VT エミュレーション

ASCII ホストと接続するために、パーソナル・コミュニケーションズは、VT340、VT100、および VT52 の各端末 に対して VT エミュレーターを提供しています。ASCII ホストでは、これらの端末の制御シーケンスをセッション表示の標準として共通に 使用しており、多くの ASCII ホスト・アプリケーション・プログラムが VT 互換の端末を 想定しています。VT エミュレーションにより、使用しているパーソナル・コンピューターまたは ワークステーションを VT 端末であるかのように操作することができます。VT340、VT100、または VT52 端末を操作するよう設計されたソフトウェア は、パーソナル・コミュニケーションズ VT エミュレーターを使用して正しく作動するはずです。

VT 端末のキーボードのレイアウトは、 パーソナル・コンピューターのものと類似していますが、 いくつか異なるところがあります。 VT エミュレーションの場合のデフォルトのキー・マッピングについては、VT エミュレーター・レイアウトのデフォルトのキー機能を参照してください。

XMODEM および YMODEM プロトコルを使用した ASCII ホストとの間でのファイル転送について は、XMODEM および YMODEM の使用を参照してください。

適切な通信装置があれば、IBM® zSeries® など の非 ASCII ホストへの VT 接続も可能です。

VT セッションの構成

通信の構成 -> ASCII ホスト」パネルを使用 して、ASCII ホスト・セッションを定義するパラメーターの値を選択します。 「セッション」、および「リンク」という 2 つのタイプのパラメーターがあります。

非同期接続の VT のカスタマイズ

  1. ワークステーション・ウィンドウのメニュー・バー から、「通信」をクリックします。
  2. 通信」メニューから「構成」をクリックします。 「通信の構成」ウィンドウが開きます。
  3. 非同期接続の VT」を選択します。
  4. セッション・パラメーター」をクリックします。

    「セッション・パラメーター - ASCII ホスト」ウィンドウが開きます。

  5. セッション・パラメーターを設定します (セッション・パラメーターを参照)。
  6. リンク・パラメーター」をクリックします。

    「VT 非同期接続タイプ」ウィンドウが開きます。

  7. 通信および自動ダイヤル機能パラメーターを設定し、 「拡張」をクリックして拡張パラメーターを設定します。
  8. 「通信の構成」ウィンドウが閉じるまで「OK」をクリックします。

    これでカスタマイズは完了です。

Telnet 接続の VT のカスタマイズ

  1. ワークステーション・ウィンドウのメニュー・バー から、「通信」をクリックします。
  2. 通信」メニューから「構成」をクリックします。

    「通信の構成」ウィンドウが開きます。

  3. ASCII ホストを選択し、 次に「LAN」または「COM ポート」 インターフェースを選択します。

    使用可能な接続が表示されます。

  4. Telnet 接続の VT」を選択します。
  5. セッション・パラメーター」をクリックします。

    「セッション・パラメーター - ASCII ホスト」ウィンドウが開きます。

  6. セッション・パラメーターを設定します (セッション・パラメーターを参照)。
  7. リンク・パラメーター」をクリックします。

    「TelnetASCII」ウィンドウが開きます。

  8. ホスト名または IP アドレスを入力します。
  9. ポート番号の入力、端末 ID の変更、または「自動再接続」チェック・ボックスの選択を 行います (これらはオプションです)。
  10. 「通信の構成」ウィンドウが閉じるまで「OK」をクリックします。

    これでカスタマイズは完了です。

セッション・パラメーター

以下のパラメーターは、VT340 端末上でのセットアップの選択項目に対応しています。

オンライン/ローカル
オンライン」状態では、エミュレーターは、ホスト・コンピューター からデータを受信し、データを送信することができます。 「ローカル」状態では、キーボードで入力したデータは画面に表示されますが、 ホストには送信されません。 また、ホストからのデータは保留にされ、状態を「オンライン」に 変更するまで画面には表示されません。
モデム転送モード
キーボードでタイプした文字をホストがエコーしない場合 は、「文字」を選択してください。 VT エミュレーターは、タイプした文字をホストに送信するときに表示します。

ホストがキーボードでタイプした文字を表示にエコーする場合 には、「エコー」を選択してください。 VT エミュレーターは、文字をホストから戻されたときにのみ表示します。

