lswpar コマンド

目的

workload partitionsの特性をリストします。

構文

表形式:

lswpar [-b | -Br | -Bf | -D | -I | -M | -N ] [ -X ] [-a fieldname [,...]] [-q] [-s state] [-t type] [wparname ...]

パラグラフ形式:

lswpar { -G | -L | -R | -S | -T } [-s state] [-t type] [wparname ...]

区切り文字形式:

lswpar {-c | -d delim} [-a fieldname [,...] | -G | {-b | -Br | -Bf | -D | -X -I | -M | -N} [-a fieldname [,...]] | -R | -S | -T] [-q] [-s state] [-t type] [wparname ...]

説明

lswpar コマンドは、1 つ以上の指定されたworkload partition (または、指定されていない場合はすべてのworkload partitions) に関する情報を標準出力に出します。

-s フラグを使用して、以下のworkload partitionの状態に従ってすべてのリストをフィルターに掛けることができます。

項目 説明
定義済み workload partitionmkwpar コマンドで定義されており、使用可能ですが、活動状態ではありません。startwpar コマンドを使用してこの状態でworkload partitionsを開始します。
ロード済み workload partitionはカーネルで構成済みですが、プロセスはまだ開始されていません。
注: この状態は、workload partitionを開始するための lswpar コマンドを使用する、方針に基づいた利用者にのみ表示されます。
Active workload partitionは正常に稼働中です。
凍結 チェックポイント操作が開始され、workload partitionのプロセスが静止し、保管フェーズを待っています。
注: Frozen 状態は、lswpar コマンドを使用してworkload partitionのチェックポイントを指定する場合にのみ表示されます。 チェックポイントまたは再始動機能には、基本WPAR以外の追加のソフトウェア・パッケージが必要です。
一時停止 チェックポイントまたは再始動操作が実行され、workload partitionのプロセスはいつでも再開または終了できます。チェックポイントまたは再始動機能には、追加のソフトウェアが必要です。
保守 ワークロード区画は、startwpar コマンドを指定して保守モードにすることができます。保守モード中に、ワークロード区画がカーネル内に構成され、ファイル・システムがマウントされましたが、プロセスが開始されません。
移動中 非同期チェックポイント・リスタート操作が実行されました。workload partitionは宛先サーバーで Active ですが、すべてのリソースが正常に転送されるまで、workload partitionは発信サーバー上で Moving 状態のように見えます。 チェックポイントまたは再始動機能には、追加のソフトウェアが必要です。
移行 管理操作が進行中です。workload partitionは、作成、開始、停止、構成などが途中です。
中断 管理操作が失敗し、このworkload partitionは使用できない状態にされています。
エラー ワークロード区画名やフラグなどの無効なエレメントのために、エラーが発生しました。

-t フラグを使用して、以下のworkload partitionのタイプに従ってすべてのリストをフィルターに掛けることができます。

項目 説明
Application このタイプはアプリケーションのworkload partitionであり、分離されたシステム・サービスを伴わない単一プロセス (または該当の手段で呼び出されるプロセス・グループ) を実行します。プロセスまたはプロセス・グループは、アプリケーション workload partition が作成された環境からその稼働環境 (ファイルシステム、セキュリティー、デバイスなど) を継承します。
System このタイプはシステムのworkload partitionであり、オペレーティング・システムの独立した完全に機能するインスタンスをエミュレートします。

追加のチェックポイントまたは再始動ソフトウェアがインストールされる場合は、以下のタイプも指定することができます。

項目 説明
Checkpointable このworkload partitionは、チェックポイントまたは再始動機能に使用できます。
ヒント: このタイプは、相互に排他的なworkload partitionのタイプではありません。Checkpointable workload partitions は、引き続き System または Application workload partitions のいずれかです。
バージョン管理された追加の workload partition ソフトウェアがインストールされる場合は、以下のタイプも指定することができます。
項目 説明
Versioned このworkload partitionは、オペレーティング・システム互換モードで実行されます。
ヒント: このタイプは、相互に排他的なworkload partitionのタイプではありません。Versioned workload partitionsは、引き続き System workload partitionsです。
Versioned

表形式

オプションが使用されない場合は、出力は以下の例に示すように表形式です。

Name         State    Type    Hostname    Directory   RootVG WPAR
-------------------------------------------------------------------
wpar name    state    type  hostname    root directory   yes/no
...            ...    ...   ...           ...             ...

