運用ポリシー

運用ポリシーを使用すると、リソースを再デプロイすることなく実行時にメッセージ・フローの動作、およびメッセージ・フロー内のノードを制御できます。

運用ポリシーを使用すると、特定のノード・プロパティー (接続資格情報など) やメッセージ・フローの動作に関する特定の側面 (フローの速度など) を制御するための、共通の方法を定義できます。 運用ポリシーにより、再利用が可能な共有かつ管理された定義が備わり、ユーザーにとって次のようなケイパビリティーが提供されます。
  • 開発者 - 複数の場所で構成情報を再使用できます。
  • 管理者 - 各環境の主要構成データを定義できます。
  • オペレーター - 構成データをモニターすること、および動的に変更することができます。
ソリューション・ライフサイクルのどの時点でもポリシーを作成および更新できます。 ポリシー・インスタンスは、ポリシー文書に保管されている定義済み運用プロパティーのセットで構成されます。ポリシー・インスタンスは、制御する必要がある 1 つ以上のエンティティー (メッセージ・フロー、メッセージ・フロー・ノード、その他の管理エンティティーなど) に接続できます。

メッセージ・フローおよびメッセージ・フロー・ノードの場合、開発中に、またはビルド時に、 バー ファイル・オーバーライドを使用してポリシーを添付できます。 一部のタイプのポリシーは、ソリューションがデプロイされた後でも接続できます。

メッセージ・フロー・ノードの場合、プロパティー値は、フロー開発中、 バー ファイル・オーバーライドを使用して、またはポリシーを添付することによって、いくつかの場所で設定できます。 メッセージ・フロー・ノードの運用プロパティー値には、以下の優先順位ルールが適用されます。
  1. ポリシーに設定された運用プロパティー値は、 バー ファイルでオーバーライドされた値またはノードで設定された値よりも優先されます。
  2. 運用プロパティー値のポリシーがない場合、 バー ファイルでオーバーライドされた値が、ノードで設定された値よりも優先されます。
  3. 運用プロパティー値に対するポリシーまたは バー ファイルのオーバーライドがない場合は、ノードに設定されている値が優先されます。
ヒント: ローカル環境の指定変更を組み込むようにメッセージ・フローを設計した場合、ローカル環境の指定変更によって設定されたプロパティー値は、運用ポリシー、 バー ファイルの指定変更、またはノードによって設定された値よりも優先されます。

ポリシー・インスタンスがメッセージ・フローまたはメッセージ・フロー・ノードに接続され、そのポリシー・インスタンスが更新された場合、影響を受けるメッセージ・フローまたはメッセージ・フロー・ノードの動的リフレッシュが実行されます。 更新を有効にするために、リソースを再デプロイする必要はありません。 更新要求は、ナビゲーション・ツリーで モニタリング > 管理ログ をクリックすることにより、Web ユーザー・インターフェースで表示できます。

使用可能な運用ポリシーのタイプは次のとおりです。

MQEndpoint ポリシー
MQEndpoint ポリシーは、実行時に接続の詳細を制御するために、メッセージ・フロー内の 1 つ以上の MQ ノードに接続できます。 詳しくは、 MQEndpoint ポリシーを参照してください。
MQTTPublish ポリシー
MQTTPublish ポリシーは、実行時に特定の MQ テレメトリー・トランスポート (MQTT) パブリッシュ・プロパティーの値を制御するために、メッセージ・フロー内の 1 つ以上の MQTTPublish ノードに付加できます。 詳しくは、 MQTTPublish ポリシーを参照してください。
MQTTSubscribe ポリシー
MQTTSubscribe ポリシーをメッセージ・フロー内の 1 つ以上の MQTTSubscribe ノードに接続して、実行時に特定の MQ テレメトリー・トランスポート (MQTT) サブスクリプション・プロパティーの値を制御できます。 詳しくは、 MQTTSubscribe ポリシーを参照してください。
ワークロード管理 ポリシー
ワークロード管理 ポリシーをメッセージ・フローに付加して、メッセージ・フローのパフォーマンスを調整することができます。 詳しくは、 ワークロード管理ポリシーを参照してください。