デジタル変革のイニシアチブを進める企業にとって、ユーザーがアプリケーション、Webサイト、モバイル・アプリケーション、その他のオンライン・サービスといったデジタル・エンドポイントとどのようにやり取りしているかを把握し、不快なユーザー体験につながりかねない問題を未然に解決することは極めて重要です。しかし、IT環境が複雑化、断片化する中で、ITOpsチームがユーザーの行動をエンドツーエンドで可視化し、エンドポイント全体でシームレスかつポジティブなエンド・ユーザー体験を確保することは非常に難しくなっています。
IBM® Instana Observabilityを使用したデジタル体験の監視(DEM)により、ITチームはアプリケーションのパフォーマンスの問題をエンド・ユーザーの観点からリアルタイムで監視できるようになります。AIを活用したフルスタックの可観測性と状況に応じた測定基準を備えたInstanaは、エンドポイントとユーザーの行動全体のパフォーマンスの問題を特定するのに役立ちます。また、自動化された分散型トレースにより、根本原因の特定と機能不良の防止または修復が加速します。Instanaを使用すれば、デジタル・エンドポイントの応答性を最適化し、ダウンタイムを短縮して、より優れたユーザー体験を提供することもできます。
運用はもちろん、DevOps促進や開発効率の向上、障害対応の迅速化など開発者にも大きなメリットがあるオブザーバビリティーとは。試聴時間: 28分
外形監視(Synthetic Monitoring)を使用すると、APIテスト・スクリプトを自動で実行してモバイルまたはWebアプリケーションとユーザーの対話をシミュレートし、仮想ユーザーの観点からこれらのエンドポイントのパフォーマンスと可用性を監視できます。これにより、ユーザーに影響を与える前に、応答時間の遅さや高いエラー率、機能の欠落などの問題を特定できます。
リアルユーザー監視(RUM)は、アプリケーション、Webサイト、またはモバイル・アプリケーションと実際のユーザーとのやり取りをリアルタイムで監視し、分析する機能です。ITチームはユーザーの行動全体を監視し、ユーザー体験を混乱させる可能性のあるパフォーマンスの問題について、即座に通知を受け取ることができます。根本原因を自動的に分析し、コンテキストに沿った洞察を得ることで、こうした問題を迅速に解決するために必要なすべてのデータが得られます。
Instanaは、アプリケーション、Webサイト、モバイル・アプリケーション、その他の重要なエンドポイントにおけるエンドツーエンドのデジタル体験をリアルタイムで可視化します。詳細かつコンテキストに沿った洞察は、関連するユーザー・セッションに固有のトレース、ログ、メトリクスから自動的に導き出される根本原因の分析を通じた、MTTDとMTTRの大幅な削減に役立ちます。
重要なエンドポイント全体でユーザー・エクスペリエンスを継続的に監視および分析し、ユーザーの行動、基本設定、パターンを理解します。エンド・ユーザー体験の監視(EUEM)から得られる洞察は、既存のユーザー体験を向上させるだけでなく、ユーザーの期待を超えるスピードで変革を起こすのにも役立ちます。
Instanaのパフォーマンス分析機能は、ページ読み込み時間やリソースの使用率などのメトリクスを含む、アプリケーションのパフォーマンスに関する豊富なデータと洞察を提供します。InstanaはAIと機械学習を使用して、データを自動的に分析し、パターンを特定し、ユーザーに影響を与える前に潜在的な問題をチームに警告します。
Instanaのデジタル・エクスペリエンス監視(DEM)は、リアルユーザー監視と外形監視のデータを組み合わせることで、ユーザー体験の監視データに信頼できる唯一の情報源を提供します。これにより、ITOpsと開発チームは、ユーザーのアクティビティーと嗜好をよりよく理解し、ユーザー体験の問題を可能な限り効率的にトラブルシューティングできるようになります。
Instanaは、IBM Turbonomicなどのネットワーク監視ツールやログ管理ツールをはじめとするその他の監視ツールと連携し、プラグインやアプリケーションの再起動を必要とせずに、ITインフラストラクチャー全体にわたるアプリケーション・パフォーマンスを包括的に可視化します。
合成モニタリングは、エンド・ユーザーが異なる場所からアプリケーションに対して行うアクションをシミュレートすることができ、可用性や応答時間などのパフォーマンス特性について、ユーザー・セッションとユーザー・アクションを特定の間隔で継続的に監視するのに役立ちます。
Instanaの合成モニタリング機能を使用すると、アプリケーションを監視するための合成テストを作成できます。たとえば、HTTPActionまたはpingテストを作成して、Webサイトの可用性を監視できます。これらのテストは、特定の間隔で継続的に実行するよう構成できます。テストが失敗した場合に通知する、スマート・アラートを作成することもできます。
スマート・アラートを使用すると、関心のある場所の合成テストが予期せず失敗した場合に、アラートを受け取ることができます。他のアラートのユースケース向けのブループリントも近日追加予定です。合成モニタリング用のスマート・アラートは、APIまたはユーザー・インターフェースを使用して作成できます。詳細はこちらをご覧ください。