プラン・キャッシュを使用したパフォーマンスの最適化

SQL プラン・キャッシュには、データベース中で実行される SQE 照会に関する豊富な情報が含まれます。その内容は、System i® ナビゲーター GUI インターフェースによって表示できます。 プラン・キャッシュの特定の部分も変更できます。

さらに、ユーザーがプログラマチックにプラン・キャッシュを処理できるプロシージャーも用意されています。これらのプロシージャーは、SQL CALL ステートメントを使用して呼び出すことができます。

プラン・キャッシュのインターフェースは、システム上のデータベース照会操作にウィンドウを提供します。 プラン・キャッシュのインターフェースは、「System i ナビゲーター」 > 「システム名」 > 「データベース」の下にあります。

SQL プラン・キャッシュ・フォルダーの中には、2 つのフォルダー、「SQL プラン・キャッシュ・スナップショット」と「SQL プラン・キャッシュ・イベント・モニター」が含まれています。

「SQL プラン・キャッシュ・スナップショット」フォルダーをクリックすると、それまでに収集されたすべてのスナップショットのリストが表示されます。 スナップショットは、「新規スナップショット」が要求された際にプラン・キャッシュから生成されるデータベース・モニター・ファイルです。 これは、SQL パフォーマンス・モニターのリストと同じように扱うことができます。スナップショットには、従来の SQL パフォーマンス・モニターと同じ分析機能が存在します。

「SQL プラン・キャッシュ・イベント・モニター」をクリックすると、定義済みのすべてのイベントのリストが表示されます。 プラン・キャッシュ・イベント・モニターは、定義されている場合、キャッシュから除去される際にプランからデータベース・モニター情報を生成します。 リストには、現在、アクティブなイベント、および完了したイベントが含まれます。 スナップショットと同様に、イベント・モニターはデータベース・モニター・ファイルです。 その結果、SQL パフォーマンス・モニターおよびスナップショットに使用できる分析機能と同じ機能が、イベント・ファイルでも使用できます。

プラン・キャッシュはアクティブに変わるキャッシュです。 したがって、これにはタイムリーな情報が入っているということを覚えておくことが大切です。長期間にわたる情報に関心がある場合は、 イベント・モニターを定義して、時間の経過とともにキャッシュから除去されるあらゆるプランに関して、必ず情報がキャプチャーされるようにすることができます。 あるいは、傾向および使用率の高い時間をキャプチャーするために、プラン・キャッシュの定期的なスナップショットの実行方式の実施を検討することもできます。プラン・キャッシュに関するこのセクションの後半で IBM® が提供する、呼び出し可能 SQL プロシージャーの説明を参照してください。