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BRUNATA-METRONA
BRUNATA-METRONAは、デジタル技術を使用して施設や家屋のエネルギー効率を大幅に向上させるという使命を担っています。同社は、SAP® ソリューションをIBM® Power® SystemsおよびIBM Storageに統合することで、インテリジェントなホーム・オートメーション機能を提供しています。これにより、お客様の満足度を高め、コストを削減し、さらに自社のビジネス・プロセスをも加速させています。
BRUNATA-METRONAは、何百万ものIoTセンサーからどのようにデータを組み合わせて分析し、顧客のためにインテリジェントなホーム・オートメーションを実現してエネルギー消費とコストを削減するのでしょうか?
同社は、IBM Power SystemsおよびIBM Storage上で実行されるSAP ERPアプリケーションを使用して、数百万のセンサーからのデータを統合して投資を最適化し、実践的な洞察を導き出しています。
地球温暖化による現実的な脅威が私たち個人レベルにまで迫っている中、エネルギーの無駄削減に取り組む動きが高まっています。家庭のエネルギー消費量を削減する1つの方法として、暖房システムの使用の最適化がありますが、その鍵となるのは高品質なデータの提供です。
ドイツのBRUNATA-METRONAは大学や研究機関と協力し、高度な分析、機械学習、人工知能を駆使して、一般的な暖房使用パターンを特定しています。また、暖房、水道、煙検知などのセンサーを管理し、膨大な量のデータをリアルタイムで処理しています。
BRUNATA-METRONAのCIO、Markus Hertrich氏は次のように述べています。「100万以上の施設や家屋を管理する暖房および水道サービス・プロバイダーとして、当社は、個人や地主よりも使用状況パターンをより詳細に把握できる立場にあります。世帯あたりの暖房の消費エネルギーを削減すれば、環境保護に役立つだけでなく、賃借人や家主の生活コストも削減できます」
同氏はさらに述べます。「私たちの目標は、インテリジェントなグリッド運用とスマート・ホーム・テクノロジーを利用してイノベーションを起こすことです。接続されたセンサーは家の中で何が起こっているかを把握するので、常に変化する状況に動的に対応できます。インテリジェント・オートメーションは、開いている窓など、追加のコンテクスチュアルな情報を考慮しながら暖房コントロールを調整できます。初期の結果では、当社のスマート・ホーム・オートメーション・ソリューションにより、入居者や家主の快適さを損なうことなく、暖房エネルギーの使用量を最大30%節約できることがすでに示されています」
ただし、膨大な量のスマート・メーターおよびセンサーのデータを取得して分析すると、既存の請求システムと管理システムに新たに大きな負荷がかかるという問題がありました。そのため、チームはより柔軟な請求モデルを実現すべく、ITインフラストラクチャーの再強化に目を向けました。
BRUNATA-METRONAは、財務、管理、販売、顧客サービスのプロセスを対象に、SAP ERP(ibm.com外部へのリンク)を含む、幅広いSAPアプリケーションを活用して業務をサポートしています。また、同社は SAP Utilitiesに加え、SAP Customer Relationship Management、SAP ERP Human Capital ManagementおよびSAP SuccessFactors Recruitingも使用しています。
最もビジネス・クリティカルなワークロードを高速化するために、チームは中核ITインフラストラクチャーの最適化への支援をIBMに依頼しました。同社は、SAP ERPビジネス・アプリケーションを実行するために、IBM POWER9®プロセッサーを搭載した、2つのIBM Power System E950サーバーを選択しました。これら2つのサーバーは、IBM AIX®上で実行されるIBM PowerVM®仮想化テクノロジーを使用して、40以上のSAPシステムをホストしており、その多くはIBM Db2®データベースを活用しています。IBM Db2は、そのパフォーマンスと効率性により、同社のすべての部門および業務にわたるコア・プロセスを支援します。
全ビジネス・プロセスで24時間365日の可用性を確保するために、同社は、全社レベルの事業継続性と災害復旧を提供するIBM PowerHA® SystemMirror® for AIXを実装しました。
Bernd Maisenbacher氏は次のように述べています。「IBM Power Systems、IBM Storage、IBM PowerVM、IBM AIX、IBM Db2のおかげで、地主、家主、賃借人に対し、すべての関連情報をオンラインで24時間365日提供するために必要な信頼性を得られています。IBM Power System E950サーバー上で実行されるSAP ERPアプリケーションの可用性は99.9%以上であるため、BRUNATA-METRONAは、その堅実な安定性から多大な恩恵を受けています。IBM Power Systemsは、データセンター内の物理的な設置面積が小さくて済むだけでなく、高度な自動化により最高のパフォーマンスを得られるため、私たちは余った時間とリソースをビジネス面に集中させることができます」
