ALIAS 名の作成と使用

既存の表またはビューを参照する場合、または複数のメンバーで構成されている物理ファイルを参照する場合は、別名を作成することにより、ファイル一時変更の使用を避けることができます。 別名を作成するには、CREATE ALIAS ステートメントを使用します。

以下のものに別名を作成することができます。

  • 表またはビュー
  • 表のメンバー

表の別名は、特定のメンバー名を含むファイル名を定義します。SQL ステートメントの中で、この別名を、 表名を使用するのと同じように使用することができます。 一時変更とは異なり、別名は除去されるまで存在するオブジェクトであるといえます。

例えば、MBR1 と MBR2 というメンバーを含む複数のメンバー・ファイル MYLIB.MYFILE がある場合、SQL で簡単に参照できるように、2 番目のメンバーについて別名を作成することができます。

CREATE ALIAS MYLIB.MYMBR2_ALIAS FOR MYLIB.MYFILE (MBR2)

次の INSERT ステートメントに別名 MYLIB.MYMBR2_ALIAS を指定すると、その値は MYLIB.MYFILE のメンバー MBR2 に挿入されます。

INSERT INTO MYLIB.MYMBR2_ALIAS VALUES('ABC', 6)

別名は、DDL ステートメントでも指定することができます。MYLIB.MYALIAS は表 MYLIB.MYTABLE の別名であるとします。 次の DROP ステートメントにより、表 MYLIB.MYTABLE が除去されます。

DROP TABLE MYLIB.MYALIAS

表ではなく別名を除去したい場合、その DROP ステートメントに ALIAS キーワードを指定してください。

DROP ALIAS MYLIB.MYALIAS