zOS V2R3 から zOS V2R5 へのアップグレード・ワークフロー - OA61406
説明: zOS V2R3 から zOS V2R5 へのアップグレード・ワークフロー
  • 状況: 進行中
  • 責任者: IBMUSER
  • システム: IBMSYS.NODE
  • バージョン: HSMA257;PH38906;2021-09-15T02:50:35
  • 完了済みステップ: 0 / 185
  • エクスポート日時: 2021-10-15 16:03:38

フィルター:


コンテンツ

< 注: ページ番号は正確ではない場合があります。>

ステップ 1 : 使用中の z/OS 機能の検出


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしz/OS システム・プログラマーなし

説明:

このステップでは、JCL ジョブを実行して、ご使用のシステム上の有料フィーチャーの現在の状況を示す出力プロパティー・ファイルを生成します。

手順:

ワークフローにおけるこのステップでは、稼働中のシステムで現在有効になっている z/OS の有料フィーチャーを判別します。この情報 (IFAPRDxx parmlib メンバーで制御) を使用して、無効にされているフィーチャーに関連するステップをスキップ対象としてマークします。このステップの目的は、該当しないアップグレード・ステップを確認の対象から自動的に減らすことです。

このステップの出力を参照して、このシステム上で無効になっていると判別された有料フィーチャーと、状態が変更されたステップを確認します。

スキップ対象としてマークされたステップを後で実行する場合は、状況を変更し、それらのステップが割り当てられた後に実行することができます。

注: このステップでは、出力ファイル・パスに指定されている場所にプロパティー・ファイルを書き込みます。ご使用の環境に合わせてファイル・パスを変更することができます。別の z/OS システムでワークフローを実行する場合は、アップグレードしているシステムと出力ファイル・パスが共用されていることを確認してください。tmp ディレクトリーを使用する場合は、必ず、ディレクトリー・パスにシステム名を含めてください。例: /SYSTEM/tmp/migration_inputfile.txt


ステップ 2 : z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローの紹介


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このレベルの z/OS アップグレード・ワークフローは、z/OS V2R5 に対応しています。

z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローの紹介

z/OSMF ワークフローを使用すると、z/OS V2R5 のアップグレードを対話式のステップバイステップのプロセスで実行できます。z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローでは、より円滑にアップグレードが実行されるようにするために、z/OSMF の最新機能を使用します。

z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローは、2 つの z/OS Management Facility (z/OSMF) アップグレード・ワークフローとして使用できます。z/OS V2R3 または z/OS V2R4 のどちらからアップグレードするかに応じて、アップグレード・パスに適用されるファイルを選択して、システムにダウンロードし、ワークフローを作成します。

IBM は、現在では「z/OS マイグレーション」を資料形式で提供していません。z/OS V2R2 以降、マイグレーション・アクションについて学習するために推奨される方式は、z/OS マイグレーション・ワークフローとなっています。従来の資料形式ではなく、z/OSMF ワークフロー・タスクを使用して多数のマイグレーション・アクションの検出、実行、確認を行うことで、特定のシステムに合った具体的なマイグレーション・パスが可能になります。

資料からワークフローへの形式の変更に伴い、用語も「マイグレーション」から「アップグレード」に変更されています。IT 業界では、ソフトウェアをより新しいレベルに置き換えるプロセスは、ほとんどの場合、「ソフトウェアのアップグレード」と呼ばれます。対照的に、「ソフトウェアのマイグレーション」という語句は、サーバー間でソフトウェアを移動することを意味することがあります。ワークフローで説明されているアクションを実行する場合は、以前のリリースよりも新しいレベルの機能に z/OS をアップグレードします。そのため、アップグレード は、これらのワークフローで実行する内容を表す適切な用語です。

使用方法のヒント

  • 拡張されたディスカバリー機能を使用できます。最初のステップ『使用中の z/OS 機能の検出』の説明に従い、z/OSMF が可能な限り多くの適用外のステップをスキップできるようにして、実行するステップの数を減らしてください。追加のディスカバリーには、(アクションに「なし」と示されている) 空のステップをスキップするオプションが含まれます。さらに、ディスカバリーは、既にアップグレードしたハードウェア・サーバー・レベルをスキップするように拡張されています。

  • 一部のアップグレード・アクションには、ヘルス・チェックが関連付けられています。そのようなステップでは、ヘルス・チェックが呼び出され、アップグレード・アクションがご使用のシステムに適用可能であるかどうかを判別します。ヘルス・チェックを実行する前に、「実行」タブの説明を注意深く読み、各チェックに関する重要な情報を確認してください。

  • オプションとして、個々のアップグレード・アクションおよびアップグレード作業全体について IBM にフィードバックを提供することができます。ワークフローに示されている説明に従ってください。ワークフローの各ステップを完了するためにフィードバックを提供する必要はありません。

z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローのバージョン 2.0 (2021 年 10 月) の変更の要約

この新しいバージョンの z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローは、APAR OA61406 の PTF の適用時にインストールされます。

バージョン 2.0 は、IBM によって 2021 年 4 月に提供されたバージョン 1.0 の後継です。

新規情報

以下のアップグレード・アクションが、z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローのバージョン 2.0 で新しく追加されました。

  • 新しい SMF レコード・タイプの使用を組み込むための処理の更新
  • BDT: Bulk Data Transfer (BDT) の File-to-File フィーチャーの除去の計画
  • BDT: Bulk Data Transfer (BDT) の SNA NJE フィーチャーの除去の計画
  • SNA および IP サービス: LSA 装置および LCS 装置のサポートの除去の準備
  • IP サービス: OSA DEVICE/LINK/HOME 構成のサポートの除去の準備
  • ICSF: 非推奨の ICSF SMF および PKDS のヘッダー・フィールドに対する参照の更新
  • DFSMSdfp: z/OS Global Mirror Extended Remote Copy (XRC) の除去の計画
  • DFSMSdfp: OAM FSDELETE テーブルの更新
  • ICSF: デフォルトで有効になっている Extended Master Secret 拡張のネゴシエーション
  • JES2: PENCRYPT 競合通知への応答
  • NFS: NFS のサンプル、マクロ、およびユーティリティーのソース・パーツに対する参照の更新
  • RMF: RMF 構造変更に対応した更新の決定
  • SDSF: 64 ビット JVM を参照するための PATH 環境変数の更新
  • Security Server: 長い RDN の証明書の使用に関する新しい制約事項の注意
  • Security Server: RACF TSO/E HELP テキストの除去への対応
  • Security Server: パスチケット・ベースのパスワード変更を許可するための PTKTDATA プロファイルの定義
  • Security Server: IZP および ZOWE という名前の RACF 動的クラスの除去

変更情報

以下のアップグレード・アクションは、z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローのバージョン 2.0 で変更されています。

  • 新規のデータ・セットおよびパスに対する参照の追加
  • 削除されたデータ・セット、パス、および参照の除去
  • 新規アドレス・スペースの適応化

z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローのバージョン 1.0 (2021 年 4 月) の変更の要約

このワークフローには、以前のレベルのオペレーティング・システムから z/OS V2R5 にアップグレードするステップが含まれています。このワークフローには、(下記にリストされている) 新規および変更されたアップグレード・アクションと、用語、細かな修正、および編集上の変更が組み込まれています。

新規情報

以下のアップグレード・アクションが、IBM z15 サーバーで新しく追加されました。

  • SE、HMC、および OSC に対する TLS 1.0 および TLS 1.1 のサポートの除去の準備

以下のアップグレード・アクションが、z/OS V2R5 で新しく追加されました。

  • z/OS V2R5 アーキテクチャー・レベル・セットとサポート対象ストレージ・デバイスへの対応
  • z/OS V2R5 が z/VM V7.1 でゲストとして実行されていることの確認 (該当する場合)
  • BCP: IFASMFDP および IFASMFDL に対する出口 USER4 および USER5 の定義
  • BCP: デフォルトで 64 ビットの実ストレージにバッキングされる ASCB および WEB
  • BCP: バインダー・トランスポート・ユーティリティー IEWTPORT の除去への対応
  • BCP: ゲストとして z/OS V2R5 を実行するには z/VM V7.1 が必要
  • BCP: 新しい CHECKREGIONLOSS のデフォルトへの対応
  • BCP: 新しい DSLIMITNUM のデフォルトへの対応
  • IP サービス: DCAS からのネイティブ TLS/SSL サポートの除去への対応
  • IP サービス: TN3270E からのネイティブ TLS/SSL サポートの除去への対応
  • TCP/IP: Cisco Multi-Node Load Balancer (MNLB) のシスプレックス・ディストリビューター・サポートの除去
  • TCP/IP: IBM DataPower Gateway 製品のシスプレックス・ディストリビューター・サポートの除去
  • HCD: サポートされないプロセッサー・タイプの構成の除去
  • ICSF: 以前の ICSF ライブラリーに対する参照の更新
  • z/OSMF: z/OSMF モバイル通知サービスに対する参照の除去
  • z/OSMF: エラー・メッセージの詳細がデフォルトで表示されなくなったことの注意
  • z/OSMF: z/OSMF デスクトップ・インターフェースの使用
  • z/OSMF: z/OSMF に関する診断データを収集するための診断アシスタントの使用
  • z/OSMF: IBM zERT Network Analyzer のアップグレード
  • z/OSMF: Software Management の STGADMIN SAF 許可要件の除去
  • z/OSMF: ワークフロー・ユーザーがワークフロー・ファイルの読み取りを許可されていることの確認
  • ネットワーク認証サービス: より強い NDBM データベース暗号化タイプの使用
  • RMF: RMF DDS サーバーの非推奨のポートに対する参照の除去
  • SDSF: SDSF 機能を保護するための SAF ベースのセキュリティーのみの使用
  • Security Server: RACF TSO/E HELP テキストの除去への対応
  • z/OS UNIX: 新しい LIMMSG のデフォルトへの対応
  • z/OS UNIX: BPXPRMxx の MAXSHAREPAGES オプションに対する参照の除去

変更情報

以下のアップグレード・アクションは、z/OS V2R5 で変更されています。

  • 新規のデータ・セットおよびパスに対する参照の追加
  • 削除されたデータ・セット、パス、および参照の除去
  • BCP: z/OS バッチ・ランタイムの使用の停止
  • BCP: WLM サービス係数での推奨値の使用
  • BCP: ユーザー・キー共通域のサポートの除去
  • SNA サービス: VTAM 共通管理情報プロトコルの使用の停止
  • IP サービス: FTP サービスに対する TLS/SSL サポートの AT-TLS へのアップグレード
  • ISPF: ワークステーション・エージェントに対するすべての依存関係のシステムからの除去
  • EIM、OCSF、OCEP、および PKITP のサポートの除去の計画
  • JES2: z22 モードのアクティブ化
  • OpenSSH: 新しいレベルの OpenSSH への対応
  • Security Server: 重複クラス名の確認
  • XL C/C++: z/OS XL C/C++ コンパイラーとランタイムのマイグレーション・ガイドの確認

削除された情報

z/OS V2R3 で導入され、z/OS V2R5 パスに適用されていないアップグレード・アクションが削除されました。

以下のアップグレード・アクションは、z/OS V2R5 で削除されました。

  • CustomPac インストール・ダイアログが更新されていることの確認
  • CustomPac インストール・ダイアログの新規 JOB ステートメントの使用の検討
  • テープでの提供の中止に対する準備
  • BCP: 十分な実メモリーがインストールされていることの確認
  • BCP: TVSAMCOM および TVSMSG がジョブ・ステートメント・シンボルとして使用されないことの確認
  • BCP: ユニコード変換イメージの再生成
  • DFSMSdfp: OAM 構成に非同期状態がないかの確認
  • DFSMSdfp: IDCAMS LISTCAT コマンドでの空のオブジェクトに対するコード 4 への対応
  • DFSMSdfp: データ・セットの暗号化の準備

z/OS V2R5 には、IPL を実行するために IBM z13 以降が必要です。そのため、IBM zEC12 および zBC12 のプロセッサーに対する以下のアップグレード・アクションは削除されました。

  • IBM zEnterprise EC12 サーバーまたは IBM zEnterprise BC12 サーバーへのアップグレード
  • zEC12 サーバーまたは zBC12 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項
  • zEC12 サーバーまたは zBC12 サーバーに関する制約事項
  • zEC12 または zBC12 サーバー注文前に実行可能なアクション
  • zEC12 サーバーおよび zBC12 サーバーの機能のマイグレーションおよび活用に関する考慮事項
  • 将来のサーバー上で廃止される zEC12 サーバーおよび zBC12 サーバーの機能への対処


ステップ 2.1 : 一般的なアップグレード・ステップ


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしz/OS システム・プログラマーなし

説明:

アップグレードのための変更は、新しいリリースで新機能を活用するために必要な変更と同時に行うことができます。ただし、アップグレードを先に行った後で、新機能を活用する方が、より賢明なアプローチと言えます。標準的な実行ステップは以下のとおりです。

  1. z/OS V2R5 について十分に理解してください。そのためにお勧めの情報源としては、次のものがあります。
  2. z/OS V2R5 をインストールした後に行うアクションをできるだけ少なくするために、既存のシステム (旧システム) で可能な限り多くのアップグレード・アクションを行います。このワークフローでは、既存のシステムで行うことのできるアクションには、「z/OS V2R5 をインストールする前に行うアクション」という見出しを付けてあります。すべてのアクションが必要というわけではありません。アクションによっては、環境、構成、およびワークロードに依存しているものもあり、それに応じて示してあります。これらのアクションは、z/OS V2R5 にマイグレーションするすべての既存システムに対して、実行するかまたはコピー (複製) する必要があります。

    IBM Health Checker for z/OS を使用すると、一部のアップグレード・アクションに役立ちます。詳しくは、「IBM Health Checker for z/OS を使用したマイグレーション・チェック」と呼ばれるワークフロー・ステップを参照してください。

  3. z/OS V2R5 システムとの間でリソースを共用するシステムがあれば、共存およびフォールバックのサービスを注文し、インストールします。(「共存およびフォールバック PTF のインストール」と呼ばれるステップを参照してください。) このサービスは、z/OS V2R3 と共存することになるすべてのシステム、および z/OS V2R5 にマイグレーションされるすべてのシステム (またフォールバック先になる可能性があるもの) にインストールする必要があります。
  4. ドライバー・システムを準備します。駆動システムの要件については、「z/OS インストール計画」の駆動システムの準備に関するトピックを参照してください。
  5. z/OS V2R5 を注文してインストールします。ServerPac を使用する場合は、 「ServerPac: Installing Your Order」を参照してください。CBPDO を使用する場合は、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」を参照してください。
  6. ターゲット・システムのハードウェアとソフトウェアを準備します。このステップでは、「z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行うアクション」という見出しが付いているアップグレード・アクションを行います。(ここでも、すべてのアクションが必要というわけではありません。アクションによっては、環境、構成、 およびワークロードに依存しているものもあり、それに応じて示してあります。)
  7. 更新済みのカスタマイズおよび構成ファイルを使用して、新しい z/OS V2R5 システムの IPL を実行します。
  8. z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行うアクション」という見出しが付いているアップグレード・アクションを実行します。(ここでも、すべてのアクションが必要というわけではありません。アクションによっては、環境、構成、 およびワークロードに依存しているものもあり、それに応じて示してあります。)

    IBM Health Checker for z/OS を使用すると、一部のアップグレード・アクションに役立ちます。詳しくは、「IBM Health Checker for z/OS を使用したマイグレーション・チェック」と呼ばれるワークフロー・ステップを参照してください。

  9. シスプレックス、データ・センター、および企業内の他のシステムに、z/OS V2R5 をデプロイします。

    これでアップグレードは完了です

  10. 1 つのシステム (場合によってはシスプレックス内のすべてのシステム) を、z/OS V2R4 または z/OS V2R3 にフォールバックする必要がないという確信を得たら、z/OS V2R5 で導入されている機能を活用できます。
  11. この活用している機能を他のシステムにデプロイします (ここでもシスプレックス内に、その後データ・センター内に、そして最終的には企業内に)。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 2.2 : IBM Health Checker for z/OS を使用したマイグレーション・チェック


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしz/OS システム・プログラマーなし

説明:

新しい z/OS リリースにアップグレードする前に、IBM Health Checker for z/OS を使用して、計画の作成に役立てることができます。マイグレーション・チェックは、さまざまなアップグレード・アクションの現行システムへの適用可能性を判別するのに役立ちます。IBM Health Checker for z/OS で提供される他のチェックと同様に、システムに対する更新は何も行われません。マイグレーション・チェックは、現在アクティブなシステムに限定して、システム上の特定のアップグレード・アクションの適用可能性について報告するだけです。

IBM Health Checker for z/OS は、システムの初期設定時に自動的に開始されます。

マイグレーション・チェックは、IBM Health Checker for z/OS によって提供される他のチェックと似ています。相違点は以下のみです。

  • マイグレーション・チェックは、デフォルトでは非アクティブになっています。
  • マイグレーション・チェックの名前は、ZOSMIG の文字で始まります。この接頭部の後に、以下のような値が続きます。これらの値は、アップグレード・アクションのタイミングを計画するのに役立ちます。
    ZOSMIGVvRr_NEXT
    アップグレード・アクションが推奨されます。ただし、VvRr の後のリリースではアップグレード・アクションが必須になります。
    ZOSMIGVvRr_NEXT2
    アップグレード・アクションが推奨されます。ただし、VvRr の 2 つ後のリリースではアップグレード・アクションが必須になります。
    ZOSMIGVvRr
    VvRr で示されているリリースでは、アップグレード・アクションが必須です。
    ZOSMIGVvRrPREV
    VvRr で示されているリリースおよびそれ以前のリリースでは、適切なサービスを使用したアップグレード・アクションが必須です。
    ZOSMIGREC
    近い将来、アップグレード・アクションが推奨されます。アップグレード・アクションが必要ない場合もあります。
    ZOSMIGREQ
    現在推奨されているアップグレード・アクションは、将来のリリースでは必須になります。

    注: 以前のリリースでは、マイグレーション・チェックの名前は別の命名規則に従っていました。1 つは ICSF 用で、規則 ICSFMIGnnnn_component_program_name を使用し、1 つはその他の z/OS 用で、規則 ZOSMIGVvvRrr_component_program_name を使用していました。

現行の z/OS リリースでは、以下のステップに従ってください。

  1. 最新のマイグレーション・チェックをインストールします。SMP/E FIXCAT IBM.Function.HealthChecker を使用して、ベスト・プラクティスとマイグレーションの両方のための最新のヘルス・チェックをすべて確認します。

    定期保守期間中に PTF をインストールして、IPL が後にスケジュールされるようにすることもできます。チェックは、多くの場合、機能の開始時または再始動時に追加されるため、スケジュールされた IPL の前に PTF をインストールするのが最も好都合な場合があります。追加のマイグレーション・チェックは別の時間帯に追加できるので、マイグレーション計画を立てる前に最新のチェックをすべてインストールしておくことをお勧めします。

  2. アップグレード・パスに適合するマイグレーション・チェックをアクティブ化します。マイグレーション・チェックの命名規則によって、対応するアップグレード・アクションを導入したリリースが示されるため、アップグレード・パスに適合するチェックのみをアクティブにすることができます。SDSF (またはフィルターなど、チェックを表示する別の方法) を使用して、システムで使用可能なマイグレーション・チェックを前もって表示することができます。例えば、z/OS V2R3 から z/OS V2R5 にアップグレードする場合、z/OS V2R4 と z/OS V2R5 の両方で生じた変更に対するマイグレーション・チェックをアクティブにする必要があります。z/OS V2R4 から z/OS V2R5 にアップグレードする場合は、z/OS V2R5 で生じた変更のマイグレーション・チェックのみをアクティブ化すれば済みます。チェックをアクティブにするにはさまざまな方法があり、またワイルドカードを使用して特定のチェックを組み込む方法も数多くあります。

    以下に、MODIFY コマンドを使用してチェックをアクティブにする例を示します。

    • F HZSPROC,ACTIVATE,CHECK=(IBM*,*MIG*)
    • F HZSPROC,ACTIVATE,CHECK=(IBM*,ICSFMIG*)
    • F HZSPROC,ACTIVATE,CHECK=(IBM*,ZOSMIG*)
  3. マイグレーション・チェックの出力を検討して、チェックを再実行します。例外があればすべてマイグレーション計画で対処する必要があります。新しい z/OS リリースに移行する前にアップグレード・アクションを完了できた場合、チェックを再実行して、現行システム上で正しく完了したことを確認することができます。場合によっては、新しい z/OS リリースの IPL を実行した後で、そのリリースで検証用のチェックを使用できることがあります。
  4. 必要に応じて、マイグレーション・チェックを非アクティブ化します。マイグレーション・チェックをアクティブにする必要がなくなった場合、アクティブ化と同様の方法で非アクティブ化することができます。例:
    • F HZSPROC,DEACTIVATE,CHECK=(IBM*,*MIG*)
    • F HZSPROC,DEACTIVATE,CHECK=(IBM*,ICSFMIG*)
    • F HZSPROC,DEACTIVATE,CHECK=(IBM*,ZOSMIG*)

本書では、チェックがあるアップグレード・アクションは、アップグレード・アクションの説明の中に明示してあります。

本書に記載されているすべてのアップグレード・アクションがチェックで対処できるわけではありません。プログラマチック・チェックには対応しないアップグレード・アクションも多数あります。そのため、本書を使用してマイグレーション計画を準備し、チェックのみに依存しないようにしてください。

System REXX に関する考慮事項

IBM Health Checker for z/OS マイグレーション・ヘルス・チェックのいくつかは、コンパイル済み System REXX で記述されています。これらのヘルス・チェックには、 System REXX カスタマイズおよびランタイム・アクティビティーが完了していることが必要です。System REXX (および System REXX が必要とするセキュリティー環境) が適切にカスタマイズされていない場合、System REXX ヘルス・チェックの実行は成功しません。 また、コンパイル済み REXX exec には、Alternate Library for REXX (V1R9 以降の z/OS で使用可能) または IBM Library for REXX on zSeries (5695-014) からの適切なランタイム・サポートが必要です。

注:

システム REXX が JES サービスを使用できるようにするために、AXRnn アドレス・スペースは 1 次サブシステムの下で開始されます。そのため、AXRnn アドレス・スペースを終了してから JES2 をシャットダウンする必要があります。AXR アドレス・スペースを停止する必要はありません。このアクションは 2 次 AXRnn アドレス・スペースのみに影響します。

詳細な情報は、以下の参考資料に記載されています。

  • System REXX カスタマイズについては、「z/OS MVS Programming: Authorized Assembler Services Guide」の System REXX に関するトピックを参照してください。
  • コンパイル済み REXX exec ランタイムが使用可能かどうかについては、「z/OS Program Directory」の Alternate Library for REXX のカスタマイズに関する考慮事項についてのトピックを参照するか、IBM Alternate Library for REXX に付属する製品資料を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 2.3 : アップグレード・アクションのないエレメントおよびフィーチャー


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしz/OS システム・プログラマーなし

説明:

z/OS V2R3 から z/OS V2R5 へのアップグレードでは、以下の z/OS エレメントおよびフィーチャーにはアップグレード・アクションがありません。

  • Alternate Library for REXX
  • Communications Server セキュリティー・レベル 3
  • DFSORT
  • EREP
  • FFST
  • GDDM
  • GDDM-PGF
  • GDDM-REXX
  • IBM HTTP Server
  • IBM Tivoli Directory Server
  • ICKDSF (装置サポート機能)
  • Metal C Runtime Library
  • MICR/OCR
  • NFS
  • Runtime Library Extensions
  • TIOC
  • z/OS Font Collection
  • z/OS セキュリティー・レベル 3
  • 3270 PC ファイル転送プログラム

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3 : z/OS V2R5 にマイグレーションする全利用者に共通の汎用アップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

この z/OSMF ワークフローは、「Abstract for the z/OS Upgrade Workflow」に由来しています。


ステップ 3.1 : z/OS V2R5 に移行する全利用者に共通のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、使用するエレメントおよびフィーチャーに関係なく、全利用者に共通に適用される汎用アップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 3.1.1 : z/OS V2R5 のインストール前の全利用者に共通のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる汎用アップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R4 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R4 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 3.1.1.1 : PSP バケットの検討


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

予防サービス計画 (PSP)「バケット」を見て、ソフトウェアとハードウェアのインストールおよび保守に関する重要な情報がないかどうかを確認してください。この種の情報は、開発サイクルの終わりの方で発生したため、製品資料への組み込みが間に合わなかったものです。これには、サービスと、小規模なプログラミング機能の拡張 (SPE) の両方に関する PTF が含まれています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 検討すべき PSP バケットがどれであるかを確認します。この作業をするには、以下のことを知っている必要があります。

    • PSP バケット・アップグレード ID (または「upgrade」)。最も関連性の高いアップグレードは、z/OS V2R5 とそのサーバーに関するものです。z/OS V2R5 のアップグレードは ZOSV2R5 です。サーバー・アップグレードは以下の表に示すとおりです。

    • FIXCAT 値 (この後のヒントに示すように、SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを HOLDDATA の FIXCAT タイプと組み合わせて使用する場合)。FIXCAT 値は、以下の表に示されています。注:
      • 示されている値は、サーバーにとって必要な最小限のサポートを提供する値です。サーバーで追加機能を利用する場合は、FIXCAT 値に追加の修飾子が付きます。
      • z/OS V2R5 は、IBM z13 以降のプロセッサーで実行する必要があります。詳しくは、『サポートされるサーバー、ストレージ・コントローラー、およびマシン機能を使用していることの確認』と呼ばれるステップを参照してください。

  2. Preventive Service Planning buckets または IBMLink から PSP バケットを入手します。

  3. PSP バケットを検討し、そこで指示されているアクションを実行します。

ヒント: 該当する PSP バケットを検索しやすくし、PSP バケットにリストされている中でどの最小 PTF をシステムにインストールする必要があるかを識別しやすくする場合は、SMP/E FIXCAT コマンドおよび REPORT MISSINGFIX コマンドを使用できます。FIXCAT 値は、以下の表に示されています。

サーバー

アップグレード

FIXCAT 値

z15

8561DEVICE

IBM.Device.Server.z15-8561

z15 T02

8562DEVICE

IBM.Device.Server.z15T02-8562

z14

3906DEVICE

IBM.Device.Server.z14-3906

z14 ZR1

3907DEVICE

IBM.Device.Server.z14ZR1-3907

z13®

2964DEVICE

IBM.Device.Server.z13-2964

z13s™

2965DEVICE

IBM.Device.Server.z13S-2965

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • z/OS のサブセットについては、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」を参照してください。
  • SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドについては、「z/OS SMP/E Commands」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.1.2 : 共存およびフォールバック PTF のインストール


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 より前のシステムに共存およびフォールバック PTF をインストールすると、それらのシステムがアップグレード時に z/OS V2R5 システムと共存できます。共存およびフォールバック PTF をインストールすると、必要な場合に前のシステムへのフォールバックも可能になります。 共存およびフォールバックは重要な要素です。これにより、ローリング IPL (一度に 1 システムずつ) を用いて、マルチシステム構成に含まれるシステムを z/OS V2R5 にマイグレーションすることができるため、アプリケーションの可用性を継続して維持することができます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

該当の PTF をインストールします。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/OS V2R5 をご使用の環境に導入する前に、z/OS V2R5 システムと共存する z/OS V2R5 より前のすべてのシステムに共存およびフォールバック PTF をインストールします。

以下のように、SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドをフィックス・カテゴリー (FIXCAT) タイプ HOLDDATA と一緒に使用します。

  1. 最新の HOLDDATA を取得し、ご使用の z/OS V2R5 より前のシステムで受け取ります。通常のサービス取得ポータルを使用するか、Enhanced HOLDDATA for z/OS から直接 HOLDDATA をダウンロードします。「Download NOW」列から「Full」を選択し、FIXCAT HOLDDATA を受け取ります。他のファイルには FIXCAT は含まれていません。

  2. z/OS V2R5 より前のシステムで SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを実行して、FIXCAT 値「IBM.Coexistence.z/OS.V2R5」を指定します。レポートに、そのシステムに欠落している共存およびフォールバック PTF が示されます。 REPORT MISSINGFIX コマンドについて詳しくは、「z/OS SMP/E Commands」を参照してください。

  3. 定期的に、最新の HOLDDATA を取得して REPORT MISSINGFIX コマンドを再実行し、新しい共存 PTF およびフォールバック PTF があるかどうか調べるようにしてください。

z/OS アップグレード・ワークフローの最新の PTF の取得

z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローの更新およびフィックスは、標準の z/OS サービス・プロセスを通じて提供されます。z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローの最新の PTF を取得するには、z/OS システムで SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを実行して、FIXCAT 値「IBM.Coexistence.z/OS.V2R5」を指定します。z/OS V2R5 アップグレード・ワークフローは、z/OS リリース V2R3、V2R4、および V2R5 で実行できます。

参照情報

z/OS の共存/マイグレーション/フォールバックの方針についての説明は、「z/OS インストール計画」の『共存とフォールバック』のトピックを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.1.3 : zSoftCap を使用したキャパシティー変更の影響の確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

zSoftware マイグレーション・キャパシティー・プランニング・エイド (zSoftCap) は、ソフトウェア・リリースのマイグレーションの影響を評価する PC ベースのツールです。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、新しいソフトウェア・レベルにマイグレーションする際のプロセッサーのキャパシティーおよび使用可能なリソースの評価に役立つため、お勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

このツールは、ワークステーションで実行します。要件は、次のとおりです。

  • デュアル・コア・テクノロジーを使用した (またはそれより高速の) プロセッサー
  • SVGA ディスプレイ (1024 x 768 またはそれ以上)
  • zSoftCap アプリケーションおよびユーザーズ・ガイド用として約 5 MB、および IBM Java 1.6 ランタイム環境用として 80 MB のハード・ディスク・スペース

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

このツールは、ワークステーションで実行します。その要件は以下のとおりです。

  • Windows 7 以降。
  • IBM Java™ 1.6 以降のランタイム環境。この環境はこのツールと共に入手できます。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. IBM Techdocs Web サイト IBM Techdocs から zSoftCap をダウンロードします。Techdoc「PRS268」を検索します。
  2. zSoftCap を実行して、予想される CPU 使用率の増加 (ある場合) を判別します。

参照情報

詳しくは、「zSoftCap User's Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.1.4 : z/OS ルート・ファイル・システムを単一データ・セット内に保持するためのボリュームの追加または変更


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

リリースの機能強化およびサービスにより、z/OS ルート・ファイル・システム (つまり「バージョン・ルート・ファイル・システム」) のサイズは、リリースごとに増大し続けています。z/OS ルート・ファイル・システムのサイズは、HFS か zFS かに関係なく、3390-3 装置での限度の 3339 シリンダーに (それを超えないにしても) かなり近づいていることが予期されます。

管理を容易にするために、z/OS ルート・ファイル・システムは単一データ・セット内に収めることをお勧めします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、z/OS ルート・ファイル・システムが 3390-3 ボリューム上 (または、3390-3 の限度である 3339 シリンダーに近づいている別の DASD ボリューム上) にある場合は、管理を容易にするために、ここで行っておくことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

IBM Health Checker for z/OS のチェック CHECK(IBMUSS, ZOSMIGREC_ROOT_FS_SIZE) を使用して、ボリュームに z/OS ルート・ファイル・システム用に十分なスペースがあるかどうかを判別します。

実行ステップ

z/OS ルート・ファイル・システムを単一データ・セット内に保持するには、以下のいずれかを行います。

  • z/OS ルート・ファイル・システムをより大きい形状の DASD ボリュームに移動する。
  • 複数のボリュームを z/OS ルート・ファイル・システム・データ・セット用に使用する。

z/OS ルート・データ・セットを、定義された単一または複数のボリュームに収めることができない場合は、z/OS ルートを分割して、より小さい複数のファイル・システムを一緒に管理するようにします。

z/OS ルート・ファイル・システムの配置先のシステムはすべて、z/OS ルートを保持するための十分な DASD スペースが必要であることを覚えておいてください。

ヒント: z/OS 製品自体以外のサブシステムおよび製品のファイル・システムのサイズも増大する可能性があります。z/OS ファイル・システムが使用するスペースについてボリュームを検査する際に、その他の製品のファイル・システム・サイズも確認してください。

参照情報

詳しくは、z/OS DFSMS Implementing System-Managed Storageを参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMUSS,ZOSMIGREC_ROOT_FS_SIZE を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 3.1.1.5 : 新しい SMF レコード・タイプの使用を組み込むための処理の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 以降、SMF は、標準レコード・タイプ (0-255) と拡張または標準のレコード・タイプ (0-2047) の両方をサポートします。z/OS が使用する 255 より上の SMF レコード・タイプが増えるため、SMF レコードの収集と使用法が最新であり、引き続きビジネス・ニーズに対応していることを確認してください。

z/OS V2R5 以降、JES2 は、JES2 リソース使用量およびパフォーマンスのデータ用に SMF レコード・タイプ 1153 を生成します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (使用可能な新しい SMF レコードを処理する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下を実行します。

  1. 新たに生成された SMF レコード・タイプを収集するように SMFPRMxx TYPE 指定が設定されていることを確認します。

  2. SMF ダンプ・ユーティリティー IFASMFDP および IFASMFDL で TYPE オプションをどのようにコーディングしたかを確認します。ダンプ・ユーティリティーのデフォルトは TYPE(0:2047) です。TYPE(0:255) を明示的にコーディングしていて、記録されるすべてのレコード・タイプを含める場合は、デフォルトを使用しているか、TYPE(0:2047) を明示的にコーディングしていることを確認してください。そうでない場合は、255 より上のレコード・タイプは選択基準から除外されます。

注: IFASMFDL ARCHIVE 要求または DELETE 要求をコーディングする際、要求された日付/時刻の範囲内のログ・ストリームに存在するすべてのレコード・タイプが (明示的またはデフォルトで暗黙的に) 含まれるように注意してください。要求された日付/時刻の範囲内のいずれかのレコードが選択基準と一致しない場合、IFASMFDL では、ARCHIVE 要求または DELETE 要求はメッセージ IFA845I で失敗します。

参照情報

詳しくは、z/OS MVS システム管理機能 (SMF)を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.1.6 : XCF グループと XCF グループ・メンバーの数が十分であることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

時間の経過と共にさまざまな z/OS 機能およびアプリケーションが XCF サービスを活用することになるため、シスプレックス結合データ・セット内に、活用者が定義するすべての XCF グループおよびメンバー用に十分なスペースがあるかどうかを確認する必要があります。シスプレックス結合データ・セットに含まれる XCF グループまたはメンバーの数が不十分になっている可能性もあります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、シスプレックス結合データ・セット内で十分な数の XCF グループおよびメンバーがフォーマットされているかどうかを確認するために、アクションを行うことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

Health Checker for z/OS を使用して IBMXCF,XCF_SYSPLEX_CDS_CAPACITY を検査してください。これは、シスプレックス CDS をフォーマットする対象となるグループ、メンバー、およびシステムの数が十分かどうかを調べます。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 現行システムで DISPLAY XCF,COUPLE コマンドを入力します。シスプレックス結合データ・セットの MAXGROUP および PEAK の値に注目してください。 これらの値は、結合データ・セットがサポートできる XCF グループの最大数と、そのシスプレックス内でこれまでに使用された XCF グループのピーク数を示します。 また、シスプレックス結合データ・セットの MAXMEMBER および PEAK の値にも注目してください。 これらの値は、結合データ・セットが 1 つのグループ内でサポートできるメンバーの最大数と、そのシスプレックス内の最大グループでこれまでに使用されたメンバーの最大数を示します。
  2. メンバーのピーク値がメンバーの最大値に近い場合は、シスプレックス結合データ・セットを再フォーマットして、1 つのグループで使用されるメンバーの最大数を増やすことができます。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMXCF,XCF_SYSPLEX_CDS_CAPACITY を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 3.1.1.7 : サポート対象外の z/OS 各国語翻訳に対する依存関係の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降では、z/OS は米国英語 (ENU)、大文字英語 (ENP)、および日本語 (JPN) のみで提供されます。

以下のオプションの言語フィーチャーは、z/OS に標準で付属しなくなりました。

  • ブラジル・ポルトガル語
  • カナダ・フランス語
  • デンマーク語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • イタリア語
  • 韓国語
  • オランダ語
  • ノルウェー語
  • 中国語 (簡体字)
  • スペイン語
  • スウェーデン語
  • スイス・ドイツ語
  • 中国語 (繁体字)

この変更は、以前のリリースで翻訳が提供されていた z/OS エレメントのサブセットに影響を及ぼします。

  • GDDM
  • ISPF
  • TSO/E
  • z/OS UNIX

したがって、z/OS V2.4 以降では、以下の翻訳済みエレメントおよびフィーチャーは、お客様が注文で言語フィーチャー番号を指定した場合に送信されます。

言語

基本エレメント

日本語には、ISPF のみの大文字英語サポートも含まれます。

  • Alternate Library for REXX
  • BCP
  • DFSMSdfp
  • GDDM
  • HCD
  • IBM TDS
  • Integrated Security Services
  • ICKDSF
  • ISPF
  • JES2
  • Language Environment
  • NFS
  • Runtime Library Extensions
  • SMP/E
  • 暗号サービスの SSL コンポーネント
  • TSO/E
  • z/OS ファイル・システム
  • z/OS UNIX

この変更によるフォントへの影響はありません。z/OS は、中国語、日本語、韓国語などのために、引き続き 2 バイト・フォントを提供します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

GDDM、ISPF、TSO/E、z/OS UNIX

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。IBM ソフトウェア発表レター 217-246 (2017 年 7 月) で、開発意向表明として発表されました。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (除去されたいずれかの言語を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

影響を受けるエレメントから除去された言語の使用を停止します。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前の全利用者に共通のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる汎用アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 3.1.2.1 : z/OS V2R5 アーキテクチャー・レベル・セットとサポート対象ストレージ・デバイスへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 は、以下の IBM Z® サーバーでサポートされます。

  • IBM z15™ モデル T01 および T02
  • IBM z14™ (z14) モデル M01 から M05
  • IBM z14™ モデル ZR1 (z14 ZR1)
  • IBM z13
  • IBM z13s™

z/OS V2R5 は下記以降の IBM 記憶制御機構をサポートします。

  • 3990 モデル 3 および 3990 モデル 6
  • 9393
  • 2105
  • 2107
  • 2421
  • 2422
  • 2423
  • 2424

z/OS は、z/OS リリースに応じて、これらのサーバー上で特定のマシン機能を使用します。サーバー上で追加のマシン機能を使用できる場合もありますが、それは z/OS がそれらの機能をサポートすることを意味するわけではありません。各リリースの z/OS でサポートされるマシン機能のリストについては、「z/OS インストール計画」を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

特定のエレメントまたはフィーチャーに限定されない汎用アップグレード・アクション。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

任意

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS V2R5 の実行がサポートされなくなった、いずれかのサーバー、コントローラー、またはマシン機能を使用する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

  • IPL/NIP 処理時に、サポートされていない制御装置を z/OS V2R5 に使用しようとすると、制御装置下にある装置について、次のエラー条件を受け取ります。
    IEA434I (nnnn) ONLINE IS NOT ALLOWED, INVALID CONTROL UNIT MODEL

    IPL/NIP 後の VARY ONLINE コマンド処理時に、サポートされていない制御装置下の装置について、次のエラー条件を受け取ります。

    IEA434I DEVICE ONLINE IS NOT ALLOWED, INVALID CONTROL UNIT MODEL
  • サポートされていないサーバー上で z/OS V2R5 の IPL を実行すると、待ち状態 07B-1E (10 進数 30) を受け取る場合があります。注:

    IEA434I メッセージの数は、初期 ESQA を使い切らないよう、IPL/NIP 時には 32 個に制限されています。追加の IEA434I メッセージが抑止されたことを示すために、IPL/NIP 時に 1 回だけ、次のような IEA444I メッセージが報告されます。

    IEA444I NUMBER OF IEA434I MESSAGES EXCEEDS NIP MAXIMUM

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 使用するサーバー、制御装置、およびマシン機能が z/OS V2R5 用にサポートされているかどうかを判別します。リストされていないハードウェアに対するサポートについてのご質問は、 IBM 担当員にお問い合わせください。
  2. 置き換えのサーバーおよび制御装置を取り付けます。サポートされないサーバーと制御装置をシステムから切り離し、それらに対応する定義を入出力定義ファイル (IODF) から削除します。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。

サーバーが少なくとも z13 である場合、このステップは、この要件を満たしていることを示す「Complete(Override)」状態になります。

サーバーが z13、z14、または z15 でない場合、このステップは、z/OS V2R5 により高いレベルのサーバーが必要であることを示す「Ready」状態になります。


ステップ 3.1.2.2 : z/OS V2R5 が z/VM V7.1 でゲストとして実行されていることの確認 (該当する場合)


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 をゲストとして実行するには z/VM V7.1 以降が必要です。

このアップグレード・アクションに関する情報。

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

特定のエレメントまたはフィーチャーに限定されない汎用アップグレード・アクション。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/VM V6R4 以前で z/OS を実行している場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

この要件は、システム IPL で実施されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/VM で z/OS V2R5 を実行する予定の場合は、z/VM V7.1 以降を実行している必要があります。それ以外の場合は、実行するアクションはありません。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.3 : IPCS 環境のセットアップ


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

対話式問題管理システム (IPCS) は、ダンプおよびトレースのフォーマット設定と分析サポートを提供する BCP のツールです。新たに構築した z/OS システムで取られたダンプをすべて処理できるように、IPCS 環境をセットアップする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ターゲット・システムをネイティブ IPCS 用として使用できず、かつ、ターゲット・システムで作成される情報について IPCS の使用が必要な場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

IPCS のバージョンとリリース・レベルは、ダンプを生成したシステムのレベルに一致する必要があります。例えば、z/OS MVS システムで生成したダンプやトレースを分析するには、そのレベルの IPCS コードの z/OS MVS ライブラリーを使用する必要があります。

ヒント: 現行システムで使用する IPCS データ・セット名を固有のものにする必要がある場合 (つまり、すでに以前のシステムに同じ名前の IPCS データ・セットがある場合) は、カタログ内に、現行の IPCS データ・セットに解決される固有の別名を作成することができます。これにより、名前が重複していても固有に参照できる IPCS データ・セットが存在できます。

固有の別名を使用する際は、カタログで使用される固有の高位修飾子のセキュリティー定義の更新が必要になる場合があります。

制約事項

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

IPCS 環境をセットアップします。ガイダンス情報については、『参照情報』にリストされている資料を参照してください。セットアップの際には、ログオン・プロシージャーがターゲット・システムの IPCS データ・セットのレベル (以下の表) を指していることを確認します。

DD 名

データ・セット名

IATTABL

SYS1.SIATTBL0 (該当する場合)

JES3 データ・セット。

IPCSPARM

注: 以下のいずれかの条件があてはまる場合は、この DD 名が必要。

  • ダンプを取ったシステムの BCP および JES レベルが、IPCS を使用してそのダンプを 調べる方のシステムのレベルと異なる。
  • システムの parmlib 連結で、これらのデータ・セットを指定しなかった。

SYS1.PARMLIB

これは、出荷時の z/OS V2R5 parmlib IPCS メンバーをすべて含むデータ・セットです。BLSCECT およびその他のすべての IPCS メンバーのコピーが z/OS V2R5 レベルでない場合は、IPCS の使用を試みると失敗することがあります。

IPCSPARM

SYS1.SHASPARM (該当する場合)

JES2 データ・セット。

IPCSPARM

SYS1.SIATPARM (該当する場合)

JES3 データ・セット。

ISPMLIB

SYS1.SBLSMSG0

 

ISPMLIB

SYS1.SIATMSG0 (該当する場合)

JES3 データ・セット。

ISPPLIB

SYS1.SBLSPNL0

 

ISPPLIB

SYS1.SHASPNL0 (該当する場合)

JES2 データ・セット。

ISPPLIB

SYS1.SIATPNL0 (該当する場合)

JES3 データ・セット。

ISPSLIB

SYS1.SBLSKEL0

 

ISPTLIB

SYS1.SBLSTBL0

 

STEPLIB

注: ダンプが取られたシステムの BCP および JES のレベルが、IPCS を使用してそのダンプを調べるシステムとは異なる場合は、この DD 名が必要です。

SYS1.MIGLIB

 

STEPLIB

SYS1.SIEAMIGE

このデータ・セットは z/OS V1R7 で追加されました。 これは、SYS1.MIGLIB を補完する PDSE データ・セットです。 このデータ・セットは、IPCS 用の SYS1.MIGLIB と一緒に使用します。

STEPLIB

SYS1.SHASMIG (該当する場合)

JES2 データ・セット。

STEPLIB

SYS1.SIATMIG (該当する場合)

JES3 データ・セット。

SYSEXEC

SYS1.SIATCLI0 (該当する場合)

JES3 データ・セット。

SYSPROC

SYS1.SBLSCLI0

 

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.4 : IBM 提供の parmlib および proclib メンバーの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 で出荷されたすべての新規および変更済みの parmlib および proclib メンバーが、parmlib および proclib 連結で更新されるようにします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • parmlib の場合は、z/OS V2R5 PARMLIB DDDEF が指し示しているデータ・セットを parmlib 連結に追加してください。通常このデータ・セットは連結の最後に追加する必要があります。また、連結内の他のデータ・セットに IBM 提供のメンバーと同じ名前のメンバーが含まれていないことを必ず確認してください。このデータ・セットをシステム常駐ボリュームに入れて、間接カタログ項目を使用する場合は、 今後のマイグレーションではこの特別なマイグレーション・ステップは不要です。
  • proclib の場合:
    1. 新規および変更のメンバーが反映されるように、デフォルトの proclib メンバーがデフォルトの proclib にコピーされていることを確認します。
    2. z/OS Program Directory」の proclib メンバーの更新テーブルに示されているように、提供されている個々のサンプル・メンバーを更新し、システムがそれらにアクセスできるようにしてください。
    3. z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」内で proclib 連結に追加するライブラリーのテーブルにリストされているプロシージャー・ライブラリーが、必要なプロシージャー・ライブラリー連結に入っていて、システムで使用可能であることを確認します。

参照情報

z/OS で提供される parmlib メンバーおよび proclib メンバーについては、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.5 : /etc、/global、および /var システム制御ファイルのマイグレーション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

/etc/global、および /var ディレクトリーには、システム制御ファイルが含まれています。/etc ディレクトリーにはお客様が保守するカスタマイズ・データが含まれています。/global および /var ディレクトリーには IBM が保守するカスタマイズ・データが含まれています。

/etc を使用するエレメントおよびフィーチャーは、以下のとおりです。

  • BCP (事前障害分析)。
  • CIM。
  • Communications Server (IP サービス・コンポーネント)。『IP サービス: /etc 構成ファイルの更新』と呼ばれるステップを参照してください。
  • 暗号化サービス (PKI サービスおよびシステム SSL コンポーネント)
  • DFSMSrmm
  • IBM HTTP Server
  • IBM Tivoli Directory Server (TDS)。LDAP サーバー・コンポーネントは /etc/ldap を使用します。
  • Infoprint Server。『Printer Inventory の再マウントおよびカスタマイズ済みのファイルのコピー』と呼ばれるステップを参照してください。
  • Integrated Security Services。ネットワーク認証サービス・コンポーネントは /etc/skrb を使用します。
  • z/OS UNIX。

/global を使用するエレメントおよびフィーチャーは、以下のとおりです。

  • IBM Knowledge Center for z/OS
  • IBM z/OS Management Facility (z/OSMF)。

/var を使用するエレメントおよびフィーチャーは、以下のとおりです。

  • DFSMSrmm
  • IBM Tivoli Directory Server (TDS)。LDAP サーバー・コンポーネントは /var/ldap を使用します。
  • Infoprint Server。『Printer Inventory の再マウントおよびカスタマイズ済みのファイルのコピー』と呼ばれるステップを参照してください。
  • Integrated Security Services。ネットワーク認証サービス・コンポーネントは /var/skrb を使用します。

インストール時に、/etc/global、および /var のサブディレクトリーが作成されます。ServerPac を使用して z/OS をインストールした場合、ServerPac で行われるカスタマイズのために、一部のファイルが /etc/global、および /var に読み込まれます。お客様は /etc/global、および /var 内のファイルを、以前のシステムのファイルとマージする必要があります。CBPDO を使用して z/OS をインストールする場合は、旧システムに含まれるファイルを、z/OS V2R5 の /etc/global、および /var のサブディレクトリーにコピーします。

/etc/global、および /var の内容をマージまたはコピーした後で、必要に応じてファイルを検査し、z/OS V2R5 の要件を反映させる必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

旧システムのファイルを z/OS V2R5 /etc/global、および /var のサブディレクトリーにコピーしてから、z/OS V2R5 の要件に合わせてそれらのファイルを変更してください。既存の /var ディレクトリーの下に他のファイルがある場合、古いファイルと新規ファイルを /var の下でマージする必要があります。これを行うための最も簡単な 方法は、現行の /var ファイル・システムの複製を作成して、新しい /var ファイルを この複製にコピーすることです。

ディレクトリー構造およびファイルを比較およびコピーするには、さまざまな z/OS UNIX ユーティリティーを利用できます。その中でも、/etc/global、および /var のマイグレーション作業用として特に便利なのは、以下に示す 2 つです。

  • diff (再帰を指定する場合は -r オプションを使用)。このユーティリティーは、パス構造およびファイル内容を比較する場合に有用で、多数のオプションを備えています。dircmp ユーティリティーは、ディレクトリーの比較に使用できるオプションが少なく、また cmp ユーティリティーは、ファイル比較で最初の相違が検出された後で停止し、しかも出力の取り扱い方が面倒です。
  • pax。-rw オプションは、ディレクトリー、シンボリック・リンク、およびファイルに対して、コピーに似た働き (単一のファイル・アーカイブからの作成または抽出ではなく) をします。コピーを行うときは、-pe オプションを使用して属性を保管することを検討してください。-k オプションは、既存ファイルが上書きされないようにします。 -c オプションを指定すると、ソース・ファイル・システムでエラーを検出した後も、pax が続行されます。つまり、pax は、コマンド終了後に、エラー・メッセージを印刷して非ゼロ値を返します。ターゲット・ファイル・システム上のエラー (スペース不足や書き込みエラーなど) の場合は、pax コマンドはこれまで同様に終了します。

マイグレーションのために何が必要かを判断するには、まず、ServerPac の /etc/global、および /var のファイル・システムを、既存の /etc/global、および /var ファイル・システムと比較します。そのためには、既存の /etc/global、および /var ファイル・システムのコピーを、ServerPac ファイル・システムの外部の場所にマウントします。例えば、ServerPac のファイル・システムは /ServerPac/zOS_Rx/etc および /ServerPac/zOS_Rx/var にあり、既存のファイル・システムは /Service/ImageX/etc および /Service/ImageX/var にあるとします。また、マウントするファイル・システムが幾つかあり、それぞれ、イメージの /etc および /var ファイル・システムのコピー (例えば、ImageX、ImageY、および ImageZ) であるとします。この場合に、ServerPac と既存システムの /etc および /var を比較するには、以下のような 2 つの z/OS UNIX コマンドを実行できます。

diff -r /ServerPac/zOS_Rx/etc /Service/ImageX/etc diff -r /ServerPac/zOS_Rx/var /Service/ImageX/var

これらのコマンドの結果として、既存システムの /etc および /var ファイル・システムで欠落している変更のリストが示されます。これには、構造の相違点とファイル内容の相違点の両方が含まれます。

既存のシステムで欠落しているディレクトリー、シンボリック・リンク、およびファイルを判別した後は、ServerPac 情報を伝搬させる複数の方法のいずれかを使用できます。

  • pax コマンド (-k オプションを指定) を使用して、ServerPac の /etc/global、および /var ファイル・システムを、それぞれ既存システムの /etc/global、および /var ファイル・システムにコピーすることができます。例:
    cd /ServerPac/zOS_Rx/etc pax -rvwkC -pe * /Service/ImageX/etc

    もう 1 つの例:

    cd /ServerPac/zOS_Rx/var pax -rvwkC -pe * /Service/ImageX/var

    pax コマンドは、ServerPac システムからの各ファイル・システムのすべてのファイル、ディレクトリー、およびシンボリック・リンクを単一のコマンドでコピーでき、既存ファイルをオーバーレイすることはないので便利です。

  • 製品に付属している MKDIR ジョブを再実行して、既存システムの /etc/global、および /var ファイル・システムのそれぞれに、ディレクトリーおよびシンボリック・リンクを再作成することができます。MKDIR ジョブのリストは、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」、およびお客様の ServerPac オーダーに含まれていた製品用の他のプログラム・ディレクトリーで入手できます。MKDIR ジョブは、既存のファイル・システムを損なわずに複数回実行できます。あるいは、これらのジョブを組み合わせて単一のバッチ・ジョブにするスクリプトを作成することにより、実行をさらに統合化すると同時に、反復可能にすることができます。

既存イメージの /etc/global、および /var ファイル・システムのコピーに対する変更を行った後、これらのファイル・システムをアンマウントし、スケジュールに応じて、ServerPac システムをデプロイするために使用します。注意点として、ここで使用しているのは既存の /etc/global、および /var の各ファイル・システムのコピー であり、このコピーを変更することにより以前の状態を保存 するので、これらの特定の既存イメージに対するカスタマイズは失われません。

参照情報

詳しくは、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.6 : 変更または削除されたメッセージに関する自動化およびプロシージャーの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

それぞれのリリースのたびに、多くのメッセージが変更され、一部のメッセージが削除されています。自動化プログラムを使用してメッセージを処理する場合、またはメッセージを処理するオペレーター用プロシージャーまたはその他のプロシージャーがある場合は、それらのプログラムまたはプロシージャーを更新してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (自動化プログラム、またはメッセージを取り扱うその他のプロシージャーを使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/OS リリース・アップグレード要約解説書で、変更されたメッセージおよび削除されたメッセージのリストを調べてください。それらのメッセージに基づいて自動化するプログラムを更新し、その他の必要な適応処置を行います。

参照情報

新規メッセージ、変更されたメッセージ、および削除されたメッセージのリストについては、z/OS リリース・アップグレード要約解説書を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.7 : ユーザー変更の再作業とインストール


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

ユーザー変更とは、既存の機能を変更したり、既存の機能に追加したり、あるいはユーザー定義の機能を追加するために、ユーザーが構成する変更のことを言います。

よくあるタイプのユーザー変更には、以下のようなものがあります。

  • ユーザー作成およびベンダー作成の出口ルーチン
  • ユーザー作成およびベンダー作成の SVC
  • ユーザー作成およびベンダー作成の終了ルーチン
  • IBM ソース・コードの変更
  • IBM 以外のハードウェアの装置情報モジュール (UIM)
  • NUCLSTxx parmlib メンバーにリストされているユーザー作成およびベンダー作成のモジュール
  • デフォルト・モジュールの更新。以下のようなエレメントおよびフィーチャーで、 サイトのデフォルトを IBM 提供のデフォルト以外のものに設定します。
    • DFSORT。アセンブラー言語インストール・オプション・モジュールを使用しなくて済むように、ICEPRMxx parmlib メンバーの使用を検討してください。
    • High Level Assembler (HLASM)。
    • ISPF 構成テーブル
    • SDSF。詳しくは、ワークフロー・ステップ『SDSF: 再アセンブリーを避けるための ISFPARMS の動的ステートメントの使用』を参照してください。
    • z/OS XL C/C++。

何らかのユーザー変更を行った場合は、再作業が必要になる変更と再インストールだけで済む変更とを見極める必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザー変更を何か行った場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

再作業が必要なユーザー変更であるか、再インストールだけで済むユーザー変更であるかを判別します。SMP/E LIST コマンドを使用して、インストール済みの製品およびフィーチャーに関する情報を取得できます。

注: IBM では、可能な限り出口ルーチンを使用してユーザー変更を行うことを推奨しています。出口ルーチンは SMP/E を使用してインストールできます。SMP/E を使用すると、インストールする z/OS リリースに変更を簡単に適用できます。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.8 : IBM 以外の製品の再接続


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) の製品を使用している場合は、新しいシステムでそれらを使用できるようにする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ISV 製品を使用しており、ServerPac のインストールの後、それらの製品を再接続する必要がある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ISV と一緒に、使用している製品レベルが新しい z/OS リリースをサポートしていることを確認してから、ISV からの指示に従って、ISV 製品を新リリースの z/OS に再接続してください。z/OS と同じライブラリーおよびゾーンにインストールする必要がない ISV 製品は、それぞれ専用のライブラリーと SMP/E ゾーンのセットに入れます。このようにすれば、ISV 製品コードを変更する (例えば PTF をインストールする) 必要があるか、または新しいレベルの製品を取得した場合以外は、新しい ServerPac をインストールした後で、その製品を再インストールする必要がありません。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • z/OS をサポートする独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) のリストと、発表、事例、およびその他の情報については、IBM Z ISVs and service providers を参照してください。
  • z/OS をサポートする ISV 製品のディレクトリーについては、 Global Solutions Directory の「Global Solutions Directory」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.9 : サブシステムの再接続


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

サブシステムを使用している場合は、新しいシステムでそれらを使用できるようにする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (新しいシステムで、CICS®、DB2®、IMS、または NCP を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

新しい z/OS システムでサブシステムを使用する前に、必要なターゲット・システム PTF がインストール済みであることを確認します。この作業には、必要な SVC、システム修正変更、parmlib のセットアップ、および proclib のセットアップが含まれます。 再接続する予定のサブシステムについての指示に従ってください。

ヒント: z/OS V2R5 に必須の IBM PTF は、FIXCAT IBM.TargetSystem-RequiredService.z/OS.V2R5 によって識別されます。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.10 : 操作プロシージャーおよびその他の手順の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

インストールに使用する方法 (ServerPac、CBPDO、または別の配布物) および活用予定の機能によっては、使用するサイトでの操作、自動化、管理、セキュリティー、バックアップ、およびリカバリーの手順の更新が必要になる場合があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

操作プロシージャー、自動化プロシージャー、管理手順、セキュリティー手順、バックアップ手順、およびリカバリー手順を見直し、インストールした方法と活用予定の機能に応じて必要な変更を行います。考えられる変更を幾つか示します。

  • 該当するユーザーに、新規の高位修飾子に対するアクセスを許可する。 『新規のデータ・セットおよびパスに対する参照の追加』と呼ばれるワークフロー・ステップに、デフォルトの新しい高位修飾子が示されています。
  • 新しいターゲット・システムを受け入れるように、バックアップおよびリカバリー手順 を更新し、テストする。
  • 災害時回復手順を更新し、テストする。
  • 新機能を活用するために、自動化プロシージャーを更新し、テストする。
  • セキュリティー・システム定義を更新する。これには、新しいユーザーとリソースの定義、ユーザーが新しいリソースを使用する許可、および RACF® FACILITY クラスでの新しいプロファイルの定義などがあります。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.11 : 仮想ストレージ限界の適切な設定を検証


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

仮想ストレージの要件は、リリースからリリースへと増えていく可能性があるため、仮想ストレージ限界の現在の設定を見直すことをお勧めします。

以下の潜在的に懸念される分野について考慮してください。

  • 共通域 (16 MB 境界の上と下)。共通域の仮想ストレージが増加すると、すべてのアドレス・スペースで仮想ストレージのサイズが減少します。
  • 個々のアドレス・スペース。個々のアドレス・スペースの仮想ストレージが増加すると、個々のアドレス・スペースのみに影響を与えます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

仮想ストレージの制限が適切に設定されているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMRSM,RSM_MEMLIMIT を使用します。これは、SMFPRMxx 内の MEMLIMIT パラメーターの現行設定を検査します。これはジョブに使用できる 2 GB 境界より上の仮想ストレージの量に影響を与えます。この検査では、ゼロ以外の MEMLIMIT 値が使用されていることを確認します。

実行ステップ

使用を許可する 2 GB 境界より上の仮想ストレージの量を決定します。アドレス・スペースが 2 GB 境界より上で要求できる仮想アドレスの数に実質上の制限はありませんが、システムは、アドレス・スペースが 2 GB 境界より上で使用できる仮想ストレージの量を制限することができます。

2 GB 境界より上の仮想ストレージの量は、次のようにして決まります。

  • parmlib メンバー SMFPRMxx の MEMLIMIT パラメーターは、デフォルトのシステム共通の限界を設定します。この指定がない場合、デフォルトは 2 GB になります。
  • JCL の JOB ステートメントまたは EXEC ステートメントで REGION=0M または MEMLIMIT を指定することによって、特定のジョブについて MEMLIMIT をオーバーライドすることができます。

2 GB 境界より上の仮想ストレージの使用量の限界を設定するには、SMF 出口 IEFUSI または parmlib メンバー SMFLIMxx を使用します。 詳しくは、「z/OS MVS Programming: Extended Addressability Guide」のメモリー・オブジェクトの使用量の制限に関するトピックを参照してください。

2 GB 境界より上の仮想ストレージの使用を制御するには、以下の 1 つ以上の操作を行います。

  • MEMLIMIT のデフォルトの 2 GB で十分な場合、SMFPRMxx への変更は不要です。

  • JCL で MEMLIMIT を明示的に指定して、SMFPRMxx で設定された (あるいは、デフォルトに なっている) システム・デフォルトをオーバーライドすることができます。

  • JCL の JOB ステートメントで REGION=0M を指定して、MEMLIMIT を NOLIMIT に 暗黙的に設定することができます。これは、(SMFPRMxx からの) システム・デフォルト もオーバーライドします。

  • IEFUSI または parmlib メンバー SMFLIMxx を使用すると、さまざまなクラスの作業 (例えば、JOB、TSO、STC) についてシステム・デフォルト MEMLIMIT を設定し、2 GB 境界より上で使用できる仮想ストレージの量を制限できます。ただし、JCL または SMFPRMxx からの明示的または暗黙的なゼロ以外の MEMLIMIT が有効になっている場合に限ります。SCHEDxx 内でキーワード HONORIEFUSIREGION NOHONORIEFUSIREGION が使用できます。このキーワードは、IEFUSI 出口によって指定された、またはそれ以外の方法でこの出口による影響を受けた、領域および MEMLIMIT の設定値がプログラムに反映されるかどうかを識別するために使用します。SCHEDxx parmlib メンバー内の HASJES20 (JES2) の属性をオーバーライドする場合は、デフォルトの HONORIEFUSIREGION がこのプログラムに使用されないよう、NOHONORIEFUSIREGION を明示的に指定してください。

注: システムの大容量フレーム領域 (LFAREA) を計算する際、以下の考慮事項に注意してください。

  • JES2 を使用する z/OS には、最小 2M の LFAREA が必要です。
  • JES2 を使用しない z/OS には、最小 1M の LFAREA が必要です。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMRSM,RSM_MEMLIMIT を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

注: 正常に実行された IBM Health Checker for z/OS チェックでカバーされるのは、このアップグレード・アクションの一部のみです。実行する必要があるステップの完全なリストについては、アップグレード・アクション・テキストを参照してください。


ステップ 3.1.2.12 : 十分な実ストレージおよび補助ストレージによる仮想ストレージのバッキング


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

追加のアドレス・スペースを定義するかメモリー・オブジェクトを利用することにより使用する仮想ストレージを追加する場合は、十分な実ストレージと補助ストレージが定義されていることを確認してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

RMF レポートを使用して実ストレージの使用の集中度を示す下記のような指標を確認して、実ストレージまたは補助ストレージを追加する必要があるかどうかを判断します。

  • UIC および平均使用可能フレーム
  • 要求時ページング率
  • 使用中の補助スロットのパーセント。

参照情報

メモリー・オブジェクトについて詳しくは、「z/OS MVS Programming: Extended Addressability Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.13 : 変更された IBM Health Checker for z/OS チェック用のチェック・カスタマイズの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM が IBM Health Checker for z/OS で提供されているチェックに対して行う変更は、今までに行った更新に影響を与える可能性があります。

以下のヘルス・チェックは、z/OS V2R5 での新しいチェックです。

  • ZOSMIGV2R4_NEXT_WLM_ServCoeff
  • IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_DCAS_NTVSSL
  • IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_TN3270_NTVSSL
  • IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_FTPSRV_NTVSSL
  • IBMVSM,VSM_CHECKREGIONLOSS

以下のヘルス・チェックは、z/OS V2R4 で IBM によって追加されています。

  • IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_OSIMGMT
  • IBMCS,ZOSMIGV2R4PREV_CS_IWQSC_tcpipstackname
  • IBM_JES2,JES2_UPGRADE_CKPT_LEVEL_JES2
  • IBMICSF,ICSF_PKCS_PSS_SUPPORT
  • IBMINFOPRINT,INFOPRINT_CENTRAL_SECURE_MODE
  • IBMINFOPRINT,ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_IPCSSL
  • IBMISPF,ISPF_WSA
  • IBMRSM,RSM_MINIMUM_REAL
  • IBMSDSF,SDSF_CLASS_SDSF_ACTIVE
  • IBMVSM,ZOSMIGV2R3_NEXT_VSM_USERKEYCOMM

以下のヘルス・チェックは、z/OS V2R4 で IBM によって変更されています。

  • IBMUSS,ZOSMIGV2R3_NEXT_USS_SMB_DETECTED
  • IBMCS,CSVTAM_CSM_STG_LIMIT

以下のヘルス・チェックは、z/OS V2R4 で IBM によって削除されています。

  • ZOSMIGV1R12_INFOPRINT_INVSIZE

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、チェックが引き続き意図どおりに機能するように、ここで行っておくことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

『実行ステップ』を参照してください。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 「IBM Health Checker for z/OS ユーザーズ・ガイド」に記載されている、更新されたチェックを参照してください。
  2. HZSPRMxx parmlib メンバーなどで、それらのチェックに対して行われた変更を検討します。
  3. チェックが引き続き意図どおりに機能するように、チェックをさらに更新します。

参照情報

チェックの更新については、「IBM Health Checker for z/OS ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.14 : 削除されたデータ・セット、パス、および参照の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

データ・セットの統合ならびにエレメントおよびフィーチャーの除去などの理由で、データ・セットおよびパスが z/OS から除去されることがよくあります。これらの変更が環境に影響するかどうかを判断する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

このワークフロー・ステップの表を参考にして、現行リリース (z/OS V2R4) に存在しないデータ・セットおよびパスを除去してください。また、それらへの参照も除去してください。参照は以下の場所にある可能性があります。

  • Parmlib
  • Proclib
  • ログオン・プロシージャー
  • カタログ
  • セキュリティー定義 (プログラム制御の定義を含む)
  • DFSMS ACS ルーチン
  • /etc/profile
  • SMP/E DDDEF 項目
  • バックアップおよびリカバリー手順 (これらに対する参照も同様)

以下の表では、データ・セットが配布ライブラリー (DLIB) データ・セットであるかターゲット・ライブラリー・データ・セットであるかが識別されています。

注: 以前のレベルのシステムで必要がなくなるまでは、以前のレベルのシステムに必要なデータ・セット、パス、または参照は除去しないでください。

以下のデータ・セットおよびパスは、z/OS V2R5 から削除されました。

z/OS V2R5 から削除されたデータ・セットとパス (DDDEF 名のアルファベット順)

DDDEF

データ・セット名またはパス (高位修飾子はデフォルト)

DLIB かターゲットか

対象のエレメントまたはフィーチャー

削除時点

削除の理由

ACDSHFS

CDS.ACDSHFS

DLIB

OCSF

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

ACDSSAMP

CDS.ACDSSAMP

DLIB

OCSF

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

ACSFOBJ

CSF.ACSFOBJ

DLIB

ICSF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

ACSFHDRS

CSF.ACSFHDRS

DLIB

ICSF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

AERBMOD1

SYS1.AERBMOD1

DLIB

RMF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

AISPGUI

ISP.AISPGUI

DLIB

ISPF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

AITYHFS

SYS1.AITYHFS

DLIB

EIM

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

ANFSMAC

SYS1.ANFSMAC

DLIB

NFS

z/OS V2R5

ライブラリーの再構成のために廃止された

ANFSSAMP

SYS1.ANFSSAMP

DLIB

NFS

z/OS V2R5

ライブラリーの再構成のために廃止された

NFSMAC

SYS1.NFSMAC

ターゲット

NFS

z/OS V2R5

共用ターゲットおよび配布ライブラリーが z/OS V2R5 で使用されているため、ライブラリーが削除された

NFSSAMP

SYS1.NFSSAMP

ターゲット

NFS

z/OS V2R5

共用ターゲットおよび配布ライブラリーが z/OS V2R5 で使用されているため、ライブラリーが削除された

NFSTARB

SYS1.NFSTARB

ターゲット

NFS

z/OS V2R5

共用ターゲットおよび配布ライブラリーが z/OS V2R5 で使用されているため、ライブラリーが削除された

SAOPICTE

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/html/En_US/IBM

Infoprint Server

z/OS V2R5

廃止されたパスが除去された

SAOPICTE

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/html

Infoprint Server

z/OS V2R5

廃止されたパスが除去された

SAOPICTE

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/html/En_US

Infoprint Server

z/OS V2R5

廃止されたパスが除去された

SCDSHFS

/usr/lpp/ocsf/IBM/

OCSF

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

SCDSSAMP

CDS.SCDSSAMP

ターゲット

OCSF

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

SCSFHDRS

CSF.SCSFHDRS

ターゲット

ICSF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

SCSFOBJ

CSF.SCSFOBJ

ターゲット

ICSF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

SERBLINK

SYS1.SERBLINK

ターゲット

RMF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

SISPGUI

ISP.SISPGUI

ターゲット

ISPF

z/OS V2R5

廃止されたデータ・セットが z/OS から除去された

SITYHFS

/usr/lpp/eim/IBM/

EIM

z/OS V2R5

エレメントが z/OS で廃止された

以下のデータ・セットおよびパスは、z/OS V2R4 から削除されました。

z/OS V2R4 から削除されたデータ・セットとパス (DDDEF 名のアルファベット順)

DDDEF

データ・セット名またはパス (高位修飾子はデフォルト)

DLIB かターゲットか

対象のエレメントまたはフィーチャー

削除時点

削除の理由

ABPXMCHS

SYS1.ABPXMCHS

DLIB

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

ABPXPCHS

SYS1.ABPXPCHS

DLIB

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

ABPXTCHS

SYS1.ABPXTCHS

DLIB

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

AMSGCHS

SYS1.AMSGCHS

DLIB

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

APHELP

SYS1.APHELP

DLIB

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXFONT

EOY.AEOXFONT

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXIENU

EOY.AEOXIENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOENU

EOY.AEOXOENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1ENU

EOY.AEOX1ENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2ENU

EOY.AEOX2ENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3ENU

EOY.AEOX3ENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4ENU

EOY.AEOX4ENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXINLD

EOY.AEOXINLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXONLD

EOY.AEOXONLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1NLD

EOY.AEOX1NLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2NLD

EOY.AEOX2NLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3NLD

EOY.AEOX3NLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4NLD

EOY.AEOX4NLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBNLD

EOY.AEOYBNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGNLD

EOY.AEOYGNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLNLD

EOY.AEOYLNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMNLD

EOY.AEOYMNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPNLD

EOY.AEOYPNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSNLD

EOY.AEOYSNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTNLD

EOY.AEOYTNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXNLD

EOY.AEOYXNLD

DLIB

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIFRA

EOY.AEOXIFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOFRA

EOY.AEOXOFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1FRA

EOY.AEOX1FRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2FRA

EOY.AEOX2FRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3FRA

EOY.AEOX3FRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4FRA

EOY.AEOX4FRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBFRA

EOY.AEOYBFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGFRA

EOY.AEOYGFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLFRA

EOY.AEOYLFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMFRA

EOY.AEOYMFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPFRA

EOY.AEOYPFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSFRA

EOY.AEOYSFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTFRA

EOY.AEOYTFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXFRA

EOY.AEOYXFRA

DLIB

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIDEU

EOY.AEOXIDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXODEU

EOY.AEOXODEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1DEU

EOY.AEOX1DEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2DEU

EOY.AEOX2DEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3DEU

EOY.AEOX3DEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4DEU

EOY.AEOX4DEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBDEU

EOY.AEOYBDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGDEU

EOY.AEOYGDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLDEU

EOY.AEOYLDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMDEU

EOY.AEOYMDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPDEU

EOY.AEOYPDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSDEU

EOY.AEOYSDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTDEU

EOY.AEOYTDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXDEU

EOY.AEOYXDEU

DLIB

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIESP

EOY.AEOXIESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOESP

EOY.AEOXOESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1ESP

EOY.AEOX1ESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2ESP

EOY.AEOX2ESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3ESP

EOY.AEOX3ESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4ESP

EOY.AEOX4ESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBESP

EOY.AEOYBESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGESP

EOY.AEOYGESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLESP

EOY.AEOYLESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMESP

EOY.AEOYMESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPESP

EOY.AEOYPESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSESP

EOY.AEOYSESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTESP

EOY.AEOYTESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXESP

EOY.AEOYXESP

DLIB

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIITA

EOY.AEOXIITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOITA

EOY.AEOXOITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1ITA

EOY.AEOX1ITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2ITA

EOY.AEOX2ITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3ITA

EOY.AEOX3ITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4ITA

EOY.AEOX4ITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBITA

EOY.AEOYBITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGITA

EOY.AEOYGITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLITA

EOY.AEOYLITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMITA

EOY.AEOYMITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPITA

EOY.AEOYPITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSITA

EOY.AEOYSITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTITA

EOY.AEOYTITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXITA

EOY.AEOYXITA

DLIB

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIPTB

EOY.AEOXIPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOPTB

EOY.AEOXOPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBPTB

EOY.AEOYBPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1PTB

EOY.AEOX1PTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2PTB

EOY.AEOX2PTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3PTB

EOY.AEOX3PTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4PTB

EOY.AEOX4PTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGPTB

EOY.AEOYGPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLPTB

EOY.AEOYLPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMPTB

EOY.AEOYMPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPPTB

EOY.AEOYPPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSPTB

EOY.AEOYSPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTPTB

EOY.AEOYTPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXPTB

EOY.AEOYXPTB

DLIB

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIFRC

EOY.AEOXIFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXOFRC

EOY.AEOXOFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1FRC

EOY.AEOX1FRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2FRC

EOY.AEOX2FRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3FRC

EOY.AEOX3FRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4FRC

EOY.AEOX4FRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBFRC

EOY.AEOYBFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGFRC

EOY.AEOYGFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLFRC

EOY.AEOYLFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMFRC

EOY.AEOYMFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPFRC

EOY.AEOYPFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSFRC

EOY.AEOYSFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTFRC

EOY.AEOYTFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXFRC

EOY.AEOYXFRC

DLIB

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOXIDAN

EOY.AEOXIDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOXODAN

EOY.AEOXODAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX1DAN

EOY.AEOX1DAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX2DAN

EOY.AEOX2DAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX3DAN

EOY.AEOX3DAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOX4DAN

EOY.AEOX4DAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYBDAN

EOY.AEOYBDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGDAN

EOY.AEOYGDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLDAN

EOY.AEOYLDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMDAN

EOY.AEOYMDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPDAN

EOY.AEOYPDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSDAN

EOY.AEOYSDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTDAN

EOY.AEOYTDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXDAN

EOY.AEOYXDAN

DLIB

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AEOYBENU

EOY.AEOYBENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYCLIB

EOY.AEOYCLIB

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYGENU

EOY.AEOYGENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLENU

EOY.AEOYLENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLEXS

EOY.AEOYLEXS

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYLOAD

EOY.AEOYLOAD

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYMENU

EOY.AEOYMENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPENU

EOY.AEOYPENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYPROC

EOY.AEOYPROC

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSAMP

EOY.AEOYSAMP

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYSENU

EOY.AEOYSENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYTENU

EOY.AEOYTENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEOYXENU

EOY.AEOYXENU

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHBOK1

EOX.AEPHBOK1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHCLB1

EOX.AEPHCLB1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHDAT1

EOX.AEPHDAT1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHLOD1

EOX.AEPHLOD1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHMSG1

EOX.AEPHMSG1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHPNL1

EOX.AEPHPNL1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHSAM1

EOX.AEPHSAM1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHTBL1

EOX.AEPHTBL1

DLIB

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AIOEHSAM

IOE.AIOEHSAM

DLIB

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOEHSHL

IOE.AIOEHSHL

DLIB

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOEHSRC

IOE.AIOEHSRC

DLIB

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOEHJPN

IOE.AIOEHJPN

DLIB

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AISPGDES

ISP.AISPGDES

DLIB

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPMDES

ISP.AISPMDES

DLIB

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPPDES

ISP.AISPPDES

DLIB

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPSDES

ISP.AISPSDES

DLIB

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPTDES

ISP.AISPTDES

DLIB

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

 

AISPGDEU

ISP.AISPGDEU

DLIB

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPMDEU

ISP.AISPMDEU

DLIB

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPPDEU

ISP.AISPPDEU

DLIB

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPSDEU

ISP.AISPSDEU

DLIB

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AISPTDEU

ISP.AISPTDEU

DLIB

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

 

AEPHBOOK

EPH.AEPHBOOK

DLIB

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHCLIB

EPH.AEPHCLIB

DLIB

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHLOAD

EPH.AEPHLOAD

DLIB

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHSAMP

EPH.AEPHSAMP

DLIB

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AEPHTAB

EPH.AEPHTAB

DLIB

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AIOAIBIN

IOA.AIOAIBIN

DLIB

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOALMOD

IOA.AIOALMOD

DLIB

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOAMMOD

IOA.AIOAMMOD

DLIB

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOASAMP

IOA.AIOASAMP

DLIB

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

AIOAJAVA

IOA.AIOAJAVA

DLIB

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

AICQPAB

SYS1.AICQPAB

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQPILB

SYS1.AICQPILB

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQPMA1

SYS1.AICQPMA1

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQPMA3

SYS1.AICQPMA3

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQPMA4

SYS1.AICQPMA4

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQPMA5

SYS1.AICQPMA5

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

APLIB

SYS1.APLIB

DLIB

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

 

AGHELP

SYS1.AGHELP

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AGLIB

SYS1.AGLIB

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGAB

SYS1.AICQGAB

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGILB

SYS1.AICQGILB

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGMA1

SYS1.AICQGMA1

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGMA3

SYS1.AICQGMA3

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGMA4

SYS1.AICQGMA4

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AICQGMA5

SYS1.AICQGMA5

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

AMSGDEU

SYS1.AMSGDEU

DLIB

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

MSGCHS

SYS1.MSGCHS

ターゲット

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

PHELP

SYS1.PHELP

ターゲット

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

SBPXMCHS

SYS1.SBPXMCHS

ターゲット

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

SBPXPCHS

SYS1.SBPXPCHS

ターゲット

BCP

z/OS V2R4

FMID が z/OS から除去された

SBPXTCHS

SYS1.SBPXTCHS

ターゲット

BCP

 

FMID が z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXFONT

EOY.SEOXFONT

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXIENU

EOY.SEOXIENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOENU

EOY.SEOXOENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1ENU

EOY.SEOX1ENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2ENU

EOY.SEOX2ENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3ENU

EOY.SEOX3ENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4ENU

EOY.SEOX4ENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBENU

EOY.SEOYBENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYCLIB

EOY.SEOYCLIB

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGENU

EOY.SEOYGENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLENU

EOY.SEOYLENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLEXS

EOY.SEOYLEXS

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLOAD

EOY.SEOYLOAD

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLPA

EOY.SEOYLPA

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMENU

EOY.SEOYMENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPENU

EOY.SEOYPENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPROC

EOY.SEOYPROC

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSAMP

EOY.SEOYSAMP

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSENU

EOY.SEOYSENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTENU

EOY.SEOYTENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXENU

EOY.SEOYXENU

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHBOK1

EOX.SEPHBOK1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHCLB1

EOX.SEPHCLB1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHDAT1

EOX.SEPHDAT1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHLOD1

EOX.SEPHLOD1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHMSG1

EOX.SEPHMSG1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHPNL1

EOX.SEPHPNL1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHSAM1

EOX.SEPHSAM1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHTBL1

EOX.SEPHTBL1

ターゲット

BookManager READ (基本および英語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXINLD

