ホーム
お客様事例
IBM人事部門のEnterprise Learning Operations and Administration(ELOA)
IBM人事部門のEnterprise Learning Operations and Administration(ELOA)グループ内のイベント管理チームでは、世界中のIBM社員の能力開発を支援する社内IBM学習を包括的にサポートしています。「HR Servicesで重点的に取り組んでいるのは、イベント管理です。つまり、毎年何千名ものIBM社員のスキルアップに役立つ学習イベントの企画、スケジュール設定、提供を最適化することです」と、IBM ELOAグループHR ServicesにおけるStrategy and Transformation LeaderであるAdrienn Bokorは説明します。同チームが提供するコースでは、「インクルージョンのためのリーダーシップ」「イノベーションを解き放つ」「マネージャーの影響力を高める」など、幅広いトピックを受講できます。2023年上半期だけでも、同チームでは8,000件のイベントを提供しています。
「これまで、イベントの促進、出席者の登録と追跡の作業は、とても複雑で手動で行われていました。毎月何千件ものイベントにわたってこれを繰り返すと、当然のことながら手作業による間違いが起こりがちでした」と、IBM ELOAグループHR ServicesにおけるTransformation LeadであるHema Nanthini Selvamは述べています。これが、同チームがIBM watsonx Orchestrateソリューションを搭載したAIアシスタントの構築を選んだ理由です。
「一見すると、出席管理のような業務は簡単に思えます。しかし、よく見てみると、イベント管理担当者にとっては、出席者レポートをダウンロードし、各出席者の入退場の時間を一行ずつ確認し、そのデータを適切な追跡ツールに記録するなど、非常に時間がかかる作業であることがわかります。チームが管理している毎月数千件ものイベントでこれを行うのは、まったくスケーラブルではありません」とHemaは説明します。
Hemaとそのチームは、watsonx Orchestrateを使って、イベント管理担当者向けのAIアシスタントを構築し、cHaRlie(Cognitive Human Resource Learning EM Assistant)と名付けました。CHaRlieは、クラス登録のモニタリング、登録者数が少ないために対応が必要なイベントの管理担当者への警告、カスタマイズしたイベント・プロモーションの管理、イベント前のコミュニケーションの導入、バーチャル・クラスのログイン出席など、重大ながらも反復的で間違いが発生しやすいさまざまな業務において、イベント管理担当者を支援します。
2023年初頭のローンチから最初の6か月間で、cHaRlieはイベント管理チームとその顧客であるIBM従業員に大きな影響を及ぼしました。ELOA全体では、cHaRlie導入後に従業員の満足度が15%向上したことを確認しました(イベント後のネット・プロモーター・スコア(NPS)を測定)。さらに、学習者の出席状況の把握精度は100%に達し、完了したバーチャル・イベントの出席者名簿の更新にかかる時間が少なくとも91%改善されました。
「IBMのビジョンと最終目標は、イベント管理担当者が手動で冗長的な事務作業にわずらわされないようにすることです。担当者は、実際には顧客との関係を築くことに焦点を当てて時間と手間をかけるべきなのです。このような冗長的な業務を実行するwatsonx Orchestrate搭載AIアシスタントを創り出したのは、このビジョンを実現するための大きな一歩でした」とSelvamは言います。
© Copyright IBM Corporation 2023.日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21
米国で制作、2023年12月
IBM、IBMのロゴ、ibm.com、watsonxは、米国やその他の国と地域におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、ibm.com/legal/copyright-trademarkをご覧ください。
本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。
引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBMプロダクトを使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストや結果の特性は、クライアントごとの構成や条件によって異なります。お客様のシステムおよびご注文のサービス内容によって異なりますので、一般的に期待される結果を提供することはできません。本書の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBMプロダクトは、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。