IBM SAN ボリューム・コントローラー

概要

IBM Spectrum Storage™ファミリーの一部であるIBM Spectrum Virtualize™ソフトウェアで構築されたIBM SANボリューム・コントローラー(SVC)は、成功を収める上で不可欠な新しい大規模なワークロードをサポートすることで、データの経済性の向上に貢献する企業レベルのストレージ・システムです。 SVCシステムは、モバイル・アプリケーションやソーシャル・アプリケーションの大量のデータを処理し、柔軟なハイブリッドクラウドの実装を可能にするとともに、最新の分析テクノロジーから洞察を得るために必要なパフォーマンスと拡張性を提供します。

メリット

データの価値を向上

使用率を高めてデータ削減機能を使用することで、データの保管にかかるコストを削減し、アプリケーションの高速化によってビジネス上の洞察を素早く獲得できます。

データの安全性を向上

データを漏えいから保護して、クラウドへのデータとアプリケーションの移動性や、完全なDR保護などの高可用性戦略を実現します。

データの簡素化を向上

異機種混合ストレージ全体で緊密に統合された企業レベルの機能と一貫した管理により、選択したインフラストラクチャーに関係なく、データ戦略をサポートします。

99.9999%の可用性

高度な可用性で、お客様の基幹業務アプリケーションをサポートします。

サイバー脅威からの保護

攻撃を受けた後の迅速な復旧が可能な、書き換えおよびアクセスが不能なコピーを使用して、ランサムウェアに対する防御線を追加できます。

IBM SANボリューム・コントローラーの主要な機能

ストレージ機能の向上

IBM SAN ボリューム・コントローラー(SVC)には、アプリケーションを物理ストレージから隔離するために、IBM Spectrum Virtualizeテクノロジーが組み込まれています。 これにより、ストレージ・インフラストラクチャーが変更されている間も、アプリケーションを中断なく稼働できます。 また、新規と既存の両方のストレージをさらに有効に活用できます。 SVCには、従来のストレージ・システムで別途導入されていた企業レベルの機能が数多く組み込まれ、柔軟性の向上とコスト削減に貢献しています。

ハイブリッドクラウドの向上

IBM Spectrum Virtualize for Public Cloudの詳細はこちら

ハイブリッドクラウドの導入には、新たな課題が立ちはだかります。 ストレージをクラウド対応システムに置き換えるコストをかけずに実装するには、どうすればよいでしょう。またマルチベンダー環境でマルチクラウド・ソリューションの複雑さを回避するには、どうすればよいでしょう。SVCとパブリッククラウドでIBM Spectrum Virtualizeを実行することで、クラウドへのデータ移行やクラウド災害復旧を実現できます。500を超えるサポート対象のストレージ・システムのすべてに対応する、単一のハイブリッドクラウド・ソリューションによって、実装を加速・簡素化しながら潜在的なコストを削減できます。

データの削減

データ削減プールは、シン・プロビジョニング、重複排除、圧縮、割り振り解除、未使用容量の再利用などの先進的なテクノロジーをサポートしてストレージの使用容量を削減します。ハードウェア支援圧縮を利用することにより、データ削減プールはアクティブなプライマリー・データで使用できるようになります。これにより、データ削減のメリットを享受できる可能性のあるデータの範囲が大幅に広がります。 データ削減プールを新規または既存のストレージに適用すると、アプリケーションの性能を維持しながら、使用可能容量を大幅に増やすことができます。

データ・レジリエンス

データ・レジリエンスは、デジタル時代において非常に重要です。 お客様は、自然災害、サイバー攻撃、人為的エラーなど、データを破壊するあらゆる種類の事象から保護され、有事の際には迅速に復旧できなければなりません。 IBM SANボリューム・コントローラーは、中断されることのないデータ移行、リモート・ミラーリング、IBM HyperSwapと拡張クラスター・テクノロジーの活用による高可用性、100%のデータ可用性保証、サイバー攻撃から保護するための安全性の高い書き換え不能なコピーなどの、高可用性、事業継続、データ安全性のための機能を含む、一連のデータ・レジリエンス能力を提供します。