EOY.SEOXINLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXONLD

EOY.SEOXONLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1NLD

EOY.SEOX1NLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2NLD

EOY.SEOX2NLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3NLD

EOY.SEOX3NLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4NLD

EOY.SEOX4NLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBNLD

EOY.SEOYBNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGNLD

EOY.SEOYGNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLNLD

EOY.SEOYLNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMNLD

EOY.SEOYMNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPNLD

EOY.SEOYPNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSNLD

EOY.SEOYSNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTNLD

EOY.SEOYTNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXNLD

EOY.SEOYXNLD

ターゲット

BookManager READ (オランダ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIFRA

EOY.SEOXIFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOFRA

EOY.SEOXOFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1FRA

EOY.SEOX1FRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2FRA

EOY.SEOX2FRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3FRA

EOY.SEOX3FRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4FRA

EOY.SEOX4FRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBFRA

EOY.SEOYBFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGFRA

EOY.SEOYGFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLFRA

EOY.SEOYLFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMFRA

EOY.SEOYMFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPFRA

EOY.SEOYPFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSFRA

EOY.SEOYSFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTFRA

EOY.SEOYTFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXFRA

EOY.SEOYXFRA

ターゲット

BookManager READ (フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIDEU

EOY.SEOXIDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXODEU

EOY.SEOXODEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1DEU

EOY.SEOX1DEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2DEU

EOY.SEOX2DEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3DEU

EOY.SEOX3DEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4DEU

EOY.SEOX4DEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBDEU

EOY.SEOYBDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGDEU

EOY.SEOYGDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLDEU

EOY.SEOYLDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMDEU

EOY.SEOYMDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPDEU

EOY.SEOYPDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSDEU

EOY.SEOYSDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTDEU

EOY.SEOYTDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXDEU

EOY.SEOYXDEU

ターゲット

BookManager READ (ドイツ語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIESP

EOY.SEOXIESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOESP

EOY.SEOXOESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1ESP

EOY.SEOX1ESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2ESP

EOY.SEOX2ESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3ESP

EOY.SEOX3ESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4ESP

EOY.SEOX4ESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBESP

EOY.SEOYBESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGESP

EOY.SEOYGESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLESP

EOY.SEOYLESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMESP

EOY.SEOYMESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPESP

EOY.SEOYPESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSESP

EOY.SEOYSESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTESP

EOY.SEOYTESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXESP

EOY.SEOYXESP

ターゲット

BookManager READ (スペイン語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIITA

EOY.SEOXIITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOITA

EOY.SEOXOITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1ITA

EOY.SEOX1ITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2ITA

EOY.SEOX2ITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3ITA

EOY.SEOX3ITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4ITA

EOY.SEOX4ITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBITA

EOY.SEOYBITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGITA

EOY.SEOYGITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLITA

EOY.SEOYLITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMITA

EOY.SEOYMITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPITA

EOY.SEOYPITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSITA

EOY.SEOYSITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTITA

EOY.SEOYTITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXITA

EOY.SEOYXITA

ターゲット

BookManager READ (イタリア語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIPTB

EOY.SEOXIPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOPTB

EOY.SEOXOPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1PTB

EOY.SEOX1PTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2PTB

EOY.SEOX2PTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3PTB

EOY.SEOX3PTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4PTB

EOY.SEOX4PTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBPTB

EOY.SEOYBPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGPTB

EOY.SEOYGPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLPTB

EOY.SEOYLPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMPTB

EOY.SEOYMPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPPTB

EOY.SEOYPPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSPTB

EOY.SEOYSPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTPTB

EOY.SEOYTPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXPTB

EOY.SEOYXPTB

ターゲット

BookManager READ (ブラジル・ポルトガル語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIFRC

EOY.SEOXIFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXOFRC

EOY.SEOXOFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1FRC

EOY.SEOX1FRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2FRC

EOY.SEOX2FRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3FRC

EOY.SEOX3FRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4FRC

EOY.SEOX4FRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBFRC

EOY.SEOYBFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGFRC

EOY.SEOYGFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLFRC

EOY.SEOYLFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMFRC

EOY.SEOYMFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPFRC

EOY.SEOYPFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSFRC

EOY.SEOYSFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTFRC

EOY.SEOYTFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXFRC

EOY.SEOYXFRC

ターゲット

BookManager READ (カナダ・フランス語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SEOXIDAN

EOY.SEOXIDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOXODAN

EOY.SEOXODAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX1DAN

EOY.SEOX1DAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX2DAN

EOY.SEOX2DAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX3DAN

EOY.SEOX3DAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOX4DAN

EOY.SEOX4DAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYBDAN

EOY.SEOYBDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYGDAN

EOY.SEOYGDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYLDAN

EOY.SEOYLDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYMDAN

EOY.SEOYMDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYPDAN

EOY.SEOYPDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYSDAN

EOY.SEOYSDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYTDAN

EOY.SEOYTDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEOYXDAN

EOY.SEOYXDAN

ターゲット

BookManager READ (デンマーク語)

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SIOEHJPN

IOE.SIOEHJPN - 日本語

ターゲット

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOEHLIB

usr/lpp/dfs/global/lib/IBM/

ターゲット

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOEHSAM

usr/lpp/dfs/global/examples/IBM/

ターゲット

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOEHSHL

usr/lpp/dfs/global/scripts/IBM/

ターゲット

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOEHSRC

usr/lpp/dfs/global/src/IBM/

ターゲット

DFS/SMB

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SAOPICSE

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/Scripts/nls/IBM/

ターゲット

Infoprint Server

z/OS V2R4

機能が z/OS エレメントから除去された

SAOPICSJ

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/Scripts/nls/ja/IBM/

ターゲット

Infoprint Server

z/OS V2R4

機能が z/OS エレメントから除去された

SAOPICXC

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/xsl/Controls/IBM/

ターゲット

Infoprint Server

z/OS V2R4

機能が z/OS エレメントから除去された

SAOPICXP

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/xsl/Page/IBM/

ターゲット

Infoprint Server

z/OS V2R4

機能が z/OS エレメントから除去された

 

 

 

 

 

 

SISPGDES

ISP.SISPGDES

ターゲット

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPMDES

ISP.SISPMDES

ターゲット

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPPDES

ISP.SISPPDES

ターゲット

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPSDES

ISP.SISPSDES

ターゲット

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPTDES

ISP.SISPTDES

ターゲット

ISPF (スイス・ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPGDEU

ISP.SISPGDEU

ターゲット

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPMDEU

ISP.SISPMDEU

ターゲット

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPPDEU

ISP.SISPPDEU

ターゲット

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPSDEU

ISP.SISPSDEU

ターゲット

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

SISPTDEU

ISP.SISPTDEU

ターゲット

ISPF (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

 

SEPHBOOK

/usr/lpp/booksrv/books/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHCASE

/usr/lpp/booksrv/cases/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHCLIB

EPH.SEPHCLIB

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHGIF

/usr/lpp/booksrv/public/bookmgr/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHLOAD

/usr/lpp/booksrv/cgi-bin/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHPLIB

/usr/lpp/booksrv/plugins/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHPUB

/usr/lpp/booksrv/public/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHSAMP

EPH.SEPHSAMP

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHSHLF

/usr/lpp/booksrv/public/bookmgr/shelves/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHSRVR

/usr/lpp/booksrv/public/bookmgr/libraryserver/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHTAB

EPH.SEPHTAB

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SEPHTPLT

/usr/lpp/booksrv/public/bookmgr/templates/IBM/

ターゲット

Library Server

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

SIOAIBIN

IOA.SIOAIBIN

ターゲット

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOALMOD

IOA.SIOALMOD

ターゲット

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOAMMOD

IOA.SIOAMMOD

ターゲット

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOASAMP

IOA.SIOASAMP

ターゲット

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

SIOAJAVA

IOA.SIOAJAVA

ターゲット

OSA/SF

z/OS V2R4

エレメントが z/OS から除去された

 

 

 

 

 

 

CHSLIB

SYS1.CHSLIB

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPABTX

ICQ.ICQPABTX

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPCLIB

ICQ.ICQPCLIB

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPILIB

ICQ.ICQPILIB

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPMLIB

ICQ.ICQPMLIB

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPPLIB

ICQ.ICQPPLIB

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQPTABL

ICQ.ICQPTABL

ターゲット

TSO/E (中国語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

GERLIB

SYS1.GERLIB

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

GHELP

SYS1.GHELP

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGABTX

ICQ.ICQGABTX

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGCLIB

ICQ.ICQGCLIB

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGILIB

ICQ.ICQGILIB

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGMLIB

ICQ.ICQGMLIB

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGPLIB

ICQ.ICQGPLIB

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

ICQGTABL

ICQ.ICQGTABL

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

MSGDEU

SYS1.MSGDEU

ターゲット

TSO/E (ドイツ語)

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

 

 

 

 

 

 

SFSUMCHS

/usr/lib/nls/msg/Zh_CN/IBM/

ターゲット

z/OS UNIX

z/OS V2R4

FMID が z/OS で廃止された

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.15 : 新規のデータ・セットおよびパスに対する参照の追加


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

データ・セットの統合ならびに新規のエレメントおよびフィーチャーの追加などの理由で、新規のデータ・セットおよびパスが z/OS に追加されることがよくあります。これらの追加が環境に影響するかどうかを 判断する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

このワークフロー・ステップの表を参考にして、z/OS に追加されたデータ・セットおよびパスについて、以下の場所に参照を追加してください。

  • Parmlib
  • Proclib
  • ログオン・プロシージャー
  • カタログ
  • セキュリティー定義 (プログラム制御の定義を含む)
  • DFSMS ACS ルーチン
  • /etc/profile
  • SMP/E DDDEF 項目
  • バックアップおよびリカバリー手順 (これらに対する参照も同様)

制約事項: z/OS に付属しているデータ・セットの一部は PDSE であり、そのほとんどはリンク・リストに含まれます。 これらのデータ・セットの 1 つ以上がリンク・リストおよびシステム常駐ボリューム内にある場合は、データ・セットの破損を避けるために、以下の PDSE 共用規則に従ってください。

  • PDSESHARING(NORMAL) を指定した場合は、グローバル・リソースの逐次化システムの有効範囲を越えて PDSE データ・セットを共用することのないようにしてください。
  • PDSESHARING(EXTENDED) を指定した場合は、シスプレックスの有効範囲を越えて PDSE データ・セットを共用することのないようにしてください。

以下の表では、データ・セットが配布ライブラリー (DLIB) データ・セットであるかターゲット・ライブラリー・データ・セットであるかが識別されています。


次の表に、z/OS V2R5 に追加されたデータ・セットを示します。データ・セットは、DDDEF 名のアルファベット順でリストされています。

z/OS V2R5 に追加されたデータ・セット (DDDEF 名のアルファベット順)

DDDEF

データ・セット名 (高位修飾子はデフォルト) またはパス

DLIB かターゲットか

追加先のエレメントまたはフィーチャー

追加の時点

追加の理由

AERBMOD2

SYS1.AERBMOD2

DLIB

RMF

z/OS V2R5

z/OS V2R5 の新機能

AGRBCLS

SYS1.AGRBCLS

DLIB

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された

AGRBMAC1

SYS1.AGRBMAC1

DLIB

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された

AGRBMOD1

SYS1.AGRBMOD1

DLIB

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された

SAOPICSM

/usr/lpp/Printsrv/InfoprintCentral/samples/IBM/

Infoprint Server

z/OS V2R5

z/OS V2R5 の新規パス

SERBLNKE

SYS1.SERBLNKE

ターゲット

RMF

z/OS V2R5

z/OS V2R5 の新機能

SGRBLINK

SYS1.SGRBLINK

ターゲット

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された

SGRBCLS

SYS1.SGRBCLS

ターゲット

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された

SGRBLPA

SYS1.SGRBLPA

ターゲット

z/OS Data Gatherer

z/OS V2R5

エレメントが z/OS に追加された



次の表に、z/OS V2R4 に追加されたデータ・セットを示します。データ・セットは、DDDEF 名のアルファベット順でリストされています。

z/OS V2R4 に追加されたデータ・セット (DDDEF 名のアルファベット順)

DDDEF

データ・セット名 (高位修飾子はデフォルト) またはパス

DLIB かターゲットか

追加先のエレメントまたはフィーチャー

追加の時点

追加の理由

AAZDFFS

AZD.AAZDFFS

DLIB

z/OS Container Extensions (zCX)

V2R4

エレメントが z/OS に追加された

ABPNLIB

SYS1.BPN.ABPNLIB

DLIB

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

ABPNEXEC

SYS1.BPN.ABPNEXEC

DLIB

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

ABPNSAMP

SYS1.BPN.ABPNSAMP

DLIB

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

ABPNCFG

SYS1.BPN.ABPNCFG

DLIB

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

ABPNPNL

SYS1.BPN.ABPNPNL

DLIB

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

SAZDFFS

/usr/lpp/zcx_zos/IBM/

ターゲット

z/OS Container Extensions (zCX)

V2R4

エレメントが z/OS に追加された

SBPNLOAD

SYS1.BPN.SBPNLOAD

ターゲット

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

SBPNEXEC

SYS1.BPN.SBPNEXEC

ターゲット

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

SBPNSAMP

SYS1.BPN.SBPNSAMP

ターゲット

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

SBPNCFG

SYS1.BPN.SBPNCFG

ターゲット

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

SBPNPNL

SYS1.BPN.SBPNPNL

ターゲット

z/OS Authorized Code Scanner (zACS)

V2R4

フィーチャーが z/OS に追加された

/usr/include/zos

ターゲット

BCP

V2R4

新規の C ヘッダー・パス

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.1.2.16 : 新規アドレス・スペースへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

parmlib メンバー IEASYSxx の MAXUSER 値は、特定の IPL 時に並行して実行できるジョブおよび開始済みタスクの数を制限するためにシステムが使用する値を指定します。このリリースの新規アドレス・スペースに対応するために、MAXUSER 値を増やすことができます。

以下のエレメントおよびフィーチャーが、z/OS V2R4 で新しく追加されました。

  • IBM z/OS Authorized Code Scanner (zACS)。この新しい有料フィーチャーは、PC ルーチンおよび SVC ルーチンをテストして、セキュリティーの脆弱性を発生させるかどうかを判別するために使用されます。
  • z/OS Container Extensions (zCX)。この新規エレメントは、z/OS 上で Docker コンテナー・イメージとしてパッケージ化されている Linux on IBM Z アプリケーションをデプロイおよび実行するためのランタイム・サポートを提供します。

以下のアドレス・スペースが、z/OS V2R4 で追加されました。

  • BPNZACS は、zACS アドレス・スペースです。
  • zCX は、プロビジョンされたサーバーごとに、ユーザーによって開始される 1 つのアドレス・スペースを作成します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

  • IBM z/OS Authorized Code Scanner (zACS)
  • z/OS Container Extensions (zCX)

変更が行われた時点:

  • z/OS V2R4 (以下の場合):
    • zACS
    • ZCX

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 (zACS および zCX) および z/OS V2R4 (zACS)。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、parmlib メンバー IEASYSxx の MAXUSER パラメーターが適切な値に設定されるように、アクションを行うことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

必要に応じて、新規アドレス・スペースを収容するための parmlib メンバー IEASYSxx の MAXUSER 値を増やしてください。使用するアドレス・スペースの数を調べる 1 つの方法は、DISPLAY A,L コマンドを入力することです。次に、旧システムと新規システムの出力メッセージ CNZ4015I および CNZ4016I 内のアドレス・スペースの数を加えて、合計数を決定します。

注:

  • 適度であれば、MAXUSER を多めに指定してもシステム・パフォーマンスには影響しません。
  • アドレス・スペースの総数は、M/S、TS USERS、SYSAS、および INITS の合計です。
  • MAXUSER 値を変更する場合、変更を有効にするために再 IPL を実行する必要があります。

参照情報

MAXUSER パラメーターについて詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2 : ハードウェアのアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、ハードウェアのアップグレード・アクションについて説明します。このトピックの情報は、具体的には z/OS V2R5 へのアップグレードに関連したものではなく、ハードウェアを変更する場合にのみ適用されます。したがって、このトピックでは、アクションを いつ実行すべきか (インストールの前、最初の IPL の前、最初の IPL の後) という観点からは 分類していません。


ステップ 3.2.1 : IBM z15 サーバーへのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

説明

この新しい IBM® z15™ (z15™) サーバーをインフラストラクチャーとして備えることにより、デジタル・サービス配信の最適化、ビジネス・イノベーションの加速が可能になり、最終的には収益を向上できます。オンプレミスの場合もクラウドの場合も、予定されたイベントまたは計画外のイベントに適応しながら、サービスおよびオペレーションを円滑かつ継続的に実行させるのに役立ちます。

z15 ™ は、19 インチ・フォーム・ファクターの業界標準電源およびネットワーキング・ハードウェアを使用します。1 台から 4 台までの 19 インチ・フレーム・システムとして構成可能であり、最新のクラウド・データ・センターと容易に連携します。

IBM z15 モデル T02 (z15 T02) は、IBM z15 ファミリーに追加された最新のモデルです。z15 T02 は、T01 モデルのような大容量を必要としないお客様向けに設計されています。

IBM z15 ファミリーのメインフレームには、以下のハードウェア・モデルが含まれます。

  • モデル T01 (マシン・タイプ 8561) には、プロセッサー・キャパシティーを表す 5 つのフィーチャー・コードがあります。フィーチャー・コードは、Max34、Max71、Max108、Max145、および Max190 で、(それぞれ) 34 個、71 個、108 個、145 個、および 190 個を表します。このシステムは、1 台から 4 台までの 19 インチ・フレーム・システムとして構成可能です。
  • モデル T02 (マシン・タイプ 8562) には、5 つの CPC フィーチャー・サイズ (1 つまたは 2 つのドロワー) があります。このシステムは、1 台の 19 インチ・フレーム・システムとして構成可能です。

このワークフローで「z15」と記述している場合は、特に断りのない限り、z15 T02 を含む IBM z15 のすべてのモデルに適用されます。

特定の z15 機能に対する z/OS 基本サポートは、z/OS リリースによって異なります。表に示されているように、z/OS のすべてのリリースで z15™ の機能をすべて使用できるというわけではありません。

  • 表 1 では、z15 の機能をリストし、特定の z/OS リリースに各機能が含まれているかどうか (「あり」または「なし」)、あるいはこの機能が PTF を必要とする (PTF) のか Web 配布物を必要とする (Web) のかを示します。z/OS V2R1 サポートについては、表の注 を参照してください。該当する PTF の見つけ方については、ワークフロー・ステップ『IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション』およびサブステップに記載されています。
  • 表 2 は、z/OS のそれぞれのリリースでの活用に使用可能な z15 機能の要約ビューを示しています。一部の機能には、アップグレードに関する考慮事項または活用に関する考慮事項があります。適用可能なアップグレード・アクションについては、『IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション』および『IBM z15 サーバーのインストール後に実行できるアクション』のステップおよびサブステップに記載されています。

多くの機能は、必要なハードウェアおよびソフトウェアの有無に基づいて使用可能または使用不可になります。新しい z15 機能を使用する予定の場合、ソフトウェアおよびハードウェアをどちらの順序でもインストールできます。つまり、特定の機能を使用するためにソフトウェアまたはハードウェアのどちらを先にインストールしなければならないということはありません。ただし、停止時間とテストに関する考慮事項から、使用する予定のマシンと機能に必要なソフトウェアと PTF を最初にすべてインストールすることをお勧めします。その後で、ハードウェアをアップグレードし、最後に、新機能を使用するためにカスタマイズ内容を更新してください。

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 の基本サポートに含まれている z15 サーバーの機能の要約ビューを示しています。

表 1. z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 の基本サポートに含まれている z15 サーバーの機能

基本 z/OS サポートに含まれる z15 の機能 (Y/N)

V2R3 3

V2R4 3

V2R5 3

基本サポート ¹

PTF

あり、PTF

あり、PTF

System Recovery Boost

PTF

PTF

あり

CPU 計測機能

PTF

PTF

あり

FICON またはチャネル間 (CTC) 使用時の FICON® Express16S+ (CHPID タイプ FC) 1

  • FICON Express16S+ LX
  • FICON Express16S+ SX

PTF

あり

あり

z15 の新しいマシン命令 (アセンブリー言語サポート) 2

PTF

PTF

あり

OSA-Express7S 1

  • OSA-Express7S GbE LX (CHPID タイプ OSC または OSD)
  • OSA-Express7S GbE SX (CHPID タイプ OSC または OSD)
  • OSA-Express7S 10 GbE LR (CHPID タイプ OSD)
  • OSA-Express7S 10 GbE SR (CHPID タイプ OSD)
  • OSA-Express7S 25 GbE SR (CHPID タイプ OSD)

PTF

あり

あり

OSA-Express7S 1000BASE-T イーサネット 1 (CHPID タイプ OSC または OSD)

PTF

あり

あり

結合用の CHPID タイプ CS5

あり

あり

あり

フィーチャー当たり 2 つまたは 4 つのポートをサポートする CHPID タイプ OSE

あり

あり

あり

CFCC Fair Latch Manager

PTF

PTF

あり

表の注記:
  1. z/OS V2R1 (互換性のみ)。PTF とともに、z/OS 向けの IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約が必要です。
  2. z/OS V2R1 (IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約、および PTF 適用済み)
  3. 基本サポート用の PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • IBM z15 モデル T01 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
    • IBM z15 モデル T02 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。

特定の z15 サーバーの機能の活用は、z/OS リリースによって異なります。以下の表に z15 の機能をリストし、特定の z/OS リリースでの各機能の活用の有無 (「あり」または「なし」)、あるいはこの機能が PTF を必要とする (PTF) のか Web 配布物を必要とする (Web) のかを示します。該当する PTF の見つけ方については、ワークフローのステップ『IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション』を参照してください。z/OS V2R1 サポートについて詳しくは、表の注 を参照してください。

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 で活用できる z15 サーバーの機能の要約ビューを示しています。

表 2. z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 によってサポートされる z15 サーバーの機能の活用

基本 z/OS サポートに含まれる z15 の機能 (Y/N)

V2R3 ²

V2R4 ²

V2R5 ²

プロセッサー: サーバーごとに構成できるプロセッサーの最大数は以下のとおりです。

z15 モデル T01 (マシン・タイプ 8561) の場合:

  • CP、zIIP、IFL、ICF、またはオプションの SAP として構成可能なプロセッサーは 190 個までです。
  • 単一の z/OS LPAR で構成される CP と zIIP の合計数は、以下を超えることはできません。
    • 190 (非 SMT モードの z/OS V2R1 以降)
    • 128 (SMT モードの z/OS V2R1 以降)

IBM z15 モデル T02 (マシン・タイプ 8562) の場合:

  • CP、zIIP、IFL、ICF、またはオプションの SAP として構成可能なプロセッサーは 65 個までです。
  • z/OS V2R1 以降では、(SMT モードであるか非 SMT モードであるかに関係なく) 単一の z/OS LPAR で構成される CP と zIIP の合計数が 65 を超えてはなりません。

あり

あり

あり

zIIP、IFL、ICF、または SAP 用の 2Way 同時マルチスレッド化 (SMT)。

あり

あり

あり

チャネル・サブシステム:

サーバーごとに構成できるチャネル・サブシステム (CSS) の最大数。

  • z15 モデル T01 (マシン・タイプ 8561) の場合:
    • 最大 6 つのチャネル・サブシステム
    • CSS 当たり 4 つのサブチャネル・セット。
  • z15 モデル T02 (マシン・タイプ 8562) の場合:
    • 最大 3 つのチャネル・サブシステム
    • CSS 当たり 3 つのサブチャネル・セット。

あり

あり

あり

サーバーごとに最大40 TB の Redundant Array of Independent Memory (RAIM)。z/OS V2R1 以降の場合は z/OS LPAR ごとに最大 4 TB。

あり

あり

あり

2 GB ラージ・ページ

あり

あり

あり

論理区画:

サーバーごとに構成できる論理区画 (LPAR) の最大数は以下のとおりです。

  • z15 モデル T01 (マシン・タイプ 8561) の場合、最大 85 個の LPAR を構成できます。
  • z15 モデル T02 (マシン・タイプ 8562) の場合、最大 40 個の LPAR を構成できます。

あり

あり

あり

カップリング・ファシリティー制御コード・レベル 24 (CFLEVEL 24)3

次のものに対するサポートを含みます。

  • CFCC Fair Latch Manager
  • CFCC Message Path Resiliency Enhancement

PTF

PTF

あり

Coupling Express3 (CX3) LR 3

PTF

あり

あり

384 個の結合 CHPID、96 個の物理 ICA SR 結合リンク、および 64 個の ICP 内部結合チャネルのサポート 3

あり

あり

あり

ハイパフォーマンス FICON (zHPF) 単一トラック操作またはマルチトラック操作のサポート (CHPID タイプ FC)

PTF

PTF

あり

TN3270E および非 SNA DFT をサポートする CHPID タイプ OSC

あり

あり

あり

CHPID ごとに 2 つのポートを活用する CHPID タイプ OSD

あり

あり

あり

最大ポート利用のない CHPID タイプ OSD (PCIe アダプター上の 1 個のポートを使用可能)

あり

あり

あり

フィーチャー当たり 2 つまたは 4 つのポートをサポートする CHPID タイプ OSE

あり

あり

あり

FICON またはチャネル間 (CTC) 使用時の FICON Express16SA (CHPID タイプ FC) ¹

PTF

PTF

あり

zHPF 単一トラック操作またはマルチトラック操作のサポート用の FICON Express16SA (CHPID タイプ FC) 1

PTF

PTF

あり

IPV6 パケットのチェックサム・オフロード (CHPID タイプ OSD) 1

あり

あり

あり

IPv4 および IPV6 パケットに対する、LPAR 間トラフィックのチェックサム・オフロード (CHPID タイプOSD) 1

あり

あり

あり

IPV6 パケットの大規模送信 (CHPID タイプ OSD) 1

あり

あり

あり

Crypto Express7S 許容

あり

あり

あり

VISA Format Preserving Encryption (VFPE) の Crypto Express7S サポート

あり

あり

あり

16 個を超えるドメインの Crypto Express7S サポート

Web: Cryptographic Support for V2R2 - V2R4 (HCR77D1) (PTF 適用)

Web: Cryptographic Support for V2R2 - V2R4 (HCR77D1) (PTF 適用)

あり

Crypto Express6S の活用

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1)

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1)

あり

PCI-HSM 準拠の Crypto Express7S サポート

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1)

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1)

あり

Shared Memory Communications-Remote Direct Memory Access (SMC-R) 用の 10 GbE RoCE Express2.1

PTF

あり

あり

Shared Memory Communications - Remote Direct Memory Access (SMC-R) 用の 25 GbE RoCE Express2.1

PTF

あり

あり

IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR1.1) (CHPID タイプ CS5) 3

あり

あり

あり

zHyperLink Express Reads サポート 3

PTF

あり

あり

zHyperLink Express Writes サポート

PTF

あり

あり

IBM Virtual Flash Memory

あり

あり

あり

ARCH(13) パラメーターおよび TUNE(13) パラメーターの IBM z/OS XL C/C++ サポート

なし

あり

あり

Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression

PTF

PTF

あり

IBM Fibre Channel Endpoint Security 4

あり

あり

あり

IBM Z Data Privacy for Diagnostics

PTF

PTF

あり

Quantum Safe Support

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1) および SMF 用の共存 PTF

Web: Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2.2 - z/OS V2.4 (HCD77D1) および SMF 用の共存 PTF

あり

表の注記:
  1. z/OS V2R1 (互換性のみ)。PTF とともに、z/OS 向けの IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約が必要です。
  2. 基本サポート用の PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • IBM z15 モデル T01 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
    • IBM z15 モデル T02 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
  3. z/OS V2R1 (PTF 適用)。
  4. IBM Fibre Channel Endpoint Security は、z15 モデル T01 (マシン・タイプ 8561) ではサポートされていますが、z15 モデル T02 (マシン・タイプ 8562) ではサポートされていません。

Web 配布物は、z/OS ダウンロード・ページ (z/OS Downloads) から入手可能です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

IBM z15 (2019 年 9 月)。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R5、z/OS V2R4、および z/OS V2R3。

時期:

z15 サーバーを環境に導入する前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS V2R5、z/OS V2R4、または z/OS V2R3 を z15 サーバー上で実行する場合、あるいは z15 サーバー上でカップリング・ファシリティーを実行する場合)。カップリング・ファシリティーのみを z15 システム上で実行する計画の場合は、シスプレックス関連のアクションのみが関係します。ただし、z15 カップリング・ファシリティーを使用する他のサーバーで実行されるシステムに適した z/OS サービスをインストールする必要があります。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

  • z/OS には、IPL を実行するために最小 8 GB のメモリーが必要です。z/VM ゲストとして実行される場合または IBM Z® Personal Development Tool (zPDT) で実行される場合、z/OS では最小 2 GB のメモリーが必要です。最小要件が満たされない場合は、IPL 時に警告 WTOR が出されます。
  • ハードウェア管理コンソール (HMC) バージョン 2.15.0、さらにマイクロコード変更レベル (MCL) およびサポート・エレメント・バージョン 2.15.0 を備えた z15。IBM Z Hardware Management Appliance フィーチャー・コード 0100 を注文して CPC フレーム内に HMC/SE 機能を提供することで、別個の HMC をフレームの外に配置する必要がなくなります。
  • 特定の機能に必要な追加ハードウェアは、次のとおりです。
    • z14、z14 ZR1、z13、および z13s サーバーに接続されている IBM 装置は、特に断りがない限り、z15 チャネルへの接続についてもサポートされます。対象の入出力装置は、FICON アーキテクチャーの要件を満たしている必要があります。
    • IBM Virtual Flash Memory には FC #0643 が必要です。
    • 10 GbE RoCE Express2.1 には FC #0432 が必要です。
    • 25 GbE RoCE Express2.1 には FC #0450 が必要です。
    • 新しい OSA-Express7S アダプターには、以下のフィーチャー・コードが必要です。
      • OSA-Express7S GbE LX には FC #0442 が必要です。
      • OSA-Express7S GbE SX には FC #0443 が必要です。
      • OSA-Express7S 10 GbE LR には FC #0444 が必要です。
      • OSA-Express7S 10 GbE SR には FC #0445 が必要です。
      • OSA-Express7S 25 GbE SR1.1 には FC #0449 が必要です。
      • OSA-Express7S 1000BASE-T には FC #0446 が必要です。
      注:

      OSA-Express7S 25GbE のストレージ関連要件については、「IP 構成ガイド」に記載されている、QDIO モードでの OSA-Express インターフェースの固定ストレージに関する考慮事項に関するトピックを参照してください。

    • 新しい FICON Express16SA カードには、以下のフィーチャー・コードが必要です。
      • FICON Express16SA LX には、FC #0436 が必要です。
      • FICON Express16SA SX には、FC #0437 が必要です。
    • zHyperLink Express1.1 アダプターには、FC #0451 が必要です。
    • Coupling Express LR には、FC #0433 が必要です。
    • IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR1.1) には、FC #0176 が必要です。
    • zHyperLink Express1.1 には、FC #0451 が必要です。
    • 追加の物理 zIIP プロセッサーの一時的なアクティブ化を System Recovery Boost で使用できるようにする予定の場合は、Boost Authorization フィーチャー (FC #9930) および Sys Recovery Boost Record フィーチャー (FC ##6802) が必要です。
    • Crypto Express7S アダプター: Crypto Express7S (2 ポート) には FC #0898 が必要であり、Crypto Express7S (1 ポート) には FC #0899 が必要です。
    • 暗号操作のためにハードウェア・アクセラレーションを使用する (Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) 機能の使用を含む) には、CP Assist for Cryptographic Function (CPACF) (FC #3863) か、または Crypto Express7S などのサポートされる暗号化機能 (あるいはその両方) が必要です。表の注 1 を参照してください。
    • 新しいトラステッド鍵入力 (TKE) ワークステーションを使用するには、TKE ラック・マウント w/4768 (FC #0087) または TKE w/4768 (FC #0086) が必要です。TKE ワークステーションは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、使用する予定の機能に応じて、他のフィーチャーを必要とします。旧サーバーから既存の TKE ワークステーションをアップグレードする場合は、異なるフィーチャー・コードが必要です。

      TKE を使用して Crypto Express7S を管理する予定の場合は、Trusted Key Entry (TKE) 9.2 License Internal Code (FC ##0881) が必要です。例えば、次のことを行うには、TKE 9.2 が必要です。

      • IBM Enterprise PKCS #11 (EP11) モードで実行されている Crypto Express フィーチャーの管理。
      • Crypto Express7S で使用可能な Common Cryptographic Architecture (CCA) モードの PCI-HSM 設定の管理。

      PCI-HSM モードでの CCA および EP11 では、スマート・カード・リーダー (FC #0885 または #0891) に加えて、FIPS 認定スマート・カード (FC #0892) も必要です。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

詳しくは、『z15 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』のステップ「サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物により提供」を参照してください。『IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション』でステップ「必要な z/OS サービスのインストール」を実行する場合、必要なサービス更新をシステムにインストールする必要があります。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

  • 既存のサーバーに必須サービスをインストールし、実行することをお勧めします。この処置を行えば、ハードウェアの面ではフォールバックが可能になり、その一方でソフトウェア・レベルを維持することもできます。
  • CFLEVEL 17 から 23 の前提条件および活用 PTF をインストールしていない場合は、CFLEVEL 24 を実装する前に、それらの PTF をシスプレックス全体にインストールしておく必要があることに注意してください。

    以下のように、適切なフィックス・カテゴリーを使用します。

    • IBM z15 モデル T01 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService」を使用します。
    • IBM z15 モデル T02 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService」を使用します。

  • z15 モデル T01 または T02 には、ICSF 共存 PTF は必要ありません。ただし、ICSF を使用しており、旧レベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用する予定の場合は、その旧レベルの ICSF に ICSF 共存 PTF をインストールする必要があります。ICSF 共存 PTF を確認するには、『z15 サーバーで必要な暗号サポートのレベルの判別』と呼ばれるワークフロー・ステップで、使用する適切な SMP/E フィックス・カテゴリー値を確認してください。

制約事項:

ワークフロー・ステップ『z15 サーバーに関する制約事項』のサブステップを参照してください。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。
表の注記:
  1. IBM Z® 暗号化機能には、VISA Format Preserving Encryption (VFPE) テクノロジーが含まれます。このテクノロジーは、Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) を形成します。VFPE テクノロジーを使用するには、Visa, Inc. とのサービス契約が必要です。詳しくは、Visa アカウント・マネージャーまたは Visa (P2PE@visa.com) にお問い合わせください。IBM Z® 暗号化機能のみを使用し、FPE 機能は使用しないお客様は、Visa と契約を結ぶ必要はありません。

実行ステップ

このワークフローで以下のステップを実行して、z15 へのアップグレードを続行してください。各ステップに、複数のサブステップがあります。

  • 『z15 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』
  • 『z15 サーバーに関する制約事項』
  • 『IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション』
  • 『IBM z15 サーバーのインストール後に実行できるアクション』
  • 『将来のサーバーでは廃止される z15 の機能への対応』

参照情報

利用できる新機能について詳しくは、IBM z15 Library を参照してください。「Resource Link™」からオンラインで入手可能です。


ステップ 3.2.1.1 : z15 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

IBM z15™ サーバーへのマイグレーションを計画する際には、以下のステップに記載されている推奨事項および考慮事項を順守してください。


ステップ 3.2.1.1.1 : IBM サーバーのマイグレーション・アクションは累積的


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z14™ サーバーまたは z14 ZR1 サーバーから z15™ サーバーへアップグレードし、z14 または z14 ZR1 に関連するアップグレード・アクションを実行した場合、前の世代のサーバーからのアップグレードの場合よりもアップグレード・アクションの数は少なくなります。したがって、以前の世代のサーバーからアップグレードする場合は、より多くのアップグレード・アクションを実行する必要があると考えられます。例えば、z13 および z13s サーバーからアップグレードする場合は、『z/OS V2R4 アップグレード・ワークフロー』でステップ「z14 アップグレード・ワークフロー」またはステップ「IBM z14 サーバーへのアップグレード」を実行します。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.1.2 : サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物により提供


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15™ の基本サポートは、サービス (PTF) によって提供されます。必要な PTF を判別するには、現行の拡張 HOLDDATA ファイルを取得します。このファイルを取得するには、SMP/E RECEIVE ORDER コマンドを使用するか、2 年ファイルをダウンロードして、SMP/E RECEIVE コマンドでそのファイルを処理します。

その後、SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを使用して、システムで欠落している IBM z15 用の PTF を特定します。例を次に示します。

				SET BDY(GLOBAL).				REPORT MISSINGFIX ZONES( target_zone)				FIXCAT(IBM.Device.Server.z15*.**).				

以下の SMP/E FIXCAT は、IBM z15 の PTF サポートを示しています。

  • IBM z15 モデル T01 サーバーの場合:
    • 必須サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService です
    • 推奨サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15-8561.RecommendedService です
    • 活用のための FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15-8561.Exploitation です
  • IBM z15 モデル T02 サーバーの場合:
    • 必須サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService です
    • 推奨サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15T02-8562.RecommendedService です
    • 活用サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z15T02-8562.Exploitation です

RequiredService FIXCAT は、z15 で z/OS を使用するために必要な最小 PTF を識別します。これらの PTF は、インストールする必要があります。RecommendedService FIXCAT は、IBM サービス組織がインストールを推奨する PTF をグループ化しています。Exploitation FIXCAT には、z15 で提供されている新機能が含まれます。これらの新機能を活用するために選択できます。

z15 サーバーの予防サービス計画 (PSP) バケットは、以下のように、アップグレード名および 1 つ以上のサブセット名によって識別されます。

  • IBM z15 モデル T01 サーバーの場合、PSP アップグレード名は 8561DEVICE であり、z/OS サポートはサブセット 8561/ZOS 内で見つけることができます。
  • IBM z15 モデル T02 サーバーの場合、PSP アップグレード名は 8562DEVICE であり、z/OS サポートはサブセット 8562/ZOS 内で見つけることができます。

一部の機能の活用には、Web 配布物が必要です。具体的には、次のとおりです。

  • Crypto Express7S の活用には、Cryptographic Support for z/OS V2R2 - z/OS V2R4 (FMID HCR77D1) Web 配布物が必要です。

    この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R2-V2R4-HCR77D1 によって識別される共存 PTF が必要です。

  • z/OS V2R1 を実行していて、Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express6S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V2R1-z/OS V2R3 Web 配布物 (FMID HCR77C0)、または Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 Web 配布物 (HCR77C1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

    これらの Web 配布物 (HCR77C0 または HCR77C1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R1-z/OS_V2R3-HCR77C0 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R1-z/OS_V2R3-HCR77C1) によって識別される共存 PTF が必要です。

  • z/OS V2R1 を実行していて、Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express5S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、または Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (HCR77B1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

    これらの Web 配布物 (HCR77B0 または HCR77B1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B0 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B1) によって識別される共存 PTF が必要です。

  • z/OS V2R1 を z15™ サーバーで実行するには、z/OS V2R1 拡張サポートのための IBM ソフトウェア・サポート・サービスが必要です。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.1.3 : より大きなカップリング・ファシリティー構造サイズが必要な場合


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

カップリング・ファシリティー制御コード・レベル (CFLEVEL) を変更すると、カップリング・ファシリティー構造サイズが変わることがあります。

z15™ サーバーへのアップグレードの一環として CFLEVEL を変更する場合、構造のサイズが以前よりも大きくなることがあります。CFLEVEL が同じである場合、前のサーバーから新世代のサーバーへアップグレードしても構造サイズが変わるとは考えられません。

また、CFLEVEL 17 以降と同様に、CF LPAR が少なくとも 512 MB のストレージを持つようにしてください。z15 で導入された CFLEVEL 24 は、より大きい CF キャッシュ構造の可用性を改善し、より大きい DB2 グループ・バッファー・プール (GBP) でのデータ共用パフォーマンスを改善するために、カップリング・ファシリティーでの大容量メモリーの使用をサポートします。このサポートにより、大きい CF キャッシュ構造の使用に対する阻害要因がなくなり、大容量メモリーを使用して、データ共用環境でより大きな DB2 ローカル・バッファー・プール (LBP) およびグループ・バッファー・プール (GBP) に拡張することが可能になります。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.1.4 : シスプレックス全体での同じソフトウェア・レベルの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

シスプレックスのメンバーを (短いアップグレード期間を除いて) 同じソフトウェア・レベルにすることは、ソフトウェア管理ポリシーとしてよい方法です。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.1.5 : ハードウェアおよびソフトウェアは別々の時期にマイグレーションする


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

一度に行われる変更の量を最小限に抑えるために、ソフトウェア・リリース・レベルのアップグレードは、ハードウェアのアップグレードと同時には行わないでください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.1.6 : SCRT の最新バージョンの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 以降は、SCRT が z/OS ベースに含まれているため、更新する必要はありません。以前のリリースの z/OS を実行していて、SCRT を使用している場合は、SCRT が最新レベルであることを確認してください。これは、サブキャパシティー価格設定のための要件です。

z/OS V2R3 より前のリリース用の SCRT の最新レベルは、SCRT Web サイト (IBM Z software pricing - Licensing - Sub-capacity licensing) からダウンロードできます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.2 : z15 サーバーに関する制約事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

制約事項ごとに、以下のステップを実行します。


ステップ 3.2.1.2.1 : シスプレックス内の z15 サーバー


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以下の考慮事項に注意してください。

  • z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー (CF) イメージ用の z15™ サーバーを含んでいる Parallel Sysplex® には、z13 以降のサーバーのみを組み込むことができます。
  • z15 には、ICA-SR および CE-LR ファンアウトが必要です。従来の HCA3-O または HCA3-O LR カップリング・ファンアウトは、z15 サーバーではサポートされません。
  • z14、z14 ZR1、z13、または z13s などのサーバーは、Integrated Coupling Adapter Short Reach (ICA SR) および Coupling Express Long Reach (CE LR) 結合リンクを使用して、z15 に接続できます。zEC12 および zBC12 などの旧システムは、ICA SR や CE LR をサポートしないため、z15 サーバーとの結合リンク接続を持つことができません。
  • z13 サーバーまたは z13s サーバーより旧サーバーのいずれかで z/OS を実行している場合、z15 をそのシスプレックスに追加することはできません。つまり、シスプレックス内に旧サーバーが z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー・イメージとして存在する場合、z15 サーバーを導入するためにローリング IPL を実行できなくなります。
  • シスプレックスで z15™ サーバーがサポートされるようにするには、シスプレックス内にある旧サーバーを z13 または z13s 以降にアップグレードする必要があります。旧サーバー上に z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー・イメージが存在し、そのシスプレックスに z15 サーバーを導入する予定である場合は、z15 サーバーの導入前に、それらのイメージを z13 または z13s 以降のサーバーに移動させる必要があります。
  • GRS は、リング構成用の FICON CTC の使用をサポートします。ただし、シスプレックス内で GRS リング構成に ESCON CTC を現在使用している場合は、GRS Star に変換するか (可能な場合)、GRS リング構成内で XCF シグナルを使用することを考慮してください。XCF シスプレックス・シグナル通知は、GRS CTC 接続よりも優先されます。
  • 例えば、基本シスプレックスまたは並列シスプレックスをサポートするために時刻同期を必要とする IBM Z® サーバーは、Server Time Protocol (STP) モードで構成する必要があります。STP は、複数台のサーバーおよびカップリング・ファシリティーが、Coordinated Timing Network (CTN) で相互に時刻同期を維持できるように設計されています。STP は、z15、z14、z14 ZR1、z13、z13s、zEC12、および zBC12 のハードウェア・フィーチャーです。最新のサーバー (z15、z14、z14 ZR1、z13、および z13s) は STP 専用 CTN にのみ参加できます。
  • IBM z15 以降、IBM Z Hardware Management Appliance (FC #0100) を注文して CPC フレーム内に HMC/SE 機能を提供することで、別個の HMC をフレームの外に配置する必要がなくなります。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.2.2 : z15 での HCD および HCM のサポート


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前のサーバーと同様に、サポートされるすべてのオペレーティング・システムおよびサーバー上でハードウェアを定義できます。ただし、新しいサーバー・タイプおよび新しいアダプター・タイプの動的活動化は、z15™ および将来のハイエンド IBM Z® サーバー上でのみ行うことができます。z/OS V2R1 以降のリリースでは、動的活動化はサポートされています。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3 : IBM z15 サーバー注文前に実行可能なアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

これは現行システムで行うアップグレード・アクションで、そのアクションを現行システムで行うことが必要な場合と、現行システムでも可能であるために行う場合があります。これらの変更を行うために z15™ サーバーは必要なく、変更を行った後にも z15™ サーバーは必要ありません。例えば、サポートされなくなったハードウェアの使用中止がこれに該当します。


ステップ 3.2.1.3.1 : Large Systems Performance Reference (LSPR) の確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

Large Systems Performance Reference (LSPR) は、幅広いシステム制御プログラムやワークロード環境全体でさまざまな中央処理装置 (CP) 構成に包括的な z/Architecture® プロセッサー・キャパシティー比率を提供するように設計されています。

LSPR は、IBM Resource Link™ のサイト「Large Systems Performance Reference for IBM Z」で入手できます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.2 : STP タイミング・ネットワークの実装


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

このアクションは、Sysplex Timer (9037-002) が z15™ サーバーではサポートされないために必要になります。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.3 : サポートされないハードウェア・フィーチャーから新しいテクノロジーへのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

このアクションは、z15™ サーバーで特定のフィーチャーが使用できないために必要です。

以下のハードウェア・フィーチャーは、z15™ サーバーではサポートされていません。これらを z15 で注文することはできず、以前のサーバーを z15 にアップグレードする際に継続使用することはできません。

  • 以下のフィーチャーを含め、Host Channel Adapter (HCA) for InfiniBand はサポートされなくなりました。
    • HCA2-O フィーチャーおよび HCA2-O LR フィーチャー
    • HCA3-O フィーチャーおよび HCA3-O LR フィーチャー

    企業は、HCA チャネルから、以下の結合リンクの 1 つにアップグレードする必要があります。

    • 高速短距離結合接続の場合、IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR) が、新しい結合チャネル・タイプ CS5 を使用する、2 ポートの短距離結合ファンアウトです。ICA SR は、z15、z14、z14 ZR1、z13、および z13s サーバー間の結合接続のみに使用できます。ICA SR ファンアウトを使用するには新しい配線が必要で、別の ICA SR にのみ接続できます。
    • 長距離結合接続の場合、Coupling Express® Long Reach (CE LR) が、新しい結合チャネル・タイプ CL5 を使用する、2 ポートの長距離結合アダプターです。CE LR は、z15、z14、z14 ZR1、z13、および z13s サーバー間の結合接続のみに使用できます。

    将来のサーバー世代との結合の互換性を確保するために、並列シスプレックスで使用される z15™ サーバーで ICA SR (#0172) または CE LR (#0433) を発注することをお勧めします。

  • CHPID タイプ OSN (OSA-Express for NCP) は、OSA-Express5S GbE LX フィーチャーでサポートされません
  • OSA-Express4S フィーチャー
  • Crypto Express3 および Crypto Express4S
  • InterSystem Channel-3 (ISC-3) 結合リンク・フィーチャー
  • FICON Express4
  • zEDC Express (FC #0420)。z15 では、圧縮機能は IBM Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression (zEDC) という、プロセッサー・チップに移されました。z15™ プロセッサー・チップの統合部分として、Integrated Accelerator for zEDC では、ハードウェア・フィーチャーを購入したり入出力スロットを使用したりする必要はありません。
  • IBM Flash Express (フィーチャー #0402 および #0403)。z14 以降、IBM Virtual Flash Memory (VFM) が取って代わりました。VFM は、フラッシュ・カード・ペアの代わりに、HSA のようなメモリーを使用する Extended Asynchronous Data Mover (EADM) Architecture をインプリメントします。IBM Flash Express から VFM への変更には、アプリケーションの変更は必要ありません。
  • HMC バージョン 2.15.0 以降、Hardware Master Console (HMC) および Support Element (SE) の新規ビルドには、HMC サーバー・ハードウェアの一部として CD/DVD ドライブは組み込まれなくなりました。代わりに、HMC は、機能更新をインストールするための 2 つのオプションとして USB メディアと電子配信があります。これらのソリューションは、次のものに使用できます。
    • HMC またはサポート・エレメント用のファームウェア
    • On/Off Capacity on Demand (On/Off CoD) など、eBusiness on Demand (eBoD) レコード
    • 取り外し可能メディアからのロードまたはサーバー・タスクに使用されるオペレーティング・システム・コード

    USB メディアを使用するよう選択した場合、以下のフィーチャー・コードのいずれかを使用して、適切な USB フラッシュ・メモリー・ドライブ・メディアが特定のフィーチャーと一緒に提供されます。

    • フィーチャー・コード 0843: IBM Z オペレーティング・システム・コードに使用できる USB ロード・メディア
    • フィーチャー・コード 0848: HMC または SE クリティカル・データ・バックアップ・タスクに使用できる USB バックアップ・メディア。

    USB メディアが環境で許容されない場合は、代わりに、電子配信を選択してください。フィーチャー・コード 0846 (物理メディア・オプションなし) を注文し、以下のオプションのいずれかを使用して、必要なコンテンツをネットワークを介して電子的に配信する方法に関する手順に従います。

    • Z リモート・サポート機能 (zRSF)
    • IBM リソース・リンク
    • HMC からの FTP/SFTP/FTPS サーバー接続

    電子配信のみの環境の場合、HMC、SE、または TKE ワークステーションが接続されるすべての固有のネットワーク・サブネットで HMC が 2 個必要です。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.4 : ハードウェア・フィーチャーの持ち越し


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以下のハードウェア・フィーチャーは、z15™ サーバーでは注文できません。z15 サーバーへのアップグレード時に既存のサーバー上にこれらのフィーチャーが取り付けられている場合は、そのまま取り付けておいたり、継続して使用したりすることができます。

  • TKE with/4768 #0080 または #0081
  • TKE ワークステーション #0085 および #0086
  • HMC #0082、#0083、#0095、#0096
  • HMC ラック KMM #0154
  • TKE ラック ・キーボード/モニター/マウス #0156
  • Internal Coupling Adapter Short Reach (ICA SR) #0172
  • Fanout Airflow PCIe #0174
  • FICON Express8S 10KM LX #0409
  • FICON Express8S SX #0410
  • 10 GbE RoCE Express の FC #0411
  • 10 GbE RoCE Express #0412
  • OSA-Express5S GbE LX #0413
  • OSA-Express5S GbE SX #0414
  • OSA-Express5S 10 GbE LR #0415
  • OSA-Express5S 10 GbE SR #0416
  • OSA-Express5S 1000BASE-T #0417
  • FICON Express16S LX #0418
  • FICON Express16S SX #0419
  • OSA-Express6S GbE LX には FC #0422 が必要
  • OSA-Express6S GbE SX #0423
  • OSA-Express6S 10 GbE LR #0424
  • OSA-Express6S 10 GbE SR #0425
  • OSA-Express6S 1000BASE-T #0426
  • FICON Express16S+ LX には FC #0427 が必要
  • FICON Express16S+ SX #0428
  • OSA-Express7S 25 GbE SR #0429
  • 25 GbE RoCE Express2 #0430
  • zHyperLink Express #0431
  • Coupling Express LR #0433
  • Addl スマート・カード #0884
  • TKE スマート・カード・リーダー #0885
  • Crypto Express5S #0890
  • TKE スマート・カード・リーダー #0891
  • NXP Smart Card w/FIPS #0892
  • Crypto Express6S #0893
  • 512 GB MEM DIMM(5/FEAT) #1631.

サポートされるストレージ・コントローラーについては、z/OS V2R4 のアップグレード・ワークフローのステップ『サポートされるサーバー、ストレージ・コントローラー、およびマシン機能を使用していることの確認』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.5 : z15 サーバーで必要な暗号サポートのレベルの判別


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

暗号のサポートのために提供される機能のレベルは、z/OS リリースとインストールされている ICSF Web 配布物によって異なります。リリースのサポートに必要な PTF は、一部の暗号関連の Web 配布物にも使用可能です。

z/OS V2R5 の場合、ICSF の基本レベル (HCR77D2) は z/OS に組み込まれています。

z/OS V2R4 の場合は、以下の点を考慮してください。

  • z/OS V2R4 (FMID HCR77D0) の一部として出荷された ICSF のレベルを使用している場合は、z15™ サーバー上の Crypto Express7S フィーチャーのほとんどの機能を使用できます。
  • ICSF Web 配布物 HCR77D1 - Cryptographic Support for z/OS V2R2 - z/OS V2R4 (FMID HCR77D1) には、いくつかの追加機能が備わっており、z/OS V2R4 に組み込まれている基本レベルの ICSF 用の PTF で使用できる拡張機能も組み込まれています。この Web 配布物には、以下に対するサポートが含まれています。
    • Crypto Express7S アダプター
    • 特定のクリア・キー ECC 操作に CP Assist for Cryptographic Functions (CPACF) を使用する機能
    • CCA Release 5.5 および CCA Release 6.3

    この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R2-V2R4-HCR77D1 によって識別される共存 PTF が必要です。

  • Crypto Express7S で 16 を超えるドメインのサポートが必要な場合、ご使用の z15™ サーバーの SMP/E フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15-8561.Exploitation によって識別される PTF をインストールする必要があります。

z/OS V2R3 の場合は、以下の点を考慮してください。

  • z/OS V2R3 (FMID HCR77C0) の一部として出荷された ICSF のレベルを使用している場合は、z15™ サーバー上の Crypto Express6S フィーチャーのほとんどの機能を使用できます。
  • ICSF Web 配布物 HCR77D1 - Cryptographic Support for z/OS V2R2 - z/OS V2R4 (FMID HCR77D1) には、追加の機能および拡張機能が備わっています。この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R2-V2R4-HCR77D1 によって識別される共存 PTF が必要です。
  • ICSF Web 配布物 HCR77C1 - Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 には、いくつかの追加機能が備わっており、z/OS V2R3 に組み込まれている基本レベルの ICSF 用の PTF で使用できる拡張機能も組み込まれています。Web 配布物には、PCI HSM (「Payment Card Industry Hardware Security Module」) 構成済み CCA コプロセッサーのサポートが含まれています。また、Crypto Express6S は、CCA での X.509 証明書の使用も導入しています。この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、SMP/E フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R1-V2R3-HCR77C1 によって識別される共存 PTF が必要です。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.6 : 必要な z/OS サービスのインストール


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを使用して、まだインストールしていない z15™ サーバーの PTF を識別することを IBM はお勧めします。そのためには、REPORT MISSINGFIX コマンドにフィックス・カテゴリーとして IBM.Device.Server.* および IBM.Function.* を指定します。このコマンドにより、z15™ サポート PTF だけでなく、必要になる可能性がある旧世代の IBM サーバーの PTF、およびさまざまな機能を使用可能にするために必要な PTF が特定されます。また、REPORT MISSINGFIX は、まだ取得していない PTF を取得するために使用できる SMP/E RECEIVE ORDER コマンド用のバッチ・ジョブを作成します。さらに SMP/E は、重要な新しいフィックス・カテゴリーを見つけるために使用できるエクスプローラー機能も提供します。

フィックス・カテゴリーの説明については、IBM Fix Category Values and Descriptions の「Values and Descriptions」ページを参照してください。REPORT MISSINGFIX コマンドについて詳しくは、「z/OS SMP/E Commands」を参照してください。

REPORT MISSINGFIX に使用できる SMP/E 制御ステートメントの例を以下に示します。

				SET BDY(GLOBAL).                REPORT MISSINGFIX ZONES( target zone)                FIXCAT(IBM.Device.Server.**, IBM.Function.*).                

特定のフィックス・カテゴリーを使用する場合は、z15™ サーバーの使用と、その機能およびフィーチャーの活用に必要な z/OS PTF、および z15™ サーバーを使用する場合にインストールしておくことを IBM が推奨している PTF に対して、以下のフィックス・カテゴリーを個別に、または組み合わせて指定できます。また、中間プロセッサー用のフィックス・カテゴリーも必要です。

  • IBM z15 モデル T01 の場合:
    • IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService
    • IBM.Device.Server.z15-8561.Exploitation
    • IBM.Device.Server.z15-8561.RecommendedService
  • IBM z15 モデル T02 の場合:
    • IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService
    • IBM.Device.Server.z15T02-8562.Exploitation
    • IBM.Device.Server.z15T02-8562.RecommendedService

Web 配布物をインストールすることによって z15™ 機能を活用する場合は、追加の PTF が必要になることがあります。各 Web 配布物に関連付けられているプログラム・ディレクトリーの指示に従って、必要な PTF を特定します。

z15 サーバーに推奨サービスのフィックス・カテゴリーを使用しないことを選択した場合、代わりに、適用可能なハードウェアおよびソフトウェアの予防サービス計画 (PSP)「バケット」で推奨される PTF のリストを見つけることができます。ただし、PSP バケットを使用し、バケットにリストされた PTF の状況を調べることは、適切なフィックス・カテゴリーを指定して REPORT MISSINGFIX を使用する場合よりも時間がかかり、誤りが生じやすくなることに注意してください。

  • IBM z15 モデル T01 の場合、PSP アップグレード名は 8561DEVICE であり、z/OS サポートはサブセット 8561/ZOS 内で見つけることができます。
  • IBM z15 モデル T02 の場合、PSP アップグレード名は 8562DEVICE であり、z/OS サポートはサブセット 8562/ZOS 内で見つけることができます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.7 : CFSIZER ツールの実行


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

カップリング・ファシリティーを移動する場合に、カップリング・ファシリティー構造が以前よりも高い CFLEVEL になる場合、Coupling Facility Structure Sizer (CFSIZER) ツールを実行して、カップリング・ファシリティー構造のサイズを増やす必要があるかどうかを調べてください。そのツールで示されるとおりに、CFLEVEL に必要な変更を行う準備をしてください。

CFSIZER ツールは、『Coupling Facility sizer』でダウンロードできます。

また、z/OS V2R4 アップグレード・ワークフローで、以下のステップを参照してください。

  • 『カップリング・ファシリティー構造のサイズ変更に伴う CFRM ポリシーの更新』

注: 新規ハードウェアでカップリング・ファシリティーを使用可能にした後、z/OS 許可プログラムである Sizer ユーティリティーを実行して、構造サイズの変更を評価できます。Sizer ユーティリティーは CFSizer とは異なるもので、新しいハードウェア (CFLEVEL) を取り付けた後、新しいハードウェア上の CF LPAR に構造を取り込む前に実行する必要があります。Sizer ユーティリティーは、CFSizer Alternate Sizing Techniques でダウンロードできます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.8 : 新しいマシン命令ニーモニックの準備


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

この命令セットは、z15™ サーバーでは拡張されています (新規サーバーの通例どおり)。それぞれのマシン命令は、アセンブラー言語のニーモニックによって表現されます。新しいニーモニック名が、アセンブラー・マクロ命令に選択した名前に一致すること可能性があります。このような命名の競合が起きた場合、アセンブラーのデフォルト命令コード・テーブル (UNI) は、z15™ の必須サービスがインストールされた後で、新しいニーモニックをマクロとしてではなく、命令として処理します。これが発生すると、アセンブラー・エラー・メッセージが出され、正しくないオブジェクト・コードが生成される可能性があります。アセンブラー言語のプログラムを作成する場合、既存のアセンブラー・マクロ命令の名前を新しいマシン命令と比較して、発生する可能性があるそのような矛盾または競合を特定してください。アセンブラー・マクロ命令については、「z/Architecture 解説書」で説明しています。ニーモニックの競合の識別に役立つツールについては、 IBM Techdocs Web サイトの『Presentations and Tools』を参照してください。Techdoc「PRS5289」を検索します。

矛盾が確認された場合は、以下のいずれかのアクションを実行してください。

  • マクロ命令の名前を変更する。
  • PARM='...OPTABLE(YOP)...' (またはこれより前の命令コード・テーブルのいずれか) を指定する。
  • この前の方法で示したようなアセンブラー・オプションを含む、別の ASMAOPT ファイルを指定する (この方法では、ソース・コードまたは JCL に変更は不要)。
  • ソース・プログラムの最初のステートメントとして、*PROCESS OPTABLE(YOP) (またはその他の以前の命令コード・テーブル) を追加する。
  • JCL または ASMAOPT ファイルで PROFILE オプションを指定する。SYSLIB データ・セットの指定されたメンバーまたはデフォルトのメンバーが、ソース・プログラムの先頭にコピーされます。
  • アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロの両方を使用する必要がある場合、HLASM のニーモニック・タグ (:MAC:ASM) など、アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロを使用できるようにするコーディング手法を使用してください。

OPTABLE レベルを IBM Z プロセッサー世代と関連付けられるように、以下が行われています。

  • HLASM APAR PH03536 は、Z9 から Z14 の OPTABLE 名を ZS3 から ZS8 のシノニムとして定義します。
  • HLASM APAR PH00902 は、OPTABLE 名 Z15 およびシノニム ZS9 を追加します。

同様に、HLASM APAR PH00902 は、zEC12 および z990 などの IBM マシン名の短縮形に基づいて、その他のさまざまな名前をサポートするように MACHINE オプションを拡張します。この APAR は、C、COBOL、および PL/I の IBM コンパイラーで ARCH(n) オプションに最も密接に対応するテーブルを選択するために、ARCH-n 形式の値のサポートを追加します。例えば、HLASM APAR PH00902 のインストールにより、MACHINE(z15) と MACHINE(ARCH-13) の両方がサポートされます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.9 : HiperDispatch 機能拡張について


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

HiperDispatch 処理では、LPAR 重み付けで変更があると、入出力対応の vertical-high (Vh) プロセッサーおよび vertical-medium (Vm) プロセッサーが vertical-low (Vl) プロセッサーに変換され、HiperDispatch によって即時に停止される原因になる可能性があります。つまり、Vh および Vm プロセッサーは最小構成のオンライン・プロセッサーに押し下げられる可能性があります。

z/OS V2R4 以降、z/OS のシステム・リソース・マネージャー (SRM) コンポーネントにより、入出力有効化のためにプロセッサーの検出に使用される検索方向は逆になります。SRM は、最小構成 CPU ID から最大構成 CPU ID の方向の入出力割り込みを有効にします。この機能拡張により、Vh または Vm プロセッサーは、プロセッサー・トポロジーの変更後に、入出力割り込みが有効なままになります。

HiperDispatch 機能拡張は、z/OS V2R5 および z/OS V2R4 の基本に組み込まれています。この機能拡張は、PTF for APAR OA55935 をインストールすることにより、z/OS V2R3 に追加できます。これは、以下の SMP/E フィックス・カテゴリーによって識別されます。

  • IBM z15 モデル T01 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15-8561.Exploitation を使用します。
  • IBM z15 モデル T02 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15T02-8562.Exploitation を使用します。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.10 : z/OS SLIP 機能拡張について


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS SLIP コマンドは、1 つのアドレスまたは一定範囲のアドレスで鍵の変更がないかモニターし、それに対応してメモリー・ダンプを取るか、トレースを設定するよう、拡張されました。この動作は、z15 で実行している z/OS V2R4 でサポートされます。旧リリースでは、Toleration Support は不要です。

SLIP 機能を有効にするには、以下のように、新しい options を使用して SLIP コマンドを入力します。

SLIP SET[,options],END

SLIP 機能を無効にするには、以下のように、新しい options を使用して SLIP コマンドを入力します。

SLIP DEL[,options]

詳しくは、「z/OS MVS システム・コマンド」『SLIP コマンド』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.11 : デフォルトの ARCH および TUNE レベルに対する変更への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15™ は、新しいレベル ARCH(13) および TUNE(13) をサポートしています。これらは、z/Architecture モードの z15™ で使用可能な拡張 vector 命令の大部分を活用するために必要です。ARCH(13) は、以下のような、z15 上で使用可能な命令を使用するコードを生成します。

  • Vector Enhancement Facility 2
  • Miscellaneous-Instruction-Extension Facility 3
  • Aligned Vector Load/Store Hint 命令
  • Vector Packed Decimal Enhancement Facility の制限付き活用。

アプリケーション開発者は、z15 上で使用可能な命令を使用するコードを生成するようコンパイラーに指示する ARCH 13 コンパイラー・オプションを使用して、アプリケーションを再コンパイルできます。このアクションにより、ソース・コードを変更せずに、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

2019 年 12 月 13 日から利用可能になった IBM z/OS V2.4 の IBM z/OS XL C/C++ V2.4.1 Web 配布物にアップグレードすることをお勧めします。この新しいコンパイラーは、C11、C++11、および C++14 の言語標準をサポートします。これは、IBM z15 などの最新の z/Architecture を活用するために、C 言語 (Clang) インフラストラクチャーを IBM XL コンパイラーの既存の高度な最適化テクノロジーと結合します。z/OS XL C/C++ V2.4.1 コンパイラーは、英語のメッセージと EBCDIC および ASCII の実行文字セットをサポートしており、AMODE 64 コードを生成するため、分散プラットフォームからアプリケーションを移植する z/OS UNIX ユーザーにとって理想的です。

z/OS V2.4 でのみ XL C/C++ コンパイラー (オプションの有料フィーチャー) を有効にしているインストール済み環境向けの無料のアドオンとして XL C/C++ V2.4.1 Web ダウンロードを利用できます。基本の XL C/C++ V2.4 コンパイラーと共存し、置き換えることはありません。XL C/C++ V2.4 および V2.4.1 のコンパイラーは、どちらも独立して使用されるように設計されており、サービスとサポートも独立して行われます。

z/OS 上の IBM XL C/C++ コンパイラー・ファミリーの最新のオファリングについては、z/OS ダウンロード・ページ (z/OS Downloads) を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.12 : IBM Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression (zEDC) のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 では、圧縮機能は IBM Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression (zEDC) という、プロセッサー・チップに移されました。IBM Integrated Accelerator for zEDC は zEDC Express (FC #0420) に取って代わりました。IBM Integrated Accelerator for zEDC では、データのサイズを縮小できるファイル圧縮に業界標準の圧縮形式を使用します。これにより、ストレージ・スペースが節約でき、データ転送速度が速くなります。z/OS API (認可ライブラリーと zlib ライブラリーの両方) は、z15 上のすべての既存ソフトウェアの活用を透過的に有効にします。これは、zEDC Express を使用して z14 以前に既に有効になっていました。z15 で実行している場合、サポートは、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 で使用可能です。Toleration Support は不要です。

zEDC Express を使用して圧縮されたデータは、IBM Integrated Accelerator for zEDC を使用して圧縮解除できます。ソフトウェア解凍ルーチンは、更新されて、RFC 互換になりました。この変更により、フォールバック可能になり、IBM Integrated Accelerator for zEDC で圧縮されたデータが z14 以前のサーバー上で圧縮解除できるようになりました。

zEDC Express と同様、IBM Integrated Accelerator for zEDC による圧縮では、次の 2 つのタイプの処理がサポートされます。

  • 問題プログラム状態での同期処理。これは、zlib データ圧縮ライブラリー・サービスを介して要求されます。
  • 許可状態での非同期処理。これは、IBM Z 許可サービスの圧縮サービスを介して要求されます。

以前に、zEDC について行われていたとおり、圧縮を有効にするのに parmlib メンバー IFAPRDxx が使用されます。ただし、z15 での IBM Integrated Accelerator for zEDC 圧縮の場合、IFAPRDxx は、非同期処理を有効にするためにのみ使用します。zlib ベース (問題プログラム状態) の用途には必要ありません。

以下の例は、IBM Integrated Accelerator for zEDC 圧縮用の一般的な IFAPRDxx 項目を示しています。この圧縮では、zEDC Express と同じ形式を使用します。IFAPRDxx メンバーにこの項目が既に入っている場合は、それを z15 上で保持できます。

PRODUCT OWNER('IBM CORP') NAME('Z/OS') FEATURENAME('ZEDC') ID(5650-ZOS) VERSION(*) RELEASE(*) MOD(*) STATE(ENABLED)

z15 にアップグレードする前に、このサポートを受けるために z/OS zlib PTF をインストールする必要があります。これらの PTF は、以下の SMP/E フィックス・カテゴリーによって識別されます。

  • IBM z15 モデル T01 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService を使用します。
  • IBM z15 モデル T02 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService を使用します。

また、APAR OA56143 の PTF も適用する必要があります。

その後で、更新済みの zlib データ圧縮ライブラリーを使用してアプリケーションを再リンクしてください。PTF がインストールされていない場合、z/OS は zEDC 装置の検出を試みます。この装置は、z15 ではサポートされていません。この場合、圧縮も圧縮解除も実行できません。

IBM Z Batch Network Analyzer (zBNA) ツールが更新され、IBM Integrated Accelerator for zEDC 圧縮の使用量の見積もりを提供できるようになりました。

zBNA ツールについて詳しくは、IBM Techdoc PRS5132 (IBM Z Batch Network Analyzer (zBNA) Tool) を参照してください。

今後、すべてのサーバーを z15™ レベル (災害復旧に使用されるサーバーを含む) にアップグレードし、ご使用のすべての z/OS システムに関連 PTF をインストールした後で、以下のクリーンアップ・アクションが発生する可能性があります。

  • parmlib メンバー IQPPRMxx で、MAXSEGMENTS オプションは廃止されたため、無視されます。また、DEFMINREQSIZE および INFMINREQSIZE のデフォルトは変更されたため、parmlib で更新できなくなりました。それらの設定を、ご使用の IQPPRMxx parmlib メンバーから除去できます。
  • zlib を使用するアプリケーションで、FACILITY CLASS の SAF リソース FPZ.ACCELERATOR.COMPRESSION への READ アクセス権限は不要になりました。これらのアプリケーション権限は、RACF などの外部セキュリティー・マネージャーから除去できます。

参照情報

詳しくは、Integrated Accelerator for zEnterprise Data Compression (zEDC) content solution を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.3.13 : z15 用の入出力構成プログラム (IOCP) のアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 の新規機能が不要な場合には、IOCDS を z13 または z14 から持ち越すことが可能です。ただし、z15 上でのみ使用可能な新規入出力ハードウェアを使用するためには、以下の SMP/E フィックス・カテゴリーによって識別される必須 PTF を適用する必要があります。

  • IBM z15 モデル T01 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15-8561.RequiredService を使用します。
  • IBM z15 モデル T02 の場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z15T02-8562.RequiredService を使用します。

また、APAR OA56761 の PTF も適用する必要があります。

なお、z15™ 入出力ハードウェアには、以下が含まれます。

  • CEC あたりの結合 CHPID 数が 256 から 384 に増加
  • サポート数が ICA-SR で 96、ICP で 64 に増加

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4 : IBM z15 サーバーのインストール後に実行できるアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

これらは、z15™ サーバーをインストールした後にのみ実行できるマイグレーション・アクションです。これらのアクションを実行するには、z15™ サーバーが稼働している必要があります。

PTF については、ステップ「IBM z15 サーバーへのマイグレーション」の表 1 を参照してください。


ステップ 3.2.1.4.1 : FICON Express16SA


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

FICON Express16SA は、16 ギガビット/秒 (Gbps) のリンク・データ速度、および現行世代スイッチ、ディレクター、およびストレージ・デバイスとの相互作用のための 8 Gbps へのオートネゴシエーションをサポートします。IBM z15™ サーバーは、ネイティブ FICON、High Performance FICON for z Systems (zHPF)、および Fibre Channel Protocol (FCP) をサポートすることで、エンドツーエンドの 16 Gbps インフラストラクチャーを用意できるように設計されています。これにより、ご使用のアプリケーションの待ち時間短縮および帯域幅増加の要求を満たします。

FICON Express16SA アダプターは、既存の光ファイバー・ケーブル環境 (単一モードとマルチモード両方) で動作します。

注: FICON Express16SA は z15 モデル T02 サーバーではサポートされていません。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4.2 : Virtual Flash Memory (VFM) へのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM z14 サーバー以降、IBM Virtual Flash Memory (VFM) は、IBM zEC12 および IBM z13 で使用可能であった Flash Express フィーチャー (#0402、#0403) の代替です。IBM Flash Express から VFM への変更には、アプリケーションの変更は必要ありません。

必ず、ご使用のフラッシュ・メモリーを十分な量の VFM に置き換えてください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4.3 : Hardware Instrumentation Services (HIS) のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 では、新規の拡張暗号カウンターが提供され、診断サンプルが追加されています。それらを使用可能にするには、z/OS 上で Hardware Instrumentation Services (HIS) がセットアップされている必要があります。

拡張カウンターまたは暗号カウンターあるいは診断サンプリングを開始したり停止したりするには、コマンド MODIFY HIS を入力します。

Toleration Support は不要です。

HIS 機能拡張を無視する場合は、HIS プロファイラーを更新する必要が生じることがあります。詳しくは、「z/OS MVS システム・コマンド」ハードウェア・イベント・データ収集の開始、構成、および停止に関するトピックを参照してください。

注: CPU 計測機能を使用する場合、ご使用のシステムで SMF 113 サブタイプ 1 および 2 のレコードを収集することを推奨します。また IBM では、SMF 113 サブタイプ 1 レコードが使用可能な場合はそれを製品で処理することをお勧めしています。これは今後の機能拡張が行われるためです。サブタイプ 1 レコードが使用可能でない場合、サブタイプ 2 レコードを製品で処理することができます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4.4 : System Recovery Boost の理解


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 では新たに、オペレーティング・システム IPL、ミドルウェアとワークロードの再始動とリカバリー、および計画的シャットダウンの時間が短縮されています。オペレーティング・システムのシャットダウン中および再 IPL または再始動の後に適用されるブースト期間中、IBM z15™ は、処理の加速に役立つようさまざまな方法でシステムで使用できる処理キャパシティーを増やし、そのブーストされた同じキャパシティーを、ワークロード・スループット、ブースト中の応答時間と経過時間の改善のために使用します。Geographically Dispersed Parallel Sysplex (GDPS) 自動化での機能拡張も、イメージのアクティブ化または非アクティブ化、イメージの IPL など、GDPS 自動再構成アクティビティーのオーケストレーションの時間短縮、効率向上、および並列性の向上を実現するよう設計されています。

System Recovery Boost は、ブースト期間中に、ご使用のインストール済み環境で既に資格を有している CPU および zIIP を使用して、追加のプロセッサー・キャパシティーおよび並列処理を提供することによって効果を上げます。その際、4 時間ごとの移動平均 (4HRA) IBM ソフトウェア請求コスト、またはこの時間中のワークロードに関連する MSU 消費量が増加することはありません。

注: IBM z15 モデル T02 は、追加の「一時キャパシティー」の zIIP プロセッサーを追加するための System Recovery Boost Upgrade 機能を提供していません。そのため、z15 モデル T02 では、System Recovery Boost Upgrade フィーチャー・コード 9930 および 6802 を提供していません。

System Recovery Boost について詳しくは、以下の資料を参照してください。

  • IBM z15 Technical Introduction (SG24-8850)
  • IBM Z Capacity on Demand User's Guide (SC28-6985-03)

上記資料は、IBM z15 ライブラリーに含まれており、Resource Link™ からでオンラインで入手できます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4.5 : サポート・エレメントへの区画間権限の付与


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 のサポート・エレメント (SE) では、「Cross Partition Authority」オプションの設定が、「System Details」パネルと「Customize Image Profiles」パネルの新しいセキュリティー設定に置き換えられています。ユーザー・アプリケーションから HWIBCPii アドレス・スペースを通して送られる BCPii API を受け入れるための権限を SE に付与する必要があります。これを有効にすると、論理区画が、同じ CPC で活動化されている他の論理区画に制御プログラム命令のサブセットを発行できます。

詳しくは、「サポート・エレメントでの BCPii 通信の有効化」というワークフロー・ステップを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.4.6 : IBM Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression (zEDC) のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z15 から、IBM Integrated Accelerator for z Enterprise Data Compression (zEDC) が zEDC Express (FC #0420) に取って代わりました。z15™ プロセッサー・チップの統合部分として、Integrated Accelerator for zEDC では、ハードウェア・フィーチャーを購入したり入出力スロットを使用したりする必要はありません。

z/OS を z14 から z15 にアップグレードする際に必要な変更手順はありません。

処理における、以下の違いに注意してください。

  • RMF の変更点:
    • 旧 IBM Zサーバーでは、zEDC 装置の使用量をモニターするのに RMF PCIE レポートを使用していました。z15 からは、代わりに、I/O Queuing Activity レポートおよび Extended Asynchronous Data Mover (EADM) 装置要約を参照して圧縮アクティビティーをモニターできるようになりました。RMF EADM レポート作成 (SMF 74.10) (旧称「ストレージ・クラス・メモリー (SCM) 統計」) は、非同期実行情報で拡張されています。
    • z15 では、圧縮に関する情報が RMF PCIE レポートに含まれなくなりました。
  • 同期モード圧縮は記録されません。これは、命令呼び出しとして扱われます。
  • 非同期モード圧縮は、以下のように記録されます。
    • SMF30 情報はキャプチャーされます。
    • RMF では、EADM 装置要約により、圧縮に関する情報が提供されます。
    • SAP 使用状況が更新され、圧縮および圧縮解除のための時間が含まれます。

参照情報

詳しくは、Integrated Accelerator for zEnterprise Data Compression (zEDC) content solution を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.5 : 将来のサーバーでは廃止される z15 の機能への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

注:

IBM の計画、方向性および指針に関する記述は、IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。

このセクションに記載されているステップには、ご使用の環境に影響を与える可能性があるハードウェア・サポートにおける変更が含まれています。必要に応じて、適切な変更を行ってください。


ステップ 3.2.1.5.1 : 前払いの On/Off Capacity on Demand トークンを持ち越さない


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM z15™ から、新規の前払い済み On/Off Capacity on Demand (On/Off CoD) 一時 CP リソース・トークンは、将来のシステムに持ち越されません。IBM からの On/Off CoD により、一時的なピーク状態のビジネス・ニーズを満たすようにハードウェア・エンジンを有効にしたり無効にしたりできます。IBM Z プラットフォームでは、このハードウェア・オファリングは、サポート対象の IBM Z サーバー上でのみ使用可能です。ハードウェアとソフトウェアの両方に関連する料金は、使用可能になっている一時的な有効化とキャパシティーの期間によって異なります。

IBM z15 モデル T02 以降、On/Off Capacity on Demand (On/Off CoD) の前払い済みトークンは、LICCC の有効期限の 5 年後に期限切れになります。

注: IBM の計画、方向性および指針に関する記述は、IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.1.5.2 : SE、HMC、および OSC に対する TLS 1.0 および TLS 1.1 のサポートの除去の準備


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM z15™ は、サポート・エレメント (SE)、ハードウェア管理コンソール (HMC)、およびオープン・システム・アダプター (OSA) 統合コンソール・コントローラー (チャネル・パス・タイプ OSC) へのセキュア接続を確立するための Transport Layer Security プロトコルのバージョン 1.0 (TLS 1.0) およびバージョン 1.1 (TLS 1.1) の使用をサポートする最後の IBM Z サーバーとなる予定です。

注: IBM の計画、方向性および指針に関する記述は、IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.2 : IBM z14 サーバーへのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

説明

IBM z14™ (z14™) は、ビジネスの成長を可能にし、コストを削減し、既存の投資を保護するために、差別化された価値を提供するスケーラブルな高可用性プラットフォームを提供します。z/OS V2R3 は、信頼できるデジタル経済のためのソリューションをサポートすることによって、z14 の役割を強化します。高可用性、パフォーマンス、セキュリティー、および運用の柔軟性を最大限に高めるように設計された機能は、組織に最も重要なトランザクション環境を拡張し、保護するために役立ちます。

IBM z14 ファミリーのメインフレームには、モデル M01、M02、M03、M04、M05 が含まれます。これらのモデルは、デュアル・フレーム構成です。IBM z14 ファミリーへの最新の追加である IBM z14™ モデル ZR1 (z14 ZR1) は、シングル・フレーム構成です。z14 ZR1 は、M01-M05 モデルのような大容量を必要としないお客様向けに設計されています。

本書で「z14」と記述している場合は、特に断りのない限り、z14 モデル ZR1を含む IBM z14 のすべてのモデルに適用されます。

特定の z14 機能に対する z/OS 基本サポートは、z/OS リリースによって異なります。以下の表に z14 の機能をリストし、各機能が特定の z/OS リリースに含まれているかどうか (「あり」または「なし」)、あるいはこの機能が PTF を必要とする (PTF) のか Web 配布物を必要とする (Web) のかを示します。該当する PTF の見つけ方については、『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』と呼ばれるワークフロー・ステップを参照してください。V1R13 サポートについて詳しくは、表の注 を参照してください。

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 の基本サポートに含まれている z14 サーバーの機能の要約ビューを示しています。

基本 z/OS サポートに含まれる z14 の機能 (Y/N)

V2R3 4

V2R4 4

V2R5 4

基本サポート ¹

PTF

あり、PTF

あり、PTF

結合用の CHPID タイプ CS5

あり

あり

あり

フィーチャー当たり 2 つまたは 4 つのポートをサポートする CHPID タイプ OSE

あり

あり

あり

イントラノード管理ネットワーク (INMN) 用の CHPID タイプ OSM

あり

あり

あり

CPU 計測機能

あり

あり

あり

Crypto Express6S のリリースのサポート 2

PTF

あり

あり

FICON® Express8S (CHPID タイプ FC)

あり

あり

あり

FICON Express16S (CHPID タイプ FC)

あり

あり

あり

FICON またはチャネル間 (CTC) 使用時の FICON Express16S+ (CHPID タイプ FC) 3

  • FICON Express16S+ LX
  • FICON Express16S+ SX

PTF

あり

あり

IBM z BladeCenter Extension (zBX) Model 004

あり

あり

あり

IBM z 統合リソース・マネージャー

あり

あり

あり

新しい z14 マシン命令 (アセンブラー・サポート) 3

PTF

あり

あり

OSA-Express6S (CHPID タイプ OSD) 3

  • OSA-Express6S GbE LX
  • OSA-Express6S GbE SX
  • OSA-Express6S 10 GbE LR
  • OSA-Express6S 10 GbE SR
  • OSA-Express6S 1000BASE-T

