lpmove コマンド

注: これは System V Print Subsystem コマンドです。

目的

印刷要求を移動します。

構文

lpmove Requests Destination

lpmove Destination1 Destination2

説明

lpmove コマンドは、 lp によってキューに入れられた要求を、 LP の宛先間で移動します。 このコマンドは、 特定の Request を、 指定した Destination に移動します。 Requests は、 lp によって戻された要求 ID です。 Destination1 にあるすべての要求を、 Destination2 に移動することもできます。 この lpmove コマンドの形式により、 lpDestination1 にあるすべての新しい要求をリジェクトします。

注: 要求を移動するとき、 lpmove は新しい宛先の受け入れ状況を確認しません。 また、移動した要求の要求 ID は変更されないので、 その要求を見つけることができます。 lpmove コマンドは新しい宛先で処理できないオプション (つまり、 コンテンツ・タイプや必須形式のこと) を持つ要求は移動しません。

要求が最初、クラスやまた特殊な宛先 any のキューに入れられていて、 lpmove の最初の形式が使用された場合、 要求の宛先は New-Ddestination に変更されます。 元の宛先が any の場合、 こうして影響を受けた要求は New-Destination でのみ印刷可能となり、 他のクラスのメンバーや他の許容プリンターでは印刷できません。

lpmove -? を入力した場合は、コマンド使用方法メッセージが表示され、0 が戻されます。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

ファイル

項目 説明
/var/spool/lp/*