dslpaccess コマンド

目的

System V 印刷サブシステムの印刷キューに対する、ディレクトリーを使用できないユーザーおよびシステムからのアクセスを許可または拒否します。

構文

dslpaccess -q QueueName -a AllowList | -d DenyList

説明

dslpaccess コマンドは、 ディレクトリーを使用可能な印刷キューに対するユーザーおよびシステムのアクセスを許可または拒否します。これは、lpadmin コマンドの -u オプションをモデルにしています。

エントリーのコンマ (,) で区切ったリストから構成されるリストを許可および拒否します。 これらの各リストは、次のようにして、ログイン ID、またはシステム名とログイン ID を指定することができます。
[[LoginID]|[System!LoginID]],[[LoginID]|[System!Login-ID]],...
LoginID、 または System、またはその両方は、すべての該当するエントリーを許可または拒否するワイルドカード all に設定することができます。all の使用には注意が必要です。all エントリーが 1 つのリストに追加されると、 LoginID または System の該当する値について、 すべての all 以外のエントリーが他のリストから削除されます。System のデフォルトは、ローカル・ホストです。

このコマンドのユーザーは、そのユーザーが管理者となるディレクトリー・コンテキスト内で、 ディレクトリー・サービスが使用可能であり、また、そのディレクトリー上の書き込み、変更、検索、および読み取りの権限が設定されている必要があります。

フラグ

項目 説明
-a AllowList 許可リストに追加するユーザーのリストを指定します。これらが拒否リスト上に存在する場合は、拒否リストから削除されます。このオプションは、 -d オプションとともに使用することはできません。
-d DenyList 拒否リストに追加するユーザーのリストを指定します。これらが許可リスト上に存在する場合は、 許可リストから削除されます。このオプションは、 -a オプションとともに使用することはできません。
-q QueueName キュー名パラメーターは、印刷キューの相対識別名 (RDN) です。ディレクトリー・コンテキスト内に印刷キュー名が存在しない場合は、 コマンドは失敗します。

終了状況

0
成功を示します。
1
無効なオプションを示します。
2
指定された印刷キューは認識できないことを示します。
3
ユーザーが該当するアクセス制御権を持っていないことを示します。
4
無効な RDN が提供されたことを示します。
5
この値は既に設定されていることを示します。
6
その他のエラーを示します。

  1. 次の例では、 ホスト systemX 上の印刷キュー printq1 への fredb アクセスをユーザーに付与します。
    dslpaccess -q printq1 -a systemX!fredb
  2. 次の例では、 すべてのホスト上でのユーザー tomt の印刷キュー printq1 へのアクセスを拒否します。
    dslpaccess -q printq1 -d all!tomt