あり

あり

あり

Parallel Sysplex Infiniband (PSIFB) 結合リンク 5

あり

あり

あり

FICON CTC に対する z/OS グローバル・リソースの逐次化 (GRS) サポート

あり

あり

あり

表の注記:
  1. z/OS V1R13 (互換性のみ)。PTF とともに、z/OS 向けの IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約が必要です。
  2. z/OS V1R13 (PTF 適用済み、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 (HCR77B0) Web 配布物がインストール済み、IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約)。Web 配布物は、z/OS Downloads から入手可能です。
  3. z/OS V1R13 (IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約、および PTF 適用済み)
  4. 基本サポート用の PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14-3906.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
    • IBM z14 モデル ZR1 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RequiredService」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
  5. InfiniBand 結合リンクは、z14 モデル ZR1 ではサポートされていません。

特定の z14 サーバーの機能の活用は、z/OS リリースによって異なります。以下の表に z14 の機能をリストし、特定の z/OS リリースでの各機能の活用の有無 (「あり」または「なし」)、あるいはこの機能が PTF を必要とする (PTF) のか Web 配布物を必要とする (Web) のかを示します。該当する PTF の見つけ方については、『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』と呼ばれるワークフロー・ステップを参照してください。V1R13 サポートについて詳しくは、表の注 を参照してください。

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 で活用できる z14 サーバーの機能の要約ビューを示しています。

基本 z/OS サポートに含まれる z14 の機能 (Y/N)

V2R3²

V2R4²

V2R5²

プロセッサー: サーバーごとに構成できるプロセッサーの最大数は以下のとおりです。

IBM z14 モデル M01 から M05 の場合:

  • CP、zIIP、IFL、ICF、またはオプションの SAP として構成可能なプロセッサーは 170 個までです。
  • 単一の z/OS LPAR で構成される CP と zIIP の合計数は、以下を超えることはできません。
    • 170 (非 SMT モードの z/OS V2R1 以降)
    • 128 (SMT モードの z/OS V2R1 以降)

IBM z14 モデル ZR1 の場合:

  • CP、zIIP、IFL、ICF、またはオプションの SAP として構成可能なプロセッサーは 30 個までです。
  • z/OS V2R1 以降では、(SMT モードであるか非 SMT モードであるかに関係なく) 単一の z/OS LPAR で構成される CP と zIIP の合計数が 30 を超えてはなりません。

あり

あり

あり

2Way 同時マルチスレッド化 (SMT)

あり

あり

あり

チャネル・サブシステム:

サーバーごとに構成できるチャネル・サブシステム (CSS) の最大数は以下のとおりです。

  • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合:
    • 最大 6 つのチャネル・サブシステム
    • CSS 当たり最大 4 つのサブチャネル・セット
  • IBM z14 モデル ZR1 の場合:
    • 最大 3 つのチャネル・サブシステム
    • CSS 当たり最大 3 つのサブチャネル・セット

あり

あり

あり

z/OS V2.1 以降で、z/OS LPAR ごとに最大 4 TB の Redundant Array of Independent Memory (RAIM)

あり

あり

あり

トランザクション・メモリー

あり

あり

あり

2 GB ラージ・ページ

あり

あり

あり

論理区画:

サーバーごとに構成できる論理区画 (LPAR) の最大数は以下のとおりです。

  • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合、最大 85 個の LPAR を構成できます。
  • IBM z14 モデル ZR1 の場合、最大 40 個の LPAR を構成できます。

あり

あり

あり

カップリング・ファシリティー制御コード・レベル 22 (CFLEVEL 22)

あり 3

あり

あり

Coupling Express LR (CHPID タイプ CL5)

あり

あり

あり

256 個の結合 CHPID のサポート

あり

あり

あり

High Performance FICON (zHPF) の単一トラックまたはマルチトラック操作のサポート (CHPID タイプ FC)

あり

あり

あり

IBM Integrated Coupling Adapter ファンアウト (ICA SR) (CHPID タイプ CS5)

あり

あり

あり

IBM z14 から Unified Resource Manager 機能へのイントラアンサンブル・データ・ネットワーク (IEDN) のアクセス制御を行うための CHPID タイプ OSX

あり

あり

あり

TN3270E および非 SNA DFT をサポートする CHPID タイプ OSC

あり

あり

あり

最大ポート活用を行わない OSA-Express6S (CHPID タイプ OSD)

あり

あり

あり

OSA-Express6S IWQ IPSec

PTF

あり

あり

OSA-Express6S IWQ zCX

なし

PTF

PTF

CHPID ごとに 2 つのポートを活用する CHPID タイプ OSD

あり

あり

あり

Enterprise Extender の Inbound Workload Queuing (CHPID タイプ OSD)

あり

あり

あり

IPv6 パケットのチェックサム・オフロード (CHPID タイプ OSD)

あり

あり

あり

IPv4 および IPv6 パケットに対する、LPAR 間トラフィックのチェックサム・オフロード (CHPID タイプOSD)

あり

あり

あり

IPv6 パケットの大規模送信 (CHPID タイプ OSD)

あり

あり

あり

VISA Format Preserving Encryption (VFPE) の Crypto Express6S サポート

あり

あり

あり

16 個を超えるドメインの Crypto Express6S サポート

あり

あり

あり

Crypto Express6S の活用

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

PCI-HSM 準拠の Crypto Express6S サポート

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

Web: Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (HCR77C1)

Shared Memory Communications-Remote Direct Memory Access (SMC-R) 用の 10 GbE RoCE Express2

あり

あり

あり

Single Instruction Multiple Data (SIMD) 命令セット

あり

あり

あり

IBM Virtual Flash Memory 1

あり

あり

あり

zHyperLink Express

PTF

あり

あり

HiperDispatch の機能拡張

あり

あり

あり

データ・セット暗号化

あり

あり

あり

Guarded Storage Facility (GSF)

あり

あり

あり

ARCH(12) パラメーターおよび TUNE(12) パラメーターの IBM z/OS XL C/C++ コンパイラー・サポート

あり

あり

あり

ARCH(12) パラメーターおよび TUNE(12) パラメーターの IBM z/OS XL C/C++ ランタイム・サポート

あり

あり

あり

Instruction Execution Protection (IEP)

あり

あり

あり

zEDC Express® を使用した zEDC 機能。

あり (z/OS zEDC ソフトウェア・フィーチャーを使用可能にすることが必要)

あり (z/OS zEDC ソフトウェア・フィーチャーを使用可能にすることが必要)

表の注記:
  1. z/OS V1R13 (PTF 適用済み、z/OS V1.13 RSM Enablement Offering Web 配布物がインストール済み、IBM ソフトウェア・サポート・サービスの拡張サポート契約)。Web 配布物は、z/OS Downloads から入手可能です。
  2. 活用のための PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14-3906.Exploitation」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
    • IBM z14 モデル ZR1 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.Exploitation」および以前のプロセッサーの FIXCAT を使用します。
  3. フルサポート (z14 上での CFLEVEL 22 の 1 次/2 次による二重化) には V2R3 PTF が必要です。

Web 配布物は、z/OS ダウンロード・ページ (z/OS Downloads) から入手可能です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

  • IBM z14 モデル M01 から M05 (2017 年 9 月から使用可能)
  • IBM z14 モデル ZR1 (2018 年 5 月から使用可能)

適用されるマイグレーション元:

z/OS V2R4 および V2R3。

時期:

z14 サーバーを環境に導入する前の任意の時点

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS V2R5、z/OS V2R4、または z/OS V2R3 を z14 サーバー上で実行する場合、あるいは z14 サーバー上でカップリング・ファシリティーを実行する場合)。カップリング・ファシリティーのみを z14 システム上で実行する計画の場合は、シスプレックス関連のアクションのみが関係します。ただし、z14 カップリング・ファシリティーを使用する他のサーバーで実行されるシステムに適した z/OS サービスをインストールする必要があります。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

  • IBM z14 (z14) で z/OS V2R4 を使用する場合、IPL を実行するには最小 8 GB のメモリーが必要です。z/VM ゲストとして実行される場合または IBM Z® Personal Development Tool (zPDT) で実行される場合、z/OS V2R4 では最小 2 GB のメモリーが必要です。最小要件が満たされない場合は、IPL 時に警告 WTOR が出されます。
  • ハードウェア管理コンソール (HMC) バージョン 2.14.0、さらにマイクロコード変更レベル (MCL) およびサポート・エレメント・バージョン 2.14.0 を備えた z14。
  • 特定の機能に必要な追加ハードウェア。
    • z13、z13s、zEC12、および zBC12 サーバーに接続されている IBM 装置は、特に断りがない限り、z14 チャネルへの接続についてもサポートされます。対象の入出力装置は、FICON アーキテクチャーの要件を満たしている必要があります。
    • IBM Virtual Flash Memory には FC #0604 が必要
    • zEDC Express の要件:
      • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合、FC #0420 が必要です。
      • IBM z14 モデル ZR1 の場合、FC #0420 および PCIe I/O ドロワー (FC #4001) が必要です。
    • 10 GbE RoCE Express2 には FC #0412 が必要
    • 新しい OSA-Express6S カードには、以下のフィーチャー・コードが必要です。
      • OSA-Express6S GbE LX には FC #0422 が必要
      • OSA-Express6S GbE SX には FC #0423 が必要
      • OSA-Express6S 10 GbE LR には FC #0424 が必要
      • OSA-Express6S 10 GbE SR には FC #0425 が必要
      • OSA-Express6S 1000BASE-T には FC #0426 が必要
    • 新しい FICON Express16S カードには、以下のフィーチャー・コードが必要です。
      • FICON Express16S+ LX には FC #0427 が必要
      • FICON Express16S+ SX には FC #0428 が必要
    • zHyperLink Express には FC #0431 が必要
    • Coupling Express LR には FC #0433 が必要
    • Crypto Express6S には FC #0893 が必要
    • 暗号操作のためにハードウェア・アクセラレーションを使用する (Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) 機能の使用を含む) には、CPACF (FC #3863) または CEX5S (FC #0890) のどちらかまたは両方の機能が必要です。

      表の注 1 を参照してください。

    • 新しいトラステッド鍵入力 (TKE) ワークステーションを使用するには、TKE ラック・マウント w/4768 (FC #0085) または TKE w/4768 (FC #0086) が必要です。TKE ワークステーションは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、使用する予定の機能に応じて、他のフィーチャーを必要とします。旧サーバーから既存の TKE ワークステーションをアップグレードする場合は、異なるフィーチャー・コードが必要です。

      TKE ワークステーションを使用して以下のいずれかを管理する場合は、TKE 9.0 (FC #0879) も必要です。

      • Crypto Express6S
      • 暗号 Express6S で使用可能な、新しい CCA モードの PCI-HSM 設定
      • IBM Enterprise PKCS #11 (EP11) モードで実行されている Crypto Express フィーチャー

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

詳しくは、『z14 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』のステップ「サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物により提供」を参照してください。『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』でステップ「必要な z/OS サービスのインストール」を実行するときに、必要なサービス更新をインストールします。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

  • 既存のサーバーに必須サービスをインストールし、実行することをお勧めします。この処置を行えば、ハードウェアの面ではフォールバックが可能になり、その一方でソフトウェア・レベルを維持することもできます。
  • CFLEVEL 17 から 21 の前提条件および活用 PTF をインストールしていない場合は、CFLEVEL 22 を実装する前に、それらの PTF をシスプレックス全体にインストールしておく必要があることに注意してください。以下のように、適切なフィックス・カテゴリーを使用します。
    • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14-3906.RequiredService」を使用します。
    • IBM z14 モデル ZR1 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RequiredService」を使用します。
  • zEDC を実装する予定がある場合は、zEDC Express を使用して圧縮された、z14 サーバー上のデータにアクセスするシステムに、z/OS のリリースのサポートに必要な PTF をインストールしてください。
  • ICSF を使用しており、旧レベルの ICSF を使用する z/OS システムと鍵を共用する予定の場合は、その旧レベルの ICSF に ICSF 共存 PTF をインストールする必要があります。ICSF 共存 PTF については、『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』と呼ばれるワークフロー・ステップを参照して、使用する適切な SMP/E FIXCAT 値を確認してください。

制約事項:

ワークフロー・ステップ『z14 サーバーに関する制約事項』のサブステップを参照してください。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

表の注記:
  1. IBM Z® 暗号化機能には、VISA Format Preserving Encryption (VFPE) テクノロジーが含まれます。このテクノロジーは、Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) を形成します。VFPE テクノロジーを使用するには、Visa, Inc. とのサービス契約が必要です。詳しくは、Visa アカウント・マネージャーまたは Visa (P2PE@visa.com) にお問い合わせください。IBM Z® 暗号化機能のみを使用し、FPE 機能は使用しないお客様は、Visa と契約を結ぶ必要はありません。

実行ステップ

このワークフローで以下のステップを実行して、z14 へのアップグレードを続行してください。各ステップに、複数のサブステップがあります。

  • 『z14 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』
  • 『z14 サーバーに関する制約事項』
  • 『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』
  • 『IBM z14 サーバーのインストール後に実行できるアクション』
  • 『将来のサーバーでは廃止される z14 の機能への対応』

参照情報

利用できる新機能について詳しくは、IBM z14 Library を参照してください。「Resource Link™」からオンラインで入手可能です。


ステップ 3.2.2.1 : z14 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

IBM z14™ サーバーへのマイグレーションを計画する際には、以下の項目について考慮してください。

  1. IBM サーバーについてのアップグレード・アクションは累積的です。z13™ サーバーまたは z13s サーバーから z14 サーバーにマイグレーションする場合に、z13 または z13s に関連したアップグレード・アクションを実行済みであれば、前の世代のサーバーからマイグレーションする場合よりも、アップグレード・アクションが少なくなります。したがって、以前の世代のサーバーからマイグレーションする場合は、より多くのアップグレード・アクションを実行する必要があると考えられます。例えば、zEC12 サーバーからマイグレーションする場合は、ワークフロー・ステップ『IBM z13 または IBM z13s サーバーへのアップグレード』およびサブステップで、z13 サーバーおよび z13s サーバーのアップグレード・アクションに関する情報を読み、実行する必要があります。
  2. サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物によって提供されます。z14 の基本サポートは、サービス (PTF) を介して配布されます。必要な PTF を判別するには、現行の拡張 HOLDDATA ファイルを取得します。このファイルを取得するには、SMP/E RECEIVE ORDER コマンドを使用するか、2 年ファイルをダウンロードして、SMP/E RECEIVE コマンドでそのファイルを処理します。その後、SMP/E REPORT MISSINGFIX レポートを使用して、欠落している PTF がある場合は特定します。例:
    SET BDY(GLOBAL). REPORT MISSINGFIX ZONES(target zone) FIXCAT(IBM.Device.Server.*.RequiredService).

    REPORT MISSINGFIX に関するより詳細なレポートが必要な場合は、各サーバーに対して個別の FIXCAT を使用できるほか、中間サービスに対して FIXCAT を使用できます。z14 サーバーに対する FIXCAT は、以下のとおりです。

    • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合、z14 の必須サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z14-3906.RequiredService です。
    • IBM z14 モデル ZR1 の場合、z14 の必須サービスの FIXCAT は、IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RequiredService です。

    一部の機能の活用には、Web 配布物が必要です。具体的には、次のとおりです。

    • Crypto Express6S の活用には、Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 (FMID HCR77C1) Web 配布物が必要です。

      この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R1-V2R3-HCR77C1 によって識別される共存 PTF が必要です。

    • z/OS V2R1 を実行しているときに、CCA 4.4 に対する Crypto Express4S 活用サポートおよびその他の EP11 暗号機能拡張サポート (これには、RKX Key Export Wrap、UDX の削減/簡素化、追加の EP11 アルゴリズム、拡張 EMV サポート、AP 構成の簡素化、CTRACE 機能拡張、および KDS Key Utilization Stats が含まれます) が必要な場合は、Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1)、または Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (HCR77B1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

      これらの Web 配布物 (HCR77A1 または HCR77B1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77A1 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B1) によって識別される共存 PTF が必要です。

    • z/OS V2R1 を実行していて、Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express5S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、または Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (HCR77B1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

      これらの Web 配布物 (HCR77B0 または HCR77B1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B0 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B1) によって識別される共存 PTF が必要です。

    • z/OS V1R13 を実行している場合は、必要な ICSF 機能によっては、Cryptographic Support Web 配布物のインストールが必要になる可能性があります。

      z/OS V1R13 を z14 サーバーで実行するには、z/OS V1R13 拡張サポートのための IBM ソフトウェア・サポート・サービスが必要です。

  3. より大きなカップリング・ファシリティー構造サイズが必要な場合があります。 カップリング・ファシリティー制御コード・レベル (CFLEVEL) を変更すると、カップリング・ファシリティー構造サイズが変わることがあります。z14 サーバーへのマイグレーションの一環として CFLEVEL を変更する場合、構造のサイズが以前よりも大きくなることがあります。CFLEVEL が同じである場合、前のサーバーから新世代のサーバーへマイグレーションしても構造サイズが変わるとは考えられません。また、CFLEVEL 17 以降と同様に、CF LPAR が少なくとも 512 MB のストレージを持つようにしてください。z14 で導入された CFLEVEL 22 は、より大きい CF キャッシュ構造の可用性を改善し、より大きい DB2 グループ・バッファー・プール (GBP) でのデータ共用パフォーマンスを改善するために、カップリング・ファシリティーでの大容量メモリーの使用をサポートします。このサポートにより、大きい CF キャッシュ構造の使用に対する阻害要因がなくなり、大容量メモリーを使用して、データ共用環境でより大きな DB2 ローカル・バッファー・プール (LBP) およびグループ・バッファー・プール (GBP) に拡張することが可能になります。
  4. シスプレックス全体で同じソフトウェア・レベルを使用します。 シスプレックスのメンバーを (短いマイグレーション期間を除いて) 同じソフトウェア・レベルにすることは、ソフトウェア管理ポリシーとしてよい方法です。
  5. ハードウェアおよびソフトウェアは別々の時期にマイグレーションします。一度に行われる変更の量を最小限に抑えるために、ソフトウェア・リリース・レベルのマイグレーションは、ハードウェアのマイグレーションと同時には行わないでください。
  6. SCRT の最新バージョンを使用してください。z/OS V2R3 では、SCRT が z/OS ベースに含まれているため、更新する必要はありません。以前のリリースの z/OS を実行していて、SCRT を使用している場合は、SCRT が最新レベルであることを確認してください。これは、サブキャパシティー価格設定のための要件です。z/OS V2R3 より前のリリース用の SCRT の最新レベルは、SCRT Web サイト (IBM Z software pricing - Licensing - Sub-capacity licensing) からダウンロードできます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.2.2 : z14 サーバーに関する制約事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

z14™ サーバーに関連する制約事項は、以下のとおりです。

  1. 機能上の制限。z/OS のリリースによっては、z14 の一部の機能が使用できない場合があります。ワークフロー・ステップ『IBM z14 サーバーへのアップグレード』の表を参照して、以下を確認してください。
    • z/OS V2R2、z/OS V2R3、および z/OS V2R4 の基本サポートに含まれている z14 サーバーの機能の要約。
    • z/OS V2R2、z/OS V2R3、および z/OS V2R4 で活用できる z14 サーバーの機能の要約。

    一部の機能には、マイグレーションあるいは活用に関する考慮事項があります。ワークフロー・ステップ『IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション』および『IBM z14 サーバーのインストール後に実行できるアクション』を参照してください。多くの機能は、必要なハードウェアおよびソフトウェアの有無に基づいて使用可能または使用不可になります。

    新しい z14 機能を活用する予定の場合に、ソフトウェアとハードウェアはどちらの順序でインストールしても構いません。つまり、特定の機能を活用するためにソフトウェアまたはハードウェアのどちらを先にインストールしなければならないという要件はありません。ただし、停止時間とテストに関する考慮事項から、活用する予定のマシンと機能に必要なソフトウェアと PTF を最初にすべてインストールしてから、ハードウェアをアップグレードして、最後に新機能を活用するためにカスタマイズ内容を更新することをお勧めします。

  2. シスプレックス内の z14 サーバー。
    • z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー (CF) イメージ用の z14 サーバーを含んでいる並列シスプレックスは、他の z14 サーバー、または z13、z13s、zEC12、または zBC12 サーバーのみを含むことができます。

      IBM zEC12 システムおよび IBM zBC12 システムと IBM z14 モデル ZR1 の間では結合リンク接続を使用することができないので注意してください。その他のシステム (z13、z13s、z14 など) は、Integrated Coupling Adapter Short Reach (ICA SR) および Coupling Express Long Reach (CE LR) 結合リンクを使用して、z14 モデル ZR1 に接続できます。zEC12 システムおよび zBC12 システムは、ICA SR および CE LR をいずれもサポートしないため、z14 モデル ZR1 との間で結合リンク接続を使用することができません。また、z14 モデル ZR1 では、InfiniBand 結合リンクもサポートされていません。

      GRS は、リング構成用の FICON CTC の使用をサポートします。ただし、シスプレックス内で GRS リング構成に ESCON CTC を現在使用している場合は、GRS Star に変換するか (可能な場合)、GRS リング構成内で XCF シグナルを使用することを考慮してください。XCF シスプレックス・シグナル通知は、GRS CTC 接続よりも優先されます。

    • z13 以降では、時刻同期を必要とするサーバー (例えば、基本シスプレックスまたは並列シスプレックスをサポートするために) は、Server Time Protocol (STP) モードで構成する必要があります。STP は、複数台のサーバーおよびカップリング・ファシリティーが、Coordinated Timing Network (CTN) で相互に時刻同期を維持できるように設計されています。STP は、z14、z13、zEC12、zBC12、zEC12、および zBC12 のハードウェア・フィーチャーです。最新のサーバー (z14、z13、および z13s) は STP 専用 CTN にのみ参加できます。

      z14 および IBM ハードウェア管理コンソール (HMC) バージョン 2.14.0 以降では、「Manage System Time」タスクを使用して STP 専用 CTN を構成することができます。このタスクは、システム時刻管理のための単純化されたワークフローを備えています。また、ビジュアル・トポロジー表示機能により、CTN に構成エラーがあれば特定できます。

  3. z14 での HCD および HCM のサポート。以前のサーバーと同様に、サポートされるすべての OS バージョンおよびサーバー上でハードウェアを定義できます。ただし、新しいサーバー・タイプおよび新しいアダプター・タイプの動的活動化は、IBM z14 以降のサーバー上でのみ行うことができます。
  4. z14 の環境記録・編集・印刷 (EREP) サポート。 APAR IO24874 の PTF 以降、EREP は CPU パラメーターに対するあらゆる指定をサポートします。つまり、CPU パラメーターに認識されない値が指定されても、EREP は失敗しません。一致するレコードが見つからない場合、EREP は警告メッセージ IFC120I を発行します (以前のリリースと同様に)。
  5. ESA/390 アーキテクチャー・モードでのオペレーティング・システム実行に対するサポートの除去。z14 以降、IBM Z® サーバーは ESA/390 モードでの実行をサポートしなくなりました。z14 以降のシステムは、z/Architecture® モードで実行されるオペレーティング・システムをサポートします。ただし、元々 ESA/390 アーキテクチャー上で実行されるように作成された 24 ビットおよび 31 ビットの問題プログラム状態のアプリケーション・プログラムは、いずれもこの変更の影響を受けません。
  6. 廃止される機能についての計画を行います。将来のサーバー上で廃止される予定の z14 の機能のリストについては、ワークフロー・ステップ『将来のサーバーでは廃止される z14 の機能への対応』を参照してください。
  7. サポートされないハードウェア・フィーチャー。 以下のハードウェア・フィーチャーは、z14 ではサポートされていません。これらを z14 で注文することはできず、以前のサーバーを z14 にアップグレードする際に継続使用することはできません。
    • ホスト・チャネル・アダプター・ファンアウト:
      • HCA2-O および HCA2-O LR フィーチャーは、いずれの z14 モデルでもサポートされません。
      • HCA3-O および HCA3-O LR カップリング・ファンアウトは、z14 モデル ZR1 ではサポートされません。このモデルには、ICA-SR および CE-LR ファンアウトが必要です。
    • IFB-MP ドーターカード #0326
    • STI-A8 マザーカード #0327
    • InterSystem Channel-3 (ISC-3) 結合リンク・フィーチャー
    • CHPID タイプ OSN (OSA-Express for NCP) は、OSA-Express5S GbE LX フィーチャーでサポートされません
    • OSA-Express4S フィーチャー
    • Crypto Express4S フィーチャー
    • FICON Express8 フィーチャー
    • Flash Express (z14 では仮想フラッシュ・メモリーに置き換えられます)
    • IBM zAware ファームウェア・アプライアンス。IBM Operations Analytics for z Systems® バージョン 3.1 以降では、IBM zAware の分析機能はソフトウェアによって提供されるようになりました。詳しくは、IBM Z Operations Analytics を参照してください。
    • STP 混合 CTN。zEC12 および zBC12 は、STP 混合 CTN への接続をサポートする最後の IBM Z® サーバーです。これには、Sysplex Timer (9037) も含まれます。z13 以降、例えば基本シスプレックスや 並列シスプレックスをサポートするために時刻同期を必要とするサーバーでは、Server Time Protocol (STP) が必要になり、そのネットワーク内のすべてのサーバーは STP 専用モードで構成されている必要があります。
    • IBM zEnterprise® Application Assist Processor (zAAP)。IBM は、IBM z Integrated Information Processor (zIIP) での zAAP ワークロードの実行を引き続きサポートします。IBM は、zAAP が CEC にインストールされているときに zIIP での zAAP 適格ワークロードの実行を妨げる制限をなくしました。この変更の目的は、zIIP での zAAP ワークロードのマイグレーションとテストを容易にすることでした。z14 では、zIIP のインストールと一緒に、または zIIP のインストールの前に、1 つの CP がインストールされなければなりません。購入する zIIP の総数が、購入する CP 数の 2 倍を超えることはできません。ただし、zAAP を使用する zEC12 からのアップグレードの場合、zAAP からの変換により、この比率を 4:1 に増やすことができます。
  8. ハードウェア・フィーチャーの継続使用。以下のハードウェア・フィーチャーは、z14 サーバーでは注文できません。z14 サーバーへのアップグレード時に既存のサーバー上にこれらのフィーチャーが取り付けられている場合は、そのまま取り付けておいたり、継続して使用したりすることができます。
    • HMC #0092、#0094、#0095、および #0096
    • TKE with/4767 #0096 または #0097
    • OSA-Express4S 1000BASE-T #0408
    • OSA-Express5S GbE LX #0413
    • OSA-Express5S GbE SX #0414
    • OSA-Express5S 10 GbE LR #0415
    • OSA-Express5S 10 GbE SR #0416
    • OSA-Express5S 1000BASE-T #0417
    • FICON Express8S 10KM LX #0409
    • FICON Express8S SX #0410
    • FICON Express16S LX #0418
    • FICON Express16S SX #0419
    • 10GbE RoCE Express #0411
    • TKE workstation #0842
    • TKE workstation w/4767 #0847
    • Addl スマート・カード #0884
    • TKE スマート・カード・リーダー #0885 または #0891
    • Crypto Express5S #0890
    • Fill and Drain Kit #3378
    • Universal Lift Tool/Ladder #3759

    サポートされるストレージ・コントローラーについては、『サポートされるサーバー、ストレージ・コントローラー、およびマシン機能を使用していることの確認』と呼ばれるステップを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.2.3 : IBM z14 サーバー注文前に実行可能なアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

これは現行システムで行うアップグレード・アクションで、そのアクションを現行システムで行うことが必要な場合と、現行システムでも可能であるために行う場合があります。これらの変更を行うために z14™ サーバーは必要なく、変更を行った後にも z14™ サーバーは必要ありません。例えば、サポートされなくなったハードウェアの使用中止がこれに該当します。

z14 サーバーを注文またはインストールする前に、以下のアップグレード・アクションを実行できます。

  1. Large Systems Performance Reference (LSPR) を確認します。LSPR は、幅広いシステム制御プログラムやワークロード環境全体でさまざまな中央処理装置 (CP) 構成に包括的な z/Architecture プロセッサー・キャパシティー比率を提供するように設計されています。
  2. z14 サーバーが加わることになるシスプレックス構成を検討します。z14 サーバーを並列シスプレックス内で特定の旧型サーバーと一緒に使用する場合の制約事項の説明については、ワークフロー・ステップ『z14 サーバーに関する制限事項』を参照してください。
  3. STP タイミング・ネットワークを実装します。このアクションは、Sysplex Timer (9037-002) が z14 サーバーではサポートされないために必要になります。
  4. ISC-3 リンクから Integrated Coupling Adapter (ICA) リンクにアップグレードします。このアクションは、ISC-3 リンクが z14 サーバーではサポートされないために必要になります。必要に応じて、z14 サーバーを注文した後、新しいサーバーにアップグレードする際にこのアクションを行うことができます。
  5. z14 モデル ZR1 を注文する場合は、InfiniBand 結合リンクからアップグレードします。他のシステムへの接続の場合、z14 ZR1 には、Integrated Coupling Adapter Short Reach (ICA SR) および Coupling Express Long Reach (CE LR) 結合リンクが必要です。z14 ZR1 は、InfiniBand 結合リンクをサポートしません。
  6. サポートされないハードウェア機構から新しいテクノロジーにアップグレードします。このアクションは、z14 サーバーで特定のフィーチャーが使用できないために必要です。 例えば、Crypto Express4S および OSA-Express4 はサポートされません。詳しくは、以下のステップを参照してください。
    • 『z14 サーバーに関する制約事項』
    • 『サポートされない装置の取り替え』
    • 『新しい装置のインストールの準備』
  7. z14 サーバーで必要な暗号サポートのレベルを判別します。暗号のサポートのために提供される機能のレベルは、z/OS リリースとインストールされている ICSF Web 配布物によって異なります。リリースのサポートに必要な PTF は、一部の暗号関連の Web 配布物にも使用可能です。

    z/OS V2R3 の場合は、以下の点を考慮してください。

    • z/OS V2R3 (FMID HCR77C0) の一部として出荷された ICSF のレベルを使用している場合は、z14 サーバー上の Crypto Express6S フィーチャーのほとんどの機能を使用できます。
    • ICSF Web 配布物 HCR77C1 - Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 には、いくつかの追加機能が備わっており、z/OS V2R3 に組み込まれている基本レベルの ICSF 用の PTF で使用できる拡張機能も組み込まれています。Web 配布物には、PCI HSM (「Payment Card Industry Hardware Security Module」) 構成済み CCA コプロセッサーのサポートが含まれています。また、Crypto Express6S は、CCA での X.509 証明書の使用も導入しています。
    • この Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V2R1-V2R3-HCR77C1 によって識別される共存 PTF が必要です。

    z/OS V2R2 の場合は、以下の点を考慮してください。

    • z/OS V2R2 (FMID HCR77B0) の一部として出荷された ICSF のレベルを使用している場合は、z14 サーバー上の Crypto Express6S フィーチャーのほとんどの機能を使用できます。
    • ICSF Web 配布物 HCR77C1 - Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 には、いくつかの追加機能が備わっており、z/OS V2R2 に組み込まれている基本レベルの ICSF 用の PTF で使用できる拡張機能も組み込まれています。Web 配布物には、PCI HSM (「Payment Card Industry Hardware Security Module」) 構成済み CCA コプロセッサーのサポートが含まれています。また、Crypto Express6S は、CCA での X.509 証明書の使用も導入しています。

    z/OS V2R1 の場合は、以下の点を考慮してください。

    • 出荷時に z/OS V2R1 (FMID HCR77A0) に組み込まれていたレベルの ICSF を使用している場合、z14 サーバーで Crypto Express5S が受け入れられます。これにより、Crypto Express5S 暗号化コプロセッサーおよびアクセラレーターが Crypto Express4S コプロセッサーおよびアクセラレーターとして処理されます。ただし、以下の SMP/E フィックス・カテゴリーによって識別される必須 PTF をインストールする必要があります。
      • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14-3906.RequiredService」を使用します。
      • IBM z14 モデル ZR1 の場合は、FIXCAT 値「IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RequiredService」を使用します。
    • Crypto Express5S で 16 を超えるドメインのサポートが必要な場合、ご使用の z14 サーバーに適切なフィックス・カテゴリー (IBM.Device.Server.z14-3906.Exploitation または IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.Exploitation) によって識別される PTF をインストールするか、ICSF Web 配布物 HCR77C1 - Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をインストールする必要があります。
    • CCA 4.4 に対する Crypto Express4S 活用サポートおよびその他の EP11 暗号機能拡張サポート (これには、RKX Key Export Wrap、UDX 簡素化、追加の EP11 アルゴリズム、拡張 EMV サポート、AP 構成の簡素化、CTRACE 機能拡張、および KDS Key Utilization stats が含まれます) が必要な場合は、Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1) または Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。注:

      Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1) またはそれ以降の ICSF Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、ここに示す共存 PTF が必要です。これらは、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77A1、またはご使用の ICSF レベル用の FIXCAT によって識別されます。

    • Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express6S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。注:

      ICSF Web 配布物 HCR77C1 - Cryptographic Support for z/OS V2R1 - z/OS V2R3 またはそれ以降の ICSF Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、ここに示す共存 PTF が必要です。これらは、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B0、またはそれ以降の ICSF Web 配布物によって識別されます。

  8. 必要な z/OS サービスをインストールします。SMP/E REPORT MISSINGFIX コマンドを使用して、まだインストールしていない z14 サーバーの PTF を識別することを IBM はお勧めします。これを行う最も簡単な方法は、REPORT MISSINGFIX コマンドにフィックス・カテゴリーとして IBM.Device.Server.* および IBM.Function.* を指定することです。これにより、z14 サポート PTF のみでなく、必要になる可能性がある旧世代の IBM サーバーの PTF、およびさまざまな機能を使用可能にするために必要な PTF が特定されます。また、REPORT MISSINGFIX は、まだ取得していない PTF を取得するために使用できる SMP/E RECEIVE ORDER コマンド用のバッチ・ジョブを作成します。さらに SMP/E は、重要な新しいフィックス・カテゴリーを見つけるために使用できるエクスプローラー機能も提供します。すべてのフィックス・カテゴリーの説明については、IBM Fix Category Values and Descriptions の「Values and Descriptions」ページを参照してください。REPORT MISSINGFIX コマンドについて詳しくは、「z/OS SMP/E Commands」を参照してください。

    REPORT MISSINGFIX に使用できる SMP/E 制御ステートメントの例を以下に示します。

    SET BDY(GLOBAL) . REPORT MISSINGFIX ZONES(target zone) FIXCAT(IBM.Device.Server.* IBM.Function.*) .

    特定のフィックス・カテゴリーを使用する場合は、z14 サーバーの使用と、その機能およびフィーチャーの活用に必要な z/OS PTF、および z14 サーバーを使用する場合にインストールしておくことを IBM が推奨している PTF に対して、以下のフィックス・カテゴリーを個別に、または組み合わせて指定できます。また中間プロセッサー用の FIXCAT も必要です。

    • IBM z14 モデル M01 から M05 の場合:
      • IBM.Device.Server.z14-3906.RequiredService
      • IBM.Device.Server.z14-3906.Exploitation
      • IBM.Device.Server.z14-3906.RecommendedService
    • IBM z14 モデル ZR1 の場合:
      • IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RequiredService
      • IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.Exploitation
      • IBM.Device.Server.z14ZR1-3907.RecommendedService

    また、特定のフィックス・カテゴリーを使用する場合は、環境に応じて以下のフィックス・カテゴリーの 1 つ以上を指定する必要が生じることがあります。

    • IBM.Function.DataSetEncryption
    • IBM.Function.ParallelSysplexInfiniBandCoupling
    • IBM.Function.PricingInfrastructure
    • IBM.Function.ServerTimeProtocol
    • IBM.Function.UnifiedResourceManager
    • IBM.Function.zEDC
    • IBM.Function.zHighPerformanceFICON
    • IBM.Function.zHyperLink

    Web 配布物をインストールすることによって z14 機能を活用する場合は、追加の PTF が必要になることがあります。各 Web 配布物に関連付けられているプログラム・ディレクトリーの指示に従って、必要な PTF を特定します。

    必要な PTF を見つける別の方法は、予防サービス計画 (PSP)「バケット」を使用することです。該当するハードウェア PSP バケットに加えて、ソフトウェア PSP バケットも取得しなければなりません。ハードウェア PSP バケットは、推奨される PTF、必要な PTF、および活用 PTF をリストし、それらの PTF の識別に必要な該当するフィックス・カテゴリーに関する情報も含んでいます。ただし、PSP バケットを使用してバケットにリストされた PTF の状況を調べることは、適切なフィックス・カテゴリーを指定して REPORT MISSINGFIX を使用する場合よりも時間がかかり、潜在的に誤りが生じやすくなります。1

  9. CFSIZER ツールを実行します。 カップリング・ファシリティーを移動する場合に、カップリング・ファシリティー構造が以前よりも高い CFLEVEL になる場合、Coupling Facility Structure Sizer (CFSIZER) ツールを実行して、カップリング・ファシリティー構造のサイズを増やす必要があるかどうかを調べてください。そのツールで示されるとおりに、CFLEVEL に必要な変更を行う準備をしてください。

    CFSIZER ツールは、Coupling Facility sizer でダウンロードできます。また、ワークフロー・ステップ『カップリング・ファシリティー構造のサイズ変更に伴う CFRM ポリシーの更新』も参照してください。

    注: 新規ハードウェアでカップリング・ファシリティーを使用可能にした後、z/OS 許可プログラムである Sizer ユーティリティーを実行して、構造サイズの変更を評価します。Sizer ユーティリティーは CFSizer とは異なるもので、新しいハードウェア (CFLEVEL) を取り付けた後、新しいハードウェア上の CF LPAR に構造を取り込む前に実行する必要があります。Sizer ユーティリティーは、CFSizer Alternate Sizing Techniques でダウンロードできます。

  10. 新しいマシン命令ニーモニックの準備をします。この命令セットは、新しいサーバーではよくあることですが、z14 サーバーで拡張されています。それぞれのマシン命令は、アセンブラー言語のニーモニックによって表現されます。新しいニーモニックは、ユーザーがアセンブラーのマクロ命令に選択した名前と同じである可能性があります。このような命名の競合が起きた場合、アセンブラーのデフォルト命令コード・テーブル (UNI) は、z14 の必須サービスがインストールされた後で、新しいニーモニックをマクロではなく命令として処理します。これが発生すると、アセンブラー・エラー・メッセージが出され、正しくないオブジェクト・コードが生成される可能性があります。アセンブラー言語のプログラムを作成する場合、使用するアセンブラー・マクロ命令の名前を新しいマシン命令 (最新の「z/Architecture 解説書」(SA88-8773) に記載されている) と比較して、発生する可能性があるそのような矛盾または干渉を識別してください。同じ名前があると、プログラムのアセンブル時に、アセンブラー・エラーが生じるか、誤ったオブジェクト・コードが生成されます。ニーモニックの競合の識別に役立つツールについては、IBM Techdocs を参照してください。Techdoc「PRS5289」を検索します。

    矛盾が確認された場合は、以下のいずれかのアクションを実行してください。

    • マクロ命令の名前を変更する。
    • PARM='...OPTABLE(YOP)...' (またはこれより前の命令コード・テーブルのいずれか) を指定する。
    • この前の方法で示したようなアセンブラー・オプションを含む、別の ASMAOPT ファイルを指定する (この方法では、ソース・コードまたは JCL に変更は不要)。
    • ソース・プログラムの最初のステートメントとして、*PROCESS OPTABLE(YOP) (またはその他の以前の命令コード・テーブル) を追加する。
    • JCL または ASMAOPT ファイルで PROFILE オプションを指定する。SYSLIB データ・セットの指定されたメンバーまたはデフォルトのメンバーが、ソース・プログラムの先頭にコピーされます。
    • アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロの両方を使用する必要がある場合、HLASM のニーモニック・タグ (:MAC:ASM) など、アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロの両方を使用できるコーディング手法を使用できます。
  11. デフォルトの ARCH および TUNE レベルに対する変更に対応します。z/OS V2R3 以降、デフォルトの ARCH レベルが ARCH(8) から ARCH(10) に変更され、デフォルトの TUNE レベルが TUNE(8) から TUNE(10) に変更されました。新しいデフォルトのレベルは zEC12 に適合しています。したがって、z/OS V2R3 によってサポートされるどのサーバー上でもコードを実行でき、コンパイラー・オプションの変更は必要ありません。ただし、下位のアーキテクチャー・レベルのプロセッサーで実行するためにプログラムをコンパイルする場合は、それらのプログラムをコンパイルする際に適切な ARCH レベルおよび TUNE レベルを指定する必要があります。

    z14 は、新しいレベル ARCH(12) および TUNE(12) をサポートしています。これらは、新しい z14 命令を活用するために必要で、アプリケーションのパフォーマンス向上を目的としています。ARCH(12) は、z/Architecture モードの z14 上で使用可能な命令を使用するコードを生成します。z14 は、ベクトル・プログラミング用の命令を追加します。これには、メモリーではなくレジスター内でパック 10 進数演算を実行できるようにする命令が含まれます。TUNE(12) は、すべてのモデルで実行可能なコードを生成しますが、コードは z14 用に最適化されています。

  12. 以前の FICON カード用の入出力構成プログラム (IOCP) を更新します。FICON Express8S カードを引き続き使用するには、新しい IOCP キーワード MIXTYPE を指定する必要があります。
  13. LOADxx MACHMIG ステートメントを使用するとアップグレードに役立ちます。LOADxx メンバーに新しい MACHMIG ステートメントを組み込んで、別のプロセッサーまたは z/OS リリース (あるいはその両方) へのアップグレード中に使用不可にする特定の z14 ハードウェア機能を指定できます。以下の z14 機能を除外できます。
    • ハードウェア・ベースの拡張 DAT 機能 (EDAT2)
    • ハードウェア・ベースのトランザクション実行機能 (TX)
    • SIMD (VEF) をサポートするハードウェア・ベースのベクトル・レジスター (VR)
    • Guarded Storage Facility (GSF)

    MACHMIG ステートメントを省略すると、z/OS はマシン機能の使用を制限しません。

  14. z14 サーバーへのアップグレードのために実行する手順を決定します。 ここにリストされている手順に加えて、ワークフロー・ステップ『IBM z14 サーバーのインストール後に実行できるアクション』を参考にしてください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.2.4 : IBM z14 サーバーのインストール後に実行できるアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

これらは、z14 サーバーをインストールした後にのみ実行できるアップグレード・アクションです。これらのアクションを実行するには、z14 サーバーが稼働している必要があります。

PTF について詳しくは、ワークフロー・ステップ「IBM z14 サーバーへのマイグレーション」の表 1 を参照してください。

  1. FICON Express16S。FICON Express16S は、16 ギガビット/秒 (Gbps) のリンク・データ速度、および既存のスイッチ、ディレクター、およびストレージ・デバイスとの相互作用のための 4 Gbps または 8 Gbps へのオートネゴシエーションをサポートします。新しい FICON Express16S チャネルは、ネイティブ FICON、High Performance FICON for z IBM z Systems (zHPF)、および Fibre Channel Protocol (FCP) をサポートすることで、既存の光ファイバー・ケーブリング環境を処理するように設計されています。エンドツーエンドの 16 Gbps リンク速度で実行される FICON Express16S フィーチャーは、FICON Express8S フィーチャーと比較すると、大量の読み取り/書き込み操作の待ち時間を短縮し、帯域幅を増やすことができます。
  2. Virtual Flash Memory (VFM) にアップグレードします。IBM Virtual Flash Memory (VFM) は、IBM zEC12 および IBM z13 で使用可能だった Flash Express フィーチャー (#0402、#0403) の代替です。 IBM Flash Express から VFM への変更には、アプリケーションの変更は必要ありません。必ず、ご使用のフラッシュ・メモリーを十分な量の VFM に置き換えてください。
  3. Hardware Instrumentation Services (HIS) のアップグレード・アクション。z14 用の新しい診断サンプルが追加されました。それらを無視する場合は、HIS プロファイラーを更新する必要が生じることがあります。また、問題カウンター・セット内の新しいカウンター (サイクルと命令) に対応するには、HISSERV プロファイラー、SMF 113 レコード、または z/OS UNIX System Services カウンター・ファイル・コンシューマーを更新する必要が生じることがあります。詳しくは、「z/OS MVS システム・コマンド」のトピック『ハードウェア・イベント・データ収集の開始、構成、および停止』を参照してください。注:

    z/OS V2R1 以降、IBM では、CPU 計測機能を使用する場合は、ご使用のシステムで SMF 113 サブタイプ 1 および 2 のレコードを収集することを推奨しています。また IBM では、SMF 113 サブタイプ 1 レコードが使用可能な場合はそれを製品で処理することをお勧めしています。これは今後の機能拡張が行われるためです。サブタイプ 1 レコードが使用可能でない場合、サブタイプ 2 レコードを製品で処理することができます。

  4. サポート・エレメント上で BCPii 通信を使用可能にします。z14 上で実行されるサポート・エレメントについては、「Cross Partition Authority」オプションの設定が、「System Details」パネルと「Customize Image Profiles」パネルの新しいセキュリティー設定に置き換えられました。

    詳しくは、「サポート・エレメントでの BCPii 通信の有効化」というワークフロー・ステップを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.2.5 : 将来のサーバーでは廃止される z14 の機能への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

注:

IBM の計画、方向性および指針に関する記述は、IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。 将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。

説明

ハードウェア・サポートにおける以下の変更は、ご使用の環境に影響を与えることがあります。必要に応じて、適切な変更を行ってください。

  1. ホスト・チャネル・アダプター・ファンアウト光学式フィーチャーのサポートの削除。z14™ は、HCA3-O ファンアウト (#0171) および 1x IFB 用 HCA3-O LR ファンアウト (#0170) をサポートする最後の IBM Z® ハイエンド・サーバーです。注:

    z14 モデル ZR1 は、HCA3-O および HCA3-O LR カップリング・ファンアウトをサポートしません。このモデルには、ICA-SR および CE-LR ファンアウトが必要です。

    z14、z13、および z13s 上では、企業は HCA3-O および HCA3-O LR チャネルから以下のいずれかの結合リンクへのマイグレーションを開始する必要があります。

    • 高速短距離結合接続の場合は、IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR)。ICA SR は、新しい結合チャネル・タイプ CS5 を使用する、2 ポートの短距離結合ファンアウトです。ICA SR は、z14、z13、および z13sサーバー間の結合接続のみに使用できます。ICA SR ファンアウトを使用するには新しい配線が必要で、別の ICA SR にのみ接続できます。
    • 長距離結合接続の場合は、Coupling Express Long Reach (CE LR)。CE LR は、新しい結合チャネル・タイプ CL5 を使用する、2 ポートの長距離結合アダプターです。CE LR は、z14、z13、および z13s サーバー間の結合接続のみに使用できます。

    将来のプロセッサー世代との結合の互換性を確保するために、並列シスプレックスで使用される z14 プロセッサーで ICA SR (#0172) または CE LR (#0433) を発注することをお勧めします。

  2. FICON Express8S サポートの除去。z14 は、FICON Express8S (#0409 および #0410) チャネルをサポートする最後の IBM Z® ハイエンド・サーバーです。ご使用のシステムでは、FICON Express8S チャネルから、FICON Express16S+ チャネル (#0427 および #0428) へのマイグレーションを開始する必要があります。FICON Express8S は、将来のハイエンド IBM Z® サーバーでは、アップグレード時に継続使用がサポートされなくなります。
  3. zEDC Express のサポートの削除。z14 は、zEDC Express (#0420) をサポートする最後の IBM Z® ハイエンド・サーバーです。将来、IBM Z® ハイエンド・サーバーの圧縮加速機能は、zEDC アダプターからプロセッサーに移動します。
  4. OSA-Express6S 1000BASE-T アダプターのサポートの削除。OSA-Express6S 1000BASE-T アダプター (#0426) は、100 Mb/秒のリンク速度で動作する接続をサポートする OSA 1000BASE-T アダプターの最終世代です。将来の OSA-Express 1000BASE-T アダプターの世代は、1000 Mb/秒 (1 Gb/s) のリンク速度での動作のみをサポートします。
  5. zEC12 サーバーと zBC12 サーバー、およびそれ以降のサーバーの間でシスプレックスを共存させるためのサポートの削除。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.3 : IBM z13 または IBM z13s サーバーへのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

説明

z13 または z13s で実行される z/OS は、要求の厳しいワークロード (運用アナリティクスやクラウドなど) のサポートに必要な基盤と、従来の基幹業務アプリケーションを提供することによって、デジタル・ビジネスの基礎を築いています。

少なくとも 1 つの LPAR、またはカップリング・ファシリティー (CF) として使用される少なくとも 1 つの LPAR で実行される z/OS システムを搭載する z13 または z13s が含まれている Parallel Sysplex には、以下のサーバーを組み込むことができます。

  • z13 および z13s サーバー
  • zEC12 サーバーおよび zBC12 サーバー
  • zEnterprise サーバー (z196 または z114)

基本サポートを含め、z/OS によって使用される具体的な z13 および z13s の機能は、z/OS リリースによって異なります。これらの機能の多くで、PTF が必要になる場合があります。適切な PTF の検索については、『z13 または z13s サーバー注文前に実行可能なアクション』と呼ばれるワークフロー・ステップを参照してください。

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 の基本サポートに含まれている z13 および z13s サーバーの機能の要約ビューを示しています。

基本 z/OS サポートに含まれる z13 および z13s の機能 (Y/N)

V2R3¹

V2R4¹

V2R5¹

基本サポート

Y

あり、PTF

あり、PTF

結合用の CHPID タイプ CS5

Y

Y

Y

フィーチャー当たり 2 つまたは 4 つのポートをサポートする CHPID タイプ OSE

Y

Y

Y

イントラノード管理ネットワーク (INMN) 用の CHPID タイプ OSM

Y

Y

Y

OSA-Express for NCP (LPAR-to-LPAR) 用の CHPID タイプ OSN

Y

Y

Y

CPU 計測機能

Y

Y

Y

Crypto Express5S 許容

Y

Y

Y

FICON Express 8S (CHPID FC)

Y

Y

Y

FICON Express16S (CHPID FC)

Y

Y

Y

IBM z BladeCenter Extension (zBX) Model 004

Y

Y

Y

IBM z 統合リソース・マネージャー

Y

Y

Y

新しい z13 マシン命令 (アセンブラー・サポート)

Y

Y

Y

OSA-Express4S (GbE LX および SX、1000BASE-T、10 GbE LR および SR)

Y

Y

Y

OSA-Express5S (GbE LX および SX、1000BASE-T、10 GbE LR および SR)

Y

Y

Y

Parallel Sysplex InfiniBand (PSIFB) 結合リンク

Y

Y

Y

FICON CTC に対する z/OS グローバル・リソースの逐次化 (GRS) サポート

Y

Y

Y

注:
  1. 基本サポート用の PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • z13 の場合: IBM.Device.Server.z13-2964.RequiredService
    • z13s の場合: IBM.Device.Server.z13S-2965.RequiredService

以下の表は、z/OS V2R3、z/OS V2R4、および z/OS V2R5 で活用できる z13 サーバーおよび z13s サーバーの機能の要約ビューを示しています。

基本 z/OS サポートに含まれる z13 および z13s の機能 (Y/N)

V2R3²

V2R4²

V2R5²

カップリング・ファシリティー制御コード・レベル 20 (CFLEVEL 20)

Y

Y

Y

CFLEVEL 21 の CFCC ダンプ理由サポート

Y

Y

Y

最大 85 個のドメイン用の Crypto Express5S サポート

Y

Y

Y

High Performance FICON (zHPF)

Y

Y

Y

IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR)

Y

Y

Y

256 個の結合 CHPID のサポート

Y

Y

Y

2 GB ラージ・ページ

Y

Y

Y

IPv6 パケットのチェックサム・オフロード (CHPID OSD)

Y

Y

Y

IPv4 および IPv6 パケットに対する、LPAR 間トラフィックのチェックサム・オフロード (CHPID OSD)

Y

Y

Y

VISA Format Preserving Encryption (FPE)、Next Generation Coprocessor サポートの Crypto Express5S サポート

Y

Y

Y

Flash Express (ストレージ・クラス・メモリー、または SCM)

Y

Y

Y

IBM System Advanced Workload Analysis Reporter (IBM zAware)

Y

Y

Y

Enterprise Extender の Inbound Workload Queuing (CHPID OSD)

Y

Y

Y

IPv6 パケットの大規模送信 (CHPID OSD)

Y

Y

Y

FICON 動的ルーティング・サポートの管理

Y

Y

Y

トランザクション・メモリー

Y

Y

Y

CSS 当たり最大 4 つのサブチャネル・セット (z13)

Y

Y

Y

CSS 当たり最大 3 つのサブチャネル・セット (z13s)

Y

Y

Y

最大 85 の LPAR (z13)

Y

Y

Y

最大 40 の LPAR (z13s)

Y

Y

Y

z/OS システム・イメージ当たり 100 個を超える CP

Y (z13 のみ)。z13 は、非 SMT モードで最大 128 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 213 のスレッドを持つことができます。

z13s は、非 SMT モードで最大 40 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 66 のスレッドを持つことができます。

Y (z13 のみ)。z13 は、非 SMT モードで最大 128 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 213 のスレッドを持つことができます。

z13s は、非 SMT モードで最大 40 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 66 のスレッドを持つことができます。

Y (z13 のみ)。z13 は、非 SMT モードで最大 128 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 213 のスレッドを持つことができます。

z13s は、非 SMT モードで最大 40 の CP を持つことができ、SMT モードでは最大 66 のスレッドを持つことができます。

各種 PCIe 機能拡張

Y

Y

Y

共用 RoCE Express サポートを含めて、Shared Memory Communications-Remote (SMC-R) Direct Memory Access 用の RoCE Express

Y

Y

Y

Shared Memory Communications-Direct Memory Access (SMC-D)

Y

Y

Y

同時マルチスレッド化 (SMT)

Y

Y

Y

Single Instruction Multiple Data (SIMD) 命令セット

Y

Y

Y

ARCH(11) パラメーターおよび TUNE(11) パラメーターの XL C/C++ サポート

Y

Y

Y

zEDC Express を使用した zEDC 機能

Y

Y

Y

注:
  1. 基本サポート用の PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • z13 の場合: IBM.Device.Server.z13-2964.RequiredService
    • z13s の場合: IBM.Device.Server.z13S-2965.RequiredService
  2. 活用のための PTF は、以下のフィックス・カテゴリーに含まれています。
    • z13 の場合: IBM.Device.Server.z13-2964.Exploitation
    • z13s の場合: IBM.Device.Server.z13S-2965.Exploitation

Web 配布物は、z/OS ダウンロード・ページ (z/OS Downloads) から入手可能です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

  • IBM z13® (最初の出荷は 2015 年 3 月)
  • z13s (最初の出荷は 2016 年 3 月)

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3¹。

時期:

z13 または z13s サーバーを環境に導入する前の任意の時点

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS V2R4 または z/OS V2R3 を z13 または z13s サーバー上で実行する場合、あるいは z13 または z13s サーバー上でカップリング・ファシリティーを実行する場合)。カップリング・ファシリティーのみを z13 または z13s システム上で実行する計画の場合は、シスプレックス関連のアクションのみが関係します。ただし、z13 または z13s カップリング・ファシリティーを使用する他のサーバーで実行されるシステムに適した z/OS サービスをインストールする必要があります。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

  • z13 または z13s
  • 特定の機能に必要な追加ハードウェア。
    • 以前に zEC12、zBC12、および zEnterprise のサーバーに接続されていた IBM 装置は、特に断りがない限り、z13 または z13s チャネルへの接続用にサポートされます。対象の入出力装置は、FICON アーキテクチャーの要件を満たしている必要があります。
    • IBM zAware には、以下のサーバー・ファームウェアが必要です。
      • IBM zAware 10 pack FC #1010
      • IBM zAware 10 pack on a Disaster Recovery Server FC #1011
    • Flash Express には FC #0403 が必要です。
    • zEDC Express には FC #0420 が必要です。
    • 10 GbE RoCE Express の FC #0411
    • IBM WebSphere DataPower® Integration Appliance XI50 for zEnterprise (DataPower XI50z) または該当する IBM BladeCenter PS701 Express ブレードあるいは IBM BladeCenter HX5 ブレードを使用するには、z BladeCenter Extension (zBX) モデル 004 が必要です。
    • z BladeCenter Extension (zBX) Model 004 には、次のものが必要です。
      • AIX® 5.3、AIX 6.1、AIX 7.1 以上、および PowerVM® Enterprise Edition (POWER7® ブレード)
      • Red Hat RHEL 5.5、6.0、7.0 以上、SLES 10 (SP4)、11 (SP1)、12 以上、64 ビットのみ (HX5 ブレード)
      • Microsoft Windows Server 2012、Microsoft Windows Server 2012 R2、Microsoft Windows Server 2008 R2、および Microsoft Windows Server 2008 (SP2) (Datacenter Edition 推奨)、64 ビットのみ (HX5 ブレード)
    • 暗号操作のためにハードウェア・アクセラレーションを使用する (Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) 機能の使用を含む) には、CPACF (FC #3863) または CEX5S (FC #0890) のどちらかまたは両方の機能が必要です。

      表の注 1 を参照してください。

  • トラステッド鍵入力 (TKE) ワークステーションを使用するには、FC #0847 が必要です。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

詳しくは、『z13 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』のステップ「サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物により提供」を参照してください。『IBM z13 サーバー注文前に実行可能なアクション』でステップ「必要な z/OS サービスのインストール」を実行するときに、必要なサービス更新をインストールします。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

  • 既存のサーバーに必須サービスをインストールし、実行することをお勧めします。このようにすれば、ハードウェアの面ではフォールバックが可能になり、その一方でソフトウェア・レベルを維持することもできます。
  • CFLEVEL 17 から 19 の前提条件および活用 PTF をインストールしていない場合は、CFLEVEL 20 または CFLEVEL 21 を実装する前に、それらの PTF をシスプレックス全体にインストールしておく必要があることに注意してください。
  • zEDC を実装する予定がある場合は、zEDC Express を使用して圧縮された、z13 または z13s サーバー上のデータにアクセスするシステムに、z/OS のリリースのサポートに必要な PTF をインストールしてください。
  • ICSF を使用しており、旧レベルの ICSF を使用する z/OS システムと鍵を共用する予定の場合は、その旧レベルの ICSF に ICSF 共存 PTF をインストールする必要があります。

制約事項:

ワークフロー・ステップ『z13 サーバーに関する制約事項』のサブステップを参照してください。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

FICON 動的ルーティングに関するヘルス・チェックである CHECK(IBMIOS,IOS_FABRIC_MONITOR) は、z/OS V2R1 の場合は APAR OA40548 用の PTF によって使用可能になり、z/OS V2R3 には含まれています。このヘルス・チェックは、動的ルーティング・ファブリック、チャネル・サブシステム、およびディスク制御装置のすべてのコンポーネントを検査して、1 つ以上の FICON スイッチの動的ルーティングが使用可能になっている場合に動的ルーティングの要件が満たされていることを確認するように設計されています。このサポートは、データ保全性が損なわれる可能性がある構成の誤りを特定するのに役立ちます。

表の注記:
  1. IBM Z® 暗号化機能には、VISA Format Preserving Encryption (VFPE) テクノロジーが含まれます。このテクノロジーは、Visa, Inc. Data Secure Platform (DSP) を形成します。VFPE テクノロジーを使用するには、Visa, Inc. とのサービス契約が必要です。詳しくは、Visa アカウント・マネージャーまたは Visa (P2PE@visa.com) にお問い合わせください。IBM Z® 暗号化機能のみを使用し、FPE 機能は使用しないお客様は、Visa と契約を結ぶ必要はありません。

実行ステップ

このワークフローで以下のステップを実行して、z13 へのアップグレードを続行してください。各ステップに、複数のサブステップがあります。

  • 『z13 サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項』
  • 『z13 サーバーに関する制約事項』
  • 『IBM z13 サーバー注文前に実行可能なアクション』
  • 『IBM z13 サーバーのインストール後に実行できるアクション』
  • 『将来のサーバーでは廃止される z13 の機能への対応』

参照情報

利用できる新機能について詳しくは、IBM z13 Library を参照してください。「Resource Link™」からオンラインで入手可能です。


ステップ 3.2.3.1 : z13 または z13s サーバーに関する一般的な推奨事項および考慮事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

z13 または z13sTM サーバーへのマイグレーションを計画する際には、以下について考慮してください。

  1. IBM zEnterprise EC12 サーバーまたは zEnterprise BC12 サーバーから行う場合、新しいアップグレード・アクションは比較的少数です。IBM z13 サーバーまたは IBM z13s® サーバーへのマイグレーションは、IBM zEnterprise EC12 サーバーまたは zEnterprise BC12 サーバーへのマイグレーションをベースとして行います。つまり、zEC12 サーバーまたは zBC12 サーバーから z13 または z13s サーバーにマイグレーションする場合に、zEC12 または zBC12 に関連したアップグレード・アクションを実行済みであれば、対象のサーバーに関連したアップグレード・アクションをまだ実行していない状態で、以前の世代のサーバーからマイグレーションする場合よりも、アップグレード・アクションが少なくなります。重要な注意点として、中間のサーバーをインストールせずに z13 または z13s サーバーに直接マイグレーションすることができますが、その場合でも、スキップしたサーバーに関するマイグレーションの考慮事項があれば、それらが必ず満たされるようにする必要があります。zEC12 サーバーおよび zBC12 サーバーのアップグレード・アクションを確認するには、ワークフロー・ステップ『IBM zEnterprise EC12 サーバーまたは IBM zEnterprise BC12 サーバーへのアップグレード』およびサブステップを参照してください。
  2. サポートは、サービス、z/OS フィーチャー、および Web 配布物によって提供されます。z13 および z13s の基本サポートは、サービス (PTF) によって提供されます。
    • z13 サーバーに必要な PTF のリストが入っている PSP バケットは、アップグレード 2964DEVICE、サブセット 2964/ZOS であり、SMP/E フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z13-2964.RequiredService によって識別されます。
    • z13s サーバーに必要な PTF のリストが入っている PSP バケットは、アップグレード 2965DEVICE、サブセット 2965/ZOS であり、SMP/E フィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z13S-2965.RequiredService によって識別されます。

    一部の機能の活用には、Web 配布物が必要です。具体的には、次のとおりです。

    • z/OS V2R1 を実行しているときに、CCA 4.4 に対する Crypto Express4S 活用サポートおよびその他の EP11 暗号機能拡張サポート (これには、RKX Key Export Wrap、UDX の削減/簡素化、追加の EP11 アルゴリズム、拡張 EMV サポート、AP 構成の簡素化、CTRACE 機能拡張、および KDS Key Utilization Stats が含まれます) が必要な場合は、Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1)、または Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (HCR77B1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

      これらの Web 配布物 (HCR77A1 または HCR77B1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77A1 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B1) によって識別される共存 PTF が必要です。

    • z/OS V2R1 を実行していて、Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express5S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、または Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (HCR77B1) をダウンロードしてインストールする必要があります。

      これらの Web 配布物 (HCR77B0 または HCR77B1) のどちらかを使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、該当するフィックス・カテゴリー (IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B0 または IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B1) によって識別される共存 PTF が必要です。

    • z/OS V2R1 を実行しているときに、XL C/C++ ARCH(11) および TUNE(11) を使用する新しいハードウェア命令の活用 (SIMD、ベクトル・プログラミング、MASS、および ATLAS ライブラリーを含む) が必要な場合は、z/OS 2.1 用の z13 サポートを使用する XL C/C++ V2R1M1 Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。
    • z/OS V1R13 を実行しているときに、Flash Express (ページング可能 1 MB ラージ・ページ・サポート、Flash Express に対する PLPA ページおよび共通 (CSA、ECSA) ページのオプションのページング、Flash Express の動的再構成のサポートを含む) または 2 GB ラージ・ページ・サポートを活用したい場合は、z/OS V1.13 RSM イネーブルメント・オファリング Web 配布物をダウンロードしてインストールし、フィックス・カテゴリーで識別される必須 PTF をインストールする必要があります。
    • z/OS V1R13 を実行している場合は、必要な ICSF 機能によっては、Cryptographic Support Web 配布物のインストールが必要になる可能性があります。
  3. より大きなカップリング・ファシリティー構造サイズが必要な場合があります。カップリング・ファシリティー制御コード・レベル (CFLEVEL) を変更すると、カップリング・ファシリティー構造サイズが変わることがあります。z13 サーバーへのマイグレーションの一環として CFLEVEL を変更する場合、構造のサイズが以前よりも大きくなることがあります。CFLEVEL が同じである場合、前のサーバーから新世代のサーバーへマイグレーションしても構造サイズが変わるとは考えられません。また、CFLEVEL 17 以降と同様に、CF LPAR が少なくとも 512 MB のストレージを持つようにしてください。z13 および 13s で導入された CFLEVEL レベル 20 および 21 は、より大きい CF キャッシュ構造の可用性を改善し、より大きい DB2グループ・バッファー・プール (GBP) でのデータ共用パフォーマンスを改善するために、カップリング・ファシリティーでの大容量メモリーの使用をサポートします。このサポートにより、大きい CF キャッシュ構造の使用に対する阻害要因がなくなり、大容量メモリーを使用して、データ共用環境でより大きな DB2 ローカル・バッファー・プール (LBP) およびグループ・バッファー・プール (GBP) に適宜拡張することが可能になります。
  4. シスプレックス全体で同じソフトウェア・レベルを使用します。 シスプレックスのメンバーを (短いマイグレーション期間を除いて) 同じソフトウェア・レベルにすることは、ソフトウェア管理ポリシーとしてよい方法です。
  5. ハードウェアおよびソフトウェアは別々の時期にマイグレーションします。 一度に行われる変更の量 (したがって、リスク) を最小限に抑えるために、ソフトウェア・リリース・レベルのマイグレーションは、ハードウェアのマイグレーションと同時には行わないでください。
  6. SCRT の最新バージョンを使用してください。z/OS V2R3 では、SCRT が z/OS ベースに含まれているため、更新する必要はありません。以前のリリースの z/OS を実行していて、SCRT を使用している場合は、SCRT が最新レベルであることを確認してください。これは、サブキャパシティー価格設定のための要件です。z/OS V2R3 より前のリリース用の SCRT の最新レベルは、SCRT Web サイト (IBM Z software pricing - Licensing - Sub-capacity licensing) からダウンロードできます。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMIOS,IOS_FABRIC_MONITOR を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

注: 正常に実行された IBM Health Checker for z/OS チェックでカバーされるのは、このアップグレード・アクションの一部のみです。実行する必要があるステップの完全なリストについては、アップグレード・アクション・テキストを参照してください。


ステップ 3.2.3.2 : z13 または z13s サーバーに関する制約事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

z13™ および z13s™ サーバーに関連する制約事項は、以下のとおりです。

  1. 機能上の制限。z/OS のすべてのリリースで z13 または z13s の機能をすべて使用できるというわけではありません。ワークフロー・ステップ『IBM z13 または z13s サーバーへのアップグレード』の表を参照して、以下を確認してください。
    • z/OS V2R2、z/OS V2R3、および z/OS V2R4 の基本サポートに含まれているサーバーの機能の要約。
    • z/OS V2R2、z/OS V2R3、および z/OS V2R4 で活用できるサーバーの機能の要約。

    一部の機能には、マイグレーションに関する考慮事項または活用に関する考慮事項があります。詳しくは、ワークフロー・ステップ『z13 または z13s サーバー注文前に実行可能なアクション』および『z13 サーバーおよび z13s サーバーの機能のマイグレーションおよび活用に関する考慮事項』を参照してください。多くの機能は、必要なハードウェアおよびソフトウェアの有無に基づいて使用可能または使用不可になります。

    新しい z13 または z13s の機能のいずれかを活用する場合に、ソフトウェアとハードウェアはどちらの順序でインストールしても構いません。つまり、特定の機能を活用するためにソフトウェアまたはハードウェアのどちらかを最初にインストールするという要件はありません。ただし、停止時間とテストに関する考慮事項から、活用する予定のマシンと機能に必要なソフトウェアと PTF を最初にすべてインストールしてから、ハードウェアをアップグレードして、最後に新機能を活用するためにカスタマイズ内容を更新することをお勧めします。

  2. シスプレックス内の z13 および z13s サーバー。
    • z/OS または CF のいずれかのイメージ用の z13 または z13s サーバーを含んでいる並列シスプレックスは、他の z13 または z13s サーバー、または z196、z114、zEC12、または zBC12 サーバーのみを含むことができます。

      z196 サーバーまたは z114 サーバーより旧型のサーバーのいずれかで z/OS を実行している場合、z13 または z13s サーバーをそのシスプレックスに追加することはできません。つまり、シスプレックス内に旧型のサーバーが z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー・イメージとして存在する場合、z13 または z13s サーバーを導入するためにローリング IPL を実行できなくなります。

      シスプレックス内で z13 または z13s サーバーがサポートされるようにするには、シスプレックス内にある旧型のサーバーを z196、z114 以降にアップグレードする必要があります。旧型のサーバー上に z/OS イメージまたはカップリング・ファシリティー・イメージが存在し、そのシスプレックスに z13 または z13s サーバーを導入する予定にしている場合は、z13 または z13s サーバーの導入前に、それらのイメージを z196、z114、またはそれ以降のサーバーにマイグレーションする必要があります。

      GRS は、リング構成用の FICON CTC の使用をサポートします。ただし、シスプレックス内で GRS リング構成に ESCON CTC を現在使用している場合は、GRS Star に変換するか (可能な場合)、GRS リング構成内で XCF シグナルを使用することを考慮してください。GRS CTC 接続の代わりに、XCF シスプレックス・シグナルの方が推奨されます。

    • InterSystem Channel 3 (ISC-3) および Integrated Cluster Bus 4 (ICB-4) 結合リンクは、z13 または z13s CPC 上ではサポートされません。代わりに、z13 および z13s で導入された IBM Integrated Coupling Adapter (ICA SR) が、新しい結合チャネル・タイプ CS5 を使用する、2 ポートの短距離結合ファンアウトです。ICA SR は z13 またはz13s サーバー間の結合接続にのみ使用でき、ICA SR は別の ICA SR にしか接続できません。IBM では、将来のプロセッサー世代との結合の互換性を確保するために、並列シスプレックスで使用される z13 プロセッサーで ICA SR (#0172) を発注することをお勧めします。また、Integrated Cluster Bus 4 (ICB-4) の代替となり、z13 または z13s サーバー上で 1x InfiniBand および ISC-3 を補完するために設計された 12x InfiniBand 結合リンクを使用することもできます。InfiniBand 結合により、ISC-3 と比較して、最大 150 メートルの距離におけるサービス時間を大幅に改善することができます。結合リンクについては、「IBM System z® Connectivity Handbook」(SG24-5444) を参照してください。
    • z13 または z13s サーバーは、Sysplex Timer (9037-002) に接続することはできません。Server Time Protocol (STP) 機能は、Sysplex Timer の後継です。STP は、複数台のサーバーとカップリング・ファシリティーが相互に時刻同期を維持できるように設計されており、Sysplex Timer を必要としません。STP は、z13、z13s、zEC12、zBC12、z196、および z114 のハードウェア・フィーチャーです。STP の実装方法について詳しくは、Server Time Protocol (STP) Web サイトを参照してください。

      STP の設計には、Coordinated Timing Network (CTN) という概念が導入されています。CTN は、調整サーバー時刻と呼ばれる時刻値に合わせて時刻の同期が取られている、サーバーとカップリング・ファシリティーの集まりです。 CTN は次の 2 つの方法で構成できます。

      • STP のみの CTN。この場合、Sysplex Timer は不要です。z13 または z13s は、STP のみの CTN に組み入れなければなりません。
      • 混合 CTN (External Time Reference および STP)。この場合は、Sysplex Timer が必要です。zEC12 および zBC12 は、混合 CTN をサポートする最後のサーバーです。z13 および z13s は、混合 CTN への接続をサポートしません。ネットワーク内のすべてのサーバーが、STP 専用モードで構成されている必要があります。例えば、基本シスプレックスまたは並列シスプレックスをサポートするために、Server Time Protocol (STP) との時刻同期を必要とするサーバーのマイグレーションを考慮してください。

    詳細は、以下を参照してください。

  3. 廃止される機能についての計画を行います。将来のサーバー上で廃止される予定の z13 サーバーの機能のリストについては、ワークフロー・ステップ『将来のサーバー上で廃止される z13 サーバーまたは z13s の機能への対応』を参照してください。
  4. サポートされないハードウェア・フィーチャー。 以下のハードウェア・フィーチャーは、注文することができません。また、旧型サーバー上のアップグレードから z13 サーバーで継続使用することはできません。
    • HCA2-O
    • HCA2-O LR
    • ISC-3 リンク
    • CHPID タイプ OSN (OSA-Express for NCP) は、OSA-Express5S GbE LX フィーチャーでサポートされません
    • Crypto Express3 (#0864)
    • Crypto Express4S (#0865)
    • STP 混合 CTN。zEC12 および zBC12 は、STP 混合 CTN への接続をサポートする最後の IBM Z® サーバーです。これには、Sysplex Timer (9037) も含まれます。z13 以降、例えば基本シスプレックスや 並列シスプレックスをサポートするために時刻同期を必要とするサーバーでは、Server Time Protocol (STP) が必要になり、そのネットワーク内のすべてのサーバーは STP 専用モードで構成されている必要があります。
    • IBM zEnterprise Application Assist Processor (zAAP)。IBM は、IBM z Integrated Information Processor (zIIP) での zAAP ワークロードの実行を引き続きサポートします。IBM は、zAAP が CEC にインストールされているときに zIIP での zAAP 適格ワークロードの実行を妨げる制限をなくしました。この変更の目的は、zIIP での zAAP ワークロードのマイグレーションとテストを容易にすることでした。z13 では、zIIP のインストールと一緒に、または zIIP のインストールの前に、1 つの CP がインストールされなければなりません。購入する zIIP の総数が、購入する CP 数の 2 倍を超えることはできません。ただし、zAAP を使用する zEC12 からのアップグレードの場合、zAAP からの変換により、この比率を 4:1 に増やすことができます。
  5. ハードウェア・フィーチャーの継続使用。 以下のハードウェア・フィーチャーは、z13 サーバーでは注文できません。z13 サーバーへのアップグレード時に既存のサーバー上にこれらのフィーチャーが取り付けられている場合は、そのまま取り付けておいたり、継続して使用したりすることができます。
    • HMC #0091
    • HCA2-C ファンアウト #0162
    • IFB-MP ドーターカード #0326
    • STI-A8 マザーカード #0327
    • Flash Express #0402 および #0403
    • OSA-Express4S 1 GbE LX #0404
    • OSA-Express4S 1 GbE SX #0405
    • OSA-Express4S 10 GbE LR #0406
    • OSA-Express4S 10 GbE SR #0407
    • OSA-Express4S 1000BASE-T #0408
    • OSA-Express5S GbE LX #0413
    • OSA-Express5S GbE SX #0414
    • OSA-Express5S 10 GbE LR #0415
    • OSA-Express5S 10 GbE SR #0416
    • OSA-Express5S 1000BASE-T #0417
    • TKE workstation #0842
    • Addl スマート・カード #0884
    • TKE スマート・カード・リーダー #0885
    • FICON Express8 10KM LX #3325
    • FICON Express8 SX #3326
    • FICON Express8S 10Km LX #0409
    • FICON Express8S SX #0410
    • 10GbE RoCE Express #0411
    • zEDC Express #0420
    • Fill and Drain Kit #3378
    • Universal Lift Tool/Ladder #3759

    また、FICON Express8 は、将来のハイエンド IBM Z® サーバーでは、アップグレード時に継続使用がサポートされなくなります。z13 および z13s サーバーは、FICON Express8S チャネル・フィーチャーの注文が可能な最後の IBM Z® サーバーになります。2GB の装置接続要件がある企業は、これらのチャネルを継続使用する必要があります。

    サポートされるストレージ・コントローラーについては、ワークフロー・ステップ『サポートされるサーバー、ストレージ・コントローラー、およびマシン機能を使用していることの確認』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.3.3 : z13 または z13s サーバー注文前に実行可能なアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

z13 または z13sTM サーバーを注文またはインストールする前に、以下のアップグレード・アクションを実行できます。

  1. z13 または z13s サーバーが加わることになるシスプレックス構成を検討します。z13 または z13s サーバーを並列シスプレックス内で特定の旧型サーバーと一緒に使用する場合の制約事項の説明については、ワークフロー・ステップ『z13 または z13s サーバーに関する制約事項』を参照してください。
  2. STP タイミング・ネットワークを実装します。このアクションは、Sysplex Timer (9037-002) が z13 または z13s サーバーではサポートされないために必要になります。
  3. ISC-3 リンクから Infinband または Integrated Coupling Adapter (ICA) リンクにマイグレーションします。このアクションは、ISC-3 リンクが z13 または z13s サーバーではサポートされないために必要になります。必要に応じて、z13 または z13s サーバーを注文した後、新しいサーバーにアップグレードする際にこのアクションを行うことができます。
  4. サポートされないハードウェア機構から新しいテクノロジーにマイグレーションします。このアクションは、ESCON、FICON Express4、Crypto Express3、および OSA-Express3 が z13 または z13s サーバーではサポートされないために必要になります。詳しくは、以下のワークフロー・ステップを参照してください。
    • 『z13 または z13s サーバーに関する制約事項』
    • 『サポートされない装置の取り替え』
    • 『新しい装置のインストールの準備』
  5. z13 または z13s サーバーで必要な暗号サポートのレベルを判別します。暗号のサポートのために提供される機能のレベルは、z/OS リリースとインストールされている ICSF Web 配布物によって異なります。リリースのサポートに必要な PTF は、一部の暗号関連の Web 配布物にも使用可能です。

    z/OS V2R3 の場合は、z/OS V2R3 の出荷時に組み込まれているレベルの ICSF を使用していれば、z13 または z13s サーバーの Crypto Express5 フィーチャーに備わっているすべての機能を使用できます。

    z/OS V2R2 の場合は、以下の点を考慮してください。

    • z/OS V2R2 の出荷時に組み込まれているレベルの ICSF を使用していれば、z13 または z13s サーバーの Crypto Express5 フィーチャーに備わっているほとんどの機能を使用できます。
    • Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R2 Web 配布物 (FMID HCR77B1) には、いくつかの追加機能が備わっており、z/OS V2R1 に組み込まれている基本レベルの ICSF 用の PTF で使用できる拡張機能も組み込まれています。Web 配布物には、特定の暗号管理機能を実行するために使用できる、並列シスプレックス全体の有効範囲を持つ新規オペレーター・コマンドが含まれています。これらの機能には、暗号化コプロセッサーの活動化、非活動化、および再始動が含まれます。このサポートを使用して、使用可能な暗号装置の状況、およびアクティブな鍵データ・セット (KDS) に関する情報を表示することもできます。

    z/OS V2R1 の場合は、以下の点を考慮してください。

    • 出荷時に z/OS V2R1 に組み込まれていたレベルの ICSF を使用している場合、z13 または z13s サーバーで Crypto Express5 を受け入れることができます。これは、Crypto Express5S 暗号化コプロセッサーおよびアクセラレーターを Crypto Express4S コプロセッサーおよびアクセラレーターとして処理します。ただし、以下の SMP/E フィックス・カテゴリーによって識別される必須 PTF をインストールする必要があります。
      • z13 の場合: IBM.Device.Server.z13-2964.RequiredService
      • z13s の場合: IBM.Device.Server.z13S-2965.RequiredService
    • Crypto Express5 で 16 を超えるドメイン (最大 85) のサポートが必要な場合、該当するフィックス・カテゴリー IBM.Device.Server.z13-2964.Exploitation または IBM.Device.Server.z13S-2965.Exploitation によって識別される PTF をインストールするか、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をインストールする必要があります。
    • CCA 4.4 に対する Crypto Express4S 活用サポートおよびその他の EP11 暗号機能拡張サポート (これには、RKX Key Export Wrap、UDX 簡素化、追加の EP11 アルゴリズム、拡張 EMV サポート、AP 構成の簡素化、CTRACE 機能拡張、および KDS Key Utilization stats が含まれます) が必要な場合は、Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1) または Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。注:

      Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77A1) またはそれ以降の ICSF Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、ここに示す共存 PTF が必要です。これらは、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77A1、またはご使用の ICSF レベル用の FIXCAT によって識別されます。

    • Next Generation Coprocessor サポートまたは VISA Format Preserving Encryption (FPE) に対する Crypto Express5S 活用サポートが必要な場合は、Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0)、またはそれ以降の ICSF Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。注:

      Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13-z/OS V2R1 Web 配布物 (FMID HCR77B0) またはそれ以降の ICSF Web 配布物を使用していて、より低いレベルの ICSF を使用する他の z/OS システムと鍵を共用している場合は、ここに示す共存 PTF が必要です。これらは、フィックス・カテゴリー IBM.Coexistence.ICSF.z/OS_V1R13-z/OS_V2R1-HCR77B0、またはそれ以降の ICSF Web 配布物によって識別されます。

  6. PSP バケットに示されているとおりに、必要な z/OS サービスをインストールします。 適切なすべての予防サービス計画 (PSP) バケットを取得する必要があります。ハードウェア PSP バケットに加えて、ソフトウェア PSP バケットも取得しなければなりません。関連した FIXCAT HOLDDATA で指定されたフィックス・カテゴリーを使用して、z13 サーバーに必要な PTF、z13 機能の活用に必要な PTF、および既知の問題を修正するために推奨される PTF を識別します。具体的には、以下のカテゴリーのフィックスがあります。
    • z13 の場合:
      • IBM.Device.Server.z13-2964.RequiredService
      • IBM.Device.Server.z13-2964.Exploitation
      • IBM.Device.Server.z13-2964.RecommendedService
    • z13s の場合:
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.RequiredService
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.Exploitation
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.RecommendedService

