コグニウェア社(Cogniware, s.r.o.)は、革新的なAIベースの分析製品と一流のプロフェッショナル・サービスを提供し、クライアントが安全上の潜在的な脅威を特定し、疑わしい行動や犯罪の隠れたパターンを発見できるよう支援していんます。Cogniware社は、Argosと呼ばれるAI搭載データ分析プラットフォームでクライアントをサポートしています。Argosは、調査、詳細分析、パターン検索などのためのセキュリティ機能が満載のデータ分析ソリューションです。Argosプラットフォームは、様々なデータ形式を効率的に収集、リンク、分析するように設計されていましたが、Cogniware社はAIがこのプラットフォームの使いやすさをさらに向上させると考えました。
ArgosはAIを活用してより複雑なデータのやり取りを処理するため、迅速かつ正確なデータ分析が不可欠な法執行機関や商業銀行などの分野で特に役立つ可能性がありました。そのため、Cogniware社はユーザーエクスペリエンスを合理化して、同プラットフォーム全体の効率を高めることを目指しました。システムをさらに直感的で使いやすいものにすることで、ユーザーは自然言語を使用してデータを照会し、クライアントの特定のニーズに合わせてプラットフォームを調整できるようになりました。これは、Argosをすべての研究者に役立つようにするというCogniware社の取り組みを反映しています。
Cogniware社は、IBM watsonx.aiのLLMモデルをArgosプラットフォームに組み込むインテグレーションのパイロット(試験的導入)を実施すべく、IBM Client Engineeringとパートナーシップを組みました。同チームは、システムが自動的に分析パターンを生成して、ユーザーが自然言語でデータをクエリできるようにすることに重点を置きました。このパイロットにはCogniware社とIBMの担当者が参加し、数か月間実施されました。パイロットの対象範囲には、Cogniware社の内部データと外部データ・セットが含まれ、システムの機能を確実に評価することができました。
パイロット期間中、重要な要素は、LLMを使用してフリーテキストクエリを構造化された分析パターンに変換し、それによって誤った結果や誤解を招く結果をもたらす可能性のあるモデルのハルシネーションのリスクを最小限に抑えることでした。Cogniware社のセールスマネージャー、Dominik Regner氏は次のように述べています。「重要な意思決定には、正確な結果が必要です。ハルシネーションやLLMによるミスの余地はありません。」パイロットでは、テキストを要約してエンティティを抽出するためにLLMが組み込まれ、プラットフォームの全体的な効率が向上しました。「私たちは2つの主な目標に焦点を当てました。LLMを使用して非構造化ドキュメントを処理し、抽出した知識をグラフに追加できるようにすることと、自然言語を使用してグラフデータを効率的にクエリできるようにすることです。これらすべてを直感的で安全性の高い方法で行うことができます。当社のクライアントは、機密データの安全対策に対して絶対的な信頼性を必要としています。IBMチームの協力により、ビジネス指向のユーザーにセルフサービス分析ソフトウェアを提供するという当社の取り組みに大きな変革をもたらしました」と Cogniware社のプロダクトマネージャー、Martin Kovář氏は説明します。
パイロットは大成功を収め、Argosプラットフォームの機能とユーザーエクスペリエンスが大幅に向上しました。パイロットで使用されたアプローチにより、データ分析が高速化され、プロセスが大幅に使いやすくなったうえ、ユーザーは最小限のトレーニングで正確な結果を取得できるようになりました。さらに、LLMの統合により、大幅な時間の節約が実現しました。自然言語でデータをクエリできる機能のおかげで、さまざまな分野のユーザーにとってシステムがよりアクセスしやすく効率的になりました。
自然言語によるクエリによってユーザーアクセシビリティは50%向上し、データの処理と分析にかかる時間は65%短縮されました。
「両チームの専門知識を組み合わせた結果、Argosがより直感的でユーザーフレンドリーになり、大幅な進歩がもたらされました。このプロジェクトは、複雑なデータのやりとりを簡素化するwatsonx.aiの力を示しただけでなく、自然言語クエリを可能にすることでユーザーの学習時間を最小限に抑えることもできました」と、IBM Client Engineeringのビジネス・テクノロジー・リーダー、Alexandr Dobeš氏は述べています。
Cogniware社は、Argosの改良を継続し、データ分析とユーザーインタラクションをさらに最適化する予定です。この試験運用の成功は、Cogniware社のイノベーションへのコミットメントと、進化を続けるクライアントのニーズに応えるために最先端テクノロジーを活用する同社の能力を浮き彫りにしています。
Cogniware社(ibm.com外部へのリンク)はチェコ共和国を拠点とするソフトウェア会社で、IBMのビジネス・パートナーです。そのミッションは、AIベースの革新的な分析製品と、世界の潜在的な安全への脅威を特定するための優れたプロフェッショナル・サービスを提供することです。Cogniware社の主要な顧客は、法執行機関や国家情報機関から、商業銀行、通信事業者など、官民を問わず多岐にわたります。
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引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBMの製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。他の運用環境における実際のパフォーマンス、コスト、節約、またはその他の成果は異なる場合があります。