mkwpar コマンド

目的

システム workload partition (WPAR)、または WPAR 仕様ファイルを作成します。

構文

/usr/sbin/mkwpar [-a] [-A] [-b devexportsfile ] [-c] [-C] [-E directory] [-d directory ] [-B wparbackupdevice] [-D attribute=value ...] ... [-F] [-g vg ] [-h hostname] [-H architecture] [-i] [-I attribute=value ...] [ -k]... [-l] [-L attribute=value...] [-M attribute=value ...] ... [-N attribute=value ...] ... [-P] [-r] [-R attribute=value ...] [-S attribute[+|-]=value ...] [-t ] [ -T attribute=value ... ] [-s] [-u userscript] [-X attribute=value ...] [-U [uuid]] { -n wparname [-p [name]] [-e existingwparname -W | -f infile] [-o outfile [-w]] | -p [name] [-n wparname] [-e existingwparname -W | -f infile] [-o outfile [-w]] | -f infile [-n wparname] [-p [name]] [-o outfile [-w]] | -w -o outfile [-n wparname] [-p [name]] [-e existingwparname -W | -f infile] }

制約事項:
  • attribute=value タイプのフラグでは、フラグとその引数の間に空白文字を含める必要があります。mkwpar コマンドは TCB システムではサポートされません。 ロケールに関係なく、mkwparchwpar、または wparexec への引数として ASCII 文字のみが許可されます。
  • AIX® Live Update操作中は、mkwpar コマンドを実行してはなりません。
前述のコマンド制限に加えて、WPAR 名についてさらに以下の制限があります。
  • 25 バイトを超えてはなりません。
  • 空白文字、または以下の記号のいずれも含めてはなりません。
    = : / ! ; ` ' " < > ~ & ( ) * + [ ] , . ^ 0 { } | ¥
  • 先頭がハイフン (-) または 0 で始まってはなりません。

説明

mkwpar コマンドは、インフラストラクチャーを構築して、システム workload partition を使用できるように準備します。 このコマンドには、以下のタスクが含まれます。
  • workload partition データベースでのworkload partitionの構成データの作成
  • workload partitionのファイルシステムの作成および取り込み
  • workload partitionの init プロセス用の SRC サブシステムの作成
  • ワークロード・マネージャー を使用したworkload partitionのリソース制御プロファイルの定義
以下のオプションも使用できます。
  • 他の同様のworkload partitionsの作成を容易にするための仕様ファイルの作成
  • workload partitionsの開始
  • workload partitionsを、システム開始時または /etc/rc.wpars の開始時に自動的に開始する必要があるかどうかの指定
  • -i フラグおよび -I フラグを使用しての WPAR 固有の経路指定

mkwpar コマンドは、image.data ファイルを mkwpar -L フラグに引数として指定することにより、拡張論理ボリュームおよびファイルシステムのオプションをサポートします。

mkwpar コマンドは、rootvg WPAR の作成をサポートします。ここで、ルート・ファイルシステムは WPAR ストレージ・デバイスのみにあります。

フラグ

項目 説明
-a

必要なら、静的設定の競合を自動的に解決します。 解決可能な設定は、基本ディレクトリー、ホスト名、およびネットワーク構成です。

-A

/etc/rc.wpars が実行されるたびに workload partitionを開始することを指定します。/etc/rc.wpars は、グローバル /etc/inittab に追加されて、システムが起動するたびに実行されます。デフォルトでは、workload partitionは自動的に開始されません。