    複数の zEnterprise 機能 (例えば、並列シスプレックス InfiniBand 結合リンク、Server Time Protocol (STP)、統合リソース・マネージャー、High Performance FICON for IBM z Systems (zHPF)、zEnterprise Data Compression (zEDC) など) に必要なフィックスは、ハードウェア PSP バケットにリストされていませんが、以下のフィックス・カテゴリーを使用して見つけることができます。

    • z13 の場合:
      • IBM.Device.Server.z13-2964.ParallelSysplexInfiniBandCoupling
      • IBM.Device.Server.z13-2964.ServerTimeProtocol
      • IBM.Device.Server.z13-2964.UnifiedResourceManager
      • IBM.Device.Server.z13-2964.zHighPerformanceFICON
      • IBM.Function.zEDC
    • z13s の場合:
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.ParallelSysplexInfiniBandCoupling
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.ServerTimeProtocol
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.UnifiedResourceManager
      • IBM.Device.Server.z13S-2965.zHighPerformanceFICON
      • IBM.Function.zEDC

    これらのフィックス・カテゴリーに関連した PTF は z13 サーバーに固有のものでないので、適切なサービスがすべて確実にインストールされるように、サーバーに汎用ワイルドカードを指定することを検討する必要があります。例を次に示します。

    • IBM.Device.Server.*.ParallelSysplexInfiniBandCoupling
    • IBM.Device.Server.*.ServerTimeProtocol
    • IBM.Device.Server.*.UnifiedResourceManager
    • IBM.Device.Server.*.zHighPerformanceFICON

    同様に、zBX に必要なフィックス、または IBM DB2 Analytics Accelerator (IDAA) のサポートに必要なフィックスは、ハードウェア PSP バケットにリストされるのではなく、以下のフィックス・カテゴリーを使用して見つけることができます。

    • IBM.Device.Server.zBX-2458
    • IBM.DB2.AnalyticsAccelerator.*

    Web 配布物をインストールして z13 機能を活用しようとする場合、インストールする Web 配布物ごとにソフトウェア PSP バケットにリストされた PTF をインストールする必要があります。必要なソフトウェア PSP バケットを識別するには、Web 配布物のプログラム・ディレクトリーを参照してください。

    REPORT MISSINGFIX コマンドは、コマンドで指定された FIXCAT 値と一致する FIXCAT HOLDDATA がないか、GLOBAL ゾーンを確認します。次にコマンドは、その FIXCAT HOLDDATA で識別された APAR を、指定のゾーンにインストールされた PTF と比較し、解決されない APAR を識別するためのレポートを作成します。つまり、指定されたフィックス・カテゴリーについて欠落している PTF (フィックス) を報告します。さらに、このコマンドは、RECEIVE ORDER コマンドを介してまだ受け取っていない PTF を取得し、APPLY CHECK コマンドを使用して欠落したサービスをすべてインストールするのに使用されるカスタマイズ・ジョブを作成します。

    REPORT MISSINGFIX コマンドの FIXCAT オペランドは、複数のフィックス・カテゴリーをリストできるほか、SOURCEID オペランドについてこのトピックで説明したのと同じワイルドカード手法を使用できます。これらの手法はどちらもシンプルであり、基本的な SMP/E コマンドに組み込まれているので、定期的にこれらの手法を使用して、ハードウェア PSP バケットとソフトウェア PSP バケットで指定されている最新の PTF がインストールされていることを確認してください (PSP バケットは毎日更新される可能性があるため)。また、SMP/E は、重要な新しいフィックス・カテゴリーの識別に役立つエクスプローラー機能も提供します。すべてのフィックス・カテゴリーの説明については、IBM Fix Category Values and Descriptions の「Values and Descriptions」ページを参照してください。REPORT MISSINGFIX コマンドについて詳しくは、「z/OS SMP/E Commands」を参照してください。

  7. CFSIZER ツールを実行します。 カップリング・ファシリティーを移動する場合に、カップリング・ファシリティー構造が以前よりも高い CFLEVEL になる場合、Coupling Facility Structure Sizer (CFSIZER) ツールを実行して、カップリング・ファシリティー構造のサイズを増やす必要があるかどうかを調べてください。そのツールで示されるとおりに、CFLEVEL に必要な変更を行う準備をしてください。

    CFSIZER ツールは、Coupling Facility sizer でダウンロードできます。また、ワークフロー・ステップ『カップリング・ファシリティー構造のサイズ変更に伴う CFRM ポリシーの更新』も参照してください。

    注: 新規ハードウェアでカップリング・ファシリティーを使用可能にした後、z/OS 許可プログラムである Sizer ユーティリティーを実行して、構造サイズの変更を評価します。Sizer ユーティリティーは CFSizer とは異なるもので、新しいハードウェア (CFLEVEL) を取り付けた後、新しいハードウェア上の CF LPAR に構造を取り込む前に実行する必要があります。Sizer ユーティリティーは、CFSizer Alternate Sizing Techniques でダウンロードできます。

  8. 新しいマシン命令ニーモニックの準備をします。z13 サーバーをサポートする新しいマシン命令があります。新しいマシン命令 (ニーモニック) は、使用するアセンブラー・マクロ命令の名前に干渉 (または一致) する可能性があります。干渉する場合、アセンブラーのデフォルト命令コード・テーブル (UNI) は、z13 に必要なサービスがインストールされると、これらの名前の指定を命令として処理するようになります。そのため、アセンブラー・エラー・メッセージが出され、誤ったオブジェクト・コードが生成される可能性があります。アセンブラー言語のプログラムを作成する場合、使用するアセンブラー・マクロ命令の名前を新しいマシン命令 (最新の「z/Architecture 解説書」(SA88-8773) に記載されている) と比較して、発生する可能性があるそのような矛盾または干渉を識別してください。同じ名前があると、プログラムのアセンブル時に、アセンブラー・エラーが生じるか、誤ったオブジェクト・コードが生成されます。ニーモニックの競合の識別に役立つツールについては、IBM Techdocs を参照してください。Techdoc「PRS5289」を検索します。

    矛盾が確認された場合は、以下のいずれかのアクションを実行してください。

    • マクロ命令の名前を変更する。
    • PARM='...OPTABLE(YOP)...' (またはこれより前の命令コード・テーブルのいずれか) を指定する。
    • この前の方法で示したようなアセンブラー・オプションを含む、別の ASMAOPT ファイルを指定する (この方法では、ソース・コードまたは JCL に変更は不要)。
    • ソース・プログラムの最初のステートメントとして、*PROCESS OPTABLE(YOP) (またはその他の以前の命令コード・テーブル) を追加する。
    • JCL または ASMAOPT ファイルで PROFILE オプションを指定する。SYSLIB データ・セットの指定されたメンバーまたはデフォルトのメンバーが、ソース・プログラムの先頭にコピーされます。
    • アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロの両方を使用する必要がある場合、HLASM のニーモニック・タグ (:MAC :ASM) など、アセンブリーで同じ名前を持つ新しい命令とマクロの両方を使用できるコーディング手法を使用できます。
  9. z13 サーバーへのマイグレーションのために実行する手順を決定します。ここにリストされている手順に加えて、ワークフロー・ステップ『z13 サーバーおよび z13s サーバーの機能のマイグレーションおよび活用に関する考慮事項』を参考にしてください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.3.4 : z13 サーバーおよび z13s サーバーの機能のマイグレーションおよび活用に関する考慮事項


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

以下の z13 および z13sTM 機能には、マイグレーションおよび活用を計画する場合に関する考慮事項があります。PTF の情報については、ワークフロー・ステップ『IBM z13 または IBM z13s サーバーへのアップグレード』の基本サポートの機能の表に関する注を参照してください。

  1. Large Systems Performance Reference (LSPR) 方式。LSPR は、幅広いシステム制御プログラムやワークロード環境全体でさまざまな中央処理装置 (CP) 構成に包括的な z/Architecture プロセッサー・キャパシティー比率を提供するように設計されています。
  2. 同時マルチスレッド化 (SMT)。増分スループットが実現される理由の一つは、新しいプロセッサー・チップが、インテリジェントに実装された 2-way 同時マルチスレッド化を提供することです。同時マルチスレッド化では、コア当たり 2 つのアクティブ命令ストリームが可能であり、各ストリームがコアの実行リソースを動的に共用します。SMT は、Linux 処理機構 (IFL) および IBM z Integrated Information Processor (zIIP) で実行されるワークロードに対して z13 で使用できます。
  3. CFLEVEL 20 および CFLEVEL 21 のサポート。CFLEVEL 20 および 21 は、より大きい CF キャッシュ構造の可用性を改善し、より大きい DB2 グループ・バッファー・プールでのデータ共用パフォーマンスを改善するために、カップリング・ファシリティーでの大容量メモリーの使用をサポートします。このサポートにより、大きい CF キャッシュ構造の使用に対する阻害要因がなくなり、大容量メモリーを使用して、データ共用環境でより大きな DB2 ローカル・バッファー・プールおよびグループ・バッファー・プールに拡張することが可能になります。
  4. 結合リンク。IBM z13 では、新しい CHPID タイプ CS5 を使用して、新しい PCIe (Integrated Coupling Adapter ICA SR) ベースのショート・リーチ結合リンクが導入されました。ICA-SR リンクは、z13 および z13s CPC を他の z13 および z13s CPC に接続することのみが可能です。

    IBM z13 および z13s CPC は、最大 256 リンクをサポートするようになりました。単一の z/OS または CF イメージは最大 128 個のリンクをサポートします。z/OS イメージから STP を表示する (DISPLAY ETR) 場合、CPC 全体の情報が提供されます。128 を超えるリンクが定義されている場合は、その CPC 上で実行されるすべての z/OS リリースに z/OS サポートをインストールする必要があります。その結果、128 を超えるリンクに関する情報 (STP タイミング情報を含む) を表示できます。

  5. SIMD。z/OS V2R1 (およびそれ以降) は、IBM z13 サーバーで使用可能な新しいベクトル拡張機能 (Single Instruction Multiple Data、SIMD) 命令をサポートするように設計されています。SIMD は、新しいビジネス・アナリティクス・ワークロードの開発用に強力なフレームワークを提供して、数値計算ワークロードを他のプラットフォームから移植し、IBM z13 および z13s サーバー上のビジネス・アナリティクス・ワークロードを高速化します。データ並列性 (SIMD) によるメリットがあるワークロードは、High Data Intensity、High Computational Intensity、Predictive IT Analytics、Advanced Security/Crypto、BI Reporting、Perspective Analytics、および Next-Generation Data Warehousing などです。z/OS サポートには、IBM z13 および z13s 上でのベクトル・レジスター (VR) の使用可能化、Mathematical Acceleration Subsystem (MASS)、および Automatically Tuned Linear Algebra Software (ATLAS) サポートとともに、C ランタイム機能の Language Environment 使用可能化が含まれます。
  6. 暗号の機能拡張。z13 サーバー上の z/OS V2R1 (およびそれ以降) の暗号の機能拡張には、以下が含まれます。
    • VISA Format Preserving Encryption (VFPE)。CCA ベースの呼び出し可能サービスにおける VFPE アルゴリズムのサポートは、データベースまたはアプリケーションを再構成することなく、機密フィールドの暗号化データをレガシー・データベースに入れるのに役立ちます。このサポートは、Crypto Express5S コプロセッサーを利用します。
    • 16 個を超えるドメインのサポート。このサポートにより、16 個を超えるドメイン (システム上の LPAR の最大数まで) 間で暗号化コプロセッサーを共用することができます。このサポートは、Crypto Express5S コプロセッサーの最小マイクロコード・レベルで使用可能な拡張ファームウェアを利用します。
    • トラステッド鍵入力 (TKE) 8.0 ライセンス内部コード (LIC)。このサポートには、Crypto Express5S コプロセッサー・サポート、FIPS 認証スマート・カード、暗号コプロセッサー (16 個を超えるドメインを使用)、EP11 コプロセッサーの全機能マイグレーション・ウィザード、新しいマスター鍵管理機能、Smart Card Readers Available 標識、Configure Displayed Hash Size ユーティリティー、ECC Authority Signature Keys、印刷機能、Crypto Node Management (CNM) ユーティリティーの新機能、24 バイト DES 操作鍵の ENC-Zero 検証パターン、および使いやすさの向上などがあります。

    ワークフロー・ステップ『z13 または z13s サーバー注文前に実行可能なアクション』の『z13 サーバーへのマイグレーションのために実行する手順を決定します』を参照してください。

  7. IBM zAware system。IBM zAware 機能は、お客様のビジネスへの影響を最小限に抑えるために、潜在的な問題を短時間で正確に指摘し、解決する上で役立つことを目的として、ほとんどリアルタイムで連続して学習および診断する機能を提供するよう設計されています。新しいバージョンの IBM zAware で導入された新世代のテクノロジーは、アナリティクスを改善して優れた結果を実現します。z13 または z13s サーバーを注文した後に、IBM zAware 論理区画 (LPAR) を定義し、OPERLOG ログ・ストリームを定義して使用し、ネットワーク定義を使用して z/OS LPAR を IBM zAware LPAR に接続することによって、IBM zAware 環境のセットアップを準備することができます。詳しくは、「IBM z Advanced Workload Analysis Reporter (IBM zAware) Guide」(SC27-2623)、および「「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。
  8. Java の活用。このサポートは、以下によって追加されます。
    • IBM 31 ビット SDK for z/OS、 Java Technology Edition、バージョン 8 (5655-DGG)
    • IBM 64 ビット SDK for z/OS、 Java Technology Edition、バージョン 8 (5655-DGH)
  9. Flash Express。このサポートでは、z/OS は、市場開拓などの過渡的なワークロード・イベントや、診断データ収集で Flash Express を使用することにより、システムの可用性および即応性の改善に役立つように設計されています。また、z/OS は、ページング可能ラージ (1 MB) ページのミドルウェア活用をサポートすることにより、プロセッサー・パフォーマンスを向上する上で役立つ設計になっています。このサポートには、Flash Express ハードウェア・フィーチャーが必要です。
  10. 2 GB ラージ・ページ・サポート。このサポートには、2 GB ラージ固定ページのサポートが含まれます。
  11. 新しい z/Architecture 命令: XL C/C++ ARCH(11) パラメーターおよび TUNE(11) パラメーター。この機能は、ベクトル機構、10 進浮動小数点パック変換機能、多数のパフォーマンス向上 (マシン・モデルのスケジューリングおよびコード生成の更新) を含む、新しいハードウェア命令サポートを提供します。Single Instruction Multiple Data (SIMD) 命令セットと実行のサポートは、コンパイラーの新しいベクトル・サポート (MASS および ATLAS ライブラリーによるビジネス・アナリティクス・ベクトル処理を含む) によって提供されます。旧世代のサーバーとは異なり、z/OS V2R1 でこれらの機能を使用するには、z/OS 2.1 用の z13 サポートの XL C/C++ V2R1M1 Web 配布物をダウンロードしてインストールする必要があります。
  12. FICON Express16S。FICON Express16S は、16 ギガビット/秒 (GBPS) のリンク・データ速度、および既存のスイッチ、ディレクター、およびストレージ・デバイスとの相互作用のための 4 GBPS または 8 GBPS へのオートネゴシエーションをサポートします。新しい FICON Express16S チャネルは、ネイティブ FICON、High Performance FICON for System z (zHPF)、および Fibre Channel Protocol (FCP) をサポートすることで、既存の光ファイバー・ケーブリング環境を処理するように設計されています。エンドツーエンドの 16 GBPS リンク速度で実行される FICON Express16S フィーチャーは、FICON Express8S フィーチャーと比較すると、大量の読み取り/書き込み操作の待ち時間を短縮し、帯域幅を増やします。
  13. FICON 動的ルーティング。z13 では、FICON チャネルは、カスケード FICON ディレクターのスイッチ間リンク (ISL) に対する静的ストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) ルーティング・ポリシーの使用に制限されなくなりました。このフィーチャーを実装する前に、FICON SAN 内のすべての装置が FICON 動的ルーティングをサポートしていることを確認する必要があります。
  14. High Performance FICON for System z (zHPF) I/O Execution at Distance の向上。High Performance FICON for System z (zHPF) は、最大 100 km の距離での大量の書き込み操作 (> 64 KB) がすべて、制御装置への 1 回の往復で実行できるように機能強化されました。それによって、このような拡張距離での書き込み操作の入出力サービス時間が長引きません。
  15. チャネル・サブシステム (CSS) のスケーラビリティーの向上。IBM Z® サーバーは、以下のように、チャネル・サブシステム (CSS) のスケーラビリティーを向上させました。
    • z13 サーバーでは、z13 用の 85 個の LPAR、4 つのサブチャネル・セット (論理チャネル・サブシステム当たりサポートする装置数を増やす)、および FICON チャネル当たり 32K 装置 (前の世代の 24K チャネルから増加) をサポートするのに必要な 6 つの論理チャネル・サブシステム (LCSS) のサポートで、CSS のスケーラビリティーを向上させています。さらに、各 LCSS の 4 番目のサブチャネル・セットは、ディスク障害後にストレージの単一障害点の排除を容易にするために提供されています。
    • z13s サーバーでは、IBM z13s 用の 40 個の LPAR、3 つのサブチャネル・セット (論理チャネル・サブシステム当たりサポートする装置数を増やす)、および FICON チャネル当たり 32K 装置 (前の世代の 24K チャネルから増加) をサポートするのに必要な 3 つの論理チャネル・サブシステム (LCSS) のサポートで、CSS のスケーラビリティーを向上させています。さらに、論理チャネル・サブシステム (LCSS) ごとに 3 つ目のサブチャネル・セットが提供され、ディスク・ストレージ・デバイスの単一障害点の除去が容易になります。
  16. PCIe および HCD 定義。z/OS V2R1、および z/OS V2R1 HCD (FMID HCS7790) は、最大 6 つのチャネル・サブシステムおよび 4 つのサブチャネル・セットのサポートにより、z13 および z13s プロセッサー (タイプ 2964 および 2965) のフル活用をサポートします。zEC12、zBC12、z13、または z13s サーバー上で実行されているシステムで PCIe 機能をサポートするために、PCIe 機能を定義して LPAR にその機能を割り当てるための新しいダイアログが HCD に導入されました。

    IBM では、z/OS V2R2 システム、または適切な HCD PTF (APAR OA44294) がインストールされた z/OS V2R1 システムで、新しいハードウェア定義をすべて定義してアクティブにし、下位レベルのシステムではソフトウェアのアクティブ化 (ハードウェア妥当性検査を使用) のみを実行することを推奨しています。

  17. CPU 計測機能カウンターでの変更について考慮してください。z13 および z13s サーバーの CPU 計測機能カウンターの数は、128 のままです。SMF 113 レコードの構造は変わりませんが、特定のセクションの値、変換処理、および発生回数は変わります。このため、このデータを使用する現行ツールを z13 および z13s サーバーに合わせて更新する必要があります。

    例えば、以下の SMF レコード・フィールドについて考慮してください。

    • SMF113_2_CtrVN2 は、MT 診断カウンター・セット、暗号カウンター・セット、および拡張カウンター・セットの解釈方法を識別します。「The IBM CPU Measurement Facility Extended Counters Definition for z10 and z196」(SA23-2260) に記載されているとおり、このフィールドは 1 (z10 の場合)、2 (z196 または z114 の場合)、3 (zEC12 および zBC12 の場合)、または 4 (z13 および z13s の場合) に設定されます。
    注:

    z/OS V2R1 以降、IBM では、CPU 計測機能を使用する場合は、ご使用のシステムで SMF 113 サブタイプ 1 および 2 のレコードを収集することを推奨しています。また IBM では、SMF 113 サブタイプ 1 レコードが使用可能な場合はそれを製品で処理することをお勧めしています。これは今後の機能拡張が行われるためです。サブタイプ 1 レコードが使用可能でない場合、サブタイプ 2 レコードを製品で処理することができます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.3.5 : 将来のサーバー上で廃止される z13 サーバーまたは z13s の機能への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

注:

IBM の計画、方向性および指針に関する記述は、IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。 将来の潜在的製品に関する情報は、IBM の製品に関する一般的な方向性を概説するもので、購入の決定はこれに依存するべきではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、資料、コードまたは機能の提供を確約、保証または法的に義務付けるものではありません。将来の潜在的製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM はその裁量に基づき、IBM 製品の将来の機能開発、リリースおよびタイミングを決定します。

説明

ハードウェア・サポートにおける以下の変更は、ご使用の環境に影響を与えることがあります。必要に応じて、適切な変更を行ってください。

  • ESA/390 アーキテクチャー・モードでのオペレーティング・システム実行に対するサポートの除去。z13 および z13s™ は、ESA/390 モードでの実行をサポートする最後の IBM Z® サーバーです。今後のシステムはすべて、z/Architecture モードで実行するオペレーティング・システムのみをサポートします。ただし、ESA/390 アーキテクチャーで実行するように元々作成された 24 ビットおよび 31 ビットの問題プログラム状態アプリケーション・プログラムはすべて、この変更の影響を受けません。
  • ハードウェア管理コンソールおよびサポート・エレメントでのクラシック・スタイル・ユーザー・インターフェースに対するサポートの除去。z13 および z13s は、クラシック・スタイルのユーザー・インターフェースをサポートする最後の IBM Z® サーバーです。今後、ユーザー・インターフェースの機能拡張はツリー・スタイルのユーザー・インターフェースを中心に行われます。
  • ハードウェア管理コンソールの Common Infrastructure Model (CIM) 管理インターフェースに対するサポートの除去。z13 および z13s は、ハードウェア・コンソールの Common Infrastructure Module (CIM) 管理インターフェースをサポートする最後の IBM Z® サーバーです。ハードウェア管理コンソールの Simple Network Management Protocol (SNMP)、および Web サービス・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は引き続きサポートされます。
  • FICON Express8 サポートの除去。z13 および z13s は、FICON Express8 をサポートする最後の IBM Z® サーバーです。FICON Express8 チャネル・フィーチャー (#3325、#3326) から FICON Express16S チャネル・フィーチャー (#0418、#0419) へのマイグレーションを開始する必要があります。FICON Express8 は、将来のハイエンド IBM Z® サーバーでは、アップグレード時に継続使用がサポートされなくなります。
  • FICON Express8S チャネル・フィーチャーの注文に対するサポートの除去。2GB の装置接続要件がある企業は、これらのチャネルを継続使用する必要があります。
  • 共用論理プロセッサーが PR/SM LPAR で管理される方法のオプションの除去。プロセッサーのランタイム値を設定するオプションを CPC RESET プロファイルで以前に選択していた場合、z13 および z13s は、オプション「Do not end the timeslice if a partition enters a wait state」の選択をサポートする最後の IBM Z® サーバーになります。CPC RESET プロファイルは、マシン上のすべての共用論理区画に適用され、論理区画によって選択できません。
  • OSN CHPID タイプの構成に対するサポートの除去。OSN CHPID は、1 つの論理区画で実行するオペレーティング・システム・インスタンスと、同じ CPC 上の別の論理区画にある Communications Controller for Linux (CCL) 製品との間の通信に使用されます。CCL 製品の営業活動終了の詳細については、2014 年 12 月 2 日付けの発表レター #914-227 を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.4 : サポート・エレメントでの BCPii 通信の有効化


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

サポート・エレメント (SE) がユーザー・アプリケーションから HWIBCPii アドレス・スペースを通して送られる BCPii API を受け入れられるようにするには、サポート・エレメントで権限を付与する必要があります。 これを有効にすると、論理区画が、同じ CPC で活動化されている他の論理区画に制御プログラム命令のサブセットを発行できます。

z14 以降のプロセッサーで稼働するサポート・エレメントでは、区画間権限を有効にする方法が旧 IBM Z® サーバーから変更されています。区画間権限のチェック・ボックスの設定が、以下のように、ハードウェア管理コンソール (HMC) およびサポート・エレメント (SE) 内の新しいセキュリティー設定に置き換えられています。

  • CPC の権限は「System Details (システム詳細)」タスクを使用して指定するようになりました。
  • イメージ (LPAR) の権限は、イメージ活動化プロファイルまたは「Change LPAR Security」タスクを使用して指定するようになりました。

これらの新しいセキュリティー・コントロールを使用すると、BCPii の送受信機能を指定する場合に、より厳密な制御が可能になります。 例えば、すべての区画または区画のサブセットが BCPii 要求を受信できるようにすることが可能です。

旧 IBM Z® サーバーでは、区画間のチェック・ボックスを選択して区画間権限を有効にしていました。このオプションは、z/OS BCPii アプリケーションが実行されているイメージの CPC のローカル SE で選択し、さらに BCPii 通信が必要な他のシステムでも選択していました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

IBM z14 (2017 年 9 月から利用可能)

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (旧 IBM Z® サーバーから z14 にマイグレーションしていて、z14 で同じ BCPii 権限を維持する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

IBM z14 サーバー。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

同じ権限を維持する場合:

旧 IBM Z® サーバーから z14 にマイグレーションしていて、z14 で同じ BCPii 権限を維持する場合は、定義を新しいサーバーに移植 (エクスポート/インポート) できます。その後に、HMC で以下のステップを実行します。

  1. 「Systems Management (システム管理)」を選択します。
  2. 必要な CPC を選択します。
  3. 「System Details (システム詳細)」タスクをクリックします。
  4. 「Security (セキュリティー)」タブをクリックしてデフォルト設定を表示します。
    • すべての CPC 上のすべての区画に、この CPC に対して BCPii 呼び出しを発行する権限を付与するには、以下のオプションが選択されていることを確認します。
      1. Enable the system to receive commands from partitions
      2. All partitions (すべての区画)
  5. 「CPC Operational Customization (CPC 操作可能カスタマイズ)」>「Change LPAR Security」を選択します。z14 より前のマシン上の、BCPii をサポートすることがわかっている LPAR ごとに、「BCPii Permissions」列で現在の BCPii 有効化レベルをクリックし、以下を実行します。
    • 他の CPC および LPARに BCPii 要求を送信する権限をこの LPAR に付与するために、オプション「Enable the partition to send commands」が選択されていることを確認します。
    • 他の LPAR がこの LPAR を BCPii 要求のターゲットとすることができるように、オプション「Enable the partition to receive commands from other partitions」が選択されていることを確認します。
    • オプション「All partitions (すべての区画)」が選択されていることを確認します。このオプションは、すべての CPC 上のすべての区画に、この LPAR に対する BCPii 呼び出しを発行する権限を付与します。

より厳密な権限を使用する場合: 旧 IBM Z® サーバーからマイグレーションしていて、より厳密な権限を z14 で使用する場合は、CPC と LPAR の両方の権限について「Selected partitions (選択済み区画)」オプションを使用して個別の区画を選択できます。

権限を無効にする場合:

z14 で BCPii の権限を有効にしない場合は、HMC で以下のステップを実行します。

  1. 「Systems Management (システム管理)」を選択します。
  2. 必要な CPC を選択します。
  3. 「System Details (システム詳細)」タスクをクリックします。
  4. 「Security (セキュリティー)」タブをクリックしてデフォルト設定を表示します。
  5. この CPC に対する BCPii 呼び出しを発行する権限を LPAR に付与することを拒否する場合は、オプション「Enable the system to receive commands from partitions」が選択されていないことを確認します。

権限を無効にする LPAR がご使用のシステムに数個しかない場合は、以下のステップを行うことを検討してください。

  • 「CPC Operational Customization (CPC 操作可能カスタマイズ)」>「Change LPAR Security」を選択します。権限が無効になっていない LPAR ごとに、「BCPii Permissions」列で BCPii 有効化レベルを選択し、以下を行います。
    1. オプション「Enable the partition to send commands」を選択解除します。このアクションにより、この LPAR が他の CPC および LPAR に BCPii 要求を送信する権限が拒否されます。
    2. オプション「Enable the partitions to receive commands from other partitions」を選択解除します。このアクションにより、他の LPAR がこの LPAR に BCPii 要求を送信しなくなります。

BCPii 権限を使用不可にする LPAR がご使用のシステムに複数ある場合は、複数のイメージ活動化プロファイルを一括で変更することを検討してください。 このためには、次の手順に従ってください。

  1. 「CPC Operational Customization (CPC 操作可能カスタマイズ)」>「Customize/Delete Activation Profiles (活動化のプロファイルのカスタマイズ/削除)」を選択します。
  2. BCPii 権限を変更する複数のイメージを選択します。
  3. オプション「Customize profile」を選択します。
  4. 「Security (セキュリティー)」ページが表示されるまで「Next (次へ)」 を選択します。
  5. BCPii 権限について、「Apply to all profiles」を選択し、オプション「Send (送信)」および「Receive (受信)」を選択解除します。
  6. 「Summary (要約)」が表示されるまで「Next (次へ)」を選択します。変更内容を確認します。
  7. 設定が正しければ、「Finish (終了)」を選択して変更を保管します。設定が正しくなければ、「Back (戻る)」を選択してタスクに戻り、訂正を行います。または、「Cancel (キャンセル)」を選択してセッションを終了します。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • Support Element Operations Guide
  • zEnterprise System Processor Resource/Systems Manager Planning Guide

上記資料は、IBM z15 ライブラリーに含まれており、Resource Link™ からでオンラインで入手できます。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.5 : 新しい装置のインストールの準備


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

プロセッサーおよび入出力装置のハードウェア構成によって、 システムに取り付けられる装置の数が決まります。z/OS は、サブチャネル・セット 0 での最大 65,280 個の装置の接続をサポートしており、1 つの装置がそれぞれ 8 つのアクセス・パスを持つことができます。また、追加のサブチャネル・セットごとに最大 65,536 個の 2 次装置の接続をサポートします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

V2R4 および V2R3。

時期:

任意

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS V2R5 で新しい装置を使用する予定の場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

使用する新しい装置により異なる。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下に、入出力装置サポートに関連した一般的な 考慮事項を記します。

  • HCD 経由の装置接続。 新しい装置を ハードウェア構成定義 (HCD) 基本エレメントの対話式パネルを通じて、システムに 定義または接続することができます。 HCD は動的入出力機能を持っており、IPL またはハードのパワーオン・リセットを必要とせずに、 ハードウェア定義を変更することができます。

    入出力構成に変更を加えたときは、常に、HCD を使用してシステムの入出力定義ファイル (IODF) を 変更する必要があります。また、HCD を実行して構成情報がソフトウェアおよびマイクロコード全体にわたって整合性があることを 確認する場合は、入出力構成データ・セット (IOCDS) も更新してください。

  • 動作モード。 z/OS に接続されるほとんどの装置は、全機能モードで稼働します。つまり、装置上のすべてのフィーチャーは、オペレーティング・システムと互換性があり、オペレーティング・システムで使用可能です。このようなフィーチャーの一部には、次のものがあります。
    • DASD 装置の場合: 動的パス再接続、拡張カウント・キー・データ・オペレーション、 およびキャッシングとキャッシュ関連機能
    • 磁気テープ装置の場合: カートリッジ・スタックのロードおよびデータ圧縮

    一部の装置は互換モードでも作動します。互換モードによって、別の装置またはモデルの機能を シミュレートすることができます。互換モードのために、その装置が本来持っている追加機能 の一部または全部を無視して、同じタイプの別の装置のように機能することになります。 これによって、装置と依存関係のあるプログラムへの影響を最小に抑えて、装置間の マイグレーションを行うことができます。

  • UCB 仮想ストレージ制約の解除。 システムに接続されたそれぞれの装置 は、関連する UCB を 1 つ以上持っています。入出力構成のサイズおよび UCB の配置は、使用可能な仮想メモリーの量 (16MB 未満および 2GB 未満の両方) に影響します。詳しくは、「z/OS HCD 計画」の LOCANY パラメーターに関する説明、および「z/OS MVS 初期設定およびチューニング ガイド」のトピック『モジュール配置の仮想記憶域への影響』を参照してください。システム・プログラマーは、リンク・パック域 (LPA) の内容のリストを検討して、仮想ストレージの制約を解除するためにライブラリーを除去あるいは移動すべきかどうかを判別してください。
  • ハードウェアの保守。 装置によっては、z/OS システムで正しく作動させるためには、特定レベルのハードウェア保守が必要になるものがあります。また、新規のハードウェア装置に対する DFSMS ソフトウェア・サポートでは、PTF のインストールも必要になる場合があります。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • z/OS がサポートしており、DFSMS 機能も直接サポートしている、最も広く使用されている入出力装置の要約については、「z/OS インストール計画」の入出力装置の識別に関するトピックを参照してください。リストされていない装置に対するサポートについてのご質問は、IBM 担当員にお問い合わせください。
  • HCD の詳細については、「z/OS HCD 計画」を参照してください。
  • IODF での処理については、「z/OS HCD ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 3.2.6 : 十分な実メモリーがインストールされていることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS システムの IPL を実行するために最小 8 GB の実メモリーが必要です。z/VM ゲストとして実行される場合または IBM Z® Personal Development Tool (zPDT) で実行される場合、z/OS では最小 2 GB の実メモリーが必要です。

最小所要量より少ない実メモリーを使用して z/OS の IPL を行おうとすると、z/OS は IPL 時に次の警告メッセージ (WTOR) を発行します。

IAR057D LESS THAN 8 GB OF REAL STORAGE IMPACTS SYSTEM AVAILABILITY - ADD STORAGE OR REPLY C TO CONTINUE

最小所要量より少ない実メモリー量を使用し続けると、システムの可用性に影響が生じる可能性があります。 旧 IBM サーバーで z/OS の IPL を行おうとしても、警告メッセージは発行されません。

アップグレードに役立つよう、IBM は新しいヘルス・チェック IBMRSM,RSM_MINIMUM_REAL を用意しています。このヘルス・チェックでは、システムが 8 GB 未満の実メモリーで構成されている場合に警告が発行されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

IBM z14 サーバー以降。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

システムは、それが z14 サーバーで実行されていて、構成された実メモリーが 8 GB 未満であることを検出すると、IPL 時に警告メッセージ IAR057D (WTOR) を発行します。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

IBMRSM,RSM_MINIMUM_REAL

このヘルス・チェックを使用して、システムが最小メモリー所要量を満たしているかどうかを判別できます。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • z/VM ゲストとして実行されているシステムの場合、サーバーに最低でも 2 GB の実メモリーがあることを確認します。
  • IBM Z® Personal Development Tool (zPDT) で実行されているシステムの場合、サーバーに最低でも 2 GB の実メモリーがあることを確認します。
  • それ以外の場合、LPAR に最低でも 8 GB の実メモリーがあることを確認します。

参照情報

最小メモリー所要量について詳しくは、「z/OS インストール計画」を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMRSM,RSM_MINIMUM_REAL を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

このチェックは、z/OS V2R2 および z/OS V2R3 で使用できます。

注: 正常に実行された IBM Health Checker for z/OS チェックでカバーされるのは、このアップグレード・アクションの一部のみです。実行する必要があるステップの完全なリストについては、アップグレード・アクション・テキストを参照してください。


ステップ 3.2.7 : カップリング・ファシリティー構造のサイズ変更に伴う CFRM ポリシーの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

新しいカップリング・ファシリティー制御コード・レベル (CFLEVEL) にアップグレードする場合、z/OS カップリング・ファシリティーのリソース管理 (CFRM) ポリシーで、カップリング・ファシリティー構造を適切なサイズに更新する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

複数

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

V2R4 および V2R3。

時期:

任意

アップグレード・アクションの必要性。

あり (新しい CFLEVEL にアップグレードする場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

カップリング・ファシリティーのコード・レベルおよびそれらのレベルをサポートするプロセッサーについては、Coupling Facility Level (CFLEVEL) Considerations を参照してください。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

新しい CFLEVEL にアップグレードする場合は、以下を行います。

  1. Coupling Facility Structure Sizer (CFSizer) ツールを実行します。このツールは、現行の CFLEVEL で必要なスペースの量に基づいて構造をサイズ変更します。このツールは、最新の使用可能レベルに合わせてサイズを決定します。以前の CFLEVEL を使用している場合は、結果としてサイズ超過になることがあります。このツールは、Coupling Facility sizer で入手できます。

    あるいは、ご使用の構成内で新しい CFLEVEL カップリング・ファシリティーを使用できるようにした後、SIZER と呼ばれる現状のままのバッチ・ユーティリティー・プログラムを実行できます。 SIZER は、現在割り振られているカップリング・ファシリティー・ストラクチャーを検査して、新しい、以降の CFLEVEL カップリング・ファシリティーで使用する必要があるサイズを再計算します。この現状のままの SIZER ユーティリティーは圧縮パッケージとして提供されており、CFSizer Alternate Sizing Techniques からダウンロードできます。

  2. 必要なサイズ変更を行って CFRM ポリシーを更新します。
  3. 更新された CFRM ポリシーを活動化して、それをシスプレックス内の構造割り振りに適用するアクティブ・ポリシーにします。

参照情報

カップリング・ファシリティーのコード・レベルには、ハードウェアとソフトウェアの要件が設けられています。詳しくは、Coupling Facility Level (CFLEVEL) Considerations を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4 : z/OS V2R3 から z/OS V2R5 へのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

この z/OS アップグレード・ワークフローには、z/OS V2R3 システムから z/OS V2R5 システムにアップグレードするステップが含まれています。


ステップ 4.1 : BCP のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである BCP (基本制御プログラム) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.1.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う BCP のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる BCP のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.1.1.1 : BCP: IFASMFDP および IFASMFDL に対する出口 USER4 および USER5 の定義


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 では、拡張ヘッダーが含まれる SMF レコードをサポートするために、新しい出口点 USER4 および USER5 が IFASMFDP および IFASMFDL のダンプ・ユーティリティー・プログラムに追加されました。その他の SMF 出口 (USER1、USER2、および USER3) と同様、USER4 出口および USER5 出口は、処理中に SMF ダンプ・プログラム IFASMFDL および IFASMFDP によって呼び出されます。これらの出口は、USERx 出口と呼ばれます。

USER4 および USER5 が追加されたことで、これらの出口点を IFASMFDL プログラムまたは IFASMFDP プログラムの SYSIN パラメーターに指定する場合に、出口点の有効な出口ルーチンを指定する必要があります。

また、アクティブな SMFPRMxx parmlib メンバーで USER4 および USER5 に対して、これらの出口ルーチンを次のように定義する必要もあります。

  • IFASMFDL で使用される出口の場合、SMFPRMxx で SMFDLEXIT キーワードを使用して出口を定義します。

  • IFASMFDP で使用される出口の場合、IFASMFDP が許可状態で実行されるのであれば、SMFPRMxx で SMFDPEXIT キーワードを使用して出口を定義します。

注: IFASMFDP は、JCL から EXEC PGM=IFASMFDP などを使用して呼び出される場合に許可状態で実行されます。

これらの要件に対応するためにアクティブな SMFPRMxx parmlib メンバーを更新しない場合、次のエラー・メッセージを受け取り、IFASMFDL または IFASMFDP は戻りコード x'08' で処理を停止します。IFA840I USER EXIT xxxxxxxx NOT REGISTERED WITH SYSTEM.

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

APAR OA60236 がインストールされた z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA60236 がインストールされていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (IFASMFDL プログラムまたは IFASMFDP プログラムの SYSIN パラメーターに USER4 出口または USER5 出口を指定する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ユーティリティーの SYSIN パラメーターに USER4 出口または USER5 出口を指定する IFASMFDP および IFASMFDL の呼び出しがあるか確認します。USER4 出口または USER5 出口が参照されている場合、これらの出口が SMFPRMxx parmlib メンバーの SMFDLEXIT キーワードおよび SMFDPEXIT キーワードで定義されていることを確認します (該当する場合)。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.1.2 : BCP: デフォルトで 64 ビットの実ストレージにバッキングされる ASCB および WEB


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS 2.5 では、(IHAASCB によってマップされる) アドレス・スペース制御ブロックおよび (IHAWEB によってマップされる) 作業エレメント・ブロックは、デフォルトで 64 ビットの実ストレージにバッキングされます。以前は、DIAGxx parmlib メンバーに CBLOC REAL31(IHAASCB,IHAWEB) が指定されていない限り、これらのデータ構造は 31 ビットのストレージにバッキングされていました。

z/OS 2.4 では、キーワード REAL31 および REAL64 が parmlib メンバー DIAGxx の CBLOC ステートメントに追加されました。これらのキーワードを使用すると、どのデータ構造が 31 ビットの実ストレージまたは 64 ビットの実ストレージにバッキングされるかを指定できます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ASCB または WEB が 31 ビットの実ストレージにバッキングされることを必要とするアプリケーションがある場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

31 ビット・アドレッシング・モードで ASCB または WEB のデータ構造に対して Load Real Address (LRA) 命令を発行するプログラムがあるか確認します。24 ビットまたは 31 ビットのアドレッシング・モードで 2 ギガバイトより上の実フレームによってバッキングされているロケーションの実アドレスを取得するために、LRA 命令を使用することはできません。このような場合は、LRA ではなく、LRAG 命令を使用してください。

仮想アドレスが変換可能であり、そのアドレスをバッキングしているページが実ストレージ内にあることを確認するためにプログラムで使用される場合は、TPROT 命令を LRA 命令の代わりに使用できます。

ASCB または WEB のデータ構造の 64 ビットの実ストレージへのバッキングに対応していないプログラムがある場合は、DIAGxx parmlib メンバーを更新して、CBLOC REAL31(IHAASCB,IHAWEB) を指定してください。

参照情報

LRAG 命令および TPROT 命令については、IBM Resource Link Web サイトから入手できる「z/Architecture 解説書」(SA88-8773) を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.1.3 : BCP: バインダー・トランスポート・ユーティリティー IEWTPORT の除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、z/OS には、トランスポート・ユーティリティー IEWTPORT が含まれなくなっています。このプログラム管理バインダー・ユーティリティーは、PDSE のプログラム・オブジェクトを順次 (実行不能) 形式の「移送可能プログラム・ファイル」に変換して、反対に、移送可能プログラム・ファイルからプログラム・オブジェクトを再構成し、PDSE に保管することができます。「z/OS MVS プログラム管理: ユーザーズ・ガイドおよび解説書」で説明されているように、このユーティリティーの使用は何年にもわたって非推奨となっていました。

ロード・モジュールおよびプログラム・オブジェクトをコピーするための適切なユーティリティーは、IEBCOPY です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 220-226 (2020 年 6 月 16 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (IEWTPORT トランスポート・ユーティリティーを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

現在、IEWTPORT トランスポート・ユーティリティーを使用している場合は、代わりに IEBCOPY ユーティリティーを使用するように手順を更新してください。z/OS V2R5 では、z/OS に IEWTPORT トランスポート・ユーティリティーは含まれていません。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS プログラム管理: ユーザーズ・ガイドおよび解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.1.4 : BCP: z/OS バッチ・ランタイムの使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS バッチ・ランタイムは、z/OS V2R5 ではサポートされていません。このコンポーネントは、z/OS で実行される PL/I、COBOL、および Java アプリケーションの間のインターオペラビリティーを実現するフレームワークを提供していました。これは、PL/I、COBOL、および Java プログラムによる DB2 接続への共用アクセスを可能にする管理対象環境を提供するように設計されていました。

代わりに IBM WebSphere® Application Server JSR 352 を使用することが推奨されています。これを行うには、JSR 352 準拠のバッチ・コンテナーでご使用のプログラムを変更し、テストする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS バッチ・ランタイムを使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. ご使用のプログラムで z/OS バッチ・ランタイムが使用されているかどうかを判別します。以下に対する参照がないか確認します。
    • JCL PROC BCDPROC
    • BCDBATCH
    • com.ibm.zos.batch.container.BCDBatchContainer 内の Java クラス。
  2. ご使用のプログラムで z/OS バッチ・ランタイムが使用されている場合、WebSphere JSR 352 準拠のコンテナーを使用するようにプログラムを変更する必要があります。それらのプログラムを実行するには、WebSphere Application Server がインストールされている必要があります。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.1.5 : BCP: WLM サービス係数での推奨値の使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降では、z/OS は、WLM サービス定義でのサービス係数の指定をサポートしなくなっています。WLM サービス定義内のサービス係数の値が推奨値と異なっている場合は、推奨値に変更する必要があります。

アドレス・スペースおよびエンクレーブが消費するシステム・リソースの量は、サービス単位で測定されます。サービス単位は、アドレス・スペースまたはエンクレーブが消費する CPU、SRB、入出力、およびストレージ (MSO) サービスに基づいて計算されます。

サービス単位は、複数の期間を持つサービス・クラス内で期間を切り替える際の基本です。サービス・クラス期間の所要時間は、サービス単位の観点で指定されます。サービス・クラス期間内に実行中のアドレス・スペースまたはエンクレーブが所要時間で指定されたサービスの量を消費した場合、ワークロード管理によって次の期間に移動されます。その後、作業は新しい期間の目標と重要性に合わせて管理されます。

すべての種類のサービスがすべてのインストールで同等であるとは限らないため、1 つの種類のサービスに他のサービスより大きな重みづけを割り当てることができます。これらの重みづけは、サービス係数と呼ばれます。

これまでは、ストレージや入出力などのリソースが不足していたため、異なる重みづけを割り当てることに意味がありました。しかし、今日の環境では、ストレージや入出力によって期間を切り替えたり、CPU や SRB のサービスに異なる重みづけを割り当てたりすることに意味はありません。したがって、ユーザー・エクスペリエンスを合理化および簡素化し、より一般性のある管理を促進するために、サービス係数が WLM サービス定義から除去され、ハードコーディングされたデフォルトが設定されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-344「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。サービス定義で指定された WLM サービス係数は、z/OS V2R5 ではサポートされません。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

アップグレード・アクションが実行されていない場合、サービス・クラス期間内に実行中のアドレス・スペースまたはエンクレーブは、次の期間への移動が予想よりも早くなったり遅くなったりする場合があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のヘルス・チェックが、APAR OA59066 によって追加されています。

  • IBMWLM,ZOSMIGV2R3_NEXT2_WLM_ServCoeff

このヘルス・チェックは、現在、インストールされている WLM サービス定義に、IBM の推奨値以外の WLM サービス係数が指定されているかどうかを判別するために使用します。1 つ以上の WLM サービス係数で推奨されていない値が使用されている場合は、次の例外メッセージ IWMH102E が発行されます。



IWMH102E The recommended WLM service coefficients are not being used

例外メッセージ IWMH102E が発行される場合、WLM サービス定義のサービス係数を推奨値に変更することを検討して、複数期間のサービス・クラスの期間を確認し、適宜に調整してください。以前の期間を新しい期間に変換するには、APAR OA59066 を参照してください。

実行ステップ

WLM サービス定義内のサービス係数の値を確認します。これは、z/OSMF では、ワークロード管理タスクの「Service Definition Details」タブ、またはWLM ISPF アプリケーションの「Service Coefficients/Options」パネルで行います。

推奨値は以下のとおりです。

  • CPU: 1.0
  • IOC: 0.0
  • MSO: 0.0000
  • SRB: 1.0

WLM サービス定義内のサービス係数の値が推奨値と異なっている場合は、推奨値に変更します。これを行う場合、サービス・クラス期間の所要時間およびアカウンティング・プロシージャーを再計算する必要があります。

リソース・グループおよびテナント・リソース・グループの容量制限は、重みづけされていないサービス単位で指定されているため、この変更の影響を受けません。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS 計画: ワークロード管理」のトピック『サービス係数とオプションの定義』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMWLM,ZOSMIGV2R3_NEXT2_WLM_ServCoeff を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

このチェックは、z/OS V2R3 に適用されます。


ステップ 4.1.1.6 : BCP: APAR OA55218 の新しい IRARMCTZ マクロを使用したプログラムの再コンパイル


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 で、IRARMCTZ 制御ブロックのいくつかのフィールドが誤ったオフセットに移動されました。APAR OA55218 は、これらのフィールドのオフセットを修正します。

APAR OA55218 の PTF を適用した後、IRARMCTZ 制御ブロック内の影響を受けるフィールドを使用するプログラムを再コンパイルする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

APAR OA55218 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA55218 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (IRARMCTZ 制御ブロック内に影響を受けるフィールドを使用するプログラムがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のプログラムが IRARMCTZ 制御ブロック内の以下のフィールドを使用していないか確認します。

  • RMCTZ_WLMIRDSTRUC
  • RMCTZ_FLAGS
  • RMCTZ_WLMIRDSTRUC_SET
  • RMCTZ_RTCapLeadTime
  • RMCTZ_Time_To_Cap
  • RMCTZ_Time_To_Cap_Group

APAR OA55218 の PTF を適用した後、新規バージョンの IRARMCTZ マクロを使用して、影響を受けるプログラムを再コンパイルします。この APAR によって、マクロ・バージョン (RMCTZ_Version) がバージョン 6 に更新されます。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.1.7 : BCP: スタンドアロン・ダンプ・データ・セット割り振りおよび IPCS による割り振り処理の評価


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

アプリケーションのサイズが大きくなり、使用するストレージの量が多くなると、スタンドアロン・ダンプ・データ用に割り振ってある DASD の容量がまだ十分かどうかを評価することが必要になります。

z/OS V1R6 では、拡張フォーマットの順次データ・セットに対するサポートが導入されました。これは SMS 管理データ・セットの形式の 1 つで、1 ボリューム当たり 64 K トラックを超える容量を使用できます。z/OS V1R7 では、このサポートが補足され、ラージ・フォーマットの順次データ・セット (DSNTYPE=LARGE) をサポートするようになりました。これは、基本的には従来型の順次データ・セットと同じですが、1 つのボリューム当たり 64 K トラックを超える大きさにすることができます。スタンドアロン・ダンプ・データ・セット用に使用されているボリューム数が望ましい数を超えている場合、どちらのタイプのサポートも、個々のスタンドアロン・ダンプ・データ・セットに使用するボリュームの数を効率的に制御するのに役立ちます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、スタンドアロン・ダンプ処理に対する変更が加えられた (重要度の高いデータを先に記録するためにダンプ・レコードを再配列するようになった) ため、マイグレーション・アクションを行うことをお勧めします。特に、以前に比べて著しく大きい量の主ストレージを使用する LPAR をデプロイする場合は、マイグレーション・アクションをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • マルチボリューム・スタンドアロン・ダンプ・データ・セットを使用します。 スタンドアロン・ダンプのキャプチャー回数が許容範囲内に収まるように、ボリュームの数と各ボリュームの分離性を調整してください。
  • 拡張フォーマットの順次データ・セットまたはラージ・フォーマットの順次データ・セットを使用します。分析の前に、IPCS COPYDUMP サブコマンドを使用して、それぞれの内容を拡張フォーマットの圧縮ストライプ・データ・セットにコピーしてください。 スタンドアロン・ダンプ・データ・セットに使用していた値と同じかまたはそれより大きいストライピング係数を使用します。 スタンドアロン・ダンプの書き込み先として使用できるダンプ・データ・セットは、圧縮もストライピングもされていなくても構いませんが、コピー操作のターゲットにとっては、この 2 つの属性を指定することで利点が得られます。 z/OS V1R12 以降では、スタンドアロン・ダンプ・データ・セットをトラック管理スペースに配置することも、拡張アドレス・ボリューム (EAV) 上のシリンダー管理スペースに配置することもできます。
  • IPCS ダンプ・ディレクトリーには大きい CISIZE およびストライピングを使用し、スタンドアロン・ダンプ・データ・セットには、ブロック化、ストライピング、および圧縮を使用してください。 非常に大きいスタンドアロン・ダンプの場合は、拡張アドレス方式属性を持つディレクトリーを定義して、4 GB を超える情報を収容できるようにすることが必要な場合があります。 ヒント:

    制御インターバル・サイズが 24K より小さいと、IPCS ダンプ・ディレクトリーとしての使用時にフラグメント化が起こりやすくなることが分かっており、このフラグメント化が発生すると IPCS パフォーマンスが低下する可能性があります。この状況では、警告メッセージ BLS21110I が発行され、場合によっては CLIST BLSCDDIR を使用して DDIR を再作成できます。

    BLS21110I CISIZE(cisize) is less than 24K. It may degrade IPCS performance

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • ダンプ・データ・セットの割り振り、拡張フォーマットの順次データ・セット、ラージ・フォーマットの順次データ・セット、およびマルチボリューム・ダンプのデータ・セットについては、「z/OS MVS 診断: ツールと保守援助プログラム」を参照してください。
  • スタンドアロン・ダンプ・プロシージャーについては、「z/OS 問題管理」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う BCP のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる BCP アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.1.2.1 : BCP: 新しい CHECKREGIONLOSS のデフォルトへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

DIAGxx parmlib メンバーでは、VSM CHECKREGIONLOSS オプションは、イニシエーター・アドレス・スペースで許容できる領域サイズ消失量を指定します。イニシエーターは、最初のジョブを選択する前に、使用可能な初期最大領域サイズ (16 MB 境界より下または上) を記憶します。イニシエーター内でジョブが終了するたびに、使用可能な最大領域サイズ (16 MB 境界より下または上) の初期値からの減少幅が、CHECKREGIONLOSS の指定よりも大きい場合、イニシエーターは、サブシステムがイニシエーターを自動的に再始動するかどうかに応じてメッセージ IEF0931 または IEF094A を出して終了します。

CHECKREGIONLOSS が有効になっていると、インストール済み環境で、イニシエーターによって選択される後続のジョブで 822 異常終了または 878 異常終了の発生を防止することができます。これらの異常終了が発生するのは、ストレージのフラグメント化のため、またはストレージの解放を妨げる問題が発生するために使用可能な領域サイズが減った場合です。

z/OS V2R5 では、CHECKREGIONLOSS オプションは、デフォルトで値 (256K,30M) が指定されて有効になっています。そのため、24 ビットの領域サイズが 256K 以上減る場合、または 31 ビットの領域サイズが 30M 以上減る場合、イニシエーターは、メッセージ IEF0931 または IEF094A を出して終了し、再始動します。

IBM は、ご使用のシステムに適切な設定で CHECKREGIONLOSS オプションを有効にすることを強くお勧めします。IBM のデフォルトの CHECKREGIONLOSS(256K,30M) を使用することを検討してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、推奨されます) CHECKREGIONLOSS オプションを有効にすると、取得可能な最大領域サイズがしきい値より下まで減った場合に、イニシエーター・アドレス・スペースがリサイクルされます。この変更は、介入を必要とせずにシステムにプラスの影響を与えることが期待されています。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

イニシエーターの終了および再始動の可能性があり、メッセージ IEF0931 またはメッセージ IEF094A がさらに出される可能性があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下の IBM Health Checker for z/OS の検査を使用して、DIAGxx parmlib メンバーの VSM CHECKREGIONLOSS オプションの設定を監査します。

  • IBMVSM,ZOSMIGV2R4_NEXT_VSM_CHECKREGION*

このヘルス・チェックは、APAR OA59143 の PTF が適用された z/OS V2R4 および z/OS V2R3 で使用できます。

実行ステップ

システムで CHECKREGIONLOSS オプションが有効になっているかどうかを判別します。これを行うには、コマンド DISPLAY DIAG を入力して、コマンドの出力を確認します。

  • アクティブな DIAGxx parmlib メンバーで CHECKREGIONLOSS オプションが指定されている場合、IBM ヘルス・チェック IBMVSM,ZOSMIGV2R4_NEXT_VSM_CHECKREGION* を実行して、現在の設定を確認してください。必要に応じて、表示された値と一致するようにヘルス・チェック・パラメーターを調整してください。

    そうではなく、現在の CHECKREGIONLOSS 設定の使用を継続する場合は、さらなるアクションは不要です。

  • アクティブな DIAGxx parmlib メンバーで CHECKREGIONLOSS オプションが指定されておらず、(推奨されているように) このオプションを有効にする場合は、DIAGxx メンバーをステートメント VSM CheckRegionLoss(256K,30M) で更新します。

    次に、コマンド SET DIAG=xx を入力して、この変更を有効にします。

    システムで CHECKREGIONLOSS オプションを有効にしない場合は、(16M,2046M) のように非常に高い値に設定することができます。こうすると、事実上、このオプションが無効になります。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMVSM,ZOSMIGV2R4_NEXT_VSM_CHECKREGION* を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.1.2.2 : BCP: 新しい DSLIMITNUM のデフォルトへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

SMFLIMxx parmlib メンバーで、パラメーター DSLIMITNUM は、ユーザー・キー・プログラムによって作成できるデータ・スペースおよびハイパースペースの最大数をオーバーライドするために使用されます。z/OS V2R5 では、DSLIMITNUM のデフォルトは 4096 に変更されました。以前のリリースでは、デフォルトは 4294967295 でした。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (デフォルトがご使用の環境で受け入れられない場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

DSPSERV CREATE を呼び出すアプリケーション、特に誤ってループするアプリケーションは、より制限的な DSLIMITNUM のデフォルトが有効になっていると失敗する可能性があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

SMF 30 レコード・フィールド SMF30NumberOfDataSpacesHWM は、ジョブに関連付けられている無許可 (問題プログラム状態およびユーザー・キー) タスクによって所有されているデータ・スペースの数の最高水準点を示します。このフィールドは、APAR OA59137 および APAR OA59126 を適用すると追加されます。

インストール済み環境で SMFLIMxx DSLIMITNUM または IEFUSI ワード 7 サブワード 3 のデフォルトを使用するジョブが実行されている場合、SMF 30レコード・フィールド SMF30NumberOfDataSpacesHWM で 4096 を超える値がないか確認してください。4096 を超えるジョブについては、必要なデータ・スペースの最大数を許可するように SMFLIMxx または IEFUSI を更新してください。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」の DSLIMITNUM パラメーターの説明を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2.3 : BCP: デフォルトで有効になっている XCF/XES FUNCTIONS XTCSIZE


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、FUNCTIONS ステートメントが COUPLExx parmlib メンバーに追加されました。FUNCTIONS は、現行システム上の XCF/XES オプション機能の初期の使用可能化状態を指定します。

FUNCTIONS ステートメントにはオプション XTCSIZE が含まれています。XTCSIZE は、有効に設定されると、XCF が、z/OS システムへのメッセージの送信時にメッセージ・サイズ分離を自動的に管理するようにします。XTCSIZE を有効にすることで、メッセージ・サイズ分離を手動で構成する必要がなくなります。

XTCSIZE キーワードは、デフォルトで有効になっています。必要に応じて、無効にすることができます。SETXCF FUNCTIONS システム・コマンドを使用することにより、FUNCTIONS ステートメントの状態を動的に設定することができます。

XTCSIZE オプションの状況によって、z/OS V2R4 より前のシステムを含む XCF メッセージ・トラフィックが影響を受けることはありません。既存の XCF トランスポート・クラス定義を変更する必要はありません。

シスプレックス内のすべてのシステムが z/OS V2R4 以降になり、以前のリリースにフォールバックする計画がなくなるまで、メッセージ・サイズ分離のトランスポート・クラス定義を削除しないでください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、推奨されます) XTCSIZE の無効化は可能ですが、推奨されません。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

ヘルス・チェック IBMXCF,XCF_TCLASS_CLASSLEN は、メッセージ・サイズ分離の定義に加えて、XTCSIZE オプションの状況を検査するように拡張されています。XTCSIZE を有効にしない場合は、ヘルス・チェック・パラメーターを XCFMGD から USERMGD に変更することができます。

実行ステップ

XTCSIZE キーワードは、デフォルトで有効になっています。必要に応じて、無効にすることができます。SETXCF FUNCTIONS システム・コマンドを使用することにより、FUNCTIONS ステートメントの状態を動的に設定することができます。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」の XCF/XES FUNCTIONS オプションの説明を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMXCF,XCF_TCLASS_CLASSLEN を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.1.2.4 : BCP: IPL テキストの作成


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IPL テキストとは、IPL に必要なブートストラップ情報 (例えば、中核ライブラリーのロケーション) のことです。ICKDSF を実行して、システム常駐ボリュームに対して IPL テキストを作成する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • IPLTEXT ジョブを更新して実行し、IPL テキストの新しいコピーを書き込みます。ServerPac を使用して z/OS をインストールする場合は、このアクションを実行するためのインストール・ダイアログ・ジョブが提供されます。CBPDO を使用して z/OS をインストールする場合は、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」の説明を参照してください。

ヒント: ICKDSF R17 APAR PM42057 を適用すると、新規パラメーター REMOVEIPLTXT を指定して REFORMAT コマンドを使用し、ボリュームから IPL テキストを除去できます。

注: IPLDD パラメーターを使用する REFORMAT コマンドに IPLTXTEXIST パラメーター (ICKDSF R17 APAR PK16403 によって導入されたパラメーター) を指定すると、IPL テキストが存在する場合に WTOR メッセージ ICK21836D が抑止されます。

参照情報

サンプル IPLTEXT ジョブについては、z/OS Internet library の「z/OS Program Directory」を参照してください。ServerPac には、この作業を行うための類似のジョブが含まれています。「ServerPac: Installing Your Order」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2.5 : BCP: parmlib メンバー AUTOR00 内の WTOR リストの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM 提供の parmlib には、AUTOR00 メンバーが含まれています。このメンバーが IPL 時に parmlib 連結内で検出されると、自動応答処理が開始されます。AUTOR00 にリストされている WTOR が既存の自動化製品によって自動化されている場合は、AUTOR00 内の応答が適切であることを確認してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OS の自動応答機能を使用する場合)。parmlib 連結内で AUTOR00 メンバーが検出されると、この機能がデフォルトで使用可能になります。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • AUTOR00 parmlib メンバーの WTOR 応答を確認します。応答または遅延期間が適切でない場合は、新しい AUTORxx parmlib メンバーを作成して、対応する変更を行うことができます。また、この応答と、これらの WTOR に対する自動化製品の応答を比較してください。AUTOR00 の応答が、自動化製品からの応答と一致するようにします。IBM は AUTOR00 を更新することを推奨していません。これは、サービス・ストリームまたは z/OS の新リリースによって AUTOR00 が更新される可能性があるからです。

注: IBM が出荷時に提供したデータ・セット SYS1.IBM.PARMLIB には、AUTOR00 メンバーが入っています。したがって、PARMLIB 連結内でそれを指定するときに、自動応答機能をアクティブにするつもりがない場合は、IEASYSxx parmlib メンバーで AUTOR=OFF を指定する必要があります。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2.6 : BCP: スタンドアロン・ダンプ・プログラムの再アセンブル


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

スタンドアロン・ダンプ・プログラムは、失敗したシステムまたは失敗したスタンドアロン・ダンプ・プログラムが占有しているストレージのダンプを生成します。スタンドアロン・ダンプ・プログラムは、それぞれのリリースで再アセンブルする必要があります。 スタンドアロン・ダンプ・プログラムは、DASD 常駐ボリュームで正しく作成されると SYS1.PAGEDUMP.Vvolser データ・セット内に常駐します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  • スタンドアロン・ダンプ・プログラムの再アセンブル。ServerPac を使用して z/OS をインストールする場合は、このアクションを実行するためのインストール・ダイアログ・ジョブが提供されます。CBPDO を使用して z/OS をインストールする場合は、「z/OS MVS 診断: ツールと保守援助プログラム」に、このアクションを実行する方法が示されています。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2.7 : BCP: ユーザー・キー共通域のサポートの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM は、ユーザー・キー共通ストレージの使用をすべて中止することを強く推奨します。プログラムがユーザー・キー (8-15) 共通ストレージを取得することを許可すると、取り出し保護されている場合であっても、無許可のプログラムがどのようなアドレス・スペースからでもストレージを変更したり参照したりすることができるため、セキュリティー・リスクが生じます。そのため、オプションの有料フィーチャーである共通サービス域の制限付き使用 (RUCSA) を使用しない場合、ユーザー・キー (8-15) ストレージの取得は、z/OSV2R4 ではサポートされません。

RUCSA は、SAF リソースとして管理できるため、安全性が向上しています。ただし、複数の異なる SAF 許可アプリケーションが別のアプリケーションの RUCSA ストレージを変更したり参照したりするのを防止することはできません。RUCSA は、旧リリースの z/OS では APAR OA56180 によって BCP 基本エレメントの一部として使用可能になりましたが、z/OS V2R4 では有料フィーチャーとしてのみ使用可能です。

この変更の関連情報:

  • RUCSA の活用にかかわらず、共有 ESQA ストレージのキーを (CHANGKEY によって) ユーザー・キーに変更することは、サポートされなくなりました。

  • RUCSA の活用にかかわらず、ユーザー・キー (8 - 15) SCOPE=COMMON データ・スペースのサポートは除去されます。

  • 以下の DIAGxx parmlib ステートメントは、z/OS V2R3 より後ではサポートされません。z/OS V2R4 以降のシステムから削除してください。

    VSM ALLOWUSERKEYCSA(YES)
    この設定は推奨されません。NO を指定するか、デフォルトの NO を受け入れてください。

    ALLOWUSERKEYCADS(YES)
    z/OS V2R3 でのデフォルトは YES です。z/OS V2R3 より後では、NO のみが有効な指定です。

    NUCLABEL DISABLE(IARXLUK2)
    z/OS V2R3 でのデフォルトは DISABLE です。z/OS V2R4 以降では、デフォルトは ENABLE です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

  • CICS Transaction Server for z/OS を実行する場合は、V5.2 以降が必要です。
  • Tivoli OMEGAMON XE for DB2 PE/PM を実行する場合は、APAR PI97225 (「ユーザー・キー CADS の作成の除去」) が必要です。

他の IBM 製品では、他の PTF が必要になる場合があります。念のため、TargetSystem-RequiredService.z/OS.V2R4 FIXCAT を使用して必要な PTF を識別してください。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

『実行ステップ』を参照してください。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下の IBM Health Checker for z/OS のチェックを使用します。

  • VSM_ALLOWUSERKEYCSA を使用して、DIAGxx parmlib メンバーの ALLOWUSERKEYCSA オプションの設定を調べます。
  • IBMVSM,ZOSMIGV2R3_NEXT_VSM_USERKEYCOMM を使用して、ユーザー・キー共通ストレージの使用を検出します。

実行ステップ

  1. z/OS V2R4 にアップグレードする実動システムで、以下のオペレーター・コマンドに対する応答を確認して、ユーザー・キー共通ストレージを使用しているかどうかを判別します。
    • D IPLINFO,RUCSA。RUCSA にゼロ以外の値が指定されている場合、既に RUCSA を使用しており、以下のいずれかを実行する必要があります。
      • z/OS V2R4 の有料のオプション・フィーチャーにアップグレードする。手順については、「z/OS インストール計画」を参照してください。その他のステップは不要です。ただし、以下の追加ステップを実行して、ユーザー・キー共通ストレージの使用を削減、あるいは可能であれば中止できるかどうかを確認することをお勧めします。
      • 以下のステップ 2 から開始して現在のシステムからユーザー・キー共通ストレージのすべての使用を中止した後、z/OS V2R4 の IPL を実行する前に RUCSA の使用を中止します。
    • D DIAG。VSM ALLOWUSERKEYCSA および ALLOWUSERKEYCADS が NO に設定され、RUCSA を使用していない場合、追加アクションは不要です。既にユーザー・キー共通ストレージは使用されなくなっています。

  2. すべてのソフトウェア・ベンダー製品を照会して、ユーザー・キー共通ストレージの使用を中止するために必要なサービスがないかを判別します。
    • CICS Transaction Server for z/OS を実行している場合は、V5.2 以降のバージョンを実行していることを確認してください。
    • Tivoli OMEGAMON XE for DB2 PE/PM を実行する場合は、APAR PI97225 (「ユーザー・キー CADS の作成の除去」) を適用します。

  3. 以下のようなユーザー・キー共通域の使用がないか確認します。
    • キー 8 から 15 を指定する共通 ECSA/CSA ストレージ (サブプール 227、228、231、241) を取得するための STORAGE、GETMAIN、または CPOOL サービスの使用。
    • キー 8 から 15 で SCOPE=COMMON データ・スペースを割り振るための DSPSERV サービスの使用。
    • 共通ストレージのストレージ・キーをキー 8 から 15 に変更するための CHANGKEY サービスの使用。

    ユーザー・キー共通使用のすべてのインスタンスを検出できるようにするには、実動システムに APAR OA53355 の PTF を適用します。そうすることで、以下の 1 つ以上のアクションを実行できるようになります。

    • 次のサンプル SLIP トラップを使用して、ユーザー・キー共通ストレージを使用するソフトウェアの識別に役立つ GTF トレース・レコードを生成できます。
      SLIP SET,IF,A=TRACE,ID=UKEY,NUCEP=(IARXLUK4,0,1),TRDATA=(STD,REGS),END

      GTF トレース・レコードのレジスター 1 には、ユーザー・キー共通ストレージを使用したプログラムのアドレスが含まれます。

    • ZOSMIGV2R3_NEXT_VSM_USERKEYCOMM ヘルス・チェックをアクティブ化します。このヘルス・チェックは、ユーザー・キー共通ストレージの使用を検出すると、例外メッセージを発行します。
    • SMF タイプ 30 レコードがアクティブであることを確認します。ストレージおよびページングのセクションには、ユーザー・キー共通ストレージが使用されているかどうかを示すフラグが含まれます。SMF30_UserKeyCsaUsage、SMF30_UserKeyCadsUsage、および SMF30_UserKeyChangKeyUsage フラグについては、「z/OS MVS システム管理機能 (SMF)」を参照してください。

  4. APAR OA53355 の PTF が適用されていない場合、以下の 1 つ以上のアクションを実行して、ユーザー・キー共通使用のインスタンスを検出できます。
    • DIAGxx parmlib ステートメント VSM ALLOWUSERKEYCSA をデフォルトの NO に設定します。 その後に、更新した設定を使用してテスト・システムの IPL を行います。GETMAIN、STORAGE、または CPOOL サービスを使用してユーザー・キーの CSA/ECSA ストレージを取得しようとするテスト・システム上のソフトウェアはすべて失敗します。このサービスは B04-5C、B0A-5C、B78-5C のいずれかの異常終了を受け取ります。
    • DIAGxx parmlib で ALLOWUSERKEYCADS(NO) を指定します。その後に、更新した設定を使用してテスト・システムの IPL を行います。ユーザー・キー (8-15) SCOPE=COMMON データ・スペースを取得しようとするテスト・システム上のソフトウェアはすべて、01D-xx0015xx 異常終了で失敗します。
    • z/OS V2R3 以降のシステムでは、DIAGxx parmlib メンバーに NUCLABEL ENABLE(IARXLUK2) を指定します。その後に、更新した設定を使用してテスト・システムの IPL を行います。CHANGKEY を使用してサブプール 247 または 248 共通ストレージをユーザー・キー (8-15) に変更しようとするテスト・システム上のソフトウェアはすべて、08F-1C 異常終了で失敗します。
    • 次のサンプル SLIP トラップを使用して、ユーザー・キー CSA/ECSA ストレージを取得するソフトウェアの識別に役立つ GTF トレース・レコードを生成できます。
      SLIP SET,IF,A=TRACE,ID=UCSA,NUCEP=(IGVVSMG2,0,1),END
    • 次のサンプル SLIP トラップを使用して、ユーザー・キー SCOPE=COMMON データ・スペースを割り振るソフトウェアの識別に役立つ GTF トレース・レコードを生成できます。
      SLIP SET,IF,A=TRACE,ID=UCAD,NUCEP=(IAXDKUKY,0,1),END
    • 共通ストレージのストレージ・キーをキー 8 から 15 に変更するために CHANGKEY サービスが使用されているか確認します。

  5. 対象のソフトウェアがユーザー・キーではなくシステム・キーを使用するように変更します。あるいは、対象のソフトウェアが全アドレス・スペースに共通ではないストレージを使用するように変更します。(全アドレス・スペースに共通するストレージを確保するのではなく) ストレージを共用できるようにする代替方法には、以下のオプションがあります。
    • SCOPE=ALL データ・スペースを使用して、データ・スペース・ストレージを特定のアドレス・スペース内の特定の作業単位と共用します。
    • IARVSERV SHARE を使用して、2 GB 境界より下のストレージを特定のアドレス・スペースと共用します。
    • IARV64 GETSHARED を使用して、2 GB 境界より上のストレージを特定のアドレス・スペースと共用します。
    • z/OS UNIX 共用メモリーを使用して、2 GB 境界より下または 2 GB 境界より上のストレージを特定のアドレス・スペースと共用します。

  6. すべての対象のソフトウェア・プログラムを即時に除去できない場合や、ユーザー・キー CSA ストレージを参照するプログラムの識別においてさらに支援が必要な場合は、よりセキュアな共通サービス域の制限付き使用 (RUCSA) を使用することができます。RUCSA は、z/OS V2R4 ではオプションの有料フィーチャーであり、旧リリースの z/OS では APAR OA56180 によって BCP 基本エレメントで提供されます。ただし、IBM は引き続きすべてのユーザー・キー共通ストレージを除去することを推奨しています。RUCSA について、およびそのアップグレードについて詳しくは、 「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた 2 つのヘルス・チェック IBMVSM,VSM_ALLOWUSERKEYCSA および IBMVSM,ZOSMIGV2R3_NEXT_VSM_USERKEYCOMM を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

これらのチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

いずれかのヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。その場合、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、必要に応じて状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

注: 正常に実行されたこれらのヘルス・チェックでカバーされるのは、このアップグレード・アクションの一部のみです。実行する必要があるステップの完全なリストについては、アップグレード・アクション・テキストを参照してください。


ステップ 4.1.2.8 : BCP: CLOCKxx での ETR パラメーターの参照の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 で、CLOCKxx parmlib メンバーの ETRMODE パラメーターおよび ETRZONE パラメーターのデフォルト値が YES から NO に変更されました。

IBM z10 は、CLOCKxx で ETRMODE パラメーターおよび ETRZONE パラメーターをサポートする最後の IBM メインフレームでした。z/OS V2R5 では、z13 以降のプロセッサーが稼働する必要があるため、ETRMODE パラメーターおよび ETRZONE パラメーターは廃止されました。これらのパラメーターは、デフォルトで非アクティブ化 (NO に設定) されています。

これらのパラメーターは、NO に設定するか、CLOCKxx から削除することが推奨されます。YES を指定すると、STPZONE NO も指定した場合に予期しない動作が発生する可能性があります。詳しくは、APAR OA54440 を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

システムの IPL を実行するために使用する CLOCKxx メンバーを確認して、以下のいずれかのアクションを実行します。

  • CLOCKxx で ETRMODE および ETRZONE をいずれも指定していない場合は、実行するアクションはありません。
  • CLOCKxx で ETRMODE YES または ETRZONE YES を指定している場合は、これらのパラメーターを NO に設定するか、これらのパラメーターを削除します (これにより、デフォルトで NO になります)。
  • CLOCKxx で ETRMODE NO および ETRZONE NO を指定している場合は、実行するアクションはありません。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.1.2.9 : BCP: システム・ロガーによる IBM zHyperwrite の使用について変更されたデフォルトの評価


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

APAR OA57408 のインストールによって、システム・ロガーによる IBM zHyperWrite データ複製の使用のデフォルトは、有効から無効に変更されました。

IBM zHyperWrite 機能は、最初は APAR OA54814 で提供されました。

parmlib メンバー IXGCNFxx では、このオプションが以下のように指定されています。

MANAGE . . . HYPERWRITE ALLOWACCESS(YESNO)

システム・ロガーで IBM zHyperwrite が使用可能になっている場合、以下のタイプのログ・ストリーム・データ・セットのデータ複製が提供されます。

  • DASDONLY タイプのログ・ストリームのステージング・データ・セット
  • DASDONLY タイプおよびカップリング・ファシリティー構造ベース・タイプの両方のタイプのログ・ストリームのオフロード・データ・セット

システム・ロガーは、カップリング・ファシリティー構造ベース・タイプのログ・ストリームのステージング・データ・セットに zHyperwrite を使用しません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

APAR OA57408 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA57408 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (システム・ロガーで IBM zHyperwrite データ複製を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

システム・ロガーで IBM zHyperwrite データ複製を使用しない場合は、実行するアクションはありません。APAR OA57408 をインストールすると、システム・ロガーによる IBM zHyperWrite データ複製の使用は、デフォルトで無効になります。

システム上のシステム・ロガーが IBM zHyperwrite データ複製を使用しているかどうかを判別するには、次のコマンドを入力して、現在の設定を照会します。

DISPLAY LOGGER,IXGCNF,MANAGE

応答で、メッセージ IXG607I によって現在の設定が示されます。

システム・ロガーによる IBM zHyperwrite データ複製の使用を有効にするには、以下のいずれかを実行します。

  • コマンド SETLOGR MANAGE,HYPERWRITE,ALLOWUSE(YES) を入力する
  • IXGCNFxx parmlib メンバーに ALLOWUSE(YES) を指定して更新する

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」『IXGCNFxx parmlib メンバー』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.2 : BookManager READ のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである BookManager READ のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.2.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う BookManager READ のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる BookManager READ のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.2.1.1 : BookManager Read: BookManager READ に対するすべての依存関係のシステムからの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、BookManager READ エレメントのサポートが除去されました。IBM では、IBM Knowledge Center for z/OS の利用を推奨しています。これは、Web 上またはお客様自身のローカル・リポジトリーから製品資料にアクセスするために z/OS V2R2 で導入されました。

IBM Knowledge Center for z/OS は、製品資料を提供するための IBM プラットフォームです。これは、BookManager READ と Library Server の両方に代わるものです。

z/OS V2R2 では、IBM Knowledge Center for z/OS (KC4z) が z/OS の基本エレメントになりました。KC4z および Softcopy Librarian ツールのバージョン 5 を使用すると、ご使用のシステムでは、お客様自身のリポジトリーで Knowledge Center のコンテンツ (プラグイン) のコレクションを管理でき、それらのリポジトリーからそのコンテンツをユーザーに提供できます。

KC4z は、以下のように、BookManager READ および Library Server と同等の機能を備えています。

  • BookManager READ と同様に、KC4z を使用してコンテンツ・コレクションを管理できます。1 つ異なる点は、KC4z が BookManager READ で使用される「グリーン・スクリーン」TSO/E インターフェースではなく、資料への Web インターフェースを備えている点です。
  • Library Server と同様に、KC4z を使用してイントラネット内でお客様自身のサーバーから資料をホストし、提供できます。 「z/OS エレメントおよびフィーチャー」の各製品の KC4z コンテンツのランディング・ページにあるリンクを使用して、KC4z は IBM Publications Center Web サイトから PDF を提供できます。 または、それらの PDF をご使用のシステムの KC4z リポジトリーにロードすると (「z/OS エレメントおよびフィーチャー」の Adobe Indexed PDF のコレクションを使用します)、それらの PDF をローカル KC4z リポジトリーから提供できます。

z/OS V2R1 において、IBM は BookManager Book 形式の資料の作成を終了しました。現時点では、引き続き TSO/E の BookManager READ の「グリーン・スクリーン」インターフェースを使用して資料を読む必要性が大幅に減少し、場合によってはまったくなくなりました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BookManager READ

変更が行われた時点:

z/OS V2R4

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

BookManager READ に対するすべての依存関係をシステムから除去します。

以下が使用されているか確認します。

  • お客様が提供したカスタマイズ済み ISPF パネルに BookManager READ の呼び出しがあるか調べます。
  • TSO/E の BookManager READ の「グリーン・スクリーン」インターフェースを使用する、BookManager Book 形式の資料の読み取り。BookManager Book リポジトリーを Knowledge Center プラグインの KC4z リポジトリーに置き換えることを計画してください。
  • BookManager Book 形式の資料の情報にアクセスするための BookManager READ コマンド行インターフェース (例えば、古い「グリーン・スクリーン」バージョンの LookAT メッセージ・ツール) の使用。

BookManager Book の資料の情報にアクセスするために BookManager READ コマンド行インターフェースを使用している場合は、Knowledge Center ベースのソリューションに置き換えます。IBM Knowledge Center には、メッセージ検索に使用されていた従来の LookAT 機能の置き換えが含まれています。IBM Z: Look@ Knowledge Center を参照してください。

KC4z では、メッセージ検索が ibm.com でホストされている Knowledge Center に対して、またはご使用のシステム上でローカルにホストされている Knowledge Center 資料の KC4z リポジトリーに対して実行されるよう LookAT 機能を構成できます。

引き続きレガシーの BookManager のブックを読めるようにする必要がある場合は、ブック・ファイルを Windows システムに移動し、Softcopy Reader for Windows を使用すると、それらのファイルを読むことができます。このツールは、ibm.com の IBM サポート・ポータルから無料でダウンロードできます。

参照情報

詳しくは、「IBM Knowledge Center for z/OS 構成およびユーザー・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.3 : Bulk Data Transfer のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである Bulk Data Transfer (BDT) およびオプションの BDT フィーチャーの BDT File-to-File と BDT SNA NJE のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.3.1 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う BDT のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる BDT アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.3.1.1 : BDT: Bulk Data Transfer (BDT) の File-to-File フィーチャーの除去の計画


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前に発表されたとおり、z/OS V2R5 は、基本エレメントの Bulk Data Transfer (BDT) および有料フィーチャーの BDT File-to-File と BDT SNA NJE が組み込まれた最後のリリースとなります。お客様は、代替機能へのマイグレーションを計画してください。

