chcifsmnt コマンド

目的

CIFS マウントのマウント・オプション、サーバー名、share、またはクリデンシャルを変更します。

構文

chcifsmnt -f MountPoint [-d RemoteShare] [-h RemoteHost] [-c user] [-p password ] [-m MountTypeName ] [-A| -a] [-I|-B| -N] [-t { rw|ro}] [-u uid ] [-g gid] [-x fmode] [-w wrkgrp]

説明

chcifsmnt コマンドは、/etc/filesystems ファイル内で定義された CIFS マウントのマウント・オプション、サーバー名、共用名、またはクリデンシャルを変更します。 share がマウントされていない場合、/etc/filesystems ファイルの変更後にマウントされます。 share が /etc/filesystems 内でまだ定義されていない場合、エラーが戻されます。

フラグ

項目 説明
-a このファイルシステムの /etc/filesystems エントリーは、システム再起動時に自動的にマウントすべきでないことを指定します。 これはデフォルトです。
-A このファイルシステムの /etc/filesystems エントリーは、システム再起動時に自動的にマウントされなければならないことを指定します。
-B /etc/filesystems エントリーが変更され、指定されたオプションで再マウントされなければならないことを指定します。 これはデフォルトです。
-c user CIFS share へのアクセス権を取得するために使用するユーザー名を指定します。
-d RemoteShare マウントされなければならない CIFS サーバーの共用名を指定します。
-f MountPoint CIFS share がマウントされなければならないパス名を指定します。
-g gid マウントされているファイルに割り当てられている GID を指定します。デフォルトは 0 です。
-h RemoteHost リモート・ホスト (CIFS サーバー) の名前を指定します。 これは、ホスト名、IP アドレス、または完全修飾ドメイン名として指定できます。
-I /etc/filesystems エントリーは変更されなければならないが、再マウントされてはならないことを指定します。
-m MountTypeName /etc/filesystems ファイルに追加するマウント・タイプを定義します。mount コマンドの -t オプションを使用して、特定のタイプのファイルシステムすべてをマウントできるようになります。 デフォルトでは、/etc/filesystems に追加されるタイプ値はありません。
-N 指定されたオプションで CIFS share を再マウントしますが、/etc/filesystems ファイルを変更しません。
-p password 特定のサーバー上の特定のユーザーにアクセスを認可するために使用されるパスワードを指定します。 固有のクリデンシャル (server/user/password) が cifscred ファイル (パスワードは暗号化されます) に追加されます。 -p オプションが指定されず、クリデンシャルが cifscred ファイル内に存在しない場合、コマンド・ラインはユーザーがパスワードを指定するようにプロンプトを出し、クリデンシャルは cifscred ファイルに追加されます。 server/user クリデンシャルが既に cifscred ファイル内に存在する場合、このオプションは無視され、既存のクリデンシャルがマウントのために使用されます。
-t {rw|ro} ファイルシステムを読み取り専用でマウントすべきかどうかを指定します。 デフォルトは、読み取り/書き込み (rw) です。
-u uid マウント内のファイルに割り当てられる UID を指定します。 デフォルトは 0 です。
-x fmode マウント内のファイルに割り当てられる所有者、グループ、およびその他のアクセス権を指定します。 デフォルトは 755 です。
-w wrkgrp マウント中にユーザーを認証するために使用すべきドメインを指定します。 このオプションが使用されない場合、認証は CIFS サーバーによってローカル側で処理されます。

終了状況

項目 説明
0 コマンドが正常に完了しました。
>0 エラーが発生しました。

  1. /mnt で定義された CIFS マウントの場合、ユーザー名を user1 に変更するには、次のように入力します。
    chcifsmnt -f /mnt -c user1 

場所

/usr/sbin/chcifsmnt

ファイル

項目 説明
/etc/cifs_fs/cifscred CIFS クリデンシャルを保管します。
/etc/filesystems CIFS エントリーを保管します。