mvdir コマンド

目的

ディレクトリーを移動します (ディレクトリーの名前を変更します)。

構文

mvdir Directory1 Directory2

説明

mvdir コマンドはファイルシステム内のディレクトリー名を変更します。 mvdir コマンドを使用するには、親ディレクトリーだけでなく Directory1Directory2 への書き込み許可を持たなければなりません。

Directory1 パラメーターは既存のディレクトリーの名前でなければなりません。 Directory2 が存在しない場合、Directory1Directory2 に移動されます。 Directory2 が存在する場合は、Directory1Directory2 のサブディレクトリーになります。 どちらのディレクトリーも他方のサブセットにはなれません。

mvdir コマンドはファイルの移動または名前変更にも使用できます。 Directory1 パラメーターが既存のファイル名で、Directory2 パラメーターが既存のディレクトリー名であれば、Directory1 で指定したファイルは Directory2 で指定したディレクトリーに移動されます。 Directory1 パラメーターが既存のファイル名で、Directory2 パラメーターがまだ存在しなければ、Directory2 ディレクトリーがファイル名 Directory1 と置き換えられます。 両方とも既存のファイル名であれば、Directory1 で指定したファイルの名前が Directory2 に変更され、既存の Directory2 は除去されます。

mv コマンドは、mvdir コマンドと同じ機能を提供します。

mvdir コマンドは、ディレクトリーが NFS バージョン 4 用にエクスポートされる場合、またはディレクトリーが NFS バージョン 4 用にエクスポートされるディレクトリーにつながる場合は、ディレクトリーの名前を変更しません。NFS バージョン 4 用にエクスポートされるディレクトリー、および NFS バージョン 4 用にエクスポートされるディレクトリーにつながるディレクトリーは、「ビジー」としてマーク付けされ、アンエクスポートされるまでその状態を保ちます。

ディレクトリー名を変更するか、ディレクトリーを他の位置に移動するには、次のように入力します。

mvdir appendixes manual

manual がない場合、appendixes ディレクトリー名が manual に変更されます。

manual というディレクトリー名が既に存在する場合、 この例では、 appendixes とその内容を manual/appendixes に移動します。 つまり、appendixesmanual のサブディレクトリーとなります。

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/mvdir mvdir コマンドが入っています。