ワークロード管理

ワークロード管理ではシステム管理者が、メッセージの処理速度をモニターおよび調整できるとともに、無応答のフローおよびスレッドに対して実行するアクションを制御できるようになります。

ワークロード管理機能を使用する前に、イベントのパブリケーションが有効になっていること、およびパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーが構成されていることを確認する必要があります。 詳しくは、 イベント・メッセージのパブリケーションの構成 および 組み込み MQTT パブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーの構成を参照してください。

以下のトピックでは、 ワークロード管理で使用可能なさまざまなオプションについて説明します。

メッセージ・フロー 通知

一般的な要件は、 IBM® Integration Bus がメッセージを処理する速度をモニターできるようにすることです。 ワークロード管理 を使用すると、システム管理者は、デプロイされた個々の メッセージ・フロー に対して 通知しきい値 を表現できます。 通知しきい値 を超えると、範囲外の通知メッセージが生成されます。 通知しきい値 が後で範囲内に戻ると、範囲内戻り通知メッセージが生成されます。 詳しくは、 通知しきい値メッセージがパブリッシュされるようにメッセージ・フローを構成するを参照してください。

メッセージ・フロー最大速度 の設定

システム管理者は、個々の メッセージ・フロー を実行できる 最大速度 を設定できます。 最大速度 は、1 秒ごとに処理される入力メッセージの総数として指定されます。 これを設定すると、フローで処理される入力メッセージの数が測定されます。 この測定は、使用中の追加インスタンスの数、 メッセージ・フロー内の入力ノードの数、または発生したエラーの数に関係なく行われます。 必要に応じて、入力メッセージの処理速度をフローの最大速度の設定値未満に保つために、処理の遅延が生じます。 詳しくは、 メッセージ・フローの最大速度の設定を参照してください。

メッセージ・フロー にサービスを提供するための追加スレッドの設定
メッセージ・フローを処理するために統合ノードが使用できる追加のスレッドの数を設定して、フローの開始時に追加のスレッドを開始するかどうかを指定できます。 詳しくは、 ワークロード管理ポリシーを参照してください。
応答しない メッセージ・フロー

メッセージ・フロー がメッセージの処理を許可される最大時間を指定およびモニターし、タイムアウトを超えた場合に実行されるアクションを指定することができます。 さらに、統合サーバーを再始動することによって、 メッセージ・フロー を停止するための手動要求を行うことができます。 詳しくは、 応答しないメッセージ・フローを参照してください。

ワークロード管理 ポリシー構成

メッセージ・フローでプロパティーを定義する代わりに、 メッセージ・フロー統合レジストリー 内で ワークロード管理 ポリシーを指定して、 メッセージ・フロー が実行時にそのポリシーを参照してプロパティーを検索できるようにすることができます。 統合ノード上のポリシーの属性値を変更することができます。変更すると、再デプロイメントの必要なしに メッセージ・フロー の動作に影響を与えます。 ワークロード管理 ポリシーには、 ワークロード管理 で使用可能なすべてのプロパティー ( 通知しきい値 および 最大速度を含む) が 1 つの場所に含まれているため、 メッセージ・フロー パフォーマンスの調整が容易になります。

詳しくは、 ワークロード管理ポリシーを参照してください。