2019 年 2 月 26 日付のソフトウェア発表レター 219-013 の IBM JES3 の営業活動終了の発表に伴い、BDT のサポートは、z/OS V2R5 の次のリリースで除去されます。この変更は、BDT SNA NJE と BDT File-to-File (F2F) の両方の有料フィーチャーに適用されます。BDT SNA NJE は、JES3 のお客様に、SNA ネットワーク経由で他のエンドポイントに情報を送信する機能を提供します。

BDT SNA NJE は JES2 のお客様には適用されないことに注意してください。この機能は常に JES2 の一部として組み込まれてきたためです。BDT F2F フィーチャーは、JES3 と JES2 の両方のお客様に、システム間の管理対象ファイル・コピーの機能を提供します。

BDT F2F の後継機能は、IBM MQ Managed File Transfer および MQ Advanced Message Security が組み込まれた IBM MQ Advanced for z/OS (5655-AV9) と IBM Sterling™ Connect:Direct® for z/OS (5655-X11) です。

サポートは、z/OS V2R5 のサポート終了まで、BDT、BDT SNA NJE、および BDT F2F に対して提供される予定です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Bulk Data Transfer Feature (BDT) (SNA NJE および F2F を含む)。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 220-498 (2020 年 12 月 8 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

いいえ。ただし、BDT を使用する場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境で現在 BDT File-to-File フィーチャーを使用している場合は、今後のリリースの代替機能の使用を計画してください。

参照情報

BDT File-to-File フィーチャーについては、「BDT FILE から FILE へのトランザクション手引き」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.3.1.2 : BDT: Bulk Data Transfer (BDT) の SNA NJE フィーチャーの除去の計画


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前に発表されたとおり、z/OS V2R5 は、基本エレメントの Bulk Data Transfer (BDT) および有料フィーチャーの BDT File-to-File と BDT SNA NJE が組み込まれた最後のリリースとなります。お客様は、代替機能へのマイグレーションを計画してください。

2019 年 2 月 26 日付のソフトウェア発表レター 219-013 の IBM JES3 の営業活動終了の発表に伴い、BDT のサポートは、z/OS V2R5 の後のリリースで除去されます。この変更は、BDT SNA NJE と BDT File-to-File (F2F) の両方の有料フィーチャーに適用されます。BDT SNA NJE は、JES3 のお客様に、SNA ネットワーク経由で他のエンドポイントに情報を送信する機能を提供します。

BDT SNA NJE は JES2 のお客様には適用されないことに注意してください。この機能は常に JES2 の一部として組み込まれてきたためです。

サポートは、z/OS V2R5 のサポート終了まで、BDT、BDT SNA NJE、および BDT F2F に対して提供される予定です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Bulk Data Transfer Feature (BDT) (SNA NJE および F2F を含む)。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 220-498 (2020 年 12 月 8 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

いいえ。ただし、BDT を使用する場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境で現在 BDT SNA NJE フィーチャーを使用している場合は、今後のリリースの代替機能の使用を計画してください。

参照情報

BDT については、「BDT FILE から FILE へのトランザクション手引き」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.4 : CIM のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである Common Information Model (CIM) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.4.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う CIM のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる CIM のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.4.1.1 : CIM: HTTP から HTTPS へのデフォルトの変更への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、共通情報モデル (CIM) サーバーはデフォルトで HTTPS 接続を使用します。CIM サーバーは、始動時に HTTPS ポートを listen します (以前のリリースでは HTTP ポートを listen)。

HTTP から HTTPS への変更は、CIM サーバーとのよりセキュアな通信を可能にするためのものです。

以下の CIM サーバー構成のデフォルトが影響を受けます。

  • enableHttpConnection=true
  • enableHttpsConnection=false

z/OS V2R4 では、これらのデフォルトが以下のように変更されました。

  • enableHttpConnection=false
  • enableHttpsConnection=true

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

BCP

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (HTTP プロトコルを使用して CIM サーバーに接続するアプリケーションがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

この変更に基づいて、CIM サーバーはデフォルトでポート 5989 上でリスナーをオープンします。このポートでのクライアント接続が AT-TLS によって保護されていない場合、接続がクローズされ、オペレーション・コンソールで該当するエラー・メッセージが発行されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のマイグレーション・ヘルス・チェックは、CIM サーバーがシステムの HTTP ポートで listen しているかどうかを示します。
IBMCIM,ZOSMIGV2R4_CIM_HTTPS_ENABLED

この検査は、APAR OA57687 が適用された z/OS V2R3 で使用できます。

実行ステップ

HTTP ではなく HTTPS を使用することが推奨されます。これにより、CIM サーバーが Application Transparent Layer Security (AT-TLS) 機能を使用できるようになります。そうすることで、CIM クライアントと CIM サーバーの間の通信が暗号化されます。

また、CIM クライアント・アプリケーションが HTTPS を使用するように構成する必要もあります。アプリケーションが、HTTPS ポート 5989 で CIM サーバーに接続された CIM クライアントとして実行されていることを確認してください。

HTTP にフォールバックすることは可能ですが、セキュアではないために推奨されません。

始動時に CIM サーバーで HTTP プロトコルを使用する必要がある場合は、以下のステップを実行します。

  • 構成プロパティー・ファイルで以下の設定を指定して、CIM サーバーを始動します。
    • enableHttpConnection=true
    • enableHttpsConnection=false
  • あるいは、オペレーション・コンソールで以下のいずれかのコマンドを入力することで、enableHttpConnection 値を動的に変更して CIM サーバーを再始動することもできます。
    • cimconfig -s enableHttpConnection= true -p
    • F CFZCIM,APPL=CONFIG,enableHttpConnection=true,PLANNED

参照情報

CIM サーバーの HTTPS 接続をセットアップする方法については、「CIM User’s Guide」のトピック『Configuring the CIM server HTTPS connection using AT-TLS』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCIM,ZOSMIGV2R4_CIM_HTTPS_ENABLED を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5 : Communications Server のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである z/OS Communications Server のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.5.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う Communications Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる Communications Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.5.1.1 : SNA サービス: VTAM 共通管理情報プロトコルの使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、VTAM® 共通管理情報プロトコル (CMIP) のサポートが除去されました。CMIP サービスは、管理アプリケーション・プログラムがさまざまなタイプの SNA トポロジー・データを CMIP アプリケーション (トポロジー・エージェントと呼ばれる) から収集することを可能にする API です。IBM は、SNA ネットワーク・モニター NMI (ネットワーク管理インターフェース) を使用して、SNA Enterprise Extender および High Performance Routing のデータをモニターすることを推奨しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-013 (2019 年 2 月 26 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (現在、VTAM CMIP サービスを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

このシステムで VTAM OSIMGMT 機能が使用されているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_OSIMGMT を使用します。

このヘルス・チェックは、以下のリリースで使用できます。

  • APAR OA57227 が適用された V2R3。
  • z/OS V2R4

実行ステップ

VTAM 共通管理情報プロトコル (CMIP) を使用して SNA Enterprise Extender および High Performance Routing のデータをモニターしているプログラムがないかを判別します。現在の使用状況は、VTAM 開始リストで OSIMGMT=YES が指定されている場合に示されます。その場合は、SNA ネットワーク・モニター NMI (ネットワーク管理インターフェース) を使用するようにプログラムを更新します。

参照情報

なし。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_OSIMGMT を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5.1.2 : IP サービス: DCAS からのネイティブ TLS/SSL サポートの除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降では、TLS/SSL で IBM System SSL を使用するための Digital Certificate Access Server (DCAS) サポートは除去されています。Application Transparent Transport Layer Security (AT-TLS) ポリシーを使用するために DCAS サーバーをアップグレードする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DCAS のネイティブ TLS/SSL サポート (TLSMECHANISM DCAS) を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

IBM System SSL 構成のキーワードまたはパラメーターのいずれかが構成されている場合、DCAS 構成エラー・メッセージが発行されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のマイグレーション・ヘルス・チェックを使用すると、FTP サーバーでネイティブ TLS/SSL を使用しているかどうかを判別できます。
IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_DCAS_NTVSSL

この検査は、APAR PH16144 (TCP/IP) および APAR OA58255 (SNA) の両方が適用された z/OS V2R3 および V2R4 で使用できます。

実行ステップ

AT-TLS ポリシーを使用するために、DCAS サーバーをマイグレーションする必要があります。

AT-TLS ポリシーを使用するために DCAS サーバーをマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

  1. TLS/SSL のために DCAS サーバーをカスタマイズします。詳しくは、「IP 構成ガイド」の TLS/SSL のための DCAS のカスタマイズに関するトピックを参照してください。
  2. DCAS 構成ファイルをマイグレーションします。DCAS 構成キーワードおよび同等の AT-TLS ポリシーについて詳しくは、次の表を参照してください。

表 2. AT-TLS ポリシーを使用するための既存の DCAS サーバーのマイグレーション
DCAS 構成同等の AT-TLS ステートメントAT-TLS ポリシー・ステートメント
ClientAuth

Local1

HandshakeRole ServerWithClientAuthTTLSEnvironmentAction
ClientAuthType Required

TTLSEnvironmentAction

TTLSEnvironmentAdvancedParms

ClientAuth

Local2

HandshakeRole ServerWithClientAuthTTLSEnvironmentAction
ClientAuthType SAFCHECKTTLSEnvironmentAction ->

TTLSEnvironmentAdvancedParms

IPADDRLocalAddrTTLSRule
KEYRINGKeyringTTLSEnvironmentAction ->

TTLSKeyringParms

LDAPPORTGSK_LDAP_SERVER_PORTTTLSEnvironmentAction ->

TTLSGskAdvancedParms ->

TTLSGskLdapParms

LDAPSERVERGSK_LDAP_SERVERTTLSEnvironmentAction ->

TTLSGskAdvancedParms ->

TTLSGskLdapParms

PortLocalPortRangeTTLSRule
SAFKEYRINGKeyringTTLSEnvironmentAction ->

TTLSKeyringParms

STASHFILEKeyringStashFileTTLSEnvironmentAction ->

TTLSKeyringParms

V3CIPHERV3CipherSuitesTTLSEnvironmentAction ->

TTLSCipherParms

参照情報

DCAS サーバーをマイグレーションする手順については、「IP 構成ガイド」の同等の AT-TLS ポリシー・ステートメントへの DCAS 構成キーワードの変換に関するトピックを参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_DCAS_NTVSSL を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5.1.3 : IP サービス: TN3270E からのネイティブ TLS/SSL サポートの除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降では、TLS/SSL で IBM System SSL を使用するための TN3270E サポートは除去されています。AT-TLS ポリシーを使用するために TN3270E サーバーを構成する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (TN3270E のネイティブ TLS/SSL サポート (SECUREPORT) を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

IBM System SSL 構成のキーワードまたはパラメーターのいずれかが構成されている場合、TN3270E 構成エラー・メッセージが発行されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のマイグレーション・ヘルス・チェックを使用すると、TN3270E サーバーでネイティブ TLS/SSL を使用しているかどうかを判別できます。
IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_TN3270_NTVSSL

この検査は、APAR OA58255 が適用された z/OS V2R3 および V2R4 で使用できます。

実行ステップ

AT-TLS ポリシーを使用するために、TN3270E サーバーをマイグレーションする必要があります。

AT-TLS ポリシーを使用するために TN3270E サーバーをマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

  1. TLS/SSL のために TN3270E サーバーをカスタマイズします。詳しくは、「IP 構成ガイド」のトピック『TN3270E Telnet サーバーのセキュリティー』を参照してください。
  2. TN3270E 構成ファイルをマイグレーションします。TN3270E 構成キーワードおよび同等の AT-TLS ポリシーについて詳しくは、表 2 を参照してください。
    表 2. AT-TLS ポリシーを使用するための既存の TN3270E サーバーのマイグレーション
    Telnet ステートメント同等の AT-TLS ステートメント同等の AT-TLS ステートメント
    CLIENTAUTH

    なし

    HandshakeRole

    サーバー

    TTLSConnectionAction または

    TTLSEnvironmentAction

    CLIENTAUTH

    SSLCERT

    HandshakeRole

    ServerWithClientAuth および

    ClientAuthType Required

    TTLSConnectionAction または

    TTLSEnvironmentAction /

    TTLSEnvironmentAction 内の TTLSEnvironmentAdvancedParms

    CLIENTAUTH

    SAFCERT

    HandshakeRole

    ServerWithClientAuth および

    ClientAuthType SAFCHECK

    TTLSConnectionAction または

    TTLSEnvironmentAction /

    TTLSEnvironmentAction 内の TTLSEnvironmentAdvancedParms

    CRLLDAPSERVERGSK_LDAP_SERVER および

    GSK_LDAP_SERVER_PORT

    TTLSEnvironmentAction 内の TTLSGskLdapParms
    ENCRYPTIONTTLSCipherParmsTTLSConnectionAction または TTLSEnvironmentAction
    KEYRINGKeyringTTLSEnvironmentAction 内の TTLSKeyRingParms
    SSLV2SSLv2TTLSEnvironmentAction 内の TTLSEnvironmentAdvancedParms または

    TTLSConnectionAction 内の TTLSConnectionAdvancedParms

    SSLTIMEOUTHandshakeTimeoutTTLSEnvironmentAction 内の TTLSEnvironmentAdvancedParms または

    TTLSConnectionAction 内の TTLSConnectionAdvancedParms

参照情報

TN3270E サーバーをマイグレーションする手順については、「IP 構成ガイド」の『TN3270E Telnet サーバー』のトピック『トランスポート・レイヤー・セキュリティー』にあるトピック『Telnet プロファイル・ステートメントから同等の AT-TLS ポリシー・ステートメントへの変換』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_TN3270_NTVSSL を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5.1.4 : IP サービス: FTP サービスに対する TLS/SSL サポートの AT-TLS へのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降では、TLS/SSL で IBM System SSL を使用するための FTP サーバーのサポートは除去されています。AT-TLS ポリシーを使用するために FTP サーバーを構成する必要があります。

注: FTP クライアントに対する TLS/SSL サポートは変更されていません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (FTP サーバーのネイティブ TLS/SSL サポート (TLSMECHANISM FTP) を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

削除された構成のキーワードまたはパラメーターのいずれかが FTP サーバーに対して構成されている場合、FTP 構成エラー・メッセージが発行されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のマイグレーション・ヘルス・チェックを使用すると、FTP サーバーでネイティブ TLS/SSL を使用しているかどうかを判別できます。
IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_FTPSRV_NTVSSL

この検査は、APAR PH21573 (TCP/IP) および APAR OA59022 (SNA) の両方が適用された z/OS V2R3 および V2R4 で使用できます。

実行ステップ

AT-TLS ポリシーを使用するために、ネイティブ TLS/SSL を使用する FTP サーバーをマイグレーションする必要があります。

ネイティブ TLS/SSL サポートを使用する既存の FTP サーバー構成から AT-TLS を使用する構成にマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

  1. AT-TLS およびポリシー・エージェントを構成します。ポリシー・エージェントのセットアップと AT-TLS ポリシー・ステートメントについて詳しくは、「IP 構成解説書」を参照してください。

    要件:

    • FTP サーバーは、AT-TLS 制御アプリケーションです。ApplicationControlled パラメーターおよび SecondaryMap パラメーターを使用して TTLSEnvironmentAdvancedParms ステートメントをコーディングします。両方のパラメーターに値 On を指定する必要があります。ApplicatonControlled パラメーターにより、FTP は接続で TLS セキュリティーを開始および停止することができます。SecondaryMap パラメーターにより、アクティブまたはパッシブのデータ接続で、制御接続に使用される AT-TLS ポリシーを使用できます。データ接続のためにその他の TTLSRule ステートメントをコーディングする必要はありません。
    • FTP サーバーでは、値 Server または ServerWithClientAuth を指定した HandshakeRole パラメーターを TTLSEnvironmentAction ステートメントでコーディングする必要があります。SECURE_LOGIN ステートメントが FTP.DATA でパラメーター REQUIRED または VERIFY_USER を使用してコーディングされている場合、HandshakeRole パラメーター値は ServerWithClientAuth でなければなりません。
    • FTP サーバーの TTLSRule ステートメントでは、Direction パラメーターに値 Inbound を指定する必要があります。

  2. FTP.DATA で TLSMECHANISM ATTLS をコーディングすることにより、AT-TLS を使用するように FTP サーバーを構成します。

  3. TLSRFCLEVEL CCCNONOTIFY が FTP.DATA で構成されている場合は、AT-TLS に有効な値が指定されるように TLSRFCLEVEL を更新します。FTP サーバーで TLSRFCLEVEL CCCNONOTIFY を使用している場合は、TLSRFCLEVEL RFC4217 に変更します。TLSMECHAMISM ATTLS が構成されている場合、CCCNONOTIFY は許可されなくなっています。TLSMECHAMISM ATTLS が構成されている場合に CCCNONOTIFY を未変更のままにすると、FTP サーバーは、警告メッセージを発行して、デフォルトで TLSRFCLEVEL DRAFT になります。

    CCCNONOTIFY オプションおよび DRAFT オプションは、RFC の以前のドラフトに基づいて実装された FTP クライアントとの相互運用性を提供します。RFC 4217 が 2005 年に標準として採用されて以来、z/OS FTP サーバーと対話する FTP クライアントが依然として以前のドラフトの動作に制限されている可能性はありません。

    現在、CCCNONOTIFY の動作を使用している FTP クライアントの構成の変更が必要になる場合があります。DRAFT または CCCNONOTIFY の動作に制限されている FTP クライアントがある場合は、クライアントの所有者と協力して、RFC 4217 標準に準拠した最新の実装にアップグレードしてください。


  4. 表 2 を使用して、既存の FTP サーバー構成を AT-TLS にマイグレーションします。FTP.DATA からステートメントを削除して、同等の AT-TLS ステートメントをコーディングします。
    表 2. 既存の FTP サーバー構成のマイグレーション
    FTP.DATA ステートメント同等の AT-TLS ステートメントAT-TLS ポリシー・ステートメント
    KEYRINGKeyring

    TTLSEnvironmentAction ->

    TTLSKeyRingParms

    CIPHERSUITEV3CipherSuites

    TTLSEnvironmentAction または TTLSConnectionAction ->

    TTLSCipherParms

    TLSTIMEOUTGSK_V3_SESSION_TIMEOUT

    TTLSEnvironmentAction ->

    TTLSGskAdvancedParms

    SSLV3SSLv3

    TTLSEnvironmentAction -> TTLSEnvironmentAdvancedParms

    または

    TTLSConnectionAction -> TTLSConnectionAdvancedParms


  5. 表 3 を使用して、FTP.DATA の CIPHERSUITE ステートメントでコーディングされている既存の暗号を AT-TLS TTLSCipherParms ステートメントにマイグレーションします。
    表 3. 既存の暗号のマイグレーション
    CIPHERSUITE 暗号V3CipherSuites 暗号16 進値
    SSL_DES_SHA TLS_RSA_WITH_DES_CBC_SHA09
    SSL_3DES_SHA TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA0A
    SSL_NULL_MD5TLS_RSA_WITH_NULL_MD5 01
    SSL_NULL_SHA TLS_RSA_WITH_NULL_SHA 02
    SSL_RC2_MD5_EX TLS_RSA_EXPORT_WITH_RC2_CBC_40_MD5 06
    SSL_RC4_MD5 TLS_RSA_WITH_RC4_128_MD504
    SSL_RC4_MD5_EX TLS_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD503
    SSL_AES_128_SHATLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA2F
    SSL_AES_256_SHA TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA35

  6. AT-TLS は、さらにセキュアな TLS バージョンおよび暗号をサポートします。TTLSEnvironmentAdvancedParms ステートメントまたは TTLSConnectionAdvancedParms ステートメントで TLSv1.2 または TLSv1.3 を有効にすることを検討してください。TTLSCipherParms ステートメントでより強い暗号のサポートを有効にすることを検討してください。

参照情報

FTP サーバーをマイグレーションする手順については、「IP 構成ガイド」のトピック『AT-TLS を使用するために FTP サーバーとクライアントをマイグレーションするステップ』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCS,ZOSMIGV2R4_NEXT_CS_FTPSRV_NTVSSL を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5.1.5 : IP サービス: IWQ IPSec トラフィックに対するストレージ・アベイラビリティーの確保


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

TCP/IP APAR PI77649 を適用した z/OS V2R3 以降、OSA-Express6S を使用する場合の IPAQENET ステートメントおよび IPAQENET6 INTERFACE ステートメントの処理が強化されています。QDIO インバウンド・ワークロード・キューイング (WORKLOADQ) を有効にしており、IPSec トラフィックがある場合、IPSec インバウンド・トラフィック用に追加の補助入力キュー (AIQ) が確立されます。この入力キュー用に追加のストレージが割り振られます。

各 AIQ によって、以下の 2 つの領域でのストレージ使用量が増加します。

  • 固定 ECSA の約 36 KB
  • READSTORAGE の 64 ビット CSM HVCOMMON

    IPSec を使用している場合、最初の IPSec トンネルがアクティブ化されると (プロトコル ESP または AH)、新規の AIQ は 64 ビット CSM HVCOMMON 固定ストレージでバッキングされます。使用される HVCOMMON ストレージの量は、INTERFACE READSTORAGE パラメーターの指定に応じて決まります。

QDIO インバウンド・ワークロード・キューイング (WORKLOADQ) を構成した場合は、IPSec トラフィックの AIQ 用に使用できる十分な固定 ECSA および固定 (実) 4 KB CSM HVCOMMON ストレージを確保してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

APAR PI77649 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PI77649 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、OSA IPAQENET および IPAQENET6 INTERFACE ステートメントで WORKLOADQ パラメーターが指定されており、IPSec トラフィックがあり、追加の ECSA または実 (固定) ストレージの使用を検討している場合は、推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

IBM z14 および ZR1 上で実行されている QDIO モードの OSA-Express6S イーサネット・フィーチャー以降。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

IWQ IPSec を有効にするために十分な固定ストレージが使用可能かを判別するには、以下の IBM ヘルス・チェックを使用します。

  • IBMCS,ZOSMIGV2R4PREV_CS_IWQSC_tcpipstackname は、TCP/IP スタックにインバウンド・ワークロード・キューイング (IWQ) があり、IPSec が有効にされているが、OSA が IPSec の IWQ をサポートしていない場合に、メッセージを発行します。OSA-Express6S 以降のみが IPSec の IWQ をサポートします。このヘルス・チェックは、出荷時には非アクティブになっており、1 回だけ実行されるように設定されています。
  • IBMCS,CSTCP_IWQ_IPSEC_tcpipstackname は、TCP/IP スタックに IWQ があり、IPSec が有効にされており、OSA が IPSec の IWQ をサポートしている場合に、メッセージを発行します。このヘルス・チェックは、出荷時にはアクティブになっており、1 回だけ実行されるように設定されています。

これらのヘルス・チェックは、V2R3 では PH11837 および OA57525、V2R4 では PH12005 および OA57560 が適用されている場合に使用可能です。

実行ステップ

  1. OSA-Express6S 以降を使用している場合、または使用する予定の場合は、以下の条件が満たされていることを確認します。
    • IPAQENET ステートメントおよび IPAQENET6 INTERFACE ステートメントで WORKLOADQ が指定されている。
    • IPSec トラフィック (プロトコル ESP または AH) がある。
  2. ステップ 1 が該当する場合、IWQ IPSec は追加ストレージを使用します。ステップ 3 から 6 を続行してください。それ以外の場合は、ストレージ使用量の増加はないため、追加アクションは不要です。
  3. ストレージの合計増加量を計算するには、OSA-Express6S 以降に関連する WORKLOADQ パラメーターを指定してコーディングされている IPAQENET ステートメントおよび IPAQENET6 INTERFACE ステートメントの合計数をカウントします。その数をメモします。
  4. 十分な ECSA が使用可能であることを確認します。これを計算するには、ステップ 3 でカウントされた INTERFACE ステートメントの合計数に 36 KB を乗算します。その結果として得られた数値が、必要な追加 ECSA の量を示します。

    この機能を有効にするのに十分な ECSA が使用可能かどうかを判別するには、以下の ECSA 定義を確認します。

    • D CSM 使用量 (PARMLIB メンバー IVTPRM00、ECSA MAX の値)
    • VTAM (開始オプション CSALIMIT および CSA24)
    • TCPIP (TCPIP PROFILE の GLOBALCONFIG ECSALIMIT ステートメント)
  5. 十分な実 (固定) ストレージが使用可能であることを確認します。IPSec AIQ 読み取りバッファーには、64 ビット固定 (CSM HVCOMMON) ストレージが使用されます。この値を計算するには、ステップ 3 でカウントされた INTERFACE ステートメントの合計数に、構成済みの READSTORAGE 値 (例えば 4 MB) を乗算します。D NET,TRLE コマンドを使用して、READSTORAGE に使用されているストレージの量を確認できます。その結果として得られた数値が、必要な追加の固定 (64 ビット) ストレージの量を示します。追加の固定ストレージがシステムの制約になっていないことを確認するには、以下のアクションを実行します。
    • DISPLAY CSM コマンドを使用して、使用可能な固定ストレージが十分にあることを確認します (IVTPRM00 で定義されている CSM FIXED MAXIMUM)。
    • D M=STOR または D M=HIGH を使用して、この z/OS システムに使用可能な実ストレージの実際の量を確認します。
  6. 使用可能な ECSA または実ストレージが十分にない場合は、使用可能な実ストレージを増やすか、NOWORKLOADQ パラメーターを指定して OSA-Express6S 以降の INTERFACE ステートメントをいくつか定義することを検討してください。CSM FIXED MAXIMUM が小さすぎる場合は、IVTPRM00 でこの値を増やします。

参照情報

ECSA 使用量については、IBM 技術情報 Communications Server ECSA and CSM Storage Usage を参照してください。

既存の資料に対する更新については、以下の URL で該当する FMID を調べてください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS の 2 つのヘルス・チェック IBMCS,*IWQ* を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

これらのチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

これらのヘルス・チェックは、V2R3 では PH11837 および OA57525、V2R4 では PH12005 および OA57560 が適用されている場合に使用可能です。


ステップ 4.5.1.6 : TCP/IP: Cisco Multi-Node Load Balancer (MNLB) のシスプレックス・ディストリビューター・サポートの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、Cisco Multi-Node Load Balancer (MNLB) ルーター機能を使用したシスプレックス・ディストリビューターの最適化接続ロード・バランシングのサポートが除去されています。以前のリリースでは、シスプレックス・ディストリビューターと Cisco MNLB の組み合わせを使用して、ワークロード・バランシングを行うことができました。

この除去は、TCP/IP 構成ファイル (PROFILE.TCPIP) の VIPADEFINE ステートメントに SERVICEMGR キーワードが指定されている構成に影響を与えます。この除去は、他のシスプレックス・ディストリビューター機能には影響しません。

IBM は、ワークロード・バランシングのための別のソリューションを実装する (外部のロード・バランサーなど) ことを推奨しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 220-378「IBM z/OS V2.4 3Q 2020 new functions and enhancements」(2020 年 9 月 22 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (インストール済み環境で、Cisco MNLB ルーター機能を使用した最適化接続ロード・バランシングを使用するためにシスプレックス・ディストリビューションを構成している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のシステムが影響を受けるかどうかを判断するために、TCP/IP 構成ファイル (PROFILE.TCPIP) の VIPADEFINE ステートメントに SERVICEMGR キーワードが指定されているかどうかを確認してください。

通常、PROFILE.TCPIP データ・セットは、TCP/IP スタック開始済みプロシージャーの PROFILE DD ステートメントに指定されています。ただし、指定するための他のオプションも存在します。PROFILE.TCPIP 情報にアクセスするための検索順序は下記のとおりです。検索順序で最初に検出されたファイルが使用されます。

  1. //PROFILE DD ステートメント
  2. jobname.nodename.TCPIP
  3. TCPIP.nodename.TCPIP
  4. jobname.PROFILE.TCPIP
  5. TCPIP.PROFILE.TCPIP

詳しくは、「IP 構成ガイド」のトピック『PROFILE.TCPIP の検索順序』を参照してください。

PROFILE.TCPIP データ・セットで、SERVICEMGR キーワードのインスタンスを検索します。このキーワードを PROFILE.TCPIP データ・セットから削除します。

参照情報

構成ステートメントのステートメント構文および説明については、「IP 構成解説書」のトピック『TCP/IP プロファイル (PROFILE.TCPIP) および構成ステートメント』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.1.7 : SNA および IP サービス: LSA 装置および LCS 装置のサポートの除去の準備


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 は、VTAM Link Station Architecture (LSA) および TCP/IP LAN チャネル・ステーション (LCS) の装置をサポートする最後の z/OS リリースとなる予定です。SNA プロトコルに依存するワークロードがあり、OSE ネットワーキング・チャネルをトランスポートとして使用している z/OS システムを更新して、可能な場合には、Enterprise Extender などの何らかの形式の SNA over IP テクノロジーを使用してください。

米国 IBM のハードウェア発表レター 121-029 (2021 年 5 月 4 日付) に記載されているように、多くの IBM Z のお客様が、基幹業務ワークロードでシステム・ネットワーク体系 (SNA) アプリケーションを利用しているため、IBM では、SNA API を含めて SNA プロトコルのサポートを終了する予定はありません。ただし、チャネル・タイプ「OSE」として構成された OSA Express 1000BASE-T アダプターを使用してサーバーからネイティブにトランスポートされている SNA プロトコルに対する IBM Z のサポートは、今後のハードウェア・システム・ファミリーから除去される予定です。

OSE のサポート終了の予定に伴い、関連する VTAM および TCP/IP のデバイス・ドライバーに対するサポートも終了される予定です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。以下の IBM 発表レターも参照してください。

  • 米国 IBM のソフトウェア発表レター 221-260「IBM z/OS V2.5: Enabling innovative development to support hybrid cloud and AI business applications」(2021 年 7 月 27 日付)。
  • 米国 IBM のハードウェア発表レター 121-029「IBM z15 Model T01 and IBM z15 Model T02 provide increased security, resiliency, performance, and flexibility for mission-critical workloads in a hybrid cloud」(2021 年 5 月 4 日付)。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、インストール済み環境で現在、OSA-Express を OSE モード (SNA または TCP/IP) で使用している場合には推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

ヘルス・チェックは計画中です。

実行ステップ

ご使用のシステムが LCS (TCP/IP) の影響を受けるかどうかを判別するために、TCP/IP プロファイルに、装置タイプ LCS が含まれる DEVICE ステートメント、LINK ステートメント、および HOME ステートメントがあるか確認します。IPAQENET INTERFACE ステートメントを使用して LAN にアクセスするために、既存の LCS 定義のマイグレーションを計画してください。「IP 構成ガイド」のトピック『INTERFACE - IPAQENET OSA-Express QDIO インターフェース・ステートメント』を参照してください。

ご使用のシステムが LSA (VTAM) の影響を受けるかどうかを判別するために、VTAMLST メンバーの XCA メジャー・ノードを調べて、PORT ステートメントで MEDIUM=CSMACD がコーディングされているメジャー・ノードがあるか確認します。接続要件に応じて、FICON CTC 接続または SNA over IP のテクノロジー (Enterprise Extender や TN3270 など) を使用するために接続を切り替える計画を検討してください。

参照情報

構成ステートメントのステートメント構文および説明については、以下のトピックを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.1.8 : IP サービス: OSA DEVICE/LINK/HOME 構成のサポートの除去の準備


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 は、以下の TCP/IP プロファイル・ステートメントを使用した Open Systems Adapter Express (OSA Express) 接続の定義をサポートする最後の z/OS リリースとなる予定です。

  • DEVICE
  • LINK
  • HOME

これらのステートメントは、TCP/IP 構成ファイル (PROFILE.TCPIP) で定義されています。

OSA 装置のネットワーク接続を定義するために装置タイプ MPCIPA およびリンク・タイプ IPAQENET を指定してこれらのステートメントを使用している場合、IBM は、これらのステートメントを同等の INTERFACE ステートメントに変換することをお勧めします。INTERFACE ステートメントは IPAQENET インターフェースのスタック構成を向上させます。複数 VLAN サポートなどの一部の機能を使用するには、QDIO インターフェースが INTERFACE ステートメントで定義されている必要があります。

装置タイプ LCS を指定してこれらのステートメントを使用している場合、LCS のサポートも終了する予定であるため、そのための同等の INTERFACE はありません。LAN にアクセスするために別の接続を使用する計画を立てる必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 221-260「IBM z/OS V2.5: Enabling innovative development to support hybrid cloud and AI business applications」(2021 年 7 月 27 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、インストール済み環境で TCP/IP プロファイル・ステートメント DEVICE、LINK、および HOME を使用して OSA ネットワーク接続を定義している場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

ヘルス・チェックは計画中です。

実行ステップ

ご使用のシステムが QDIO の影響を受けるかどうかを判別するために、TCP/IP プロファイルに、装置タイプ MPCIPA およびリンク・タイプ IPAQENET が含まれる DEVICE ステートメント、LINK ステートメント、および HOME ステートメントがあるか確認します。これらのステートメントを同等の IPAQENET INTERFACE ステートメントに変換してください。「IP 構成ガイド」のトピック『IPv4 IPAQENET DEVICE、LINK、および HOME 定義を IPv4 IPAQENET INTERFACE ステートメントに変換するためのステップ』を参照してください。

ご使用のシステムが LCS に影響を受けるかどうかを判別するために、TCP/IP プロファイルに、装置タイプ LCS が含まれる DEVICE ステートメント、LINK ステートメント、および HOME ステートメントがあるか確認します。IPAQENET INTERFACE ステートメントを使用して LAN にアクセスするために、既存の LCS 定義のマイグレーションを計画してください。「IP 構成ガイド」のトピック『INTERFACE - IPAQENET OSA-Express QDIO インターフェース・ステートメント』を参照してください。

参照情報

構成ステートメントのステートメント構文および説明については、「IP 構成解説書」のトピック『TCP/IP プロファイル (PROFILE.TCPIP) および構成ステートメント』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.1.9 : TCP/IP: IBM DataPower Gateway 製品のシスプレックス・ディストリビューター・サポートの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、DataPower® Gateway 製品へのシスプレックス・ディストリビューターのターゲット制御ディストリビューションのサポートが除去されています。その結果として、TCP/IP 構成ファイル (PROFILE.TCPIP) の VIPADISTRIBUTE ステートメントで以下のキーワードはサポートされなくなりました。

  • GRE
  • ENCAP
  • TARGCONTROLLED
  • CONTROLPORT

IBM は、ワークロード・バランシングのための別のソリューションを実装する (外部のロード・バランサーなど) ことを推奨しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (インストール済み環境で、z/OS 以外のターゲットへのシスプレックス・ディストリビューションを構成している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

通常、PROFILE.TCPIP データ・セットは、TCP/IP スタック開始済みプロシージャーの PROFILE DD ステートメントに指定されています。ただし、指定するための他のオプションも存在します。PROFILE.TCPIP 情報にアクセスするための検索順序は下記のとおりです。検索順序で最初に検出されたファイルが使用されます。

  1. //PROFILE DD ステートメント
  2. jobname.nodename.TCPIP
  3. TCPIP.nodename.TCPIP
  4. jobname.PROFILE.TCPIP
  5. TCPIP.PROFILE.TCPIP

詳しくは、「IP 構成ガイド」のトピック『PROFILE.TCPIP の検索順序』を参照してください。

PROFILE.TCPIP データ・セットで、層 1 ワークロード・ディストリビューションに関連する以下のキーワードのインスタンスを検索します。

  • GRE
  • ENCAP
  • TARGCONTROLLED
  • CONTROLPORT

これらのキーワードを PROFILE.TCPIP データ・セットから削除します。

参照情報

構成ステートメントの構文および説明については、「IP 構成解説書」のトピック『TCP/IP プロファイル (PROFILE.TCPIP) および構成ステートメント』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う Communications Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる Communications Server アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.5.2.1 : IP サービス: /etc 構成ファイルの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

Communications Server が提供するユーティリティーには、特定の構成ファイルを使用することが必要なものがあります。このようなユーティリティーを使用する予定の場合は、お客様の責任でこれらのファイルを準備してください。 IBM は、サンプルとしてデフォルトの構成ファイルを /usr/lpp/tcpip/samples ディレクトリーで提供しています。これらのユーティリティーを最初に使用する前に、IBM 提供のサンプルを /etc ディレクトリー (ほとんどの場合) にコピーしてください。ご使用のシステムに依存した情報を組み込むために、これらのファイルはさらにカスタマイズできます。 例えば、/usr/lpp/tcpip/samples/osnmpd.data から /etc/osnmpd.data に該当のサンプル・ファイルをコピーすることによって /etc/osnmpd.data ファイルをセットアップし、その後インストール済み環境に合わせてファイルをカスタマイズすることができます。

変更された構成ファイルをカスタマイズした場合は、構成ファイルの新バージョンにカスタマイズを組み込む必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Communications Server

変更が行われた時点:

さまざまなリリース。『実行ステップ』の表を参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (IBM が変更した構成ファイルをカスタマイズしてある場合)。『実行ステップ』の表を参照してください。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

次の表にリストされている IBM 提供の構成ファイルにインストール済み環境固有のカスタマイズを加えてある場合は、該当ファイルの新バージョンに同じ変更を加えます。そのためには、該当ファイルに IBM 提供のサンプルをコピーします。その後、そのファイルをカスタマイズします。

ユーティリティー

IBM 提供のサンプル・ファイル

ターゲット場所

変更内容と変更時期

SNMP エージェント

/usr/lpp/tcpip/samples/etc/osnmpd.data

/etc/osnmpd.data

各リリースごとに、sysName MIB オブジェクトの値が現行リリースへと更新されています。

参照情報

Communications Server 構成ファイルについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.2.2 : IP サービス: Netstat の機能拡張のための変更


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

Netstat コマンドは、ローカル・ホストの状況を表示します。z/OS の各リリースで、Netstat レポートには、自動化またはフロントエンド・プログラムに影響する可能性のある変更が加えられました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (変更または除去した設定値が、Netstat レポート出力を使用している自動化、または Netstat コマンドを実行するフロントエンド・プログラムのいずれかに影響を与える場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

Netstat の変更を自動化およびフロントエンド・プログラムに反映させます。最初に、各リリースで表示がどのように更新されているかを調べます。各 Netstat レポートの変更について詳しくは、「z/OS リリース・アップグレード要約解説書」を参照してください。ただし、z/OS V2R4 システムでの IPL 後に行う変更を確実に把握するには、コマンドを実行する必要があります。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.5.2.3 : IP サービス: 新しい FIXED CSM のデフォルトを受け入れるかどうかの決定


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、バッファーで、Communications Storage Manager (CSM) の固定ストレージのデフォルトの量が 200 MB から 512 MB に増加しています。ご使用のシステムでは、IVTPRM00 parmlib メンバーの FIXED ステートメントで CSM の固定ストレージ量の値を指定できます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Communications Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (デフォルトの CSM FIXED MAX 値 200M を使用し、新しいデフォルトの 512M を使用したくない場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

CSM 専用のストレージの最大量がシステムに十分であるかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMCS,CSVTAM_CSM_STG_LIMIT を使用します。このチェックは、z/OS V2R4 および z/OS V2R3 のシステムで使用できます。

parmlib メンバー IVTPRM00 で定義されている FIXED、ECSA、または HVCOMM のストレージ・タイプの最大 CSM ストレージに指定されている値が、このチェックに指定されている最小値より小さい場合、このヘルス・チェックはメッセージ ISTH017E を発行します。

チェックに失敗した CSM ストレージ・タイプごとに、このメッセージの前にメッセージ ISTH002I が表示されます。

実行ステップ

IVTPRM00 での HVCOMMON 設定を確認し、システムがデフォルトで CSM バッファー用にこのストレージの大部分を予約しているという事実を考慮して、この値を増やす必要があるかどうかを判別します。

以前に IVTPRM00 にある値 FIXED をコーディングしておらず、新しいデフォルトを使用したくない場合は、IVTPRM00 parmlib メンバーで FIXED MAX(200M) を指定して従来のデフォルトの値を保持してください。

ヒント: D NET,CSM コマンドを使用して、メッセージ IVT5538I で「FIXED MAXIMUM」ストレージ仕様を表示できます。

参照情報

IVTPRM00 parmlib メンバーについては、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」IVTPRM00 parmlib メンバーを参照してください。

「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」の CSM バッファーの最大固定ストレージに関するトピックを参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMCS,CSVTAM_CSM_STG_LIMIT を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.5.2.4 : QDIOSTG=126 のストレージの影響の判別


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者なし

説明:

説明

VTAM 開始オプションで QDIOSTG=126 を指定した場合、INTERFACE ステートメントまたは LINK ステートメントで READSTORAGE のデフォルト設定である GLOBAL を使用する各 OSA-Express QDIO インターフェースは、読み取りストレージ用に 8 MB の固定 CSM を取得します。帯域幅が 10 GbE 以上であり、8 MB の読み取りストレージを使用する OSA-Express QDIO インターフェースの場合、z/OS V2R4 は、作業エレメント処理用に追加の固定 CSM 4K HVCOMMON ストレージを割り振ります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Communications Server

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

システムは、8 MB の読み取りストレージを使用する各 OSA-Express QDIO インターフェースに対して、作業エレメント処理用に追加の固定 CSM HVCOMMON ストレージを割り振ります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/OS V2R4 が作業エレメント処理用に割り振る追加ストレージの量について理解するには、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」の『Additional fixed storage for OSA interfaces using 8 MB of read storage』を参照してください。

特定のインターフェースに対してシステムがこの追加ストレージを割り振らないようにしたい場合は、INTERFACE ステートメントまたは LINK ステートメントを更新して、READSTORAGE に GLOBAL 以外の値を指定します。

参照情報

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6 : 暗号化サービスのアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである暗号化サービスのアップグレード・アクションについて説明します。含まれるコンポーネントには、統合暗号化サービス (ICSF)、PKI サービス、および System Secure Sockets Layer (SSL) があります。


ステップ 4.6.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う暗号化サービスのアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる暗号化サービスのアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.6.1.1 : ICSF: 以前の ICSF ライブラリーに対する参照の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、ICSF は以下を提供しなくなっています。

  • CSF.SCSFMOD0 の CSFDLL モジュール
  • CSF.SCSFHDRS の C ヘッダー・ファイル CSFBEXTH
  • CSF.SCSFOBJ のサイド・デック CSFDLLSD

また、データ・セット CSF.SCSFHDRS および CSF.SCSFOBJ は、インストール時に作成されなくなっています。

これらのパーツは、z/OS V1R9 で、機能的には、SYS1.SIEAHDR.H の C ヘッダー・ファイル CSFBEXT、SYS1.SIEALNKE のライブラリー CSFDLL31、および SYS1.SIEASID のサイド・デック CSFDLL31 に置き換えられています。

既に CSFDLL でリンク・エディットされている既存の実行可能ロード・モジュールは、引き続き、変更されずに実行されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

暗号化サービス

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (従来のライブラリー、ヘッダー、またはサイド・デックを使用するアプリケーションの再コンパイルまたは再リンクを行う必要がある場合、またはアプリケーションが CSFDLL を動的にロードする場合)。

CSFDLL でビルドされた既存のアプリケーションを更新する必要はありません。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

システムのアプリケーションで以下のいずれかが使用されていないかを確認します。

  • #include <.csfbexth.h>. または #include "csfbexth.h"
  • サイド・デック CSFDLLSD の使用
  • ロード・モジュールへの CSFDLL のリンク・エディット
  • データ・セット CSF.SCSFHDRS または CSF.SCSFOBJ に対する参照

サポートされているインターフェースを使用するには、以下の変更を行います。

  • #include <.csfbexth.h>. または #include "csfbexth.h"

    csfbext.h に置き換えて (include 名の「h」が削除されていることに注意してください)、標準ヘッダー・ロケーション SYS1.SIEAHDR.H または ICSF 固有のロケーション /usr/lpp/pkcs11/include が include パスにあることを確認します。

  • サイド・デック CSFDLLSD の使用

    標準サイド・デック・ロケーション SYS1.SIEASID から CSFDLL31 に置き換えます。

  • ロード・モジュールへの CSFDLL のリンク・エディット

    標準ライブラリー・ロケーション SYS1.SIEALNKE から CSFDLL31 に置き換えます。

  • データ・セット CSF.SCSFHDRS または CSF.SCSFOBJ に対する参照

    関連データ・セット連結にまだ存在していない場合は、SYS1.SIEAHDR.H または SYS1.SIEASID に置き換えます。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6.1.2 : ICSF: デフォルトで有効になっている Extended Master Secret 拡張のネゴシエーション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

APAR OA60105 のインストールにより、System SSL は、RFC 7627 で定義されている TLS セッション・ハッシュおよび Extended Master Secret 拡張をサポートします。この拡張は、Master Secret をそれを生成したフルハンドシェークにバインドします。

Extended Master Secret のサポートは、環境変数または gsk_attribute_set_enum() ルーチンに対する呼び出しによって構成できます。

環境変数設定は以下のとおりです。

GSK_CLIENT_EXTENDED_MASTER_SECRET
  • OFF – Extended Master Secret 拡張をサポートしません。
  • ON – Extended Master Secret 拡張を送信します。これはデフォルトです。
  • REQUIRED – Extended Master Secret 拡張がサーバーによってサポートされている必要があります。

GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET
  • OFF – Extended Master Secret 拡張をサポートしません。
  • ON – クライアントが送信する場合に Extended Master Secret 拡張をサポートします。これはデフォルトです。
  • REQUIRED – Extended Master Secret 拡張がクライアントによって送信される必要があります。

gsk_attribute_set_enum()

452 - GSK_CLIENT_EXTENDED_MASTER_SECRET
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_OFF – Extended Master Secret 拡張をサポートしません。
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_ON – Extended Master Secret 拡張を送信します。これはデフォルトです。
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_REQUIRED – Extended Master Secret 拡張がサーバーによってサポートされている必要があります。

453 - GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_OFF – Extended Master Secret 拡張をサポートしません。
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_ON – クライアントが送信する場合に Extended Master Secret 拡張をサポートします。これはデフォルトです。
  • GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_REQUIRED – Extended Master Secret 拡張がクライアントによって送信される必要があります。

デフォルトでは、System SSL は、TLS のクライアントとサーバーの両方のアプリケーションに対するサポートを有効にします。System SSL の TLS クライアントは、この拡張を常に送信します。System SSL の TLS サーバーは、拡張と共に提示される場合は、接続のネゴシエーション時に使用します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

暗号化サービス

変更が行われた時点:

APAR OA60105 が適用された z/OS V2R3 および z/OS V2R4

適用されるアップグレード元:

APAR OA60691 が適用されていない z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (セキュアな TLS 1.0、1.1、および 1.2 の接続で System SSL または AT-TLS を使用している場合)。TLS 1.3 では、Extended Master Secret はサポートされておらず、必要でもありません。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

V2R5 にアップグレードする際、前提条件 (共存) APAR OA60691 がシスプレックス内の他のシステムにインストールされていることを確認してください。

互換性の問題のために System SSL アプリケーションで Extended Master Secret のサポートを無効にする必要がある場合は、GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET および GSK_CLIENT_EXTENDED_MASTER_SECRET の環境変数または属性を OFF に設定して、サポートを無効にすることができます。これは、System SSL アプリケーションによってサポートされている場合には、gsk_attribute_set_enum() ルーチン setenv()、または環境変数を使用して行うことができます。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

APAR OA60691 用の共存 PTF がシスプレックス内のすべての LPAR に適用されていない場合、追加のフル TLS ハンドシェークが行われることになり、パフォーマンスに影響を与え、CPU 使用率が高くなる可能性があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

デフォルトで Extended Master Secret サポートを有効にする方向性により、System SSL アプリケーションと AT-TLS に依存するアプリケーションでは、互換性の問題のためにこの拡張のネゴシエーションを無効にする必要が生じる場合があります。

System SSL アプリケーションによる無効化は、gsk_attribute_set_enum() ルーチン setenv() を使用するか、アプリケーションが UNIX 環境変数の設定をサポートしている場合には、環境変数を使用した無効化のために製品情報を指定することによって行うことができます。

接続のネゴシエーション時に拡張が使用される必要がある (GSK_CLIENT_EXTENDED_MASTER_SECRET_REQUIRED または GSK_SERVER_EXTENDED_MASTER_SECRET_REQUIRED) 新しい機能を活用する予定の場合は、接続パートナーがこの拡張をサポートしていることを確認する必要があります。System SSL サーバー・アプリケーションがシスプレックス・セッション ID キャッシング (GSK_SYSPLEX_SIDCACHE) をサポートしていて、同様のサーバーが別の LPAR にある場合、拡張を必要とする前に、各 LPAR で、APAR が適用された z/OS V2R3 以上を使用する必要があります。

AT-TLS に関する考慮事項

上記の System SSL 環境変数を使用して、AT-TLS ルールに対する Extended Master Secret の動作を制御することができます。そのためには、AT-TLS ポリシーの TTLSGroupAdvancedParms ステートメントの Envfile パラメーターで参照されるファイルまたはデータ・セットで変数を指定します。Envfile パラメーターについては、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」のトピック『TTLSGroupAdvancedParms ステートメント』を参照してください。

z/OSMF Network Configuration Assistant で AT-TLS ポリシーをビルドして維持する場合は、以下のダイアログで環境ファイルを指定できます。
「AT-TLS」->「TCP/IP スタック」->「接続規則」->「拡張」タブ ->「拡張」ボタン ->「環境」タブ

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6.1.3 : ICSF: CSFPARM DD ステートメントからの順次データ・セットの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、ICSF プロシージャーの CSFPARM DD ステートメントで順次データ・セットを指定することはできなくなりました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

暗号化サービス

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (CSFPARM DD ステートメントで順次データ・セットを指定する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

CSFPARM DD ステートメントで指定されている順次データ・セットの仕様を確認します。

CSFPARM DD ステートメントでは、順次データ・セットの代わりに区分データ・セットを使用することを検討してください。例を次に示します。

//ICSF PROC PRM=XX //ICSF EXEC PGM=CSFINIT,TIME=NOLIMIT,MEMLIMIT=NOLIMIT //CSFPARM DD DSN=SYS1.ICSFLIB(CSFPRM&PRM),DISP=SHR

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6.1.4 : EIM、OCSF、OCEP、および PKITP のサポートの除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、z/OS は、エンタープライズ識別マッピング (EIM) およびオープン暗号化サービス機能 (OCSF) (オープン暗号化拡張プラグイン (OCEP) や PKI サービス・トラスト・ポリシー (PKITP) などのプラグインを含む) をサポートしなくなっています。これらのコンポーネントは、複数の z/OS のリリースで多く使用されておらず、拡張もされていません。

IBM は、同様の機能を提供する他のアプリケーション (Integrated Cryptographic Services Facility (ICSF) や System SSL など) を使用することを推奨しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

暗号化サービス

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-344「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (EIM、OCSF、OCEP、または PKITP を使用する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

システム上で以下のいずれかのアプリケーションが使用されていないかを確認します。

  • エンタープライズ識別マッピング (EIM)
  • 以下のような、オープン暗号化サービス機能 (OCSF) とそのプラグイン。
    • オープン暗号化拡張プラグイン (OCEP)
    • PKI サービス・トラスト・ポリシー (PKITP)

同様の機能を提供する他のアプリケーション (Integrated Cryptographic Services Facility (ICSF) や System SSL など) を使用してください。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う暗号化サービスのアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる暗号化サービスのアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.6.2.1 : ICSF: 非推奨の ICSF SMF および PKDS のヘッダー・フィールドに対する参照の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 の ICSF では、サービスが終了した暗号化コプロセッサーのサポートが除去されました。また、ICSF は、CSFMPKDS マクロによってマップされた、PKDS ヘッダー・レコードで以前に定義されたものの使用されなくなっているフィールドを再使用しています。

z/OS V2R5 以降、以下のプロセッサーはサービスでサポートされなくなりました。

  • z990、プロセッサー・タイプ 2084、モデル A08、B16、C24、および D32
  • z890、プロセッサー・タイプ 2086、モデル A04
  • z9 EC、プロセッサー・タイプ 2094、モデル S08、S18、S28、S38、および S54
  • z9 BC、プロセッサー・タイプ 2096、モデル R07 および S07
  • z10 EC、プロセッサー・タイプ 2097、モデル E12、E26、E40、E56、および E64
  • z10 BC、プロセッサー・タイプ 2098、モデル E10

この変更に伴い、対応する IBM 暗号化コプロセッサー PCIXCC、CEX2C、CEX3C、および CEX4S はサポートされなくなりました。

ICSF は、z/OS リリース V2R4 および z/OS V2R3 では、これらのプロセッサー・モデルおよび対応する暗号化コプロセッサーを引き続きサポートします。サービスが終了したこれらのプロセッサー・モデルを使用するお客様は、z/OS V2R4 以前のリリースで Cryptographic Support for z/OS V2R2 - z/OS V2R4 (HCR77D1) (または以前のリリースの ICSF) を引き続き使用する必要があります。

サポートの終了に伴い、サービスが終了したコプロセッサーの存在または使用を示す SMF タイプ 82 レコード・フィールドは非推奨になります。各サブタイプの新しいフィールドが、以前のフィールドが不要になった「Enhanced Cryptographic Support for z/OS V1R13 - z/OS V2R1 (HCR77B0)」で導入されていることに注意してください。

更新された SMF レコード・フィールドについては、マクロ CSFSMF82 および「z/OS ICSF System Programmer's Guide」の付録 B で説明されています。非推奨のフィールドには「予約済み」のマークが付けられ、代わりに使用するフィールドが説明されています。

さらに、Public Key Data Set (PKDS) ヘッダー・レコードの形式が変更されました。以前に定義されたものの使用されなくなっているフィールドの 8 バイト (PKHKMKHP) は、新しいフィールド PKHECCDT 用に再利用され、残りのバイトには予約済みのマークが付けられています。新しいビットは、新しいフィールド (PKHECCDT) がゼロ以外である理由を示す新しいフラグ・バイト (PKHMKDTF) で定義されます。フィールド PKHKMKHP は z900 以前のモデルでのみ使用されていましたが、これらのモデルのサービスは終了したため、現在では予約済みになっています。

フィールド PKHSMKHP は、CKDS、PKDS、および TKDS の用語の一貫性を持たせるために、PKHRSAVP に名前変更されました。以前の名前は、互換性を保つために引き続き有効ですが、新しい名前を代わりに使用することが推奨されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

暗号化サービス

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、アプリケーションで SMF レコードおよび PKDS レコードの新しい情報を利用できるように、アクションを行うことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

非推奨のフィールドに対する参照が更新されていない場合、SMF レコードまたは PKDS ヘッダー・レコードを処理するアプリケーションが誤った情報や不完全な情報を報告する可能性があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

アプリケーションが ICSF SMF レコード (タイプ 82) を処理する場合、以下のアクションが推奨されますが、必須ではありません。

SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ 7 (Operational Key Entry)
EQU SMF82KCX、SMF82KC3、または SMF82KC4 に対する参照は、フィールド SMF82KAP に変更してください。
SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ 14 (Master Key Entry)
EQU SMF82ANC、SMF82ACX、SMF82AC3、または SMF82AC4 は、フィールド SMF82AAP に変更してください。
SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ 15 (Retained Key Create/Delete)
EQU SMF82RKI、SMF82RCX、SMF82RC3、または SMF82RC4 に対する参照は、フィールド SMF82RAP に変更してください。
SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ 16 (Cryptographic Processor Interface)
EQU SMF82PNP、SMF82PCX、SMF82PC3、または SMF82P4 に対する参照は、フィールド SMF82PAP に変更してください。
SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ 18 (Cryptographic Processor Configuration)
EQU SMF82CGP、SMF82CGC、SMF82CGA、SMF82CX3、SMF82C3A、または SMF82C4 に対する参照は、フィールド SMF82CAP に変更してください。
SMF タイプ 82、レコード・サブタイプ20 (Cryptographic Processor Timing)
EQU SMF82TCX、SMF82TCA、SMF82T3C、SMF82T3A、または SMF82T4 に対する参照は、フィールド SMF82TPT に変更してください。

アプリケーションが Public Key Data Set (PKDS) ヘッダー・レコードを処理する場合、以下のアクションは必須です。

  • PKHKMKHP に対する参照を削除します。z900/z800 ハードウェアが存在していたときから、このフィールドには意味がありませんでした。
  • PKHSMKHP の参照を PKHRSAVP に変更します。新しいフィールドは、フィールドの用途を正確に反映します。

参照情報

影響を受けるフィールドの説明については、「Cryptographic Services ICSF: System Programmer's Guide」の以下のトピックを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.6.2.2 : PKI サービス: ユーザーが PKI 用の CA ルート証明書を持っていて、Web ページで HTTPS を使用していることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、z/OS の PKI サービス・コンポーネントは Web ページ・インターフェースに HTTPS プロトコルを使用します。旧リリースでは、PKI サービスは、HTTP プロトコルを使用して最初の Web ページを提示していました。そうすることで、ユーザーがこのページのリンクを使用して、Web サーバーの認証局 (CA) ルート証明書を Web ブラウザーにダウンロードすることができました。その後は、後続のすべての Web ページで HTTPS が使用されていました。

セキュリティーを強化するために、Web ページでは HTTP よりも HTTPS を使用することが推奨されます。HTTPS を使用するには、Web サーバーの CA ルート証明書がユーザーの Web ブラウザーに事前にインストールされている必要があります。

z/OS V2R4 以降、以前は HTTP を使用していた PKI ページが、HTTPS を使用するように更新されました。CA ルート証明書を最初のページに配信するために使用されていたリンクは除去されました。そのため、代替方法を使用して、ご使用のシステムで適切なユーザーに CA ルート証明書を配布する必要があります。また、テンプレート・ファイルから CA ルート証明書のリンクを削除して、HTTPS を使用するために vhost ファイルを更新する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

PKI サービス。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (PKI サービスの Web ページ・インターフェースの最初のユーザーの場合)。Web ブラウザーに、Web サーバーの CA ルート証明書が必要です。ない場合、ユーザーは PKI ページにアクセスできません。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

Microsoft Internet Explorer では、次のメッセージが表示されます。

このサイトは安全ではありません

Mozilla Firefox では、次のメッセージが表示されます。

安全な接続ではありません

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

初めて PKI Web ページにアクセスする際に使用する予定の Web ブラウザー用に、PKI 管理者は Web サーバー (HTTP サーバー、WebSphere、または WebSphere Liberty) の CA ルート証明書を、PKI Web ページ・インターフェースへのアクセスを必要とするユーザーに配布する必要があります。使用可能な方法は、ユーザーに PKI Web ページの URI を提供するために使用するのと同じ通信チャネルを使用して、CA ルート証明書を配布する方法です。

E メールを送信する場合、以下のことが可能です。

  1. CA ルート証明書を添付ファイルとして追加するか、Base64 エンコード・テキストとして E メールに含めます。
  2. ルート証明書のフィンガープリントを記載した E メールを別途送信することで、ユーザーは、前の E メールで正しい CA 証明書を受け取ったことを確認できます。

HTTP サーバーを使用する場合、以下のことが可能です。

  1. 以下の CA ルート証明書のリンクを pkiserv.tmpl から削除します。
    	<div role="region" aria-label="Install CA Certificate">	<A HREF="/PKIServ/cacerts/cacert.der">	Install the CA certificate to enable SSL sessions for PKI Services</A>	
  2. pkiserv.tmpl の camain.rexx のロケーションを public-cgi から ssl-cgi-bin に変更します。

    次のステートメントを変更します。
    	<param name="" value="">	<FORM METHOD=GET ACTION="/[application]/public-cgi/camain.rexx">	
    以下のように変更します。
    	<FORM METHOD=GET ACTION="/[application]/ssl-cgi-bin/camain.rexx">	
  3. SSL サーバー認証および SSL クライアント認証の vhost ファイルの public-cgi の RewriteRule 行を削除します。

    例を次に示します。
     	RewriteRule   ^/(PKIServ|Customers)/public-cgi/(.*)  http://<server-domain-name>/$1/public-cgi/$2 [R,NE,L]	

WebSphere Application Server または WebSphere Liberty サーバーを使用する場合、以下のことが可能です。

  • 以下の CA ルート証明書のリンクを pkitmpl.xml から削除します。
    	<tns:CA_cert_URL>http://hostname:port/PKIServ/cacerts/cacert.der</tns:CA_cert_URL>	

CA ルート証明書を配布するためのオプションについては、「Cryptographic Services PKI Services ガイドおよび解説書」の『Steps for accessing the user web pages』を参照してください。

参照情報

詳しくは、「Cryptographic Services PKI Services ガイドおよび解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7 : DFSMS のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである DFSMSdfp と、オプション・フィーチャー DFSMSdss、DFSMShsm、DFSMSrmm、および DFSMStvs に関するアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.7.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う DFSMS のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる DFSMS のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.7.1.1 : DFSMS: HTTPS プロトコルを使用するための DFSMSrmm Web サービスの変更


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

DFSMSrmm Web サービスは、インターネット経由で DFSMSrmm アプリケーション・プログラミング・インターフェースに接続するためのリモート Java アプリケーションに対するサポートを提供します。DFSMSrmm Web サービスは、z/OS WebSphere Application Server または Apache Tomcat (あるいは、別の Web サービス・ミドルウェア) にデプロイできます。これらのパッケージは、/usr/lpp/dfsms/rmm/ ディレクトリーで提供されています。

z/OS V2R4 以降、DFSMSrmm Web サービスでは、デフォルトで HTTPS 接続が使用されます。インストール済み環境で DFSMSrmm Web サービスを使用する場合は、Web サーバーとクライアントの両方のソフトウェアが HTTPS を使用するように構成されていることを確認する必要があります。サーバー・ソフトウェアは、いずれかの Web サービス・パッケージで使用されるプロトコルと TCP/IP ポートを選択するように構成されている必要があります。

HTTP から HTTPS への変更は、DFSMSrmm アプリケーション・プログラミング・インターフェースとのよりセキュアな通信を可能にするためのものです。

デフォルトでは、暗号化された HTTPS プロトコルを使用する接続のみが受け入れられます。HTTPS プロトコルを使用するには、署名付き証明書が鍵ストア・ファイルに保管されている必要があることに注意してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSrmm

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (HTTP プロトコルを使用してインターネット経由で DFSMSrmm API に接続するアプリケーションがある場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

Web サーバーが暗号化された HTTPS 接続を使用していない限り、rmmApiSecureConnection 変数が「false」に設定されていない場合は、RMM によって提供される Web サービス・パッケージを使用する DFSMSrmm API への暗号化されていない接続は拒否されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境が DFSMSrmm Web サービスを使用しているかどうかを判別します。この機能を使用するには、以下のいずれかのサーバー製品がシステムで実行されている必要があります。

  • IBM z/OS WebSphere Application Server
  • Apache Tomcat

また、以下のいずれかのパッケージがデプロイされている必要があります。

  • /usr/lpp/dfsms/rmm/rmmapi.ear (IBM WebSphere)
  • /usr/lpp/dfsms/rmm/rmmapitc.war (Apache Tomcat)

DFSMSrmm Web サービス用に定義されているコネクターがセキュアで、SSL プロトコルを使用している場合は、変更は不要です。ただし、クライアントが「https://」ではなく「http://」のアドレスに接続している場合など、暗号化されていない場合は、z/OS V2R4 以降の DFSMSrmm に含まれているパッケージで使用されると、接続は拒否されます。

暗号化されていない接続が見つかった場合は、以下を行います。

  1. CA 署名証明書を取得して、サーバー (Apache Tomcat または IBM z/OS WebSphere Application Server) とクライアントの両方の鍵ストア・ファイルに配置します。
  2. SSL を使用するためにサーバーのコネクターを変更します。
  3. HTTP ではなく、HTTPS アドレスに接続するようにクライアント・ソフトウェアを変更して、使用されている証明書にアクセスできることを確認します。

推奨されませんが、現行リリースでこの制限を迂回して HTTP プロトコルを使用することは可能です。そのためには、サーバー・ソフトウェアに対して環境変数 rmmApiSecureConnection を定義し、「false」に設定する必要があります。

参照情報

詳しくは、「DFSMSrmm Application Programming Interface」のトピック『Using the DFSMSrmm application programming interface with web services』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.1.2 : DFSMSdfp: デフォルト値の使用に関する XRC parmlib メンバーの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、一部の XRC デフォルト設定が IBM の推奨に合わせて変更されました。古いデフォルトを使用したい場合は、該当する parmlib メンバーで古い値を明示的に指定する必要があります。

以下のデフォルトが変更されました。

古いデフォルト

新しいデフォルト

SCDumpType

STATESAV

NDSS

ReadDelay

1000

250

SuspendOnLongBusy

NO

YES

TracksPerRead

3

12

TracksPerWrite

3

12

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

XRC に関連する parmlib メンバーで、デフォルトが変更された設定がないか調べます。

  • いずれの XRC 関連の parmlib メンバーでも設定が指定されていない場合は、次の表に従って、古いデフォルト値を保持する必要があるかどうかを判別します。値を古いデフォルトにする必要がある場合は、その値をメンバー内で指定する必要があります。それ以外の場合は、新規の z/OS リリースで XRC が開始されると、新しいデフォルトが有効になります。
  • XRC に関連する parmlib メンバーで設定が指定されている場合 (どのような値でも該当しますが、特に古いデフォルト値)、新しいデフォルト値が使用するのに適切かどうかを検討してください。

設定

デフォルトの変更の効果

古い値を保持する理由

SCDumpType

中断の少ないメカニズムを使用して、診断用にストレージ管理の状態を保管します。

ストレージ管理で中断のない状態保管をサポートしていない場合は、古い値 STATESAV を使用します。または、IBM サポートによって推奨された場合。

ReadDelay

XRC レコード・セットが 1 次ストレージ管理から読み取られる頻度が上がります。

1 次ディスクへのネットワーク待ち時間が 200 ミリ秒を超える環境の場合は、古い値 1000 を使用します。

SuspendOnLongBusy

1 次ディスクでキャッシュが使い尽くされた場合に、XRC が即時に中断され、アプリケーションへの影響が軽減されます。

古い値 NO は、目的の目標復旧時点 (RPO) を維持するために、アプリケーション応答時間に大きな影響を与えたい環境でのみ使用してください。

TracksPerRead および TracksPerWrite。

これらの設定は、同じ値に設定する必要があります。

ボリュームの初期化操作および再同期操作が高速になり、信頼度が向上します。

注:

デフォルトより大きい値がサポートされ、十分な帯域幅が使用可能な場合には、初期化および再同期のパフォーマンスを向上させることができます。

新しい値 12 がパフォーマンスに影響を与える場合にのみ、古い値 3 を使用します。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.1.3 : DFSMSdfp: SMS 制御データ・セットのバックアップ


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

マルチシステムのストレージ管理サブシステム (SMS) による複合システムでは、オペレーティング・システムは、SMS クラス、グループ、ACS ルーチン、および構成ベースの共通セットを共用しています。これらは、その複合システムのストレージ管理ポリシーを形成しています。このストレージ管理ポリシーは、ソース制御データ・セット (SCDS) で維持されます。 このポリシーが SMS でアクティブな場合は、結合ポリシーは、プロセッサー・ストレージ およびアクティブ制御データ・セット (ACDS) の DASD で維持されます。 複合システム内のシステムは、共通通信データ・セット (COMMDS) を通じて SMS 情報を通信します。

複数のレベルの DFSMS が混在するマルチシステム環境で SMS 制御データ・セットが正しく共用されるようにするために、最新レベルの DFSMS を持つシステム上で、SMS ポリシーの更新、変換、検証、およびアクティブ化を行うことをお勧めします。以前の制御データ・セットを更新または活動化する必要がある場合、制御データ・セットは新しいレベルのシステムによってフォーマットされます。 共用 SMS 制御ブロックは、新しい (以前のものではなく) 長さおよび制御情報を反映します。

フォールバックの場合、IBM では、そのフォールバック・リリースで取られたバックアップから SMS 制御データ・セットをリストアすることをお勧めします。

以前のシステム上でポリシーを編集すると、未使用の制御情報が無効化される可能性があり、新しいシステムから制御データ・セットにアクセスできなくなることがあります。以前のシステムでポリシーを変更する際には、その前に警告メッセージが出されます。以前のシステムに認知されないポリシー項目を参照しないようにするために、ACS ルーチンを更新および変換することが必要な場合があります。

シスプレックス内の最新レベルのシステムを使用して SCDS の変更を検証していない場合、ポリシー活動化障害のリスクがあることを覚えておいてください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、データ保全性を確保するために、アクションを行うことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

まだインストールされていない場合は、『共存およびフォールバック PTF のインストール』と呼ばれるステップで説明されている PTF をインストールします。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以前のシステムで、以下を実行します。

  1. フォールバックが必要な場合に設定された手順に従って、SMS 制御データ・セットのバックアップを取ります。制御データ・セットのフォーマットは VSAM 線形です。
  2. 『共存およびフォールバック PTF のインストール』と呼ばれるステップで説明されているように、すべての共存 PTF をインストールします。

また、z/OS V2R5 より前のシステムで高水準ポリシーを変更してアクティブにしていた場合は、z/OS V2R5 で確実に ACDS にアクセスできるようにするため、および SMS 制御ブロックに新しい長さと制御情報が確実に反映されるようにするために、以下を実行します。

  1. 以前のシステム上で、SETSMS SAVESCDS コマンドを使用して、アクティブな ACDS を SCDS として保管します。
  2. z/OS V2R5 システム上で、保管された SMS ポリシーの更新、変換、検証、およびアクティブ化を行います。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.1.4 : DFSMSdfp: z/OS Global Mirror Extended Remote Copy (XRC) の除去の計画


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 は、拡張リモート・コピー (XRC) とも呼ばれる IBM z/OS グローバル・ミラーをサポートする z/OS の最後のリリースとなります。

長年にわたり、IBM は、2 つの非同期複製戦略を提供してきました。

  • IBM z/OS グローバル・ミラー (拡張リモート・コピー (XRC))
  • DS8000 グローバル・ミラー

z/OS V2R5 以降では、IBM は、DS8000 グローバル・ミラーのみをサポートし、維持する予定です。

XRC のサポートの終了は、DS8900F ファミリーが z/OS グローバル・ミラーをサポートする最後のプラットフォームとなることが記載されているハードウェア発表レター 920-001 (2020 年 1 月 7 日付) で発表された方向性と合致しています。

非同期複製テクノロジーをサポートする新しい機能は、DS8000 グローバル・ミラーでのみ予定されています。DS8900F および z/OS での提供が予定されている新しい z/OS グローバル・ミラー機能はありません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 221-057 (2020 年 3 月 2 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

いいえ。ただし、XRC を使用する場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境で現在 DFSMS 拡張リモート・コピー (XRC) を使用している場合は、今後のリリースの代替機能の使用を計画してください。

参照情報

BDT については、「DFSMSdfp Advanced Copy Services」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.1.5 : DFSMShsm: SETSYS MIGRATIONAUTOCLOUD のデフォルトの変更への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、DFSMShsm 自動マイグレーションのデフォルト・ターゲットが、クラシックおよびクラウド・オブジェクト・ストレージの両方からクラシック・マイグレーションのみに変更されました。DFSMShsm データ・セットが自動的にクラウド・オブジェクト・ストレージにマイグレーションされるようにするには、この処理を有効にする必要があります。

クラウド・オブジェクト・ストレージへの自動マイグレーションは、DFSMS SPE APAR OA52901 で導入されました。これは、z/OS V2R2 および z/OS V2R3 用に提供されました。当初は、この機能はデフォルトで有効にされていました。

さらに、z/OS V2R4 では、DFSMShsm コマンド SETSYS MIGRATIONAUTOCLOUD(ALLCLOUDONLYNOCLOUD) が更新され、DFSMShsm ホストのサブセットのみがクラウド・マイグレーションを処理するように指定できるようになりました。当初は、このコマンドのデフォルトは ALL でした。これは、クラウド・マイグレーションとクラシック・マイグレーションの両方が処理されることを示します。z/OS V2R4 では、クラウド・マイグレーションがクラシック・マイグレーションの時間枠に影響を及ぼさないように、このコマンドのデフォルトが NOCLOUD に変更されました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMShsm

変更が行われた時点:

APAR OA52901 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA52901 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DFSMShsm データ・セット・マイグレーションの現在のターゲットがクラウド・オブジェクト・ストレージになっている場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のシステムで DFSMShsm データ・セットをクラウド・オブジェクト・ストレージにマイグレーションしない場合、実行するアクションはありません。

DFSMShsm データ・セット・マイグレーションが自動的にクラウド・オブジェクト・ストレージをターゲットにするかどうかを判別するには、SMS 管理クラスで、クラウド・オブジェクト・ストレージの自動マイグレーションを調べます。これらのマイグレーションは、クラウド・オブジェクト・ストレージをターゲットにする必要があることを指定し、クラウド・オブジェクト・ストレージ名を指定することで、有効にすることができます。この両方を指定しないと、代わりにクラシック・マイグレーションが実行されます。

現行の処理を保持するには、DFSMShsm ARCCMDxx parmlib メンバーで SETSYSMIGRATIONAUTOCLOUD(ALL) または MIGRATIONAUTOCLOUD(CLOUDONLY) を指定します。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.1.6 : DFSMSdfp: SMS ACDS データ・セット用のストレージの増加


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

APAR OA52913 により、SMS アクティブ制御データ・セット (ACD) 内の管理クラス定義 (MCD) の長さが、328 バイトから 760 バイトに増えました。この変更は、Transparent Cloud Tiering (TCT) の自動マイグレーション・サポートをサポートするために行われました。この変更により、アクティブ制御データ・セットに必要なストレージ・サイズの見積もりに使用されている値が無効になります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

APAR OA52913 の PTF が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA52913 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ACDS を使用しており、その ACDS がフル・キャパシティーに達する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

ACDS データ・セットが予想より早く満杯になる可能性があります。

以下のエラーが発生する可能性があります。

  • IEC070I 203: Extend was attempted but no secondary space was specified
  • IGD058I 6068 (X'17B4’): Problem could be caused by insufficient space to extend the data set

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ACDS の使用状況を確認します。ACDS が満杯になるのを回避するために、ACDS を再割り振りしてスペースを増やすことを検討します。

SCDS および ACDS を割り振る場合は、2 次スペース割り振りを指定します。このアクションにより、以下の場合に確実に拡張が実行されるようにすることができます。

  • 新規のクラス、グループ、およびその他の構造が追加された場合
  • これらの構造のサイズが増加します。

参照情報

詳しくは、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う DFSMS のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる DFSMS アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.7.2.1 : DFSMSdss: PDSE の COPY および RESTORE では SHARE キーワードが無視される


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、プログラムは、PDSE データ・セットが DFSMSdss COPY または RESTORE 操作で上書きされるまえに、これらのデータ・セットをクローズする必要があります。そうしないと、DFSMSdss COPY または RESTORE 操作で ADR412E などの逐次化エラーが発生します。

システムに OA56300 が適用されていない場合、z/OS V2R4 では、プログラムは、PDSE データ・セットが DFSMSdss COPY 操作または RESTORE 操作で上書きされる前に、これらのデータ・セットをクローズする必要があります。そうしないと、操作で ADR412E エラーなどの逐次化エラーが発生します。この動作は、OA56300 の適用前に SHARE キーワードが指定されているかどうかに関係なく発生します。

システムに既に OA56300 が適用されている場合、DFSMSdss は、PDSE データ・セットに対する COPY 操作時または RESTORE 操作時に SHARE キーワードの使用を受け入れなくなっています。

COPY または RESTORE 操作の進行中に PDSE データ・セットをクローズできないプログラムでは、TOLERATE(ENQFAILURE) キーワードを指定することができます。その場合は、プログラムによってデータ整合性を確保する必要があります。TOLERATE(ENQFAILURE) キーワードの使用は、絶対的なデータ整合性を保証するものではありません。自己責任で使用してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdss

変更が行われた時点:

APAR OA56300 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DFSMSdss が PDSE データ・セットに書き込む際にプログラムがそのデータ・セットをオープンする場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

アプリケーションは、コピーや復元によって上書きする前に PDSE をクローズする必要があります。アプリケーションをクローズしないと、DFSMSdss コピーや復元で ADR412E などの逐次化エラーが発生する可能性があります。

出力データ・セットの SHARE キーワードを無視するように DFSMSdss を変更することで、保全性を確保し、アプリケーションがオープンした PDSE を DFSMSdss が復元することを回避できます。また、DFSMSdss が復元している PDSE をアプリケーションがオープンすることも回避できます。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.2.2 : DFSMSdfp: Language Environment ランタイム・ライブラリーが DLL 用に使用可能であることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

Language Environment は、単一のランタイム環境の中で共通サービスと言語固有ルーチンを提供します。Language Environment を使用することにより、アプリケーション用のダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) を作成して使用することができます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ご使用のシステムが DLL を構築または参照する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のシステムが DLL を構築または参照する場合は、Language Environment ランタイム・ライブラリー (SCEERUN および SCEERUN2) を参照するようにシステム・リンク・リストをセットアップするか、あるいは、DLL を作成または使用する各ジョブに、これらのライブラリーを参照する STEPLIB DD ステートメントが含まれていることが必要です。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.2.3 : DFSMSdfp: SYS1.IMAGELIB の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

ライン・モード (ページ・モードではなく) で稼働する IBM 3800 または IBM 3900 などのページ・モード・プリンターを使用している場合は、ライブラリー文字セット、図形文字変更モジュール、および文字配列テーブルを、SYS1.IMAGELIB にインストールする必要があります。このアップグレード・アクションは、PSF によって駆動される IBM 3900 プリンターを使用している場合は適用されません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (古い SYS1.IMAGELIB を使用しておらず、ServerPac または SystemPac を使用してインストールしようとしており、3800 または 3900 などのライン・モード・プリンターを使用している場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

IBM 3800 または 3900 プリンター

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. samplib データ・セットの LCSBLD1 ジョブを実行して、文字セット、図形文字変更モジュール、 および文字配列テーブルを SYS1.IMAGELIB に作成します。
  2. カスタマイズされた、あるいはローカルで作成された FCB および UCS イメージを、 古いシステムの SYS1.IMAGELIB データ・セットから新しいシステムの SYS1.IMAGELIB データ・セット にコピーします。

参照情報

SYS1.IMAGELIB の維持については、z/OS DFSMSdfp Advanced Servicesを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.2.4 : DFSMSdss: IPL 可能なスタンドアロン DFSMSdss イメージの構築


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V1R12 以降では、DFSMSdss は EXCP の代わりに BSAM を使用して、DUMP、COPYDUMP、および RESTORE の操作時に DFSMSdss ダンプ・データ・セットの読み取りと書き込みを行います。そのため、DFSMSdss スタンドアロン・サービスを使用する予定の場合は、スタンドアロン・サービス・プログラムの IPL 可能コア・イメージを再構築する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdss

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DFSMSdss スタンドアロン・サービスを使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

スタンドアロン・サービスは、IBM 3494 TotalStorage™ エンタープライズ自動化テープ・ライブラリー、IBM 3495 TotalStorage エンタープライズ自動化テープ・ライブラリー、および IBM 3590 TotalStorage エンタープライズ・テープ・サブシステムをサポートします。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

スタンドアロン・サービスは、SMS 管理のボリューム上でのコア・イメージの作成はサポートしていません。

システムへの影響:

このアップグレード・アクションを実行しない場合、DFSMSdss スタンドアロン・リストアのユーザーは、65520 バイトより大きなブロックを使用して作成されたバックアップをテープにリストアできなくなります。その操作は失敗し、メッセージ「ADRY3530I SEQUENCE ERROR ON RESTORE TAPE」が発行されます。

65520 バイト・ブロックを使用して作成されたバックアップは、以前と同様にリストアできます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. スタンドアロン・サービスの IP 可能コア・イメージを作成するには、DFSMSdss コマンド BUILDSAを使用します。このコマンドには以下を指定できます。
    • スタンドアロン・サービスの IPL に使用する装置 (カード・リーダー、磁気テープ・ドライブ、DASD ボリュームなど)。
    • スタンドアロン・サービスで使用するオペレーター・コンソール。

    BUILDSA コマンドは、現行のオペレーティング・システムのもとで IPL 可能コア・イメージを構築し、IPL の実行元がカード、テープ、または DASD のどれであるかに応じて、レコード・サイズを決定します。

  2. セキュリティー管理製品 (RACF など) を使用して、SYS1.ADR.SAIPLD.Vvolser データ・セットおよびスタンドアロン・サービス・モジュールを保護します。
  3. この機能によってリストアできるシステムのバックアップ・コピーをまだ作成していない場合は、ここで作成してください。ボリュームのバックアップについては、z/OS DFSMSdfp Storage Administrationを参照してください。
注:
  1. DASD から実行した場合にスタンドアロン・サービスを確実に使用できるようにするために、SYS1.ADR.SAIPLD.Vvolser データ・セットを削除したり、他のボリュームに移動しないでください。
  2. DASD から IPL して後でそのボリューム通し番号を変更する場合は、BUILDSA 機能を再実行して、 新しいボリューム通し番号を名前に持つ新規のコア・イメージ・データ・セットを作成してください。
  3. z/OS V1R11 の DFSMSdss スタンドアロン・リストア・プログラムを使用して、65520 バイトより大きなブロック・サイズを使用して作成されたバックアップをリストアしようとすると、操作が失敗し、メッセージ ADRY3530I SEQUENCE ERROR ON RESTORE TAPE が発行されます。

参照情報

詳しくは、z/OS DFSMSdfp Storage Administrationを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う DFSMS のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる DFSMS のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.7.3.1 : DFSMSdfp: OAM FSDELETE テーブルの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

ファイル・システム削除テーブル (FSDELETE) は、オブジェクト・アクセス方式 (OAM) によって z/OS UNIX ファイル・システム階層から削除されるオブジェクトを識別するために使用されます。削除されるオブジェクトは、ファイル・システムに書き込まれていてコミットされていないオブジェクトの通常の削除アクティビティーまたはクリーンアップのケースの結果である場合があります (アプリケーション・ロールバック)。

z/OS V2R3 および V2R4 の APAR OA55700 により、OAM では、既存のストレージ階層にクラウド層が追加されました。OAM オブジェクトは、パブリッククラウドまたはプライベートクラウドにオブジェクトとして保管できます。このサポートの一環として、APAR OA55700 により、4 バイトの CHAR 値を含む CLOUD ID 列が FSDELETE テーブルに追加されました。

APAR OA55700 の更新は、V2R5 の基本リリースに含まれています。そのため、OAM オブジェクトのユーザーは、このワークフロー・ステップで説明されているように、FSDELETE テーブルを更新する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

z/OS V2R3 および V2R4 の APAR OA55700。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (OAM オブジェクト・サポートを使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. CBRSMR1D サンプル・ジョブの FSDELETE テーブルが存在しない場合、このサンプル・ジョブを変更して実行します。
  2. CBRSMCID サンプル・ジョブの新しい列が存在しない場合、このサンプル・ジョブを変更して実行します。

参照情報

詳しくは、z/OS DFSMS OAM Planning, Installation, and Storage Administration Guide for Object Supportの OAM のマイグレーション、インストール、およびカスタマイズに関するトピックを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.7.3.2 : DFSMSdfp: OAM DB2 BIND ジョブの実行


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS の新規リリースにマイグレーションする際に、オブジェクト・サポート用に OAM を使用している場合は、OAM DB2 BIND ジョブを実行する必要があります。BIND ジョブは、新しい OAM DB2 コードを使用して DB2 を更新します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

DFSMSdfp

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (OAM オブジェクト・サポートを使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

共存 PTF を DFSMSdfp OAM に適用できます。共存 PTF のインストールについては、『共存およびフォールバック PTF のインストール』と呼ばれるステップを参照してください。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のシステムに該当する BIND ジョブを実行します。

  1. samplib ジョブ CBRPBIND (OAM DB2 Bind Package Job) を更新し、実行します。
  2. 以下のいずれかを実行します。
    • ご使用のシステムが OAM を開始するか、ファイル・システム・サブレベル、光ディスク装置または磁気テープ装置を使用するか、または OAM ストレージ管理コンポーネント (OSMC) を使用する場合、以下を実行します。
      • samplib ジョブ CBRABIND (OAM DB2 Application Plan Bind for LCS and OSR) を更新し、実行します。
      • samplib ジョブ CBRHBIND (OAM DB2 Application Plan Bind for OSMC) を更新し、実行します。
    • ご使用のシステムが OAM を開始せず、ファイル・システム・サブレベル、光ディスク装置または磁気テープ装置を使用せず、OSMC を使用しない場合は、samplib ジョブ CBRIBIND (OSR 専用の OAM DB2 アプリケーション・プラン・バインド) を更新し、実行します。
  3. 詳しくは、z/OS DFSMS OAM Planning, Installation, and Storage Administration Guide for Object Supportの OAM のマイグレーション、インストール、およびカスタマイズに関するトピックを参照してください。

注: OAM BIND ジョブの旧バージョンを編集する場合は、それぞれの samplib OAM BIND ジョブのヘッダーに記述されているとおりに、新しい変更を取り込む必要があります。

参照情報

OAM について詳しくは、z/OS DFSMS OAM Planning, Installation, and Storage Administration Guide for Object Supportを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.8 : 分散ファイル・サービスのアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである分散ファイル・サービスのアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.8.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う分散ファイル・サービスのアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる分散ファイル・サービスのアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.8.1.1 : DFS/SMB: DFS/SMB の代わりにネットワーク・ファイル・システム (NFS) の使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、z/OS オペレーティング・システムでは、分散ファイル・システム/Server Message Block (DFS/SMB) はサポートされません。当初、z/OS Distributed File Service 基本エレメントは、SMB および z/OS ファイル・システム (zFS) の 2 つのコンポーネントから構成されていました。z/OS V2R4 では、基本エレメントの名前が z/OS ファイル・システムに変更されました。

z/OS と Microsoft Windows の間でファイルを共用する必要がある場合、IBM は、DFS/SMB の代わりにネットワーク・ファイル・システム (NFS) プロトコルを使用することを推奨します。NFS を使用することで、z/OS データを UNIX システムや Linux システムと共用することもできます。

NFS は、z/OS プラットフォームの戦略的ファイル共用プロトコルです。ご使用の環境を NFS にアップグレードできるように、IBM は、既存のレベルのオペレーティング・システムに新規の NFS 機能 (インストール、セキュリティー、可用性、および操作上の機能強化など) を提供する予定です。予定されているこれらの機能強化は、次のリリースの z/OS にアップグレードする前に、容易に NFS にマイグレーションできるようにすることを目的としています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

IBM z/OS Distributed File Service 基本エレメントの Server Message Block (SMB) サポート。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 218-236 (2018 年 5 月 15 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DFS/SMB を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

システムが DFS/SMB を使用しているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMUSS,ZOSMIGV2R3_NEXT_USS_SMB_DETECTED を使用します。このチェックは、APAR OA56251 で追加され、z/OS V2R3 のシステムで使用できます。

実行ステップ

以下を実行します。

  1. システムが DFS/SMB を使用しているかどうかを判別します。これを行うには、ヘルス・チェック IBMUSS,ZOSMIGV2R3_NEXT_USS_SMB_DETECTED を使用します。
  2. DFS/SMB を使用している場合は、使用を停止します。
  3. NFS が構成されて稼働していることを確認します。

    NFS は、システム管理者を支援する以下の 2 つの z/OSMF ワークフローを提供します。

    z/OS NFS サーバーをインストールおよび構成するためのワークフロー
    システム管理者が z/OS NFS サーバーのセットアップ・プロセスを行うのをガイドします。このワークフローは、NFS サーバーの初期インストールに関する情報を提供します。これまでに NFS をセットアップしたことがない場合は、この情報が役立ちます。
    z/OS DFS/SMB から z/OS NFS にマイグレーションするためのワークフロー
    z/OS NFS が既存の z/OS DFS/SMB 構成と同様の機能を提供するために、システム管理者が実行する必要があるステップについて説明します。

    これらのワークフローについて詳しくは、APAR OA56186 を参照してください。

  4. NFS の同等の機能を使用します。

参照情報

NFS について詳しくは、「z/OS Network File System ガイドおよび解説書」を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMUSS,ZOSMIGV2R3_NEXT_USS_SMB_DETECTED を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.9 : HCD のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントであるハードウェア構成定義 (HCD) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.9.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う HCD のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる HCD のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.9.1.1 : HCD: サポートされないプロセッサー・タイプの構成の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 の HCD では、サービスが終了したプロセッサー・タイプのサポートが除去されました。具体的には、HCD は以下のプロセッサー・タイプをサポートしなくなっています。

  • IBM z10 EC、プロセッサー・タイプ 2097、モデル E12、E26、E40、E56、および E64
  • IBM z10 BC、プロセッサー・タイプ 2098、モデル E10
  • IBM z9 EC、プロセッサー・タイプ 2094、モデル S08、S18、S28、S38、および S54
  • IBM z9 BC、プロセッサー・タイプ 2096、モデル R07 および S07
  • IBM z990、プロセッサー・タイプ 2084、モデル A08、B16、C24、および D32
  • IBM z890、プロセッサー・タイプ 2086、モデル A04

z/OS V2R5 は、これらのサーバーでは稼働しません。

以前、z/OS V2R4 では、IBM z900 (プロセッサー・タイプ 2064) および IBM z800 (プロセッサー・タイプ 2066) のサポートが終了されました。

入出力定義ファイル (IODF) にこれらのサーバーの定義が含まれており、HCD を使用して構成を保守している場合、z/OS V2R5 に移行する前に以前の定義を削除する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

HCD.

