メインフレームとは
1日あたり最大1兆件のWebトランザクションをダウンタイムなしで処理するデータベース・サーバーです。優れた堅牢性、安定性、拡張性、俊敏性、柔軟性を提供します。
IBMが提供するメインフレーム製品
サーバールームでメインフレームを操作するエンジニア
メインフレーム

メインフレームとは、数十億件の計算や商取引をリアルタイムで処理する高性能なサーバーです。大容量のメモリーと高性能なCPUを搭載しており、企業の基幹業務システムなどに用いられています。

優れた回復力、堅牢なセキュリティー、俊敏性が要求されるトランザクション・サーバー、アプリケーション、商用データベースに、メインフレームは不可欠です。

IBMのメインフレーム

IBMが提供するメインフレームであるIBM Zは、最先端のテクノロジーを継続的に組み込んでいるサーバーです。

  • 主要なLinuxディストリビューションと、 IBM製のIBM z/OSなどをオペレーティング・システムとしてサポートして、独自のハードウェア機構を活用するソフトウェアを実行。
  • ハードウェアに組み込まれたキャパシティー・オンデマンド機能と、アプリケーション用の共有メモリーにより、膨大なトランザクション、データ処理、スループット(I/O)をサポート。
  • 暗号化機能を提供するカードと革新的なソフトウェアにより、堅牢なセキュリティー を提供。最新の IBM Zは、1日あたり最大1兆件の安全なWebトランザクションを実行し、ポリシーに従ってプライバシーを管理。
  • すべてのコンポーネント(電源、冷却機構、バックアップ・バッテリー、CPU、I/Oコンポーネント、暗号モジュール)における何重もの冗長性とともに、過酷な気象条件におけるテストの実施によって、優れたレジリエンスを提供。
外観

かつて、メインフレームは「大型コンピューター」とも呼ばれていましたが、現在は小型化されています。最新のIBMメインフレームは、標準的な19インチ・ラック・サイズの筐体であり、データセンター内の他のシステムとシームレスに共存できます。

同一のワークロードとスループットにおいて、シングル・フレーム筐体のIBM Zで実行する場合に必要となる床面積は、 2Uラック筐体のx86サーバーで実行する場合よりも75%少なくなります。また、電力消費量は40%削減されます。

持続可能性を実現するメインフレーム

大量のx86サーバーで実現しているLinuxのワークロードを、IBMのメインフレームによって、電力消費量を75%、設置スペースを50%、CO2排出量を年間850トン以上の削減が可能です。¹

関連リンク

IBM z16

利用を始める IBM Zの知識を習得

IBM Z Xploreは、無料で利用できる課題解決ベースの学習プラットフォームです。

アプリケーションの作成

メインフレームにアクセスするアプリケーションを、チュートリアルを使用して作成できます。

ソフトウェアの試用

メインフレームのソフトウェアを、インストール不要で試していただけます。

特長
  • IBM Telumプロセッサー
    IBM z16は、AI推論アクセラレーターを搭載するTelumプロセッサーを採用しており、トランザクション処理のスピードで、AIによる推論処理を加えられるようになります。その結果、レスポンスタイムを犠牲にすることなく、大量のトランザクションやワークロードのデータからAI推論の結果が獲得できますし、トランザクションが完了する前に、AI推論の結果を活用して適切に結果を制御できるようになります。
  • 耐量子暗号システム
    格子ベースの暗号化方式を基盤とするIBM z16は、ハードウェア・セキュリティー・モジュールであるCrypto Express 8Sにより、量子コンピューティングの進歩に伴って進化する可能性のある将来の脅威からデータを保護する耐量子暗号システムです。
  • 生成AIを活用したコード生成機能「IBM watsonx Code Assistant for Z」
    watsonx Code Assitant for Zは、IBM Z上でCOBOLからJavaへの迅速な変換を可能にすることで、開発者の生産性向上を実現するとともにアプリケーションのモダナイゼーションを加速します。
ソリューション
ソフトウェア

開発の簡素化、クラウドに対応するためのモダナイズ、運用の迅速化などを実現。

IBM Zソフトウェアの詳細はこちら
メインフレーム向けストレージ

ミッションクリティカルなシステムを支えて、サイバー・レジリエンスを確保するストレージ。

メインフレーム向けストレージの詳細はこちら
IBM Z

優れたセキュリティー、パフォーマンス、可用性、柔軟性を提供し、以下のオペレーティング・システムを実行するサーバー。
IBM z/OS、Linux、IBM z/VSE、IBM z/TPF、IBM z/VM。

IBM Zの詳細はこちら
IBM LinuxONE

Linuxに最適化され、エネルギー消費量の削減に貢献するセキュアなサーバー。

IBM LinuxONEの詳細はこちら
テクノロジー・サービス

ハイブリッドクラウドとデータセンターのインフラストラクチャーに関する計画、導入、最適化、刷新を支援。

 

メインフレーム・モダナイゼーション・サービスの詳細はこちら
参考情報 ブログ記事

エキスパートたちが執筆したIBM Zに関する日本語記事。

コミュニティー

IBM Zのスペシャリストの知見や、有用なリソース情報などを日本語で提供。

教育とトレーニング

トレーニング、認定資格などを紹介。

脚注

¹ 同様の条件でLinuxのワークロードを比較対象のx86サーバーで実行する代わりに5台のIBM z16システムに統合すると、エネルギー消費量を75%、設置面積を50%、そしてCO2eの排出量を年間850トン以上削減できます。

免責事項:合計10364個のコアを持つ192台のx86システムと比較した場合の5台のIBM Machine Type 3931 Max 125モデルは、125個の構成可能コア(CP、zIIP、またはIFL)を含む3つのCPCドロワーと、ネットワークと外部ストレージの両方をサポートする2つのI/Oドロワーで構成されます。IBM Machine Type 3931の消費電力は、メモ構成向けのIBM Machine Type 3931 IBM Power Estimation Toolへの入力に基づいています。x86の電力消費量は、2022年3月のIDC QPI電力値に基づいており、7台のCascade Lakeサーバー・モデルと5台のIce Lakeサーバー・モデルで、サーバーあたり32~112コアです。比較対象のx86サーバーはすべて、2つまたは4つのソケット・サーバーでした。IBM Zおよびx86は、本番および非本番のワークロードを使って1日24時間、365日連続稼働させました。削減効果については、データセンターの冷却に必要な追加電力を計算するために、電力使用効率(Power Usage Effectiveness:PUE)の比率を1.57と仮定しています。PUEはUptime Institute 2021年グローバル・データセンター調査(ibm.com外部へのリンク)に基づいています。CO2e、およびEPA GHG計算ツール(ibm.com外部へのリンク)に基づく同値は、米国の国内加重平均を使用しています。お客様ごとの使用量や場所によって結果が異なる場合があります。