データ・リカバリー

リカバリーとは、メディアやストレージの障害、停電、アプリケーションの障害などの問題が発生した後の、データベースや表スペースの再構築のことを言います。 データベースや個々の表スペースのバックアップを取っていれば、何らかの理由でそれらが損傷したり破壊されたりしても再構築できます。

リカバリーには、次の 4 つのタイプがあります。

  • クラッシュ・リカバリーは、トランザクション (作業単位とも呼ばれる) が突然中断した際、データベースが不整合または使用不可の状態のままになることを防ぎます。
  • 災害時リカバリーは、火災、地震、破壊行為、または他の災害が発生した場合にデータベースをリストアするための処理で構成されています。
  • バージョン・リカバリーは、以前のバージョンのデータベースの修復であり、バックアップ操作で作成されたイメージを使用して行われます。
  • ロールフォワード・リカバリーでは、バックアップ作成後にコミットされたトランザクションによって行われた変更を再適用できます。

Db2® データベース・マネージャーは、停電後にデータベースのリカバリーを試みるために、クラッシュ・リカバリーを自動的に開始します。 損傷したデータベースをリカバリーするには、バージョン・リカバリーまたはロールフォワード・リカバリーを使用します。