「当社は多くの企業にとってミッションクリティカルな存在です」と、ExaVault Inc.社の最高経営責任者(CEO)であるDavid Ordal氏は説明します。同社のソリューションは、Disney社、Adobe社、Xerox社、Zillow社などの顧客向けに年間20億件のファイル転送を支援しています。

ExaVault社の顧客の大半は、自動化されたシステム間ファイル転送を実行しています。例えば、販売時点情報管理システムから分析プラットフォームや在庫管理システムへのデータ移動などが挙げられます。ExaVault社のAPIは、1分あたり平均して35,000件の要求を処理しており、毎日の呼び出し数は5,000万件を超えます。ファイル転送は自動化されているものの、転送の両側にいる関係者は、これらの自動化に依存してビジネス上の意思決定を行っています。

「もし私たちのシステムがダウンすれば、お客様に金銭的な損失が発生することになります」とOrdal氏は言います。

ExaVault社の個々の顧客のリスクは高く、顧客ごとに若干異なる方法でExaVaultを使用しています。多くの場合、開発者APIを使用してカスタム機能を作成しています。あらゆる問題がExaVault社の顧客全体に影響を与えるわけではありません。事実、処理速度の低下は単一の顧客だけに発生するケースがほとんどです。とはいえ実際に問題が発生した場合には、ExaVault社のチームはその顧客で何が起きているのかを調べて問題をデバッグできなければなりません。

IBM® Instana® Observabilityソリューションに移行する前にExaVault社が使用していた監視システムは、顧客別の詳細な情報を取得することがほとんど不可能な仕組みになっていました。「トランザクションにユーザーIDのタグを付けて特定の顧客の問題に絞り込むという処理ができませんでした」と、ExaVault社の上級バックエンド・エンジニアであるTom Fite氏は説明します。平均化されたデータでは、顧客ごとの問題が完全に失われてしまうことすらあります。単一の顧客で処理速度の低下が発生していても、全体像しか把握できない監視システムではまったく問題が見えてきません。

ExaVault社は

56.6%

のMTTR短縮率を達成

さらに

99.99%

の可用性を実現

高速で分かりやすい可視化

新しい監視ソリューションを探し始めたExaVault社が最も重要視していたのは、指標をアカウント別に細かく表示して、顧客で発生している「エッジ・ケース」の状況を調べる機能でした。その他の優先基準はコストとユーザー・インターフェースですが、どちらも過去のベンダーのペイン・ポイントとなっていたものです。

「一部のAPMベンダーの費用は非常に高額です。アプリケーションを拡張して多数のマシンで監視をすると、特に高額になります」とFite氏は説明します。

ソリューションの導入にあたり、ExaVault社は様々なソリューションのスタック・トレース、データベース呼び出し、スループット、データ保存ポリシー、インフラストラクチャー監視などの機能を比較・検討しました。その中でInstanaを選んだ大きな理由は、技術系ユーザーではないユーザーにも分かりやすいグラフィカル・ユーザー・インターフェースを採用している点でした。

「私は良いユーザー・インターフェースが根っから好きなのです」と Fite氏は言います。「それに良いインターフェースは、問題が解決したことをチームの他のメンバーに説明するときにも助かります。私より技術的経験が浅い人が相手の場合は、特にね」

オフィスで女性がノートPCを使ってプレゼンテーションをしている

迅速な問題解決とアップタイムの向上

ExaVault社は、Instanaを使用してAPIのパフォーマンスを監視し、エラーの追跡、デバッグ、およびアラート生成を行っています。ExaVault社が日常的に確認している最も重要な指標は待ち時間です。「すべての顧客に良好な環境を提供できていることを確認する必要があります。待ち時間が2秒以上発生すると顧客は離れる可能性があるのです」とFite氏は言います。

しかしInstanaの導入により、Fite氏が一日中ダッシュボードを見る必要はなくなりました。異常が発生すれば、代わりにInstanaがSlackの専用チャネルにアラートを送信してくれます。

アカウント・レベルの監視については、ExaVault社はInstanaのソフトウェア開発キット(SDK)を使用して、API呼び出しを受け取るたびに呼び出しにメタデータを割り当てるようにしています。その結果、Fite氏は膨大な数の変数を使用してフィルタリングできるようになりました。中でも最もよくあるユース・ケースは、アカウント別のフィルタリングや、アカウント内の個々のユーザー別のフィルタリングです。「概要レベルでは確認できない問題がユーザーに起きている場合には、ドリルダウンしてユーザーの情報を確認するだけで実際にトラブルシューティングすることができます」とFite氏は言います。

