hagsns コマンド
目的
グループ・サービス・ネーム・サーバーの情報を取得します。
構文
hagsns [-h host] [-c] -g group_name
hagsns [-h host] [-c] -s subsystem_name
hagsns [-h host] [-c] -p subsystem_pid
説明
hagsns コマンドを使用してグループ・サービス・ネームサーバーのステータスを照会します。
フラグ
- -c
- 出力を「English_only」に強制します。-c フラグが指定されていない場合は、出力にデーモンのロケールが使用されます。
- -g group_name
- 状況を入手するサブシステムのグループを指定します。サブシステム・オブジェクト・クラスに group_name 変数が入っていなければ、このコマンドは失敗します。
- -h host
- ネームサーバーのステータスを取得するホストを指定します。
- -p subsystem_pid
- ネームサーバーのステータスを取得する subsystem_pid の特定のインスタンスを指定します。
- -s subsystem_name
- 状況を入手するサブシステムを指定します。 subsystem_name 変数には 実際のサブシステム名か、サブシステムの同義名を指定します。 サブシステム・オブジェクト・クラスに subsystem_name 変数が入っていなければ、このコマンドは失敗します。
パラメーター
- daemon_name
- デーモンがログ・ファイルに付ける名前を指定します。 この名前によって AIX® エラー・ログ内のメッセージが識別されます。
セキュリティー
このコマンドを実行するには、root 権限を持っている必要があります。
終了状況
- 0
- コマンドが正常終了したことを示します。
- ゼロ以外の値
- エラーが発生したことを示します。
制限
このコマンドは PSSP 環境のみで有効です。
標準出力
-h フラグが指定されている場合は、このコマンドの使用状況ステートメントが標準出力に書き込まれます。
標準エラー
このコマンドは、必要な場合はエラー・メッセージを標準エラーに書き込みます。
例
グループ・サービス・サブシステムからドメイン情報を取得するには、次のように入力します。
hagsns -c -s cthags
またはhagsns -s cthags
出力は以下のようになります。
HA GS NameServer Status
NodeID=1.16, pid=14460, domainID=6.14, NS established,CodeLevel=GSLevel(DRL=8)
NS state=kCertain, protocolInProgress=kNoProtocol,outstandingBroadcast=KNoBcast
Process started on Jun 19 18:34:20, (10d 20:19:22) ago, HB connection took (19:14:9).
Initial NS certainty on Jun 20 13:48:45, (10d 1:4:57) ago, taking (0:0:15).
Our current epoch of Jun 23 13:05:19 started on (7d 1:48:23), ago.
Number of UP nodes: 12
List of UP nodes: 0 1 5 6 7 8 9 11 17 19 23 26
この例で、domainID=6.14 は、ノード 6 がネームサーバー (NS) ノードであることを意味します。ドメイン ID はノード番号と具体化番号から成ります。具体化番号は整数で、グループ・サービス・デーモンが始動するたびに値 1 が加算されます。NS established はネームサーバーが確立されたことを意味します。
場所
- /opt/rsct/bin/hagsns
- hagsns コマンドが入っています。
ファイル
- /var/ha/log/hags_nodenum_instnum. syspar_name
- ノード上の hagsd デーモンのログが入っています。
- /var/ha/log/hags.syspar_name_nodenum_instnum.syspar_name
- コントロール・ワークステーション上の各 hagsd デーモンのログが入っています。
ファイル名には次の変数が含まれています。
- nodenum は、デーモンが稼働しているノードのノード番号です。
- instnum は、デーモンのインスタンス番号です。
- syspar_name は、デーモンが稼働しているシステム区画の名前です。