同氏はさらに述べます。「このプラットフォームは柔軟で拡張性が高いため、スマート・メーターや数百万のIoTセンサーからの継続的に更新されるデータを当社のコア・ビジネス・プロセスに統合することができます。IBMのソリューションの支援により、製品やサービスをより迅速に提供できるようになったことに加え、収益性分析などの機能を使って社内のコスト構造をより深く洞察し、コーポレート・パフォーマンスを把握してビジネス戦略を向上させることができるようになりました」BRUNATA-METRONAは、財務、管理、販売、顧客サービスのプロセスを対象に、SAP ERPを含む、幅広いSAPアプリケーションを活用して業務をサポートしています。また、同社はSAP Utilitiesに加え、SAP Customer Relationship Management、SAP ERP Human Capital ManagementおよびSAP SuccessFactors Recruitingも使用しています。
SAP ERPを新しいIBM Power Systems E950サーバーに移行したことにより、BRUNATA-METRONAの企業能力は、社内システムと、より大きな持続可能性の目標の両面において、大きく変わりました。
Bernd Maisenbacher氏は次のようにコメントしています。「IBMソリューションのおかげで、請求プロセスを大幅に高速化することができました。たとえば、光熱費の請求書と分析を顧客に提供するのにかかる時間は、それまで15日を要していたのが、わずか1日に短縮されました。これにより請求書は1日あたり170,000件と大規模に処理できるようになり、お客様の満足度が飛躍的に向上しました。クライアントはエネルギー消費に関して、より迅速な洞察を求めていますが、当社はリアルタイムの情報を提供することでそれを実現できるようになり、市場における地位を大幅に強化できました」
エネルギー業界の変化のペースが加速する中、運用の柔軟性が重要な懸案事項となっています。IBM Power Systemsを使用することで、同社は、ミッション・クリティカルなSAPビジネス・アプリケーションで250ミリ秒未満の一貫した高速レスポンス・タイムを実現する、ダイナミックでインテリジェントな、完全に自動化されたキャパシティおよびリソース管理の恩恵を受けています。このソリューション設計により、アプリケーションは、手操作による介入なしで、CPUコアやメモリなどの利用可能なすべてのリソースを活用して、ピーク時のワークロードを簡単に管理できるようになります。ワークロードのピーク時が過ぎると、リソースが解放され、財務や調達タスク、さらに、近年重要性が高まっているデジタル・カスタマー・ポータルなど、通常の日常のビジネス・アプリケーション活動にリソースを割くことができるようになります。
Bernd Maisenbacher氏は次のように述べています。「今日のように移り変わりの激しい世界で大きな課題となるのは、将来のITワークロードを見積もることです。より広範囲のデジタル・プロセスを備えた新しいテクノロジーにより、多くのITソリューションのリード・タイムとライフサイクル・タイムが短縮されました。以前は年単位の取り組みとなっていたものが、今は数か月単位が当たり前になっています。IBM Power Systemsは、その柔軟性により、計画と投資の安全性をもたらしてくれます。必要に応じて利用可能なすべての機能をすぐに使用できるため、ビジネスの俊敏性が向上しました。おかげで、顧客サービスの最適化に大いに役立つイノベーションが可能になりました」
同氏はさらに述べます。「当社はIBMを、非常に価値の高い、信頼できるパートナーだと考えています。当社は長年、同じエンジニアと協力してきました。IBMは私たちの環境を熟知しており、ビジネス上の課題と技術的な課題の両方を深く理解しています。IBMと協力することで、幅広い分野の一流の専門家に直接アクセスでき、IBMのテクノロジーのリーダーシップを活用することができます」
BRUNATA-METRONAは将来について、IoTとビッグデータのイニシアチブを取り、分析を活用してさらに迅速に洞察を獲得し、新しい付加価値を追加したサービスを顧客に提供することを目指しています。
同社は、将来のビッグデータの課題に取り組み、機械学習や人工知能を含むビジネスの俊敏性を高めるために、データ配信をさらに高速化すべく、IBM Flashsystem®ストレージなどの、最新のハイブリッド・マルチクラウド対応ストレージ・ソリューションを検討しています。
Markus Hertrich氏は次のように結論付けています。「より持続可能なエネルギー利用を可能にするというビジョンの実現は、IBMとSAPという2つの強力なパートナーのサポートがあってこそです。先進的なIBM POWER9プロセッサーを搭載したIBM Power Systems上で実行されるSAP ERPアプリケーションは、新しい洞察をより迅速に取得するのに役立ちます。スケーラブルで信頼性の高いIBMインフラストラクチャーは、次世代ERPソリューションへの移行や、SAP Customer ExperienceソリューションやSAP S/4HANAなどのメモリー内のテクノロジーへの移行の準備を全面的にサポートしてくれます」
BRUNATA-METRONA(ibm.com外部へのリンク)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、不動産セクターに暖房および水道ソリューションを提供する大手プロバイダーです。従業員750名の同社は、不動産会社、地主、家主、賃借人に包括的なサービスを提供しています。この家族経営の企業は、高度なITソリューションを使用してエネルギー効率を向上させるために、ホーム・オートメーションの分野でイノベーションを推進しています。
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