ExaVault社がInstanaを使用し始めて以来、顧客に影響を与えたバグの平均修復時間(MTTR)は56.6%も短縮されました。さらに、プラットフォームの処理速度の低下やダウンタイムも大幅に減少しました。以前のアップタイムは99.51%でしたが、今では99.99%に達しています。「設定した目標を私たちは実現しています。問題への可視性が向上したからこそ、目標を実現できたのです」とFite氏は説明します。

それどころか、Instanaを使用するまでは存在することさえExaVault社が認識していなかったバグもありました。 Instanaをセットアップして数日も経たないうちに、ExaVault社はメモリー・キャッシュを過度に照会して正常に保存していないバグがソフトウェアにあることを認識しました。これまで見えなかったそのバグを修正することで、アプリケーション・サーバーの負荷がただちに削減されました。

仕事仲間が新しいアイデアについて話し合っている

イノベーションのための時間を獲得

「業務をはるかに速く処理できるようになったので、私たちの技術的負債は減っています。チームは、バグ対応に終日かかりきりになることはなくなり、より多くの時間を新機能やロードマップの計画に費やせるようになりました」と、ExaVault社のマーケティング責任者であるEddie Castillo氏は言います。

近い将来、大きなプロジェクトがいくつか控えています。Instanaで堅固な内部テストを実行できなかったとしたら、APIの改良機能をデプロイする際にバグがすり抜けて入り込む可能性について、Fite氏はさらに気を揉んでいたことでしょう。「Instanaのおかげで、変更版の性能を現行バージョンより高くできるでしょう」とFite氏は言います。

ExaVault社は、自社製のコンテナ・オーケストレーション・システムをKubernetesへ移行する取り組みも行っています。最後に、ExaVault社は、将来のデプロイの前後でパフォーマンス指標を比較できるように、Instanaのデプロイ追跡機能を使用し始めたことに期待を寄せています。

「今度のロードマップでは、これらのツールがなかったら、自社のテクノロジー・スタックを監視することはできないでしょう」とCastillo氏は言います。「以前はTomがデスクトップに無数の端末ウィンドウを開いていたものです。 しかし今ではこれらのツールを導入したおかげで、多様化と複雑さを増すアーキテクチャー全体を可視化できるのです」

Exavault社のロゴ

ExaVault Inc.社について

ExaVault社(外部リンク)は、100カ国以上であらゆる規模の企業にFTPおよびファイル共有ソリューションを提供しています。同社のソリューションは、モダンなインターフェースを使用して従来のFTP/SFTPを拡張し、プラットフォームやタイム・ゾーンを超えた安全なコラボレーションと共有を可能にしています。ExaVault社は2009年に設立され、本社はカリフォルニア州サンラモンにあります。

Instana社のロゴ

Instana社(IBM企業)について

Instana社(IBM企業)は、複雑でモダンなクラウドネイティブ・アプリケーションを運用している企業に対して、アプリケーション・パフォーマンスの自動監視機能(外部リンク)を備えたエンタープライズ可観測性(外部リンク)プラットフォームを、アプリケーションの稼働場所によらず(オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドのほか、モバイル・デバイスやIBM Z®メインフレーム・コンピューターも含む)提供しています。

Instana社のAI駆動の検出機能により、ハイブリッド・アプリケーションの内部深くのコンテキスト依存関係を検出することで、モダンなハイブリッド・アプリケーションを管理できます。Instana社は、開発パイプラインも可視化するので、クローズドループのDevOps自動化を実現する役にも立ちます。

これらの機能により、アプリケーション・パフォーマンスの最適化、イノベーションの実現、リスクの軽減を実施しているお客様のために必要とされる実用的なフィードバックを提供して、DevOpsの効率の向上、ソフトウェア・デリバリー・パイプラインの価値の向上を支援できると同時に、サービス・レベルおよびビジネス・レベルの目標を実現できます。

詳細については、instana.com(外部リンク)を参照してください。

 

ソリューション・コンポーネント

IBM® Instana® Observability

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2022年11月

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記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本書に掲載されている情報は現状のまま提供され、第三者の権利の不侵害の保証、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任なしで提供されています。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。