dslpsearch コマンド

目的

System V 印刷サブシステム上の印刷システム・オブジェクトについて、ディレクトリーを検索します。

構文

dslpsearch [ -q [ -p ] ] | [ -P ] [ -o SearchOptions ]

説明

dslpsearch コマンドにより、 ユーザーおよび管理者は印刷システム・オブジェクトについてディレクトリーの検索が可能になります。例えば、ユーザーはカラーの PostScript ファイルを印刷できるプリンターを検索することができます。このコマンドの主な使用は、 検索文字列に一致する印刷キューの検索になります。

dslpsearch コマンドは、 検索文字列に一致するオブジェクトの DN (Distinguished Name: 識別名) を返します。 ただし、他のディレクトリーを使用可能なコマンドを使用するためには、RDN (Relative Distinguished Name: 相対識別名) が必要です。 例えば、DN "cn=testqueue,ou=printq,ou=print,cn=aixdata" が dslpsearch コマンドによって返されると、印刷キューの参照には RDN " testqueue" のみが使用されます。

フラグ

項目 説明
-q 検索オプションに一致する印刷キューを検索します。検索は物理プリンター・オブジェクトについて行われますが、 表示されるのはこれらのプリンターにサービスを行う印刷キューです。これはデフォルトの検索タイプです。-q オプションは、 -P とともに指定することはできません。
-p このオプションは、 -q オプションとともに使用され、 その印刷キューにサービスを行っている物理プリンターのリストも表示させます。
-P 検索文字列に一致する物理プリンターを検索します。-P オプションは、 -q とともに指定することはできません。
-o SearchOptions 複数の検索オプションを、コンマで区切った 1 つのリストで構成することができます。各オプションは、 次のものから構成できます。
  • 1 つ以上の、次に示す Page Description Languages (PDL): AUTOSWPCLPCLXLPOSTSCRIPTTEXTESCPPJLSIMPLEOTHER
  • 次のプリンター機能のいずれか: COLORDUPLEXTRAYSFINISH
  • location=xxxxxxxx または location='aaaa bbbbb' で指定される、 1 つ以上の物理プリンターのロケーション
  • location= で定義される文字列値は、文字列の両端にワイルドカードを配置して検索されます。 そのため、location=Room1 は、例えば "Building X, Room1, Bay6" などのように、 ロケーションに "Room1" を持つすべてのプリンターを検出します。文字列値には、 例えば location="Building X*Bay6" などのように、 内部にワイルドカード (*) を組み込むこともできます。複数のロケーション値は、検索で OR (論理和演算) されます。
  • 次に、検索文字列を含む有効なコマンド・ラインを示します。
    
    dslpsearch -q -o PCL,ESCP,location=room2,COLOR
    
    dslpsearch -q -p -o "PS, location='Building 1, Room1', DUPLEX"

終了状況

0
成功を示します。
1
無効なオプションを示します。
2
ディレクトリー・ツリー上での検索が失敗したことを示します。
3
無効なディレクトリー・コンテキストを示します。
4
このコマンドはディレクトリー・サービスに連絡できないことを示します。

  1. 次のコマンド・ラインは、 検索オプションに一致する印刷キューを検索します。
    dslpsearch -q -o search-options
  2. 次の例は、 検索オプションに一致する物理プリンターを検索します。
    dslpsearch -P -o search-options