文字が 2 重に表示される場合には、「文字」で なく「エコー」を選択する必要があります。 エコーがデフォルトです。

マシン・モード
4 つのマシン・モードがあります。 それらは、以下のとおりです。
VT340 モード (7 ビット制御付き)
これはデフォルトです。このモードは、ほとんどのアプリケーションに推奨されます。
VT340 モード (8 ビット制御付き)
エミュレーターは、8 ビット制御付きの 8 ビット環境で設定されます。
VT100 モード
このモードは、VT100 端末との厳密な互換性を必要とする状況のためのものです。一般には、VT100 を想定した アプリケーションには、VT340 7 ビット・モードが適しています。
VT52 モード
このモードは、VT52 端末用に設計されたアプリケーション専用のものです。
画面サイズ
セッション画面が表示する行数と桁数を選択することができます。 選択項目は、以下のとおりです。 デフォルトは、行数 24、桁数 80 です。
ホスト・コード・ページのタイプ
ホスト・コード・ページに選択できるのは、「国別」、「PC」、および「各国間共通」です。 デフォルトは、8 ビット DEC 補足図形文字セットを選択する「各国間共通」です。 「国別」を選択した場合は、「ホスト・コード・ページ」プルダウン・リスト から国を選択する必要があります。「PC」オプションを選択した場合は、PC コード・ページ 437 が選択されます。
ホスト・コード・ページ
国別ホスト・コード・ページを選択します。 選択は、以下のとおりです。
ASCII (VT) セッションでの ISO Latin 9 (ISO 8859-15) 文字セットのサポート
ISO Latin 9 (ISO 8859-15) 文字セットのサポートが、ASCII (VT) セッションで利用できます。

オプショナル・パラメーター

以下のパラメーターは、VT340 端末上でのセットアップの選択項目に対応しています。

画面イメージ強調反転
前景色と背景色を反転させるには、このボックスにチェックを付けてください。
ユーザー機能ロック
以下の機能をホストが変更できないようにロックするためには、 このボックスにチェックを付けてください。
自動折り返し
現在行が「行の終わり」に達するたびに、VT エミュレーターに 改行を行わせたい場合には、このボックスにチェックを付けてください。
自動返答メッセージ
接続が確立された後、VT エミュレーターに自動でメッセージをホストに送信 させたい場合は、このボックスにチェックを付けてください。
マウス・クリックでカーソル移動
セッション・ウィンドウの表示スペースで左マウス・ボタンをクリックしたときに カーソルが移動するようにする場合には、このオプションを選択してください。
返答メッセージ
通信が確立したときにホストに送信するメッセージ (最大 31 文字) を 入力してください。
隠す
このボックスにチェックを付けると、返答メッセージが構成ウィンドウに表示されません。 いったんメッセージを隠すと、「隠す」のボックスは無効になり、 変更されるまで、メッセージは隠されたままになります。
ユーザー定義キーロック
ユーザー定義キーをロックするには、このボックスにチェックを 付けてください。 たとえば、 「ユーザー定義キーロック」を選択して、F6 から F20 の キーの値を定義することができます。こうすると、これらのキーは定義された値でロックされ、ホストが再定義することはできません。
透過方式
VT エミュレーターに対して、制御文字を解釈するのではなく、表示させるように するには、このボックスにチェックを付けてください。
VT ID
選択されたモデルの属性が、ホスト・コンピューターに送信されます。 VT100 IDVT101 IDVT102 IDVT220 IDVT240 IDVT320 IDVT340 ID のうちの 1 つを選択してください。
ヒストリー・ログ (History Logging)
このオプションを使用可能にすると、画面の上部マージン行から スクロールオフされたテキストが、VT ヒストリー・ウィンドウにログされます。 上部および下部のマージンは、ホスト・アプリケーションでスクロール領域を定義するときに設定されます。
ヒストリー・ログのバッファー・サイズ (History Logging Buffer Size)
このリストは、ヒストリー・ログ・バッファーで使用可能なサイズの中から 1 つを 選択するときに使用します。 選択項目は、16KB、32KB、64KB、128KB、および 512KB です。 デフォルトは 64KB です。
ヒストリー・ログ - 拡張 (History Logging - Enhanced)
Erase in Display コマンドによって消去されるデータは、ヒストリー・ウィンドウに 取り込まれます。 詳しくは、拡張ヒストリー・ログ (Enhanced History Logging)を参照してください。

拡張 ASCII ホスト

拡張」ボタンを押すと、「拡張 ASCII ホスト」ダイアログが表示されます。 拡張オプション・ダイアログには、VT340 エミュレーションのローカル編集機能に必要な、 すべての構成オプションが含まれています。 以下のリストでこれらの構成オプションを定義します。デフォルトの設定値は 太字で示されます。