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (サポートされないプロセッサーがまだ入出力定義ファイル (IODF) で定義されている場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

HCD は、サポートされていないプロセッサー・タイプの入出力構成を検証できません。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

現在アクティブな IODF を確認して、これらのサービスが終了したプロセッサーについて保管されたプロセッサー構成がないかを判別します。

以下の手順を実行します。

  1. HCD を開始します。
  2. オプション 1「Define, modify, or view configuration data」
  3. 定義されているプロセッサー構成のリストを表示するには、オプション 3「Processors」を選択します。
  4. 「Type」列で、サービスが終了したプロセッサー・タイプがないか確認します。
  5. 1 つ以上のサービスが終了したプロセッサー・タイプのプロセッサー構成が残っている場合は、そのプロセッサーがまだ使用されているかどうかを判別します。存在していない場合は、その構成を削除します。

    そうではなく、プロセッサーがまだ使用されている場合は、IODF を保守しているシステムを z/OS V2R5 にアップグレードすることはできません。

参照情報

詳しくは、「HCD ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.9.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う HCD のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる HCD のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.9.2.1 : HCD: Tivoli System Automation からのスイッチ機能の除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

2019 年 9 月のサービス終了日が近づいている Tivoli System Automation (TSA) の入出力操作コンポーネント (I/O Ops)に合わせて、HCD は z/OS V2R4 で入出力操作のサポートを終了しました。「米国 IBM ソフトウェア発表レター 217-086」(2018 年 2 月 28 日付) に示されているように、入出力操作コンポーネントは、リリース 4.1 で TSA から除去されます。この変更により、HCD と HCM は、z/OS V2R4 以降では入出力操作コンポーネントをサポートしません。

HCM の変更については、『HCM: Tivoli System Automation からの入出力操作の除去への対応』と呼ばれるワークフロー・ステップで説明しています。

以前のリリースでは、HCD は、スイッチ構成のインポート、エクスポート、定義、およびアクティブ化と、HCD 入力パス・レポートの入力の収集に入出力操作コンポーネントを使用していました。HCD での入出力操作のサポートが終了したことは、HCD がスイッチ構成のインポート、エクスポート、およびアクティブ化をサポートしなくなったことを意味します。対応する HCD アクション 2.8、2.9、および 5.2 は HCD から除去されています。

HCD でスイッチおよびスイッチ構成を定義することは引き続き可能ですが、IODF 内のスイッチ情報は、スイッチ自体が持つ情報と非同期になる可能性があります。そのため、HCD 内のスイッチ構成情報の使用を停止することが推奨されます。

注:

最近の FICON スイッチは、スイッチ自体の内部で構成されます。

入出力操作のサポートの除去により、HCD では、入出力パス・レポートの情報の収集に入出力操作を使用しなくなります (入出力パス・レポートは、HCD で引き続き使用できます)。HCD は、IBM Z のディスカバリーおよび自動構成 (zDAC) を使用して、同様の機能を提供できます (システムで zDAC が有効にされている場合)。zDAC が有効にされていない場合、HCD 入出力パス・レポートには、IODF からの情報のみが含まれます。zDAC は、ディスカバリーを実行できるようにするために、動的に一時デバイスを定義するので注意してください。

zDAC には、ローカル・シスプレックスからアクセス可能なパスについてのみ状況情報を入手できるという制限があります。現在、入出力パス・レポートを入手するために HCD および TSA 入出力操作を z/OS V2R4 で実行している場合、レポートをすべての z/OS シスプレックスで実行してから、この情報を手動で結合する必要があります。あるいは、関心のあるすべてのパスにアクセスできる 1 つのシステム上でレポートを実行することもできます。

この変更は、入出力パス・レポートが要求されて、入出力操作を使用できない場合に、メッセージ CBDG129I が表示されなくなることも意味します。

HCM は、引き続き HCD によって生成された入出力パス・レポートを表示します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

HCD

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (入出力パス・レポートでシステム状況情報を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

HCD オプション 1.2 を使用してスイッチを検索することで、IODF 内にスイッチ構成が残っているかどうかを判別します。IODF 内にスイッチ構成があるかどうかを判別するには、アクション「s」(Work with switch configurations) およびアクション「p」(Work with ports) を使用します。

入出力パス・レポートを使用する場合は、レポートを実行するシステムで zDAC を有効にします。これを行うには、HCD を実行している LPAR が動的に入出力構成の変更を行うことを許可する必要があります。さらに、レポートを実行するユーザーが動的に入出力構成を変更することを許可する必要もあります。このアクティビティーを行うには、OPERCMDS クラス内の MVS.ACTIVATE プロファイルに対する UPDATE 権限が必要です。zDAC について、および zDAC を有効にする方法について詳しくは、「HCD ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

HCD 入出力パス・レポートを実行しているかどうかを判別します。実行している場合は、以下を行います。

  • 以前のバージョンの HCD を使用して、スイッチ構成を定義、エクスポート、およびアクティブ化します。IODF からスイッチ構成情報を削除することが推奨されます。
  • TSA 入出力操作を使用していた入出力パス・レポートを、zDAC を使用する入出力パス・レポートに置き換えます。
  • HCD によってメッセージ CBDG129I は発行されなくなるので注意してください。

参照情報

詳しくは、「z/OS HCD ユーザーズ・ガイド 」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.10 : HCM のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントであるハードウェア構成マネージャー (HCM) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.10.1 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う HCM のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる HCM のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.10.1.1 : HCM: Tivoli System Automation からの入出力操作の除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

入出力操作コンポーネント (I/O Ops) は、リリース 4.1 で Tivoli System Automation (TSA) から除去されます。この変更により、HCD と HCM は、z/OS V2R4 以降では入出力操作コンポーネントをサポートしません。

HCD の変更については、『HCD: Tivoli System Automation からのスイッチ機能の除去への対応』と呼ばれるワークフロー・ステップで説明しています。

以前のリリースでは、HCM は以下の機能に入出力操作コンポーネントを使用していました。

  • アクティブ・シスプレックスとそのオブジェクトの状況のグラフィカル表示
  • スイッチ・マトリックスの取得、操作、およびアクティブ化
  • 入出力操作コマンドの発行

この変更により、対応する機能が HCM から除去されます。具体的には、これらの機能は HCM 操作メニュー、および「View」>「Colors dialog」>「I/O Operations」でリストされるアクションから除去されます。

HCM は、引き続き HCD によって生成された入出力パス・レポートを表示します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

HCM

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 217-086「IBM Service Management Suite for z/OS, V1.4.2 integrates System Automation solutions to offer modernized operations automation for increased availability on IBM z Systems」(2017 年 2 月 28 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (HCM を使用してアクティブ・シスプレックスに関する情報を表示する、スイッチ・マトリックスの作業をする、あるいは入出力操作コマンドを発行する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

HCM を使用している場合は、HCM を使用してアクティブ・シスプレックスに関する情報を表示する、スイッチ・マトリックスの作業をする、あるいは入出力操作コマンドを発行することはできなくなったので注意してください。また、HCM は HCD に依存するため、HCM 内のスイッチ構成情報の使用を停止することが推奨されます。

注: 最近の FICON スイッチは、スイッチ自体の内部で構成されます。

参照情報

詳しくは、「z/OS and z/VM HCM ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.11 : HLASM のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである High Level Assembler (HLASM) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.11.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う HLASM のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる HLASM のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.11.1.1 : HLASM: 変更されたデフォルトの ILMA が許容されることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

HLASM APAR PI74470 の前は、アセンブリー中に ACONTROL OPTABLE を使用してアクティブ命令セットが切り替えられた場合、それより前に定義されたマクロは、現在の OPTABLE セットにしか追加されないために表示されなくなっていました。SYSLIB マクロの場合、マクロの新規コピーがフェッチされるため、この動作によって (効率は悪くなりますが) 問題は発生しません。しかし、インライン・マクロの場合、この動作によってマクロが未定義になるため、エラーが発生します。

この問題を回避するために、APAR PI97142 によってオプション ILMA が追加されました。これにより、インライン・マクロがすべての OPTABLE で定義されるようになることで、問題が回避されます。ILMA オプションは、デフォルトの NOILMA をオーバーライドするために、明示的に指定する必要があります。

APAR PI98655 により、キーワード値 ILMA=YES がデフォルト・オプション・モジュール ASMADOPT およびマクロ ASMAOPT (ASMADOPT の生成に使用される) に組み込まれました。

このデフォルトの変更による影響は、いくつかのアセンブリー言語プログラムを除いてほとんどありません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

HLASM

変更が行われた時点:

APAR PI98655 がインストールされた z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PI98655 がインストールされていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

いいえ (ただし、『実行ステップ』に記載されている条件を満たすアセンブリー言語プログラムがある場合は、推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

高水準アセンブリー言語プログラムに、以下のすべての条件を満たすコードがないか確認します。

  • ACONTROL OPTABLE を使用して命令セットを切り替える
  • インライン・マクロを使用し、アセンブリー・オプションに ILMA および明示的な NOILMA オプションが含まれない
  • OPTABLE 命令セットごとに異なるインライン・マクロを定義する予定である

これらのすべての条件を満たすプログラムの場合、対象の各マクロが定義された時点でオプション NOILMA がアクティブであることを確認する必要があります。これは、例えば *PROCESS ステートメントまたは PARM フィールドでアセンブリー全体に対して指定したり、対象のマクロの前の ACONTROL ステートメントで指定したりすることができます。

注:

独自の ASMADOPT デフォルト・オプション・モジュールをアセンブルする場合、ILMA の新規のデフォルトは、デフォルト・オプション・モジュールを再アセンブルするか、提供されたデフォルト・オプション・モジュールを使用するように切り替えるまでは、有効になりません。

参照情報

詳しくは、「HLASM Programmer's Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.11.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う HLASM のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる HLASM のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.11.2.1 : IEV90 別名の usermod の使用中止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 以降、および APAR PI71827 が適用された旧リリースでは、ASMA90 の別名として IEV90 を定義する必要がなくなりました。HLASM には、HMQ4160J の JCLIN に ALIAS IEV90 ステートメントが含まれるようになり、ASMA90 の別名は自動的に作成されます。

IEV90 という名前を使用して ASMA90 を呼び出すプログラムは引き続き動作します。

旧リリースでは、アセンブラー H (IEV90) から High Level Assembler (ASMA90) へのアセンブラー・プロシージャーのマイグレーションを容易にするために、ご使用のシステムで ASMA90 の別名として IEV90 を定義する場合がありました。 そのシステムでは、ASM.SASMSAM1 ライブラリー内の ASMAIEV のサンプル usermod を使用して、参照の更新が完了するまでその別名を有効にしておくことができました。 IBM では、データ・セット ASM.SASMSAM1 内にモジュール ASMAIEV を用意しています。このサンプルでは、ASMAIEV の usermod 名は ML00009 です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

HLASM

変更が行われた時点:

APAR PI90075 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PI90075 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (usermod を使用して IEV90 別名を定義している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ASMAIEV のサンプル usermod を適用するための説明については、ご使用のインストール手順を確認してください。この usermod の適用は不要になっています。

参照情報

詳しくは、「HLASM Installation and Customization Guide」を参照してください。.

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12 : IBM z/OS Management Facility のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである IBM z/OS Management Facility (z/OSMF) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.12.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う z/OSMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる z/OSMF のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.12.1.1 : z/OSMF: z/OSMF デスクトップ・インターフェースの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了システム・プログラマーおよび Db2 システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OSMF デスクトップは、z/OSMF と対話するための主要なユーザー・インターフェースです。z/OS V2R5 では、以前のクラシック またはツリー・スタイル のインターフェースは z/OSMF から除去されました。

z/OSMF デスクトップは、クラシック・インターフェースのすべての機能をさらに最新式のパーソナライズされた UI で提供します。z/OSMF デスクトップには、ユーザーがカスタマイズできるタスク・アイコン、タスクバー、その他のデスクトップ・エレメントが組み込まれています。z/OSMF デスクトップでは、ユーザーは、その他の操作環境に似ている使い慣れたインターフェースを使用して z/OS と対話できます。

z/OSMF デスクトップは、以下のような追加の機能を提供します。

  • z/OS データ・セットおよびファイルの検索
  • タスクをフォルダーにグループ化する機能

z/OSMF デスクトップは、ユーザーが z/OSMF ウェルカム・ページにアクセスすると表示されます。クラシック・インターフェースが以前のリリースでユーザー設定として保管されていた場合、z/OSMF デスクトップが代わりに表示されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。IBM ソフトウェア発表レター 219-210 (2019 年 12 月 10 日付) で、「開発意向表明」として発表されました。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/OSMF の機能にアクセスするために、z/OSMF デスクトップの使用を開始します。クラシック・インターフェースは、ユーザーが選択可能なオプションとして使用できなくなっています。

参照情報

詳しくは、z/OSMF オンライン・ヘルプを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.1.2 : z/OSMF: IBM zERT Network Analyzer のアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS ネットワーク管理者および Db2 システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 にアップグレードする際、既存の IBM zERT Network Analyzer 設定を新しいリリースにアップグレードする必要があります。また、ユーザーが作成した照会や、インポートされた SMF データを、既存の IBM zERT Network Analyzer データベースから新しいリリースのスキーマ・バージョンにアップグレードする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

新しいリリースをインストールする前に、一部の情報を既存の IBM zERT Network Analyzer 設定パネルから収集する必要があるほか、既存の IBM zERT Network Analyzer データベース内のデータのアンロードが必要になる場合があります。インストールが完了すると、最初の IPL の実行後に追加のアップグレード・アクションが実行されます。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (IBM zERT Network Analyzer を使用していて、既存のアプリケーション設定、ユーザーが作成した照会、インポートされた SMF データを保持する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

Db2 for z/OS サブシステム (Db2 11 以上) へのアクセス。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

ターゲット・システムで Db2 for z/OS を実行していない場合、リモート Db2 サブシステムを使用できます。最適なパフォーマンスを得るには、コロケーションされた Db2 for z/OS サブシステムが推奨されます。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境で IBM zERT Network Analyzer z/OSMF プラグインを使用しているかどうかを判別します。そのためには、IZUPRMxx メンバーの PLUGINS ステートメントに ZERT_ANALYZER パラメーターが指定されているか確認します。指定されている場合、IBM zERT Network Analyzer は、少なくとも z/OSMF インスタンスに対して有効になっています。そうでない場合、IBM zERT Network Analyzer は使用されていません。実行するアクションはありません。

IBM zERT Network Analyzer がシステムで使用可能になっている場合、このセクションの情報を引き続き参照してください。

新しいバージョンの z/OS をインストールする前に:

  • データベース設定をアップグレードするには、データベース管理者 (DBA) と協力して、新しいリリース用にセットアップされているデータベースのデータベース設定を判別してください (データベースのアップグレード・ステップについては下記を参照)。
  • アプリケーション設定をアップグレードするには、以下のステップを実行します。
    1. 既存の IBM zERT Network Analyzer にログインします
    2. 「設定」>「アプリケーション設定」にナビゲートします
    3. LOG SETTINGS、REPORT SETTINGS、および EXPORT SETTINGS の各セクション内の現行のアプリケーション設定を記録します

新しいバージョンの z/OS および IBM zERT Network Analyzer をインストールして、新しいデータベースをアップグレードした後:

  1. 新規の IBM zERT Network Analyzer にログインします
  2. 「設定」>「アプリケーション設定」にナビゲートします
  3. 記録した設定を適用します

新しいバージョンの z/OS をインストールする前に:

既存の IBM zERT Network Analyzer データベースのスキーマ・バージョンが少なくとも 1.3.x であることを確認します。そうでない場合は、Network Analyzer およびデータベースをそのスキーマ・バージョンにするためにサービスを適用する必要があります (関連する HOLD アクションの実行を含む)。スキーマ・バージョン 1.3.x が APAR PH16222 (z/OS V2R3) および APAR PH16223 (z/OS V2R4) で導入されましたが、最新レベルのサービスを受け取るために最新の IBM zERT Network Analyzer PTF を適用することをお勧めします。

IBM zERT Network Analyzer データベースが適切なスキーマ・バージョンになるまで、下記のデータベースのアップグレード・ステップを実行しないでください。データベース・スキーマ・バージョンおよびリリースの値は、IBM zERT Network Analyzer の「設定」>「データベース設定」ダイアログの「データベース情報」エリアで確認できます。

既存の IBM zERT Network Analyzer データベースからのデータの UNLOAD:

Db2 for z/OS UNLOAD ユーティリティーを使用して、表 1 および該当する場合には表 2 にリストされているテーブル・スペースをアンロードします。これらのユーティリティーを使用する詳細な手順については、下記の『Db2 for z/OS の UNLOAD および LOAD のユーティリティーの使用』を参照してください。

表 1 および表 2 には、照会およびインポートされた SMF データをそれぞれ保持するためにアップグレードする必要がある特定の IBM zERT Network Analyzer データベース・テーブルがリストされています。リストされているテーブルのみをアップグレードする必要があることに注意してください。APPL テーブル (<schema>.<appTable>) と照会結果テーブル (区分テーブル) はアップグレードしないでください。APPL テーブルは新しいデータベースの作成時に適切に準備され、照会結果テーブルには一時データのみが格納されています。

表 1: 照会を保持するためにアップグレードするテーブル・スペース

固定スキーマおよびテーブルの名前

別名スキーマおよびテーブルの名前

SYSIBM_EZB_ZNADB.OPENJPA_SEQUENCE_TABLE

<schema>.<openjpaTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.QUERY

<schema>.<queryTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SCOPE_FLTR

<schema>.<scopeFltrTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SCOPE_FLTR_ENDPT

<schema>.<scopeFltrEndptTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SCOPE_FLTR_SYSSPEC

<schema>.<scopeFltrSysspecTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SEC_FLTR

<schema>.<secFltrTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SEC_IPSEC_FLTR

<schema>.<secIpsecFltrTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SEC_SSH_FLTR

<schema>.<secSshFltrTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SEC_TLS_FLTR

<schema>.<secTlsFltrTable>


表 2: インポートされた SMF データを保持するためにアップグレードするテーブル・スペース

固定スキーマおよびテーブルの名前

別名スキーマおよびテーブルの名前

SYSIBM_EZB_ZNADB.DATAMGMTHISTORY

<schema>.<dmhistTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.DATASET

<schema>.<dsTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SECURITY_SESSION

<schema>.<secsessTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SESSION_STATISTICS

<schema>.<sessstatsTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.IPSEC_INFO

<schema>.<ipsecTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.SSH_INFO

<schema>.<sshTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.TLS_INFO

<schema>.<tlsTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.TOPOLOGY

<schema>.<topoTable>

SYSIBM_EZB_ZNADB.OPENJPA_SEQUENCE_TABLE

<schema>.<openjpaTable>

新しいバージョンの z/OS をインストールした後: SMF データがインポートされる前、または照会が保管される前に、新しい IBM zERT Network Analyzer データベースへの LOAD プロセスを実行することが重要です。そうしないと、既存の SMF データまたは照会は、LOAD 操作の実行時に上書きされます。

既存の IBM zERT Network Analyzer データベース・セットアップ、新しいデータベースに必要なセットアップ、および場合によっては DBA の設定により、既存の IBM zERT Network Analyzer データベース・インスタンスの内容を新しいデータベースにロードするための正確な手順が決まります。

下記に、3 つの一般的なシナリオについて説明しますが、必要に応じて、特定の状況に合わせてこれらのシナリオを調整することができます。

 

シナリオ 1: IBM zERT Network Analyzer データベースで (IZUZNADA テンプレートに基づく) 別名データベース・スキーマが使用され、新しいリリースのデータベースが既存のデータベースと同じ Db2 for z/OS サブシステムで作成される場合:

  1. Network Analyzer データベースで定義されているすべての別名を除去します。
  2. 新しいリリースの IZUZNADI 変数置換データ・セットのコピーにローカル値を指定します。その際、<schema> には、既存の Network Analyzer データベースで使用されているのとは異なる値を指定するように注意してください。
  3. 最新の IBM zERT Network Analyzer のバージョンの IZUZNADA テンプレートを使用して、IBM zERT Network Analyzer データベース・オブジェクトの新しいセットを新しい <schema> 名の下に作成します。生成された DDL が実行されると、新しいデータベース・オブジェクトを指す新しい別名のセットが作成されます。
  4. Db2 for z/OS LOAD ユーティリティーを使用して、既存のデータベースからアンロードされたデータを新しいデータベースにロードします。
  5. 新しい IBM zERT Network Analyzer で z/OSMF インスタンスを開始します。
  6. 上記の『IBM zERT Network Analyzer のアップグレード』で説明されているように、データベース設定パネルとアプリケーション設定パネルを更新します。
  7. この時点で、以前のデータベースのユーザーが作成した照会 (アップグレードした場合) およびインポートされた SMF データ (アップグレードした場合) は、新しいバージョンの Network Analyzer で使用可能になっているはずです。

これ以降の時点で、以前のリリースの IBM zERT Network Analyzer および関連データベースに切り替える必要が生じた場合は、以下のようにします。

  1. すべての別名を除去します。
  2. 以前のスキーマ名の以前のデータベース・オブジェクトを指すように、これらの別名をすべて再作成します。

シナリオ 2: 新しいリリースのデータベースが既存のデータベースとは別の Db2 for z/OS サブシステムで作成される場合 (固定データベース・スキーマと別名データベース・スキーマの両方で機能します):

  1. 新しいリリースの IZUZNADI 変数置換データ・セットのコピーにローカル値を指定します。
  2. 最新の IBM zERT Network Analyzer のバージョンの IZUZNADT テンプレートまたは IZUZNADA テンプレートを (必要に応じて) 使用して、IBM zERT Network Analyzer データベース・オブジェクトの新しいセットを別の Db2 for z/OS サブシステムに作成します。
  3. Db2 for z/OS LOAD ユーティリティーを使用して、既存のデータベースからアンロードされたデータを新しいデータベースにロードします。
  4. 新しい IBM zERT Network Analyzer で z/OSMF インスタンスを開始します。
  5. 上記の『IBM zERT Network Analyzer のアップグレード』で説明されているように、データベース設定パネルとアプリケーション設定パネルを更新します。
  6. この時点で、以前のデータベースのユーザーが作成した照会 (アップグレードした場合) およびインポートされた SMF データ (アップグレードした場合) は、新しいバージョンの Network Analyzer で使用可能になっているはずです。

これ以降の時点で、以前のリリースの IBM zERT Network Analyzer および関連データベースに切り替える必要が生じた場合は、単に、以前のバージョンの IBM zERT Network Analyzer が以前のデータベースを指すようにします。すべてのデータが、最後にデータベースを使用した時点から変更されずに残っているはずです。

シナリオ 3: IBM zERT Network Analyzer で (IZUZNADT テンプレートに基づく) 固定データベース・スキーマが使用され、新しいリリースのデータベースが既存のデータベースと同じ Db2 for z/OS サブシステムで定義される場合:

  1. 既存の IBM zERT Network Analyzer データベースを除去します。
  2. 新しいリリースの IZUZNADI 変数置換データ・セットのコピーにローカル値を指定します。
  3. 最新の IBM zERT Network Analyzer のバージョンの IZUZNADT テンプレートを使用して、IBM zERT Network Analyzer データベース・オブジェクトの新しいセットを、以前のデータベースが置かれていたのと同じ Db2 for z/OS サブシステムに作成します。
  4. Db2 for z/OS LOAD ユーティリティーを使用して、既存のデータベースからアンロードされたデータを新しいデータベースにロードします。
  5. 新しい IBM zERT Network Analyzer で z/OSMF インスタンスを開始します。
  6. 上記の『IBM zERT Network Analyzer のアップグレード』で説明されているように、データベース設定パネルとアプリケーション設定パネルを更新します。
  7. この時点で、以前のデータベースのユーザーが作成した照会 (アップグレードした場合) およびインポートされた SMF データ (アップグレードした場合) は、新しいバージョンの Network Analyzer で使用可能になっているはずです。

これ以降の時点で、以前のリリースの IBM zERT Network Analyzer および関連データベースに切り替える必要が生じた場合は、以下のようにします。

  1. 上記のステップ 4 で作成したデータベースを除去します。
  2. 以前のリリースで生成した DDL を使用して、以前のリリース (および PTF) のレベルで Network Analyzer データベースを作成します。必要に応じて、以前のカスタマイズされた IZUZNADI データ・セットと、以前の IBM zERT Network Analyzer の正確なリリース/PTF レベルで提供されていたデータベース・スキーマ・ツールを使用して、以前のリリース/PTF レベルの DDL を再生成することができます。

Db2 for z/OS の UNLOAD および LOAD のユーティリティーの使用

下記のステップでは、Db2 for z/OS UNLOAD/LOAD ユーティリティーを使用して、既存の IBM zERT Network Analyzer データベース・スキーマのリリースを新しいスキーマ・リリースおよび別のスキーマ・バージョンにアップグレードする例を示します。この例では、(IZUZNADT テンプレートに基づく) 固定名スキーマと、既存のデータベースと新しいデータベースで別の Db2 for z/OS サブシステムを使用するケースについて説明します。上記で説明されている他のアプローチのいずれかを使用する場合は、シナリオに合わせてこれらのステップを調整する必要があります。

これらのユーティリティーを実行するためのさまざまな方法がありますが、この例では、Db2 ユーティリティーを呼び出すために ISPF の Db2 対話機能パネルを使用します。

UNLOAD/LOAD を使用してアップグレードするための要件:

  • 既存の IBM zERT Network Analyzer データベースの UNLOAD を実行する前に、データベース・スキーマ・リリースが最新の PTF レベルであることを確認します。そのためには、IBM zERT Network Analyzer の「設定」>「データベース設定」ダイアログの「データベース情報」エリアでデータベース・スキーマ・バージョンおよびリリースの値を確認します。
  • SMF データがインポートされる前、または照会が保管される前に、新しい IBM zERT Network Analyzer データベースへの LOAD プロセスを実行します。そうしないと、既存の SMF データまたは照会は、LOAD 操作の実行時に上書きされます。

UNLOAD/LOAD Db2 ユーティリティーの説明:

UNLOAD は、既存のデータベース・テーブルから行を抽出して、別個の入力ファイルに記述されている仕様に従って、それらの行を順次データ・セットに書き出します。アップグレードの目的で、次のコマンド構文を使用して、TABLESPACE の UNLOAD を実行します。
UNLOAD TABLESPACE database.tablespacename
FROM TABLE schemaname.tablename

重要な点として、既存のデータベースのテーブルとデータが格納された結果出力の順次データ・セットを保持するのに十分なスペースを割り振る必要があることに注意してください。そうしないと、UNLOAD ジョブは失敗します。

LOAD は、UNLOAD によって作成されたデータ・セットを読み取り、データをデータベース・テーブルに書き込みます。UNLOAD と同様、次のコマンド構文を使用して、TABLE の LOAD を実行します。
LOAD INDDN(inputddname) INTO TABLE schemaname.tablename

代わりに、UNLOAD ユーティリティー・ジョブで SYSPUNCH パラメーターを指定することができます。こうすると、UNLOAD の実行時に LOAD DDL を生成できます。生成された LOAD DDL には、アンロードされたデータの新しいデータベースへの LOAD に必要なコマンドが格納されます。

UNLOAD/LOAD ユーティリティーを使用するためのステップ

以下に、Db2 対話機能パネルを使用して UNLOAD/LOAD を実行するためのステップのほか、重要な考慮事項について説明します。

UNLOAD のステップ: IBM zERT Network Analyzer データベースで UNLOAD を使用する際、以下の点を考慮してください。

  • UNLOAD の実行時、PUNCHDSN パラメーター (SYSPUNCH パラメーター) を指定することにより、Db2 UNLOAD ユーティリティーによって LOAD DDL が自動的に生成されるようにすることができます。
  • UNLOAD/LOAD を実行する際、SDSF の「Held Output」画面で出力を確認すると便利です。

LOAD のステップ: IBM zERT Network Analyzer データベースで LOAD を使用する際、以下の点を考慮してください。

  • 前述のとおり、この例では、新しいデータベース・リリースを保持するために別の Db2 for z/OS サブシステムを使用します。LOAD の開始前に、準備として、SPUFI の「Db2 Database」パネルにナビゲートし、「Db2 Defaults」を選択することにより、「Db2 Default Location」を、新しいデータベースが置かれているサブシステムを指すように変更します。
  • LOAD のステップの実行後に SDSF で出力を確認する際、テーブル・スペースがコピー保留状態になっている場合があります。その場合でも正常です。この問題を解決するには、下記の『UNLOAD/LOAD の一般的な問題の解決』で説明されている簡単なステップに従ってください。
  • すべての LOAD を完了して、発生する可能性のあるすべての問題を解決したら、IBM zERT Network Analyzer データベースのアップグレードは完了です。この時点で、新しい IBM zERT Network Analyzer プラグインで z/OSMF インスタンスを開始して、新しいデータベースを指すようにデータベース設定を構成し、アップグレードされた照会を使用して、アップグレードされた SMF データを分析することができます。

UNLOAD/LOAD の一般的な問題の解決

コピー保留: テーブル・スペースがコピー保留状態である場合、テーブルを更新することはできませんが、テーブルに対して照会を実行することはできます。

この問題を解決する方法はいくつかあります。

  • ニーズに応じて、リンク「JCL ジョブから COPY ユーティリティーを実行する」で概説されているステップに従い、イメージ・コピーを実行できます。
  • コピーを作成したくない場合は、次のように、REPAIR ユーティリティーを使用して、TABLESPACE を NOCOPYPEND に SET することができます。
    REPAIR SET TABLESPACE tablespace NOCOPYPEND

UNLOAD/LOAD 操作の失敗後の修復

UNLOAD ジョブまたは LOAD ジョブが失敗するシナリオが発生した場合は、別のユーティリティーを処理する前にジョブが終了しているか確認することをお勧めします。この操作は、Db2 コマンド・パネル、または Db2 コマンドを発行できる場所から 2 つの単純な Db2 コマンドを使用して実行できます。

  • 最初に、失敗したジョブに関連付けられているユーティリティー ID を見つける必要があります。そのためには、次の display db2 utilities コマンドを使用できます。-DISPLAY UTILITY (*)
  • 進行中のユーティリティーのユーティリティー ID を取得したら、次の terminate db2 utilities コマンドを使用して、ユーティリティーを終了できます。-TERM UTILITY (*) または -TERM UTILITY (utility-id)
  • .

アスタリスク (*) を指定すると、権限があるすべてのユーティリティー・ジョブが終了します。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.1.3 : z/OSMF: /var から /global へのユーザー・ディレクトリーの移動


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

IBM は、z/OSMF ユーザー・ディレクトリー (z/OSMF データ・ディレクトリー とも呼ばれる) を /var/zosmf から /global/zosmf に移動することを推奨します。

IBM は、以前は z/OSMF ユーザー・ディレクトリーを /var/zosmf に配置することを推奨していました。IBM は、以下の理由で推奨を /global/zosmf に変更しました。

  • シスプレックス有効範囲を持つ z/OSMF ベースのアプリケーションが、RACF データベースや TCP/IP プロファイルなどのシスプレックス・スコープのデータ・リポジトリーとの同期状態を容易に維持できるようにする
  • z/OSMF サーバーをシスプレックス内の別の z/OS システムに容易に移動できるようにする
  • LPAR または z/OSMF サーバーの障害からの自動リカバリーを簡素化する

APAR PI92211 により、IBM は、デフォルトの z/OSMF ユーザー・ディレクトリーの配置場所を /var から /global に変更しました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF

変更が行われた時点:

APAR PI92211 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PI92211 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

IBM は、z/OSMF ユーザー・ディレクトリー (z/OSMF データ・ディレクトリー とも呼ばれる) を /var/zosmf から /global/zosmf に移動することを推奨します。

以下の手順を実行します。

  1. z/OSMF ユーザー・ディレクトリー (データ・ディレクトリーとも呼ばれます) の現在のマウント・ポイントを見つけます。マウント・ポイントは、以下の場所で指定されています。
    • BPXPRMxx parmlib メンバー内の z/OSMF ユーザー・ディレクトリーに対する MOUNT コマンド
    • IZUPRMxx parmlib メンバーの USER_DIR ステートメント
    • IZUSVR1 開始済みプロシージャー内の EXEC ステートメントの USERDIR パラメーター
  2. マウント・ポイントがまだ /global/zosmf に設定されていない場合は、以下を実行します。
    1. ディレクトリー /global/zosmf を作成します。これを行うために必要なコマンドは、SYS1.SAMPLIB データ・セットの IZUMKFS ジョブで見つけることができます。
    2. 以下の場所で、z/OSMF ユーザー・ディレクトリーのマウント・ポイントを /global/zosmf に変更します。
      • BPXPRMxx parmlib メンバー内の z/OSMF ユーザー・ディレクトリーに対する MOUNT コマンド
      • IZUPRMxx parmlib メンバーの USER_DIR ステートメント
      • IZUSVR1 内の EXEC ステートメントの USERDIR パラメーター
    3. z/OSMF サーバー・アドレス・スペース IZUSVR1 を停止します。
    4. z/OSMF ユーザー・ディレクトリーを /var/zosmf からアンマウントします。
    5. z/OSMF ユーザー・ディレクトリーを /global/zosmf にマウントします。
    6. サーバー・アドレス・スペースの始動に使用するユーザー ID のホーム・ディレクトリーを、/global/zosmf/data/home/izusvr に変更します。RACF の場合、ALTUSER コマンド ALTUSER userID OMVS(HOME(/global/zosmf/data/home/izusvr)) を使用します。

      IBM サンプルを使用してユーザー ID を定義した場合は、ユーザー ID を IZUSVR に変更します。

    7. z/OSMF サーバー・アドレス・スペースを再始動します。
注:

シスプレックスで複数の z/OSMF サーバーを同時に使用する場合は、各ユーザーが別のユーザー・ディレクトリーを使用する必要があります。例えば、ZOSMFG1 および ZOSMFG2 という名前の 2 つの自動始動グループがあるとします。この場合、/global の下に /global/zosmfg1/zosmf および /global/zosmfg2/zosmf という名前の 2 つの異なるディレクトリーを作成し、アクティブ・サーバーごとに 1 つのディレクトリーを使用します。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.1.4 : z/OSMF: NCA のポリシー・データ・インポート機能の使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、z/OSMF の Network Configuration Assistant (NCA) プラグインは、ポリシー・データ・インポート機能をサポートしなくなっています。この機能を使用すると、ユーザーは既存のポリシー・エージェント構成ファイルを Network Configuration Assistant にインポートできました。

z/OS V2R5 以降、AT-TLS、IPSec、PBR、および IDS の各テクノロジーのポリシー構成ファイルをインポートすることはできません。

TCP/IP プロファイルの Network Configuration Assistant へのインポートは影響を受けません。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-344「IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 7 月 23 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ポリシー・エージェント構成ファイルを Network Configuration Assistant にインポートする必要がある場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ポリシー・エージェント構成ファイルを Network Configuration Assistant にインポートする予定の場合は、現行リリースの z/OS でこの作業を実行します。この機能は、z/OS V2R5 ではサポートされていません。

それ以外の場合は、実行するアクションはありません。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う z/OSMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる z/OSMF のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.12.2.1 : z/OSMF: IBM z/OS Liberty Embedded の使用への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 以降、z/OSMF は、z/OS V2R3 の新しい基本エレメントである IBM WebSphere Liberty Embedded を使用するように変更されました。以前のリリースでは、z/OSMF は z/OSMF で提供されているバージョンの WebSphere Liberty Profile を使用していました。

この変更と関連して、z/OSMF に対して以下の変更が行われました。

  • APAR PI88651 をインストールすると、IZUPRMxx メンバーの ANGEL_PROC パラメーターで名前をコーディングすることで、z/OSMF エンジェル・プロセスの代替名 (名前付きエンジェル) を使用することができます。
  • WebSphere Liberty Profile は、z/OSMF ファイル・システムから除去されました。

初期設定中に、z/OSMF サーバーはエンジェル・プロセスへの接続を試行します。これにより、許可サービスが z/OSMF サーバーに提供されます。デフォルトでは、z/OSMF エンジェル・プロセスは IZUANG1 です。これは、ほとんどの z/OS 環境で推奨されます。ただし、z/OSMF サーバーで固有の名前付きエンジェル を使用することもできます。その場合、『実行ステップ』の説明に従って、ご使用のシステムに対してエンジェルの名前が定義されている必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF

変更が行われた時点:

APAR PI88651 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PI88651 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の IPL を行う前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 必ず、インストールされた PROCLIB データ・セットの z/OS V2R3 レベルの z/OSMF 開始済みプロシージャーを使用してください。これらは旧リリースのものとは異なります。開始済みプロシージャーは、IZUANG1、IZUSVR1、および IZUINSTP です。旧リリースでこれらのプロシージャーをカスタマイズした場合は、そのカスタマイズを新規プロシージャーに適用する必要があります。
  2. ご使用の環境で自動始動された z/OSMF サーバーを使用している場合、システムの初期設定中に内部的にエンジェルが開始されます。(IZUANG1 ではなく) 名前付きエンジェルを使用する予定の場合は、エンジェルの名前がその開始済みプロシージャーの名前と一致していることを確認する必要があります。これを行うには、IZUPRMxx メンバーの ANGEL_PROC パラメーターでエンジェル名を指定します。このパラメーターは、エンジェルの名前とその開始済みプロシージャーの両方を示します。
  3. ご使用の環境で、別の方法 (オペレーター・コマンドや自動化など) を使用して z/OSMF サーバーを始動した場合、指定されたエンジェル名がそのエンジェルの開始済みプロシージャーの名前と一致していることを確認する必要があります。エンジェル名は、START コマンドの NAME パラメーターで、START IZUANG1,NAME=proc-name のように指定することができます。または、コマンド START IZUANG1 を入力する前に、IZUANG1 開始済みプロシージャーの PROC ステートメントの NAME パラメーターで、エンジェル名を指定することもできます。
  4. 名前付きエンジェルの場合、以下の許可が完了している必要があります。
    • z/OSMF ユーザーと z/OSMF 管理者のセキュリティー・グループがその開始済みプロシージャー名に対する権限を持っている。
    • z/OSMF サーバーの開始タスク・ユーザー ID がエンジェル名に対する権限を持っている。

参照情報

詳しくは、「IBM z/OS Management Facility 構成ガイド」および IBM Knowledge Center の以下のトピックを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う z/OSMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる z/OSMF のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.12.3.1 : z/OSMF: エラー・メッセージの詳細がデフォルトで表示されなくなったことの注意


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OSMF の「一般設定」タスクの「ホーム・ページ」タブには、オプション「ログイン試行が失敗した場合にエラー詳細を表示します」があります。このオプションが選択される場合、z/OSMF へのログイン試行時にエラーが発生したユーザーに対して詳細なエラー・メッセージが表示されます。このメッセージには、有効期限が切れたパスワードや取り消されたユーザー ID といったエラーの原因が示されます。

以前は、このオプションはデフォルトで選択されていました。しかし、APAR PH30367 のインストールにより、このオプションはデフォルトで選択解除されるようになり、ログイン・エラーに関する以下のエラー・メッセージのみが表示されるようになっています。

  • 「z/OSMF にログインするには、有効な z/OS ユーザー ID およびパスワードを入力してください。正しくないログインを何度も試みると、ご使用のアカウントはロックされる可能性があります。」

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF。

変更が行われた時点:

APAR PH30367 がインストールされた z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PH30367 がインストールされていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザーのログイン試行が失敗したときにエラー詳細が表示されるようにする場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

APAR PH30367 がシステムにインストールされていることを確認します。z/OSMF のサービス・レベルを調べるには、z/OSMF サーバーの「製品情報」ページを確認してください。

詳細なメッセージがユーザーに表示されるようにするには、この設定を以前に保管していなかった場合は、z/OSMF の「一般設定」タスクでオプション「ログイン試行が失敗した場合にエラー詳細を表示します」を選択します。次に、「保管」をクリックして保管します。

z/OSMF の「一般設定」タスクにアクセスするには、z/OSMF 管理者であることが必要です。具体的には、z/OS ユーザー ID に、ZMFAPLA クラスのリソース・プロファイル SAF-prefix.ZOSMF.GENERAL.SETTINGS に対する READ アクセス権限が必要です。通常、IZUADMIN グループには、このリソース・プロファイルに対するアクセス権限があります。

参照情報

「一般設定」タスクについては、z/OSMF オンライン・ヘルプを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.3.2 : z/OSMF: Software Management の STGADMIN SAF 許可要件の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OSMF Software Management プラグインを使用して、z/OS ソフトウェア・インベントリーを管理し、SMP/E によってパッケージ化およびインストールされるソフトウェアをデプロイし、ご使用のソフトウェアに関するレポートを生成することができます。

z/OS V2R5 では、z/OSMF Software Management プラグインに対するいくつかの SAF 許可が不要になっているため、それらを除去することをお勧めします。

z/OSMF Software Management では、Software Management の Deploy (Install) アクションおよび Export アクションの実行時に、DFSMSdss プログラム ADRDSSU のサービスを使用して、データ・セットのコピー、ダンプ、およびリストアを行います。現在、Software Mangement では、STGADMIN SAF FACILITY クラス・リソースに対する許可を必要とする以下の COPY/DUMP/RESTORE オプションを使用しています。

  • BYPASSACS
  • IMPORT
  • TOLERATE(ENQFAILURE)

上記のオプションが使用されていることから、z/OSMF Software Management によって Deploy (Install) アクションおよび Export アクションのために生成される JCL を実行するには、以下の SAF FACILITY クラス・リソースに対する許可が必要です。

  • STGADMIN.ADR.COPY.BYPASSACS
  • STGADMIN.ADR.COPY.TOLERATE.ENQF
  • STGADMIN.ADR.DUMP.TOLERATE.ENQF
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.BYPASSACS
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.IMPORT
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.TOLERATE.ENQF

z/OSMF Software Management を使用してソフトウェアをインストールする平均的なユーザーにとって、上記の STGADMIN SAF リソースに対する許可は不要です。そのため、z/OSMF Software Management は、DFSMSdss プログラム ADRDSSU の COPY、DUMP、および RESTORE の各コマンドで BYPASSACS、IMPORT、および TOLERATE(ENQFAILURE) の各オペランドを使用しないように更新されています。したがって、上記の SAF FACILITY クラス・リソースに対する許可は、z/OSMF Software Management では不要になっています。

RESTORE 操作の IMPORT オペランドを除去した結果、z/OSMF Software Management を使用してソフトウェアをインストールするユーザーには、インストールされているポータブル・ソフトウェア・インスタンスで発生元データ・セット名 (ポータブル・ソフトウェア・インスタンスの生成時にダンプされたデータ・セットの名前) に対する READ アクセス権限が必要になります。

IBM ソフトウェアの場合、ユーザーには、ServerPac ポータブル・ソフトウェア・インスタンスの作成時に IBM によって使用されるデータ・セット名に対する READ アクセス権限が必要になります。具体的には、ユーザー ID に、CB.OS* および CB.ST* で始まるデータ・セット名に対する READ アクセス権限が必要です。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF。

変更が行われた時点:

APAR PH26509 がインストールされた z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PH26509 がインストールされていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、不要な SAM 許可を除去することをお勧めします。ただし、『実行ステップ』で説明されているように、1 つの新しい SAF リソースが必要です。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

APAR PH26509 がシステムにインストールされていることを確認します。インストールされている場合、z/OSMF Software Management によって生成される JCL を実行するために、示されている STGADMIN SAF リソースは不要になっています。Software Management プラグインのサービス・レベルを調べるには、z/OSMF サーバーの「製品情報」ページを確認してください。APAR PH26509 がインストールされていることを確認します。

RACF データベースで、以下のいずれかの SAF FACILITY クラス・リソースに対する z/OSMF Software Management ユーザーの許可があるか確認します。

  • STGADMIN.ADR.COPY.BYPASSACS
  • STGADMIN.ADR.COPY.TOLERATE.ENQF
  • STGADMIN.ADR.DUMP.TOLERATE.ENQF
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.BYPASSACS
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.IMPORT
  • STGADMIN.ADR.RESTORE.TOLERATE.ENQF

z/OSMF Software Management を使用してソフトウェアをインストールすることのみを目的としてユーザーが上記のいずれかの SAF FACILITY クラス・リソースに対して許可されている場合は、これらのリソースに対する許可を除去できます。

また、z/OSMF Software Management を使用して、IBM や他のベンダーが提供するソフトウェアをインストールするには、ユーザーに、ソフトウェア注文の作成時にベンダーによって使用される発生元データ・セット名に対する READ アクセス権限が必要です。つまり、ポータブル・ソフトウェア・インスタンスを作成するためにエクスポートされたソフトウェア・インスタンス内のデータ・セットにアクセスするための READ アクセス権限が必要です。

IBM では、z/OSMF Software Management によってインストールされるポータブル・ソフトウェア・インスタンスを作成する際、一貫性のある 1 つのデータ・セット名接頭部を使用しています。この手法により、z/OSMF Software Management ユーザーが IBM によって提供されるソフトウェアをインストールするために READを許可される必要があるデータ・セット名のバリエーションが減ります。具体的には、ユーザー ID に、CB.OS* および CB.ST* で始まるデータ・セット名に対する READ アクセス権限が必要です。

一例として、注文番号 CB.OSnnnnnn を考えてみます。ここで、「nnnnnn」は、お客様が要求されるソフトウェア・コンテンツに割り当てられた固有の注文番号 (例えば、CB.OT246095.SYS1.LINKLIB) です。そのため、ユーザーには、CB.OS*.** 形式のデータ・セット名の SAF リソースに対する READ アクセス権限が必要になります。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.3.3 : z/OSMF: ワークフロー・ユーザーがワークフロー・ファイルの読み取りを許可されていることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

APAR PH14511 のインストールにより、ワークフロー・ユーザーには、z/OSMF ワークフローを作成するために必要なワークフロー定義ファイルおよび関連ファイルに対する少なくとも READ アクセス権限が必要になっています。以前は、ワークフロー・ユーザーは、z/OSMF サーバー ID によって読み取ることができるファイルを使用できました。

ファイルのアクセス制御を強化するために、ワークフロー・ユーザーは、z/OSMF サーバー ID のみで読み取ることができるファイルからワークフローを作成することはできなくなりました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF。

変更が行われた時点:

APAR PH14511 が適用された z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PH14511 が適用されていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザーがワークフロー・ファイルに対する特定のユーザー ID 権限を使用せずにワークフローを作成している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

ユーザーは、ワークフロー・ファイルに対する READ アクセス権限がなければ、z/OSMF ワークフローを作成できません。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

z/OSMF ワークフローを作成するユーザーについて、関連する z/OS ユーザー ID に、ワークフロー定義ファイル、オプションのワークフロー入力変数ファイル、およびその他の必要なワークフロー・ファイルに対する READ アクセス権限があることを確認します。

参照情報

z/OSMF ワークフロー・ファイルの作成については、「IBM z/OS Management Facility Programming Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.3.4 : z/OSMF: z/OSMF モバイル通知サービスに対する参照の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、z/OSMF モバイル通知サービスのサポートが除去されています。「通知タスク」や E メール通知サービスなどの他の z/OSMF 通知サービスは、引き続き使用可能であり、モバイル通知サービスの代わりに使用することができます。

具体的には、以下の機能が z/OSMF から除去されました。

  • z/OSMF グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) では、「通知設定」タスクから以下のページが除去されています。
    • 「モバイル構成」ページ
    • 「ユーザー」ページの「z/OSMF モバイル・アプリケーション」項目

  • z/OSMF モバイル通知に使用されていた REST API:
    POST /zosmf/notifications/new

  • 以下の要求本体のプロパティーが、z/OSMF 通知 REST API から除去されました。
    • "product”
    • “eventGroup”
    • “data”
    • “alert”

この変更は、IBM zEvent モバイル・アプリケーションおよび Bluemix ベースのプッシュ・サービスの除去に関連しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z/OSMF モバイル通知サービスを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

ユーザーまたはプログラムが z/OS V2R5 システムで z/OSMF モバイル通知サービスを使用しようとすると、以下のメッセージが発行されます。
IZUG608E: 通知プロパティー \"assignees\" がないか、その値 \"null\" が正しくありません。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

いずれかのユーザーまたはプログラムが z/OSMF モバイル通知サービスを使用しているかどうかを判別します。使用している場合は、代わりに、z/OSMF の「通知タスク」または z/OSMF の E メール通知サービスを使用してください。

参照情報

z/OSMF 通知 REST API については、「IBM z/OS Management Facility Programming Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.12.3.5 : z/OSMF: z/OSMF に関する診断データを収集するための診断アシスタントの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

APAR PH18776 により、z/OSMF の「一般設定」タスクから診断ページが除去されています。診断ページは、APAR PH11606 によって追加された新しい z/OSMF 診断アシスタントの追加に伴って廃止されました。新しいプラグインは、以前の診断ページでは使用できなかった診断データを収集するための追加機能を提供します。

z/OSMF 診断アシスタントを使用するために、外部セキュリティー・マネージャー (ESM) でユーザー許可を作成することが必要になる場合があります。このワークフロー・ステップでは、ユーザー許可を作成するためのモデルとして使用できるサンプルの RACF 定義を示しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OSMF。

変更が行われた時点:

APAR PH18776 がインストールされた z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR PH18776 がインストールされていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザーが z/OSMF に関する診断情報の収集を希望する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

APAR PH18776 (z/OS V2R3 および V2R4) と PH11606 (z/OS V2R3) がシステムにインストールされていることを確認します。z/OS V2R4 には、PH11606 が含まれています。インストールされている場合、z/OSMF 診断アシスタントを使用でき、以前の診断ページは「一般設定」から除去されています。z/OSMF プラグインのサービス・レベルを調べるには、z/OSMF サーバーの「製品情報」ページを確認してください。APAR PH18776 および PH11606 がインストールされていることを確認します。

外部セキュリティー・マネージャーで、z/OSMF 診断アシスタント・タスクのユーザーの許可を作成します。次の例は、リソース・プロファイルを定義して、z/OSMF 管理者グループ (IZUADMIN) に許可を付与するためのサンプルの RACF ステートメントを示しています。

	RDEFINE ZMFAPLA IZUDFLT.ZOSMF.ADMINTASKS.DIAGNOSTIC_ASSISTANT UACC(NONE)	PERMIT IZUDFLT.ZOSMF.ADMINTASKS.DIAGNOSTIC_ASSISTANT CLASS(ZMFAPLA) ID(IZUADMIN) ACCESS(READ)	SETROPTS RACLIST(ZMFAPLA) REFRESH

参照情報

z/OSMF 診断アシスタントについては、z/OSMF に付属のオンライン・ヘルプを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.13 : Infoprint Server のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、オプション・フィーチャーの Infoprint Server のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.13.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う Infoprint Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる Infoprint Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.13.1.1 : Infoprint Server: Infoprint Central 用の Web ブラウザー・サポートのアップグレード


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、Infoprint Server の Infoprint Central コンポーネントに以下のいずれかの Web ブラウザーが必要です。

  • Microsoft Internet Explorer 11.0
  • Microsoft Edge 40.15063 以降
  • Mozilla Firefox 52.0 延長サポート版 (ESR) 以降

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Infoprint Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (Infoprint Central を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

Infoprint Central を使用して IP PrintWay 拡張モードの印刷ジョブおよびプリンターを操作する場合は、次のものが必要です。

  • IBM HTTP Server - Powered by Apache の z/OS の基本エレメント
  • XML Toolkit for z/OS V1.10 (5655-J51)
  • 以下のいずれかの Java 製品:
    • IBM 31 ビット SDK for z/OS、 Java Technology Edition、V8 (5655-DGG)
    • IBM 64 ビット SDK for z/OS、Java Technology Edition、V7.1 (5655-W44) または V8 (5655-DGH)
  • 以下のテスト済みオペレーティング・システムを搭載するワークステーションでは以下のいずれかの Web ブラウザー:
    Windows 7 Professional、Windows 8.1、および Windows Server 2012
    • Microsoft Internet Explorer 11.0
    • Mozilla Firefox 52.0 延長サポート版 (ESR) 以降
    Windows 10
    • Microsoft Internet Explorer 11.0
    • Microsoft Edge 40.15063 以降
    • Mozilla Firefox 52.0 延長サポート版 (ESR) 以降

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

他のブラウザーも Infoprint Central V2R4 で正常に機能する可能性がありますが、テストは行われていません。未テストのブラウザーを使用すると、一部の Infoprint Central 機能が使用できなくなる場合があります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

テスト済みオペレーティング・システムに以下のいずれかの Web ブラウザーをインストールします。

  • Microsoft Internet Explorer 11.0
  • Microsoft Edge 40.15063 以降
  • Mozilla Firefox 52.0 延長サポート版 (ESR) 以降

参照情報

詳しくは、「z/OS Infoprint Server 操作と管理」を参照してください。この資料では、Infoprint Server の開始方法と停止方法、および Infoprint Central の使用方法が説明されています。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.13.1.2 : Infoprint Server: デフォルトで有効になっている動的構成


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 の Infoprint Server では、動的構成が常に有効にされています。

動的構成には以下のような利点があります。

  • 許可のある管理者は、ファイル /etc./Printsrv/aopd.conf を編集するのではなく、Infoprint Server ISPF パネルまたは Printer Inventory Definition Utility (PIDU) を使用して動的属性を表示および変更できます。
  • システム構成定義内の属性を変更した場合、いくつかの例外はありますが、変更を有効にするために Infoprint Server を停止および再始動する必要はありません。
  • 個々のデーモンを開始および停止するように Infoprint Server を構成できます。
  • 動的構成を必要とする Infoprint Server で、新機能の利点を活用することができます。 例えば、MVS™ システム・ロガー機能を使用できます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Infoprint Server。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

ご使用のシステムで動的構成が有効になっているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMINFOPRINT,ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_DYNCFG を使用します。

実行ステップ

「IBM Health Checker for z/OS を使用したマイグレーション・チェック」と呼ばれるワークフロー・ステップの手順に従って、ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_DYNCFG をインストールおよびアクティブ化します。

参照情報

なし。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMINFOPRINT,ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_DYNCFG を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

このチェックは、z/OS V2R3 に適用されます。


ステップ 4.13.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う Infoprint Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる Infoprint Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.13.2.1 : Infoprint Server: Printer Inventory の再マウントおよびカスタマイズ済みファイルのコピー


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

最新の z/OS システムにアップグレードするときは、以前のシステムからカスタマイズ済みデータを取り込む必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Infoprint Server。

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下を実行します。

aopstart EXEC
aopstart EXEC を変更した場合は、それを z/OS V2R5 システムにコピーします。
構成ファイル
ServerPac Full System Replace オプションを使用していて、Infoprint Server 構成ファイルを変更した場合は、そのファイルを z/OS V2R5 システムにコピーします。デフォルトのロケーションは、/etc/Printsrv/aopd.conf です。 しかし、環境変数 AOPCONF で別のロケーションを指定してある可能性があります。
  • 以前の環境で動的構成を使用していた場合、このアップグレードの前後で、以下を除くすべての属性が無視されます。
    • base-directory
    • inventory
    • jes-name
    • resolve-printway-printers
    • start-daemons
    • xcf-group-qualifier
  • 以前の環境で動的構成を使用していなかった場合、Infoprint Server V2R5 が初めて始動したときに、リストされている属性を除くすべての属性がシステム構成定義内の属性に変換され、その後は無視されます。
IP PrintWay
現在 Infoprint Server の IP PrintWay コンポーネントを使用している場合は、独自に作成した IP PrintWay 出口ルーチン、およびデータ・ストリーム・フィルターがあれば、それを z/OS V2R5 システムにコピーします。出口とフィルターを z/OS V2R5 上で再コンパイルすることをお勧めします。
NetSpool
現在 Infoprint Server の NetSpool コンポーネントを使用している場合は、作成した NetSpool 出口ルーチンはすべて z/OS V2R5 システムにコピーしてください。出口とフィルターを z/OS V2R5 上で再コンパイルすることをお勧めします。
Printer Inventory
  • 以前のシステムからの /var/Printsrv ディレクトリーを、z/OS V2R5 システムに再マウントします。/var/Printsrv ディレクトリーには、Printer Inventory およびその他の Infoprint Server ファイルが含まれています。デフォルトのディレクトリーは /var/Printsrv です。ただし、aopd.conf構成ファイルの中の基本ディレクトリー属性内のディレクトリー名が変更されている場合があります。注:
    1. z/OS システム上の Infoprint Server を開始した後、Printer Inventory のバックアップを得るために、Infoprint Server の pidu コマンドを使用して、z/OS V2R5 システム上の Printer Inventory をエクスポートする必要があります。
    2. /var/Printsrv が別のマウント・ポイントにマウントされていない場合、Infoprint Server の pidu コマンドを使用して元のシステムの Printer Inventory をエクスポートし、それを最初の IPL の後で z/OS V2R5 システム上に復元してください。Printer Inventory のコピーには、他のコピー・コマンドは使用しないでください。(/var/Printsrv を別のマウント・ポイントにマウントすると、ディスク・スペースの管理が改善され、マイグレーションは容易になります。)
  • /etc/profile 内の Infoprint Server 環境変数を構成します (例: AOPCONF、PATH、LIBPATH、NLSPATH、MANPATH)。
Print Interface
現在 Infoprint Server の Print Interface コンポーネントを使用している場合は、以下を行ってください。
  • データ・ストリーム・フィルターを作成している場合は、z/OS V2R5 システムにコピーします。出口とフィルターを z/OS V2R5 上で再コンパイルすることをお勧めします。
  • z/OS システムで SAP R/3 アプリケーション・サーバーを実行している場合は、SAP コールバック・デーモン構成ファイルを z/OS V2R5 システムにコピーします。デフォルトのロケーションは /etc/Printsrv/aopsapd.conf です。 しかし、環境変数 AOPSAPD_CONF で別のロケーションを指定してある可能性があります。

参照情報

詳しくは、「z/OS Infoprint Server カスタマイズ」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.13.2.2 : Infoprint Server: Infoprint Central にはデフォルトで SSL 接続が必要


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、Infoprint Central Web ブラウザー GUI には、デフォルトで SSL 接続が必要です。以前のリリースでは、GUI は SSL なしで機能しました。

この変更を行うには、ご使用の環境で、Apache 31 ビット構成で稼働する IBM HTTP Server (IHS) に対して有効な SSL を指定する必要があります。そうすることで、HTTP リンクを HTTPS リンクに変換する再書き込みディレクティブによって、httpd.conf.updatesファイルが更新されます。このアクションにより、ユーザーは Infoprint Central ブックマークを更新する必要がなくなります。

IHS 構成で SSL を使用するように変更したくないユーザーには、Infoprint Server の構成属性と新規の ISPF フィールドが提供されています。新規オプションの属性名は「use-unencrypted-connection」、ISPF パネル・フィールド名は「Use unencrypted connection」です。この接続タイプは、HTTPS と比較して安全性が低いので注意してください。

このアップグレード・アクションに関する情報。

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Infoprint Server

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (Infoprint Central を実行している場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のヘルス・チェックが、IBM によって提供されています。

  • IBMINFOPRINT,ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_IPCSSL。

    このチェックは、V2R3システム向けです。これは、Infoprint Central がデフォルトで SSL を使用するかどうかを示します。z/OS V2R4 にアップグレードする前に、SSL をセットアップするように求めるプロンプトが出されます。既に SSL を使用している場合、このチェックを実行すると、このアクションが完了していることを確認するメッセージが発行されます。

    このチェックは、以下の例外メッセージを発行します。

    • AOPH1905I
    • AOPH1906E
  • IBMINFOPRINT,INFOPRINT_CENTRAL_SECURE_MODE。

    このベスト・プラクティス・ヘルス・チェックは、z/OS V2R4 以降向けです。このヘルス・チェックは Infoprint Central の初期設定中に発行され、セキュリティーのリスクを回避するために Infoprint Central で SSL 接続を使用するように警告します。既に SSL を使用している場合、このチェックを実行すると、このアップグレード・アクションが完了していることを確認するメッセージが発行されます。

    このチェックは、以下の例外メッセージを発行します。

    • AOPH1907I
    • AOPH1908E

実行ステップ

IHS で SSL が有効にされておらず、Infoprint Central を使用している場合は、以下の手順に従います。

Infoprint Central で SSL 接続を使用するには、以下を行います。

  1. IBM HTTP Server on z/OS Migrating from Domino-powered to Apache-powered」の SSL を有効にする手順に従います。これは、http://www.redbooks.ibm.com/redpapers/pdfs/redp4987.pdf からオンラインで入手できます。
  2. Infoprint Central ディレクティブを httpd.conf にコピーする前に、Infoprint Server が提供する httpd.conf.updates ファイルで再書き込みディレクティブをアンコメントします。
  3. Infoprint Central のリンクまたはブックマークをテストして、Infoprint Central がブラウザーでロードされることを確認します。

暗号化されていない接続を使用する必要がある場合は、以下を行います。

  1. Infoprint Server の「System Configuration ISPF」パネルまたは PIDU を使用して、プリンター・インベントリーで use-unencrypted-connection 属性を yes に設定します。
  2. Infoprint Central のリンクまたはブックマークをテストして、Infoprint Central がブラウザーでロードされることを確認します。

参照情報

詳しくは、「IBM HTTP Server on z/OS Migrating from Domino-powered to Apache-powered」のセキュリティーの章を参照してください。これは、http://www.redbooks.ibm.com/redpapers/pdfs/redp4987.pdf からオンラインで入手できます。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた 2 つの IBM ヘルス・チェック IBMINFOPRINT,ZOSMIGV2R3_NEXT_INFOPRINT_IPCSSL および IBMINFOPRINT, INFOPRINT_CENTRAL_SECURE_MODE を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

これらのチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化されます。チェックは、検出されたときと同じ状態で保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

いずれかのヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。その場合、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法 (SDSF など) を使用して、ヘルス・チェックの出力を参照する必要があります。必要に応じて状態を修正します。その後、このワークフロー・ステップを繰り返して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.13.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う Infoprint Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる Infoprint Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.13.3.1 : Infoprint Server: aopsetup の実行


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 にアップグレードするときは、aopsetup シェル・スクリプトを実行して、Infoprint Server のディレクトリーおよびファイルに対する正しいファイル許可を設定する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Infoprint Server。

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

rlogin シェルまたは OMVS セッションから、あるいは BPXBATCH コマンドを使用して、aopsetup シェル・スクリプトを実行します。aopsetup への引数として、Infoprint Server のオペレーターおよび管理者用として定義してある RACF グループの名前を指定してください。 例えば、オペレーター・グループ AOPOPER および管理者グループ AOPADMIN を定義してあるとすれば、以下のように入力します。

/usr/lpp/Printsrv/bin/aopsetup AOPOPER AOPADMIN
規則:

aopsetup は、0 の UID を持つユーザー ID から実行する必要があります。RACF FACILITY クラス内の BPX.SUPERUSERプロファイルに対する READ アクセス権を持っていれば、su コマンドを使用して、0 の実効 UID に切り替えることができます。

ヒント:

以下のすべての条件が満たされていれば、駆動システム (ターゲット・システムではなく) から、aopsetup を実行することができます。

  • ターゲット・システムの /var/Printsrv ディレクトリーにアクセスできる。
  • aopsetup シェル・スクリプトの冒頭にあるコメントで記述されているとおりに、/service ディレクトリーの下にマウントされているターゲット・システムの /usr/lpp/Printsrv ディレクトリーを参照している。
  • オペレーターおよび管理者用の RACF データベース・グループが、駆動システムとターゲット・システムの両方で同じである。

参照情報

aopsetup の実行については、z/OS Infoprint Server カスタマイズを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.13.3.2 : Infoprint Server: aopd.conf ファイルの編集


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、Infoprint Server 構成ファイル内の属性は、以下の属性を除いて無視されます。

  • base-directory
  • inventory
  • jes-name
  • resolve-printway-printers
  • start-daemons
  • xcf-group-qualifier

代わりに、システム構成定義の同等の属性が使用されます。混乱を避けるために、Infoprint Server 構成ファイルを編集して、無視される属性を除去してください。このファイルのデフォルト・ロケーションは、/etc/Printsrv/aopd.conf です。 しかし、環境変数 AOPCONF で別のロケーションを指定してある可能性があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS Infoprint Server。

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

なし

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

テキスト・エディターを使用して、無視されるすべての属性を aopd.conf から除去します。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.14 : Integrated Security Services のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは基本エレメント Integrated Security Services のアップグレード・アクションについて説明します。このエレメントにはネットワーク認証サービス・コンポーネントが含まれています。


ステップ 4.14.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う Integrated Security Services のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる Integrated Security Services のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.14.1.1 : ネットワーク認証サービス: より強い NDBM データベース暗号化タイプの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、z/OS ネットワーク認証サービス (Kerberos) は以下のように変更されています。

  • NDBM データベースまたは stash ファイルのデフォルトのマスター鍵暗号化タイプは、より強い暗号化タイプに変更されています。
  • Kerberos 構成ファイルで明示的に定義されているものがない場合に使用されるデフォルトの暗号化タイプは、より強い暗号化タイプが含まれるように更新されています。
  • kdb5_ndbm load コマンドで -k オプションが省略される場合、デフォルトの暗号化タイプとしてマスター鍵暗号化タイプが想定されることはなくなっています。
  • kdb5_ndbm load コマンドで -mkey_convert オプションと共に -k オプションを使用すると、マスター鍵暗号化タイプを変更できます。

これらの変更に関する詳細情報

NDBM データベース保守ユーティリティー kdb5_ndbm を使用して NDBM データベースまたは stash ファイルを作成する際、デフォルトのマスター鍵暗号化タイプは aes256-cts-hmac-sha384-192 になりました。これは、以前のデフォルトの aes256-cts-hmac-sha1-96 よりも強い形式の暗号化です。この変更の影響を受けるのは、データベース・プリンシパル・レコードの鍵を暗号化するために使用されるマスター・プリンシパル暗号鍵のみです。この変更は、既存の NDBM データベースには影響しません。

データベースまたは stash ファイルの作成時に -k オプションを含める場合、マスター・プリンシパル鍵に対するデフォルトの暗号化タイプの使用を引き続きオーバーライドすることができます。

Kerberos 構成ファイルで明示的に設定されているものがない場合に使用できるデフォルトの暗号化タイプのリストには、より強い暗号化タイプが含まれるようになっています。デフォルトの暗号化タイプは以下のとおりです。

  • aes256-cts-hmac-sha384-192
  • aes128-cts-hmac-sha256-128
  • aes256-cts-hmac-sha1-96
  • aes128-cts-hmac-sha1-96
  • des3-cbc-sha1

z/OS V2R5 より前のリリースでは、kdb5_ndbm load コマンドに -k keytype オプションが指定されない場合、マスター鍵暗号化タイプがデフォルトの暗号化タイプとして想定されていました。ダンプ・ファイルのマスター鍵暗号化タイプがデフォルトのマスター暗号化タイプでない場合、ロード処理は失敗する可能性があります。

このタイプの障害を回避するために、z/OS V2R5 では、kdb5_ndbm load コマンドで -k オプションが省略される場合に、デフォルトの暗号化タイプがマスター鍵のタイプであることは想定されなくなっています。代わりに、ロード処理により、ダンプ・ファイルからマスター鍵暗号化タイプが決定されます。

z/OS V2R5 では、新しいコマンド・オプション -K desired-master-key-encryption-type が追加され、-mkey_convert オプションを使用して新しいデータベース・マスター鍵暗号化タイプを指定できるようになっています。-K オプションが指定されない場合は、新しいデータベース・マスター鍵のタイプは、-k オプションに対して決定されたのと同じ暗号化タイプであると想定されます。

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Integrated Security Services - ネットワーク認証サービス。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (kdb5_ndbm create コマンドを使用してNDBM データベースを作成するか、kdb5_ndbm stash コマンドを使用して stash ファイルを作成し、-k keytype オプションを指定しない場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境がこの変更の影響を受けるかどうかを判別するために、以下の状態を確認します。

  • 複数の鍵配布センター (KDC) インスタンスによって共用される NDBM データベースを新規作成または複製する場合、より強い暗号化タイプ aes256-cts-hmac-sha384-192 をサポートしていない KDC インスタンスがあるかどうかを判別します。
  • 以下を確認することにより、デフォルトの暗号化タイプが使用されているかどうかを判別します。
    • SKDC_TKT_ENCTYPES 環境変数が KDC envar ファイル (デフォルトは /etc/skrb/home/kdc/envar) で設定されていない
    • default_tgs_enctypes キーワードまたは default_tkt_enctypes キーワードが Kerberos 構成ファイル (デフォルトは /etc/skrb/krb5.conf) で設定されていない

インストール済み環境が影響を受ける場合、以下を行います。

  • aes256-cts-hmac-sha384-192 暗号化タイプをサポートしていない 2 次鍵配布センター (KDC) インスタンスと共用される NDBM データベースを作成する場合:
    • -k keytype オプションを kdb5_ndbm create コマンドに含めます。
    • すべての KDC インスタンスによってサポートされている最も強い暗号化タイプを指定します。

    例えば、すべての KDC インスタンスが aes256-cts-hmac-sha1-96 をサポートしていて、一部のインスタンスが aes256-cts-hmac-sha384-192 をサポートしていない場合は、次の kdb5_ndbm create コマンドを指定します。
    kdb5_ndbm create -k aes256-cts-hmac-sha1-96

  • z/OS 2.5 システム上に 2 次 KDC を作成していて、1 次 KDC データベースで aes256-cts-hmac-sha384-192 暗号化タイプが使用されていない場合は、マスター鍵の stash ファイルの作成時に -k keytype オプションを使用します。例えば、aes256-cts-hmac-sha1-96 のマスター鍵暗号化タイプで stash ファイルを作成するには、次の kdb5_ndbm stash コマンドを入力します。
    kdb5_ndbm stash -k aes256-cts-hmac-sha1-96

  • 以前の (より弱い) デフォルトの暗号化タイプを引き続き使用する必要がある場合は、z/OS KDC 環境変数ファイル (デフォルトは /etc/skrb/home/kdc/envar) で次のように明示的に指定する必要があります。
    SKDC_TKT_ENCTYPES=aes256-cts-hmac-sha1-96, aes128-cts-hmac-sha1-96, des3-cbc-sha1
    Kerberos 構成ファイル (デフォルトは /etc/skrb/krb5.conf) では、次のように指定します。
    default_tgs_enctypes=aes256-cts-hmac-sha1-96, aes128-cts-hmac-sha1-96, des3-cbc-sha1 default_tkt_enctypes =aes256-cts-hmac-sha1-96, aes128-cts-hmac-sha1-96, des3-cbc-sha1

参照情報

詳しくは、z/OS Integrated Security Services ネットワーク認証サービス 管理ガイドを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.15 : ISPF のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである ISPF のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.15.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う ISPF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる ISPF のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.15.1.1 : ISPF: HTTP から HTTPS への ISPF ゲートウェイ・アクセスの変更への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、ISPF ゲートウェイでは、デフォルトで HTTPS 接続が使用されます。HTTP から HTTPS への変更は、ISPF ゲートウェイとのよりセキュアな通信を可能にするためのものです。ISPF ゲートウェイにアクセスするプログラムの一例として、ISPF に含まれているインストール検査プログラム (IVP) が挙げられます。

HTTP プロトコルを介して ISPF ゲートウェイを使用している場合は、ISPF ゲートウェイのトラフィックに対して SSL を有効にするために構成を更新する必要があります。

推奨されていませんが、必要に応じて非セキュアな HTTP にフォールバックするためにデフォルトをオーバーライドできる構成オプションが用意されています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

ISPF

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (HTTP プロトコルを介して ISPF ゲートウェイを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

システムで非セキュアな HTTP を介して ISPF ゲートウェイにアクセスしているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMISPF,ZOSMIGV2R3_Next_ISPF_GW_HTTPS を実行します。

この例外条件が検出されると、メッセージ ISTM040E が出され、続いてメッセージ ISTM900I が出されて、非セキュアな HTTP を使用して ISPF ゲートウェイが最後にアクセスされた日時が示されます。メッセージ ISTM900I を使用すると、ISPF ゲートウェイへの新しい非セキュアな HTTP アクセスが検出されたか、この例外条件が以前のアクセスに関連しているかを判別できます。

このヘルス・チェックは、APAR OA58151 および OA58450 の PTF が適用された z/OS V2R3 で使用できます。

実行ステップ

システムで非セキュアな HTTP を介して ISPF ゲートウェイにアクセスしているかどうかを判別します。これを行うには、IBM ヘルス・チェック IBMISPF,ZOSMIGV2R3_Next_ISPF_GW_HTTPS を使用します。このヘルス・チェックは、APAR OA58151 および OA58450 の PTF が適用された z/OS V2R3 で使用できます。

「ISPF 計画とカスタマイズ」のトピック『IBM HTTP Server - Powered by Apache のカスタマイズ』で説明されているように、ISPF ゲートウェイのトラフィックに対して SSL を有効にするために構成を更新します。

推奨されていませんが、環境変数 CGI_SECURECONN を HTTP 構成に追加して FALSE に設定することにより、デフォルトをオーバーライドすることができます。

参照情報

ISPF 構成の更新方法について詳しくは、「ISPF 計画とカスタマイズ」のトピック『Configuring the CIM server HTTPS connection using AT-TLS』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMISPF,ZOSMIGV2R3_Next_ISPF_GW_HTTPS を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.15.1.2 : ISPF: ワークステーション・エージェントに対するすべての依存関係のシステムからの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、ISPF ワークステーション・エージェント (WSA) (ISPF クライアント/サーバー・コンポーネントとも呼ばれる) のサポートが除去されています。WSA は、ローカル・ワークステーションで実行され、ワークステーションと ISPF ホストの間の接続を保持するアプリケーションです。これは、ワークステーションとホストの間のファイル転送に 1 次的に使用されます。

IBM は、より新しいファイル転送ソリューション (z/OS FTP、OpenSSH の sftp ユーティリティー、または別のファイル転送メカニズムによって提供されるソリューションなど) を使用することを推奨しています。これらのソリューションには、より多くの機能 (セキュア通信を提供する機能など) があります。

注: ISPF と ISPF ワークステーション・エージェントの間の通信はセキュアではありません。したがって、ISPF ワークステーション・エージェントを使用しないでください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

ISPF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-013「Preview: IBM z/OS Version 2 Release 4」(2019 年 2 月 26 日付) の『Statement of General Direction』も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ISPF ワークステーション・エージェントを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

システムで ISPF ワークステーション・エージェントが使用されているかどうかを判別するには、ヘルス・チェック IBMISPF,ISPF_WSA を使用します。

このヘルス・チェックは、ISPF APAR OA56980 によって追加されました。

実行ステップ

ISPF ワークステーション・エージェント (WSA) (ISPF クライアント/サーバー・コンポーネントとも呼ばれる) を使用しているユーザーやプログラムがないかを判別します。ある場合は、WSA に対するすべての依存関係をシステムから除去します。代わりに、より新しいファイル転送ソリューション (z/OS FTP、OpenSSH の sftp ユーティリティー、または別のファイル転送メカニズムによって提供されるソリューションなど) を使用してください。これらのソリューションには、より多くの機能 (セキュア通信を提供する機能など) があります。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

  • 米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-013」(2019 年 2 月 26 日付) の『Statement of General Direction』
  • 「z/OS ISPF Planning and Customizing」のトピック『Prohibiting connections to the ISPF Workstation Agent

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMISPF,ISPF_WSA を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.16 : JES2 のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである JES2 のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.16.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う JES2 のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる JES2 のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.16.1.1 : JES2: z22 モードのアクティブ化


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、JES2 は、z11 レベルのチェックポイント・データ・セットをサポートしなくなっています。z22 モードは z/OS V2R2 で導入されました。

まだ行っていない場合は、JES2 を z22 モードでアクティブ化する必要があります。z22 モードに切り替えると、システムは JES2 チェックポイントをアップグレードします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

JES2

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (z11 レベルのチェックポイント・データ・セットを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

z/OS V2R5 がアクティブになった後は、z11 モードにフォールバックすることはできません。

z/OS V2R5 でコマンド $ACTIVATE,LEVEL=Z11 を入力すると、次のエラー・メッセージが発行されます。

$ACTIVATE,LEVEL=Z11
$HASP003 RC=(06),ACT IVATE LEVEL - VALUE CONTAINS INVALID DATA

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

チェックポイント・データ・セットで z11 レベルが使用されているかどうかを判別するには、IBM Health Checker for z/OS のチェック IBM_JES2,JES2_UPGRADE_CKPT_LEVEL_JES2 を使用します。

実行ステップ

z/OS V2R5 をインストールする前に、以下のステップを実行します。

  • MAS 内のシステムで、以下のようにして z22 チェックポイントのアクティブ化の準備ができているかどうかを判断します。

    1. $D ACTIVATE コマンドを入力して、z22 モードのアクティブ化を正常に実行できることを確認します。

      コマンド $ACTIVATE,LEVEL=z22 を使用してチェックポイント・モードを動的に変更する予定の場合は、アクティブ化の前に、JES2PARM で SPOOLDEF CYL_MANAGED=ALLOWED が指定されている必要があります。

      z22 モードでは、CKPT1 に追加の nnn 4K レコードが必要になる場合があります。

  • JES2 $ACTIVATE コマンドを入力して、z22 に移行する前および z22 モードをアクティブ化するために対応しておかなければならない構成以外の変更を確認します。z/OS JES2 コマンドで、このコマンドに関する考慮事項を参照してください。

JES2 は、MAS の他のメンバー (アクティブなものがある場合) と同じモード、または最後にアクティブであった JES2 メンバーがシャットダウンされたときのモードで再始動します。

z/OS V2R5 より前のコールド・スタートでは、OPTSDEF COLD_START_MODE パラメーターまたは UNACT パラメーターによって指定変更しない限り、JES2 は常に z22 モードで始動していました。z/OS V2R5 のコールド・スタートでは、OPTSDEF COLD_START_MODE パラメーターまたは UNACT パラメーターに関係なく、JES2 は常に z22 モードで始動します。

z11 モードで z/OS V2R5 システムの IPL を実行して、ウォーム・スタートで JES2 をアクティブ化すると、JES2 は次のエラーで終了します。

$HASP446 CURRENT CHECKPOINT DATA SETS ARE IN z/OS 1.11
FORMAT. THIS IS NOT SUPPORTED BY THE z/OS 2.5 LEVEL OF JES2.

