ビジネス上の課題
Continental Foods社は、さまざまな地域の嗜好に対応した幅広いレパートリーの製品展開により、急成長を遂げています。同社はこの成長を持続させるために、製品のパフォーマンスをより綿密に追跡することに着手しました。
概要と経緯
同社は、IBM CloudにPlanning Analyticsソリューションを実装して、製品売上の詳細をよりよく把握することで、より良い意思決定の基盤となる正確な予測に役立てています。
成果
貢献
売上促進の意思決定を容易にすることで、収益増加に貢献ブースト
変化する市場で同社がより迅速に対応できるようにすることで、競争力を高める向上
有用なデータやレポートへのアクセスを促進することで、従業員の生産性を高めるビジネス上の課題の詳細
地域のベストを考えることが、グローバルな成長を実現

味覚は主観的なものであり、国や地域によって食習慣や好みは大きく変化します。ある国の住民がおいしいと思うものでも、隣の国の人はあまりおいしくないと思うかもしれません。
Continental Foods社はヨーロッパ各国においてスープのセクター・リーダーであり、人気のソース・ブランドも数多く販売しています。同社は、ヨーロッパ各地での味の好みの違いを深く理解することで、長期的な成功を収めてきました。
Continental Foods社のグループ会計・統合マネージャーであるVince Mertens氏は、次のように説明します。「当社では創業当初より、食品ビジネスで国際的な成長を遂げるには、地域ごとの違いを考えることが重要であると認識していました。当社では地域の好みに応じて製品を差別化していますので、ベルギー、フランス、ドイツ、スウェーデン、フィンランドの消費者の皆様には、それぞれ異なる味わいのスープとソースをお届けしています。例えば、ベルギーの消費者が大好きなスープが、必ずしもフランスで大ヒットするとは限らないことも学びました」
長期的なサステナビリティーを確保し、将来の成長を確かなものにするための強固な基盤を築くために、Continental Foods社はフレッシュで新しい食品ブランドをリリースすることで常に革新を続けています。新製品の売れ行きが芳しくない場合に迅速に方針を変更できるようにするため、同社は効率的な予算編成プロセスのサポートと意思決定強化を図るために、ヨーロッパ全体の業務についてより詳細な洞察を得たいと考えていました。
“ IBM Planning Analyticsは、販売実績のドリルダウンに貢献しています。この情報を使用することで、生産とマーケティングに関する意思決定を最適化して利益を最大化できるため、収益の向上に役立っています。 ”
— Vince Mertens氏, グループ・アカウンティング・アンド・コンソリデーション・マネージャー, Continental Foods社
概要と経緯の詳細
クラウドでの計画
Continental Foods社は、ビジネス上の意思決定を改善するためにIBM CloudでホストされるIBM Planning Analyticsソリューションを実装することにしました。同社はこのテクノロジーを使用して、年間予算の作成、財務報告書の作成、履歴データと予測データの分析を最適化しています。
「ここ数年、Continental Foods社はクラウドベースのIBM Analyticsソフトウェアを使用して、企業全体と個々の販売部門の両方の財務実績を評価してきました」とMertens氏は言います。「当社はより強力なレポート作成機能の導入と使いやすさの向上を図るために、IBM Planning Analyticsの最新版リリースに合わせてアップグレードすることを決断しました」
Continental Foods社は、Planning Analyticsソフトウェアを使用して実際の売上を追跡し、毎月の予測と比較しています。四半期ごとに同社は予算を見直し、その年の予測を更新します。Continental Foods社は、過去5年間の履歴データを使用して、さまざまな事業分野が経時的にどのように成長または縮小しているかを評価し、グループ全体の業績を把握しています。
また同社はこのソリューションを使用することで、SKU(Stock Keeping Unit)と品目番号ごとに、事業を展開する各国の純売上高と総売上高を抽出し、各地域で最高のパフォーマンスを発揮する製品を特定できるようになりました。
「IBM Planning Analyticsは非常に詳細なレベルで情報を提供してくれます」とMertens氏は言います。「Planning Analyticsで各SKUの売上と粗利益を計算し、ボタンをクリックするだけで様々な洞察を含むレポートを生成できます。これにより、上級管理者は効果的な戦略的意思決定に必要な包括的な情報に、すぐにアクセスできます」
Continental Foods社はPlanning Analyticsソフトウェアのクラウド・ホスト・バージョンを展開したことで、簡単なトラブルシューティングも利用できるようになりました。同社のITチームのメンバーが単独で問題を解決できない場合、チケットを送信するとIBMヘルプ・デスク チームが即座に対応します。Mertens氏はこう続けます。「IBMクラウドの高い可用性は、当社の予算編成プロセスを効率的に実行できるようにするためには不可欠です。もし過去数か月の間にIBM CloudでIBM Planning Analyticsにアクセスできなかったとしたら、当社のビジネスへの影響は相当なものだったでしょう」
“ お客様の好みが変化しても、IBM Planning Analyticsのおかげで非常に迅速に対応できるようになり、市場シェアの維持と拡大を実現しやすくなりました。 ”
— Vince Mertens氏, グループ・アカウンティング・アンド・コンソリデーション・マネージャー, Continental Foods社
成果の詳細
競争上の優位性をつかむ
この新たなソリューションを実装したことで、Continental Foods社はヨーロッパ全体の事業から幅広く洞察を獲得できるようになり、同社製品のターゲット市場に対する適性の確認に役立てています。
Mertens氏はこう述べています。「IBM Planning Analyticsは、販売実績のドリルダウンに貢献しています。これにより、どの製品がどの市場に適合しているかを突き止めることができます。この情報を活用して、生産とマーケティングの決定を最適化して最大の利益を得ることで、当社の利益を押し上げることができます」
Continental Foods社は、顧客の需要とその地域ごとの変化について継続的な洞察を得ており、競合他社よりも機敏に戦略を適応させることで競争上の優位性を確立しています。
「実際の売上高と、IBMソリューションを使用した予測との比較を監視することで、当社の製品が需要にどれだけ適合しているかを注意深く監視できます」とMertens氏は言います。「お客様の好みが変化しても、IBM Planning Analyticsのおかげで非常に迅速に対応できるようになり、市場シェアの維持と拡大を実現しやすくなりました」
Planning Analyticsソフトウェアを最新バージョンに移行したことで、Continental Foods社の従業員の効率性が向上しました。具体的には、同社のレポート作成、システム・メンテナンス、トラブルシューティングに費やす時間が削減されました。複数のユーザーがバージョン管理の問題なく同じデータを並行して処理できるため、生産性も向上しています。
Mertens氏はこうまとめます。「クラウドベース版のIBM Planning Analyticsを使用することで、当社のユーザーに簡単に拡張機能を展開できます。最新の開発環境により、当社の従業員の業務時間が短縮されただけでなく、必要な洞察にこれまで以上に簡単にアクセスできるようになりました。この最新バージョンを利用し続けることで、今後さらに新たなメリットが得られるでしょう。そのメリットを活かして、ヨーロッパ中の消費者にこれからも素晴らしい食品を提供し続けていきたいと思います」

Continental Foods社
Continental Foods社(ibm.com外部へのリンク)は、ヨーロッパの主要な食品会社の一社で、本社はベルギーのプールスにあります。同社はフィンランド、フランス、ドイツ、スウェーデンでも事業を展開しています。1,000人を超える従業員を擁するContinental Foods社は、年間純売上高で約4億ユーロを達成しています。
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