dodisk コマンド
目的
ディスク使用アカウンティングを開始します。
構文
説明
dodisk コマンドは、 diskusg コマンドと、acctdisk コマンドを 呼び出して、 ディスク使用アカウンティングを開始します。dodisk コマンドに -o フラグを指定すると、acctdusg コマンドを使用してログイン・ディレクトリー別に、詳細ではあるが時間のかかるディスク・アカウンティングが開始されます。通常、cron デーモンが dodisk コマンドを実行します。
dodisk コマンドは、デフォルトでは、属性 account=true が入っている /etc/filesystems ファイル内にスタンザを持つ指定ファイルについてのみディスク・アカウンティングを行います。 File パラメーターでファイル名を指定すると、それらのファイルについてのみディスク・アカウンティングが行われます。
-o フラグを指定しない場合、File パラメーターにはマウント可能なファイルシステムのスペシャル・ファイル名を入れる必要があります。 -o フラグと File パラメーターの両方を指定した場合、それらのファイルはマウントされたファイルシステムのマウント・ポイントでなければなりません。
注: 分散環境ではアカウンティング・ファイルを複数のノード間で共用することはできません。各ノードには各種アカウンティング・ファイルの専用コピーがなければなりません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-o | diskusg コマンドではなく acctdusg コマンドを呼び出して、ログイン・ディレクトリー別のディスク・アカウンティングを開始します。 |
-X | 各ユーザー名は、最初の 8 文字に切り捨てられずに、使用可能なすべての文字が処理されます。 |
セキュリティー
アクセス制御: このコマンドは、adm グループのメンバーのみに実行 (x) アクセス権限を与えます。
例
- 自動ディスク使用アカウンティングを始動するには、/var/spool/cron/crontabs/root ファイルに次のように追加します。
この例は、cron デーモンにより読み取られ、処理される命令を示しています。 dodisk コマンドは、毎週木曜日 (4) の午前 2 時 (0 2) に実行されます。このコマンドは、通常 cron デーモンに与えられるアカウンティング命令の 1 つにすぎません。一般的な cron アカウンティング・エントリーの詳細については、「オペレーティング・システムおよびデバイスの管理」の『アカウンティング・システムの設定』を参照してください。0 2 * * 4 /usr/sbin/acct/dodisk
- 8 文字より長いユーザー名のシステムでディスク使用アカウンティングを実行するには、
/var/spool/cron/crontabs/root ファイルに次の行を追加します。
0 2 * * 4 /usr/sbin/acct/dodisk -X
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/acct | アカウンティング・コマンドへのパス。 |
/etc/filesystems | ファイルシステムに関する情報が入っています。 |