Common Service Layer コンポーネント開始の機能強化

IMS 15 (APAR/PTF 適用済み) PH04044/UI60475では、 IMS は、 IMS 制御領域内のプロシージャーを使用して、 Resource Manager (RM) 環境内の Common Service Layer (CSL) アドレス・スペースを自動的に開始するように拡張されています。 具体的には、この機能強化により、IMS は RM 環境で CSL の Operations Manager (OM)、Structured Call Interface (SCI)、および RM のアドレス・スペースを自動的に開始できるようになります。

以前の RM 環境では、IMS は IMS の始動時に OM および SCI アドレス・スペースを自動的に開始しませんでした。 これは、IMS PROCLIB データ・セットに OM または SCI のプロシージャーが定義されている場合でも該当しました。 RM 環境では、 IMSを手動で、または自動で z/OS® START コマンドまたは JCL を使用して開始する前に、OM および SCI を開始する必要がありました。 また、以前は、IMS PROCLIB データ・セットで RM のプロシージャーを定義することで RM を開始することはできませんでした。 また、IMS は、IMS の始動時に RM を自動的に開始しませんでした。 代わりに、 z/OS システム・コンソールから z/OS START コマンドを使用するか、JCL を使用することによってのみ RM を開始できます。

この機能強化により、IMS は、IMS PROCLIB データ・セットで該当のアドレス・スペース用のプロシージャーが定義されている場合、RM 環境であっても IMS の始動時に OM、RM、または SCI のアドレス・スペースを自動的に始動します。

IMS の定義の変更

RMPROC= パラメーターが、以下の IMS PROCLIB データ・セットのメンバーに追加されました。 RMPROC= パラメーターを使用して、RM アドレス・スペースのプロシージャーが含まれる IMS PROCLIB データ・セットのメンバーを指定できます。
  • DFSDFxxx メンバーの COMMON_SERVICE_LAYER セクション
  • DFSCGxxx メンバー

資料の変更点

次の表は、Common Service Layer コンポーネント開始の機能強化に関する新規トピックと変更されたトピックを含む資料をリストしています。 この機能強化の影響を受けない資料は、表に含まれていません。

表 1. この機能強化に関する新規または変更された内容があるトピックへのリンク
資料 トピックへのリンク
リリース計画
システム定義
オペレーションおよび自動化