表形式では、WPARごとに複数のレコードが存在することがあります。-D-I-M、および -N フラグは表形式で表示されますが、-c および -d フラグと組み合わせると、区切り文字形式を生成することができます。 -a フラグを使用すると、表形式で表示されるフィールドをカスタマイズすることができます。-q フラグを使用して、表の見出しを抑止することができます。
ヒント: 自動化目的の場合、表出力の形式と内容の正確さに依存しないでください。区切り文字形式を使用すれば、解析が可能な出力を作成できます。
表形式の各フィールドの幅は、該当の列の最も長い値に応じて拡張されます。したがって、要求されるフィールドに応じて、幅の狭い画面では出力の折り返しが起こることがあります。

パラグラフ形式

パラグラフ形式では、各フィールドには 1 つのWPARに対して 1 つの値が入ります。-G-R-S、および -T フラグを使用すると、workload partition構成のサブセットをパラグラフ形式で表示することができます。-L フラグは詳細なリストを表示します。このリストは、-D-G-I-M-N-R-S、および -T フラグによって示されるデータの組み合わせです。それ以外の場合は、形式を組み合わせることはできません。

区切り文字形式

区切り文字形式は、機械可読形式の生成に使用されます。任意の区切り文字を選択することができます。-c または -d フラグを使用して区切り文字形式を生成することができます。-a フラグを使用して、表示されるフィールドをカスタマイズすることができます。 -q フラグを使用して、ヘッダー行を抑止することができます。パラグラフ形式のフラグ (-G-R-S、および -T) と、表形式のフラグ (-D-I-M、および -N) を個別に使用することにより、対応する事前定義済みのフィールド・セットに表示を限定することができます。

フラグ

項目 説明
-a fieldname

表形式または区切り文字形式の表示を 1 つ以上の指定されたフィールドに限定します。複数のフィールド名は、スペースを入れずにコンマで区切る必要があります。このフラグは、-G-R-S-L、または -T フラグと同時には使用できません。

デフォルトでは、表示は行ごとに 1 つのWPARで構成されます。指定できるフィールドは、次のいずれかです。

一般
  • Name (WPARの名前)
  • Cid (WPAR の ID)
  • Key (WPAR のキー)
  • Rootvgwpar RootVG WPAR (WPAR が RootVG WPAR であるかどうか識別するために yes/no 値が表示されます)
  • Uuid (WPAR の UUID)
  • Vipwpar VIP WPAR (WPAR が VIP WPAR であるかどうかを識別するために yes/no 値が表示されます)。このフィールドは、アプリケーション WPAR にのみ適用できます。
  • 状態
  • Type (system または application)
  • Hostname
  • Routing
  • Directory
  • Privateusr

    出力例は以下に示すように表示されます。

    0> lswpar -a name,privateusr test
    Name   Private /usr?
    --------------------
    test   no          

  • Script (ユーザー指定の開始/停止スクリプト)
  • Auto
    • このフィールドの値が「yes」の場合は、プロセスはグローバル・システム再始動時に自動的に開始されます。
    • このフィールドの値が「no」の場合は、プロセスはグローバル・システム再始動時に自動的に開始されません。
  • Application (アプリケーション WPAR の追跡済みプロセス)
  • Checkpointable
  • Owner
  • OStype (ゼロ以外の値は、バージョン管理された WPAR を示し、値 0 または NULL はネイティブ WPAR を示します)
Resource Controls
  • Active
    • このフィールドの値が「yes」の場合は、リソース制御は活動状態です。
    • このフィールドの値が「no」の場合は、リソース制御は非活動状態です。
  • Rset
  • Shares_CPU
  • CPU
  • Shares_memory
  • Memory
  • ProcVirtMem
  • TotalProcesses
  • TotalThreads
  • totalPTYs
  • totalLargePages
  • totalVirtmem
  • pct_msgIDs
  • pct_semIDs
  • pct_shmIDs
  • pct_pinMem
  (-a フラグ によって指定できるフィールドは以下のとおりです)
デバイス
  • Name (WPARの名前)
  • Devname (デバイスの名前)
  • Devtype (pseudo、disk、clone)
  • Rootvg
この表示は、1 行につき 1 つのデバイスで構成されます。サンプル出力を以下に表示します。

