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ENCLAVAMIENTOS Y SEÑALIZACIÓN FERROVIARIA (ENYSE), S.A.U.社

共同での開発作業と持続可能性に配慮した設計
ENYSE社+IBM
電車の車両基地の俯瞰図
将来の計画

地球上で人と貨物を移動する方法は世界の二酸化炭素レベルに多大な影響を及ぼします。ここ数年、特に国連の持続可能な開発目標が採択されて以来、欧州輸送セクターでは持続可能性をより重視するポリシーと運営の採用圧力の高まりが感じられます。

鉄道業界向けソリューションの開発と販売を手掛けるENCLAVAMIENTOS Y SEÑALIZACIÓN FERROVIARIA ENYSE, S.A.U.社(ENYSE)はこの目標達成に貢献するため、カーボン・フットプリントを低下させる形で社内の反復業務と設計作業を刷新する方法を検討し始めました。特に、製造プロセスをよりきめ細やかで臨機応変に制御する戦略に重点を置くことで、各段階で持続可能目標の追跡、検証ができるようにしたいと考えました。

ENYSE社はまた、実現可能ツールを模索し始める際に、どのようなソリューションを選択するのであれ、鉄道業界を規律する複雑に入り組んだ各種基準(国際、現地、安全、機能、開発)をすぐ取り込み、適合できるソリューションである必要性も認識していました。

可視性があり検証可能なバーチャル設計

ENYSE社は包括的な調査を経て、IBM Engineering Lifecycle Managementソリューションを選択しました。このソリューションはエンドツーエンドの制御プラットフォームで、異なるチームとプロジェクト間のコラボレーションを円滑化します。さらに、透明性を促進するために、付属する追跡可能ビュー(別名デジタル・スレッド)を活用して、マネージャーと利害関係者が開発プロセスの各段階での要件を持続可能性と設計の両面から監視、検証できるようにしました。

同時に、可視性と追跡可能性を向上するためにIBM Engineering Publishingモジュールも導入し、要件の定義、検証、アーキテクチャー、設計文書の生成を合理化し、自動化を支援するカスタム・テンプレートを従業員が作成できるようにしました。

ENYSE社はOpen Services for Lifecycle Collaboration(OSLC)フレームワーク内にこれら新規ツールを導入しました。このフレームワークは、サードパーティーの統合を簡素化し、相互接続性と効率性の高いワークフローを作成する戦略です。

カーボン排出量とコストの削減を達成

ENYSE社は適切なツールがそろった現在では、持続可能性の義務を履行しつつ、改善を促進する万全の態勢にあります。特に、テスト作業の多くを仮想戦略に移行して、代替策となるデジタルツインを採用することができました。この移行により、実世界での連絡時間、製造と炭素関連コスト、現場でのテストが不要になりました。

このソリューションでは段階ごとに可視化と追跡が可能なため、社内における設計と新規プロジェクトの個別コンポーネントの再利用が促進されています。その結果、市場投入までの時間が短縮し、廃棄物の削減が加速しています。加えて、IBMソフトウェアのレポート作成機能により、明確な資料とテスト・データを取得できるようになり、監査人と利害関係者を報告先とするさまざまな基準への準拠管理に役立っています。

最後にIBM Engineeringソフトウェアに備わるコラボレーション機能がENYSE社の設計チームから好評を得ていることに触れておきます。Webベースの環境であるため、ユーザーはあらゆる場所から設計とドキュメントにシームレスにアクセスできます。もちろん、必要なアクセス権限があることが前提です。このような利便性はリモートワーク、外部プロバイダーとのコラボレーション、社内の各チームや場所の間で交わされる全体的コミュニケーションの円滑化に役立っています。

About ENCLAVAMIENTOS Y SEÑALIZACIÓN FERROVIARIA ENYSE, S.A.U.社について

ENYSE社((ibm.com外部へのリンク)は鉄道業界特有のニーズに焦点を当てたソリューションとサービスを開発、販売しています。1924年の創業以来、信号と安全システムの製作を専門分野としつつ、各種鉄道網(一般、貨物、高速など)向けに電力と電気通信に関する管理と保守サービスも提供しています。スペインのマドリードに本社があり、チリ、アルジェリア、ブラジルにも拠点を構えています。

製品・サービス IBM Engineering Lifecycle Management IBM Engineering Lifecycle Optimization - パブリッシング

用途を定めて構築

IBM Engineering Lifecycle Managementでイノベーションの土台を築きましょう。設計から実行に至る各段階で、共同作業、検証、報告が徹底されます。

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2024年2月、米国で製作。

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引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBM製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストや結果の特性は、クライアントごとの構成や条件によって異なります。お客様のシステムおよびご注文のサービス内容によって各クライアントの結果は異なるため、一般的に予測される結果を提示することはできません。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。

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