すべての IBM® Content
Manager サーバーを静止状態にするには、
システム管理クライアントの「システムの静止」機能を使用します。
静止状態とは、データベースおよび保管済みコンテンツに対するすべてのアクティビティーが中断された状態です。
「システムの静止」機能は、データベース、データ、構成情報など、コンテンツ管理システム全体の同期バックアップを作成するときに役立ちます。
IBM Content
Manager システム全体のアーキテクチャーは複雑です。
このシステムは、ライブラリー・サーバー用とリソース・マネージャー用の少なくとも 2 つの異なるデータベースで構成されます。
また、通常、コンテンツ管理システムには、
データベースの外側 (ファイル・システムや Tivoli® Storage Manager など) に保管されるコンテンツがあります。
このため、バックアップのリストア時にすべてのデータベースおよびコンテンツが同期されるようにシステムをバックアップするには、
システムを非アクティブ状態、すなわち静止 状態にする必要があります。
コンテンツ管理システムが静止しているときに取得されるバックアップは、災害復旧アクションの実行時に役立ちます。
同期バックアップから IBM Content
Manager システム全体をリストアできます。
制約事項: 静止アクションおよびアクティブ化アクションは、
混合環境 (IBM Content
Manager コンポーネントがバージョン 8.5 よりも前のバージョンを使用している環境) では使用できません。例えば、バージョン 8.5 よりも前のリソース・マネージャーがシステムで使用されているとします。この場合は、この「システムの静止」機能を使用して、そのリソース・マネージャーを静止したりアクティブ化したりすることはできません。
コンテンツ管理システムを静止するには、次のようにしてください。
- システム管理クライアントでをクリックします。
- 「静止の開始」領域で、静止をいつ開始するのかを選択します。
- 静止がいつ終了するのか、およびコンテンツ管理システムが再びアクティブ化されるのがいつなのかを、「静止の終了」領域で選択します。
- システムを再びアクティブ化する日時をスケジュールするには、「日付」をクリックして、24 時間制で日付と時刻を入力します。
- システムを再びアクティブ化できるのがいつだか分からない場合は、「終了日付なし」をクリックします。
例えば、システムの問題をトラブルシューティングしている場合などに、このオプションを使用することをお勧めします。
- システムの静止が開始される前にアクションの実行を許可する期間を設定するには、「進行中アクションの猶予期間」フィールドに
時間 (秒) を入力します。 猶予期間とは、システム・コンポーネントの静止が開始されたときに進行中のアクションが完了するまでに使用できる期間です。
猶予期間中は、新規のアクションは受け入れられません。
例えば、大きな文書を保管するアクションや、
マイグレーション・プログラムなどのバックグラウンド・プロセスにおいて項目を一括処理するアクションが考えられます。
アクションが完了する前に猶予期間が終了すると、アクションは中断されます。
ただし、中断されたアクションは、システムが再びアクティブ化されたときに回復できます。
- 「設定」をクリックして、コンテンツ管理システムの静止設定を保存します。 この設定は、システムが静止状態になって猶予期間が開始されるまでは編集可能です。
ヒント: 静止の開始前に保存済みの静止設定を
取り消すには、「静止の開始」領域で「開始日付なし」クリックします。
静止したシステムを即時にアクティブ化するには、「静止の終了」領域で「今すぐ」をクリックします。