グラフィックス・カーソル
グラフィックス・モードにある時に、 グラフィックス入力カーソルを表示するかどうかを指定します。選択可能な 値は、「使用可能」または「使用不可」です。
Sixel スクロール
このオプションを選択すると、sixel グラフィックス・イメージは、 最後のカラムに達すると次の行にスクロールします。選択可能な 値は、「使用可能」または「使用不可」です。
MacroGraph レポート
保管された Macrograph プロシージャーを、 ホストが検索できるかどうかを制御します。 選択可能な値は、「使用可能」または「使用不可」です。
編集モード
ローカル編集が使用できるかどうか、および現行の操作モードを選択します。 選択可能な値は、「選択不可能 (Unavailable)」、「対話式 (Interactive)」、 または「編集 (Edit)」です。
消去モード
編集モードでどの文字を消去できるかを指定します。 選択可能な値は、「無保護 (Unprotected)」または「すべて (All)」です。
編集キー
VT340 エミュレーションが、 対話式モードと編集モードをどのように切り替えるかを指定します。選択可能な値は、「即時」または「据え置き」です。
送信
VT340 エミュレーションが、編集モードでデータのブロックをどのようにホスト・システムに送信するかを指定します。 選択可能な値は、「即時」または「据え置き」です。
アプリケーション・キー
シフトしないファンクション・キー F6 から F20 が、 編集モードでどのように機能するかを指定します。選択可能な値は、「使用不可」、 「即時」、「接頭部 (Prefix)」、または「接尾部 (Suffix)」です。
保護区域
保護された文字をホスト・システムに送信できるかどうかを指定します。 選択可能な値は、「すべて (All)」または「選択 (Selected)」です。
選択区域
VT340 エミュレーションがホスト・システムに、 すべての文字、または選択された文字だけを送信できるかどうかを指定します。 選択可能な値は、「すべて (All)」または「選択 (Selected)」です。
多重区域
VT340 エミュレーションがページ上のすべての選択されたエリアを送信できるか、 またはカーソルで選択されたエリアだけを送信できるかを指定します。 選択可能な値は、「多重」または「単一」です。
VT131 転送
行伝送モードが使用不可になっている場合、 ANSI スタイルまたは VT131 スタイルのデータ伝送のいずれかを選択して行うことができます。 選択可能な値は、「ANSI」または「VT131」です。ブロックのサイズは、 「転送終了モード (Transfer Termination Mode)」の値に応じて異なります。
EOL 文字
データ・ブロックで行の終わり (EOL) を示すために 使用される文字を選択できます。 デフォルトでは、VT340 エミュレーションは改行 (CR) を送信します。 6 つまでの 16 進文字を指定できます。
EOB 文字
データ・ブロックの終わり (EOB) を示すために 使用される文字を選択できます。 これにはデフォルトはありません。6 つまでの 16 進文字を指定できます。
ページ結合
カーソルがページ・メモリー内で新しいページに移動した時に、 新しいページを自動的に表示するかどうかを指定します。選択可能な 値は、「使用可能」または「使用不可」です。
行送信モード
1 時点に 1 行の文字をホスト・システムに送信できるようにします。 選択可能な値は、「使用不可」または「使用可能」です。
転送終了モード
行伝送モード」が使用不可になっている場合、 VT340 エミュレーションが部分ページまたはスクロール領域を送信するかどうかを指定します。選択可能な 値は、「使用可能」または「使用不可」です。
スペース圧縮モード
VT340 エミュレーションが、 データ・ブロック内の未使用の文字フィールドとスペースを どのように送信するかを指定します。 選択可能な値は、「使用不可」または「使用可能」です。

リンク・パラメーター

リンク・パラメーター」ボタンを押すと、 ASCII ホスト・コンピューターとの 接続の詳細を構成するためのパネルが表示されます。 表示されるパネルは、ASCII ホスト用に選択した接続タイプによって異なります。以下の 2 つのタイプがあります。

非同期接続の VT のためのリンクの構成

非同期接続の VT では、通常の電話回線または直接接続を使用して、 プロトコル・コンバーターを通して ASCII ホストに接続されます。

非同期接続の VT では、以下の項目を定義する必要があります。

接続パラメーター
拡張構成パラメーター
その他の構成情報

接続パラメーター

通信ポート
非同期接続が確立される通信ポートの番号を選択します。 選択可能な値は、COM1、COM2、COM3、および COM4 です。 デフォルトは COM1 です。
回線速度 (bps)
回線速度は、ビット/秒でのデータ伝送速度です。

