SAP ERPを新しいIBM Power Systems E950サーバーに移行したことにより、BRUNATA-METRONAの企業能力は、社内システムと、より大きな持続可能性の目標の両面において、大きく変わりました。
Bernd Maisenbacher氏は次のようにコメントしています。「IBMソリューションのおかげで、請求プロセスを大幅に高速化することができました。たとえば、光熱費の請求書と分析を顧客に提供するのにかかる時間は、それまで15日を要していたのが、わずか1日に短縮されました。これにより請求書は1日あたり170,000件と大規模に処理できるようになり、お客様の満足度が飛躍的に向上しました。クライアントはエネルギー消費に関して、より迅速な洞察を求めていますが、当社はリアルタイムの情報を提供することでそれを実現できるようになり、市場における地位を大幅に強化できました」
エネルギー業界の変化のペースが加速する中、運用の柔軟性が重要な懸案事項となっています。IBM Power Systemsを使用することで、同社は、ミッション・クリティカルなSAPビジネス・アプリケーションで250ミリ秒未満の一貫した高速レスポンス・タイムを実現する、ダイナミックでインテリジェントな、完全に自動化されたキャパシティおよびリソース管理の恩恵を受けています。このソリューション設計により、アプリケーションは、手操作による介入なしで、CPUコアやメモリなどの利用可能なすべてのリソースを活用して、ピーク時のワークロードを簡単に管理できるようになります。ワークロードのピーク時が過ぎると、リソースが解放され、財務や調達タスク、さらに、近年重要性が高まっているデジタル・カスタマー・ポータルなど、通常の日常のビジネス・アプリケーション活動にリソースを割くことができるようになります。
Bernd Maisenbacher氏は次のように述べています。「今日のように移り変わりの激しい世界で大きな課題となるのは、将来のITワークロードを見積もることです。より広範囲のデジタル・プロセスを備えた新しいテクノロジーにより、多くのITソリューションのリード・タイムとライフサイクル・タイムが短縮されました。以前は年単位の取り組みとなっていたものが、今は数か月単位が当たり前になっています。IBM Power Systemsは、その柔軟性により、計画と投資の安全性をもたらしてくれます。必要に応じて利用可能なすべての機能をすぐに使用できるため、ビジネスの俊敏性が向上しました。おかげで、顧客サービスの最適化に大いに役立つイノベーションが可能になりました」
同氏はさらに述べます。「当社はIBMを、非常に価値の高い、信頼できるパートナーだと考えています。当社は長年、同じエンジニアと協力してきました。IBMは私たちの環境を熟知しており、ビジネス上の課題と技術的な課題の両方を深く理解しています。IBMと協力することで、幅広い分野の一流の専門家に直接アクセスでき、IBMのテクノロジーのリーダーシップを活用することができます」
BRUNATA-METRONAは将来について、IoTとビッグデータのイニシアチブを取り、分析を活用してさらに迅速に洞察を獲得し、新しい付加価値を追加したサービスを顧客に提供することを目指しています。
同社は、将来のビッグデータの課題に取り組み、機械学習や人工知能を含むビジネスの俊敏性を高めるために、データ配信をさらに高速化すべく、IBM Flashsystem®ストレージなどの、最新のハイブリッド・マルチクラウド対応ストレージ・ソリューションを検討しています。
Markus Hertrich氏は次のように結論付けています。「より持続可能なエネルギー利用を可能にするというビジョンの実現は、IBMとSAPという2つの強力なパートナーのサポートがあってこそです。先進的なIBM POWER9プロセッサーを搭載したIBM Power Systems上で実行されるSAP ERPアプリケーションは、新しい洞察をより迅速に取得するのに役立ちます。スケーラブルで信頼性の高いIBMインフラストラクチャーは、次世代ERPソリューションへの移行や、SAP Customer ExperienceソリューションやSAP S/4HANAなどのメモリー内のテクノロジーへの移行の準備を全面的にサポートしてくれます」