0> lswpar -Da name,devname,rootvg test
Name   Device Name      RootVG
------------------------------
test hdisk1           yes  

0> lswpar test
Name   State   Type Hostname   Directory    RootVG WPAR
------------------------------------------------------
test   D     S     test       /wpars/test  yes

カーネル・エクステンション
  • Name (WPARの名前)
  • Kext (カーネル・エクステンションへの絶対パス)
  • Local
  • Major
  • kextstatus (allocated または exported)
  • checksum (カーネル・エクステンションのチェックサム)
  • mtime (カーネル・エクステンションの変更時刻)
この表示は、1 行につき 1 つのカーネル・エクステンションで構成されます。

WPAR特定の経路

workload partitionには、複数の経路がある場合があります。したがって、-I フラグを使用する場合、次のフィールドに -a フラグを指定することができます。
  • name (WPARの名前)
  • rtdest
  • rtgateway
  • rtinterface
  • rttype
  • rtfamily
この表示は、1 行につき 1 つの経路で構成されます。

Networks

WPARには、複数のネットワークがある場合があります。したがって、-N フラグを使用する場合、次のフィールドに -a フラグを指定することができます。
  • Name (WPARの名前)
  • Interface
  • Address
  • Netmask
  • Broadcast
この表示は、1 行につき 1 つのネットワークで構成されます。
 

Mounts

workload partitionには、複数のマウントがある場合があります。したがって、-M フラグを使用する場合、次のフィールドに -a フラグを指定することができます。
  • Name (WPARの名前)
  • Mountpoint (マウント・ポイント名)
  • Device (マウント済みオブジェクト)
  • Vfs (仮想ファイルシステムのタイプ)
  • Nodename (マウントがリモートの場合、ノード名)
  • Options (任意のマウント・オプション)
この表示は、1 行につき 1 つのマウントで構成されます。
セキュリティー
  • Privs (特権のリスト)
操作
  • Opname (実行される管理操作の名前)
  • Oppid (操作のプロセス ID)
  • Opstart (操作の開始時刻)
 

Bootlist

-b フラグを使用する場合、-a フラグを以下のフィールドと共に指定することができます。
  • name (WPAR の名前)
  • bootlist (コンマ区切り形式による bootset の番号付きリスト)
この表示は、1 行につき 1 つの bootlist で構成されます。

Bootset

-Br フラグを使用する場合、-a フラグを以下のフィールドと共に指定することができます。
  • name (WPAR の名前)
  • devname (デバイスの名前)
  • vdevname (仮想デバイスの名前)
  • rootvg
  • bootset (WPAR の bootset デバイス)

この表示は、1 行につき 1 つの bootset で構成されます。

-Bf フラグを使用する場合、-a フラグを以下のフィールドと共に指定することができます。
  • name (WPAR の名前)
  • mountpoint (mountpoint の名前)
  • device (マウント済みオブジェクト)
  • vfs (仮想ファイルシステムのタイプ)
  • options (任意のマウント・オプション)
  • bootset (WPAR の bootset ファイルシステム)

この表示は、1 行につき 1 つの bootset で構成されます。

-b ワークロード区画の bootlist を表示します。-c フラグも -d フラグも指定されない場合、各 WPAR の出力は、以下の表形式になります。

Name - Bootlist

-Br 要求された RootVG WPAR ごとの詳細な bootset 情報を生成します。-c フラグも -d フラグも指定されない場合、各 WPAR の出力は、以下の表形式になります。

Name - Device Name - Type - Virtual Device - RootVG - Bootset

-Bf 要求された非 RootVG WPAR ごとの詳細な bootset 情報を生成します。-c フラグも -d フラグも指定されない場合、各 WPAR の出力は、以下の表形式になります。