14,400 ボーまたは 28,800 ボーのモデムを使用している場合、V.42bis の圧縮技術によって、 システムがサポートする最高速度で利用することができます。14,400 ボーのモデムでは 57,600 以下の回線速度を選択 し、28,800 ボーのモデムでは 115,200 以下の回線速度を選択してください。

この速度で正常に作動しない場合、もっと遅い回線速度を選択する必要が あります。たとえば、COM ポートに FIFO バッファーがない場合、もっと遅い回線速度を 選択する必要がある場合があります。接続の試行に失敗するか、または、より速い速度で信頼性がない場合は、 もっと遅い速度で試してください。

デフォルトの速度は 9600 bps です。

使用可能な最大速度は、プロセッサーまたは通信ポートの能力によって決まります。接続に失敗した場合は、もっと遅い速度で試みてください。

8250 UART を使用している場合、回線速度を 19,200 bps より速くすべきではありません。

データ・ビット
1 文字を構成するビット数 (7 または 8) を選択します。選択したビット数 は、ASCII ホストが使用する値と一致する必要があります。デフォルトは 8 です。
パリティー
パリティーは、伝送エラーを検出するための 1 つの方法です。 ある単位のデータ (通常は 1 バイト) に対して、余分なビットを 1 つ追加します。 そのビットを 0 または 1 に設定して、1 ビットの合計数が偶数に なる (偶数パリティーの場合) かまたは奇数に なる (奇数パリティーの場合) ようにします。有効なパリティー・タイプ は、「なし」、「奇数」、「偶数」、「スペース」、 または「マーク」です。 「なし」は、パリティー・ビットが送られないか、 またはパリティー・ビットを予期しないことを意味します。「マーク」および「スペース」は、それぞれ、パリティー位置が常に 1 または 0 に 設定され、受信されたパリティーは検査されないことを意味します。

リモート・システムで使用されるものと同じパリティーを選択してください。

デフォルトは「なし」です。

ストップ・ビット
1 つまたは 2 つのストップ・ビットが、非同期で伝送される各文字の終わりを 示します。 リモート・システムで使用しているのと同じ、1 または 2 の値を選択してください。 使用するストップ・ビットの数は、回線速度によって異なります。 デフォルトは、1 です。

拡張構成パラメーター

以下の拡張構成パラメーターが使用可能です。

フロー制御
エミュレーターとモデムまたは ASCII ホストとの間のデータの流れを制御するための 方式を選択します。 選択項目は、以下のとおりです。
XON/XOFF
ソフトウェアのフロー制御方式が、 データの流れを停止または開始するために、 データ・ストリームの中に DC3 および DC1 の文字を入れます。 この方式は一般的なものではなくなりましたが、セッション・ユーザー は、Control-S および Control-Q キーを使用することによって、 着信データの読み取りを休止することができます。DC3 (つまり XOFF) は X'13' であり、 最初は Control-S にマップされています。DC1 (つまり XON) は X'11' であり、 最初は Control-Q にマップされています。 キーボード位置は、再マップすることが可能です。
ハードウェア
ハードウェア・フロー制御方式では、RTS (送信要求) およ び CTS (送信可) という電気信号を使用します。 モデムで高速データ圧縮を使用している場合、または XMODEM または YMODEM ファイル転送 を実行している場合には、この方式が必須です。
両方
この方式は、ハードウェアと XON/XOFF の両方のフロー制御方式を使用 します (これがデフォルトです)。
なし
なし」を選択すると、フロー制御はありません。
XOFF ポイント
ソフトウェア・フロー制御の場合、XOFF ポイントは、XOFF 信号が モデムまたは ASCII ホストに送られるレベル (バイト数) です。 このオプション (64、256、512、および 1024) は、バッファー内の残りスペースを 指定します。 たとえば、64 を選択した場合には、バッファー内の残りスペース 64 バイト になったとき、XOFF 信号が送信されます。
モデム信号検出
データを非同期回線上で送信できるかどうかを判断するために、VT エミュレーター が使用する方式を選択します。 オプションは、以下のとおりです。
なし
VT エミュレーターは、CD、CTS、および DSR を無視して、 回線が作動可能であると想定します。
CD を無視
VT エミュレーターは、キャリア検出信号 (一部のモデムでは、 故意にオンのままにしています) を無視します。 ホストがヌル・モデム・ケーブルで接続されている場合は、 このオプションを使用してください (ほとんどのヌル・モデムは CD を サポートしません)。
すべて
VT エミュレーターは、CD、CTS (送信可)、および DSR (データ・セット・レディー) を モニターします。
ブレーク信号長
ブレーク信号は、ホストへのアテンション信号として 使用される、非同期回線上の意図的なフレーム・エラーです。 一部のホストは、ブレーク信号が特定の長さであることを必要とします。 デフォルトは 250 ミリ秒です。 その他のオプションには、500、1000、および 2000 ミリ秒があります。 ホストが必要とする値を選択してください。