アプリケーションの可用性の向上

大企業ではアプリケーションのダウン時間の発生は許されませんが、データの移動は、計画的ダウン時間の最も一般的な原因です。 SVCでのIBM Spectrum Virtualizeによるデータ仮想化では、データへのアクセスを維持しながら、ストレージ・システム間やアレイ間でデータを移動できます。 この機能は、ストレージの交換時、負荷分散作業の一環として、あるいは階層型ストレージ・インフラストラクチャーでディスク・ドライブからフラッシュにデータを移動するときなどに使用できます。

階層型ストレージの導入は、ストレージ・コストを管理するための重要な戦略です。しかし、これまでは、同じベンダーが提供するものであっても、タイプが異なるストレージは管理や機能に相違があったため、階層型ストレージの実装は運用上非常に複雑なものになり、導入は困難でした。 AIベースのEasy Tierによる自動ストレージ階層化は、フラッシュ・ストレージや複数層のディスク・ドライブを有効に活用できるようにして、より低コストでのパフォーマンス改善に寄与します。

シックス・ナインのデータ可用性

データの可用性は、企業にとって極めて重要です。ダウンタイムの発生は、即座に顧客ロイヤルティーの損失や財務コストの増加といった影響につながります。最新のソフトウェアが組み込まれたSVCシステムは、シックス・ナイン(99.9999%)のデータ可用性を実現します。これらのシステムには単一障害点がなく、企業が認めた制御ソフトウェア、I/Oによる並行保守実行機能が含まれます。さらに、クラウド・ベースのIBM Storage Insightsが構成エラーを検出し、可用性をさらに向上させます。

マルチサイトの高可用性

IBM HyperSwap機能は、2つのデータセンターのストレージとサーバーをサポートします。 この構成では、このソリューションにより、障害発生時に自動切り替え機能が作動して、両方のデータセンター内のサーバーが同時にデータにアクセスできます。VMware vMotionやPowerVM Live Partition Mobilityなどのサーバー・データ移動機能との組み合わせにより、この構成では最大300km離れた2つのデータセンター間でのストレージと仮想マシンの無中断の移動が可能になります。

AI主導型管理と予防的サポート

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IBM Storage Insightsにより、ストレージの容量とパフォーマンスの傾向をよりよく理解し、サポートが必要な場合に迅速に問題を解決できます。 また、SVCが管理するブロック・ストレージと、BroadcomとCiscoのネットワークの、正常性、容量、パフォーマンスを一元的に監視できます。 AIに基づいた予測分析を使用して、潜在的な問題が実際に問題を引き起こす前に特定します。 サポート・チケットの発行を簡素化し、ログのアップロードを自動化するため、サポートが必要な場合に迅速に解決できるようにします。

拡張性とパフォーマンス

SVCは、拡張性の高い統合型のモジュール式システムです。 SVCエンジンは、高可用性のためにペアで導入されます。システムには、1組から4組のペアが含まれます。 SVCシステムは、複数のエンジンにより、停止せずにアップグレードできるため、パフォーマンスが向上します。2エンジン・モデルは、価格とパフォーマンスのさまざまなニーズに適合します。利用可能なネットワーキング・オプションとして、32Gbpsファイバー・チャネル、10Gbpsイーサネット、25Gbpsイーサネットなどがあります。SVCは、iSCSI、ファイバー・チャネル、FC-NVMe、iWARPプロトコル、RoCEプロトコルをサポートします。

管理の簡素化

IBM Spectrum Virtualizeソフトウェアは、使いやすい視覚的なインターフェースを提供して一元管理を可能にします。 この単一のインターフェースにより、管理者は、ベンダーが異なる複数のストレージ・システムの構成、管理、保守を一貫した方法で実施できます。これにより、管理を大幅に簡素化し、ミスのリスクを軽減できます。SVCは、Container Storage Interface(CSI)、Red Hat Ansible、Microsoft System Center Operations Manager、VMware vCenterをサポートします。

サーバー仮想化の補完

サーバーの仮想化とコンテナ化は、サーバー・プロビジョニングのスピードアップとコスト削減に役立ちます。また仮想化されたストレージには、ストレージと同じメリットがあります。SVCのIBM Spectrum Virtualizeは、IBM PowerVM、Microsoft Hyper-V、VMware vSphere、Red Hat OpenShift、CRI-O、Kubernetesなどのサーバーの仮想化テクノロジーとコンテナ化テクノロジーを補完します。