Name - Mount Point - Device - Vfs - Options - Bootset

-c マシンの構文解析に適したコロンで区切られた出力を生成します。このフラグは、-L フラグとは併用できません。デフォルト出力形式 (-D-G-I-M-N-R-S、および -T フラグが使用されない場合) は、次のとおりです。

name:state:type:hostname:directory

state フィールドは、以下の有効な状態のうち 1 つ以上の状態です。
D
定義済み
L
ロード済み
A
Active
凍結
P
一時停止
N
保守
M
移動中
T
移行
B
中断
E
エラー
type フィールドは、以下の有効なタイプのうち 1 つ以上のタイプです。
A
アプリケーション workload partition
S
システム workload partition
L
バージョン管理されたシステム workload partition
-d delim マシンの構文解析に適した、区切り文字で区切られた出力を生成します。このフラグは、-L フラグとは併用できません。-d フラグが指定されている場合の出力形式は、-c フラグが指定されている場合と同じですが、フィールド間の区切り文字として delim が出力されます。
-D 要求されたWPARごとの詳細なデバイス情報を生成します。このフラグは、-G-I-L-M-N-R-S、または -T フラグとは一緒に使用できません。 -c または -d フラグが指定されていない場合、それぞれのWPAR出力は次の表形式になります。
===============================
Name - Device Name - Type - Virtual Device - RootVG - Status
-G 要求されたWPARごとの詳細な一般設定情報を生成します。このフラグは、-I-L-M-D-N-R、または -T フラグと一緒には指定できません。-c または -d フラグを指定しない場合、それぞれのworkload partition出力は次のパラグラフ形式になります。
================
Name - State
================
Type:                   {S|A}
Hostname:               HostnameWPAR
-Specific Routing:  {yes|no}
Directory:              Directory
Start/Stop Script:      /path/to/userScript
Auto Start:             {yes|no}
Private /usr:           {yes|no}
Checkpointable:         {yes|no}
Application:            /path/to/trackedProcess
Owner:
Architecture: WPAR compatibility architecture
OStype: <i>Integer value representing operating system type<i>
Cross-WPAR IPC: {yes|no}
UUID:                   String value representing universally unique ID

-c または -d フラグを使用すると、出力は次のようになります。

name:state:type:rootvgwpar:hostname:routing:directory:owner:script:
auto:privateusr:checkpointable:application:ostype

-I ユーザー指定のネットワーク経路に関する詳細情報を生成します。-I フラグは、-D-G-L-M-N-R-S、または -T フラグと一緒には指定できません。-I フラグは、mkwparwparexec、または chwpar コマンドの -I フラグによって明示的に指定されたルーティング・テーブル・エントリーのみを表示します。workload partitionの完全なルーティング・テーブルを表示するには、-r および -@ フラグを指定して netstat コマンドを使用します。-c または -d フラグを指定しない場合は、次の例に示すような表形式の出力が生成されます。
Name      Type        Destination   Gateway     Interface
---------------------------------------------------------------
name      net|host    destination   gateway     if
...       ...         ...           ...         ...
-c または -d フラグを使用すると、次の例に示すような区切り文字形式の出力が生成されます。
name:rttype:rtdest:rtgateway:rtinterface:rtfamily
-I フラグを -a フラグと一緒に使用することにより、出力を次のフィールドの任意の組み合わせに制限することができます。
  • name (workload partitionの名前)
  • rtdest
  • rtgateway
  • rtinterface
  • rttype
  • rtfamily
-L

長形式を指定します。要求されたworkload partitionごとの詳細なパラグラフ形式の情報を生成します。このフラグは、-c-d-D-G-I-M-N-q-R-S、または -T フラグとは一緒に使用できません。

データを解析したい場合は、-L 出力を使用しないでください。 解析可能な出力を生成するには、区切り文字で分離されたフォーム (-c または -d フラグ) を使用します。 それぞれのworkload partitionの出力は、次の例のようになります。

================
Name - State
================
GENERAL
Type:               {S|A}
Hostname:           HostnameWPAR
-Specific Routing:  {yes|no}
Directory:          Directory
Start/Stop Script:  /path/to/userScript
Auto Start:         {yes|no}
Private /usr:       {yes|no}
Checkpointable:     {yes|no}
Application:        /path/to/trackedProcess
Owner:
OStype: <i>Integer value representing operating system type<i>
Cross-WPAR IPC:     {yes|no}
Architecture:WPAR compatibility architecture
UUID:                  String value representing universally unique ID

NETWORK
Interface     Address           Mask/Prefix       Broadcast
---------------------------------------------------------------
if  A.B.C.D A.B.C.D        A.B.C.D
...        ...          ...            ...

USER-SPECIFIED ROUTES
Type        Destination   Gateway     Interface
---------------------------------------------------------------
net|host    destination   gateway     if
...         ...           ...         ...