その他の構成情報

自動ダイヤル
「自動ダイヤル」に対して「使用」をクリックした後、 表示されている情報よりもさらに詳しい情報の提供が必要な場合 は「ダイヤル/モデムの構成」を使用します。 専用回線接続を使用している場合は「非使用」をクリックしてください。 自動ダイヤル機能は使用しません。
モデム名
Windows XP の実行時、モデム情報はオペレーティング・システムの コントロール・パネル・モデム・アプレットによって処理されます。 このドロップダウン・リストには、Windows® に定義されているすべてのモデムが含まれています。 使用するモデムを選択してください。
電話番号 1
この項目は、ネットワークにアクセスするためにダイヤルすべき基本の電話番号です。 これには、ダイヤル音に対する遅延と、外線へのアクセスまたは長距離サービスのための アクセス・コードを含めることができます。
電話番号 2
この項目は、バックアップの電話番号を指定します。 バックアップの電話番号を指定した場合、基本の電話番号を通した ゲートウェイまたはホストとのコンタクトの試みに失敗した後で、この電話番号が 自動的にダイヤルされます。 このオプションをブランクのままにしておくと、ダイヤリングのバックアップは行われません。
タイトル
このオプションの項目は、構成を行っている接続を記述するテキストです。 このテキストは、番号をダイヤルしたときに表示されますが、接続には影響を与えません。
ダイヤル/モデムの構成
パーソナル・コミュニケーションズが Windows XP で実行されている場合、電話とモデムの構成 は、オペレーティング・システムのモデム・ユーティリティーにより処理されます。

このボタンをクリックすると、モデム構成の詳細を調整することができます。

自動ダイヤル機能
自動ダイヤル機能は、 セッションを開始するときにホストとの接続を確立します。

自動ダイヤル機能を使用するためには、ファイルの中にダイヤル情報、 電話番号、通信回線情報、およびモデム制御情報を 保管しておかなければなりません。詳細については、オンライン・ヘルプを参照してください。ダイヤル構成ファイルの作成と変更を可能にするために、以下の機能が提供されています。

自動ダイヤル・ユーティリティー
自動ダイヤル・ユーティリティーによって、自動ダイヤル機能を構成して使用することが できます。

「自動ダイヤル・ユーティリティー」ウィンドウは、 「通信」メニュー (セッション・ウィンドウのメニュー・バーにあります) の 「自動ダイヤル・ユーティリティーの表示」を選択し、 自動ダイヤル・ファシリティーが開始されると開きます。

ダイヤル/実行の停止
このプッシュボタンは、現在のダイヤルの状況によって、 ダイヤル操作の開始または停止のいずれかを行います。
ダイヤル
ダイヤル」をクリックすると、指定された電話番号をダイヤルして接続を確立します。
実行の停止
実行の停止」をクリックすると、ダイヤル処理が即時に停止します。
ハングアップ
ハングアップ」をクリックすると、モデム・ハングアップ・ストリングが送信され、PC がリモート・コンピューターから 切り離されます。
手動ダイヤル
手動ダイヤル」により、公衆電話回線以外を使用するか、 または番号をオペレーターの援助でダイヤルすることができます。
接続後に自動終了
接続が確立した後で「自動ダイヤル・ユーティリティー」ウィンドウを クローズする場合は、「接続後に自動終了」を選択します。 そうしないと、ウィンドウはオープンされたままになります。
モデム信号の表示
パーソナル・コミュニケーションズの LibraryOn Windows XP システムでは、オペレーティング・システムのモデム・ユーティリティーを使用 して、モデム信号をモニターできます。

Telnet 接続の VT のためのリンクの構成

Telnet 接続の VT は、TCP/IP (伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル) を 使用するアプリケーションであり、ASCII ホストへのリモート・ログオンを可能にします。TCP/IP は、 ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) と広域ネットワーク (WAN) の両方に 接続機能を提供し、複数の LAN と複数の WAN の間の情報の経路を定める機能を備えています。 主要な TCP/IP ネットワーク (インターネット) では、IP アドレスを固有なものとし、 企業間の通信を可能にするために、標準化されたアドレッシング方式を使用しています。