ヒント: workload partitionは、mkwpar コマンドの完了時に直ちに開始されます。workload partitionを直ちに開始するには、-s フラグを使用します。
-b devexportsfile マスター・デバイス・エクスポート・ファイルとして使用するための代替ファイルを指定します。このファイルは、デバイス・エクスポート・ファイルとフォーマットが一致していなければなりません。ファイル名を指定しない場合は、/etc/wpars/devexports が使用されます。
-B wparbackupdevice workload partitionのバックアップ・イメージを含むデバイスを指定します。このイメージは、workload partition ファイルシステムの取り込みに使用されます。 wparBackupDevice パラメーターは、savewpar mkcd、または mkdvd コマンドを使用して作成されるworkload partition イメージです。 -B フラグは、バックアップ・イメージからworkload partitionを作成する処理の一部として restwpar コマンドで使用されます。
注: -B フラグは -p フラグと同時に指定することはできません。
-c workload partitionをチェックポイントできるように構成します。 このオプションは、さらにチェックポイントまたは再始動ソフトウェアがインストールおよび構成される場合にのみ有効です。このフラグを指定する場合、このフラグのみと関連付けられる (例えば、-M フラグを通じて) ファイルシステムは、リモートでなければなりません (例えば、vfs=nfs)。
-C バージョン管理されたworkload partitionを作成します。 このオプションが有効なのは、バージョン管理されたworkload partition・ソフトウェアがさらにインストールされる場合のみです。
-d directory workload partitionの基本ディレクトリーを指定します。ディレクトリー名を指定しない場合は、/wpars/<wparname> が使用されます。
-D [devname=device name | devid=device identifier] [rootvg=yes | no] [devtype=[clone | pseudo | disk | adapter | cdrom | tape]] 毎回システムを始動するたびに、workload partitionへのグローバル・デバイスのエクスポートまたは仮想化を構成します。複数の -D フラグを指定して複数のデバイスを割り当てることができます。ブランク・スペースで attribute=value を区切ります。-D フラグには、次の属性を指定できます。
devname=device name
ワークロード・パーティションに割り当てるデバイス名を指定します。pseudo タイプおよび clone タイプのデバイスの場合、このコマンドはデバイスへの絶対パスです (すなわち、/dev/pty10)。storage タイプのデバイスの場合、これは論理デバイスのショート・ネームになります。
devid=device identifier
ワークロード・パーティションに割り当てるディスク・タイプのデバイス固有のデバイス ID を指定します。この属性は、disk、cdrom、または tape タイプのデバイスのみに適用されます。
devtype=[clone | pseudo | disk | adapter | cdrom | tape]
workload partitionに割り当てるデバイスのデバイス・タイプを指定します。
rootvg= [yes | no]
指定されたディスク・デバイスが rootvg workload partition・デバイスとして使用されるかどうかを示すために使用されます。rootvg 属性が指定されない場合、コマンドはデフォルトの数値を取得します。
-e existingwparname 既存のworkload partitionを仕様データのソースとして使用します。このフラグは、-f フラグと併用できません。他の mkwpar フラグを使用して指定するすべての値は、既存のworkload partitionの値を指定変更します。
-E バージョン管理されたworkload partitionが作成されるときにインストールされる追加のファイルセットを含むディレクトリーを指定します。ディレクトリー名を指定しない場合、/usr/sys/inst.images が使用されます。このオプションは、バージョン管理された WPAR の作成時のみに使用されます。
-f infile デフォルト値を読み取る仕様ファイルを示します。 このフラグは、-e フラグとは併用できません。 他の mkwpar フラグを使用して指定するすべての値は、ロード済み仕様ファイルからのフラグの値をオーバーライドします。
-F ほとんどのエラー条件で、コマンドが失敗せずに続行するよう強制実行します。
-g vg デフォルトのボリューム・グループを示します。 値を指定しない場合は、rootvg が使用されます。 このボリューム・グループは、-M フラグの vg パラメーターを使用して指定されていないボリューム・グループを持つ各 localfs ファイルシステムで使用されます。

image.data ファイルで指定したファイルシステムのボリューム・グループは、 -g フラグを使用して指定したボリューム・グループを置き換えます。

-h hostname workload partitionのホスト名を指定します。値を指定しないと、mkwpar コマンドは、ホスト名にworkload partitionの名前を使用します。
-H architecture アーキテクチャー互換のワークロード・パーティションを作成します。有効なアーキテクチャー値は、{pwr4, ppc970, pwr5, pwr6, pwr7, and pwr8} です。アーキテクチャー値は、システム・ハードウェア・レベル以下である必要があります。ワークロード・パーティション内のアプリケーションは、指定されたアーキテクチャーの最低の共通基準で提示されます。ワークロード・パーティションがチェックポイント可能な場合、ワークロード・パーティションは、ワークロード・パーティション・アーキテクチャー以上のハードウェア・レベルを持つシステム間でマイグレーションできる必要があります。
注:pwr5 および ppc970 は相互に互換性がありません。ppc970 プロセッサーは POWER 5 プロセッサーに先行していたとはいえ、POWER5 プロセッサー・ベースのシステム上で ppc970 互換の WPAR を作成することはできません。
-i workload partitionに対する WPAR 特定の経路指定を使用可能にします。

デフォルトの経路は自動的には作成されません。-I フラグは、経路 (デフォルトの経路を含む) を指定するのに使用されます。

デフォルトで、workload partitionからの出力ネットワーク・トラフィックは、グローバル環境から送信されているかのように経路指定されます。
  • 同じグローバル・システムでホストされているアドレス間のトラフィックは、ループバック・インターフェースを通じて送信されます。
  • デフォルト・ルートを含め、グローバル・システムに構成されているルーティング・テーブル・エントリーは、workload partition トラフィックを送信するために使用されます。

-i フラグを指定して WPAR 特定のルーティングを使用可能にすると、workload partitionは出力トラフィック用の独自のルーティング・テーブルを作成して使用します。

ブロードキャスト、ループバック、およびサブネットの経路を収容するために、workload partitionのそれぞれのネットワーク・アドレス用にルーティング・エントリーが自動的に作成されます。ネットワーク属性について詳しくは、-N フラグを参照してください。-I フラグを使用すると、workload partitionのルーティング・テーブルに明示的な追加を作成することができます。

