O-I社は、IBMビジネス・パートナーであるDXC Technology社の協力を得て、Db2プラットフォームにデータを移行することを決定しました。「長年にわたるIBMとの関係性のなかで、総所有コストを検討するだけでなく、信頼できる企業と提携できる機会のすばらしさを実感していました」とMasney氏は言います。
ただし、この規模の移行には、綿密な協力関係とテクノロジー・パートナーの強力なサポートが不可欠です。Masney氏は言います。「移行が正しく、完全に完了したことを確認する必要があります。幸いなことに、IBMでは、他のベンダーのデータベース・プラットフォームからIBM Db2に移行するための方法論が確立されています。その方法はよく知られており、十分に文書化されています。移行プロセスは時間通り、予算通り、計画通りに進み、非常にうまくいきました」
軽微な問題が発生した場合でも、IBMのチームはすぐに解決できるように待機していました。「IBMのチームは、頼りになりました。まさにチームの一員でした」とMasney氏は言います。
OI Glass社のように地理的に広範囲にわたって事業を展開する組織では、このような大規模な移行中のダウンタイムを回避することは困難です。アジアでは機能しても、北米では機能しない時間帯が生じる可能性があり、その逆も同様です。移行プロセスを1つ進める度に、OI Glass社、DXC Technology社、IBMのチームはテスト・ランを実施しました。このプロジェクトには、6か月間で100以上の移行があり、週末のみに実行しました。
「従業員には、気付かれもしませんでした」とCase氏は言います。「金曜日に営業を終了した際にSAPを使用していましたが、月曜日に戻って来て、そのまま使用を再開しました。基盤となるデータベースが変更されたことにまったく気付きませんでした」