パーソナル・コミュニケーションズでの Telnet 接続の VT で は、Windows Sockets バージョン 1.1 のインターフェースをサポート する TCP/IP スタックが必要です。 スタック・プログラムのためのインターフェースを 提供し、Windows Sockets V1.1 インターフェースをサポートする ために、WSOCK32.DLL が Windows システム・ディレクトリーまたは現行パスに 入っていなければなりません。

Telnet 接続の VT では、以下の接続パラメーターを定義する必要があります。

ホスト名または IP アドレス
ターゲット・ホストの英字名か、またはその数値 IP アドレスのいずれかを指定します。
ホスト名
ターゲット・ホストの名前はストリング (たとえば、host.test.ibm.com) になります。
ホスト IP アドレス
ターゲット・ホストの IP アドレスは、小数点表記法で表され ます (たとえば、0.0.0.0)。
ポート番号
ターゲット・ホストの Telnet ポートの 10 進数を指定します。 デフォルト値 23 が標準の Telnet ポートです。
端末 ID
VT エミュレーターと Telnet サーバーは、該当する接続を折衝するために 端末 ID を使用します。 ホストの正しい端末 ID については、Telnet の管理者に尋ねてください。 デフォルト・ボックスを選択した場合、 デフォルト値は、以下の表に示すマシン・モードから選択されます。
マシン・モード デフォルトの端末 ID
VT340 DEC-VT220
VT100 DEC-VT100
VT52 DEC-VT52
ANSI ansi
自動再接続
セッションがホストから切断されても、このボックスを選択した場合は、 自動的に再接続されます。

デフォルトでは選択されません。

VT セッションの使用

パーソナル・コミュニケーションズ VT セッションは、あたかも VT340、VT100、または VT52 端末を使用しているかのように 作動します。メインフレーム VT、iSeries®、eServer™ i5、または System i5® 接続の場合は、プロトコル変換装置で F1 または PA1 など の VT キーボード・シーケンスを定義しています。

以下の表が提供されています。

パーソナル・コミュニケーションズ VT エミュレーターで使用されているような、 VT340 キーボードから PC キーボードへのデフォルトのマッピングについては、「管理者ガイドおよび解説書」を参照してください。

複合キー

VT エミュレーターは、画面上に特殊文字を生成するための VT340 複合キーを サポートしています。複合キーを使用するためには、 その前にそれを表すキーの組み合わせを定義する必要があります。