-I attribute=value ... WPAR 固有のルーティングが有効なときに自動的に作成されるルーティング・テーブルにルーティング・テーブル・エントリーを追加します。多重経路を構成する場合は、複数の -I フラグを指定することができます。-I フラグを使用すると、-i フラグのところで説明したように、WPAR 特定のルーティングが自動的に有効になります。

-I フラグには、次の属性を指定することができます。

  rtdest= destination (必須) ルートの誘導先のホストまたはネットワークを識別します。この値は、シンボル名または数値アドレスのいずれかを使用して指定できます。デフォルト経路を指定するには、default キーワードを使用できます。route の rtdest 属性について詳しくは、route コマンドの Destination パラメーターを参照してください。
  rtgateway=gateway (必須) パケットのアドレス指定先のゲートウェイを識別します。この値は、シンボル名または数値アドレスのいずれかを使用して指定できます。
  rtnetmask=A.B.C.D 宛先アドレスへのネットワーク・マスクを指定します。
  rtprefixlen=n 宛先の接頭部の長さ (ネットマスクのビット数) を指定します。この値は正整数でなければなりません。
  rttype={net|host} rtdest 属性を、指定されたタイプとして強制的に解釈させます。
  rtinterface=if インターフェース (例えば en0) を指定して経路と関連付けることにより、その経路が選択されたときにこのインターフェースを使用してパケットが送信されるようにします。
  rtfamily ={inet|inet6} アドレス・ファミリーを指定します。
-k ユーザー提供のポスト・インストール・カスタマイズ・スクリプトへのパスを指定します。このスクリプトは、WPAR ファイルシステムのマウント中、WPAR が作成された後にグローバル環境で実行されます。ポスト・カスタマイズ・スクリプトは、WPAR 名が最初の引数として、WPAR 基本ディレクトリーが 2 番目の引数として呼び出されます。スクリプトがゼロ以外の値の戻りコードで終了する場合、警告が表示されますが、mkwpar コマンドは失敗していません。
-l /usr および /opt ファイルシステムの書き込み可能私用バージョンを作成します。
-L [image_data = imagedatafile ] [shrink= {yes|no}] [ignore_maps = {yes|no}]
image_data
論理ボリュームおよびファイルシステム・オプションに使用される image.data ファイルへのパスを指定します。 image.data ファイルのフォーマットについては、「ファイル参照」および /usr/lpp/bosinst/image.template ファイルで説明しています。 image.data ファイルのファイルシステム仕様は、Specifications ファイルのファイルシステム仕様と置き換わります。-c フラグと -L image_data= フラグは同時には指定できません。
shrink
論理ボリュームの論理区画の数を決めるために使用しなければならない属性に、LPs 属性ではなく LV_MIN_LPS 属性を指定します。 LV_MIN_LPS 属性は、image_data 属性で指定されているファイルの lv_data スタンザからのものです。 この属性は、workload partitionのファイルシステムに必要なディスク・スペースの量を最小化することができます。この属性は、image_data 属性が指定されていない場合には効力をもちません。
ignore_maps
MAPFILES 属性が、workload partitionに関連付けられている論理ボリュームへのディスクのマッピングを提供するのに使用されてはならないことを指定します。 MAPFILES 属性は、image_data 属性で指定されているファイルの lv_data スタンザからのものです。 この属性は、image_data 属性が指定されていない場合には効力をもちません。
ignore_lvs
image.data ファイルの処理中に、lv_data スタンザからの情報が使用されないことを指定します。論理ボリュームは、ファイル・システムが作成されるときにデフォルトの特性を持って作成されます。この属性は、image.dita 属性が指定されていない場合には効力をもちません。 この属性が指定される場合、ignore_maps 属性は無視されます。
-M directory=dir [ vfs=type ] [ size= sizespec ] [ vg=volumegroup ] [ logname=loglv ] [ dev=devicepath ] [ host=remotehost ] [ = ] [ mountopts= mountopts ] マウント構成属性を指定します。 属性はブランク・スペースで区切る必要があります。複数の -M フラグを指定できます。デフォルトにより、workload partition/usr および /opt ファイルシステムは、読み取り専用モードでグローバル /usr および /opt ファイルシステムの上にマウントされます。workload partition/proc ファイルシステムは、読み取り/書き込みモードでグローバル /proc ファイルシステムの上にマウントされます。新しい論理ボリュームが、/、/var、/tmp、および /homerootvg に作成されます。指定されたファイルシステムのデフォルト設定は、ファイルシステム名に設定された directory 属性と共に -M フラグを使用して、オーバーライドすることができます。追加の -M フラグを指定した追加のファイルシステムを指定することができます。directory 属性は、デバイスをマウントする必要があるworkload partitionの中にあるディレクトリーを示します。

