IBM Content Manager, バージョン 8.5.0.3             

データのバックアップおよびリストア

コンテンツ管理システム (サーバー、データベース、システム構成、コンテンツを含む) をバックアップしておくと、災害状況 (システム障害か天災かにかかわらず) 時にこの情報をリストアすることができます。

コンテンツ管理システムの最も信頼性の高いバックアップは、同期化されたデータから取得可能なバックアップです。 IBM® Content Manager のシステム静止機能により、コンテンツ管理システム全体が非アクティブ、つまり静止 状態になるため、プロセスは中断され、同期バックアップを作成できます。 システム静止機能によって IBM Content Manager の同期バックアップが可能になるため、コンテンツ管理システムのバックアップを作成するにはこの方法をお勧めします。 コマンド行からの静止のプログラミングには、システム静止機能の Java™ API を使用できます。

コマンド・ライン・ユーティリティー PAUSESERVER および RESUMESERVER では、コンテンツ管理システム全体が静止状態になることはありません。 これらのユーティリティーは、ライブラリー・サーバーでのみ機能します。 リソース・マネージャーはアクティブのままになり、データベースとコンテンツのアクティビティーはリソース・マネージャーでの実行を続けます。 リソース・マネージャーが実行を続けている間に作成されるバックアップは、同期化されない可能性があります。 このため、コマンド・ライン・ユーティリティー PAUSESERVER および RESUMESERVER をバックアップの作成に使用することはお勧めしません。

コンテンツ管理システムの各コンポーネントで使用可能なバックアップ・ユーティリティーを使用して、データをバックアップします。 リソース・マネージャーでデータのバックアップおよびリストアを行うには、Tivoli® Storage Manager またはユーザーのシステムで使用可能なその他のバックアップ・ユーティリティーを使用することができます。サーバー用のデータベースのバックアップをとるには、 ご使用のデータベース・ソフトウェアで提供されている ユーティリティーを使用してください。

必ず、IBM Content Manager システムのすべてのコンポーネントを一緒にバックアップしてください。 後でシステムをリストアする必要が生じた場合、各コンポーネント・バックアップは必ず同じ時点のものでなければなりません。

  1. LBOSDATA 域を識別します。 ご使用のオペレーティング・システムの適切な照会を実行します。
    Linux、AIX、または Solaris
    select vol_mountpoint from rmvolumes
    Windows
    select vol_logicalname from rmvolumes
  2. システムを停止します。 システム管理クライアントでシステム静止機能を使用します。 PAUSESERVER ユーティリティーの使用はお勧めしません。
  3. 以下のコンポーネントをバックアップします。 各コンポーネントで使用可能なバックアップ・ユーティリティーを使用して、バックアップを実行します。 例えば、データベースのバックアップには、データベース・ソフトウェアに付属するバックアップ・ユーティリティーを使用します。
    • ライブラリー・サーバー・データベース
    • リソース・マネージャー・データベース
    • LBOSDATA 領域
    • Tivoli Storage Manager に保管されているデータ
  4. システムを始動します。 システム管理クライアントでシステム静止機能を使用して、システムを活動化します。 RESUMESERVER ユーティリティーの使用はお勧めしません。


最終更新: 2015 年 6 月
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