複合キーを使用するには、以下の 3 つの別個のアクションを行います。

  1. 複合キーを押してから離す。
  2. 最初の文字を押してから離す (表 33 を参照)。
  3. 2 番目の文字を押してから離す。

表で、示されたとおりの順序で入力しなければならないことが指定されている場合を 除き、最初の文字と 2 番目の文字はどのような順序でタイプしてもかまいません。

表 33 は、それぞれの特殊文字の外観と名前、文字を生成するための文字のペア、 および文字を入力する順序に意味があるかどうかの指示を示しています。

表 33. 文字生成 (特殊文字)
生成される文字 複合キーと一緒に押す文字のペア
外観 説明 最初 2 番目 順序
Á A 揚音 A ' 任意の順序
á a 揚音 a ' 任意の順序
 A 曲折 A ^ 任意の順序
â a 曲折 a ^ 任意の順序
À A 抑音 A ` 任意の順序
à a 抑音 a ` 任意の順序
Å A リング A * 任意の順序
A ° 任意の順序
å a リング a * 任意の順序
a ° 任意の順序
à A ティルド A ~ 任意の順序
ã a ティルド a ~ 任意の順序
Ä A ウムラウト A " 任意の順序
ä a ウムラウト a " 任意の順序
Æ AE リガチャー A E 示された順序
æ ae リガチャー a e 示された順序
´ アポストロフィ ' スペース 任意の順序
@ アットマーク a a 任意の順序
A A 任意の順序
\ バックスラッシュ / / 任意の順序
\ バックスラッシュ / < 任意の順序
Ç C セディーユ C , 任意の順序
ç c セディーユ c , 任意の順序
¢ セント記号 c / 任意の順序
C / 任意の順序
c | 任意の順序
C | 任意の順序
^ 曲折アクセント ^ スペース 任意の順序
} 右中括弧 ) - 任意の順序
] 右大括弧 ) ) 任意の順序
» 右フランス式引用符 > > 任意の順序
@ アットマーク a a 任意の順序
A A 任意の順序
© 著作権マーク c o 任意の順序
C O 任意の順序
c 0 任意の順序
C 0 任意の順序
° 度記号 0 ^ 任意の順序
° スペース 任意の順序
# スペース 任意の順序
É E 揚音 E ' 任意の順序
é e 揚音 e ' 任意の順序
Ê E 曲折 E ^ 任意の順序
ê e 曲折 e ^ 任意の順序
È E 抑音 E ` 任意の順序
è e 抑音 e ` 任意の順序
Ë E ウムラウト E " 任意の順序
ë e ウムラウト e " 任意の順序
a 女性序数標識 a _ 任意の順序
A _ 任意の順序
½ 分数 2 分の 1 1 2 示された順序
¼ 分数 4 分の 1 1 4 示された順序
ß ドイツ語 ess-tset s s 任意の順序
ミクロまたはミュー
ミュー / u 示された順序
/ U 示された順序
» ギュメ、右フランス式引用符 > > 任意の順序
« ギュメ、左フランス式引用符 < < 任意の順序
Í I 揚音 I ' 任意の順序
í i 揚音 i ' 任意の順序
Î I 曲折 I ^ 任意の順序
î i 曲折 i ^ 任意の順序
Ì I 抑音 I ` 任意の順序
ì i 抑音 i ` 任意の順序
Ï I ウムラウト I " 任意の順序
ï i ウムラウト i " 任意の順序
¡ 逆感嘆符 ! ! 任意の順序
逆疑問符
逆疑問符 ? ? 任意の順序
o 男性序数標識 o _ 任意の順序
O _ 任意の順序
ミクロまたはミュー
ミクロ記号 / u 示された順序
/ U 示された順序
中点
中点 . ^ 任意の順序
Ñ N ティルド N ~ 任意の順序
ñ n ティルド n ~ 任意の順序
# 番号記号 + + 任意の順序
Ó O 揚音 O ' 任意の順序
ó o 揚音 o ' 任意の順序
Ô O 曲折 O ^ 任意の順序
ô o 曲折 o ^ 任意の順序
Ò O 抑音 O ` 任意の順序
ò o 抑音 o ` 任意の順序
Ø O スラッシュ O / 任意の順序
ø o スラッシュ o / 任意の順序
Õ O ティルド O ~ 任意の順序
õ o ティルド o ~ 任意の順序
Ö O ウムラウト O " 任意の順序
ö o ウムラウト o " 任意の順序
大文字の OE リガチャー
OE リガチャー O E 示された順序
oe リガチャー
oe リガチャー o e 示された順序
{ 左中括弧 ( - 任意の順序
[ 左大括弧 ( ( 任意の順序
« 左フランス式引用符 < < 任意の順序
段落記号 p ! 任意の順序
± プラスまたはマイナス記号 + - 任意の順序
£ ポンド記号 l - 任意の順序
L - 任意の順序
l = 任意の順序
L = 任意の順序
" 引用符 " スペース 任意の順序
§ セクション記号 s o 任意の順序
S O 任意の順序
s ! 任意の順序
S ! 任意の順序
s 0 任意の順序
S 0 任意の順序
' 単一引用符 ' スペース 任意の順序
ß ss ドイツ語 s s 任意の順序
1 スーパースクリプト 1 1 ^ 任意の順序
2 スーパースクリプト 2 2 ^ 任意の順序
3 スーパースクリプト 3 3 ^ 任意の順序
~ ティルド ~ スペース 任意の順序
Ú U 揚音 U ' 任意の順序
ú u 揚音 u ' 任意の順序
Û U 曲折 U ^ 任意の順序
û u 曲折 u ^ 任意の順序
Ù U 抑音 U ` 任意の順序
ù u 抑音 u ` 任意の順序
Ü U ウムラウト U " 任意の順序
ü u ウムラウト u " 任意の順序
| 縦線 / ^ 任意の順序
大文字の Y ウムラウト
Y ウムラウト Y " 任意の順序
ÿ y ウムラウト y " 任意の順序
¥ 円記号 y - 任意の順序
Y - 任意の順序
y = 任意の順序
Y = 任意の順序

透過モード

表 34 は、VT エミュレーターが透過モードにある場合に、各文字および 制御コードに対して表示される記号を示したものです。AA および BA にある文字は、それぞれ女性と男性の序数詞です。1E、1F、80、および 9E にある文字は、出力した際に下線付きで表示されない場合がありますが、 下線が付きます。

