データ定義言語
データ定義言語 (DDL) は、データベース・オブジェクトの作成、変更、および削除を行う、SQL の部分です。このデータベース・オブジェクトには、スキーマ、表、ビュー、順序、カタログ、索引、変数、マスク、許可、および別名が含まれます。
- スキーマの作成
スキーマとは、SQL オブジェクトを論理的にグループ化したものです。 スキーマを作成するには、CREATE SCHEMA ステートメントを使用します。 - 表の作成
表は、行と列から構成されるデータの 2 次元の配列として理解することができます。 表を作成するには、CREATE TABLE ステートメントを使用します。 - LIKE を使用した表の作成
別の表と同様な表を作成することができます。 つまり、既存の表からすべての列定義を組み込んだ表を作成できるということです。 - AS を使用した表の作成
SELECT ステートメントの結果から表を作成できます。このタイプの表を作成するには、CREATE TABLE AS ステートメントを使用します。 - マテリアライズ照会表の作成および変更
照会の結果が表定義の基になっている表をマテリアライズ照会表 と呼び、そのデータの形式は、マテリアライズ照会表の定義の元となる 1 つ以上の表から取得される事前に計算された結果になります。 - システム期間テンポラル表の作成
表の現行データと履歴データを保守するために使用される 1 対の表を定義できます。これらの表は、システム期間テンポラル表および履歴表と呼ばれます。 - グローバル一時表の宣言
ユーザーの現行セッションで使用する一時表を作成することができます。一時表を作成するには、DECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLE ステートメントを使用します。 - リモート・サーバー・データを使用した表の作成
リモート・サーバーの 1 つ以上の表を参照する表をローカル・サーバーに作成できます。 - 行変更タイム・スタンプ列の作成
行変更タイム・スタンプ列のある表内で行を追加したり変更したりするたびに、行変更タイム・スタンプ列の値は、挿入操作や更新操作の時点に対応するタイム・スタンプに設定されます。 - 監査列の作成
監査列が含まれている表で行の追加または変更が行われると、そのたびに監査列の値がデータベース・マネージャーによって生成されます。生成されるこれらの値は、行に対する SQL 変更とネイティブ変更の両方について保守されます。 - 識別列の作成および変更
識別列を使用して表に行を追加するたびに、新しい行の識別列値がシステムによって生成されます。 - ROWID の使用
ROWID の使用は、列に固有値を割り当てるもう 1 つの方法です。 ROWID は識別列と同じです。しかし、数値列の属性にはならず、異なるデータ・タイプです。 - 順序の作成と使用
順序は、どちらも固有値を生成するという点で識別列と同じです。 しかし、順序は表から独立したオブジェクトです。順序を使用すると、値を素早く簡単に生成できます。 - フィールド・プロシージャーの定義
フィールド・プロシージャーは、CREATE TABLE および ALTER TABLE ステートメントの FIELDPROC 節によって表に割り当てられます。 フィールド・プロシージャーは、1 つの列に含まれる値を変換するユーザー作成出口ルーチンです。 - LABEL ON ステートメントを使用した記述ラベルの作成
テキスト記述が、オブジェクト (表や索引など) にとって役立ったり、列テキストまたは列見出しとして役立つことがあります。LABEL ON ステートメントを使用することで、これらの名前に対し、より記述的なラベルを作成できます。 - COMMENT ON を使用した SQL オブジェクトの記述
表やビューなどの SQL オブジェクトの作成後、COMMENT ON ステートメントを使用して、以後の参照用にオブジェクト情報を提供することができます。 - 表定義の変更
新しい列の追加、既存の列定義 (長さやデフォルト値など) の変更、既存の列の削除、制約の追加または削除、表の区分化の変更、または他の多くのオプションのいずれかの変更によって、表の定義を変更できます。 - ALIAS 名の作成と使用
既存の表またはビューを参照する場合、または複数のメンバーで構成されている物理ファイルを参照する場合は、別名を作成することにより、ファイル一時変更の使用を避けることができます。 別名を作成するには、CREATE ALIAS ステートメントを使用します。 - ビューの作成と使用
ビューを使用すると、1 つまたは複数の表内のデータにアクセスできます。 SELECT ステートメントを使用してビューを作成します。 - 索引の作成
索引を使用して、データのソートと選択ができます。さらに、索引を使用すると、システムはデータをより速く取り出すことができ、照会のパフォーマンスが向上します。 - グローバル変数の作成と使用
グローバル変数を使用して、セッションに特定の変数値を指定できます。 - 既存オブジェクトの置換
CREATE ステートメントを使用すれば既存のオブジェクトを置換できます。必ずしも最初にオブジェクトを除去する必要はありません。 - データベース設計でのカタログ
カタログは、スキーマを作成するときに自動的に作成されます。さらに、常に QSYS2 ライブラリーに存在するシステム全体のカタログもあります。 - データベース・オブジェクトのドロップ
DROP ステートメントは、オブジェクトを削除します。 該当オブジェクトに直接または間接に従属するオブジェクトは、要求されるアクションにより、同時に削除される場合もあり、除去されない場合もあります。
親トピック: SQL プログラミング
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