-M フラグのファイルシステム仕様は、image.data ファイルのファイルシステム仕様と置き換わります。

以下の 4 つの基本workload partitionのマウント形式があります。

localfs ディスク・ベースのファイルシステム (vfs=jfs または vfs=jfs2)。これは、workload partitionのディレクトリー構造内の directory の値によって指定されるロケーションに作成されます。dev 属性を指定する場合、それはファイルシステムをホストするのに使用される、グローバル環境内の既存の論理ボリュームを示します。localfs ファイルシステムの場合は、size 属性を指定する必要があります。attr=value の形式をとる他のオプション属性には、次のリストにある属性が含まれます。
  logname
このファイルシステムに使用するログ・デバイスを指定します。 この属性は、ファイルシステムで使用するデフォルトのログ・デバイスが不十分な場合にのみ指定する必要があります。
  • vfs=jfs2 の場合は、デフォルトではインライン・ログを使用します。
  • vfs=jfs の場合は、デフォルトでは、使用可能であれば既存のログ・デバイスをファイルシステムで使用します。 使用できない場合は、ログ・デバイスが作成されます。logname 属性が指定されている場合は、指定されたログ・デバイスが存在することを確認してください。
  mode このファイルシステムの基本ディレクトリーに割り当てる 8 進許可モードを指定します。 デフォルトは 755 です。
  size crfs コマンドで受け入れ可能なフォーマットで作成されたファイルシステムのサイズを指定します。
  vg ファイルシステムが作成されるボリューム・グループを指定します (dev 属性を使用して指定された既存の論理ボリューム・デバイスがない場合)。値を指定しない場合は、 -g フラグで指定されているボリューム・グループが使用されます。 -g フラグを指定しない場合は、rootvg が適用されます。
    ファイルシステムが作成されているときに crfs コマンドに渡す他のオプションを指定します。オプションは crfs コマンドに直接渡されるので、値は crfs コマンドで必要とされる形式でなければなりません。
-M directory=dir [ vfs=type ] [ size= sizespec ] [ vg=volumegroup ] [ logname=loglv ] [ dev=devicepath ] [ host=RemoteHost ] [ = ] [ mountopts= mountopts ] (continued)    
制約事項:

mkwpar コマンドのフラグに対応するオプションを crfs コマンドに指定しないでください。

間違った結果が生じる場合があるため、当該属性を使用して mkwpar コマンドを指定してはなりません。
  • -a logname=lvname (logname)
  • -a size=value (size)
  • -d device (dev)
  • -g volumegroup (vg)
  • -m mountpoint (directory)
  • -v vfstype (vfs)
crfs コマンドについて詳しくは、crfs の資料を参照してください。
  mountopts マウント・オプション (/etc/filesystems スタンザの「options」属性に対応する) を指定します。 マウント・オプションを指定しない場合、デフォルトではマウント・フラグは使用されません。 指定できるオプション値は、mount コマンドの -o オプションに対応しています。
namefs dev 属性によって指定されるグローバル・ディレクトリーが、workload partitionのファイルシステム構造のディレクトリー属性によって指定されるディレクトリーにマウントされることを指定します。namefs マウントに適用できる他の属性は mountopts のみです。namefs タイプの場合、書き込み特権のある workload partition//var/opt/usr/tmp、または /proc ファイルシステムを、実際の //var/opt/usr/tmp、または /proc ファイルシステムにマップすることはできません。

namefs マウントは、rootvg ワークロード・パーティションと共に使用することもできます。この場合、namefs マウントの内容は savewpar コマンドを使用して保存されません。

nfs host 属性によってエクスポートされたシステム上の dev 属性によって指定されたディレクトリーが、workload partitiondirectory の上にマウントされることを指定します。 nfs マウントに適用できる他の属性は mountopts のみです。
要件: グローバル・システムおよびworkload partitionは、どちらも NFS デバイスに対するルート・アクセス権がなければなりません。 NFS マウントのエクスポート時に、グローバル・システムとworkload partitionの両方のホスト名にルート・アクセスを指定することにより、NFS デバイスへのグローバルおよびWPARのルート・アクセス権を付与することができます。NFS デバイスがマウントされている場合、書き込み特権のあるworkload partition/、/var、/opt、または /usr ファイルシステムを、実際の /、/var、/opt、または /usr ファイルシステムにマップすることはできません。
  ディレクトリー directory 属性によって指定されたディレクトリーが、workload partitionのファイルシステム構造に追加されることを指定します。ファイルシステムは作成されません。 この属性を使用して、/tmp および /var の個別ファイルシステムを除去するなどして、workload partitionで管理するファイルシステムの数を減らします。 収容ファイルシステムのサイズが適切に調整されていることを確認してください。
注: ディレクトリーのマウントは、/usr または /opt には使用することができません。
-n wparname 作成されるworkload partitionの名前を指定します。 -p の名前または -w-o の両方のフラグが使用されていない限り、-n フラグを使用するか、または仕様ファイルの中の -f フラグを使用して、名前を指定する必要があります。
-N attribute=value ネットワーク構成の属性を指定します。 attribute=value の組はブランク・スペースで区切ります。複数の -N フラグを指定して複数の IP アドレスを構成することができます。 -N フラグを使用する場合は必ず、address または address6 属性を指定する必要があります。指定されていない他の値がある場合は、グローバル・システムの設定から取られます。-N フラグを指定しない場合は、mkwpar コマンドがworkload partitionに適切な IP アドレスを見つけようとします。 そのために、mkwpar コマンドが、workload partitionのホスト名 (-h フラグで指定されている) にある gethostbyname サブルーチンを実行します。-N フラグが指定されず、ホスト名も指定されていない場合には、mkwpar コマンドは、workload partition名 (-n フラグで指定されている) にある gethostbyname サブルーチンを実行して IP アドレスを見つけようとします。任意のグローバル・インターフェースと同じサブネット上にアドレスが検出できる場合は、そのインターフェース設定と解決された IP アドレスを使用して、デフォルトのネットワーク・エントリーを作成します。-N フラグには次の属性を指定することができます。
  • interface= if or interface=namemappedif
  • address=A. B.C.D
  • netmask=A. B.C.D
  • broadcast=A. B.C.D
  • address6= S:T:U: V:W:X: Y:Z
  • prefixlen= n
名前のマップされたインターフェースは、/etc/wpars/devmap ファイルに定義されます。名前のマップされたインターフェースとシステム・インターフェース間のマッピングは、以下のように指定することができます。
# The comments start with '#'
# Each line contains a pair of name-mapped interface 
# and real interface separated by tab or blank spaces.
foo en0
goo en1
soo en2

