存関係やインタラクションを含め、環境内のすべてのマイクロサービスを自動的に検出してマッピングできます。この理解は、ワークフローの調整に役立ちます。
分散システム全体から収集したすべてのデータを分析し、問題の根本原因をリアルタイムで特定し、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える前に問題を解決します。
さまざまなサービス間のやり取り(サービス間を流れるデータなど)を詳細に可視化したビューを提供します。レイテンシーを最小限に抑え、パフォーマンスの問題が発生した場合の迅速な把握とトラブルシューティングをサポートします。時系列データを収集して外れ値を特定し、長期にわたるパターンを追跡します。
全体的なアプリケーションライフサイクルと合わせ、個々のマイクロサービスのパフォーマンスもリアルタイムで可視化します。コンテナとアプリケーションからサービスレベルのデータを集約し、APIを監視して、サービスが最も遅いエンドポイントを特定します。
エンドツーエンドの監視により、マイクロサービス環境の異常を検知し、エンドユーザーに影響を及ぼす前に問題を迅速に特定して解決します。
Instanaは、IBM Turbonomicなどのネットワーク監視ツールやログ管理ツールをはじめとするその他の監視ツールと連携し、プラグインやアプリケーションの再起動を必要とせずに、ITインフラストラクチャー全体にわたるアプリケーション・パフォーマンスを包括的に可視化します。