区分化表

DB2® for i は、SQL を使用して区分化表をサポートします。

区分化表によって、データを複数のメンバーに保管できます。 このとき、QUERY、挿入、更新、 削除などのデータ操作の際には表が 1 つのオブジェクトのように見えます。 それぞれの区画には、 基になった表の設計特性 (列名とタイプ、制約、トリガーなど) が継承されます。

区分化によって、より多くのデータを表に保管できます。区分化しない場合、1 つの表に最大で 4,294,967,288 行、または最大サイズ 1.7 TB (1 TB は 1,099,511,627,776 バイト) を保管できます。しかし、区分化表の場合、多数の区画を含むことができ、それぞれの区画に表の最大サイズを適用できます。区分化表の最大サイズについて詳しくは、「DB2 for i ホワイト・ペーパー」を参照してください。

また、区分化によって、データベースのパフォーマンス、 回復の容易性、および管理の容易性が改善される可能性があります。 それぞれの区画を、他の区画とは独立して保管、復元、 エクスポート、インポート、除去、または再編成することができます。 さらに、区分化によって、 区画としてグループ化されたレコードのセットをすばやく削除できます。 区分化されない表のように、個々の行を処理する必要がありません。 区画の除去操作は、 区分化されない表の同等の行を削除する場合に比べてパフォーマンスが非常に優れています。

区分化表は、複数のメンバーからなるデータベース・ファイルです。それぞれの区分化表は、データベース・ファイルの各メンバーに対応します。したがって、メンバーに対して使用できるほとんどの CL コマンドは、 区分化表の各区画に対しても有効です。

区分化表のサポートを活用するには、ご使用のシステムに DB2 マルチシステムをインストールしなければなりません。ただし、DB2 マルチシステムと区分化との間には、重要な違いがいくつかあります。DB2 マルチシステムの場合、以下の 2 つの方法でデータを区分化します。

どちらの場合も、区分化されていない表と同じようにアクセスできます。