ステップ 4: オープン・システム・アダプター・サポートの構成

TCP/IP サブエージェントは、幾つかの OSA アダプターに代わって、SNMP 管理データを オープン・システム・アダプター・サポート機能 (OSA/SF) から検索することができます。

OSA 製品は、SNMP サブエージェントの 1 つである OSA-Express Direct サブエージェントも提供します。これは、OSA-Express アダプター用の管理データをサポートします。 OSA-Express Direct サブエージェントは、サポートされている Communications Server SNMP とともに、管理データの取得に使用できます。以下の理由により、OSA 管理データには、TCP/IP サブエージェントではなく、OSA-Express Direct サブエージェントを使用してください。

OSA-Express Direct サブエージェントが提供する管理データについて詳しくは、「zEnterprise System and System z10 OSA-Express お客様ガイドおよび解説書」を参照してください。

変更の始まりTCP/IP サブエージェントは、以下の OSA-Express2 アダプターの管理データをサポートします。変更の終わり

制約事項: TCP/IP サブエージェントでは、OSA-Express3 またはそれ以降のアダプターはサポートされません。

TCP/IP サブエージェントは、OSA/SF コンポーネントの IOAOSASF (OSA/SF アプリケーション) および IOASNMP (OSA/SF ソケット・アプリケーション) を使用して、データを検索します。 これらのコンポーネントについて詳しくは、OSA/SF 前提条件 を参照してください。 TCP/IP データ・セットの中の SACONFIG プロファイル・ステートメントを、 OSAENABLED および OSASF パラメーターと共に指定することによって、 TCP/IP サブエージェントは、TCP プロファイルおよび OSASF パラメーターに指定された ポート番号を使用して、OSA/SF ソケット・アプリケーションの IOASNMP への 接続を試みます。サブエージェントが正常に接続されると、 次のメッセージが出されます。

EZZ3218I SNMP SUBAGENT: CONNECTED TO OSA/SF

タイミングの考慮事項のため、TCP/IP サブエージェントは初期化の ときに IOASNMP に接続することができない場合があります。そうなった場合、 サブエージェントは OSA MIB データへの最初の要求を受け取ったときに、 接続を試みます。 そのため、サブエージェントの初期化のときに常にメッセージ EZZ3218I が出される わけではありません。

OSA アダプターから管理データを検索する場合、TCP/IP サブエージェントは、 IOASNMP に、ID としてアダプターのポート名を渡して、データの要求を送ります。 ポート名は、TCP/IP スタックにアダプターを定義するために使用した、 DEVICE および LINK プロファイル・ステートメントから獲得します。IOASNMP ソケット・ アプリケーションは、OSA/SF アプリケーションに要求を渡すために APPC を使用します。OSA/SF アプリケーションは、アダプターからデータを検索し、それを IOASNMP に戻します。 IOASNMP は、サブエージェントにデータを戻すために、その TCP/IP サブエージェントとの TCP 接続を使用します。この構成がアクティブで、IOASNMP アプリケーションまたは TCP/IP サブエージェントのいずれかが終了している場合、サブエージェントは 次のメッセージを出します。

EZZ3219I SNMP SUBAGENT: DISCONNECTED  FROM OSA/SF

管理データを入手するためには、アダプターが、TCP/IP プロファイル内の DEVICE および LINK ステートメントを介して、サブエージェントがアクティブになっている TCP/IP スタックに定義されていることが必要です。

ポート名がアダプターで手作業で構成されている場合、管理データは、 たとえアクティブになっていなくて、いずれかの TCP/IP スタックまたは VTAM® によって使用されていなくても、そのアダプターから検索することができます。ポート名が 動的に構成されている (MPCIPA リンクなど) 場合、管理データを検索するためにはいずれかの TCP/IP スタック に対してアダプターがアクティブになっていることが必要です。

現行のサポートは、以下のものから構成されています。