表 34. 文字生成 (透過モード)
0x 1x 2x 3x 4x 5x 6x 7x 8x 9x Ax Bx Cx Dx Ex Fx
x0 @ P 0 @ P p p
大文字の Y ウムラウト
° À Ð à ð
x1 A Q ! 1 A Q a q a q ¡ ± Á Ñ á ñ
x2 B R " 2 B R b r b r ¢ 2 Â Ò â ò
x3 C S # 3 C S c s c s £ 3 Ã Ó ã ó
x4 D T $ 4 D T d t d t ¤ ´ Ä Ô ä ô
x5 E U % 5 E U e u e u ¥
ミクロまたはミュー
Å Õ å õ
x6 F V & 6 F V f v f v
分割垂直バー
Æ Ö æ ö
x7 G W ' 7 G W g w g w §
中点
Ç × ç ÷
x8 H X ( 8 H X h x h x ¨ ¸ È Ø è ø
x9 I Y ) 9 I Y i y i y © 1 É Ù é ù
xA J Z * : J Z j z j z a o Ê Ú ê ú
xB K [ + ; K [ k { k { « » Ë Û ë û
xC L \ , < L \ l | l | ¬ ¼ Ì Ü ì ü
xD M ] - = M ] n } m } - ½ Í Ý í ý
xE N ^ . > N ^ m n ¾ Î Þ î þ
xF O _ / ? O _ n
大文字の OE リガチャー
o
oe リガチャー
上線
逆疑問符
Ï ß ï ÿ

OIA 行の表示メッセージ

VT エミュレーション時には、VT 固有のメッセージが OIA 行の特定の桁に 表示されることがあります。これらの桁には VT メッセージのみが表示され、3270 または 5250 モードで現れるメッセージは 表示されません。表 35 は、それぞれの VT 特有のメッセージの意味を示したものです。 表に示されていない桁には、パーソナル・コミュニケーションズのすべてのモードに共通の メッセージが表示されます。

表 35. OIA 行の表示メッセージ (VT 専用)
メッセージ 意味
1 ~ 7 VT340 7 マシン・モードが VT340、7 ビット制御である。
VT340 8 マシン・モード が VT340、8 ビット制御である。
VT100 マシン・モードが VT100 である。
VT52 マシン・モードが VT52 である。
VTANSI マシン・モードが VTANSI である。
9 ~ 12 LOCK キーボードがロックされている。
30 ~ 39 OVERSTRIKE ローカル編集モードで、 新しい文字はカーソル位置の文字を置き換える。
INSERT ローカル編集モードで、 新しい文字はページ・メモリー内で文字を右に移動させる。
61 ~ 64 HOLD 画面が保留モードである。
66 ~ 69 EDIT ローカル編集モードは使用可能。
71 ~ 72 Pn (n=1 ~ 6) 現行ページ番号。

ヒストリー・ログ (History Logging)

Windows の スクロール・バー制御を使用して現行 VT セッションからヒストリー・データを表示することができます。 セッションを構成するときに、「ヒストリー・ログ (History Logging)」オプション を選択してログのサイズを指定してください (VT セッションの構成を参照)。

ヒストリー・ログを使用可能にすると、画面の上部マージン行から スクロールオフされたテキストが、VT ヒストリー・ウィンドウにログされます。 上部および下部のマージンは、ホスト・アプリケーションでスクロール領域を定義する ときに、DECSTBM コマンド・シーケンス ((ESC [ Pn ; Pn r)) を使用して設定されます。

拡張ヒストリー・ログ (Enhanced History Logging)

ホスト・アプリケーションがエミュレーター画面の一部を消去する ために Erase in Display (ED) コマンド・シーケンスを送信するときに、 その内容を消去する前に VT ヒストリー・ウィンドウにログすることができます。 この機能を使用可能にするためには、VT セッション・パラメーターを構成するときに 「ヒストリー・ログ - 拡張 (History Logging - Enhanced)」オプション を選択してください。

ホスト・アプリケーションの ED コマンドの形式は、ESC [ Ps J です。この Ps には、 以下のいずれかの値を指定します。

0
カーソル位置から画面の終りまで、画面内容を消去します。 これはデフォルトの設定値です。
1
カーソル位置を含めて、それより上の部分の画面内容を消去します。
2
画面内容全体を消去します。

ED コマンドの設定値が 0 または 1 で、 「ヒストリー・ログ - 拡張 (History Logging - Enhanced)」が 使用可能になっている場合、画面内の消去対象部分は、消去される前にヒストリー・ウィンドウにログされます。 パラメーター値が 2 の場合、拡張ヒストリー・ログが使用可能になっているかどうかに かかわらず、画面内容全体が、消去される前にヒストリー・ウィンドウにログされます。