リカバリーの概要

RECOVER ユーティリティーは、リカバリー履歴ファイルの情報に基づき、必要なリストアおよびロールフォワード操作を実行してデータベースを指定した時点までリカバリーします。

このユーティリティーを使用するときには、 データベースを特定時点までまたはログ・ファイルの最後までリカバリーすることを指定します。 そうすると、このユーティリティーは、最適なバックアップ・イメージを選択して、 リカバリー操作を実行します。

IBM® Data Studio バージョン 3.1 以降では、タスク・アシストを使用して データベースのリカバリーを行うことができます。 タスク・アシスタントは、オプションの設定、タスク実行のために自動生成されたコマンドの確認、およびそれらのコマンドの実行のプロセスをガイドします。 詳しくは、 タスク・アシストを使用したデータベースの管理を参照してください。

RECOVER ユーティリティーは、以下の RESTORE DATABASE コマンド・オプションをサポートしません。
  • TABLESPACE tablespace-name。 表スペース・リストア操作は、サポートされていません。
  • INCREMENTAL 増分リストア操作はサポートされていません。
  • OPEN num-sessions SESSIONS TSM または他のベンダー製品とともに使用する入出力セッションの数は指定できません。
  • BUFFER buffer-size。 リストア操作に使用するバッファーのサイズは設定できません。
  • DLREPORT filename。 リンク解除されるレポート・ファイルのファイル名は指定できません。
  • WITHOUT ROLLING FORWARD 正常なリストア操作の後、データベースをロールフォワード・ペンディング状態にしないように指定することはできません。
  • PARALLELISM n。 復元操作の並列度を表示できません。
  • WITHOUT PROMPTING 復元操作が無人で実行されるように指定することはできません。

また、RECOVER ユーティリティーの使用時に REBUILD オプションを指定することはできません。 しかし RECOVER ユーティリティーは、リカバリー履歴ファイルの情報に基づいてデータベース・バックアップ・イメージを検出できない場合に、該当する REBUILD オプションを自動的に使用します。

RECOVER DATABASE コマンドの場合、 RESTORE DATABASE コマンドから 表スペース オプションまたは 増分 オプションを使用することはできません。

RECOVER DATABASE コマンドでは、restore オプションが自動化されています。 RESTORE コマンドの REBUILD オプションについても同様です。