人工知能でファッション・デザインに起こす革命

イスティトゥート・セコリ、IBM watsonxを使用して、コンセプト作成段階で学生をサポート
図書館の机に座ってノートPCを見ている女性と男性の大学生
従来の思考パターンを超える

イスティトゥート・セコリは、イタリアに本拠を置く、ファッション業界におて歴史と権威のある機関であり、ファッション・デザイン、パターン・メイキング、テーラリングの教育で国際的に認められています。

イスティトゥート・セコリでの教育プログラム中に学生が直面する最初のマイルストーンの1つは、コレクションのデザイン・プロセスです。このプロセスの主軸は、コンセプトの制作です。コンセプトは、コレクション制作を触発し、指針となる中心的なアイデアであり、創造性とイノベーションを掻き立てる中心的な役割を果たします。

この段階には困難が伴いました。実際、多くの学生たちは最初のコンセプトを完成させるのに苦労しました。圧倒的な量のオンライン情報により、調査が浅いものになっていた一方、ソーシャル・ネットワークのパーソナライズされたアルゴリズムにより、多様な視点への露出が制限されていました。これらの課題に対処するため、イスティトゥート・セコリは、学生が信頼できるソースを見つけて創造的思考を広げることができるように、AIを検討することにしました。これにより、学生は従来のアプローチを超えて、より革新的なアイデアを生み出すことができます。


100% テストに参加したすべての学生の内、CreativIAを価値的なツールとして認めた割合。 65% ツールのコア機能を積極的に活用した学生による研究の割合。
生成AIテクノロジーを活用して、創造的なプロセスを強化

生徒たちを支援するため、イスティトゥート・セコリはIBM Client Engineeringと提携し、AIがいかに創造的なプロセスを高められるのか探求しました。両者は協力して価値実証(POV)を実施し、その際にはIBM® watsonx.ai™のAIスタジオ、IBM watsonx.data™のデータ・ストアとIBM Cloud Code Engineを活用しました。

チームは、コレクションの新しいコンセプト制作における2つの重要な段階において、学生をサポートするように設計されたAI搭載ツール、CreativIAを開発しました。

  • 最初の段階では、生成AIを使用して、学生が提供した最初のアイデアを発展させ、改良するという工程を行いました。CreativIAは、生徒が入力した文章から始めて、追加の視点や補完的な代替案を提供しながら、元のアイデアを拡張することで概念を表現し、充実させました。このプロセスにより、学生たちは抽象的なアイデアから前進し、多様な視点を探究することができました。

  • 第2段階では、教授陣が選んだ記事や画像などのリソースによる厳選されたデータベースから情報を取得するインテリジェントな検索エンジンを導入しました。CreativIAは、自然言語クエリーを解釈して、意味的に関連する記事を特定したことで、生徒が自分たちの概念を充実させ、深めるための参考文献を見つけられるようサポートしました。

CreativIAの目的は、学生の創造性を代替するのではなく、最初のコンセプトをより深く探求できる機能を提供することで、学生の創造性を強化することでした。

その有効性を確保するために、IBMとイスティトゥート・セコリは、ユーザー・テスト段階に学生のグループを参加させました。学生たちはデモ環境へのアクセス権限を与えられ、ツールが自分たちのニーズを満たす能力について評価し、さらなる改善のために機能や全体的なユーザー・エクスペリエンスについて貴重なフィードバックを提供しました。

コンセプト制作に明確なメリットをもたらすCreativIA

IBM watsonxの製品ポートフォリオを、提案されたPOVに統合したことで、学生の創造的なプロセスをサポートするAI搭載ツールの開発という、イスティトゥート・セコリの目標に沿った素晴らしい成果が得られました。

このソリューションにより、学生のコア・アイデアに関連するテーマ、サブテーマ、コンセプトの探究が促進され、調査段階が改善されました。また、コンセプトを定義し、その後ファッション・コレクション全体を制作するために必要な時間を最適化することもできました。

テストでは、学生による調査の65%でツールのコア機能が積極的に使用されており、またPOVの結果が単一の統合されたWebサイトのデータに限定されているにもかかわらず、学生の85%が満足感を表明していることが示されました。このような制限にもかかわらず、すべての学生はCreativIAが貴重なインスピレーションの源であると感じており、創造的なワークフローを強化する上でのその有効性が強調されています。

CreativIAは、学生の創造的な視点を広げ、従来の考え方から解放されるよう支援することに加えて、イスティトゥート・セコリに大きなメリットをもたらす可能性を秘めています。この革新的なツールは、同機関の教育プログラムを充実させるだけでなく、テクノロジーとファッション教育を組み合わせた先駆者としての評判も高めます。

イスティトゥート・セコリのロゴ
イスティトゥート・セコリについて

イスティトゥート・セコリ(Istituto Secoli)(リンクはibm.com外部にあります)は1934年にイタリアで設立され、ミラノの中心部、ポルタ・ヴェネツィア地区に本部を置いています。同組織は、衣料品文化とファッションでの職業訓練を促進することを専門とする機関です。made in Italyの文化を広めることを目的とした、実践的な教育アプローチを特徴としています。イスティトゥート・セコリは、スキルの向上とキャリアアップを目指す学生向けに、ファッション・デザインからパターン・メイキング、プロトタイピング、衣服の制作、コレクション制作まで、専門的なコースによる広範な学士号(BA)と修士号のプログラムを提供しています。

 

製品・サービス IBM watsonx.ai™ IBM watsonx.data™ IBM Cloud Code Engine
watsonxは、企業が自社のニーズに合うようAIソリューションを構築する支援をしています。

ビジネス用カスタムAIアプリケーションを容易に構築し、あらゆるデータ・ソースを管理し、責任あるAIワークフローを加速させます。

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