ライオン株式会社
DMPで日常生活に潜むインサイトを発掘し、生活消費財を差別化

オーラルケア製品や衣料用洗剤など、暮らしに根付く生活消費財を提供するライオン。こうした生活消費財は機能の差が顕著ではないため、マーケティング戦略において差別化しにくいという課題がありました。そこでライオンが注目したのは、何気ない日常行動に潜むインサイトです。日常生活における課題や不満、喜びなど、当人も意識していないインサイトを発掘し、マーケティングに生かすことで、満足度や売上向上を目指しました。そのインサイト発掘基盤としてDMP(Data Management Platform:データ基盤)を構築。現在さまざまな検証を進めています。

ビジネス上の課題

台所用洗剤やオーラルケア製品など、長年愛され続ける生活消費財ブランドを多数展開しているライオン。しかし近年、生活消費財は品質や機能面で顕著な差はなくなり、差別化を行うマーケティング戦略の確立が非常に難しくなってきました。また顧客とのコミュニケーションチャネルも多様化する中、「生活者の心に残るメッセージをどう組み立て、どのように届けるか」というコミュニケーション戦略も大きな課題となったのです。

そこでライオンが目を向けたのが、日常生活にあるインサイトです。普段の生活に潜む、言語化できない課題やニーズを発掘することで、「生活者の課題を解決する商品を効果的に訴求できる」と考えました。

こうしたインサイト発掘には、アンケート調査など従来の方法では限界があります。そこで考えたのが、DMPを活用したインサイトの発掘でした。

ソリューション

日常生活に潜むインサイトを見つけるには、「何がその行動や習慣のきっかけになるのか」を分析しなくてはなりません。そのためには、一人の人間に紐付いたかたちで行動ログを蓄積し、自由に分析できる環境が必要です。そこで、ライオンは統一IDに行動ログを紐付け、さまざまなデータを集約して分析できるDMPを構想しました。

そのDMP構築に向け、ライオンがパートナーに選んだのがIBMでした。グローバルで培った技術力とプロジェクトマネジメント力に加え、最先端のAIテクノロジーを持ち、しかもマーケティング課題を解決・実行するまでをデザインする専門部隊「インタラクティブ・エクスペリエンス」が揃う総合力が魅力だったと比留間氏は語ります。

IBMはライオンの課題を整理するために、IBM Garageのコンサルティングサービスでデザインシンキングを応用したワークショップを実施して問題を明確化し、理想とするDMPの構築と実証に取りかかりました。

効果と今後の展望

現在、ライオンはIBMと共に、DMPを活用してインサイトの抽出を進めています。どんなデータをどのように分析すれば意味のあるインサイトが見つかるのか、明確な法則はまだ見えておらず試行錯誤の最中です。

しかし少しずつ、成果の兆しが見えてきました。一例を挙げると、自社ユーザーと他社ユーザーにおける性格や価値観の違いが把握できたそうです。これをマーケティング戦略にどう生かしていくかは今後の課題ですが、生活者の行動理解に関し、確かな手応えがあったのです。

DMPの進化はまだ続きます。その傍ら、IBMの持つ最新テクノロジーに関する知見やマーケティングのノウハウが、ライオンの取り組みを支援し続けることでしょう。

事例についてのお問い合わせ

当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、事例PDFよりご覧いただけます。

 

システム開発だけでなく、顧客との密なつながりを実現するまでサポートしてくれるパートナー。 比留間 徹氏 コミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション開発室 ライオン株式会社
次のステップ
事例PDFをダウンロード お問い合わせはこちら

Copyright IBM Corporation.日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21

IBM、IBMロゴ、ibm.com、およびIBM Consultingは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。 他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、https://www.ibm.com/jp-ja/legal/copyright-trademarkをご覧ください。

本事例は最初の発行日の時点で得られるものであり、随時、IBMによって変更される場合があります。すべての製品が、IBMが営業を行っているすべての国において利用可能ということではありません。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本書に掲載されている情報は現状のまま提供され、第三者の権利の不侵害の保証、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任なしで提供されています。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。

本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
記載の事例は特定のお客様に関するものであり、全ての場合において同等の効果が得られることを意味するものではありません。効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。製品、サービスなどの詳細については、弊社もしくはビジネス・パートナーの営業担当員にご相談ください。