IBMのCHRO
最高人事責任者兼シニア・バイス・プレジデント
この種のデジタル・トランスフォーメーションには、課題がつきものです。それはまるで、家に住みながらリフォームを行うようなものです。 ”
IBMのAIアシスタント・ビルダーを使用して、制度や福利厚生に関する人事の基本的な質問に答えるためのチャットボットの構築を開始しました。その多くがうまく機能しました。やがて、25個のチャットボットが運用されるようになりました。
ただ一つ、問題がありました。
チャットボットを追加すればするほど、明確な回答を得ることが困難になりました。質問がチャットボットの対応範囲を超えている場合、ユーザーは別の場所を探さなければならず、結果として従業員エクスペリエンスが断片化してしまいました。一貫性を取り戻すために、私たちはチャットボットを単一のインターフェースであるAskHRのもとに統合しました。
AskHRの立ち上げ直後、私たちは世界中の21,000名の全ファーストライン・マネージャーに対し、専任の人事ビジネス・パートナーによるサポートの提供を終了することを通知しました。グローバルな人事用Eメール・アドレスや電話番号も閉鎖されました。マネージャーは、AskHRを通じてのみサポートにアクセスできるようになりました。
それは、大胆な一手でした。私たちはテクノロジーを信頼し、チームが適応するまでに時間が必要であることを認識した上で、全面的な採用に踏み切りました。
翌年にわたり、私たちは従業員のフィードバックを注意深くモニタリングしました。-100から+100の範囲で測定される社内の顧客満足度(CSAT)指標は、-35にまで低下しました。
IBMのCHRO
最高人事責任者兼シニア・バイス・プレジデント
AIを活用した人事へのIBMの移行は、直線的なものではありませんでした。経験から1つのことが明確になりました。それは、進歩は完璧に勝るということです。一過性のブームではなく人のために再設計されたAskHRは、レガシーな領域を、規模の拡張に対応できるように構築された機能へと変革しました。
IBMの営業担当者は、システムの過負荷に悩まされていました。サイロ化された複数の営業ツールをやりくりすることが、管理業務の肥大化を招いていました。そこに登場したのが、無駄を削減し、基本業務を自動化し、迷宮を営業担当者の成功への近道へと変えるために社内で共同開発されたAIのライフライン、AskSalesでした。
CIOのサンドボックスでは、未来を見据えた大胆な実験が展開されています。究極のビジョンは、IBMのあらゆるものへの一つのAI搭載ゲートウェイとなるAskIBMです。ベータ版はすでに期待が持てる成果を示しており、複雑さに一貫性をもたらし、当社のエンタープライズの未来を再定義し続けています。
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