IPv6 ネットワーク構成を定義するには、-N フラグを address6prefixlen、および interface 属性とともに指定します。 address6 属性は 128 ビット・アドレスです。このアドレスは、コロンで区切られた、8 個の 16 ビットの整数で表されます。それぞれの整数は、16 進数字で表されます。先行ゼロはスキップでき、連続するヌルの 16 ビット整数は、2 個のコロン (1 個のアドレスにつき 1 回) によって置換できます。prefixlen 属性は、IPv6 アドレスをマスクし、接頭部を構成するために使用される上位ビットの数です。prefixlen 属性の値の範囲は、0 から 128 です。それぞれの -N フラグは、IPv4 属性または IPv6 属性のいずれかを受け入れられますが、両方を受け入れることはできません。

-o outfile 仕様データを書き込む先の出力パスおよびファイル名を示します。この仕様ファイルは、後で -f フラグを使用してworkload partitionを作成するのに使用することができます。
-O このフラグは、-D rootvg=yes フラグ・ディレクティブで指定された、特定のデバイス・セット上で既存のボリューム・グループが上書きされるように強制するために使用されます。指定されていない場合は、上書き値はデフォルトの FALSE に設定されます。このフラグの設定は -D rootvg=yes フラグ・ディレクティブで指定されたすべてのデバイスに適用されるため、このフラグは 1 回のみ指定する必要があります。
-p [name] ワークロード・パーティションのファイルシステムが存在し、保存される必要があることを示します。これは、ルート部分を転送してはならないことを意味します。以下の 2 とおりの方法で、mkwpar コマンドに既存のファイルシステムを指定しなければなりません。
  • name パラメーターを使用して、/etc/filesystems の既存のマウント・グループを指定する。 前のworkload partitionrmwpar -p を使用して除去されたため、そのようなマウント・グループが通常は存在します。name パラメーターを指定する場合は、システム上の既存のworkload partitionの名前と同じにすることはできません。 -d フラグを指定すると、それに応じてファイルシステムのマウント・ポイントが調整されます。-d フラグを指定しない場合は、workload partitionの基本ディレクトリーは、検出されたファイルシステムに関連付けられているマウント・ポイントに基づいて決められます。
  • ファイルシステムが /etc/filesystems で定義されていない場合、-p フラグを -M フラグまたはファイルシステムの属性を定義する仕様ファイル内のマウント・スタンザと共に使用します。

name パラメーターに -p フラグを付けて指定し、他の方法 (例えば、仕様ファイルの中の -n フラグまたは general.name) で指定されたworkload partition名がない場合には、name パラメーターをworkload partition名として使用することもできます。

注: -p フラグは -B フラグと同時に指定することはできません。

-p フラグは、バージョン管理されたワークロード・パーティションを再作成するのに使用できます。ワークロード・パーティションのファイルシステムは保持する必要があります。そのようなバージョン管理されたワークロード・パーティションを再作成するために、元のワークロード・パーティションから保存される仕様ファイルを提供する -f infile フラグが組み込まれています。ワークロード・パーティションの ostype 値を保持するために仕様ファイルが必要です。

-P workload partitionの root パスワードを設定します。 mkwpar コマンドにより、対話形式でパスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。
-r ネットワーク名の解決構成をグローバル・システムから複写します。 以下のファイルが存在する場合は、workload partitionにコピーされます。
  • /etc/resolv.conf
  • /etc/hosts
  • /etc/netsvc.conf
  • /etc/irs.conf
  • /etc/networks

