世界的なアイコンを変革し、イノベーションを実現

ウィンブルドン・スタジアムの全景

課題

毎年夏、ウィンブルドンはマッチポイントさながらのプレッシャーにさらされます。数千もの試合、何百万件ものファンとのやり取り、そして世界中の観客が、世界でも特に注目を集めるスポーツ・イベントについて、洞察やストーリー、分析をリアルタイムで得ることを期待しています。
 
課題は、単にファンの期待に応えることだけではありません。一貫した対外的なイメージを維持しながら、その舞台裏で複雑なデジタル・エコシステムをモダナイズすることです。
 
多くの企業は、現在求められている要件を想定して設計されたものではないインフラストラクチャーを引き継いでおり、その負担は年々増しています。ウィンブルドンが直面した課題は、あらゆる業界の組織が抱えるものと同じです。つまり、自らの本質を損なうことなく、いかに未来に向けた基盤を築くかという課題です。

交差する線で結ばれた色付きの円からなる抽象的なネットワーク図。明るい背景に、黄色の中心ノードと、その周囲に緑色と紫色のノードが配置されています。
200 1877年に行われた最初の試合の観客数 55万 2026年の観客数、現地観戦者数の最多記録 130万 2026年のチャンピオンシップ期間中のアプリ・ユーザー数 1,270万 2026年のチャンピオンシップ期間中のWimbledon.comユーザー数

重要なポイント

テニスでは、一瞬のためらいがポイントを左右します。ビジネスでは、ためらいは勢いを左右します。
 
没入感があり、ニーズに応える体験を提供できなければ、著名なブランドでさえ、若年層やデジタル・ネイティブ層の関心を失うリスクがあります。しかし、ウィンブルドンの運営陣は、重要なのはファンだけではないことを理解していました。選手、会員、チケット保有者、放送事業者、トーナメント・スタッフのすべてが、信頼性の高いデジタル・サービスを必要としています。
 
ウィンブルドンが必要としていたのは、単なるテクノロジーのアップグレードではありません。多様なオーディエンスや関係者のニーズに応え、変化する期待に合わせて継続的に進化できるアーキテクチャーが必要でした。そこで、今後どのような変化にも対応できる基盤を構築するため、信頼できるパートナーに支援を求めました。

会場の外にある芝生の丘に大勢の人々が集まり、ウィンブルドンの大型スクリーンで観戦している。
テニスボールが緑色のラケットに当たる様子。動きと衝撃を表すため、ラケットが連続して描かれている。

ゲーム・プラン

IBMは、ウィンブルドンが2つの目標を同時に追求できるよう支援しました。すべての関係者により豊かなエクスペリエンスを提供することと、そうしたエクスペリエンスを支えるデジタル基盤を刷新することです。このアプローチは、包括的なデータ管理、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャー、高度なAI、自動化されたIT運用を軸として一体的に再設計することで、IBMがよりスマートなビジネスを構築する方法を反映しています。
 
IBM watsonx®プラットフォームを活用し、ウィンブルドンはMatch Chat、Likelihood to Win、Key MomentsなどのAI搭載機能を導入しました。これらのツールは、試合のリアルタイム・データをタイムリーな洞察に変換し、ファンがコート上で繰り広げられる試合をより深く理解し、楽しめるよう支援します。
 
IBMは舞台裏で、インフラストラクチャーのモダナイズ、技術的負債の削減、デジタル資産からの新たな価値創出に向けて、コンテンツ運用を再構想し、デジタル・アーキテクチャーを再設計しました。たとえば、IBM Bob™プラットフォームを活用し、1万5,000を超えるデジタル資産を1時間足らずで最新のアプリケーションへ移行しました。これにより、数十年にわたって蓄積されたコンテンツの価値を維持しながら、ワークフローを迅速化できました。

影響

最も重要な成果は、単一の機能ではなく、毎年のトーナメントの前・期間中・終了後を通じて、データ資産から生み出される価値を見極めるための、より強固な基盤を構築したことでした。


IBMは、ウィンブルドンが将来のイノベーション、ガバナンス、投資判断を支えるAI運用モデルを確立できるよう支援しています。テクノロジー・スタックの強化に加え、新たな機能によって、今後数年間にわたり価値をもたらす新たな機会を生み出すことができます。

ファン向け

リアルタイムの洞察、インタラクティブな機能、パーソナライズされた会話型エクスペリエンスにより、すべての試合を生き生きと体感できます。

チーム向け

生成AIを活用した、連携性の高いインテリジェントな基盤により、手作業を減らし、より価値の高いストーリーテリングが可能になります。

ブランド向け

ウィンブルドンは、あらゆるデジタル・チャネルで、より迅速かつダイナミックにコンテンツを提供し、世界的な存在感を高めています。

結論

ウィンブルドンは、150年近くにわたり、スポーツ界を代表する歴史ある存在として歩みを重ねてきました。ファン向けのイノベーションと抜本的な運営のモダナイゼーションを組み合わせることで、世界的なリーチをさらに拡大し、あらゆる関係者とのつながりを強化するとともに、次世代のテニスを支えるデジタル基盤を構築し続けています。


人々がアプリや画面を通じて目にしているのは、はるかに大きなトランスフォーメーションの表層にすぎません。その変革は、世界で最も著名なスポーツ・イベントの1つであるウィンブルドンの運営、イノベーション、成長のあり方そのものを変える可能性があります。これは単なるモダナイゼーションではありません。あらゆる業界に通じる、勝つための戦略です。

270万以上 トーナメント全体で年間に収集されるデータ・ポイント数 1万5千 わずか47分で移行されたデジタル資産数
大勢の観客が集まる芝生のテニスコートと、主要大会が開催されるスタジアム施設。

UFCは、AIによってアクションとインサイトの間のギャップを埋めています

試合当日は、ファイターだけでなく、タイミング、精度、そしてパフォーマンスのすべてが勝敗を左右します。UFC社は、これと同じゲーム・プランをライブ配信に適用しています。UFC社はIBMとともにAIをトレーニングし、すべての試合に関するリアルタイムの洞察を提供することで、総合格闘技(MMA)の最高峰のステージにおける分析の質を向上させました。データ、AI、そして明確な目的が融合し、卓越したパフォーマンス、ストーリーテリング、そしてファン体験が瞬く間に変革されていく様子をご覧ください。

IBMとUFCのパートナーシップを表現した抽象的な2Dイラスト。
手入れの行き届いたゴルフコースのフェアウェイ。背の高い木々に囲まれ、雲が浮かぶ青空が広がっている。

ゴルフからAIについて何を学べるでしょうか

マスターズとIBMは、独自の過去データと最新のエージェント型AIを組み合わせることで、卓越したデジタル・ファン・エクスペリエンスを実現しました。しかし、これは単なるスポーツの物語ではありません。イノベーションと目的が結び付くことで何が可能になるのかを示す好例です。組織にとって意味のある形でAIをどう活用できるかを示すデジタル・プラットフォームです。自社ならではの強みをどう生かして、より深いつながりを生み、長期的なロイヤルティーを築き、成果をもたらすかを示しています。

経営幹部の思考の拠点

信頼できる洞察、実際のアプリケーション、エグゼクティブの視点に基づく明確な方向性、すべてをオールインワンで実現します。エージェント型AI、データ、モデル、オートメーション、ガバナンス、セキュリティーにわたる経営幹部向けの開発コンテンツはこちらをご覧ください。

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