[Solaris]

Solaris への IBM MQ クライアントのインストール

pkgaddを使用して、 Solaris 用の IBM® MQ クライアントを対話式にインストールすることができます。

始める前に

  • インストール手順を開始する前に、「 Solaris でのシステムの準備」で説明されている必要な手順が完了していることを確認してください。
  • この手順は、クライアント DVD から標準 IBM MQ クライアントをインストールするためのものです。 IBM MQ サーバーが既に稼働しているシステムに IBM MQ クライアントをインストールする場合は、サーバー DVD を使用してクライアントをインストールし、 Solaris への IBM MQ サーバーのインストールのステップに従って、ステップ 8 で該当するクライアント・コンポーネントを選択します。

本タスクについて

このタスクでは、 pkgadd プログラムを使用した IBM MQ for Solaris クライアントのインストールについて説明します。 インストールするコンポーネントを選択できます。 コンポーネント (またはファイル・セット) は、「 IBM MQ components for Solaris systems」にリストされています。少なくともクライアント・コンポーネントをインストールする必要があります。

注: Solaris 11 オペレーティング・システムにインストールする場合は、 pkgadd および同等のユーティリティーをサポートする IPS パッケージ (package/svr4) がインストールされていることを確認してください。

手順

  1. root としてログインするか、 su コマンドを使用してスーパーユーザーに切り替えます。
  2. 現行ディレクトリーをインストール・ファイルの場所にします。 この場所は、DVD のマウント・ポイント、ネットワーク・ロケーション、またはローカル・ファイル・システム・ディレクトリーの場合があります。
  3. mqlicense.sh スクリプトを実行して、ライセンスを受け入れます。
    
    ./mqlicense.sh
    
    スクリーン・リーダーで読み取ることができるテキストのみのライセンスを表示したい場合は、以下のように入力します。
    
    ./mqlicense.sh -text_only
    
    ライセンスが表示されます。 指示に従って、ご使用条件を受け入れます。 ご使用条件に同意した場合は、インストールが継続されます。 ご使用条件に同意しない場合、インストール・プロセスは継続できません。
  4. このインストールがシステムへの最初のインストールではない場合は、 crtmqpkg を実行して、システムにインストールする固有のパッケージ・セットを作成する必要があります。
    1. 以下のコマンドを入力します。
      
      ./crtmqpkg suffix
      
      上記のコマンドの suffix の部分には任意の名前を入力して、そのインストール・パッケージをシステム内で一意に識別できるようにします。 suffix は、インストール名と同じ名前にすることはできますが、インストール名とは異なるものです。 suffix には、A から Z、a から z、および 0 から 9 の範囲の英数字を組み合わせた最大 16 文字の名前を指定できます。
    2. crtmqpkg コマンドの完了時に指定した場所に現行ディレクトリーを設定します。
      このディレクトリーは、/var/spool ディレクトリーのサブディレクトリーであり、その中にパッケージの固有のセットが作成されます。 各パッケージのファイル名には suffix 値が付けられます。
  5. 以下のようにインストール・プロセスを開始します。
    • このインストールがシステムの最初のインストールの場合、次のコマンドを入力してインストール・プロセスを開始します。
      
      pkgadd -d.
      
      ここで「.」は、現行ディレクトリーを使用することを意味します。
    • このインストールがシステムの最初のインストールではない場合、次のコマンドを入力してインストール・プロセスを開始します。
      
      pkgadd mqm-suffix
      
      ここで、suffix は前の手順で選択された suffix です。
  6. 使用可能なパッケージのリストが表示されます。 mqm パッケージの番号を入力します。
  7. インストール場所を選択するように求められます。
    • デフォルトの場所にインストールするには、 y と入力します。
    • 非デフォルトのディレクトリーにインストールするには、n と入力します。 その後、必要なインストール・パスを入力し、選択内容を確認します。
  8. いくつかのメッセージが表示され、その後でコンポーネントのリストが表示されます。 必要なコンポーネントの番号をスペースかコンマで区切って入力します。
  9. ステップ 7 で選択したパスが存在しない場合は、作成するかどうかを尋ねられます。 続行するには、 y を入力する必要があります。
  10. ご使用のシステムについての質問に適宜回答します。
  11. インストールが完了すると、メッセージで通知されます。 q を入力して、 pkgadd プログラムを終了します。

次のタスク

  • このインストールがシステム上のプライマリー・インストールとなるように選択した場合、プライマリー・インストールとして設定する必要があります。 コマンド・プロンプトで以下のコマンドを入力します。
    
     MQ_INSTALLATION_PATH/bin/setmqinst -i -p MQ_INSTALLATION_PATH
    
    システムに設定できるプライマリー・インストールは 1 つだけです。 システムに既にプライマリー・インストールが存在する場合、別のインストールをプライマリー・インストールに設定する前に、既にあるプライマリー・インストールを設定解除する必要があります。 詳しくは、 プライマリー・インストールの変更を参照してください。
  • このインストール済み環境で使用する環境変数をセットアップすることもできます。 setmqenv または crtmqenv コマンドを使用して、 IBM MQの特定のインストールに対してさまざまな環境変数を設定できます。 詳しくは、 setmqenv および crtmqenvを参照してください。
  • インストール済み環境を検査する方法については、 Solaris におけるクライアントとサーバー間の通信のテストを参照してください。