NSORDER 環境変数が呼び出し側の環境で定義されている場合は、その変数はワークロード・パーティションの /etc/environment ファイルに追加されます。

-R attribute=value リソース制御属性を指定することができます。 -R フラグを 1 つだけ指定します。ほとんどのリソース制御は、ワークロード・マネージャーでサポートされるリソース制御属性と似ています。以下の属性を使用できます。
active={yes|no}
  • Active=no は、リソース属性は定義されているが、リソース制御がWPARの開始時に活動化されないことを意味します。
  • Active=yes は、リソース制御属性がWPARの開始時に活動化されることを意味します。
ヒント: このフィールドが「no」に設定されている場合は、workload partitionの内でも外でも、プロセッサーおよびメモリーの使用量などのパフォーマンス・メトリックスは、topas および wlmstat のようなコマンドを使用して有効にすることができません。
  rset= rset
    mkrset コマンドによって作成されたリソース・セットを使用するようにworkload partitionを構成します。
  shares_CPU=n
    workload partitionで使用可能なプロセッサー共用の数を指定します。
  CPU= m%-SM%,HM%
    workload partitionのプロセスのパーセンテージ・プロセッサー制限を指定します。
  shares_memory=n
    workload partitionで使用可能なメモリー共用の数を指定します。
  memory= m%-SM%,HM%
    workload partitionのプロセスのパーセンテージ・メモリー制限を指定します。
  procVirtMem=n[M|MB|G|GB|T|TB]
    単一プロセスが消費できる仮想メモリーの最大量を指定します。指定された制限を超えるプロセスは終了します。有効な単位は、メガバイト (M または MB)、ギガバイト (G または GB)、およびテラバイト (T または TB) です。許可される最小制限は 1 MB です。指定できる上限は、8796093022207M、8589934591G、または 8388607T です。この値が -1 (単位なし) に設定されると、制限は使用不可になります。ワークロード・マネージャーしきい値ファイルを参照してください。
  totalVirtMem=n[M|MB|G|GB|T|TB]
    WPAR が全体として消費できる仮想メモリーの最大量。指定されている制限を超過する原因となったプロセスは終了されます。有効範囲と単位は、procVirtMem と同じです。この値が -1 (単位なし) に設定されると、制限は使用不可になります。ワークロード・マネージャーしきい値ファイルを参照してください。
  totalProcesses=n
    workload partition内で許可されるプロセスの合計数を指定します。ワークロード・マネージャーしきい値ファイルを参照してください。
  totalPTYs=n
    workload partition内で許可される疑似端末の合計数を指定します。pty スペシャル・ファイルを参照してください。
  totalLargePages=n
    workload partitionに許可できる大規模ページの数を指定します。大容量ページを参照してください。
  pct_msgIDs=n%
    workload partitionで許可されるシステムのメッセージ・キュー ID の最大数のパーセンテージを指定します。メッセージ・キュー・カーネル・サービスを参照してください。
  pct_semIDs=n%
    workload partitionで許可されるシステムのセマフォー ID の最大数のパーセンテージを指定します。
  pct_shmIDs=n%
    workload partitionで許可されるシステムの共用メモリー ID の最大数のパーセンテージを指定します。 共用メモリーを参照してください。
  pct_pinMem=n%
    workload partitionに割り当てることのできる、システムの最大 pinned メモリーのパーセンテージを指定します。『固定メモリーのサポート』を参照してください。
  totalThreads=n
    workload partition内で許可されるスレッドの合計数を指定します。ワークロード・マネージャーしきい値ファイルを参照してください。
rootvg=yes|no 指定されたディスク・デバイスが rootvg WPAR デバイスとして使用されるかどうかを示すために使用されます。rootvg オプションが指定されていない場合、コマンドはデフォルトの no を選択します。
-s workload partitionを作成した後で開始します。
-S secfile = /path/to/secattrs privs[+|-] = list システム・workload partitionで実行中のプロセスに割り当てることのできる特権のセットを構成します。

仕様ファイル (-f フラグを参照) 内で、-S secfile=/path/to/secattrs を使用した個別セキュリティー属性ファイル内で、または -S privs=list フラグを使用したコマンド・ラインで、特権を指定することができます。このいずれかの手段でセキュリティー属性を指定しない場合は、/etc/wpars/secattrs ファイルがデフォルトとして使用されます。 個別セキュリティー属性ファイル (デフォルトのファイルまたは -S secfile を指定して割り振られたファイル) を使用する場合、workload partitionが作成されてworkload partitionに関連付けられている特権が決められると、このファイルは読み取られます。後からこのファイルに変更を加えても、既存のworkload partitionsには影響を及ぼしません。 デフォルト・セキュリティー属性ファイル /etc/wpars/secattrs は、将来上書きされる可能性があるため、直接変更しないでください。

