System i5™ デバッガーの各種コンポーネントは、統合的に機能することによって、強力なデバッグ・ツールとなります。
IBM® System i5 デバッガーは以下のコンポーネントからなります。
以下の説明では、System i5 デバッガーのコンポーネントについての一般情報のみを掲載しています。コンポーネントについての詳細を調べるには、System i5 デバッガーを実行し、任意の System i5 デバッガー・ウィンドウから「ヘルプ」をクリックします。
デバッグ・マネージャーは、クライアントをデバッグ・ハブに登録します。 デバッグ・ハブは、選択したシステムのグラフィカル・デバッグ・モードを使用可能にします。 登録済みクライアントは、エミュレーション・セッションから「デバッグの開始 (STRDBG)」CL コマンドを実行することで、システム・デバッガーを開始し ます。
デバッグ・マネージャーを使用して、デバッグ操作および接続を管理します。
システムで実行する ILE 言語や OPM 言語で書かれたプログラム、および Java™ プログラムをデバッグするには、システム・デバッガーを使用します。サーバー上の既存のジョブ内で実行中のプログラムをデバッグすることもでき ますし、システム・デバッガーを使用して、システム・バッチ・ジョブ内のプログラムを開いてからデバッグすることもできます。
システム・デバッガーは、自動的に開始するか、ワークステ ーションのコマンド・プロンプトから手動で開始するか、あるいはデバッグ・マネージ ャー・インターフェースを使用して開始するように構成できます。
システム・デバッガーを使用して、以下を含むデバッグ活動を行います。
i5/OS PASE デバッガーを使用して、i5/OS PASE 環境で実行するプログラムをデバッグします。 システム上の既存のプロセスで実行中のプログラムをデバッグすることもできますし、i5/OS PASE デバッガーを使用して、プログラムを開いてからデバッグすることもできます。
コマンド行から直接、あるいはデバッグ・マネージャー・インターフェースを 使用して、i5/OS PASE デバッガーを開始することができます。
システム・デバッガーについてすでに列挙したデバッグ活動に加え、i5/OS PASE デバッガーを使用して、以下を含む i5/OS PASE 特有のデバッグ活動を実行することができます。
デバッグ・ハブには、次の機能があります。
デバッグ・ハブでクライアントを登録するには、 デバッグ・マネージャー・インターフェースを使用します。 クライアントを登録すると、レジストリーにクライアントのユーザー情報とレジストリー内のクライアントの TCP/IP アドレスの両方が保管されます。 エミュレーション・セッションから「デバッグの開始 (STRDBG)」CL コマンドを使用すると、デバッグ・ハブと交信し、 そのコマンドを実行するユーザーがデバッグ・マネージャーで登録済みかどうかを調べます。 デバッグ・ハブはさらに、実行中のコマンドがデバッグ・マネージャーと同じ TCP/IP アドレスからのものかどうかを検査します。これらの条件を満たしていれば、従来のデバッグ環境に代わって、System i5 デバッガー (グラフィカル・アプリケーション) が開始されます。
デバッグ・ハブはさらに、すべてのシステム・デバッグ・アプリケーションの単一の接点として機能します。 System i5 デバッガーのコンポーネントがデバッグ操作を開始する時に、デバッグ・ハブは、ユーザーの代わりにデバッグ・サーバーのジョブを実行依頼し、関連した TCP/IP 接続をそのジョブに渡します。