HTTP ヘッダー
WebSphere® MQ Bridge for HTTP は、カスタム要求 HTTP ヘッダー、カスタム・エンティティー HTTP ヘッダー、および標準 HTTP ヘッダーのサブセットをサポートします。
HTTP では慣例として、カスタム・ヘッダーにはすべて x- という接頭部を付けます。WebSphere MQ Bridge for HTTP のヘッダーには x-msg- という接頭部が付きます。例えば、優先順位ヘッダーを設定するには、x-msg-priority を使用します。
- ほとんどのヘッダー値では、大/小文字を区別します。例えば、msgId ヘッダーを使用する場合、NONE はキーワードですが、none は msgID です。
- ミススペルのヘッダーは無視されます。
カスタム・エンティティー HTTP ヘッダー
カスタム・エンティティー HTTP ヘッダーには WebSphere MQ メッセージに関する情報が入れられます。 エンティティー・ヘッダーを使用すると、メッセージ記述子 (MQMD) に値を設定したり、MQMD にある値を照会したりできます。追加エンティティー・ヘッダー x-msg-usr では、要求に関連付ける任意のユーザー・プロパティー情報の設定と返却を行います。
エンティティー・ヘッダーは、HTTP 要求コンテキストにより、次のように使用できます。
- DELETE
- DELETE HTTP 要求のエンティティー・ヘッダーでは、x-msg-correlId と x-msg-msgId のどちらかまたは両方のみを使用できます。これらのヘッダーを使用すると、MQGET で MsgId と CorrelId によって特定のメッセージを選択し、そのメッセージをキューから削除することができます。
- GET
- GET HTTP 要求のエンティティー・ヘッダーでは、x-msg-correlId と x-msg-msgId のどちらかまたは両方のみを使用できます。これらのヘッダーを使用すると、ブラウズ用に MQGET で MsgId と CorrelId によって特定のメッセージを選択することができます。
- POST
- POST HTTP 要求のどのエンティティー・ヘッダーでも使用できます (ただし x-msg-timestamp を除く)。
- x-msg-require-headers
- どの GET、POST、または DELETE HTTP 要求でも、x-msg-require-headers 要求ヘッダー内にコンマで分離した複数のエンティティー・ヘッダーを追加できます。結果として、HTTP 応答メッセージで、関連するメッセージ・プロパティーの値を含む、指定のエンティティー・ヘッダーが返されます。
各ヘッダーの説明には、ヘッダーが WebSphere MQ Bridge for HTTP によって処理されるコンテキストがリストされます。例えば、表 1 にあるように、WebSphere MQ Bridge for HTTP は HTTP POST 要求でこのヘッダーを処理します。また、x-msg-require-headers 要求ヘッダーは HTTP POST、GET、または DELETE のいずれかの要求で処理されます。ヘッダーが、許可されていないコンテキストに含まれている場合、そのヘッダーは無視されます。 エラーは報告されません。
Web サーバーまたは他の要求ハンドラーが処理する標準 HTTP ヘッダーはどれでも要求に入れることができます。同様に、応答には、Web サーバーまたは他の応答ハンドラーによって挿入された他の標準 HTTP ヘッダーを含めることができます。
HTTP 要求メッセージで有効 | POST、x-msg-require-headers |
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カスタム要求 HTTP ヘッダー
x-msg-range、x-msg-require-headers、および x-msg-wait の 3 つのカスタム要求 HTTP ヘッダーは、HTTP 要求に関する追加情報をサーバーに渡します。これらは、要求修飾子の役割を果たします。x-msg-range では、応答で返されるメッセージ・データの量を制限できます。 x-msg-require-headers では、応答に、要求結果に関する情報を入れるように要求できます。x-msg-wait では、クライアントが HTTP 応答を待機する時間を変更できます。
標準 HTTP ヘッダー
Host 標準 HTTP 要求ヘッダーは、HTTP/1.1 要求で指定する必要があります。
要求で、Content-Length および Content-Type 標準 HTTP エンティティー・ヘッダーを指定できます。
Content-Length、Content-Location、Content-Range、Content-Type、および Server 標準 HTTP エンティティー・ヘッダーは、要求への応答で返される場合があります。要求メッセージでは、x-msg-request-header ヘッダーで 1 つ以上の標準 HTTP ヘッダーを指定してください。