仕様ファイルまたはセキュリティー属性ファイル (デフォルトを含む) の特権の基本リストを使用する場合は、-S privs+=list または -S privs-=list (あるいはその両方) を指定することにより、個別の特権をリストに追加またはリストから削除することができます。 個別の属性は、ブランク・スペースで区切り、固有値でなくてはなりません。つまり、secfile=, privs=, privs+=、および privs-= は 1 回ずつしか指定することができません。 特権は、コンマで区切り (スペースなし)、固有値でなくてはなりません。 属性は、コマンド・ラインまたは仕様ファイルに指定されている順序に関係なく、次の順序で処理されます。
  1. 最初に処理される属性は、+ または - の修飾子が付いていない privs 属性です。 例えば、privs=PV_AZ_READ,PV_AZ_ADMIN です。この属性が見つかったら、他の属性を使用することはできません。
  2. 次に処理される属性は、secfile 属性です。 このファイルのフォーマットの詳細については、「Specification File Format (仕様ファイル・フォーマット)」のセキュリティー・スタンザを参照してください。
  3. 前にリストされた属性がいずれも指定されていない場合、特権のリストを転送するために /etc/wpars/secattrs ファイルが使用されます。
  4. 次に処理される属性は、+ 修飾子の付いた属性です。 例えば、privs+=PV_DAC_UID,PV_AZ_ROOT です。このコマンドにより、指定した特権が、セキュリティー・ファイルで指定されている特権のリストに追加されます。
  5. 最後に処理される属性は、- 修飾子の付いた属性です。 例えば、privs-=PV_AZ_ROOT です。このコマンドにより、指定された特権が、セキュリティー・ファイルで指定されている特権のリストから除去されます。
ヒント: コマンド・ラインに -S フラグを指定すると、仕様ファイル内のセキュリティー属性はいずれも無視されます。
-u userscript さまざまな管理ポイントに、workload partitionのコマンドによって実行されるユーザー・スクリプトへのパスを指定します。-u フラグのパラメーターには引用符で囲んだストリングを指定でき、これにはスクリプトに渡される追加の引数が含まれます。-u フラグのパラメーターの最初のコンポーネントは、既存の実行可能ファイルへの絶対パスでなければなりません。 スクリプトは、次の方法で開始されます。

/path/to/userScript <action> <wparName>

最初の引数は、次のような管理アクションが行われていることを示します。
WPAR_LOAD
スクリプトは、カーネルが構成された後で、かつトラックされたプロセスが作成される前にグローバル環境で実行されます。スクリプトがゼロ以外の値を戻す場合は、workload partitionを開始することができません。
WPAR_START

スクリプトは、workload partitionが活動状態になると直ちにグローバル環境で実行されます。 システムworkload partitions の場合は、このスクリプトは、デバイス構成が完了した後で実行されます。 アプリケーション・workload partitionsの場合は、このスクリプトは、トラックされたプロセスが開始されると直ちに実行されます。

後者の場合では、このコード・パスを、標準入出力ストリームをクローズまたは指定変更した状態の分離処理によって非同期に実行することができます。 それに応じて内部メッセージングが処理されなければなりません。また、スクリプトの実行中のいずれかの時点で短期workload partitionsが停止されたかまたは停止中であるということを考慮して、スクリプトを指定しなければなりません。

スクリプトがゼロ以外の値を戻す場合は、警告がログに記録されますが、それ以外の動作の変更はありません。

WPAR_STOP
スクリプトは、すべてのworkload partition処理が終了した後、かつカーネルが構成解除される前にグローバル環境で実行されます。
注: このコード・パスは、標準入出力ストリームをクローズまたは SRC ログに宛先変更した状態で分離処理によって開始することができます。
スクリプトがゼロ以外の値を戻す場合は、警告がログに記録されますが、それ以外の動作の変更はありません。

2 番目の引数はworkload partitionの名前です。このスクリプトでは、lswpar コマンドを使用して、他の必要な構成データを取得することができます。

-U [Workload Partition UUID] ワークロード・パーティション UUID を指定します。 値を指定しない場合、対応するワークロード・パーティションの UUID が自動的に生成されます。
-w 仕様ファイルのみを書き込みます。 -o フラグと共に使用された場合、-w フラグによって mkwpar コマンドは、新しい仕様ファイルが書き込まれた後、実際にはworkload partitionを作成せずに終了します。
-W WPAR 仕様ファイルから bootset 関連の情報をフィルター操作します。 -W フラグを -e フラグと共に使用して、既存の WPAR から仕様ファイルを生成する場合、その結果得られた仕様ファイルには、bootset 関連の属性 (bootset や bootlist など) が組み込まれていません。
-X [exportfile=/path/to/file |[kext=[/path/to/extension|ALL]] [local=yes | no] [major=yes | no] ワークロード・パーティション内にロードすることができるカーネル・エクステンションのエクスポートを構成します。 複数の -X フラグを指定して、複数のカーネル・エクステンションを割り振ることができます。attribute=value はブランク・スペースで区切ります。このフラグはアプリケーション・ワークロード・パーティションには無効です。 -X フラグには次の属性を指定することができます。
exportfile=/path/to/file
エクスポートされる有効な拡張スタンザを含むファイルを指定します。拡張スタンザには、少なくとも kext 属性が入っていなければなりません。以下で説明されている local および major 属性も、このスタンザで指定できます。exportfile 属性は、kext 属性と同時に指定することはできません。 また、local 属性とも major 属性とも同時に使用することはできません。これらの属性は、exportfile で拡張スタンザごとに指定できるからです。

