hatsoptions コマンド
目的
ノード上またはコントロール・ワークステーション上のトポロジー・サービス・オプションを制御します。
構文
hatsoptions [-s] [-d]
説明
このコマンドを実行する前に、環境変数 HB_SERVER_SOCKET を、
トポロジー・サービス・サブシステムが使用する UNIX ドメイン・ソケットのロケーションに設定しておく必要があります。
次のステートメントを使用できます。
export HB_SERVER_SOCKET=/var/ha/soc/hats/server_socket.partition name
代わりに、変数 HA_SYSPAR_NAME に区画名を設定することもできます。
このコマンドが成功するためには、トポロジー・サービス・デーモンが実行されている必要があります。
hatsoptions を使用して、トポロジー・サービス内の多数のオプションを制御できます。 オプション -s はトポロジー・サービス・デーモンに、遅延しているメッセージをリジェクトするよう指示します。 これは、メッセージがネットワーク内あるいは送信側または受信側のノードでしばしば遅延する、 大規模なシステム構成で使用できます。 このオプションは、 時刻機構 (TOD) がすべてのノードとコントロール・ワークステーションにわたって同期化されている場合にのみ使用します。 そうでなければ、送信側の時刻機構 (TOD) が受信側のものより遅れている場合に、該当しないものが破棄される可能性があります。
オプション -d はトポロジー・サービス・デーモンに、遅延しているメッセージをリジェクトしないよう指示します。 これはデフォルトです。
フラグ
- -s
- トポロジー・サービス・デーモンに、遅延しているメッセージをリジェクトするよう指示します。
- -d
- トポロジー・サービス・デーモンに、遅延しているメッセージをリジェクトしないよう指示します (これがデフォルトです)。
セキュリティー
このコマンドを実行するには、root 権限を持っている必要があります。
終了状況
- 0
- コマンドが正常終了したことを示します。
- 1
- コマンドが正常に終了しなかったことを示します。
環境変数
- HB_SERVER_SOCKET
- この環境変数は、このコマンドを実行する前に設定してください。トポロジー・サービス・クライアントがトポロジー・サービス・デーモンとの接続に使用する UNIX ドメイン・ソケットのロケーションを 設定する必要があります。この環境変数は、/var/ha/soc/hats/server_socket.partition name に設定する必要があります。
- HA_SYSPAR_NAME
- HB_SERVER_SOCKET を設定しなかった場合は、HA_SYSPAR_NAME を区画名に設定する必要があります。
制限
このコマンドは、ピア・ドメインでのみ有効です。
標準出力
-h フラグが指定されている場合は、このコマンドの使用状況ステートメントが標準出力に書き込まれます。 すべての冗長メッセージは標準出力に書き込まれます。
標準エラー
このコマンドは、エラー・メッセージを (必要に応じて) 標準エラーに書き込みます。
例
ローカル・ノード上のトポロジー・サービス・デーモンに、明らかに遅延しているメッセージの廃棄を開始するように指示するには、次のように入力します。
export HA_SYSPAR_NAME=partition1
/opt/rsct/bin/hatsoptions -s
場所
- /opt/rsct/bin/hatsoptions
- hatsoptions コマンドが入っています。
ファイル
/var/ha/soc/hats/server_socket.partition name