FILESYSTEMS
MountPoint            Device         Vfs     Nodename   Options
-------------------------------------------------------------
mountpoint  device  vfs  node    options
...         ...     ...  ...     ...
  (-L フラグによる長形式の例は以下のとおりです)
RESOURCE CONTROLS
Active:                                  {yes|no}
RSet:                                    rset
CPU Shares:                              n
CPU Limits:                              m%-S%,H%
Memory Shares:                           n
Memory Limits:                           m%-S%,H%
Per Process Virtual Memory Limit:        nMB
Total Processes:                         n
Total Threads:                           n
Total PTYs:                              n
Total Large Pages:                       n
Max Message queue IDs:                   n%
Max Semaphore IDs:                       n%
Max Shared memory IDs:                   n%
Max Pinned memory:                       n%

OPERATION
Operation:  %c
Process ID: %p
Start time: %t


SECURITY SETTINGS
Privileges: privilege list
            

DEVICE EXPORTS
Name              Type        
Virtual Device        RootVG       Status
device name type virtual device name yes/no device status
                                
-M 要求されたworkload partitionごとの詳細なマウント情報を生成します。workload partitionの外部からマウントされるファイルシステムがリストされ、workload partition内で定義されたファイルシステムは含まれません。 -M フラグは、-G-I, -L-N-R、または -T フラグとは一緒に使用できません。 -c または -d フラグを指定しないと、次の例で示すように表出力が生成されます。
Name     MountPoint    Device    Vfs    Nodename  Options
----------------------------------------------------------
name   mountpoint   device   vfs   node     options
...   ...         ...     ...   ...     ...

-c または -d フラグを使用すると、次の例に示すような区切り文字形式の出力が生成されます。

name:mountpoint:device:vfs:nodename:options

出力を以下のフィールドのいずれかの組み合わせに限定するために、このフラグを -a フラグと一緒に使用することができます。
  • Name (workload partitionの名前)
  • Mountpoint (マウント・ポイント名)
  • Device (マウント済みオブジェクト)
  • Vfs (仮想ファイルシステムのタイプ)
  • Nodename (マウントがリモートの場合、ノード名)
  • Options (任意のマウント・オプション)
-N 要求されたworkload partitionごとの詳細なネットワーク情報を生成します。このフラグは、-G-I-L-M-R-D-S、または -T フラグと同時には使用できません。-c または -d フラグを指定しないと、次の例で示すように表出力が生成されます。
Name    Interface    Address(6)         Mask/Prefix       Broadcast
------------------------------------------------------------
name    if           A.B.C.D            A.B.C.D           A.B.C.D
...
name    if           S:T:U:V:W:X:Y:Z    R
...

-c または -d フラグを使用すると、次の例に示すような区切り文字形式の出力が生成されます。

name:interface:address:mask_prefix:broadcast

-N フラグを -a フラグと一緒に使用することにより、出力を次のフィールドの任意の組み合わせに制限することができます。
  • Name (WPARの名前)
  • Interface
  • Address(IPv4 または IPv6 アドレス)
  • Mask_Prefix (IPv4 netmask フィールドまたは IPv6 prefixlen フィールド)
  • Broadcast

WPAR に 1 つ以上の名前のマップされたインターフェースが含まれている場合、lswpar コマンドは、WPARDefined 状態のときに構成ファイルに指定された情報のみを表示します。WPARActive 状態の場合は、実際のランタイム・ネットワーク属性が表示されます。

注: IPv6 アドレスにはコロンが含まれるので、区切り文字で区切られた出力に IPv6 アドレスが含まれると予期されている場合は、-d フラグを使用して代替区切り文字を指定します。
-q 表の見出しを抑止 (静止) します。このフラグは、表形式と区切り文字形式の出力の場合にのみ有効です。
-R 要求されたWPARごとの詳細なリソース制御情報を生成します。このフラグは、-G-I-L-M-N-D-S、または -T フラグと同時には使用できません。-c または -d フラグを指定しない場合、それぞれのworkload partition出力は次のパラグラフ形式になります。
================
Name - State
================
Active:                                  {yes|no}
RSet:                                    rset
CPU Shares:                              n
CPU Limits:                              m%-S%,H%
Memory Shares:                           n
Memory Limits:                           m%-S%,H%
Per-Process Virtual Memory Limit:        nMB
Total Processes:                         n
Total Threads:                           n
Total PTYs:                              n
Total Large Pages:                       n
Max Message queue IDs:                   n%
Max Semaphore IDs:                       n%
Max Shared memory IDs:                   n%
Max Pinned memory:                       n%

