loopmount コマンド
目的
イメージ・ファイルをループバック・デバイスに関連付けます。オプションで、ループバック・デバイスを使用してファイルシステムとしてイメージ・ファイルを使用可能にします。
構文
loopmount { -i imagefile | -l device } [-o mount options -m mountpoint ]
説明
このコマンドは、ループバック・デバイスが指定されていない場合作成し、指定されたファイルをそのデバイスにバインドし、オプションでマウントする点を除くと、mount に似ています。コマンドは暗黙で新規ループバック・デバイスを作成する場合、後続の loopumount または reboot によって削除されるように、CuAt の一時属性を yes に設定します。mount コマンドの制限とフィーチャーはすべて、loopmount にも適用されます。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-i | イメージ・ファイルの名前 (ISO イメージなど) を指定します。–l が指定されていない場合は、これが指定されている必要があります。 |
-l | ループバック・デバイスの ODM 名 (loop0、loop1 など)。–i が指定されていない場合、これが指定されている必要があります。 |
-o | mount コマンドのオプション。 |
-m | マウント・ポイント (/mnt など)。 |
-l と -i の両方が指定されている場合、imagefile はマウントの前にデバイスと関連付けられます。
セキュリティー
特権制御: このコマンドに対する実行 (x) アクセス権は、root ユーザーとシステム・グループのメンバーだけが持ちます。
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権の詳細情報については、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
- 以下は、ISO イメージを /mnt にマウントします。
$ loopmount -i cdrom.iso -o "-V cdrfs -o ro" -m /mnt
- 以下は、ディスク・イメージを loop2 で /mydisk にマウントします。イメージ・ファイルは、chdev コマンドによって loop2 に以前バインドされていました。
ファイルシステムが INLINE ログを使用して作成された場合、その INLINE ログを使用できます。$ loopmount -l loop2 -o "-V jfs2 -o rw,log=NULL" -m /mydisk
$ loopmount -l loop2 -o "-V jfs2 -o rw,log=INLINE" -m /mydisk
- 以下は、loop0 にバインドされているイメージ・ファイルを /mnt にマウントします。
$ loopmount -i mycd.iso -l loop0 -o "-V cdrfs -o ro" -m /mnt
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/loopmount | loopmount コマンドが入っています。 |