これは、mkwpar および chwparexportfile=/path/to/file で使用するためにユーザーが作成できるファイルです。これには、複数のエクステンション・スタンザを入れることができます。拡張スタンザごとに kext 属性が必要です。local および major のどちらにもデフォルト値 no があるので、これらの属性はオプションです。exportfile は次のようになります。

extension:

major = "yes"
local = "no"
kext = "/usr/lib/drivers/ldterm"
kext=/path/to/extension
エクスポートされるカーネル・エクステンションを指定します。これは、グローバル・システムのファイルシステムに置かれているカーネル・エクステンションです。キーワード ALL も指定できます。これを指定すると、ワークロード・パーティションはどのエクステンションもロードできます。ALL が指定される場合、local および major 属性は local=yes および major=no に制限されます。制限された local 値および major 値を指定変更するには、追加の -X フラグを指定できます。 kext 属性は、-X exportfile 属性と同時に指定することはできません。
local=yes|no
local=yes を指定すると、カーネル・エクステンションのインスタンスは、それをロードするワークロード・パーティションのみからアクセス可能になります。local=no を指定すると、グローバル・システムにロードされたカーネル・エクステンションのインスタンスを共有します。 デフォルトでは、local=no です。
major=yes|no
この属性は、関連したデバイス・メジャーがあるカーネル・エクステンションのみに使用する必要があります。デフォルトでは、major=no です。
-t -B フラグまたはグローバル・システムによって指定されたシステム・バックアップ・イメージから rootvg ボリューム・グループのファイルシステムをコピーします。
-T [ preserve_private ={yes|no} ] [ preserve_wpars ={yes|no} ] rootvg ボリューム・グループまたはシステム・バックアップからファイルシステムをコピーするときに、動作を制御します。
preserve_private ={yes|no} WPAR 内で表示されないとして指定されたファイルセットが、システム・バックアップまたはグローバル・システムから rootvg ボリューム・グループをコピーすることによって作成された WPAR 内に残っているかどうかを制御します。デフォルト値は no です。
preserve_wpars ={yes|no} WPAR に関連付けられたファイルシステムが、グローバル・システムから rootvg ボリューム・グループをコピーすることによって作成された、WPAR 内のソース・システムで使用可能かどうかを示します。デフォルト値は no です。

セキュリティー

アクセス制御: root ユーザーのみがこのコマンドを実行できます。

  1. roy と呼ばれるworkload partitionを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -n roy -N address=192.168.0.51
    指定されていない値はすべて、グローバル・システム設定から生成または発見されます。
  2. 既存の仕様ファイルに基づいてworkload partitionを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -f /tmp/wpar1.spec
  3. 新しい IP アドレス、ホスト名、およびworkload partition名を指定した仕様ファイルの変更済みコピーを (workload partitionを作成せずに) 作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -f /tmp/wpar1.spec -N address=219.168.45.132 -h www.flowers.com -n wpar2 
    -o /tmp/wpar2.spec -w
  4. 既存のworkload partitionに基づいた仕様ファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -e wpar1 -o /tmp/wpar2.spec -w
  5. rmwpar -p コマンドによって前に除去されたworkload partitionを再作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -p wparname
  6. rootvg ワークロード・パーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -n test -D devname=hdisk1 rootvg=yes -O
  7. アダプター上のストレージ・デバイスを使用して wpar1 と呼ばれる rootvg ワークロード・パーティションを作成するには、次のコマンドを入力します (hdisk3 はアダプター fcs2 に接続されていることを前提とします)。
    mkwpar -n wpar1 -D devname=fcs2 -D devname=hdisk3 rootvg=yes
  8. 既存のワークロード・パーティションから、bootset 関連情報を組み込まずに仕様ファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -e <existing wparname> -W -w -o <path to spec file>
  9. デフォルトの経路を使用して WPAR を作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -n wparB -N address=192.162.1.2 interface=en0 netmask=255.255.255.0 -i
    -I rtdest=0.0.0.0 rtgateway=192.162.1.1
  10. デフォルト経路なしの独自のルーティング・テーブルを持つ WPAR を作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkwpar -n wparA -N address=192.152.1.2 interface=en0 netmask=255.255.255.0 -i

ファイル

項目 説明
/etc/wpars/devexports workload partitionsに関するデフォルトのデバイス・エクスポート制御ファイル。
/etc/wpars/secattrs workload partitionsに関するデフォルトのセキュリティー・ファイル。
/usr/samples/wpars/sample.spec 注釈付きのworkload partition仕様ファイル。