-c または -d フラグを使用すると、区切り文字で区切られた出力は以下の例のようになります。

name:state:active:rset:shares_CPU:CPU:shares_memory:memory:
procVirtMem:totalProcesses:totalThreads:totalPTYs:
totalLargePages:pct_msgIDs:pct_semIDs:pct_shmIDs:pct_pinMem

-s {[D] [L] [A] [F] [P] [N] [M] [T] [B]} workload partitionの状態に基づいて出力をフィルターに掛けます。複数の状態コードを使用することができます。状態コードについては、-c フラグを参照してください。
-S 要求されたWPARごとの詳細なセキュリティー特権情報を生成します。このフラグは、-D-G-I-L-M-N-R、または -T フラグとは一緒に使用できません。 -c または -d フラグを指定しない場合、それぞれのworkload partition出力は次のパラグラフ形式になります。
===============================
Name - State
===============================
特権: 特権のコンマ区切りリストが、workload partitionに割り当てられます。
-t {[A][S][C][L]} workload partitionのタイプに基づいて出力をフィルターに掛けます。複数のタイプ・コードを使用することができます。タイプ・コードについては、-c フラグを参照してください。
-T 要求されたworkload partitionごとの詳細なロック情報を生成します。このフラグは、-D-G-I-L-M-N-R-S、または -s フラグと同時には使用できません。 このフラグは、-c フラグも指定されていない限り、-q フラグと同時には使用できません。 -c フラグを指定しない場合、それぞれのworkload partition出力は次の形式になります。
================
Name - State
================
Operation:  %c
Process ID: %p
Start time: %t
-c または -d フラグを使用すると、次の例に示すような出力が生成されます。
name:state:opname:oppid:opstart
-X 要求されたワークロード区画ごとに詳細なカーネル・エクステンション情報を順に生成します。このフラグは、-D-G-I-L-M-N-R-S、または -T フラグと同時には使用できません。 -c または -d フラグが指定されていない場合、それぞれのworkload partition出力は次の表形式になります。
Name      Extension Name     Local  Major  Status  checksum
---------------------------------------------------------------
name   /path/to/extension    local  major  status  checksum
...
wparname 1 つ以上のworkload partitionsを指定します。このパラメーターは、コマンド・ラインの最後のパラメーターでなければなりません。 このパラメーターには、複数のworkload partition名と一致させるためのシェル形式のワイルドカードを含めることができます。(この場合、lswpar コマンドがメタキャラクターを受け取る前に、シェル拡張を防ぐための適切なシェル引用符を使用します。)

セキュリティー

アクセス制御: root ユーザーのみがこのコマンドを実行できます。

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  1. すべてのworkload partitionsに関する表形式の情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar
    Name        State  Type   Hostname            Directory     RootVG WPAR
    -----------------------------------------------------------------------
    bar         A      S      bar.austin.ibm.com  /wpars/bar      yes
    foo         D      S      foo.austin.ibm.com  /wpars/foo      no
    trigger     A      A      trigger             /                
  2. アプリケーション workload partitions に関する表形式の限定情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar -t A -a name,application,script
    Name     Application                Script
    ------------------------------------------------------------
    trigger  /usr/sbin/apachectl start  /home/joe/trigger.script
  3. 活動状態で定義済みのすべてのworkload partitionsに関するコロンで区切られた一般情報 (見出しなし) を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar -G -c -q -s AD
    bar:A:S:bar.austin.ibm.com:/wpars/bar:/home/bar/wpar.scr:no:no:yes::no
    foo:D:S:foo.austin.ibm.com:/wpars/foo::no:no:no::no
    trigger:A:A:trigger:/:/home/joe/trigger.script
    :no:no:yes:/usr/sbin/apachectl start:no
  4. trigger という名前のworkload partitionに関する拡張情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
     # lswpar -L trigger
    ================
    trigger - Active
    ================
    GENERAL
    Type:                   A
    Hostname:               triggerWPAR
    -Specific Routing:  yes
    Directory:              /
    Start/Stop Script:      /home/joe/trigger.script
    Auto Start:             no
    Private /usr:           no
    Checkpointable:         yes
    Application:            /usr/sbin/apachectl start
    