その場合は、問題を修正する必要があります。z22 モードに変換して JES2 を再始動するか、コールド・スタートで JES2 を再始動します。

参照情報

詳しくは、z/OS JES2 コマンドを参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMJES2,JES2_UPGRADE_CKPT_LEVEL_JES2 を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.16.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う JES2 のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる JES2 のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.16.2.1 : JES2: $GETMAIN での EXECUTABLE キーワードの変更されたデフォルトへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R3 では、$GETMAIN マクロに EXECUTABLE= キーワードが追加されました。これは、IBM z14 サーバー以降が稼働するシステムに対して、取得したストレージが実行可能としてマークされているかどうかを示します。実行不能メモリーについて詳しくは、STORAGE マクロの EXECUTABLE= キーワードの説明を参照してください。

EXECUTABLE= キーワードが z/OS V2R3 で $GETMAIN マクロに追加されたとき、そのデフォルトは YES でした。z/OS V2R4 以降、$GETMAIN でのデフォルトが NO に変更されました。この変更は、デフォルトでは、サポートされるサブプールで取得されたストレージは、z14 サーバー上の実行可能コードをサポートしないことを意味します。ストレージでコードを実行しようとすると、0C4 異常終了が発生します。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS JES2。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (影響を受ける JES2 出口ルーチンまたはユーザー変更がある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

IBM z14 サーバー以降。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

EXECUTABLE=NO が使用されており、YES が必要な場合、ストレージでコードを実行しようとすると、0C4 異常終了が発生します。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

実行可能コードのストレージを取得する $GETMAIN マクロのインスタンスの出口を確認します。特に、EXLST 領域によって取得およびポイントされる可能性がある DCB 出口スタブを確認します。必要な場合は、$GETMAIN および関連する $FREMAIN を、EXECUTABLE=YES を指定するように変換します。z/OS V2R3 システムでは、z/OS V2R5 にアップグレードする前にこの変更を実行できます。

不確実な場合は、すべての $GETMAIN マクロおよび $FREMAIN マクロを、EXECUTABLE=YES を指定するように変更することができます。

参照情報

詳しくは、「z/OS JES2 Installation Exits」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.16.2.2 : JES2: 64 ビット・ストレージへのチェックポイント・バージョンの移動


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

JES2 アドレス・スペースで実行されないアプリケーションおよび出口は、IAZDSERV データ領域からチェックポイント・バージョン・データにアクセスできます。これにより、データの安定したコピーが提供されます。IAZDSERV データ領域にアクセスするために、アプリケーションはサブシステム・インターフェース呼び出し (SSI) 71、サブ関数 SSJIFOBT を使用することができ、JES2 出口は $DSERV マクロを使用することができます。

z/OS V2R4 の前は、これらのサービスによって返されるデータは、31 ビット・ストレージ・データ・スペースにありました。z/OS V2R4 以降は、返されたデータは、64 ビット・ストレージにある可能性があります。

z/OS V2R4 では、バージョン 10 の IAZDSERV データ領域が追加されました。これにより、チェックポイント・バージョン・データへのアクセスで、64 ビット・ポインターと ALET の使用がサポートされます。バージョン 10 は、z/OS V2R4 以降でサポートされる唯一の IAZDSERV バージョンです。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS JES2。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (JES2 出口ルーチンまたはアプリケーションが IAZDSERV マクロを SSI 呼び出し 71 または $DSERV マクロと併用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

IAZDSERV データ領域からチェックポイント・バージョン・データにアクセスするアプリケーションおよび出口がないかを確認します。このコードがチェックポイント・データ・ブロックに直接アクセスする必要があるかどうかを判別します。

IAZDSERV データ領域を直接使用する代わりに、コードは、SSI 呼び出しを使用してチェックポイント・バージョン・データにアクセスできます。IBM は、SSI 80 (拡張状況) や SSI 82 (JES プロパティー SSI) などの SSI 呼び出しの使用を評価することを推奨しています。これらのサービスを使用して必要なデータを取得できるかどうかを判別します。取得できない場合は、バージョン 10 の IAZDSERV データ領域に返される 64 ビット・データ・ポインターを受け入れるように、コードをアップグレードする必要があります。

出口で $DSERV マクロを使用する場合は、このマクロがデータを返す IAZDSERV データ領域がバージョン 10 レベルであるために、64 ビット・ポインターが含まれるので注意してください。入力として $DSERV マクロを使用する JES2 サービスはすべて、z/OS V2R4 でバージョン 10 の IAZDSERV データ領域を受け入れるようにアップグレードされます。

一般的に、コードで $DSERV マッピングの個々のフィールドを参照する必要がある場合を除き、コードを変更する必要はありません。ただし、コードで $DSERV のフィールドを参照する場合は、64 ビット・フィールドを使用し、64 ビット・アドレッシング・モードで実行されるように、コードをアップグレードする必要があります。

参照情報

詳しくは、「z/OS JES2 Installation Exits」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.16.2.3 : JES2: 複数オブジェクト・ジョブ・ストリームに対する NJE 入力フェーズ処理の変更への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 の前は、NJE ジョブ・ストリームに複数のジョブまたはジョブ・グループが含まれている場合、ストリームおよびストリーム内のすべてのジョブが入力フェーズ処理を失敗していました。z/OS V2R4 以降、JES2 は NJE ジョブ送信ストリームで複数のジョブおよびジョブ・グループのオブジェクトをサポートするようになりました。これは、ジョブ・トレーラー (ジョブ・ストリームの終了) を受け取るまで、処理の INPUT フェーズでストリーム内のすべてのジョブをビジー状態のままにしておくことで、実現しています。ジョブ・トレーラーを受け取ると、ジョブが入力フェーズ処理を完了し、次のフェーズのキューに入れられます。接続に関するエラーが発生し、ジョブ・トレーラーを受け取れない場合、すべてのジョブが受信側のシステムから除去されます。NJE 接続が再確立されると、ジョブ・ストリーム全体が再送信されます。

この変更は、入力フェーズ処理の動作に対して、複数の微細な変更が行われたことを意味します。

  • 複数のジョブおよびジョブ・グループを、ジョブの受信側で同時にビジーとしてマークすることができます。
  • ジョブの最終処理は、ジョブ・トレーラーを受け取るまで先送りされます。これには、出口 20 と 50 (入力の終了出口) および出口 51 (キューの変更) が含まれます。その結果、ストリーム内の最初のジョブの入力の終了出口には、その他のすべての入力出口 (ジョブ・ストリーム、アカウンティング・ストリング、JCL ステートメント) がすべてのジョブに対して呼び出されるまでは、制御は渡されません。入力の終了出口が呼び出される環境は、以前のリリースと同じですが、順序が変更されました。
  • 1 つの接続がドロップされた場合、NJE ジョブ受信側には複数のジョブが存在する可能性があるため、これらのすべてのジョブを除去する必要があります。以前のリリースでは、除去が必要なジョブは 1 つのみでした。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS JES2。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (影響を受ける出口またはプロセスがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

NJE 入力フェーズ処理に対するこれらの変更を確認し、ご使用のシステムに適切な変更を評価します。例えば、特定の NJE ジョブ受信側で一度に 1 つのジョブまたはジョブ・グループのみがアクティブであることを必要とする出口またはプロシージャーがある場合は、それらの出口およびプロシージャーを確認および更新します。同様に、特定のジョブに対する他の入力出口の直後に呼び出されることを必要とする入力の終了出口またはキューの変更出口がある場合は、それらの出口を確認して、適切に変更します。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.16.2.4 : JES2: 出口ルーチンおよびユーザー変更に適用できる変更の確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

使用している JES2 機能、および参照している JES2 データ領域に応じて、JES2 出口ルーチンおよびユーザー変更に対する変更が必要になる場合があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS JES2。

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (影響を受ける JES2 出口ルーチンまたはユーザー変更がある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

「z/OS JES2 Installation Exits」の JES2 出口のマイグレーションの考慮事項に関するトピックを参照してください。このトピックでは、対応が必要になる可能性がある変更情報について説明しています。通常、JES2 出口のアセンブリー・エラーは、JES2 データ域の変更による影響があったことを示しています。

注: $MODULE マクロを使用して、ご使用の出口ルーチンおよびユーザー提供モジュールに JES2 マクロを組み込むことが推奨されます。そうすることで、$MODULE マクロでマクロの依存関係を管理できるようになります。$MODULE マクロで指定できる制御ブロック・マッピング (DSECT) のリストについては、「z/OS JES2 マクロ」の $MODULE トピックの表を参照してください。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.16.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う JES2 のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる JES2 のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.16.3.1 : JES2: PENCRYPT 競合通知への応答


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、JES2 初期設定パラメーター NODE PENCRYPT の値は JES2 チェックポイントに保管され、すべての MAS メンバー間の整合性が検査されます。

NODE PENCRYPT=YES を指定する MAS メンバーでの JES2 の初回始動時に、JES2 は、保管されている PENCRYPT 値 (NO) が新しい PENCRYPT 値 (YES) と矛盾していることをオペレーターに通知します。この状況により、メッセージ $HASP442 および $HASP563 が出される可能性があります。その場合、オペレーターは、後続の $HASP441 メッセージに「Y」と応答することにより、初期設定を続行できます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

JES2

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (JES2 初期設定 (INIT) デックで NODE PENCRYPT=YES を指定して定義されている MAS メンバーがシステムに含まれている場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

NODE PENCRYPT=YES を指定する MAS メンバーでの JES2 の初回始動時に、JES2 は、保管されている PENCRYPT 値 (NO) が新しい PENCRYPT 値 (YES) と矛盾していることをオペレーターに通知します。オペレーターは、JES2 初期設定を続行する必要があるかどうかを確認する必要があります。

$HASP442 INITIALIZATION STATEMENTS CONFLICTING WITH SAVED VALUES FOLLOW:
$HASP563 NODE(n) NAME=nodename DEFINITION HAS CHANGED
NODE(n) PENCRYPT=NO WILL BE CHANGED TO PENCRYPT=YES

$HASP441 REPLY 'Y' TO CONTINUE INITIALIZATION OR 'N' TO TERMINATE.

$HASP563 メッセージは、該当する NODE 初期設定ステートメントごとに発行されます。

これらの一回限りの PENCRYPT の競合通知および後続の続行確認要求は、z/OS V2R4 以降の新機能です。

この状況が発生した場合、オペレーターは、以下の 1 つ以上のメッセージが発行された後で発行される $HASP441 メッセージに「Y」と応答できます。

“$HASP563 NODE(n) NAME=nodename DEFINITION HAS CHANGED NODE(n) PENCRYPT=NO WILL BE CHANGED TO PENCRYPT=YES”

以下の状況で出される HASP563 メッセージについては、原因と適切な処置を判別するために調査する必要があることに注意してください。

  • z/OS V2R4 以降にアップグレードした後の JES2 の始動時に発行される場合
  • PENCRYPT 以外のパラメーターに対して発行される場合

参照情報

詳しくは、z/OS JES2 コマンドを参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.17 : JES3 のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである JES3 のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.17.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う JES3 のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる JES3 のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.17.1.1 : JES3: 将来のリリースでの JES3 の除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前に発表されたように、JES3 を使用するお客様向けに、z/OS V2R5 は、IBM が JES3 の機能の組み込みを計画している最後のリリースとなります。お客様は、代替機能へのマイグレーションを計画してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

JES3

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、「米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-013」(2019 年 2 月 26 日付) の『Statement of General Direction』も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、システムで JES3 を稼働している場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

まだ JES3 が残っているお客様の場合、IBM はマイグレーションを計画することを推奨します。ご質問がある場合は、jes3q@us.ibm.com にお問い合わせください。

参照情報

詳しくは、「米国 IBM のソフトウェア発表レター 219-013」(2019 年 2 月 26 日付) の『Statement of General Direction』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.18 : Language Environment のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである Language Environment のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.18.1 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う Language Environment のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる Language Environment のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.18.1.1 : Language Environment: 最新の CEECCSD に基づく CSD の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

それぞれのリリースごとに、Language Environment は、CICS システム定義 (CSD) ファイル内でロード・モジュールを追加および削除しています。そのため、CSD ファイルは、SCEESAMP データ・セットのメンバー CEECCSD および CEECCSDX に含まれるサンプル CSD プログラム定義に基づいて、リリースごとに毎回更新する必要があります。最新リリースの z/OS の CSD サンプルは、現行リリースと共存している可能性のある旧リリースの z/OS にも使用できます。

ご使用のシステムで CICS Transaction Server for z/OS 4.2 以前が実行されている場合は、メンバー CEECCSD および CEECCSDX のプログラム定義によって CSD ファイルを更新する必要があります。CICS TS の新しいリリースでは、APAR PI60389 および APAR PI73184 で提供された自動更新機能がご使用のシステムで使用されていれば、このステップをスキップできます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Language Environment

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (以下の場合):

  • CICS TS 4.2 以前を使用している場合
  • CICS TS 5.1、5.2、または 5.3 を使用していて、プログラム定義の自動更新を許可していない場合

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

CICS TS 5.1、5.2、および 5.3 では、Language Environment で必要なプログラム・リソース定義を CSD に追加しないことは、オプションですが推奨されている方法です。それに代わり、プログラム・リソース定義を CICS により、そのシステム自動インストール機能を使用して自動的に更新できるようにしてください。この機能を使用すると、必要が生じたときにプログラム定義がインストールされます。

CICS TS 5.4 以降では、自動更新機能の使用が必須になります。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

このアップグレード・アクションを実行できない場合は、種類の異なるいくつかのプログラム ABEND (ABENDU4093 RC=3EC など) が生じる可能性があります。どの ABEND が表示されるかは、プログラム言語、および使用しているプログラミング言語のレベルによって異なります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のシステムで CICS TS 4.2 以前が実行されている場合は、メンバー CEECCSD および CEECCSDX のプログラム定義によって CSD ファイルを更新する必要があります。これらのメンバーは、データ・セット hlq.SCEESAMP に含まれています。

注: Language Environment ランタイム・ルーチンを含むグループは、CICS 開始時に使用されるグループ・リストの中に含まれている必要があります。

CICS TS 5.1、5.2、および 5.3 では、CICS によるプログラム定義の自動インストールを許可している場合はこのステップをスキップできます。 この機能は APAR PI60389 および APAR PI73184 で提供されています。自動インストールを許可していない場合は、CSD ファイルを手動で更新する必要があります。

CICS TS 5.4 以降では、CICS 自動更新機能の使用が必須になります。 この機能を使用すると、前に使用されていたものと同じプログラム属性を含めて Language Environment 定義をインストールできます。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.18.1.2 : Language Environment: LPA 内のロード・モジュールの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

それぞれのリリースで、リンク・パック域 (LPA) を介してアクセス可能にする、Language Environment のロード・モジュールを更新する必要があります。さらに、それぞれのリリースについて、LPA 内の Language Environment ロード・モジュールのリストを調べて、そのリストがまだ適切であることを判別する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Language Environment

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (リンク・パック域 (LPA) を通じてモジュールをアクセス可能にする必要がある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

LPA 内の Language Environment ロード・モジュールを見直します。

ロード・モジュールを LPA に移動するには、CEE.SCEESAMP データ・セットにある下記 のサンプル・メンバーを使用します。

  • AFHWMLP2: これは、Language Environment の Fortran コンポーネント・モジュールのうち、LPA に対して適格なすべてのモジュールのサンプルです。
  • CEEWLPA: これは SYS1.PARMLIB の PROGxx メンバーのサンプルであり、呼び出し可能サービス・スタブを除く、Language Environment の CEE 接頭部の付いたランタイム・モジュールのうち、LPA 用として適格なすべてのモジュール (つまり、すべての Language Environment 基本モジュール) が含まれています。
  • CELQWLPA: これは AMODE 64 ランタイム・サポートのサンプルです。
  • EDCWLPA: これは SYS1.PARMLIB の PROGxx メンバーのサンプルであり、ロケールおよびコード・ページ・コンバーターを除く、Language Environment の EDC 接頭部および CEH 接頭部付きのランタイム・モジュールのうち、LPA 用として適格なすべてのモジュール (つまりすべての z/OS XL C/C++ コンポーネント・モジュール) が含まれています。
  • IBMALLP2 (または Enterprise PL/I for z/OS の場合は IBMPLPA1): これは、LPA 用としての適格性を持つすべての Language Environment PL/I コンポーネント・モジュールのサンプルです。
  • IGZWMLP4: これは、LPA 用としての適格性を持つすべての Language Environment COBOL コンポーネント・モジュールのサンプルです。

LPA 適格のモジュールを調べる場合は、「z/OS Language Environment カスタマイズ」を参照してください。 そこにリストされているモジュールは、その RMODE 値によって、LPA または拡張 LPA (ELPA) に 入れることができます。

  • RMODE が ANY の場合、モジュールは LPA または ELPA (16 MB 境界の上または下) に常駐することができます。
  • RMODE が 24 の場合、モジュールは LPA (16 MB 境界の下) に常駐可能です。

「z/OS Language Environment カスタマイズ」にリストされているモジュールを LPA または ELPA に入れることを検討している場合は、IBM では、SCEELPA データ・セットを LPA リスト (LPALSTxx) に入れることをお勧めします。SCEELPA には、再入可能で、16 MB 境界より上に常駐し、z/OS に頻繁に使用される Language Environment ロード・モジュールが含まれています。

「z/OS Language Environment カスタマイズ」には、SCEELPA データ・セットで見つかるものに加えて、LPA および ELPA に適格のモジュールのテーブルもあります。これらのモジュールを LPA または ELPA に移動するには、動的な LPA または MLPA アプローチを使用する必要があります。 お勧めするモジュールに、ご使用のシステムで使用しない機能が含まれている場合は、そのような モジュールを組み込む必要はありません。これらのテーブルにリストされていないLanguage Environment モジュールは、自分の判断で LPA または ELPA に移動して構いません。

参照情報

詳しくは、「z/OS Language Environment カスタマイズ」で、サンプル・メンバーのリストとその変更された内容を示す『hlq.SCEESAMP の Language Environment サンプル IEALPAnn または PROGxx メンバー』の表を参照してください。このテーブルは、以下についての適格ロード・モジュールのリストを含んでいます。

  • Language Environment 基本モジュール
  • Language Environment z/OS XL C/C++ コンポーネント・モジュール
  • Language Environment COBOL コンポーネント・モジュール
  • Language Environment Fortran コンポーネント・モジュール
  • Language Environment PL/1 コンポーネント・モジュール

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.19 : Library Server のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである Library Server のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.19.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う Library Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる Library Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.19.1.1 : Library Server の使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、Library Server エレメントのサポートが除去されました。IBM では、IBM Knowledge Center for z/OS の利用を推奨しています。これは、お客様自身のローカル・リポジトリーを作成し、コンテンツを管理するために z/OS V2R2 で導入されました。

Knowledge Center は、製品資料を提供するための IBM プラットフォームです。IBM Knowledge Center for z/OS は、z/OS で BookManager READ と Library Server の両方に代わるものです。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

Library Server

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

IBM では、Knowledge Center 資料のローカル・リポジトリーを維持し、このコンテンツを提供するために IBM Knowledge Center for z/OS の利用を推奨しています。

参照情報

詳しくは、「IBM Knowledge Center for z/OS 構成およびユーザー・ガイド」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.20 : z/OS Network File System (NFS) のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである z/OS Network File System (z/OS NFS) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.20.1 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う z/OS Network File System のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる z/OS Network File System (z/OS NFS) のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.20.1.1 : NFS: NFS のサンプル、マクロ、およびユーティリティーのソース・パーツに対する参照の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、多数の NFS パーツがシステムで再配置されています。プログラムがこれらのパーツを参照している場合は、新しい場所を参照するようにプログラムを更新してください。

以下の NFS マクロが SYS1.NFSMAC から SYS1.MACLIB に移動されました。

  • GFSAUDSA
  • GFSAULOG
  • GFSAUSEC
  • GFSAUSMF

以下の NFS サンプルが SYS1.NFSSAMP から SYS1.SAMPLIB に移動されました。

  • GFSALLOC
  • GFSAPATT
  • GFSAPEXP
  • GFSAPROC
  • GFSDDDEF
  • GFSMKDIR
  • GFSAMHDJ
  • GFSDELET
  • GFSAPMAP
  • GFSCPROC
  • GFSISMKD
  • GFSDLDDF
  • GFSAUXF
  • GFSAUXL
  • GFSAPSMF

以下の z/OS NFS ユーティリティーのソース・パーツが z/OS NFS prefix.NFSTARB から z/OS UNIX ファイル・システムの /usr/lpp/NFS/utils/ に移動されました。

以前の場所

新しい場所

prefix.NFSTARB(gfsawjcl)

/usr/lpp/NFS/utils/Makefile

prefix.NFSTARB(gfsawaxd)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawaxd.c

prefix.NFSTARB(gfsawlin)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawlin.c

prefix.NFSTARB(gfsawlou)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawlou.c

prefix.NFSTARB(gfsawmnt)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawmnt.h

prefix.NFSTARB(gfsawmou)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawmou.c

prefix.NFSTARB(gfsawrp6)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawrp6.h

prefix.NFSTARB(gfsawrs6)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawrs6.h

prefix.NFSTARB(gfsawsha)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawsha.c

prefix.NFSTARB(gfsawsho)

/usr/lpp/NFS/utils/gfsawsho.h

prefix.NFSTARB(gfsawaix)

/usr/lpp/NFS/utils/znfs-client-utils.tar

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS NFS。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (影響を受けるパーツを参照するプログラムがある場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

  • NFS マクロを使用するコンパイル・ジョブなど、SYS1.NFSMAC または SYS1.NFSSAMP が使用されているかどうか確認します。プログラムがこれらのパーツを参照している場合は、新しい場所を参照するようにプログラムを更新してください。

  • 次に z/OS NFS ユーティリティーをコンパイルするときに、ソース・ファイルを /usr/lpp/NFS/utils/ からコピーします。

参照情報

NFS については、「Network File System ガイドおよび解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.21 : オープン・システム・アダプター/サポート機能 (OSA/SF) のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントであるオープン・システム・アダプター/サポート機能 (OSA/SF) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.21.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う OSA/SF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる OSA/SF のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.21.1.1 : オープン・システム・アダプター/サポート機能 (OSA/SF) の使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、OSA Support Facility (OSA/SF) エレメントのサポートが除去されています。IBM は、このエレメントの使用を停止することを推奨しています。

この変更は、z/OS に対する OSA カードの戦略的重要性を変更するものではありません。z/OS は、引き続きネットワーク運用での OSA アダプターの使用をサポートします。

OSA サポート機能 (OSA/SF) は、SNA プロトコルに使用されるオープン・システム・アダプター (OSA) カード上でデバイスを構成し、すべての OSA 機能をサポートおよび管理するために使用されます。z/OS での OSA/SF には、グラフィカル・ユーザー・インターフェースと REXX API の両方が備わっています。EC12/BC12 システムでは、IBM は、最新世代の OSA アダプター (OSA Express5S) 上でこれらのデバイスを構成し、ハードウェア管理コンソール (HMC) を排他的に使用してこれらのアダプターをサポートおよび管理するためのサポートを導入しましたが、z/OS OSA/SF アプリケーションで提供されるこれらのアダプター上でデバイスを構成あるいは管理する機能はありませんでした。HMC 機能の OSA/SF を使用して、OSA-Express4S 以降の世代のアダプターを構成および管理することができます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

OSA/SF

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。IBM ソフトウェア発表レター 218-472 (2018 年 11 月 13 日付) で、開発意向表明として発表されました。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

IBM は、z/OS V2R5 をインストールする前に、OSA サポート機能 (OSA/SF) の使用を停止することを推奨しています。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.22 : RMF のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、オプション・フィーチャーであるリソース測定機能 (RMF) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.22.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う RMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる RMF のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.22.1.1 : RMF: RMF DDS サーバーの非推奨のポートに対する参照の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降では、以下の分散データ・サーバー (DDS) のオプションが非推奨になっています。DM_PORT、DM_ACCEPTHOST、MAXSESSIONS_INET、SESSION_PORT、および TIMEOUT。これらのオプションを PARMLIB メンバー GPMSRV00 から除去してください。

RMF は、ポート 8801 および 8802 を使用しなくなるように変更されています。これらのポートについては、以下のように説明されています。

  • 以前のリリースでは、RMF は、ポート 8801 を分散データ・サーバー (DDS) のオプション SESSION_PORT のデフォルトとして使用していました。このポートは、HTTP ポートに加えて RMF PM Java クライアントによって使用されていました。

  • 以前のリリースでは、RMF は、ポート 8802 を DDS のオプション DM_PORT のデフォルトとして使用していました。このポートは、Tivoli® DM/390 の通信用の UDP/IP ポートとして使用されていました。この製品は使用できなくなっています。

ポート 8801 および 8802 は非推奨になっています。RMF DDS でこれらのポートを無効にすることをお勧めします。RMF parmlib メンバー GPMSRVxx にオプション SESSION_PORT または DM_PORT のいずれかが存在する場合、警告メッセージが発行されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

RMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、RMF を使用していて、DDS サーバーが非推奨のオプションを使用するように構成されている場合には、推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のヘルス・チェックが、APAR OA60404 によって追加されています。

  • IBMRMF,RMF_DDS_OPTS

このヘルス・チェックは、非推奨の DDS オプションを検査するために使用します。

このチェックは、以下のメッセージを出します。

  • GPMH1004I
  • GPMH1005E

実行ステップ

RMF を使用している場合、システムがこの変更の影響を受けるかどうかを判別します。以下の状態について確認します。

  • RMF PM バージョン 2.4.x 以前のリリースが DDS サーバーに接続できない。
  • 非推奨の DDS サーバー・オプション SESSION_PORT または DM_PORT に関する警告メッセージ。
  • ヘルス・チェックが有効になっている場合、ヘルス・チェックのメッセージ GPMH1004I および GPMH1005E。

以下を実行します。

  • 最新レベルの RMF PM を実行していることを確認します。
  • RMF parmlib メンバー GPMSRVxx に設定 SESSION_PORT(8801) または DM_PORT(8802) が含まれている場合は、それらの設定を削除します。
  • RMF クライアント・アプリケーションが HTTP_PORT を参照していることを確認します。

参照情報

詳しくは、「z/OS Resource Management Facility User's Guide」を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMRMF,RMF_DDS_OPTS を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

このチェックは、z/OS V2R4 以降に適用されます。


ステップ 4.22.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う RMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる RMF アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.22.2.1 : RMF: RMF 構造変更に対応した更新の決定


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、RMF は、次のようにパフォーマンス管理機能を提供するために連携する 2 つのコンポーネントで構成されています。

z/OS Data Gatherer
この基本エレメントは、ハードウェアおよびオペレーティング・システムからパフォーマンス測定を収集して、シスプレックス全体の測定へのアクセスを提供します。
RMF
このオプションの有料フィーチャーは、収集された測定を使用して、パフォーマンス統計を表形式とグラフィック形式のレポートで報告します。

RMF という用語は、RMF 報告プログラム・コンポーネントを指しています。

また、以下の機能が新しく追加されています。

z/OS Advanced Data Gatherer (ADG)
このオプションの有料フィーチャーは、パフォーマンス・データを未加工形式で収集します。RMF は、ADG フィーチャーからのメトリックに基づいてパフォーマンス・レポートを提供します。RMF の有料フィーチャーには、ADG の有料フィーチャーのライセンスが含まれています。

次の表に、RMF 構造変更の要約を示します。

名前

Type

説明

リソース測定機能 (RMF) オプション・フィーチャー、排他的、有料、動的な有効化が可能。 リソース測定機能 (RMF) フィーチャーは、z/OS Advanced Data Gatherer フィーチャーによって提供されるデータに基づいてパフォーマンス・レポートを生成します。並列シスプレックスのスコープでの RMF レポートの生成は、並列シスプレックス内のすべてのシステムで RMF フィーチャーが有効になっている場合にのみサポートされます。

RMF フィーチャーの存在により、z/OS Advanced Data Gatherer フィーチャーが有効になります。

z/OS Data Gatherer 基本エレメント、排他的。 z/OS Data Gatherer は、z/OS リソースの使用量とパフォーマンスのデータを収集します。以下の基本機能が提供されています。
  • SMF 70 サブタイプ 1 レコード・データは、SMF バッファー、SMF データ・セット、またはログ・ストリームに書き込まれます。
  • シスプレックス・データ・サーバー API は、Monitor II および SMF 70 サブタイプ 1 レコードのデータにアクセスするために使用できます。
  • z/OS Data Gatherer API GRBSMFR およびシスプレックス・データ・サーバー API ERB3XDRS を使用して、SMF および Monitor III の VSAM データ・セットから SMF レコード・タイプおよび Monitor III のデータを取得できます。
z/OS Advanced Data Gatherer オプション・フィーチャー、排他的、有料、動的な有効化が可能。 z/OS Advanced Data Gatherer フィーチャーにより、以下が可能になります。
  • システム管理者は、SMF 70-78 レコード・データを SMF バッファー、SMF データ・セット、またはログ・ストリームに書き込むことができます。
  • アプリケーション・プログラムは、シスプレックス・データ・サーバー API および z/OS Data Gatherer API を使用して、収集された Monitor II、Monitor III、および SMF 70-78 レコードのデータにアクセスできます。

z/OS V2R3 または V2R4 に APAR OA58281 および OA58759 が PTF が適用されると、RMF 製品は、z/OS Data Gatherer および RMF フィーチャーに再構成されます。Data Gatherer 基本コンポーネントは、別個の FMID としてパッケージ化されて提供されます。

z/OS Data Gatherer が z/OS の基本に組み込まれているようになったため、RMF のインストール手順およびライセンス交付モデルが変更されています。このワークフロー・ステップでは、実行可能なアクションについて説明します。

インストール済み環境で z/OS RMF を使用していない場合は、アップグレード・アクションを実行する必要はありません。

パッケージ化およびインストール

z/OS V2R5 では、Data Gatherer の基本 z/OS コンポーネント (566527401) は、z/OS Advanced Data Gatherer の有料フィーチャーと同じ FMID である FMID HRG77D0 で出荷されます。RMF 報告プログラム・コンポーネント (566527404) は、オプションの RMF フィーチャーに残され、既存の FMID HRM77D0 および JRM77DJ でパッケージ化されます。

新しい RMF フィーチャーにより、RMF および z/OS Advanced Data Gatherer を使用するライセンスを取得できます。

エレメント

FMID

COMP ID

RETAIN リリース

レベル

z/OS Data Gatherer

HRG77D0

566527401

7D0

z/OS V2R5

RMF

HRM77D0
JRM77DJ

566527404

7D0
7DJ

z/OS V2R5

z/OS Data Gatherer が z/OS の基本に組み込まれているようになったため、RMF のインストール手順およびライセンス交付モデルが変更されています。以前のリリースでは、RMF 製品ライブラリーの SMP/E インストールは、RMF ライセンスを購入したかどうかに関係なく、すべての ServerPac および CBPDO のインストールで実行されていました。z/OS V2R5 でも、この概念は継続されていますが、z/OS Data Gatherer および RMF が別のターゲット・ライブラリーと配布ライブラリーにインストールされるようになったことに注意してください。

RMF のインストール手順は、「z/OS V2R5 Program Directory」で説明されています。

ライセンス交付モデル

以前の RMF ライセンス交付モデルでは、RMF 製品を使用前に注文する必要がありました。z/OS V2R5 では、新しいライセンス交付モデルにより、z/OS ライセンスの一部として基本の z/OS Data Gatherer 機能を取得できます。オプションで、追加の有料フィーチャーを有効にして、z/OS Advanced Data Gatherer および RMF を実行することができます。

エレメントまたはフィーチャーFMIDレベルTypeIFAPRDxx による動的な有効化
z/OS Data GathererHRG77D0z/OS V2R5基本エレメントN
z/OS Advanced Data GathererHRG77D0z/OS V2R5有料フィーチャーY
RMFHRM77D0 (英語)
JRM77DJ (日本語)
z/OS V2R5有料フィーチャーY

RMF ライセンスがない場合は、RMF を使用せずに、スタンドアロンの z/OS Data Gatherer を基本モードで実行できます。その場合、次のような基本機能を使用できます。

  • Monitor I パフォーマンス・データの収集
  • SMF バッファー、SMF データ・セット、またはログ・ストリームへの SMF 70 サブタイプ 1 レコード・データの書き込み。SMF 70 サブタイプ 1 レコードは、IBM Software Pricing ツールに対する入力として必要です。
  • シスプレックス・データ・サーバー API ERB2XDGS および ERBDSQRY または ERBDSREC を使用した Monitor II および SMF 70 サブタイプ 1 レコードのデータへのアクセス。ERB2XDGS は、オプションの有料の z/OS エレメント SDSF によって使用されます。
  • z/OS Data Gatherer API GRBSMFR およびシスプレックス・データ・サーバー API ERB3XDRS を使用して、SMF および Monitor III の VSAM データ・セットから SMF レコード・タイプおよび Monitor III のデータを取得できます。

z/OS Advanced Data Gatherer フィーチャーを有効にすると、以下が可能になります。

  • システム管理者は、SMF 70-78 レコード・データを SMF バッファー、SMF データ・セット、またはログ・ストリームに書き込むために z/OS Data Gatherer を構成できます。SMF バッファーの SMF 70-78 レコード・データは、シスプレックス・データ・サーバー API ERBDSQRY および ERBDSREC を使用して取得できます。SMF レコード・データは、一般に、SMF ポストプロセッシング・ツールおよびデータ・プロバイダーに対する入力として使用できます。
  • Monitor III パフォーマンス・データの収集
  • アプリケーション・プログラムは、シスプレックス・データ・サーバーおよび z/OS Data Gatherer の API を使用して、収集された Monitor III、Monitor II、および SMF 70-78 レコードのデータにアクセスできます。

RMF 報告プログラムの機能を使用するには、RMF フィーチャーを取得する必要があります。RMF には、以下の機能が含まれています。

  • RMF 後処理プログラム
  • Monitor II および III の ISPF レポート
  • 分散データ・サーバー
  • SMF 79 レコード・データを書き込むための Monitor II バックグラウンド・セッション

RMF フィーチャーを有効にすると、z/OS Advanced Data Gatherer フィーチャーも有効になります。

IBM Software Manufacturing では、Shopz での注文に従って IFAPRDxx parmlib メンバーをカスタマイズします。このサービスは、有効または無効のフィーチャーをすぐに使用できるように提供します。

RMF 機能を使用できるかどうかは、有効になっているフィーチャー (RMF、z/OS Advanced Data Gatherer、またはなし) によって異なります。RMF または z/OS Advanced Data Gatherer のどちらも有効になっていない場合に、z/OS Advanced Data Gatherer を使用しようとすると、エラー・メッセージが返されます。同様に、RMF フィーチャーが無効になっているか、インストールされていない場合に、RMF 機能を使用しようとすると、エラー・メッセージが返されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

RMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (システムで z/OS RMF を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール後のステップは、使用する予定のコンポーネント、および資格を持っている z/OS の有料フィーチャーによって異なります。既存の RMF 構成を z/OS V2R4または V2R3 からアップグレードする場合は、RMF、z/OS Data Gatherer、および Advanced Data Gatherer のアップグレード・アクションを実行する必要があります。現在、RMF を使用していない場合は、実行するアクションは少なくなります。

以下のシナリオで推奨されるステップが用意されています。

  • シナリオ 1: z/OS V2R4 または V2R3 からの既存の RMF 構成のアップグレード
  • シナリオ 2: 基本モードまたは拡張モードでの (RMF を使用しない) z/OS Data Gatherer のみの使用。拡張モードの z/OS Data Gatherer を使用するには、z/OS フィーチャー Advanced Data Gatherer に対する資格が必要です。

シナリオ 1: z/OS V2R4 または V2R3 からの既存の RMF 構成のアップグレード

z/OS V2R4 または V2R3 から既存の RMF 構成をアップグレードするには、z/OS V2R5 システムで以下のステップを実行します。

  1. RMF の有料フィーチャーを注文したことを確認します。また、parmlib メンバー IFAPRDxx で、RMF (FEATURENAME RMF) と z/OS Advanced Data Gatherer (FEATURENAME ADV DG) の両方の有料フィーチャーが有効になっていることを確認します。

  2. RMF および z/OS Data Gatherer のロード・モジュールの LPA、LNKLST、および APF のリストを次のように更新します。

    • LNKLST (PROGxx) を次のように更新します。

      • SYS1.SERBLINK を SYS1.SERBLNKE に変更します。

        注: z/OS V2R5 では、PDS データ・セット SERBLINK および AERBMOD1 は、それぞれ、PDSE データ・セット SERBLNKE および AERBMOD2 に変換されています。

      • SYS1.SGRBLINK を追加します。

    • APF リスト (PROGxx) を次のように更新します。

      • SYS1.SERBLINK を SYS1.SERBLNKE に変更します。
      • SYS1.SGRBLINK を追加します。

    • LPA リスト (LPALSTxx) を次のように更新します。

      • SYS1.SERBLPA を SYS1.SGRBLPA に変更します。

    • SYS1.SGRBCLS および SYS1.SERBCLS の両方がログオン・プロシージャーの DD SYSPROC ステートメントに追加されていることを確認します。

    • インストール済み環境でプログラム制御および PROGRAM クラスを使用している場合は、RMF および z/OS Data Gatherer のシステム・モジュールの対応するプログラム・プロファイルを追加する必要があります。RACF のインストール済み環境の場合、コマンドは次のとおりです。
      RALT PROGRAM ERB* ADDMEM('SYS1.SERBLNKE'//NOPADCHK)
      RALT PROGRAM GPM* ADDMEM('SYS1.SERBLNKE'//NOPADCHK)
      RALT PROGRAM ERB* ADDMEM('SYS1.SGRBLINK'//NOPADCHK)

      また、SERBLINK データ・セットをプロファイルから除去してください。このデータ・セットは使用されなくなっています。RACF インストール済み環境の場合、RACF コマンドは次のとおりです。
      RALT PROGRAM ERB* DELMEM('SYS1.SERBLINK’ //NOPADCHK)
      RALT PROGRAM GPM* DELMEM('SYS1.SERBLINK’ //NOPADCHK)

シナリオ 2: 基本モードまたは拡張モードでの (RMF を使用しない) z/OS Data Gatherer のみの使用

RMF を使用する予定がない場合は、資格に応じて、基本モードまたは拡張モードで z/OS Data Gatherer を使用できます。拡張モードの z/OS Data Gatherer を使用するには、z/OS フィーチャー Advanced Data Gatherer に対する資格が必要です。

z/OS V2R5 システムで以下のステップを実行します。

  1. z/OS Advanced Data Gatherer を使用する場合は、parmlib メンバー IFAPRDxx で有料フィーチャー (FEATURENAME ADV DG) が有効になっていることを確認します。z/OS Data Gatherer を基本モードで使用する場合は、IFAPRDxx の使用可能化のステートメントは不要です。

  2. z/OS Data Gatherer ロード・モジュール名を更新します。これらのモジュールは、SYS1.SGRBLINK および SYS1.SGRBLPA にあります。これらのライブラリーを APF 許可ライブラリーとして定義する必要があります。これは、以下のように、IPL で、または (IPL を実行せずに) 動的に行うことができます。

    IPL を実行して z/OS Data Gatherer をアクティブにするには、以下のようにします。

    1. SGRBLINK ライブラリーをリンク・リストに追加します。
    2. SGRBLINK ライブラリーを APF リストに追加します。
    3. SGRBLPA ライブラリーを LPA リストに追加します。
    4. システムの IPL を実行します。

    z/OS Data Gatherer を動的にアクティブにするには、以下のようにします。

    1. SGRBLINK ライブラリーをダイナミック・リンク・リストに追加します。
    2. APF 形式を dynamic に変更します (まだ dynamic はない場合)。
    3. SGRBLINK ライブラリーを APF リストに追加します。
    4. SGRBLPA ライブラリーを動的 LPA に追加します。
    5. SETPROG コマンドを入力して、変更を有効にします。

  3. SYS1.SGRBCLS がログオン・プロシージャーの DD SYSPROC ステートメントに追加されていることを確認します。SYS1.SERBCLS を参照しないでください。

  4. インストール済み環境でプログラム制御および PROGRAM クラスを使用している場合は、z/OS Data Gather システム・モジュールの対応するプログラム・プロファイルを追加する必要があります。RACF のインストール済み環境の場合、コマンドは次のとおりです。
    RALT PROGRAM ERB* ADDMEM('SYS1.SGRBLINK'//NOPADCHK)
混合シスプレックスに関する考慮事項

インストール済み環境がシスプレックス内の複数のシステムとログオン・プロシージャーを共用している場合、データ・セット SYS1.SGRBCLSが z/OS V2R5 で新たに導入されていることに注意してください。このデータ・セットをログオン・プロシージャーに追加する場合、z/OS V2R4 以前のシステムにログオンするためにこのプロシージャーを使用することはできません。使用しようとすると、JCL エラー (「Dataset not found」) が出されます。

このエラーを回避するために、下位システムで SYS1.SGRBCLS という名前の空のデータ・セットを作成してください。あるいは、下位システムで SYS1.SERBCLS を参照する SYS1.SGRBCLS の別名を作成し、システムを z/OS V2R5 にアップグレードするときにその別名を削除してください。

参照情報

以下の参照情報を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.22.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う RMF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる RMF アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.22.3.1 : RMF: RMF Monitor III 収集プログラムと同じかまたはそれより新しいバージョンの Monitor III 報告プログラムの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

Monitor III データを報告するときに発生する問題を回避するために、報告対象のデータを収集するために使用する最新の RMF 収集プログラムと同じかまたはそれより新しいバージョンの RMF 報告プログラムを使用してください。例えば、z/OS V2R3 からの RMF 収集プログラムを使用して収集したデータを対象として、z/OS V2R5 からの RMF 報告プログラムを使用するのは安全ですが、その逆は安全とは言えません。

混合レベルの (したがって問題が起きやすい) 収集データが生じる可能性があるのは、以下のようなシナリオの場合です。

  • 単一システム: 新リリースをインストールしてテストし、その後で前のリリースにフォールバックする。この場合、データ・セットには、複数の異なるバージョンの RMF 収集プログラムにより収集されたデータが含まれている可能性があります。
  • シスプレックス: シスプレックス内の 1 つのシステムでは新リリースにマイグレーションし、他のシステムでは旧リリースの報告プログラムを使用して、マイグレーション済みシステムのデータを報告しようとする。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

RMF

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (以前のレベルの RMF 報告プログラムを使用して、それより新しいレベルの RMF 収集プログラムで収集されたデータを報告することを予定していた場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

『実行ステップ』を参照してください。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

常に、報告対象のデータを収集するために使用した収集プログラムと同じかまたはそれより新しいバージョンの RMF Monitor III 報告プログラムを使用してください。

注: シスプレックス内のシステムで報告プログラム・セッションが開始され、それがシスプレックス内で使用可能な最高の RMF レベルで実行されていなければ、Monitor III は情報メッセージ ERB948I を出してユーザーに通知します。このメッセージは、ユーザーがレポート作成問題を回避するのに役立ちます。

参照情報

詳しくは、「z/OS Resource Management Facility User's Guide」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.22.3.2 : RMF: RMF 分散データ・サーバーとのセキュア通信を有効にするための AT-TLS の構成


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、RMF 分散データ・サーバー (DDS) のセキュアな着信 HTTP 接続をサポートするために、以下のパラメーターが GPMSRVxx parmlib メンバーに追加されました。

  • HTTPS
  • CLIENT_CERT

GPMSRVxx では、HTTPS パラメーターはデフォルトで ATTLS に設定されます。そのため、z/OS V2R4 以降の DDS では、着信接続が AT-TLS によって保護されている必要があります。そうでないと、接続は拒否されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

RMF

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (DDS が非セキュアな着信接続を受け入れている場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

DDS GPMSRVxx parmlib メンバーのオプションでデフォルトの HTTPS(ATTLS) が使用されている場合、DDS の着信接続は AT-TLS で保護されている必要があります。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

以下のヘルス・チェックが、APAR OA60403 によって追加されています。

  • IBMRMF,RMF_DDS_ATTLS

このヘルス・チェックを使用して、DDS サーバーの AT-TLS の構成とセットアップを検査します。このヘルス・チェックは、HTTPS(ATTLS) がデフォルトで、または明示的に有効に設定されているかどうか、対応する AT-TLS ポリシーがアクティブであるかどうかを検査します。

このヘルス・チェックは、以下のメッセージを発行します。

  • GPMH1001I
  • GPMH1002I
  • GPMH1003E

実行ステップ

DDS が非セキュアな接続を受け入れることを許可するために、アクティブな GPMSRVxx parmlib メンバーでオプション HTTPS(NO) を指定することはできます。ただし、この設定はセキュアでないため、推奨されません。

AT-TLS 通信のセットアップ方法については、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」および「z/OS Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」で説明されています。その他のセキュリティー管理製品については、対応するセキュリティー管理製品資料を参照してください。

次の例は、DDS とのセキュア通信を有効にするルールを示しています。


# RMF Distributed Data Server Rule TTLSRule DDSServerRule { LocalPortRange 8803 Jobname GPMSERVE Direction Inbound Priority 1 TTLSGroupActionRef DDSServerGRP TTLSEnvironmentActionRef DDSServerENV } TTLSGroupAction DDSServerGRP { TTLSEnabled On Trace 1 } TTLSEnvironmentAction DDSServerENV { HandshakeRole Server TTLSKeyringParms { Keyring DDSServerKeyring } TTLSEnvironmentAdvancedParms { ServerCertificateLabel RMFDDS } }

このルールの例は、以下のように記述されています。

TTLSRule: Jobname
名前値は、アプリケーションのジョブ名を指定します。GPMSERVE が DDS のジョブ名です。
TTLSRule: LocalPortRange
このルールのアクションを実行するためにアプリケーションがバインドされるローカル・ポート。8803 は DDS のデフォルト HTTP ポートです。
TTLSRule: Direction
このルールのアクションを実行するために、接続がどちらから開始されるかの方向を指定します。この例では、Inbound が指定されています。これは、ローカル・ホストにインバウンドで到着する接続要求にルールが適用されることを意味します。
TTLSRule: Priority
1 から 2000000000 の範囲の整数値は、ルールに関連付けられた優先順位を表します。最も高い優先順位値は 2000000000 です。DDS サーバーに対して複数のルールを使用する場合は、より具体的なルールほど優先順位を高くしてください。着信接続に関する詳細な指定がない汎用ルールは、優先順位を低くしてください。
TTLSEnvironmentAction: HandshakeRole
この AT-TLS 環境での接続に対して使用される SSL ハンドシェーク役割を指定します。この例では、Server が指定されています。これは、SSL ハンドシェーク・ルールがサーバーとして実行されることを意味します。
TTLSKeyringParms: Keyring
鍵データベース z/OS® UNIX ファイルのパスおよびファイル名、SAF 鍵リングのリンク名、または z/OS PKCS #11 トークンの名前を指定します。この例では、RACF 鍵リング DDSServerKeyring が指定されています。
TTLSEnvironmentAdvancedParms: ServerCertificateLabel
サーバー・アプリケーションがサーバーを認証するための証明書のラベルを指定します。この例では、ラベル RMFDDS を持つ DDS サーバー証明書が使用されています。

参照情報

詳しくは、「Resource Measurement Facility User's Guide」のトピック『DDS options』を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMRMF,RMF_DDS_ATTLS を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

このチェックは、z/OS V2R4 以降に適用されます。


ステップ 4.23 : SDSF アップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、オプション・フィーチャーの SDSF のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.23.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う SDSF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる SDSF のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.23.1.1 : SDSF: SDSF 機能を保護するための SAF ベースのセキュリティーのみの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、SDSF 製品機能を保護するために、SAF ベースのセキュリティーのみが使用されます。SDSF は、ISFPARMS アセンブラー・ソースまたは ISFPRMxx PARMLIB ステートメントの定義で提供される既存の内部セキュリティーの使用をサポートしなくなっています。

System Authorization Facility (SAF) は、z/OS によって定義されるインターフェースであり、プログラムがシステム許可サービスを使用して、データ・セットおよび MVS コマンドなどのリソースへのアクセスを制御できるようにします。SAF は、セキュリティー許可要求を直接に処理することもあり、RACF や他の外部セキュリティー・マネージャーとともに処理することもあります。

z/OS V2R5 以降、SDSF では、製品で表示権限およびコマンド権限を制御するために、SDSF、OPERCMDS、および JESSPOOL などのクラス内の SAF セキュリティー・プロファイルのみを使用します。

ISFUSER の「Display Auth」および「Command Auth」の出口点によって提供される SAF 以外のセキュリティー決定はサポートされなくなりました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

SDSF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (システム上の SDSF が ISFPARMS アセンブラー・ソースまたは ISFPRMxx PARMLIB ステートメントのセキュリティー定義を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

ヘルス・チェック IBMSDSF,SDSF_CLASS_SDSF_ACTIVE を実行することにより、SDSF で SAF ベースのセキュリティーが使用されているかどうかを判別できます。SDSF の SAF クラスがアクティブでない場合、このヘルス・チェックはメッセージ ISFH1016E を発行します。

SDSF ヘルス・チェックは、LNKLST 内の SDSF を実行するインストール済み環境を対象に、ISF.SISFLOAD に格納されて配布されます。これらの検査は、LNKLST 内の SDSF を実行しないインストール済み環境の場合にも、ISF.SISFLINK に格納されて配布されます。これらのインストール済み環境では、ISF.SISFLINK を LNKLST に追加する必要があります。

注: 理由コード 02014007 を伴う ABEND 290 が HZSADDCK によって発行されないように、次のことを行ってください。

  • 正しい検査ルーチン名を指定してください。検査ルーチン・モジュールは、APF 許可ライブラリー内にあることが必要です。ジョブ・ライブラリー、IBM Health Checker for z/OS アドレス・スペースのステップ・ライブラリー、LPA、または LNKLST 内で、システムが検査ルーチンを見つけることができる必要があります。
  • 正しいメッセージ・テーブル名を指定してください。メッセージ・テーブル・モジュールは、APF 許可ライブラリー内にあることが必要です。ジョブ・ライブラリー、IBM Health Checker for z/OS アドレス・スペースのステップ・ライブラリー、LPA、または LNKLST 内で、システムがメッセージ・テーブルを見つけることができる必要があります。

実行ステップ

既に SDSF 製品のセキュリティーのために SAF を使用している場合、アクションは不要です。

SDSF 内部セキュリティーまたは ISFUSER 出口を使用して、ローカル・セキュリティー決定を適用している場合は、z/OS V2R5 を使用する前に、SDSF に対するSAF セキュリティーにアップグレードする必要があります。SDSF に対する SAF セキュリティーへの変換は、現在サポートされている任意のリリースの z/OS で実行できます。

参照情報

SAF インターフェースへの変換方法については、「z/OS SDSF Security Migration Guide」を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMSDSF,SDSF_CLASS_SDSF_ACTIVE を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.23.1.2 : SDSF: 64 ビット JVM を参照するための PATH 環境変数の更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了なし

説明:

説明

z/OS V2R5 の SDSF では、31 ビット Java 仮想マシン (JVM) を使用した SDSF/Java アプリケーションの実行のサポートが除去されています。SDSF/Java アプリケーションは、64 ビット JVM を使用して、変更せずに実行できます。

SDSF は、Java で作成されたアプリケーションを通して SDSF のパネルおよび機能にアクセスできるようにする Java クラス (SDSF/Java と呼ばれます) を提供します。このようなアプリケーションは通常、Java を実行して、SDSF/Java クラスを参照するメイン・クラスを指定することにより、z/OS UNIX System Services シェルで呼び出されます。

以前のリリースでは、31 ビットと 64 ビットのどちらのバージョンの Java JVM を使用しても、SDSF/Java アプリケーションを実行できました。SDSF V2R5 以降では、JVM を 64 ビット・モードで実行する必要があります。

SDSF サンプル・ジョブ ISF.SISFJCL(ISFISMKD) は、SDSF によって使用されるファイル・システム内のディレクトリーを作成するために使用されます。このサンプル・ジョブは、作成を実行するために ISF.SISFEXEC(ISFMKDIR) exec を呼び出します。z/OS V2R5 では、この exec は、/usr/lpp/sdsf/java/lib ディレクトリーを作成しなくなるように変更されました。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

SDSF

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (インストール済み環境で 31 ビット Java に依存する SDSF プログラムを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. 次のようにして、PATH 環境変数に Java 31 ビット JVM に対する参照があるか確認します。

    export PATH=/usr/lpp/java/J8.0/bin:$PATH

    ある場合は、64 ビット JVM を参照するように PATH 環境変数を変更します。

    export PATH=/usr/lpp/java/J8.0_64/bin:$PATH

  2. 次のようにして、LIBPATH 環境変数に 31 ビット SDSF DLL に対する参照があるか確認します。

    export LIBPATH=/usr/lib/java_runtime:$LIBPATH

    または

    export LIBPATH=/usr/lpp/sdsf/java/lib:$LIBPATH

    ある場合は、SDSF 64 ビット DLL を参照するように LIBPATH 環境変数を変更します。

    export LIBPATH=/usr/lib/java_runtime64:$LIBPATH

    または

    export LIBPATH=/usr/lpp/sdsf/java/lib_64:$LIBPATH

アプリケーション・コードに対する変更は不要であることに注意してください。唯一の相違点は、アプリケーションを実行するために 64 ビット JVM を使用することです。

参照情報

詳しくは、「z/OS SDSF オペレーションおよびカスタマイズ」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.23.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う SDSF のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる SDSF アップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.23.2.1 : SDSF: ユーザー出口ルーチンの検討と再アセンブル


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

ユーザー出口ルーチンを作成した場合は、それを見直し、現行の環境に適しているかどうか確認した上で、必要に応じて変更を加えてください。すべてのユーザー出口ルーチンは、z/OS V2R4 レベルの SDSF マクロ・ライブラリーを使用して再アセンブルする必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

SDSF

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザー出口ルーチンが使用中の場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ユーザー出口ルーチンを検討して、z/OS V2R4 に適したものであることを確認します。必要に応じて変更を行います。変更を行ったかどうかに関係なく、z/OS V2R4 レベルの SDSF マクロ・ライブラリーを使用して、ユーザー出口ルーチンを再アセンブルします。

ヒント: PROPLIST ステートメントは PROPERTY ステートメントとともに (両方とも ISFPRMxx parmlib メンバーにあります) は、特定の SDSF プロパティーに対して、カスタマイズされた値を定義します。それらのプロパティーをカスタマイズするためにユーザー出口ルーチンを書き込む方法の代わりになります。同じプロパティーを PROPERTY ステートメントとしてカスタマイズするユーザー出口ルーチンは、PROPERTY ステートメントの値を指定変更します。

参照情報

詳しくは、「z/OS SDSF オペレーションおよびカスタマイズ」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.23.2.2 : SDSF: 再アセンブリーを避けるための ISFPARMS の動的ステートメントの使用


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

SDSF の ISFPARMS は、グローバル・オプション、パネルのフォーマット、および SDSF 機能のセキュリティーを指定するために使用されます。SDSF は、ISFPARMS 用に 2 つの代替手段を提供しています。

  • アセンブラー・マクロ。ユーザーが定義してアセンブルした後で SDSF ロード・ライブラリーにリンクします。これは ISFPARMS を定義するためのオリジナルの形式で、互換性のためにサポートが継続されています。
  • 動的ステートメント。これは parmlib メンバー ISFPRMxx にあります。動的ステートメントが推奨される形式です。動的ステートメントはアセンブラー・マクロに比べてコーディングが容易であり、より動的です。再アセンブルやリンク・エディットを必要とせずに更新できます。ステートメントは SDSF サーバーによって処理され、この処理は MVS オペレーター・コマンドによって制御されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

SDSF

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、カスタマイズされた ISFPARMS を z/OS のリリースごとに再アセンブルするというアップグレード・アクションを回避するために、推奨されます)。ISFPARMS に動的ステートメントを使用しない場合、新規リリースのために、カスタマイズされた ISFPARMS を再アセンブルする必要があります。

ISFPARMS を引き続き使用する場合は、ISFPRMxx に変換し、セキュリティー定義用に RACF などの外部セキュリティー・マネージャーを使用することを強くお勧めします。ISFACP ユーティリティーを使用して、ISFPARMS を ISFPRMxx ステートメントに変換することができます。ISFPRMxx は、将来のリリースで要件となる予定です。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

いずれかのシステムで ISFPARMS に移行している間は、別の共存システムでアセンブラー・マクロを使用して、カスタマイズされた ISFPARMS で引き続き SDSF オプションを指定できます。これは、すべてのシステムが動的ステートメントを使用するようになるまで続きます。

SDSF が実行される該当の z/OS レベルを使用して正しいマクロをアセンブルするよう注意してください。 下位レベル・システムで上位レベルの ISFPRMxx を共用できるようにする、リリースのサポートに必要な APAR が用意されています。これにより、シスプレックス内のすべてのシステムで同じ ISFPRMxx メンバーを共用できます。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

アセンブラー・マクロではなく、ISFPRMxx 内の SDSF 動的ステートメントが使用されていることを確認するには、チェック SDSF_ISFPARMS_IN_USE を使用します。このチェックで、代わりにアセンブラー・マクロ ISFPARMS が使用されており、かつそれが変更されていることが判別されると、チェックは例外を生成します。アセンブラー・マクロ ISFPARMS が使用されているが、変更されていないため、すべてのデフォルトが有効な場合は、チェックは例外を生成しません。

SDSF では、SDSF サーバー・アドレス・スペースの初期化時に、このチェックが IBM Health Checker for z/OS インフラストラクチャーに登録されます。ただし、このチェックが確認する項目の 1 つが SDSF サーバー自体が使用されていることであるので、IBM Health Checker for z/OS のインフラストラクチャーがこのチェックを起動できるように、ユーザーがこのチェックを手動で追加する必要があります (特に SDSF サーバーを使用していない場合)。チェックを追加するには、次のステートメントを PROGxx parmlib メンバーに入れます。EXIT ADD EXITNAME(HZSADDCHECK) MODNAME(ISFHCADC)

SDSF ヘルス・チェックは、LNKLST 内の SDSF を実行するインストール済み環境を対象に、ISF.SISFLOAD に格納されて配布されます。これらの検査は、LNKLST 内の SDSF を実行しないインストール済み環境の場合にも、ISF.SISFLINK に格納されて配布されます。これらのインストール済み環境では、ISF.SISFLINK を LNKLST に追加する必要があります。

注:

理由コード 02014007 を伴う ABEND 290 が HZSADDCK によって発行されないように、次のことを行ってください。

  • 正しい検査ルーチン名を指定してください。検査ルーチン・モジュールは、APF 許可ライブラリー内にあることが必要です。ジョブ・ライブラリー、IBM Health Checker for z/OS アドレス・スペースのステップ・ライブラリー、LPA、または LNKLST 内で、システムが検査ルーチンを見つけることができる必要があります。
  • 正しいメッセージ・テーブル名を指定してください。メッセージ・テーブル・モジュールは、APF 許可ライブラリー内にあることが必要です。ジョブ・ライブラリー、IBM Health Checker for z/OS アドレス・スペースのステップ・ライブラリー、LPA、または LNKLST 内で、システムがメッセージ・テーブルを見つけることができる必要があります。

実行ステップ

既に ISFPARMS に動的ステートメントを使用している場合は、実行するアップグレード・アクションはありません。

ISFPARMS にアセンブラー・マクロを使用している場合は、以下のいずれかを実行します。

  • ISFACP コマンドを使用して呼び出す変換ユーティリティーを使用して、既存の ISFPARMS を動的ステートメントに変換する。
  • z/OS V2R5 で使用するために、カスタマイズされた ISFPARMS を再アセンブルする。再アセンブリーは、z/OS リリースを変更するたびに実行する必要があります。ISFPARMS を再アセンブルする前に、新規機能のために更新が必要な場合があります。アセンブラー ISFPARMS は、他のリリースの SDSF と共用することはできません。 アセンブルを実行するリリースの ISFPARMS のみを使用してください。注:

    アセンブラー・マクロ ISFPARMS に対する変更を指定する SMP/E usermod がある場合、モジュール ISFPARMS は、z/OS ベースの V2R5 SDSF FMID (HQX77D0) が所有するようになったことを示すように、usermod を変更します。正しい SMP/E 構文は、++VER(Z038) FMID(HQX77D0) です。

    また、SMP/E usermod で、DISTLIB(AISFSRC) を参照するように distlib を変更します。正しい SMP/E 構文は、++VER(Z038) FMID(HQX77D0) です。++SRC または ++SRCUPD ステートメントに DISTLIB(AISFSRC) を指定する必要があります。

参照情報

ISFACP コマンドによる変換ユーティリティーの呼び出しについて、および ISFPARMS と ISFPRMxx parmlib メンバーについて詳しくは、「z/OS SDSF オペレーションおよびカスタマイズ」を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMSDSF,SDSF_ISFPARMS_IN_USE を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.24 : Security Server のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、オプション・フィーチャーの z/OS Security Server のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.24.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う Security Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる Security Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.24.1.1 : Security Server: RACF TSO/E HELP テキストの除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、RACF TSO/E HELP コマンドはサポートされなくなりました。TSO/E でコマンド「help racf keyword」を入力すると、メッセージ「IKJ56802I HELP NOT AVAILABLE」が出されます。

RACF コマンド構文については、IBM 資料「z/OS Security Server RACF コマンド言語 解説書」を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 220-378 (2020 年 9 月 22 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (RACF コマンド構文に関する情報を取得するために TSO/E HELP コマンドを使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

TSO/E でコマンド「help racf keyword」を入力すると、メッセージ「IKJ56802I HELP NOT AVAILABLE」が出されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

RACF コマンド構文に関する情報を取得するための TSO/E HELP コマンドの使用を停止してください。

参照情報

RACF コマンド構文については、「z/OS Security Server RACF コマンド言語 解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.1.2 : Security Server: パスチケット・ベースのパスワード変更を許可するための PTKTDATA プロファイルの定義


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

以前は、許可プログラムでは、ユーザーのパスワードまたはパスフレーズを変更するために、RACROUTE REQUEST=VERIFY または REQUEST=VERIFYX を使用して、PASSWRD= キーワード値としてパスチケットを指定することができました。APAR OA60579 のインストールにより、この機能はデフォルトで不許可になります。

この機能を有効にするには、セキュリティー管理者は、『実行ステップ』で説明されているように、適切な PTKTDATA クラス・プロファイルを定義することによって許可する必要があります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

APAR OA60579 がインストールされた z/OS V2R3 および z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

APAR OA60579 がインストールされていない z/OS 2.3 および z/OS V2.4。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (現在、この機能を使用しているアプリケーションがある場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

このアップグレード・アクションが実行されなければ、この機能を現在使用しているアプリケーションは失敗します。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

パスチケットで認証するときにパスワードまたはパスフレーズを変更するアプリケーションがあるかどうか判別します。この機能は、現在のパスワードが不明な場合にパスワードのリセットのアプリケーションなどで使用できます。

この機能を使用しているアプリケーションを検出するために、アクセスを拒否して警告モードに設定する総称プロファイルを作成できます。

RDEFINE PTKTDATA IRRPTAUTH.PWCHANGE.APPL.*
UACC(NONE) WARNING

SETROPTS RACLIST(PTKTDATA) REFRESH

あるいは、UPDATE アクセス権限を付与して、長期的に成功をログに記録する総称プロファイルを作成することができます。パスワード変更を SMF レコードで識別できるように、必ず USER クラスを監査してください。

RDEFINE PTKTDATA IRRPTAUTH.PWCHANGE.APPL.*
UACC(UPDATE) AUDIT(ALL(READ))

SETROPTS RACLIST(PTKTDATA) REFRESH

SETROPTS AUDIT(USER)

既存の SMF データを確認して、この機能が過去に使用されたかどうかを調べることもできます。すべてのパスチケット評価は、SMF 80 イベント・コード 1 レコードでログに記録されます。再配置セクション 443 は、いつパスチケットが正常に評価されたかを示します。SETROPTS AUDIT(USER) が有効になっている場合、パスワードとパスフレーズの変更は、ロギングの理由として示される SETROPTS AUDIT(USER) によって識別されます。

アプリケーションがパスチケットでの認証時にパスワードまたはパスフレーズを変更できるようにするには、この機能に対して PTKTDATA プロファイルを定義する必要があります。

IRRPTAUTH.PWCHANGE.APPL.appl-name

このクラス・プロファイル名は、パスワードまたはパスフレーズが変更されているユーザーの代わりに、UPDATE アクセス権限について検査されます。値 appl-name は、パスチケットの評価に使用されます。該当するプロファイルがない場合、要求は失敗します。

どのアプリケーションを許可するか確認できるまで、一時的に UACC(UPDATE) を指定して IRRPTAUTH.PWCHANGE.APPL.* を定義し、成功をログに記録するか、UACC(NONE) を WARNING モードに設定することを検討してください。

参照情報

詳しくは、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」のトピック『Allowing password changes when authenticating with a PassTicket』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う Security Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で最初の IPL の前に実行できる Security Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.24.2.1 : Security Server: CCA コプロセッサーで ECC マスター鍵がアクティブ化されていることの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

RACF では、RACDCERT コマンドを使用して RACF デジタル証明書を管理します。RSA 秘密鍵に対して RSA(PKDS) キーワードを指定して RACFDCERT を実行すると、RACF は RSA 秘密鍵を ICSF PKA 鍵データ・セットに保管します。

z/OS V2R4 以降、RSA 秘密鍵は、ECC マスター鍵 (32 バイト) と呼ばれるよりセキュアなマスター鍵によって、PKDS に保管されます。以前のリリースでは、RSA 秘密鍵は、RSA マスター鍵と呼ばれる 24 バイトのマスター鍵によって PKDS に保管されていました。この変更によって、CCA コプロセッサーで ECC マスター鍵がアクティブ化されていることを確認する必要があります。アクティブ化されていない場合、RACDCERT コマンドで RSA 鍵を PKDS に保管しようとすると、エラーで失敗します。

この変更は、お客様の企業で強力なセキュリティーを保持できるようにするためのものです。また、z/OS V2R4 で導入された TLS1.3 で使用される証明書での新しい署名アルゴリズムの生成もサポートします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ご使用のシステムで RSA(PKDS) キーワードを指定した RACF RACDCERT コマンドを使用し、CCA コプロセッサーで ECC マスター鍵をアクティブ化していない場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

RACDCERT コマンドは、理由コード x'00002B08' と以下のメッセージで失敗します。

IRRRD117I Unexpected ICSF CSNDPKG return code x'00000008 ' and reason code x'00002B08'. The request is not processed.

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

アクティブな ECC マスター鍵およびコプロセッサー CCA-5.3 以上のアベイラビリティーを検出するには、ヘルス・チェック IBMICSF,ICSF_PKCS_PSS_SUPPORT を使用します。

この状況に基づいて、ヘルス・チェックは、PKCS-PSS アルゴリズムを現在の状況で使用できるかどうかを示します。

このヘルス・チェックは、APAR OA56837 で使用可能になります。

実行ステップ

RSA(PKDS) キーワードを指定した RACDCERT コマンドの使用について調べます。例を次に示します。

RACDCERT GENCERT...RSA(PKDS(...)) RACDCERT REKEY...RSA(PKDS(...)) RACDCERT ADD ...PKDS(...)

その場合、z/OS V2R4 システムでこれらのコマンドを使用する前に、ECC マスター鍵がアクティブ化されていることを確認します。以下のいずれかのアプローチを使用できます。

  • ICSF パネル・オプション 1 を開き、CCA コプロセッサーの ECC マスター鍵の状況を確認します。
  • ICSF ECC マスター鍵のヘルス・チェックを実行します。

参照情報

なし。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMICSF,ICSF_PKCS_PSS_SUPPORT を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.24.2.2 : Security Server: 長い RDN の証明書の使用に関する新しい制約事項の注意


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R5 では、マッピング・フィルターで識別名 (DN) が使用されている場合に、64 文字を超える長い相対識別名が指定された証明書の使用に関する新しい制約事項があることに注意してください。

特定の証明書の所有者と発行者の識別名を分析して、関連付けるユーザー ID を決定するために、証明書名フィルターが RACF® (具体的には initACEE 呼び出し可能サービス) によって使用されます。特定の発行者によるすべての証明書を単一のユーザー ID として管理するために、完全な発行者の識別名に基づいてフィルターを作成できます。また、所有者の識別名の一部に基づくフィルターや、識別名の一部と全体の組み合わせに基づくさまざまなフィルターも作成できます。

APAR OA59946 のインストールにより、RACDCERT MAP サービスでは、64 文字を超える相対識別名 (RDN) (「長い RDN」と呼ばれます) をフィルター・ストリングに含めることができなくなりました。証明書の所有者または発行者の DN に長い RDN が含まれている場合にモデル証明書を使用できなくなりました。

このようなマッピングが OA59946 より前に作成されていた場合は、initACEE 呼び出し可能サービス (IRRSIA00) によって Query 関数および Create 関数で使用されなくなっています。initACEE に提示される証明書の所有者と発行者のいずれかの DN に長い RDN が含まれている場合、その証明書は RACF ユーザー ID にマップされません。

APAR OA60717 のインストールにより、RACDCERT MAP では、フィルターで使用されない DN に RDN が含まれている場合に、証明書に長い RDN が含まれていてもモデル証明書使用できます。例えば、発行者 DN に長い RDN が含まれていて、所有者 DN には含まれていない場合、証明書を使用して、所有者のみのフィルターを作成することができます。

同様に、APAR OA60717 により、長い RDN を含む DN がマッピング・フィルターの突き合わせに使用されない場合に、initACEE サービスを使用して、長い RDN が含まれる入力証明書をマップできます。

例えば、発行者 DN に長い RDN が含まれていて、所有者 DN には含まれていない証明書が提示され、所有者のみのフィルターがある場合、そのフィルターは受け入れられます。ただし、OA59946 より前の所有者と発行者のフィルターが存在する場合は、マッピングは失敗します。セキュリティー管理者は、マッピング・プロセスを先に進める前に、所有者と発行者のフィルターを削除する必要があります。この作業には、この例の所有者のみのフィルターなどの追加のフィルターを探して、証明書の hostIDMapping 拡張を確認することが含まれます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

APAR OA59946 の PTF が適用された z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA59946 が適用されていない z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (initACEE サービスを使用する RACF ユーザー ID にマップするために、長い RDN 値を持つ証明書が使用されている場合、および長い RDN が含まれる DN が証明書名フィルターによって使用されている場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

このアクションを実行しないと、initACEE が SAF 戻りコード 8、RACF 戻りコード 8、および RACF 理由コード 40 で失敗する可能性があります。通常、これらのエラーは、TLS 認証失敗として表示されます。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

機能しなくなったフィルターを以前に使用していて、その種類のフィルターの使用を続行したい場合は、次のようにします。

  • クライアント証明書の所有者名に長い RDN が含まれている場合、新しい署名書を署名証明書によって発行し、再配布する必要があります。

    この作業を進める間の次善策として、既存の所有者と発行者のフィルターまたは所有者のみのフィルターを削除し、必要に応じて発行者のみのフィルターを作成することができます。新しい証明書を準備できたら、元のフィルター・タイプを再び作成して、一時的なフィルターを削除することができます。

  • クライアント証明書の発行者名に長い RDN が含まれている場合、発行者とクライアントの両方の証明書を置換する必要があります。新しい署名証明書を作成して、現在 initACEE で使用されている証明書の新しいクライアント証明書の署名に使用します。クライアント証明書を再配布します。

    この作業を進める間の次善策として、既存の所有者と発行者のフィルターまたは発行者のみのフィルターを削除し、必要に応じて所有者のみのフィルターを作成することができます。新しい証明書を準備できたら、元のフィルター・タイプを再び作成して、一時的なフィルターを削除することができます。

参照情報

証明書名フィルター機能については、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」のトピック『RACF and digital certificates』を参照してください。

initACEE 呼び出し可能サービスについては、「z/OS Security Server RACF 呼び出し可能サービス」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.2.3 : Security Server: IZP および ZOWE という名前の RACF 動的クラスの除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

インストール済み環境で IBM Zowe を使用している場合、その資料で ZOWE クラスを RACF に追加するように指示されています。z/OS V2R5 では、RACF データベースを共用するすべてのシステムが z/OS V2R5 にアップグレードされた後、このクラスを削除できます。

インストール済み環境で IBM Unified Resource Manager を使用している場合、その資料で IZP クラスを RACF に追加するように指示されています。z/OS V2R5 では、RACF データベースを共用するすべてのシステムが z/OS V2.5 にアップグレードされた後、このクラスを削除できます。

そうしないと、z/OS V2R5 にアップグレードした後、RACF は、IPL 時およびクラスに対する後続の SETROPTS RACLIST(xxx) REFRESH でメッセージ ICH14079I を発行することにより、動的クラスと IBM クラスの競合を識別します。クラスが RACF CDT クラスから削除され、RACF CDT クラスが更新された後、このメッセージは発行されなくなります。

IZP クラスまたは ZOWE クラスのプロファイルを変更する必要はありません。

RACF で提供される新しいクラスのリストについては、IBM 資料「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」のトピック『z/OS システム用に提供されるリソース・クラス』を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、IBM クラスと動的クラスの競合を示すメッセージを回避するために推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

Zowe または IBM Unified Resource Manager。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

動的クラスを削除する前に、RACF データベースを共用するすべてのシステムが z/OS V2R5 であることが必要です。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

z/OS V2R5 にアップグレードした後、RACF は、IPL 時およびクラスに対する後続の SETROPTS RACLIST(xxx) REFRESH でメッセージ ICH14079I を発行することにより、動的クラスと IBM クラスの競合を識別します。メッセージ ICH14079I が発行されても、RACF は正常に機能し、IBM 定義のクラスを使用します。

警告: RACF データベースが V2R5 より前の z/OS リリースと共用されている場合、このクラスを削除すると、そのクラス内のプロファイルを下位レベルのシステムで使用できなくなります。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

メッセージ ICH14079I が出されているか、または RACF クラス記述子テーブル (CDT) に IZP クラスおよび ZOWE クラスが存在するか確認します。例を次に示します。

  • RLIST CDT IZP CDTINFO
  • RLIST CDT ZOWE CDTINFO

重要: Zowe または IBM Unified Resource Manager によって文書化されているように、動的クラスが IBM クラスと互換性があるように定義されていることを確認してください。具体的には、POSIT 値が「z/OS Security Server RACF マクロおよびインターフェース」に記載されているクラスの値 (ZOWE は 607、IZP は 608) と一致していることを確認します。一致していない場合は、V2R5 にアップグレードする前に、現行リリースの POSIT 値を変更してください。「セキュリティー管理者のガイド」では、『動的クラスの POSIT 値の変更』というトピックに POSIT の数値の変更に関する説明が記載されています。

RACF データベースを共用するすべてのシステムが z/OS V2R5 にアップグレードされたら、次のようにしてクラスを削除します。

  • RDELETE CDT IZP
  • RDELETE CDT ZOWE
  • SETROPTS RACLIST(CDT) REFRESH

その間は、ICH14079Iメッセージを無視できます。

参照情報

RACF で提供される新しいクラスのリストについては、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」のトピック『変更の要約』を参照してください。RACF 提供のクラスの完全なリストについては、同資料のトピック『z/OS 用に提供されるリソース・クラス』を参照してください。

メッセージ ICH14079I の説明については、IBM 資料「z/OS Security Server RACF メッセージおよびコード」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.2.4 : Security Server: 重複クラス名の確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

RACF で新しいクラスが提供されたときは、クラス記述子テーブル (CDT) のすべてのインストール定義のクラス名が、新しいクラスと競合しないことを確認する必要があります。

関連するアップグレード・アクションについては、このワークフローの『Security Server: IZP および ZOWE という名前の RACF 動的クラスの除去』と呼ばれるステップを参照してください。

RACF で提供される新しいクラスのリストについては、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」のトピック『変更の要約』を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザー定義クラスがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

動的クラスを削除する前に、RACF データベースを共用するすべてのシステムが z/OS V2R5 であることが必要です。

.

