画像センシング技術で社会に貢献すべく独立、SAP S/4HANAなどによる基幹システムをわずか2年でクラウドに実現
i-PRO株式会社
施設に設置されたi-PROカメラの接写

先進的な画像センシング技術の提供により、社会の安心安全に貢献すべく、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)から事業分離して設立されたi-PRO(アイプロ)株式会社(以下、i-PRO)。
大企業の一事業部門がグローバル企業として独立する上で大きな課題となったのが、基幹システムや製品開発・設計システムなど、企業活動を支える多くのシステムをわずか2年で準備することでした。業界標準パッケージでクラウド・ファーストによる導入を決めた同社は、核となるSAP S/4HANAやSalesforceなどの導入パートナーとして強い信頼関係を築けるIBMを選びます。マルチベンダー体制で進められたプロジェクトは多くの困難に見舞われながらも当初の予算と期間で完遂。i-PROのビジネスをデジタルで大きく飛躍させる土台が整いました。

ビジネス上の課題

i-PROは2019年10月、パナソニックで防犯カメラや画像解析、顔認証、医療用カメラなどの画像センシング事業を担ってきた組織が事業独立して誕生しました。同社は「オープンポリシー」と「タイムベース競争」という2つの成長戦略を掲げ、日米欧中亜に構える7カ国11拠点でグローバルに事業を展開しています。
パナソニックからの完全独立に際して大きな課題となったのが、事業を成り立たせるために必要なシステム環境を一から準備し、2022年10月の独立期限までに旧システムから移行することでした。この中には、経営、会計、購買、販売、生産管理などのERPシステムをはじめ、営業支援・管理(SFA)システム、製品開発・設計(PLM/ALM)システム、ITインフラなど、広範かつ多岐にわたるシステムが含まれていました。

私がIBMを推した最大の理由は『信頼関係』です。当社の命運をかけたこのプロジェクトでは、さまざまな困難に直面することが予想され、それに柔軟かつ適切に対応していただけることが重要でした。つまり、最終的には信頼関係が最も大切であり、それを一番強く築けると確信した相手がIBMだったのです。 中尾 真人氏 代表取締役会長 兼 CEO i-PRO株式会社
ソリューション

短期間でのシステム構築と移行を実現するために、i-PROは各拠点の業務を業界標準パッケージに合わせて標準化し、クラウド・サービスをフル活用するアプローチを採ります。中核となるERPにSAP S/4HANA、SFAにSalesforceを選定した同社は、クラウド・インフラ(IaaS)と合わせた導入パートナーとして、最も強い信頼関係を築けると考えたIBMを選びました。コロナ禍の中、フルリモートのマルチベンダー体制で進められたプロジェクトは、途中フォールバック環境が廃止されるなどの困難に見舞われますが、i-PRO経営陣の強いリーダーシップの下、当初の予算と期間で完遂しました。

効果と今後の展望

2022年10月に完全切替を終えた現在、i-PROの経営陣や各拠点では新i-PROシステムの効果をすでに実感しています。北米拠点では一元化されたデータを活用して顧客向け在庫情報ポータルを開設したほか、営業支援のためのダッシュボードの導入を検討しています。また、経営陣はこれまで社内の各所から1カ月かけて収集していた経営管理情報を、ダッシュボードでいつでも確認することが可能となりました。ただし、現在のシステムはi-PROを経営していくうえで必要最小限のものに過ぎません。i-PROは今後、同社のビジネスを一層進化させるためにサプライチェーンやエンジニアリングチェーンのデジタル変革を進める計画です。

i-PRO社ロゴ
i-PRO株式会社について

監視カメラ業界で60年以上の経験を持つi-PRO株式会社(ibm.com外部へのリンク)は、高品質のCCTVカメラとセンサーを製造しています。現在では、画像解析、顔認識、映像証拠管理ソリューション、医療機関向け内視鏡や顕微鏡も提供しています。日本に本社を置き、1,400人の従業員を擁し、アジア、北米、ヨーロッパで事業を展開しています。

次のステップ
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2023年2月

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