    NETWORK
    Interface    Address          Mask/Prefix      Broadcast
    -----------------------------------------------------------------
    en0          1.2.3.4          255.255.255.0    1.2.3.255
    en1          5.6.7.8          255.255.255.0    5.6.7.255
    
    USER-SPECIFIED ROUTES
    Type        Destination   Gateway     Interface
    ---------------------------------------------------------------
    net         9.1.2.24      1.2.3.1     en0
    host        192.168.1.2   1.2.3.1     en1
    
    FILESYSTEMS
    MountPoint              Device          Vfs    Nodename  Options
    -----------------------------------------------------------------
    /share                  /nfs2/share     nfs    nfsserver rw
    
    RESOURCE CONTROLS
    Active:                              yes
    RSet:                                isp1
    CPU Shares:                          2
    CPU Limits:                          5%-10%,50%
    Memory Shares:                       3
    Memory Limits:                       10%-20%,30%
    Per-Process Virtual Memory Limit:    1024MB
    Total Processes:                     64
    Total Threads:                       1024
    Total PTYs:                          8
    Total Large Pages:                   16
    Max Message queue IDs:               20%
    Max Semaphore IDs:                   30%
    Max Shared memory IDs:               50%
    Max Pinned memory:                   20%
    OPERATION:
    Operation:                           restart
    Process ID:                          905266
    Start time:                          11:19
    
    
    Privileges:                          PV_AU_,PV_AU_ADD,PV_AU_ADMIN,PV_AU_PROC,
                                         PV_AU_READ,PV_AU_WRITE,PV_AZ_ADMIN,
                                         PV_AZ_CHECK,PV_AZ_READ,PV_AZ_ROOT,PV_DAC_,
                                         PV_DAC_GID,PV_DAC_O,PV_DAC_R,PV_DAC_RID,
                                         PV_DAC_UID,PV_DAC_W,PV_DAC_X,PV_DEV_CONFIG,
                                         PV_DEV_QUERY,PV_FS_CHOWN,PV_FS_CHROOT
    
    DEVICE EXPORTS
    Name                                 Type         Virtual Device    RootVG      Status
    -----------------------------------------------------------------------------------------
    hdisk4                               disk                            yes        ALLOCATED
    /dev/null                            pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/tty                             pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/random                          pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/urandom                         pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/console                         pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/zero                            pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/clone                           pseudo                                     ALLOCATED
    /dev/sad                             clone                                      ALLOCATED
  5. roy と呼ばれるworkload partitionsに関する、パイプで区切られた機械可読ネットワーク情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar -d'|' -N roy
    #name|interface|address|mask_prefix|broadcast
    roy|en0|192.168.1.50|255.255.255.128|192.168.1.127
    roy|en1|2001:DB8::|32|
  6. すべてのworkload partitionsに関する機械可読リソース制御情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar -cR
    #name:state:active:rset:shares_CPU:CPU:shares_memory:memory:procVirtMem:
    totalProcesses:totalThreads:totalPTYs:
    totalLargePages:pct_msgIDs:pct_semIDs:pct_shmIDs:pct_pinMem
    dale:A:no:::::::
    roy:A:yes:rogers:3::2::32:128
    trigger:A:yes:isp1:2:5%-10%,50%:3:10%-20%,30%:1024MB:64:1024:8:
    16:20%:30%:50%:20%
  7. foo という名前のworkload partitionに関する操作情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    # lswpar -T foo
    =================================================================
    foo - Transitional
    =================================================================
    Operation: restart
    Process ID: 905266
    Start time: 11:19
  8. roy という名前のworkload partitionsでエクスポートされて割り当てられているデバイスについての情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
  9. # lswpar -D roy
    Name  Device Name      Type    Virtual Device  RootVG    Status   
    ------------------------------------------------------------------
    roy   /dev/null       pseudo                  	         EXPORTED
    ...  
    roy   fcs0            adapter                           EXPORTED 
    roy   hdisk2          disk      hdisk0          yes     
  10. RootVG ワークロード区画の bootset に関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    lswpar -Br <WPAR name>
  11. ワークロード区画の bootlist に関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
    lswpar -b <WPAR name>