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

クラス記述子テーブル (CDT) のすべてのインストール定義のクラス名が新しいクラスと競合しないことを確認してください。

  • 重複するクラス名がある場合、RACF は以下のメッセージを出し、フェイルソフト・モードに入ります。
    ICH564A RACF DETECTED AN ERROR IN THE INSTALLATION CLASS DESCRIPTOR TABLE, ENTRY class_name, ERROR CODE 7
  • クラス名の競合が生じた場合は、次のようにして解決できます。
    1. 矛盾した名前を持つインストール・システム定義のクラスのプロファイルを削除します。
    2. このクラスの CDT 項目を削除します。
    3. 別の名前で CDT 項目を追加します。
    4. プロファイルを再定義します。

注: 新しい z/OS システムが RACF データベースを下位レベルのシステムと共用している場合、下位レベルのシステムを z/OS V2R5 にアップグレードするまで、クラスを削除できない可能性があります。そうしないと、クラスを削除すると、そのクラスのプロファイルを下位レベルのシステムで使用できなくなります。

参照情報

RACF で提供される新しいクラスのリストについては、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」『変更の要約』を参照してください。RACF 提供のクラスの完全なリストについては、同資料のトピック『z/OS 用に提供されるリソース・クラス』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.2.5 : Security Server: JESJOBS クラスのプロファイルの最大長によって影響を受けるプログラムの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

z/OS V2R4、および RACF APAR OA57721 が適用された旧リリースでは、RACF JESJOBS クラス内のプロファイルの最大長が 39 から 246 に増加しました。この変更は、スプール・データ・セットの JES2 暗号化の新規リソース名に対応するためのものです。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

APAR OA57721 が適用された z/OS V2R3。

適用されるアップグレード元:

APAR OA57721 が適用されていない z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (RACF 内に JESJOBS クラスのプロファイルの最大長の増加によって影響を受けるプログラムがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

ご使用のプログラムを確認して、RACF 内の JESJOBS クラス・プロファイルの最大長の増加によって影響を受けるかどうかを判別します。以下のキーワード値を指定した RACROUTE REQUEST=EXTRACT マクロを使用することで、JESJOBS クラスで RACF プロファイルを取得するプログラムを探します。

  • TYPE=EXTRACTN または MATCHGN=YES
  • 246 バイト未満のバッファー・サイズを指定した、ENTITY= または ENTITYX=

そのようなプログラムが存在する場合は、246 バイト以上のバッファー長を指定した ENTITYX= キーワードを使用するように、プログラムを変更します。可能な場合は、最大サイズ・バッファーの 255 を使用します。

参照情報

RACROUTE REQUEST=EXTRACT ENTITYENTITYXTYPE=EXTRACTN、および MATCHGN=YES の各キーワードについては、「z/OS Security Server RACROUTE マクロ 解説書」を参照してください。

ICHERCDE マクロの MAXLENX キーワードについては、「z/OS Security Server RACF マクロおよびインターフェース」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.24.3 : z/OS V2R5 の最初の IPL の後に行う Security Server のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 の IPL の後でのみ行うことができる Security Server のアップグレード・アクションについて説明します。これらのアクションを実行するには、z/OS V2R5 システムが稼働している必要があります。


ステップ 4.24.3.1 : Security Server: データベース・テンプレートの更新


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了セキュリティー管理者なし

説明:

説明

RACF ユーティリティーが正しく機能するようにするには、IRRMIN00 ユーティリティーを使用して、現行のリリース・レベルのデータベース・テンプレートにより、テスト用および実動用の RACF データベースを更新してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

セキュリティー・サーバー

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の後。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

データベース・テンプレートの更新をインストールするには、PARM=UPDATE を指定して IRRMIN00 ユーティリティーを実行します。

ヒント: RACF データベース・テンプレートが z/OS V2R5 用に更新されました。このテンプレートには、初期状態で、値 HRF77D0 00000223.00000050 を持つバージョン・ストリングが含まれています。

注: IRRMIN00 で戻りコード 4 とメッセージ「IRR8025 PARM=UPDATE specified, but template update not required」が生成されても、必ずしも問題があるとは限りません。JCL が新規レベルの IRRMIN00 を参照していることを確認してください。参照している場合は、戻りコードと警告メッセージを無視することができます。場合によっては、以前の PTF によってテンプレートが既に新規リリースの現行レベルに更新されている可能性があります。まだ更新されておらず、JCL が古いコピーの IRRMIN00 を参照している場合は、JCL を訂正し、IRRMIN00 を再実行してください。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.25 : SMP/E のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントであるシステム修正変更プログラム拡張版 (SMP/E) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.25.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う SMP/E のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる SMP/E のマイグレーション・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.25.1.1 : SMP/E: Planning and Migration Assistant の除去への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、Planning and Migration Assistant (PMA) 機能が SMP/E から除去されます。この変更は、PMA によって生成された ISPF テーブルを使用するプログラム、および IBM 製品の注文時に PMA を使用するユーザーに影響を及ぼします。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

SMP/E

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。米国 IBM のソフトウェア発表レター 218-236 (2018 年 5 月 15 日付) で、開発意向表明として発表されました。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (PMA 機能を使用する場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

PMA 機能を使用するユーザーまたはプログラムがあるかを判別します。ない場合は、実行するアクションはありません。

それ以外の場合、PMA によって生成された ISPF テーブルを使用するプログラムでは、インストール済みの製品に関する情報を取得するために別の方法を使用するようにプログラムを更新します。プログラムは、SMP/E プログラミング・インターフェース (GIMAPI) と z/OSMF Software Management REST API の組み合わせを使用して、この情報を取得できます。

注:

CustomPac オーダー・インベントリーからのデータは使用できなくなりました。

PMA の代わりに、ユーザーは以下を使用できます。

  • 置き換え用の製品セットのオーダーを作成するために Shopz で使用可能な機能
  • インストール済みの製品およびフィーチャーに関する情報を取得するための SMP/E LIST コマンド
  • 定義済みのソフトウェア・インスタンスに関する情報を表示するための z/OSMF Software Management

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.26 : TSO/E のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントであるタイム・シェアリング・オプション拡張機能 (TSO/E) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.26.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う TSO/E のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる TSO/E のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.26.1.1 : TSO/E: 無効なコマンド呼び出しに対して RC 0 が予期されるプログラムの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

通常、コマンドが見つからない、または失敗した場合、TSO/E コマンド処理は戻りコード 12 (RC12) で応答します。しかし、1 つのタイプのコマンド・エラー (コマンド名が 8 文字を超えるか、無効な文字が含まれている) では、TSO/E コマンド処理は戻りコード 0 (RC 0) で応答します。

z/OS V2R4 では、この動作が修正されました。TSO/E コマンド処理は、コマンド名が 8 文字を超えたり、無効な文字が含まれたりする状況で RC 12 を返すように更新されました。

この動作の変更は、以下のタイプの処理に適用されます。

  • 戻りコードが &LASTCC 変数でチェックされる CLIST 処理
  • 戻りコードに基づく条件付き処理を使用するバッチ TMP ジョブ

例えば、旧リリースでは、コマンド ABCDEFGH# は戻りコード 0 と次のメッセージを受け取ります。

IKJ56621I INVALID COMMAND NAME SYNTAX

z/OS V2R4 以降、コマンド ABCDEFGH# は戻りコード 12 と同じメッセージを受け取ります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

TSO/E

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ユーザー入力またはファイル入力に基づいてコマンド名を作成するプログラムがある場合)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

まれに、CLIST または複数ステップのバックグラウンド TMP ジョブで、コマンド名が構文的に誤っている場合に戻りコード 0 が返されることがあります。ユーザー入力やファイル入力に基づいてコマンド名を作成した結果として、構文的に誤ったコマンド名を発行する可能性があるプログラムがないかを確認します。ある場合、そのプログラムを更新して、そのようなエラーに対して適切に戻りコード 12 を処理できるようにします。

参照情報

なし。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.26.1.2 : 送受信プログラム・インターフェース (SRPI) の使用の停止


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 以降、送受信プログラム・インターフェース (SRPI) はサポートません。この API は、z/OS を実行する IBM メインフレームと通信する IBM ワークステーションの環境を拡張するプログラミング・インターフェースを提供するために、1980 年代に TSO/E で導入されました。

SRPI に関連したサポートは、MVSSERV コマンドおよび関連したインターフェースと機能の削除によって、TSO/E では廃止されます。MVSSERV コマンドなどの SRPI 関連の機能に関する資料は、削除される予定です。

アプリケーションが SRPI を使用している場合は、類似した機能を利用できる TCP/IP for z/OS にマイグレーションすることを IBM は推奨しています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

TSO/E

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 217-085「IBM z/OS Version 2 Release 3 - Engine for digital transformation」(2017 年 2 月 21 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (SRPI 機能を使用している場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

SRPI 機能を使用しているアプリケーションを特定し、TCP/IP for z/OS を使用するように変更します。

プログラム内で、MVSSERV コマンドまたは以下のマクロの参照を探します。

  • CHSCED
  • CHSDCPRB
  • CHSTRACE
  • DEFSERV
  • INITTERM
  • SENDREC

汎用トラッカー機能を使用して、MVSSERV コマンドの使用を追跡できます。具体的には、汎用トラッカーは EVENTDESC: 'MVSSERV CALL' を検査できます。

以下に、汎用トラッカーの出力例を示します。

INSTANCE: 1 COUNT: 1 EVENTDESC:'MVSSERV CALL' OWNER: IBMTSO SOURCE: MVSSERV EVENTDATA: x0000000000000000 x0000000000000000 PROGRAM: CHSTCPS PROGRAMOFFSET: x0000000000000000 HOMEJOB: IBMUSER HOMEASID: x0022 EVENTJOB: IBMUSER EVENTASID: x0022 AUTHORIZED:NO FIRST TIME: 2016-06-09 06:13:02

参照情報

汎用トラッカー機能については、「z/OS MVS 診断: ツールと保守援助プログラム」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.27 : XL C/C++ のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、オプション・フィーチャーの XL C/C++ のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.27.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う XL C/C++ のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる XL C/C++ のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.27.1.1: XL C/C++: z/OS XL C/C++ コンパイラーとランタイムのマイグレーション・ガイドの確認


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマー、アプリケーション開発者なし

説明:

説明

実行する z/OS XL C/C++ アップグレード・アクションについては、「z/OS XL C/C++ コンパイラーとランタイムアプリケーション・プログラマー用マイグレーション・ガイド」のトピック『New migration issues for z/OS XL C/C++』を参照してください。この資料はアプリケーション・プログラマーを対象としていますが、一部の z/OS インストール済み環境では、c89 ユーティリティーに関連するアップグレード情報など、システム・プログラマーが必要な情報をこの資料で見つけられるという点で作業範囲が重複していることがあります。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS XL C/C++

変更が行われた時点:

特定のリリースに限定されない汎用アップグレード・アクション。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、z/OS XL C/C++ を使用する場合は、アクションを行うことをお勧めします。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

インストール済み環境に関連するアップグレード情報については、「z/OS XL C/C++ コンパイラーとランタイムアプリケーション・プログラマー用マイグレーション・ガイド」のトピック『New migration issues for z/OS XL C/C++』を参照してください。

参照情報

詳しくは、「z/OS XL C/C++ コンパイラーとランタイムアプリケーション・プログラマー用マイグレーション・ガイド」のトピック『New migration issues for z/OS XL C/C++』を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.28 : z/OS OpenSSH のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである z/OS OpenSSH のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.28.1 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う z/OS OpenSSH のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で、最初の IPL を実行する前に行うことのできる z/OS OpenSSH のマイグレーション・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.28.1.1 : OpenSSH: 新しいレベルの OpenSSH への対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R4 では、OpenSSH は、オープンソース・バージョンの OpenSSH 7.6p1 を組み込むようにアップグレードされました。このレベルは、OpenSSH V2R4 と呼ばれます。OpenSSH の以前のバージョンはバージョン 6.4p1 でした。

z/OS OpenSSH V2R4 の重要な新しい機能は以下のとおりです。

  • 楕円曲線 DSA 鍵が鍵リングと FIPS でサポートされるようになりました。
  • ssh-ed25519 および ssh-ed25519-cert-v01@openssh.com の新しい鍵アルゴリズムをサポートします。
  • diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、diffie-hellman-group18-sha512、curve25519-sha256、および curve25519-sha256@libssh.org の新しい鍵交換アルゴリズムをサポートします。
  • chacha20-poly1305@openssh.com の新しい暗号アルゴリズムをサポートします。
  • SMF タイプ 119 サブタイプ 94 および 95 (ssh / sshd connection started) のレコードに、接続の IP アドレスとポートを示すセクションが含まれています。
  • コマンド ssh-proxyc が追加されました。SSH クライアントで使用して、SOCKS5 プロキシー・サーバーを介して接続することができます。

z/OS OpenSSH V2R4 では、以下の機能を使用できなくなりました (これらは、OpenSSH 7.6p1 でオープンソース・コミュニティーによって非推奨になりました)。

  • SSH バージョン 1 プロトコル (SSH1 とも呼ばれます)。
  • ssh_config からオプション Cipher、CompressionLevel、RhostsAuthentication、RhostsRSAAuthentication、および RSAAuthentication が削除されました。
  • sshd_config からオプション KeyRegenerationInteval、RhostsAuthentication、RhostsRSAAuthentication、RSAAuthentication、ServerKeyBits、UseLogin、および PAMAuthenticationViaKbdInt が削除されました。
  • Blowfish 暗号および RC4 暗号と RIPE-MD160 HMAC (ハッシュ・メッセージ認証コード) のサポート。具体的には、blowfish-cbc、cast128-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com です。

z/OS OpenSSH V2R4 では、以下の機能は、デフォルトでは有効ではなくなっています。

  • 1024 ビットの Diffie-Hellman 鍵交換 (具体的には、diffie-hellman-group1-sha1)
  • DSA (ssh-dss、ssh-dss-cert-*) ホストおよびユーザー鍵のサポート
  • MD5 ベースのアルゴリズムと、切り捨てられた MD5 および SHA1 HMAC アルゴリズムのサポート。具体的には、hmac-md5、hmac-md5-96@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96@openssh.com、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96-etm@openssh.com、hmac-sha1-96-etm@openssh.com です。

z/OS OpenSSH V2R4 では、既存のキーワードの機能拡張も行われています。

アップグレード・アクションが必要となる可能性がある z/OS OpenSSH V2R4 の変更のリストについては、このワークフロー・ステップの『実行ステップ』を参照してください。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS OpenSSH。

変更が行われた時点:

z/OS V2R4。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター「IBM z/OS Version 2 Release 3 enhancements and statements of direction」(2017 年 11 月 21 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (ご使用の環境に『実行ステップ』での変更を適用する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

IBM は、以下のヘルス・チェックを提供しています。

  • ヘルス・チェック ZOSMIGV2R4_SSH_CONFIG を使用して、SSH 構成ファイルの設定を検査します。デフォルトのチェックのパスは、/etc/ssh/ssh_config です。
  • ヘルス・チェック ZOSMIGV2R4_SSHD_CONFIG を使用して、SSH デーモン構成ファイルの設定を検査します。デフォルトのチェックのパスは、/etc/ssh/sshd_config です。
  • これらの検査は、APAR OA57724 が適用された z/OS V2R3 で使用できます。

実行ステップ

以下のセクションでは、OpenSSH 基本エレメントの潜在的なアップグレード・アクションについて説明します。

ssh_config ファイルの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

BatchMode キーワード

以前は、バッチ・モードで照会するパスフレーズ/パスワードを使用しない認証には、SSH_ASKPASS は含まれていませんでした。現在では、バッチ・モードで認証に SSH_ASKPASS を使用できます。

なし。SSH_ASKPASS は、以前のバージョンで使用可能な認証オプションとしてリストされていません。

Ciphers キーワード

以前は、chacha20-poly1305@openssh.com はサポートされていませんでした。現在では、chacha20-poly1305@openssh.com はデフォルトのリストに追加されています。また、以前は、「+」文字と「-」文字は、指定値の先頭ではサポートされていませんでした。現在では、「+」文字または「-」文字を、指定された暗号アルゴリズムの先頭で使用して、デフォルトの暗号リストに追加することができます。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい暗号または暗号の新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 非推奨の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、および cast128-cbc が含まれない以前のデフォルトのリストを指定します。

ControlPath キーワード

以前は、「%%」は、ControlPath 引数でサポートされていませんでした。現在では、引数に「%%」が含まれている場合は、文字どおりにパーセント記号 (%) として解釈されます。

なし。「%%」が含まれる ControlPath 引数は、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。

ControlPersist キーワード

以前は、引数「0」はサポートされていませんでした。現在では、引数が「0」に設定される場合は、引数を「yes」に設定するのと同じであり、1 次接続が無期限にバックグラウンドで残されることを許可します。

なし。ControlPersist を 0 に設定することは、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。

HostKeyAlgorithms キーワード

以前は、ssh-ed25519 および ssh-ed25519-cert-v01@openssh.com はサポートされていませんでした。現在では、ssh-ed25519 および ssh-ed25519-cert-v01@openssh.com はサポートされており、これらのアルゴリズムはデフォルトのリストに追加されています。また、以前は、「+」文字と「-」文字は、指定値の先頭ではサポートされていませんでした。現在では、「+」文字または「-」文字を、指定された暗号アルゴリズムの先頭で使用して、ホスト鍵アルゴリズムのデフォルトのリストに追加することができます。

ssh によって使用されるホスト鍵アルゴリズムの完全なリストは、ssh_config にあります (『HostKeyAlgorithms』を参照)。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しいホスト鍵アルゴリズムまたはホスト鍵アルゴリズムの新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 非推奨のホスト鍵アルゴリズム ssh-dss-cert-v00@openssh.com および ssh-rsa-cert-v00@openssh.com が含まれない以前のデフォルトのリストを指定します。

HostName キーワード

以前は、「%%」は、HostName 引数でサポートされていませんでした。現在では、引数に「%%」が含まれている場合は、文字どおりにパーセント記号 (%) として解釈されます。

なし。「%%」が含まれる HostName 引数は、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。

IdentityFile キーワード

以前は、SSH プロトコル・バージョン 2 のデフォルトのリストには、Ed25519 認証 ID ~/.ssh/id_ed25519 は含まれていませんでした。現在では、~/.ssh/id_ed25519 が追加され、ID のデフォルトのリストは、~/.ssh/id_dsa、~/.ssh/id_ecdsa、~/.ssh/id_ed25519、および ~/.ssh/id_rsa です。

以前は、「%%」は、IdentityFile 引数でサポートされていませんでした。現在では、引数に「%%」が含まれている場合は、文字どおりにパーセント記号 (%) として解釈されます。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい ID ファイルまたは ID ファイルの新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 以前のデフォルトのリストを指定します。ただし、SSH プロトコル・バージョン 1 の ID はサポートされなくなったことに注意してください。

KexAlgorithms キーワード

以前は、デフォルトのリストには、curve25519-sha256、curve25519-sha256@libssh.org、diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、および diffie-hellman-group18-sha512 は含まれていませんでした。現在では、デフォルトの KEX リストには、curve25519-sha256、curve25519-sha256@libssh.org、diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、および diffie-hellman-group18-sha512 が含まれています。また、以前は、「+」文字と「-」文字は、指定値の先頭ではサポートされていませんでした。現在では、「+」文字または「-」文字を、指定された KEX アルゴリズムの先頭で使用して、デフォルトの KEX リストに追加することができます。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい鍵交換アルゴリズム・ファイルまたは鍵交換アルゴリズム・ファイルの新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 以前のデフォルトのリストを指定します。

LocalCommand キーワード

以前は、「%%」は、LocalCommand 引数でサポートされていませんでした。現在では、引数に「%%」が含まれている場合は、文字どおりにパーセント記号 (%) として解釈されます。

なし。「%%」が含まれているか、「none」に設定された LocalCommand 引数は、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。

LocalForward キーワード

以前は、この引数には、UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:host:hostport、local_socket:host:hostport、および local_socket:remote_socket は含まれていませんでした。現在では、引数でローカル転送接続に UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:host:hostport、local_socket:host:hostport、および local_socket:remote_socket を指定できます。

なし。UNIX ソケットは、以前のバージョンでローカル転送接続に使用できませんでした。

ProxyCommand キーワード

以前は、「%%」は、この引数でサポートされていませんでした。現在では、引数に「%%」が含まれている場合は、文字どおりにパーセント記号 (%) として解釈されます。

また、引数「none」はサポートされません。現在、引数が「none」に設定される場合、サーバーに接続するためにコマンドを使用する ProxyCommand の機能を使用できません。さらに、ssh-proxyc は、以前のバージョンでは使用できませんでした。現在では、ProxyCommand を ssh-proxyc で使用できます。

なし。「%%」が含まれているか、「none」に設定された ProxyCommand 引数は、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。ssh-proxyc は、以前のバージョンでは使用できませんでした。

RemoteForward キーワード

以前は、この引数では、UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:local_socket、remote_socket:host:hostport、remote_socket:local_socket は許可されず、SOCKS 4 または 5 のプロキシー形式 [bind_address:]port も許可されていませんでした。現在では、この引数で UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:local_socket、remote_socket:host:hostport、remote_socket:local_socket を使用できます。[bind_address:]port 形式により、ssh は SOCKS 4 または 5 プロキシーおよび転送接続として機能できます。

なし。新しく追加された引数は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

SendEnv キーワード

以前は、クライアントが疑似端末を要求するたびに、TERM が sshd_configAcceptEnv キーワードに指定されていない場合、TERM 環境変数は送信されませんでした。現在では、プロトコルに必要であるため、疑似端末が要求されるたびに、TERM 環境変数が常に送信されます。

あり (以前に、TERM が sshd_configAcceptEnv の環境変数として指定されていなかった場合)。

アクション: 不要で送信しない場合を除き、TERM を設定解除します。そうしない場合、ssh は、TERM 環境変数をデフォルトで送信します。

StrictHostKeyChecking キーワード

以前は、引数「accept-new」と「off」はサポートされていませんでした。現在では、引数「accept-new」は、ssh が新しいホスト鍵をユーザーの既知の hosts ファイルに自動的に追加し、ホスト鍵が変更されたホストへの接続を拒否するために使用されます。引数「off」は、「no」と同じように使用され、新しいホスト鍵をユーザーの既知の hosts ファイルに自動的に追加し、ホスト鍵が変更されたホストへの接続を続行できるようにします。

なし。StrictHostKeyChecking を「accept-new」または「off」に設定することは、以前のバージョンで有効なオプションと見なされていませんでした。

sshd_config ファイルの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

AllowUsers キーワード

以前は、CIDR アドレス/masklen 形式は、HOST 基準でサポートされていませんでした。

現在では、HOST 基準に、CIDR アドレス/masklen 形式で突き合わせるためのアドレスを含めることができます。

なし。CIDR アドレス/masklen 形式は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

AuthenticationMethods キーワード

以前は、ストリングとしての「any」はサポートされていませんでした。

現在では、「any」は、単一の認証方式を受け入れるデフォルトの動作を示します。

なし。「any」は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

AuthorizedKeysCommand キーワード

以前は、トークン (%%、%f、%h、%k、%t、および %u) は、AuthorizedKeysCommand でサポートされていませんでした。

現在では、AuthorizedKeysCommand に対する引数はトークンを受け入れます。引数が指定されない場合、ターゲット・ユーザーのユーザー名が使用されます。

なし。トークンは、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

Ciphers キーワード

以前は、chacha20-poly1305@openssh.com アルゴリズムは、Cipher によってサポートされていませんでした。現在では、暗号 supportschacha20-poly1305@openssh.com アルゴリズムはデフォルトのリストに追加されています。

以前は、「+」文字と「-」文字はサポートされていませんでした。現在では、指定値の先頭が「+」文字である場合、指定された方式は置き換えられるのではなく、デフォルトのセットに追加されます。指定値の先頭が「-」文字である場合、指定された (ワイルドカードを含む) 方式は置き換えられるのではなく、デフォルトのセットから削除されます。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい暗号または暗号の新しい優先順を使用したくない場合)。

「+」文字と「-」文字は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

アクション: 非推奨の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、および cast128-cbc が含まれない以前のデフォルトのリストを指定します。

DenyUsers キーワード

以前は、アドレス/masklen 形式は、HOST 基準でサポートされていませんでした。現在では、HOST 基準に、CIDR アドレス/masklen 形式で突き合わせるためのアドレスを追加で含めることができます。

なし。CIDR アドレス/masklen 形式は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

HostKey キーワード

以前は、プロトコル・バージョン 2 の場合、デフォルトのホスト鍵は、/etc/ssh/ssh_host_rsa_key、/etc/ssh/ssh_host_dsa_key、and/etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key でした。

現在では、デフォルトのホスト鍵は、/etc/ssh/ssh_host_rsa_key、/etc/ssh/ssh_host_dsa_key、/etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key、および /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key です。

あり (プロトコル・バージョン 2 の以前のデフォルトのホスト鍵を使用して、ホスト鍵 /etc/ssh/ssh_host_ ed25519_key を使用しない場合)。

アクション: 以前のデフォルトのホスト鍵を指定します。

KexAlgorithms キーワード

以前は、「+」文字と「-」文字はサポートされていませんでした。現在では、指定値の先頭が「+」文字である場合、指定された方式は置き換えられるのではなく、デフォルトのセットに追加されます。指定値の先頭が「-」文字である場合、指定された (ワイルドカードを含む) 方式は置き換えられるのではなく、デフォルトのセットから削除されます。

以前は、デフォルトの KexAlgorithms リストには、diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、diffie-hellman-group18-sha512、curve25519-sha256、および curve25519-sha256@libssh.org は含まれていませんでした。現在では、デフォルトの KexAlgorithms リストには、diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、diffie-hellman-group18-sha512、curve25519-sha256、および curve25519-sha256@libssh.org が含まれています。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい KexAlgorithms を許可したくない場合)。以前のデフォルトのリストは、ecdh-sha2-nistp256、ecdh-sha2-nistp384、ecdh-sha2-nistp521、diffie-hellman-group-exchange-sha256、diffie-hellman-group-exchange-sha1、diffie-hellman-group14-sha1、diffie-hellman-group1-sha1 でした。

「+」文字と「-」文字は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

アクション: 以前のデフォルトのリストを指定します。

Match キーワード

以前は、CIDR アドレス/masklen 形式は、Address 基準でサポートされていませんでした。現在では、Address 基準に、CIDR アドレス/masklen 形式で突き合わせるためのアドレスを追加で含めることができます。

以前は、Match の後の行で使用できるキーワードには、AllowStreamLocalForwarding、AuthorizedPrincipalsCommand、AuthorizedPrincipalsCommandUser、ClientAliveCountMax、ClientAliveInterval、HostbasedAcceptedKeyTypes、IPQoS、LogLevel、PermitUserRC、PubkeyAcceptedKeyTypes、RevokedKeys、StreamLocalBindMask、StreamLocalBindUnlink、TrustedUserCAKeys は含まれていませんでした。

RhostsRSAAuthentication および RSAAuthentication は、Match の後の行で使用できるキーワード・リストに含まれています。

現在では、Match の後の行で使用できるキーワードには、AllowStreamLocalForwarding、AuthorizedPrincipalsCommand、AuthorizedPrincipalsCommandUser、ClientAliveCountMax、ClientAliveInterval、HostbasedAcceptedKeyTypes、IPQoS、LogLevel、PermitUserRC、PubkeyAcceptedKeyTypes、RevokedKeys、StreamLocalBindMask、StreamLocalBindUnlink、TrustedUserCAKeys が含まれ、RhostsRSAAuthentication および RSAAuthentication は含まれていません。

なし。CIDR アドレス/masklen 形式は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。同様に、AllowStreamLocalForwarding、AuthorizedPrincipalsCommand、AuthorizedPrincipalsCommandUser、ClientAliveCountMax、ClientAliveInterval、HostbasedAcceptedKeyTypes、IPQoS、LogLevel、PermitUserRC、PubkeyAcceptedKeyTypes、RevokedKeys、StreamLocalBindMask、StreamLocalBindUnlink、TrustedUserCAKeys は有効ではありません。

PermitOpen キーワード

以前は、none および * はサポートされていませんでした。現在では、すべての転送要求を禁止するために none を使用でき、すべてのホストまたはポートを許可するためにホストまたはポートに対してワイルドカード「*」を使用できます。

なし。none および * は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

RevokedKeys キーワード

以前は、none は、サポートされる値ではありませんでした。現在では、none は、使用しないことを示すために使用されます。

なし。none は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

TrustedUserCAKeys キーワード

以前は、none は、サポートされる値ではありませんでした。現在では、none は、使用しないことを示すために使用されます。

なし。none は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

XauthLocation キーワード

以前は、none は、サポートされる値ではありませんでした。現在では、none は、使用しないことを示すために使用されます。

なし。none は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

ssh コマンドの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

-c オプション

以前は、chacha20-poly1305@openssh.com はサポートされていませんでした。現在では、chacha20-poly1305@openssh.com はデフォルトのリストに追加されています。

ssh によって使用される暗号の完全なリストは、ssh_config にあります (『Ciphers』を参照)。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい暗号または暗号の新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 非推奨の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、および cast128-cbc が含まれない以前のデフォルトのリストを指定します。

-i オプション

以前は、SSH プロトコル・バージョン 2 のデフォルトのリストには、Ed25519 認証 ID ~/.ssh/id_ed25519 は含まれていませんでした。現在では、~/.ssh/id_ed25519 が追加され、ID のデフォルトのリストは、~/.ssh/id_dsa、~/.ssh/id_ecdsa、~/.ssh/id_ed25519、および ~/.ssh/id_rsa です。

あり (以前のデフォルトのリストを使用していて、新しい ID ファイルまたは ID ファイルの新しい優先順を使用したくない場合)。

アクション: 以前のデフォルトのリストを指定します。ただし、SSH プロトコル・バージョン 1 の ID はサポートされなくなったことに注意してください。

-L オプション

以前は、この引数には、UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:host:hostport、local_socket:host:hostport、および local_socket:remote_socket は含まれていませんでした。現在では、引数でローカル転送接続に UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:host:hostport、local_socket:host:hostport、および local_socket:remote_socket を使用できます。

なし。UNIX ソケットは、以前のバージョンでローカル転送接続に使用できませんでした。

-O オプション

以前は、引数「forward」、「cancel」、「proxy」、および「stop」はサポートされていませんでした。現在では、「forward」は、コマンドを実行せずに転送を要求するために使用され、「cancel」は転送を取り消すために使用され、「proxy」は多重プロキシー・モードを開始するために使用され、「stop」は、1 次に対して多重要求の受け入れを停止するように要求するために使用されます。

なし。新しく追加された引数は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

-Q オプション

以前は、使用可能な引数には、「cipher-auth」、「key-cert」、「key-plain」、および「protocol-version」は含まれていませんでした。現在では、「cipher-auth」は、認証済み暗号化をサポートするサポート対象の対称暗号を照会するために使用され、「key-cert」は証明書鍵タイプを照会するために使用され、「key-plain」は証明書以外の鍵タイプを照会するために使用され、「protocol-version」はサポート対象の SSH プロトコル・バージョンを照会するために使用されます。

なし。新しく追加された引数は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

-R オプション

以前は、この引数では、UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:local_socket、remote_socket:host:hostport、remote_socket:local_socket は許可されず、SOCKS 4 または 5 のプロキシー形式 [bind_address:]port も許可されていませんでした。現在では、この引数で UNIX ソケット形式 [bind_address:]port:local_socket、remote_socket:host:hostport、remote_socket:local_socket を使用できます。[bind_address:]port 形式により、ssh は SOCKS 4または 5 プロキシーおよび転送接続として機能できます。

なし。新しく追加された引数は、以前のバージョンでは有効ではありませんでした。

~C エスケープ文字

以前は、ローカル転送の取り消しは許可されていませんでした。現在では、-KL[bind_address:]port は、コマンド行でのローカル転送の取り消しを許可されています。

なし。追加されたコマンドは、以前のバージョンでは無効と見なされていました。

sshd コマンドの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

-h オプション。

以前は、プロトコル・バージョン 2 の場合、デフォルトのホスト鍵は、/etc/ssh/ssh_host_rsa_key、/etc/ssh/ssh_host_dsa_key、and/etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key でした。

現在では、デフォルトのホスト鍵は、/etc/ssh/ssh_host_rsa_key、/etc/ssh/ssh_host_dsa_key、/etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key、および /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key です。

あり (プロトコル・バージョン 2 の以前のデフォルトのホスト鍵を使用して、ホスト鍵 /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key を使用しない場合)。

アクション: プロトコル・バージョン 2 の以前のデフォルトのホスト鍵を指定します。

sftp コマンドの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

put サブコマンドおよび get サブコマンドに対する -f オプション。

以前は、sftp は、fsync() 呼び出しをサポートしていませんでした。

現在では、fsync() 呼び出しのために新しいオプション -f が追加されています。-f フラグが指定される場合、ファイルが転写の直後にディスクにフラッシュされることを要求します。

あり。sync() 呼び出しは、「fsync@openssh.com」拡張を実装するサーバーのみでサポートされます。

アクション: -f オプションを使用する場合、サーバーが「fsync@openssh.com」拡張を実装していることを確認してください。

ssh-keygen コマンドの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

-t オプション

以前は、ssh-keygen は、鍵タイプ ed25519 をサポートしていませんでした。

現在では、新しくサポートされるようになった鍵タイプ ed25519 が追加されています。

なし。必要に応じて、この新しい鍵タイプを使用してください。

ssh-keyscan コマンドの変更

変更内容カスタマイズ・アクションの必要性

-t オプション

以前は、ssh-keyscan は、鍵タイプ ed25519 をサポートしていませんでした。

現在では、新しくサポートされるようになった鍵タイプ ed25519 が追加されています。

なし。必要に応じて、この新しい鍵タイプを使用してください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある ssh_config ファイルの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

AFSTokenPassing キーワード

以前は、このキーワードは、SSH プロトコル・バージョン 1 の使用時に AFS トークンをリモート・ホストに渡すかどうかを示していました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、AFSTokenPassing キーワードは削除されています。

なし。AFSTokenPassing は z/OS UNIX でサポートされないためです。

Cipher キーワード

以前は、このキーワードは、SSH プロトコル・バージョン 1 での暗号化の暗号を指定していました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、Cipher キーワードは削除されています。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 の暗号 3des、blowfish、または des のいずれかを使用している場合)。ssh 構成ファイルで SSH プロトコル・バージョン 1 の暗号を指定する場合、デバッグ・メッセージ「Deprecated option "Cipher"」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。SSH プロトコル・バージョン 1 およびその暗号の使用を指定しないでください。SSH プロトコル・バージョン 2 および対応する暗号を使用してください。

Ciphers キーワード

以前は、SSH プロトコル・バージョン 2 の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、cast128-cbc、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc はサポートされていて、デフォルトのリストにリストされていました。現在では、blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、および cast128 はサポートされなくなり、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc はデフォルトの暗号リストから削除されています。

あり (リストされている暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、cast128-cbc、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc のいずれかを使用している場合)。

アクション: blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、orcast128-cbc の使用を指定しないでください。3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、または aes256-cbc を指定する場合は、sshd で同じ暗号を指定してください。

CompressionLevel キーワード

以前は、このキーワードは、SSH プロトコル・バージョン 1 の使用時に圧縮が有効になっている場合に圧縮レベルを指定していました。現在では、圧縮レベルは SSH プロトコル・バージョン 1 の圧縮オプションにのみ適用され、このバージョンはサポートされなくなったため、CompressionLevel は削除されています。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 を使用していて、指定された圧縮レベルで圧縮オプションを有効にした場合)。

アクション: 圧縮オプションおよび圧縮レベルを指定せずに、SSH プロトコル・バージョン 2 を使用してください。

HostKeyAlgorithms キーワード

以前は、ホスト鍵アルゴリズム ssh-dss、ssh-dss-cert-v00@openssh.com、ssh-dss-cert-v01@openssh.com、および ssh-rsa-cert-v00@openssh.com はサポートされていて、デフォルトのリストにリストされていました。現在では、ssh-dss-cert-v00@openssh.com および ssh-rsa-cert-v00@openssh.com はサポートされなくなり、ssh-dss および ssh-dss-cert-v01@openssh.com はデフォルトのホスト鍵アルゴリズムのリストから削除されています。

あり (ssh-dss、ssh-dss-cert-v00@openssh.com、ssh-dss-cert-v01@openssh.com、または ssh-rsa-cert-v00@openssh.com を指定しているか、以前のデフォルトのホスト鍵アルゴリズムのリストを使用している場合)。

アクション: サポートされないホスト鍵アルゴリズム ssh-dss-cert-v00@openssh.com および ssh-rsa-cert-v00@openssh.com を指定しないでください。ssh-dss または ssh-dss-cert-v01@openssh.com を指定する場合、sshd で同じホスト鍵アルゴリズムを指定してください。

IdentityFile キーワード

以前は、SSH プロトコル・バージョン 1 の ID ~/.ssh/identity はサポートされていました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 はサポートされなくなったため、~/.ssh/identity またはその他の指定された SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を使用できなくなっています。

あり (デフォルトの ID リストを使用している場合、または ~/.ssh/identity などの SSH プロトコル・バージョン 1 の ID が指定されている場合)。SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を指定すると、エラー・メッセージ「FOTS3785 key_load_public: invalid format」が返されます。

アクション: SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を指定しないでください。デフォルトの SSH プロトコル・バージョン 2 の ID のみを使用してください。

KeepAlive キーワード

以前は、このキーワードは、3.8.1p1 より前の OpenSSH のバージョンとの互換性のために保持され、システムが TCP キープアライブ・メッセージを相手側に送信するかどうかを指定していました。現在では、このキーワードはサポートされなくなり、TCPKeepAlive に置き換えられています。

あり (このキーワードを使用して、システムが TCP キープアライブ・メッセージを相手側に送信するかどうかを指定している場合)。

アクション: アプリケーションを更新してください。KeepAlive の代わりに TCPKeepAlive を使用してください。

KexAlgorithms キーワード

以前は、デフォルトのリストには、diffie-hellman-group1-sha1 が含まれていました。現在では、デフォルトの KEX リストには、diffie-hellman-group1-sha1 は含まれていません。

あり (diffie-hellman-group1-sha1 の使用を指定している場合)。diffie-hellman-group1-sha1 を指定すると、エラー・メッセージ「no matching key exchange method found」が返されます。

アクション: hellman-group1-sha1 を唯一の KEX アルゴリズムとして使用しないでください。

LocalForward キーワード

以前は、IPv6 アドレスを [bind_address/]port/host/hostport 構文で指定できました。現在では、スラッシュ (/) は、この形式の区切り文字としてサポートされません。IPv6 アドレスは、アドレスを大括弧で囲むことによって指定します (例: [ipv6_bind_address:]port:host:hostport)。

あり (IPv6 アドレスを指定するために以前の形式を使用している場合)。

アクション: 以前の形式を使用しないでください。代わりに、[ipv6_bind_address:]port:host:hostport を使用して、IPv6 アドレスを指定してください。

MACs キーワード

以前は、MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされていました。現在では、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされなくなっています。

また、以前のデフォルトの MAC アルゴリズムのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac-ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および mac-md5-96-etm@openssh.com が含まれていました。

現在では、デフォルトのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac-ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com は含まれていません。

あり (削除された MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com および hmac-ripemd160-etm@openssh.com のいずれかを指定している場合、またはデフォルトで無効になっている MAC アルゴリズム hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用している場合)。

アクション: サポートされない MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com を指定しないでください。hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、または hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用するには、sshd で同じ MAC アルゴリズムを指定してください。

Protocol キーワード

以前は、このキーワードは、使用する SSH プロトコル・バージョンを指定していました。使用可能な引数は 1 および 2 でした。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、引数「1」は無視され、デフォルトで SSH プロトコル・バージョン 2 のみが使用されます。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 を使用するために「1」を指定している場合)。「1」が指定される場合、この引数は無視され、SSH プロトコル・バージョン 2 が代わりに使用されます。

アクション: SSH プロトコル・バージョン 1 を指定しないでください。デフォルトの SSH プロトコル・バージョン 2 を使用してください。

RemoteForward キーワード

以前は、IPv6 アドレスを [bind_address/]port/host/hostport 構文で指定できました。現在では、スラッシュ (/) は、この形式の区切り文字としてサポートされません。IPv6 アドレスは、アドレスを大括弧で囲むことによって指定します (例: [ipv6_bind_address:]port:host:hostport)。

あり (IPv6 アドレスを指定するために以前の形式を使用している場合)。

アクション: 以前の形式を使用しないでください。代わりに、[ipv6_bind_address:]port:host:hostport を使用して、IPv6 アドレスを指定してください。

RhostsRSAAuthentication キーワード

以前は、このキーワードは、SSH プロトコル・バージョン 1 の RSA ホスト認証で rhosts ベースの認証を試行するかどうかを示していました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、このキーワードは削除されています。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 の RSA ホスト認証で rhost ベースの認証を使用している場合)。このキーワードを指定すると、エラー・メッセージ「Unsupported option "RhostsRSAAuthentication"」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。 RhostsRSAAuthentication キーワードを指定しないでください。

RSAAuthentication キーワード

以前は、このキーワードは、SSH プロトコル・バージョン 1 で RSA 認証を試行するかどうかを示していました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、このキーワードは削除されています。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 で RSA 認証を使用している場合)。このキーワードを指定すると、エラー・メッセージ「Unsupported option "RSAAuthentication"」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。RSAAuthentication キーワードを指定しないでください。

UsePrivilegedPort キーワード

以前は、このキーワードは、発信接続に特権ポートを使用するかどうかを示していました。現在では、特権ポートの使用は許可されず、このキーワードは削除されています。

あり (特権ポートを使用している場合)。UsePrivilegedPort を指定する場合、このキーワードは無視されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。UsePrivilegedPort キーワードを指定しないでください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある sshd_config ファイルの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

AcceptEnv キーワード

以前は、クライアントが疑似端末を要求するたびに、TERM が AcceptEnv キーワードに指定されていない場合、TERM 環境変数は送信されませんでした。

現在では、クライアントが疑似端末を要求するたびに、TERM 環境変数が常に送信されます。

あり。ssh および sshd で AcceptEnv に環境変数として TERM を指定している場合、TERM 環境変数がセッションの環境にコピーされているかどうかを判別してください。

アクション: SendEnv の環境変数としての TERM の使用を避けてください。

AFSTokenPassing キーワード

以前は、このキーワードは、AFS トークンをリモート・ホストに渡すかどうかを示していました。z/OS UNIX ではサポートされていませんでした。

現在では、AFSTokenPassing キーワードは削除されています。

なし。AFSTokenPassing は、以前のバージョンの z/OS UNIX でサポートされないためです。

Ciphers キーワード

以前は、arcfour、arcfour128、arcfour256、blowfish-cbc、および cast128-cbc は、Cipher によってサポートされていました。3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc は、デフォルトの暗号リストに含まれていました。

現在では、arcfour、arcfour128、arcfour256、blowfish-cbc、および cast128-cbc の各アルゴリズムは、Cipher によってサポートされず、デフォルトのリストから削除されています。3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbcare は、デフォルトの暗号リストから削除されました。

あり (リストされている暗号 arcfour、arcfour128、arcfour256、blowfish-cbc、cast128-cbc、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc のいずれかを使用したい場合)。

アクション: サポートされない暗号アルゴリズム arcfour、arcfour128、arcfour256、blowfish-cbc、および cast128-cbc を指定しないでください。

また、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、または aes256-cbc を使用する場合は、これらの暗号アルゴリズムを Ciphers キーワードで指定してください。

Compression キーワード

以前は、デフォルト値は「no」で、「delayed」は遅延 (zlib@openssh.com) 圧縮のみを有効にすることを意味していました。現在では、デフォルトは「yes」で、delayed は yes を表す既存の同義語となっています。

あり (圧縮の以前のデフォルト値を使用して、遅延圧縮のみを有効にするために delay を使用したい場合)。

アクション: 以前のデフォルト値を使用する場合は、no を指定してください。

HostKey キーワード

以前は、デフォルトのホスト鍵は、プロトコル・バージョン 1 の /etc/ssh/ssh_host_key でした。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、/etc/ssh/ssh_host_key はサポートされません。

あり (秘密ホスト鍵を格納するためのファイルとして /etc/ssh/ssh_host_key を使用する場合)。

アクション: 秘密ホスト鍵を格納するためのファイルとして /etc/ssh/ssh_host_key を指定しないでください。

KeepAlive キーワード

以前は、このキーワードは、3.8.1p1 より前の OpenSSH のバージョンでシステムが TCP キープアライブ・メッセージを相手側に送信するかどうかを指定していました。

現在では、KeepAlive キーワードは削除されています。

なし。OpenSSH 3.8.1p1 以降を使用するシステムでは、代わりにキーワード TCPKeepAlive を使用してください。

KexAlgorithms キーワード

以前は、デフォルトのリストには、diffie-hellman-group1-sha1 が含まれていました。

現在では、デフォルトの KexAlgorithms リストには、diffie-hellman-group1-sha1 は含まれていません。

あり (diffie-hellman-group1-sha1 を使用する場合)

アクション: KexAlgorithms で hellman-group1-sha1 を指定してください。

MACs キーワード

以前は、MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされていました。現在では、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされなくなっています。

また、以前は、デフォルトの MAC アルゴリズムのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac-ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com が含まれていました。現在では、デフォルトのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac- ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com は含まれていません。

あり (サポートされない MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com を指定している場合、またはデフォルトで無効になっている MAC アルゴリズム hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用している場合)。

アクション: サポートされない MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com を指定しないでください。

hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、または hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用する場合は、これらの MAC アルゴリズムを MACs に指定してください。

PAMAuthenticationViaKbdInt キーワード

以前は、このキーワードは、PAM チャレンジ応答認証が許可されるかどうかを指定し、z/OS UNIX ではサポートされていませんでした。

現在では、PAMAuthenticationViaKbdInt キーワードは削除されています。

なし。PAMAuthenticationViaKbdInt は、以前のバージョンの z/OS UNIX でサポートされないためです。

PermitRootLogin キーワード

以前は、prohibit-password は PermitRootLogin でサポートされる値ではなく、デフォルト値は yes でした。現在では、prohibit-password は、without-password の非推奨の別名であり、パスワード認証がルートに対して無効であることを示し、デフォルト値は prohibit-password です。

あり (以前のデフォルト値の yes を使用している場合)。

アクション: 以前のデフォルト値を使用する場合は、このキーワードに「yes」を指定してください。

Protocol キーワード

以前は、このキーワードは、sshd がサポートする必要があるプロトコル・バージョンを指定していました。

現在では、プロトコル 1 がサポートされなくなったため、このキーワードは削除されています。sshd のプロトコルは常に 2 です。

あり (プロトコル 1 を使用している場合)。

アクション: アプリケーションを更新してください。このキーワードを使用してプロトコルを指定しないでください。

RhostsAuthentication キーワード

以前は、このキーワードは、rhosts または /etc/hosts.equiv ファイルを使用する認証が 3.8.1p1 より前の OpenSSH のバージョンに十分であるかどうかを示していました。

現在では、RhostsAuthentication キーワードは削除されています。

なし。RhostsAuthentication は、以前のバージョンの z/OS UNIX でサポートされないためです。

RhostsRSAAuthentication キーワード

以前は、このキーワードは、rhosts または /etc/hosts.equiv の認証が正常な RSA ホスト認証で許可されるかどうかを指定し、プロトコル・バージョン 1 にのみ適用されていました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、RhostsRSAAuthentication は削除されています。

あり。RhostsRSAAuthentication を使用する場合、エラー・メッセージ「Deprecated option RSAAuthentication」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。RhostsRSAAuthentication キーワードは使用しないでください。

RSAAuthentication キーワード

以前は、このキーワードは、純粋な SA 認証が許可されるかどうかを指定し、プロトコル・バージョン 1 にのみ適用されていました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、RSAAuthentication は削除されています。

あり。RSAAuthentication を使用する場合、エラー・メッセージ「Deprecated option RSAAuthentication」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。RSAAuthentication キーワードは使用しないでください。

ServerKeyBits キーワード

以前は、このキーワードは、一時的なプロトコル・バージョン 1 サーバー鍵のビット数を決定していました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、ServerKeyBits は削除されています。

あり。ServerKeyBits を使用する場合、エラー・メッセージ「Deprecated option ServerKeyBits」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。ServerKeyBits キーワードは使用しないでください。

UseLogin キーワード

以前は、このキーワードは、対話式ログイン・セッションでログインが使用されるかどうかを指定していました。

現在では、このキーワードは削除されています。

あり。UseLogin キーワードを使用して対話式ログイン・セッションを指定する阿波委、エラー・メッセージ「Deprecated option UseLogin」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。UseLogin キーワードは使用しないでください。

UsePrivilegeSeparation キーワード

以前は、このキーワードは、sshd が、着信ネットワーク・トラフィックを処理するために非特権子プロセスを作成することにより、特権を分離するかどうかを示していました。

現在では、APF 許可が非特権子プロセスに伝搬されないように、sshd は変更されています。

あり (サポートされなくなった、sshd の特権を分離せずに実行するために UsePrivilegeSeparation を使用する場合)。このキーワードを使用すると、エラー・メッセージ「Deprecated option UsePrivilegeSeparation」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。UsePrivilegeSeparation キーワードは使用しないでください。

UseDNS キーワード

以前は、yes がデフォルト値でした。

現在では、no がデフォルト値です。これは、ホスト名ではなく、アドレスのみを、~/.ssh/authorized_keys from および sshd_config Match Host ディレクティブで使用できることを示します。

あり (以前のデフォルト値を使用していて、~/.ssh/authorized_keys fromsshd_config Match Host ディレクティブでホスト名を使用している場合)。以前のデフォルト値は yes でした。

アクション: 以前のデフォルト値を使用する場合は、このキーワードに yes を指定してください。

VerifyReverseMapping キーワード

以前は、このキーワードは、sshd が、リモート・ホスト名の検査を試行して、リモート IP アドレスの解決されたホスト名が 3.8.1p1 より前の OpenSSH のバージョンの同じ IP アドレスにマップされるかどうかを検査するかどうかを示していました。

なし。OpenSSH 3.8.1p1 以降を使用するシステムでは、代わりにキーワード UseDNS を使用してください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある ssh コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-1 オプション

以前は、このオプションは、SSH プロトコル・バージョン 1 のサポートを指定するために使用されていました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 はサポートされなくなり、OpenSSH 7.6p1 で SSH プロトコル・バージョン 2 がデフォルトで使用されます。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 を使用するように ssh を強制している場合)。-1 オプションを指定すると、エラー・メッセージ「SSH protocol v.1 is no longer supported」が返されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。-1 オプションは指定しないでください。

-2 オプション

以前は、このオプションは、SSH プロトコル・バージョン 2 を要求するために使用されていました。現在では、OpenSSH 7.6p1 で、何も指定せずにデフォルトでプロトコル・バージョン 2 が使用されます。

なし。以前のバージョンで -2 オプションを指定することは、OpenSSH 7.6p1 でデフォルトで SSH プロトコル・バージョン 2 を使用することと同じです。

-c オプション

以前は、SSH プロトコル・バージョン 1 の暗号およびバージョン 2 の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、cast128-cbc、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc はサポートされていて、デフォルトのリストにリストされていました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 の暗号および blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、および cast128-cbc はサポートされなくなっています。SSH プロトコル・バージョン 2 の暗号 3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc は、デフォルトの暗号リストから削除されました。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 の暗号または SSH プロトコル・バージョン 2 の暗号 blowfish-cbc、arcfour、arcfour128、arcfour256、cast128-cbc、3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc のいずれかを使用している場合)。サポートされなくなった暗号を指定すると、「Unknown cipher type '3des'」のようなエラー・メッセージが返されます。

アクション: サポートされなくなった暗号を指定しないでください。3des-cbc、aes128-cbc、aes192-cbc、および aes256-cbc を使用するには、sshd で同じ暗号を指定してください。

-C オプション

以前は、このオプションは、SSH プロトコル・バージョン 1 で圧縮を使用するかどうかを指定するために使用されていました。現在では、このオプションは、SSH プロトコル・バージョン 1 にのみ適用され、このバージョンがサポートされなくなったため、削除されています。

あり (SSH プロトコル・バージョン 1 で圧縮オプションを使用している場合)。

アクション: SSH プロトコル・バージョン 1 の使用と圧縮オプションの有効化を指定しないでください。圧縮オプションを指定せずに、SSH プロトコル・バージョン 2 を使用してください。

-i オプション

以前は、SSH プロトコル・バージョン 1 の ID ~/.ssh/identity はサポートされていました。現在では、SSH プロトコル・バージョン 1 はサポートされなくなったため、~/.ssh/identity またはその他の指定された SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を使用できなくなっています。

あり (デフォルトの ID リストを使用している場合、または ~/.ssh/identity などの SSH プロトコル・バージョン 1 の ID が指定されている場合)。SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を指定すると、エラー・メッセージ「FOTS3785 key_load_public: invalid format」が返されます。

アクション: SSH プロトコル・バージョン 1 の ID を指定しないでください。デフォルトの SSH プロトコル・バージョン 2 の ID のみを使用してください。

-L オプション

以前は、IPv6 アドレスは、[bind_address/]port/host/hostport 構文で指定されていました。現在では、スラッシュ (/) は、この形式の区切り文字としてサポートされません。IPv6 アドレスは、アドレスを大括弧で囲むことによって指定します (例: [ipv6_bind_address:]port:host:hostport)。

あり (IPv6 アドレスを指定するために以前の形式を使用している場合)。

アクション: 以前の形式を使用しないでください。代わりに、[ipv6_bind_address:]port:host:hostport を使用して、IPv6 アドレスを指定してください。

-m オプション

以前は、MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされていました。現在では、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com はサポートされなくなっています。

また、以前のデフォルトの MAC アルゴリズムのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac-ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com が含まれていました。

現在では、デフォルトのリストには、hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、hmac-ripemd160-etm@openssh.com、hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com は含まれていません。

あり (削除された MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com および hmac-ripemd160-etm@openssh.com のいずれかを指定している場合、またはデフォルトで無効になっている MAC アルゴリズム hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、および hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用している場合)。

アクション: サポートされない MAC アルゴリズム hmac-ripemd160、hmac-ripemd160@openssh.com、および hmac-ripemd160-etm@openssh.com を指定しないでください。

hmac-sha1-96、hmac-sha1-96-etm@openssh.com、hmac-md5、hmac-md5-etm@openssh.com、hmac-md5-96、または hmac-md5-96-etm@openssh.com を使用するには、ssh デーモンで同じ MAC アルゴリズムを指定してください。

-Q オプション

以前は、サポートされるメッセージ保全性コードは「MAC」として指定され、鍵交換アルゴリズムは「KEX」として指定されていました。現在では、メッセージ保全性コードは小文字の「mac」として指定され、後者も小文字の「kex」として指定されます。

あり (以前のバージョンでプロトコル・フィーチャー引数として「MAC」または「KEX」を指定している場合)。

アクション: 大文字を使用して指定するのではなく、小文字の「mac」および「kex」を使用してください。

-R オプション

以前は、IPv6 アドレスを [bind_address/]port/host/hostport 構文で指定できました。現在では、スラッシュ (/) は、この形式の区切り文字としてサポートされません。IPv6 アドレスは、アドレスを大括弧で囲むことによって指定します (例: [ipv6_bind_address:]port:host:hostport)。

あり (IPv6 アドレスを指定するために以前の形式を使用している場合)。

アクション: 以前の形式を使用しないでください。代わりに、[ipv6_bind_address:]port:host:hostport を使用して、IPv6 アドレスを指定してください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある sshd コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-b オプション

以前は、このオプションは、一時的なプロトコル・バージョン 1 サーバー鍵のヒット数を指定していました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、-b オプションは削除されています。

あり。ビット数を指定するために -b オプションを使用すると、このオプションは無視されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。-b オプションは使用しないでください。

-h オプション

以前は、/etc/ssh/ssh_host_key は、プロトコル・バージョン 1 で使用されていました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、サポートされるホスト鍵から /etc/ssh/ssh_host_key が削除されています。

あり。(/etc/ssh/ssh_host_key をホスト鍵として使用する場合)

アクション: このオプションで /etc/ssh/ssh_host_key ホスト鍵ファイルを指定しないでください。

-k オプション

以前は、このオプションは、一時的なプロトコル・バージョン 1 サーバー鍵が再生成される頻度を指定していました。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされないため、-k オプションは削除されています。

あり。一時的なプロトコル・バージョン 1 サーバー鍵が再生成される頻度を指定するために -k オプションを使用する場合、このオプションは無視されます。

アクション: アプリケーションを更新してください。-1 オプションは使用しないでください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある scp コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-1 オプション。

以前は、-1 は、プロトコル・バージョン 1 を示していました。

現在では、プロトコル 1 がサポートされないため、–1 は削除されています。scp のプロトコルは常に 2 です。

あり。プロトコル・バージョン 1 を表す -1 オプションを使用している場合は、-2 に変更するか、-1 オプションを削除する必要があります。

アクション: アプリケーションを更新してください。-1 オプションは使用しないでください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある sftp コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-1 オプション。

以前は、-1 は、プロトコル・バージョン 1 を示していました。

現在では、プロトコル 1 がサポートされないため、–1 は削除されています。sftp のプロトコルは常に 2 です。

あり。プロトコル・バージョン 1 を表す -1 オプションを使用している場合は、-2 に変更するか、-1 オプションを削除する必要があります。

アクション: アプリケーションを更新してください。-1 オプションは使用しないでください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある ssh-keygen コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-t オプション。

以前は、サポートされる鍵タイプは、rsa1、rsa、dsa、および ecdsa でした。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、rsa1 鍵タイプは削除されています。

あり。まだ鍵タイプ rsa1 を使用しているかどうか確認してください。

アクション: rsa1 鍵を適切な鍵タイプに置き換えます。

-b オプション

以前は、RSA 鍵の場合、作成する鍵のビットの最小数は 768 でした。

現在では、RSA 鍵の最小ビット数は 1024 に変更されています。

あり。RSA 鍵の生成にまだ 768 ビットを使用している場合は、1024 ビット以上に変更してください。最大サイズは 16384 ビット、デフォルトは 2048 ビットです。

アクション: RSA 鍵の生成にまだ 768 ビットを使用している場合は、1024 ビット以上に変更してください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある ssh-keyscan コマンドの変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

-t オプション。

以前は、サポートされる鍵タイプは、rsa1、rsa、dsa、および ecdsa でした。

現在では、プロトコル・バージョン 1 がサポートされなくなったため、rsa1 鍵タイプは削除されています。

あり。z/OS V2R4 以降、鍵タイプ rsa1 は OpenSSH 7.6p1 でサポートされなくなっています。

アクション: まだ rsa1 タイプの鍵を使用しているかどうかを確認してください。使用している場合は、rsa1 鍵を適切な鍵タイプに置き換えてください。

アップグレード・アクションが必要な場合がある SYS1.MACLIB の /samples/ssh_smf.h および FOTSMF77 の変更

変更内容アップグレード・アクションの必要性

/samples/ssh_smf.h および

SYS1.MACLIB(FOTSMF77)

あり (ssh_smf.h および FOTSMF77 を使用する場合)。

アクション: アプリケーションを更新してください。

詳しくは、「IBM Ported Tools for z/OS: OpenSSH User's Guide」の SMF タイプ 119 のトピックを参照してください。

参照情報

詳しくは、「OpenSSH User's Guide」を参照してください。

z/OS OpenSSH クライアント接続で警告または障害が発生した場合、以下の APAR で追加情報を参照してください。

  • OA61535 "REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED may occur after enabling DSA support for host keys"
  • OA60340 "WHEN CPACF OR ICSF IS AVAILABLE AND CONFIGURED FOR USE BY Z/OS OPENSSH SOFTWARE (OPENSSL) CIPHERS MAY FAIL WHEN SELECTED"

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた 2 つのヘルス・チェック IBMSSH,ZOSMIGV2R4_SSH_CONFIG および IBMSSH,ZOSMIGV2R4_SSHD_CONFIG を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

これらのチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

いずれかのヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。その場合、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、必要に応じて状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。

注: 正常に実行されたこれらのヘルス・チェックでカバーされるのは、このアップグレード・アクションの一部のみです。実行する必要があるステップの完全なリストについては、アップグレード・アクション・テキストを参照してください。


ステップ 4.29 : z/OS UNIX のアップグレード・アクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、基本エレメントである z/OS UNIX システム・サービス (z/OS UNIX) のアップグレード・アクションについて説明します。


ステップ 4.29.1 : z/OS V2R5 をインストールする前に行う z/OS UNIX のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、現在の (旧) システムで行うことのできる z/OS UNIX のアップグレード・アクションについて説明します。これらの変更を行うのに、z/OS V2R5 レベルのコードは必要ありません。また、これらの変更を行った後に、z/OS V2R5 レベルのコードを実行する必要もありません。


ステップ 4.29.1.1 : z/OS UNIX: HFS ファイル・システムから zFS ファイル・システムへのマイグレーション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

z/OS V2R5 以降、z/OS は、階層ファイル・システム (HFS) データ構造をサポートしなくなっています。DSNTYPE=HFS であるデータ構造をマウントできなくなります。

IBM は、z/OS ファイル・システム (zFS) で同等以上の機能を提供します。zFS は z/OS UNIX 用の戦略的なファイル・システムであり、優れたパフォーマンス、信頼性、およびデータ保全性を提供するために、継続的に機能強化されています。まだ行っていない場合は、この時点で HFS ファイル・システムを zFS にマイグレーションしてください。z/OS オペレーティング・システムには、マイグレーション・プロセスを支援するユーティリティーが組み込まれています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS UNIX。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。また、米国 IBM のソフトウェア発表レター 217-085「IBM z/OS Version 2 Release 3 - Engine for digital transformation」(2017 年 2 月 21 日付) も参照してください。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 をインストールする前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり。z/OS は階層ファイル・システム (HFS) データ構造をサポートしなくなっているためです。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

  • zFS の推奨および制限について詳しくは、「z/OS ファイル・システム管理」の『Minimum and maximum file sizes』を参照してください。
  • BPXPRMxx ROOT ステートメントおよび MOUNT ステートメントの DDNAME() キーワードは、zFS ではサポートされていません。FILESYSTEM(name) キーワードを代わりに使用してください。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

すべてのファイル・システムがマウントされていることを確認するには、チェック IBMUSS,USS_HFS_DETECTED を使用します。この検査によって HFS ファイル・システムが検出された場合は、例外メッセージ BPXH068E が発行されます。

実行ステップ

以下の手順を実行します。

  1. マイグレーションを開始する前に、以下のことを行います。
    • バックアウト手順を確立します。
    • 命名規則を決定します。
    • 利用不可能なものを判別します。
    • zFS システムが線形データ・セットであるために必要となる、クローン作成またはデプロイメントの変更があるか検討します。この考慮事項には、コピー・ユーティリティーの呼び出し、シンボリック用の BPXPRMxx の指定、およびシステム・ボリューム上の zFS ファイル・システムの配置などが含まれます。
  2. HFS から zFS ファイル・システムへの変換を行います。

    変換を行うには BPXWH2Z ツールを使用することができます。 これは、HFS ファイル・システムを zFS ファイル・システムにマイグレーションするための ISPF ベースのツールです。そのパネル・インターフェースを使用して、スペース割り振り、配置、SMS クラス、およびデータ・セット名を変更することができます。 HELP パネルも提供されています。 このツールを使用して以下のことができます。

    • HFS ファイル・システム (マウントされているものとアンマウントされているものの両方) を zFS ファイル・システムにマイグレーションする。 マイグレーションしようとしている HFS がマウントされている場合は、ツールはそれを自動的にアンマウントし、新しい zFS ファイル・システムを現行マウント・ポイントにマウントします。
    • zFS アグリゲートを、デフォルトで HFS とほぼ同じサイズになるように定義する。 この新しい割り振りサイズは増減することもできます。
    • マイグレーションを TSO/E フォアグラウンドまたは UNIX バックグラウンドで実行する。

    SYS1.SAMPLIB 内の JCL サンプル ISPBTCH を使用して、BPXWH2Z を ISPF バッチ・ジョブとして開始することができます。ジョブを実行する前に、必ず注のセクションをお読みください。z/OS システムで BPXWH2Z を実行するときは、必ず同じ z/OS レベルの pax コマンドが使用されるようにしてください。 HFS から zFS ファイル・システムへのマイグレーションは、ツールを使用せずに手動で行うこともできます。 ただし、ターゲット zFS ファイル・システムの割り振りとフォーマット設定を行う必要があります。

    要件: BPXWH2Z ツールは zFS アドレス・スペースが作動可能であることが必要です。そのため、BPXWH2Z を使用して既存の HFS を zFS ファイル・システムにマイグレーションする前に、zFS アドレス・スペースが構成および初期化されていることを確認してください。

    ヒント: ファイル共用システム構成内の HFS シスプレックス・ルートを、ルートの使用中にワークロードを中断せずに zFS に動的にマイグレーションすることができます。シスプレックスは、ファイル共用システム構成であることが必要ですが、単一システムでも構いません。

    注: bpxwmigf シェル・コマンドを使用して、実行中のワークロードを中断することなく、HFS ファイル・システムを zFS ファイル・システムにマイグレーションできます。HFS ファイル・システムを最初にアンマウントする必要はありません。bpxwmigf は、TSO/E コマンドまたは REXX システム・コマンドとして使用することもできます。このコマンドについて詳しくは、「z/OS UNIX System Services コマンド解説書」を参照してください。

  3. HFS ファイル・システムから zFS ファイル・システムへの変更に合わせて、ポリシーやスクリプトなどを変更します。RMF Monitor III オプションを使用して、zFS アクティビティーについてのレポートを作成してください。ヒント:

    RMF Monitor III オプションを使用して、zFS アクティビティーについてのレポートを作成してください。

  4. BPXPRMxx ROOT ステートメントおよび MOUNT ステートメントの DDNAME(name) キーワードは zFS ではサポートされていません。それらのステートメントを使用する場合は、代わりに FILESYSTEM(name) キーワードを使用するようにステートメントを変更してください。

以前の z/OS システムの IPL 後に行うシスプレックス・ルート・ファイル・システムの HFS から zFS へのマイグレーション:

マイグレーションを開始する前に:

  • 以下の要件が満たされていることを確認してください。
    • シスプレックス内のすべてのシステムが V1R12 レベルである。
    • 現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システム PFS と新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システム PFS が、ファイル共用システム構成内のすべてのシステムで稼働している。
  • 以下の制約事項に注意してください。
    • 現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システムは、読み取り専用ファイル・システムとしてマウントする必要がある。
    • このアップグレード・アクションの要件を満たさないシステムは、シスプレックス・ルート・ファイル・システムのマイグレーション・プロセス中はシスプレックスに結合できない。ただし、これらのシステムは、シスプレックス・ルートのマイグレーションが完了した後はシスプレックスに結合できます。
    • 現行のシスプレックス・ルートと新規のシスプレックス・ルートは、HFS または zFS の任意の組み合わせでなければならない。新規のシスプレックス・ルートが zFS の場合は、HFS と互換性がなければなりません。
    • シスプレックス・ルートまたはルート上のディレクトリーは、DFS または SMB サーバーによってエクスポートされたものであってはならない。
  • 以下のことに注意してください。
    • シスプレックス・ルートまたはルート上のディレクトリーのリモート NFS マウントは、現行シスプレックス・ルート・ファイル・システムのアクティブな使用と見なされる。
    • マイグレーションの実行中は、新規の zFS シスプレックス・ルート・ファイル・システムは HSM によってマイグレーションされたり、マウントされたり、使用中であってはならない。
    • マウント・パラメーターは、同じファイル・システム・タイプ (PFS) のシスプレックス・ルート・ファイル・システムのマイグレーションまたは置き換え時には保存される。ファイル・システム・タイプが異なる場合は除去されます。
    • ディレクトリー、データ、ファイル、およびリンクは、1 つのファイル・システムから別のファイル・システムにコピーされない。

以下の手順で、マイグレーションを実行します。

  1. ファイル・システムは、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システムとして読み取り専用でマウントされている必要があります。ルートが読み取り専用でマウントされている場合、DASD への物理パスが各システムで使用可能であれば、機能シップ・クライアントはありません。機能シップ・クライアントがないことを確認するには、次のように入力します。
    D OMVS,F,NAME=root_file_system_name

    各システムに CLIENT=N があることを確かめます。

  2. 以下の手順で、新規の zFS シスプレックス・ルート・ファイル・システムを割り振り、セットアップします。
    1. 新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムとして使用する zFS ファイル・システムを作成します。zFS ファイル・システムの作成と管理についての説明は、「z/OS ファイル・システム管理」を参照してください。ルール:
      • 新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システム内のルート・ディレクトリーの UID、GID、および許可ビットは、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システムのルート・ディレクトリーと同じでなければならない。
      • SECLABEL クラスがアクティブで、MLFSOBJ オプションがアクティブの場合、新規の zFS ファイル・システムのセキュリティー・ラベルは、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システムの想定されたセキュリティー・ラベルに一致しなければならない。
    2. 新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システム上で、 アクティブ・マウント・ポイントおよびシンボリック・リンクをセットアップします。マウント・ポイントおよびシンボリック・リンクは、 現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システムにあるものと同じでなければなりません。セットアップは、(1) 手動で行うか、または (2) pax シェル・コマンドを使用し、既存のシスプレックス・ルートをソースとして使用して、新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムにデータを取り込む方法で行うことができます。手動で行うには、 既存のシスプレックス・ルート (例えば /newroot) にマウント・ポイントを作成し、 そのマウント・ポイントの MODE(RDWR) に新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムをマウントします。新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムをマウントした後、手動で MKDIR および ln -s を入力して、既存のシスプレックス・ルート・ファイル・システムと同様のマウント・ポイント・ディレクトリーおよびシンボリック・リンクを作成します。新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムには、既存のシスプレックス・ルート・ファイル・システムと厳密に同じアクティブ・マウント・ポイントおよびシンボリック・リンクをすべて含める必要があります。
    3. pax シェル・コマンドを使用し、既存のシスプレックス・ルートをソースとして使用して、新規のファイル・システムにデータを取り込みます。:
      cd / pax -wr -pe -XCM ./ /newroot

      pax を使用して HFS ファイル・システムから zFS ファイル・システムにデータをコピーする方法についての詳細は、「z/OS ファイル・システム管理」を参照してください。

    4. 新規 zFS ファイル・システムをアンマウントします。
  3. ファイル共用システム構成内の任意のシステム上で、以下のコマンドを入力します。
    F OMVS,NEWROOT=new.root.file.system.name,COND=<YesNo>
    YES
    条件付きで先に進みます。 システムは、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システム内にアクティブな使用があるか検査し、アクティブな使用があれば BPXF245I メッセージで報告します。ファイル・アクティビティーが検出された場合、コマンドは EBUSY 戻りコードおよび JrActivityFound 理由コードで失敗します。ファイル・アクティビティーが検出されない場合、コマンドは処理を続行し、シスプレックスのルートを置き換えます。YES がデフォルトです。
    NO
    無条件で先に進みます。 システムは、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システム内にアクティブな使用があるか検査し、アクティブな使用があれば BPXF245I メッセージで報告します。シスプレックス・ルート・ファイル・システムの置き換えを続行します。

    シスプレックス・ルート・ファイル・システムのマイグレーションが開始されます。マイグレーション中は、現行のシスプレックス・ルート・ファイル・システム内のファイルおよびディレクトリーへのアクティブな接続は切断されます。

    マイグレーションの完了後は、 以下のようになります。

    • シスプレックス内のすべてのシステムのルート CWD ('/') が、新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムを指すように更新されます。
    • 新規のオープンは、新規のシスプレックス・ルート・ファイル・システムに進みます。ルート・ディレクトリーの現行のシスプレックス・ルートが、すべてのシステム内のすべてのプロセスで置き換えられます。ルート・ディレクトリーの現行ディレクトリーが、これを使用するすべてのプロセスで置き換えられます。
    • 前のシスプレックス・ルート・ファイル・システム内の古い接続で、EIO エラーが発生する場合があります。
  4. SYS1.PARMLIB の BPXPRMxx メンバー内の TYPE パラメーターおよびシスプレックス・ルート・ファイル・システムの名前を更新します。BPXPRMxx ROOT ステートメントおよび CMOUNT ステートメントの DDNAME() キーワードは zFS ではサポートされないため、代わりに FILESYSTEM(name) キーワードを使用するようにそれらのステートメントを変更してください。

参照情報

詳細は、以下を参照してください。

手順:

ワークフローにおけるこの部分は、このアップグレード・アクションに関連付けられた IBM Health Check for z/OS のヘルス・チェック IBMUSS,USS_HFS_DETECTED を実行するためのジョブの実行依頼をガイドします。

このチェックは、まだアクティブ化されていない場合はアクティブ化されます。チェックがアクティブ化された場合は、ジョブの終了時に非アクティブ化され、検出時と同じ状態が保持されます。

ヘルス・チェックが実行されて、例外が発生しなかった場合、このステップに「完了」のマークが付けられ、このアップグレードに追加アクションが不要であることを示します。

ヘルス・チェックで例外が検出された場合、このステップには「失敗」のマークが付けられます。これは、このアップグレード・アクションを完了するために追加の調査 (場合によっては追加の作業) が必要であることを示します。ステップに「失敗」のマークが付けられた場合、(SDSF など、ヘルス・チェックの出力の表示に使用する任意の方法を使用して) ヘルス・チェックの出力を参照し、該当すると判断した状態を修正する必要があります。その後、このワークフロー・ステップを再実行して、ヘルス・チェック・ジョブを再度実行依頼します。これを、例外を受け取らなくなり、ステップに「完了」のマークが付けられるまで行います。


ステップ 4.29.2 : z/OS V2R5 の最初の IPL の前に行う z/OS UNIX のアクション


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当てフィードバックなしなし

説明:

このトピックでは、z/OS V2R5 をインストールした後で、最初の IPL を実行する前に行うことのできる z/OS UNIX のマイグレーション・アクションについて説明します。これらのアクションでは、z/OS V2R5 レベルのコードがインストールされている必要がある場合がありますが、コードはアクティブである必要はありません。


ステップ 4.29.2.1 : z/OS UNIX: 新しい LIMMSG のデフォルトへの対応


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

BPXPRMxx parmlib メンバーでは、パラメーター LIMMSG は、parmlib の制限がクリティカル・レベルに達したことを示すコンソール・メッセージの表示を制御するために使用されます。このオプションにより、特定のリソースが高いレベルに達していることを判別して、機能障害の発生前に問題に対応することができます。

z/OS V2R5 では、パラメーター LIMMSG のデフォルト設定は NONE から SYSTEM に変更されています。この変更により、コンソール・メッセージは、システムしきい値の 85% に達したすべてのプロセスについて表示されます。

さらに、以下のいずれかの条件が該当する場合、プロセス制限ごとにメッセージが表示されます。

  • プロセス制限は、所有ユーザー ID の OMVS セグメントで定義されます。
  • プロセス制限は、SETOMVS PID=pid,process_limit コマンドを使用して変更されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS UNIX System Services。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

あり (コンソール・メッセージの表示を制限するために LIMMSG パラメーターを使用する場合)。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

新しい LIMMSG のデフォルトにより、追加のメッセージが表示される場合があります。これらのメッセージは通知専用であり、システム機能または処理は変更されません。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

アクティブな BPXPRMxx parmlib メンバーの LIMMSG 設定を確認します。

  • LIMMSG オプションが指定されていない場合は、以前のデフォルト (NONE) を使用しています。以前のデフォルトを引き続き使用する場合は、LIMMSG(NONE) を BPXPRMxx メンバーに追加する必要があります。
  • LIMMSG オプションが指定されていて、現在の設定を引き続き使用する場合は、実行するアクションはありません。LIMMSG が SYSTEM に設定されている場合は、既に新しいデフォルトの動作を使用しています。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS システム・コマンド」の SETOMVS コマンドの説明を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.29.2.2 : z/OS UNIX: BPXPRMxx の MAXSHAREPAGES オプションに対する参照の除去


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

BPXPRMxx parmlib メンバーでは、オプション MAXSHAREPAGES は、システム・ストレージの制約を回避するために結合 UNIX システム・サービスの共用ページの使用量を制限するために使用されます。最近、共用ページに関連するシステム・ストレージの制約が解除され、z/OS UNIX システム・サービスによる共用ページの使用量を制限する必要がなくなっています。

z/OS V2R5 では、MAXSHAREPAGES parmlib オプションは、互換性の理由から処理されますが、この設定は無視されます。分かりやすくするために、IBM は、MAXSHAREPAGES オプションを BPXPRMxx parmlib メンバーから削除することをお勧めしています。

z/OS UNIX システム・サービスは、共用ページを追跡することも、全体的な使用量を制限することもありません。MAXSHAREPAGES は、オプションが表示される場合 (DISPLAY OMVS,OPTIONS) に含まれなくなり、制限の表示 (DISPLAY OMVS,LIMITS) などの LIMMSG 出力にも含まれなくなっています。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、アップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS UNIX System Services。

変更が行われた時点:

z/OS V2R5。

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R4 および z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし。ただし、MAXSHAREPAGES オプションを BPXPRMxx で使用する場合は推奨されます。

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

MAXSHAREPAGES は、「D OMVS,LIMITS」コマンドまたは「D OMVS,OPTIONS」コマンドの出力に表示されなくなっています。MAXSHAREPAGES に関連する共用ページの使用量のメッセージは、LIMMSG 機能によって発行されません。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

MAXSHAREPAGES 指定を、含まれている BPXPRMxx parmlib メンバーから削除してください。

参照情報

詳しくは、「z/OS MVS システム・コマンド」の D OMVS コマンドの説明を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.29.2.3 : z/OS UNIX: BPXPRMxx の FORKCOPY(COW) オプションの削除 (任意)


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前は、BPXPRMxx parmlib メンバーの FORKCOPY オプションを使用して、フォーク処理にコピー・オン・ライト (COW) モードを指定できました。デフォルトは FORKCOPY(COW) でした。z/OS V2R4 では、COW オプションは無効にされています。FORKCOPY(COW) が指定されている場合でも、常に FORKCOPY(COPY) が使用されます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS UNIX

変更が行われた時点:

V2R4

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし (ただし、FORKCOPY(COW) が指定されている場合でも、常に FORKCOPY(COPY) が使用されるため、BPXPRMxx parmlib メンバーで明確にするために推奨されます)

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

使用される ESQA が減少します。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

BPXPRMxx parmlib メンバーで FORKCOPY(COW) モードが指定されているかどうかを判別します。指定されている場合は、除去します。FORKCOPY(COW) が指定されている場合でも、常に FORKCOPY(COPY) が使用されます。

参照情報

BPXPRMxx について詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 4.29.2.4 : z/OS UNIX: BPXPRMxx の KERNELSTACKS オプションの削除 (任意)


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

説明

以前は、BPXPRMxx parmlib メンバーの KERNELSTACK オプションを使用して、2 GB 境界の上下を問わず、スタックを割り振ることができました。デフォルトは KERNELSTACKS(BELOW) でした。z/OS V2R4 以降では、スタックは常に 2 GB 境界より上に割り振られます。KERNELSTACKS(BELOW) を指定した場合、この指定は無視され、スタックは 2 GB 境界より上に割り振られます。

このアップグレード・アクションに関する情報

次の表は、このアップグレード・アクションに関する詳細情報を提供しています。この情報を使用して、システムへの変更を計画してください。

エレメントまたはフィーチャー:

z/OS UNIX

変更が行われた時点:

V2R4

適用されるアップグレード元:

z/OS V2R3。

時期:

z/OS V2R5 の最初の IPL の前。

アップグレード・アクションの必要性。

なし

ターゲット・システムのハードウェア要件:

なし。

ターゲット・システムのソフトウェア要件:

なし。

その他のシステム (共存またはフォールバック) 要件:

なし。

制約事項:

なし。

システムへの影響:

なし。

関係する IBM Health Checker for z/OS の検査:

なし。

実行ステップ

BPXPRMxx parmlib メンバーで KERNELSTACK オプションが指定されているかどうかを判別します。指定されている場合は、除去します。スタックは、常に 2 GB 境界より上に割り振られます。

参照情報

BPXPRMxx について詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

手順:

この情報は、ユーザーの理解を深めるため、およびユーザーのサイト・ポリシーによって指示される可能性のある追加アクションに対応するために提供されています。


ステップ 5 : IBM へのアップグレード体験に関するフィードバックの提供


ステップの状態:ステップの責任者:ステップの担当者:ステップに関するフィードバック:ステップに必要なスキル:ワークフローの呼び出しの有無:
未割り当て未完了z/OS システム・プログラマーなし

説明:

IBM は、アップグレードに関するお客様からのフィードバックをお待ちしています。

手順:

この例のステップでは、ワークフロー・インスタンスを選択し、「Action」ドロップダウン・メニューから「Generate Feedback Summary」をクリックすることで、フィードバック要約ファイルを生成します。この要約は、以前に入力された値に基づきます。このステップは任意です。

生成されたファイルを、必要に応じて編集することができます。フィードバックの回答を変更する場合は、ファイルを再生成することができます。

このファイルを IBM に送信する場合は、ファイルを E メールに添付して、zosmig@us.ibm.com に送信してください。生成されたフィードバック・ファイルで確認できるように、IBM にはお客様が希望する情報しか表示されません。その他の情報は収集されません。

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